説明

荷重受け台

本発明は、流動性を有する物質用の受けシェル(211)と、較正用重り(5)用の較正用重りホルダ(210)と、ロードセル(1)の荷重受け器(6)に連結するための連結要素(9)とを有する荷重受け台であって、前記受けシェル(211)が連結要素(9)と前記較正用重りホルダ(210)との間に配置され、実行によって前記流動性のある物質によって前記較正用重りホルダ(210)内に積み込むことができ、前記較正用重りホルダ(210)は、前記受けシェル(211)の積荷の状態とは独立に較正用重り(5)によって積み込むことができる荷重受け台に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、較正用重りホルダおよび受けパンを有する荷重受け台に関し、この荷重受け台が装備される秤量セルを較正する方法にも関する。
【背景技術】
【0002】
秤量セル、特に電子秤に使用される種類の秤量セルは、異なる方法で較正されることができる。この秤は多くの場合、適切なリンケージを介して秤量セルの力伝達機構に連結することができる内部較正用重りを装備する。内部較正用重りは、較正を実施するためにのみ通常使用される。通常の測定モードでは、この内部較正用重りは力伝達機構との接触を有さない。
【0003】
別の可能性として、秤量セルの荷重受け台上に置かれる別個のまたは外部の較正用重りを使用することができる。較正用重りのこの配置は、全ての較正が同等の条件の下で確実に行うことができるように、再現可能であり、極めて正確であるべきである。外部較正用重りは、例えば場所を取らないように特に設計され、したがって、秤のハウジングの内側に較正用重り用の場所が存在しない秤量セルのために、または厳しい環境で使用するために特に頑丈な造りの秤量セルのために使用される。何故ならそのような状態の下では内部較正用重りを必要な正確さで移動させることができないからである。
【0004】
外部較正用重りの場合、較正用重りのセットを使用して多点較正を実施することも可能である。較正用重りのセットは、次から次に順番に秤量される、複数の保証された較正用重りからなる。
【0005】
時間とともに較正用重りの質量が変化するのを防止するために、それらの上に塵や埃などのどのような蓄積も最小限にするような方法でそれらを貯蔵すべきである。さらに較正用重りは、例えば較正用重りの質量に変化を生じさせる可能性のある皮膚の油脂または他の汚染物が使用者によって較正用重りに移らないように、常にピンセット、手袋またはロボットなどの適切な用具で取り上げ、保持すべきである。これらの対策は、使用されている較正用重りの質量が小さいほど、なおさら厳重に順守すべきである。
【0006】
たった今記載したこれらの対策は、独立型の秤に使用される秤量セルに対して実施するのは比較的容易である。しかし、例えば処理システムまたはプラント内の秤量セルのアレーとして、コンパクトな秤量セルが個々に、または大量に使用される状況では、一方ではスペースが限られており、他方では較正用重りを貯蔵し、使用する状態が常に最適とは限らないので、外部較正用重りを使用するのは困難になる。さらに、個々の秤量セルおよび/またはそれに所属する荷重受け台は、骨の折れる方法を介してのみ秤量セルアレーから取り外すことができる。秤量セルが別々の固体物体のみならず自由流れの物質も測るために使用される場合、充填される工程で、この荷重受け台は汚染される可能性があり、この汚染物は、例えば秤量セルの較正を検証するために使用される較正用重りに次々に移る可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって本発明の目的は、秤量セルが外部較正用重りで容易に、迅速に、高度の正確性で常に較正されることができる装置を開発することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的は、自由流れ物質用の受けパンと、較正用重り用の較正用重りホルダと、秤量セルの荷重受け器に連結するためのコネクタ要素を有する荷重受け台によって解決される。この受けパンは、コネクタ要素と較正用重りホルダの間に配置され、較正用重りホルダ内の通路を通り自由流れの物質を積み込むことができるように設計される。加えて、この較正用重りホルダは、受けパンの積荷の状態とは独立に較正用重りを積み込むことができる。
