説明

芝生保護資材への芝生施工方法

【課題】 従来の張り芝工法では、密着不足による枯損と踏圧、タイヤなどによる擦り切れ、固結が発生しやすい。これは、張り芝を芝生保護資材の中に転圧する施工方法が最大の原因である。解決するためには、芝生保護資材と土壌との天端高さの関係を最適化するとともに、土壌の最適化を図る必要がある。また、張り芝工法は、芝生のカット作業や投入済みの土壌の高さ調整に時間と工数がかかる。
【解決手段】 バミューダグラス武蔵MU-34もしくは同等特性の芝種のストロン苗を使用し、培養土とクリンカアッシュを配合した土壌を使用することにより、施工時間の短縮、施工後の維持管理を容易にする。
この工法では、容易に保護資材の天端高さより土壌高さを下げることができ、擦り切れ固結を防ぐことができる。これは、ストロン苗を撒いた後に、土壌を被せることによる。また、土壌の沈下の均一性は土壌の配合による。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、駐車場をはじめとする芝生の緑化工法である。
【背景技術】
【0002】
従来の工法は、保護資材に土壌を充填し、張り芝工法によるものと種子吹付け工法によるものがある。
張り芝工法は、土壌と芝生の密着不足による枯損。擦り切れ、土壌固結による枯損が解決できなかった。
また、保護資材の形状に合わせ、芝生を切って加工する施工時間がかかった。もしくは、保護材に突き刺さるように転圧する商品では、転圧の工程で時間と機械輸送のコストがかかった。
種子吹付け工法は、芝種が芝丈が長く維持管理のコストが解決できなかった。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】非特許文献n
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
密着不足による枯損と擦り切れ、固結を解決するため、芝生保護資材と土壌との天端高さの関係を最適化するとともに、土壌の最適化を図る必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
芝生保護材の中に充填する土壌は、培養土にクリンカアッシュもしくは同等の粒状の保水性を備える資材を混合したものを使用する。クリンカアッシュもしくは同等の粒状の保水性を備える資材の配合割合は40%から80%とする。
芝生は、バミューダグラス武蔵MU-34のストロン苗もしくは同等の特性を持つ芝種のストロン苗を使用する。ストロン苗とは、洗浄苗を指す。

施工手順は、以下の通りとする。
0.芝生保護資材はすでに施工済みである。
1.芝生保護資材の土壌部分深さが45mm以上ある資材にはあらかじめおおむね芝生保護材の天端から50mmから30mmの深さまで土壌を投入する。
2.ストロン苗を1平方メートルあたり100gから150g保護資材の上から撒き、保護材の中に収める。
3.土壌をかぶせ、保護資材天端で均し、粒状肥料を撒く。
4.散水を行い、土壌を沈下させる。
【発明の効果】
【0006】
この発明により得られる効果は以下の通りである。
1.施工時間の短縮
張り芝と比較し、芝生のカット作業、転圧作業がなく、投入済み土壌の面倒な高さ調整がない
2.保護資材と土壌の高さの適正化
張り芝工法では保護資材の天端までしか芝生の地下と地表の際の部位が下がらないが、この工法では、適切な土壌特性と散水による沈下で容易に適切に保護資材の天端高さより土壌高さが1mmから3mm程度下げることができ、擦り切れ固結を防ぐことができる。
3.施工後の維持管理の軽減
適切な芝種の採用により、散水頻度、芝刈頻度、施肥頻度が大幅に軽減できる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
踏圧、擦り切れ、形状変形を加味する場所、部位への芝生化
【実施例】
【0008】
・駐車場芝生化
・広場、公園芝生化
・校庭芝生化
・屋上芝生化
・壁面芝生化
・園路芝生化
・ドッグラン芝生化
・インテリア
・鉢植え
【産業上の利用可能性】
【0009】
緑化工事
既存の駐車場や車道や園路の緑化改修工事
従来芝生化や緑化が難しかった場所、部位への緑化工事

【特許請求の範囲】
【請求項1】
芝生保護資材にストロン苗を使用する芝生の施工方法

【公開番号】特開2013−85527(P2013−85527A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−229617(P2011−229617)
【出願日】平成23年10月19日(2011.10.19)
【出願人】(312001292)株式会社バンブー苑 (1)
【Fターム(参考)】