説明

花、芽摘み用指サック

【課題】本考案は果樹の花、芽および無駄な葉を摘み取る指サックに関する。
【解決手段】軟質ゴム或は軟質のプラスチック製の親指A用の指サック1の爪の当る部分に鉤型の金属製の爪2を埋設した指サックで花、芽、葉の撤去作業で親指の爪を保護する。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案が属する技術分野】
本考案は果樹の花、芽、葉等を摘み取る指サックに関する。
【0002】
【従来の技術】
果樹の管理において収穫や実の色づきを良くするために無駄な花、芽 や葉を摘み取ることは必須作業であり、この作業は一般に素手で行って いる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このため親指の爪が割れたり爪の間に異物が入るなどして傷み、作業 を続けることが困難であった。
【0004】
これを防ぐために事務用の指サックをはめたり軍手を使用して作業を するが事務用の指サックではすぐに破れ、軍手の場合は、小さい花や芽 を摘むのに不便であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
出願人は永年サクランボ園を経営し、毎年春先にこの撤花作業、芽摘 み作業を繰返し、また日当りを良くして実の色づきを良くするため葉の 摘み取る作業を繰返して行って来ている。
【0006】
そしてこの親指の爪の保護について研究し続けた結果本考案に到達し たもので本考案は硬質ゴム又は軟質プラスチック製の指先保護サックの 先、爪の当る部分に金属製の爪状の鉤片を埋設した指サックを使用する ことによって爪を傷めることなく作業能率を向上させることに成功した ものである。
【0007】
【考案の実施の形態】
添付図面により本考案の実施の形態を説明すると、図1は本考案の指 サックの側面図、図2は同平面図を示す。図3は親指Aにはめて使用す る実施例図を示している。
【0008】
【実施例】
図においてAは親指を示していて(1)はこの親指Aの指先にはめる 指サックであって少し指になじみ易くするため硬質ゴムか軟質プラスチ ック製が適しており、事務用の指サックのような軟質ゴム製ではすぐに 破れてしまい適していない。
【0009】
(2)はこの指サック(1)の先端に埋入して一端凸出している金属 製の爪を示している。
【0010】
したがってこの本考案の指サックを使用する際には図3に示すように 親指Aの爪に当る側に指サック(1)の爪(2)を向けて装着する。
【0011】
【考案の効果】
本考案の指サックは上述のように親指Aに装着することによって果樹 の花、芽摘みや無駄葉の撤去作業による爪の傷みを保護し、しかも硬質 ゴムあるいは軟質プラスチック製のため指になじみ易く、また丈夫で長 期の使用に耐え、果樹農家において卓越した効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】指サックの側面図
【図2】指サックの平面図
【図3】使用状態を示す実施例図
【符号の説明】
(1)…指サック
(2)…金属製の爪
A…親指

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】硬質ゴム或は軟質プラスチック製の親指A用の指サック(1)の爪の当る部分に鉤型の金属製爪(2)を設けたことを特徴とした花、芽摘み用指サック。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【登録番号】第3045838号
【登録日】平成9年(1997)11月19日
【発行日】平成10年(1998)2月20日
【考案の名称】花、芽摘み用指サック
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願平9−7906
【出願日】平成9年(1997)7月31日
【出願人】(597127236)