【0009】
これらの属性を有する荷重受け台は、較正用重りを再現可能な条件の下で、較正用重りまたはホルダが自由流れの物質によって万一汚染されるリスクなしに、較正用重りホルダ上にセットできるので、非常に有利である。汚染物または付着物は較正用重りの質量を変化させ、不正確な較正にするため、これは特に有利である。本明細書で使用されるとき、用語「自由流れの物質」は液体ならびに粉体等の自由流れの固体を含む。この種の荷重受け台によって、受けパンの積荷の状態に関わらず較正を実施する、または所与の条件の下で較正を検証するのが可能になる。
【0010】
この較正用重りホルダおよび受けパンの底部は、受けパンが一杯である場合でさえ、較正用重りを較正用重りホルダ上にセットできるように、互いからある垂直距離のところに配置されるのが好ましい。これは、較正毎ならびに/または較正の検証毎に秤量セルを取り外し、および/もしくは受けパンを完全に清掃し、乾燥させることは不可能になるので、処理システムまたはプラント内に固定して設置される秤量セルについて特に有利である。この較正用重りホルダの設計によって、較正用重りホルダを汚染させずに受けパンに積み込むことが可能になり、したがって再現可能な条件で、較正用重りを汚染させずに較正を行うことができる。
【0011】
較正用重りのほかに、荷重受け台が秤量セルと力伝達接触している場合、較正用重りホルダ上に他の固体を配置し、それらを秤量することも可能であることは明らかである。
この受けパンは、荷重受け台の非常にコンパクトな設計に資する、較正用重りホルダのための少なくとも1つの座を含む。
【0012】
較正用重りホルダ用のこの座は、例えば受けパンの円周状のリム外形として構成されることができる。
別の実施形態では、較正用重りホルダ用のこの座は、受けパンの上側縁部のところに好ましく配置される、受けパン内の少なくとも1つの凹部の形態を有することができ、したがって、較正用重りホルダは少なくとも1つの凹部内に簡単にセットする、または少なくとも1つの凹部上に着座させることができる。
【0013】
この較正用重り受け台は、較正用重りが少なくとも3つの点で支持されるように、較正用重りが上に着座できる少なくとも3つの支持部を例えば有することができる。3点支持部は、較正用重りのための安定なかつ再現可能な座を提示する。
【0014】
別の実施形態でのこの較正用重りホルダは格子として構成され、受けパンに開放可能に連結される。この設計によって、例えばほとんどの場合、異なる直径または異なる形状を有する異なる較正用重りための異なる型式の格子を例えば使用することが可能になる。加えて、この開放可能な接続によって、受けパンを取り外さずに較正用重りホルダを清掃することが可能になる。
【0015】
この較正用重りホルダおよび受けパンは、互いに永久的に連結させることができ、またはそれらを、一体化したユニットとしてワンピースに設計することができる。この型式の荷重受け台は特に安定かつ頑丈であり、したがって、それらは、処理システムまたはプラントに使用するのに特によく適している。
【0016】
受けパンならびに較正用重りホルダの内部が、実質的に角および縁部なしで設計されるのが好ましく、したがって、自由流れの物質の残留物が付着することができず、荷重受け台は清掃するのが容易になる。これは、衛生要件を条件とする用途に対して特に有利である。
【0017】
この較正用重りホルダは、秤量セルの荷重受け器に対して較正用重りの心出しをするのに役立つ少なくとも1つの心出し要素をさらに含むことができる。加えて、この少なくとも1つの心出し要素によって、較正用重りを較正用重りホルダ上の再現可能な位置に配置するのが可能になり、較正または秤量工程での偏心荷重誤差を減少させるのに役立つ。
【0018】
別の実施形態では、この較正用重りおよび較正用重りホルダの各々は相互係合の手段を備え、したがって、較正用重りはホルダ上に安全に、再現可能な方法で配置することができ、加えてより大きな安定性を有する。相互係合のこの手段を、例えば較正用重りおよび/または較正用重りホルダの形状を介して実現することができる。
【0019】
較正用重りホルダの積み込みは手動であることも、秤量セルの較正および/または既存の較正の検証を自動化された工程順序内に組み込み、自動的に実施させることができるように、例えばロボットにより自動化することもできる。較正用重りを手動で置くことも同様に可能であり、これは特に個々の秤量セルを較正するために、または最初の較正または事前較正のために有利である。
【0020】
秤量セルを有する、本発明による荷重受け台を使用するために、この荷重受け台は最初に秤量セルの荷重受け器に連結される。次に、この較正用重りホルダに較正用重りが積み込まれ、秤量セルが較正され、続いて較正用重りが再度取り外される。次に較正された秤量セルの受けパンに、自由流れの物質の第1のバッチを積み込むことができ、それを秤量することができる。
【0021】
次にこの自由流れの物質の第1のバッチは、少なくとも部分的に再度取り除くことができ、例えば別の較正工程のために使用することができ、この受けパンに自由流れの物質の別のバッチを積み込むことができ、受けパン内に存在するバッチの重量を求めることができる。別法として、自由流れの物質の第1のバッチを受けパンに残すことができ、較正用重りホルダに再度較正用重りを積み込み、秤量セルを較正することができ、その後それを再度取り外すことができる。各新たな較正用重りおよび/または自由流れの物質のバッチの秤量に先立って、秤量パン内に残る物質残留物が秤量に影響を及ぼさないように、秤量セルをゼロに設定するか風袋を測るべきである。この受けパンは、較正用重りホルダ内の通路を通り自由流れの物質を積み込むことができ、較正用重りホルダは、受けパンの積荷の状態とは独立に較正用重りを積み込むことができる。これは、受けパンが全く空になっていない場合でも、または満杯の受けパンについてでさえも、秤量セルの較正を実施または検証するための可能性を開き、したがって、例えば処理システムまたはプラントの動作中に較正を検証すべき場合、残留物質を完全に取り除くことは必要なくなるので、特別な利点を提示する。特に処理システムまたはプラントでは、受けパンを、可能な限り避けるべきである工程の中断中にのみ取り出し、および/または清掃することができる。
【0022】
さらに、この秤量セルは、荷重受け台を取り外さずに例えば所定の時間に、または特定の時間間隔後に較正されることができる。処理システムまたはプラントでは、他の利益の中で、これは切り替え時間の大幅な短縮になる可能性がある。
【0023】
秤量セルの較正および特に較正用重りを荷重受け台上への、または荷重受け台からの移動の操作を好ましく自動化することができるが、手動積み込みも可能である。
本発明による荷重受け台のいくつかの実施形態を以下の図面の助けを伴って示す。1つの図面から別の図面に同一である機構は、同じ参照記号でラベルが付けられている。図面を簡単に以下に要約する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】荷重受け台を部分的に切欠図で示す、本発明による荷重受け台を有する秤量セルアレー用の秤量セルと較正用重り用の座の図面である。
【図2】脱着可能な、格子のような較正用重りホルダを有する荷重受け台の図である。
【図3】受けパンのリム外形として構成される較正用重りホルダを有する荷重受け台の図である。
【図4】3本の支持部を有する較正用重りホルダを有する荷重受け台の図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1は、例えば複数の秤量セルからなるアレー内に配置することができるコンパクトな秤量セル1を示す。この秤量セル1は、他の機構もあるが秤量セル1の制御のための接続部3を備える支持基台2を備える。支持基台2上に、秤量セル1に隣り合って、較正が実施されないでいるとき較正用重り5を配置することができる較正用重り5用の貯蔵場所4が形成される。加えて、秤量セルの位置合わせをチェックするのに役立つ、アルコール水準器を貯蔵場所4内に組み込むことができる。
【0026】
秤量セル1の上に、秤量セル1の内側に配置される力伝達機構に連結される荷重受け器6を見ることができる。荷重受け台7は、釘のようなコネクタ要素9を介して荷重受け器6の自由端に連結される。加えて、この荷重受け台7は、秤量セル1に結合される通風遮蔽体8によって取り囲まれている。この通風遮蔽体8は、秤量セル1を要求に応じて通風遮蔽体8ありで、または通風遮蔽体なしで使用できるように、秤量セル1に対して開放可能な接続部を有するのが好ましい。
【0027】
荷重受け台の異なる形態を図2から4に示し、以下で説明する。
図2は、格子のような較正用重りホルダ210と受けパン211とを有する2部品の荷重受け台を示す。この受けパン211は、底部212と底部212に連結される円周状の壁213とを有する。荷重受け台の底部212はこの例では、実質的に円形の形状を有するが、他の幾何学的形状の設計も明らかに可能である。
【0028】
この実施形態の壁213の自由端は、較正用重りホルダ210の座としての役割を果たす内部段214を含む、円周状のリム外形を有する。代替として、このリムは、中に較正用重りホルダが係合できる窪みを有することもできる。
【0029】
この較正用重りホルダ210は基本的に、リング215の外側に配置され、リング215の外側円周に沿って均等に分配される3つの突起216を有する平らなリング215である。これらの突起216によって、較正用重りホルダ210を受けパン211の段214上に位置決めすることができる。加えて、この段214は、突起216が凹部と係合することができ、それによって安定な連結が形成されるように、凹部を有することもできる。このリング215は、追加される重りを減らす一方法として、円弧形状のコネクタとして構成されるいくつかの、この例では3つの位置のところに、広げられた領域217をさらに有する。較正用重り(図1参照)は、リング215が受けパン211の上にあるとき、リング215の上にセットすることができる。較正を実施するために、荷重受け台は最初に秤量セルの荷重受け器に連結されているべきである。
【0030】
較正用重りを安定化させ、固定するために、このリング215は1つまたは複数の心出し要素218を装備することができる。これらの心出し要素218はこの場合は、リング215の片側でより大きな直径の較正用重りのために、リング215がひっくり返されるとき、より小さな直径の重りのためにそれらを使用することができるように構成される。この選択は、較正ホルダ210のどちら側が上向きに、すなわち較正用重りに向かって面しているかにより決まる。加えて、この心出し要素は、較正用重りを配置することができる領域の範囲を定める。
【0031】
円周状のリム外形の代わりに、この荷重受け台は、較正用重りホルダ210の突起216によって係合することができる少なくとも3つの窪みまたは凹部、もしくは較正用重りホルダ210の突起216を上にセットすることができる3つの個別の座を有することもできる。
【0032】
このリング215は、較正用重りホルダ210が定位置にあるとき、受けパン211を満たす、または受けパン211に積み込むことも可能にする中央開口部を有する。組み立てられた状態では、壁213が受けパン211の底部212からの較正用重りホルダ210の垂直距離を決定し、したがって較正用重りは、受けパン211が満杯である場合でさえ、較正用重りが受けパン211内に存在する物質と万一にも接触するリスクなしに、較正用重りホルダ210上にセットすることができる。これは、秤量セルを較正する必要があるたびに、またはこの較正を検証する必要があるたびに、秤量セルを取り外すおよび/または受けパン211を完全に清掃し、乾燥させることが実現可能ではない、処理システムまたはプラント内に秤量セルが永久的に設置される場合、特に有利である。
【0033】
この較正用重りホルダ210によって、較正用重りホルダ210が汚染されることなく受けパン211に積み込むことが可能になり、したがって、較正を反復可能な状態の下で、較正用重りを汚染させずに行うことができる。
【0034】
図3は、較正用重りホルダが受けパン内に一体で組み込まれた、本発明による荷重受け台307の別の実施形態を示す。やはりこの受けパンは、底部312と円周状の壁313とを有する。この荷重受け台307は、図2の文脈で説明したのと実質的に同じ方式で作動する。
【0035】
重量を減少させ、同時にできるだけ大きな容積を可能にするように、受けパンの底部312は、真ん中で実質的に互いにオーバーラップする3つの円のような形状にされている。底部312は壁313に連結され、壁313は円の交差部のところで補強され、または厚くされており、したがってこれらの位置のところに支持柱319が形成される。底部312から反対側の端部のところに、支持柱319の各々は少なくとも1つの段314、320を有する。これらの段314、320は同時に較正用重りホルダを構成し、較正用重り用の座としての役目を果たす(図1参照)。
【0036】
ほとんどの場合異なる質量に相当する、異なるサイズの設置面積を有する較正用重りを、荷重受け台307を交換せずに秤量セルの較正のために使用できるように、これらの支持柱319は、受けパンの内部に向かう異なる半径方向深さのいくつかの段314、320を有する。
【0037】
図1に図示される荷重受け台のように、この荷重受け台307の受けパンも、支持柱319の間に形成される通路を通り積み込むことができ、したがって、再現可能な較正を確実にすることができる。
【0038】
図4に示す荷重受け台407は、受けパンを形成する基本的に円形の形状の底部412と円周状の壁413とを有する。受けパンの中に、その一端部が底部412にしっかり留められた少なくとも3つの、自立した、柱状の支持部419が配置される。これらの支持部419はこの場合、ほぼ壁413と同じ高さであるが、勿論壁413より高く、または短くすることもできる。やはりこの支持部419の自由端は、受けパンの内部に向かって異なる深さのいくつかの段414、420を有する。同じ水平面内にあるそれぞれのセットの段414、420は、汚染のリスクなしに同じそれぞれの平面を共有する段414、420上にセットすることができる、異なるサイズの較正用重りのための座としての役目を果たす。
【0039】
これらの支持部419は、それらが支持部419の段414、420を汚染せずにそこを通り受けパンに積み込むことができる、空いている通路を中央に残すような方式で配置される。
【0040】
図2から4に示す荷重受け台は、荷重受け台の清掃を容易にし、受けパンにくっ付く物質残留物の問題を最小限にする、または完全に避けるように、丸くされた内部表面を有することが好ましい。ここに示す荷重受け台は、外側に丸くされた、および/または円形の形状をさらに有するが、本発明による荷重受け台は、明らかに外側に長円形の、または角張ったなどの他の形状を有することもできる。
【0041】
較正用重りの安定な座を設けるために、本発明による較正用重りホルダは、較正用重り用の少なくとも3つの支持点を有する。
本発明による荷重受け台は、異なる秤量セルとともに使用することができる。図1の秤量セルとの組み合わせでの使用は、一例としてのみ示されている。加えて、図2から4に示す機構が異なる組み合わせで使用される荷重受け台は、本発明による荷重受け台の中に同様に数えられる。
【符号の説明】
【0042】
1 秤量セル
2 支持基台
3 接続部
4 貯蔵場所
5 較正用重り
6 荷重受け器
7、307、407 荷重受け台
8 通風遮蔽体
9 コネクタ要素
210 較正用重りホルダ
211 受けパン
212、312、412 底部
213、313、413 壁
214、314、414 段
215 リング
216 突起
217 広げられた領域
218 心出し要素
319、419 支持部、支持部柱
320、420 段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自由流れの物質用の受けパン(211)と、較正用重り(5)用の較正用重りホルダ(210)と、秤量セル(1)の荷重受け器(6)に連結するためのコネクタ要素(9)とを有する荷重受け台であって、前記受けパン(211)が、前記コネクタ要素(9)と前記較正用重りホルダ(210)の間に配置され、前記較正用重りホルダ(210)内の通路を通る前記自由流れの物質が積み込まれるように設計され、前記較正用重りホルダ(210)に、前記受けパン(211)の前記積荷の状態とは独立に較正用重り(5)を積み込むことができることを特徴とする、荷重受け台。
【請求項2】
前記受けパン(211)が前記較正用重りホルダ(210)用の少なくとも1つの座を備えることを特徴とする、請求項1に記載の荷重受け台。
【請求項3】
前記座が前記受けパンの円周状のリム外形(214、314)によって構成されることを特徴とする、請求項2に記載の荷重受け台。
【請求項4】
前記座が、前記受けパンの頂部のところの前記リム内の少なくとも1つの凹部によって構成されることを特徴とする、請求項2に記載の荷重受け台。
【請求項5】
前記較正用重りホルダが、少なくとも3つの支持部(319、419)を備えることを特徴とする、請求項1から4の一項に記載の荷重受け台。
【請求項6】
前記較正用重りホルダ(210)が、格子のように構成され、前記受けパンに開放可能に連結されることを特徴とする、請求項1から5の一項に記載の荷重受け台。
【請求項7】
前記較正用重りホルダと前記受けパンが互いに固く結合され、または一体でワンピースに形成されることを特徴とする、請求項1から6の一項に記載の荷重受け台。
【請求項8】
前記較正用重りホルダ(210)が少なくとも1つの心出し要素(218)を備えることを特徴とする、請求項1から7の一項に記載の荷重受け台。
【請求項9】
前記較正用重りおよび前記較正用重りホルダの各々が少なくとも1つの係合手段を備え、前記それぞれの係合手段が互いに協働することを特徴とする、請求項1から8の一項に記載の荷重受け台。
【請求項10】
前記受けパン(211)の内部および前記較正用重りホルダ(210)が基本的に角および縁部なしで構成されることを特徴とする、請求項1から9の一項に記載の荷重受け台。
【請求項11】
前記較正用重りホルダに手動で、または自動で積み込むことができることを特徴とする、請求項1から10の一項に記載の荷重受け台。
【請求項12】
前記請求項1から11のうちの一項による、秤量セルを有する荷重受け台(7、307、407)の使用であって、該使用は、前記秤量セルを較正し、自由流れの物質を秤量するためのものであり、該使用は、以下のステップ、
a.前記荷重受け台(7、307、407)を前記秤量セル(1)の前記荷重受け器(6)に連結するステップと、
b.前記較正用重りホルダ(210)に較正用重り(5)を積み込み、前記秤量セル(1)を較正し、続いて前記較正用重り(5)を取り外すステップと、
c.受けパン(211)に前記自由流れの物質の第1のバッチを積み込み、前記第1のバッチの重量を測定するステップと、
d.前記第1のバッチの少なくとも一部分を取り除き、前記受けパン(211)に前記自由流れの物質の別のバッチを積み込み、前記受けパン(211)内に存在する前記バッチの重量を測定するステップ、
または
e.前記較正用重りホルダ(210)に前記較正用重り(5)を積み込み、前記秤量セル(1)を較正し、続いて前記較正用重り(5)を取り外すステップとを含む方法による使用であって、
前記受けパン(211)に前記較正用重りホルダ(210)内の通路を通る前記自由流れの物質が積み込まれ、前記受けパン(211)の積荷の状態とは独立に、前記較正用重りホルダ(210)に前記較正用重り(5)を積み込むことができることを特徴とする、使用。
【請求項13】
前記較正用重りホルダ(210)および/または前記受けパン(211)の前記積み込みが自動化されていることを特徴とする、請求項12に記載の使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2012−512407(P2012−512407A)
【公表日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−541383(P2011−541383)
【出願日】平成21年12月14日(2009.12.14)
【国際出願番号】PCT/EP2009/067112
【国際公開番号】WO2010/076179
【国際公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【出願人】(599082218)メトラー−トレド アクチェンゲゼルシャフト (130)
【住所又は居所原語表記】Im Langacher, 8606 Greifensee, Switzerland