説明

荷重検出装置

【課題】本発明は、円筒状の起歪体11が荷重に対して撓み易くなって、出力信号の感度の向上が図れる荷重検出装置10を提供することを目的とするものである。
【解決手段】荷重検出装置10は、円筒状の起歪体11の軸心Cと垂直な方向に変位部材24を変位させることにより、起歪体11にせん断力が作用する構成としたものである。また、起歪体11を貫通した軸部23の両端を固定保持できるので、軸部23の一端部が片持ちされる場合に比較して、変位部材24から軸部23に入力される軸心Cに垂直な方向の荷重の入力に起因するモーメントの発生がなく、軸部23の相手側取付部材(図示せず)による支持位置のバラツキによる出力信号の変動を回避できるという効果を有するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用ペダル類の踏込み荷重の検出、車両用パーキングブレーキのケーブル張力の検出、車両用シートの座面荷重の検出等、種々の荷重を検出するための荷重検出装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の荷重検出装置は、図8〜図10に示すような構成となっていた。図8は従来の荷重検出装置の斜視図、図9は同荷重検出装置における起歪体の展開図、図10は同荷重検出装置の回路図である。図8〜図10において、円筒形状の起歪体1の外側面には、一対の周方向歪検知素子2および一対の幅方向歪検知素子3が固着されている。また、前記起歪体1の外側面には、前記周方向歪検知素子2および幅方向歪検知素子3と電源電極4、GND電極5および出力電極6とを回路パターン7で電気的に接続することにより図10に示すようなブリッジ回路が構成されているものである。
【0003】
以上のように構成された従来の荷重検出装置では、円筒形状の起歪体1に、軸心Cと平行な方向に圧縮力が作用すると、一対の幅方向歪検知素子3の抵抗値は小さくなるとともに、一対の周方向歪検知素子2の抵抗値は大きくなる。そして、この一対の幅方向歪検知素子3および一対の周方向歪検知素子2は、電源電極4、GND電極5、出力電極6および回路パターン7でブリッジ回路を構成しているため、起歪体1に作用する圧縮力に応じて出力信号を出力電極6から出力するものである。なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
【特許文献1】特開平6−207866号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記した従来の構成においては、起歪体1の軸心Cと平行な方向に荷重が作用するようになっているため、起歪体1自身が荷重に対する変形の抵抗となって、周方向歪検知素子2および幅方向歪検知素子3に歪が発生しにくくなり、これにより、出力信号の感度が低下してしまうという課題を有していた。
【0005】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、起歪体が荷重に対して撓み易くなって、出力信号の感度の向上が図れる荷重検出装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的を達成するための請求項1に係る発明の荷重検出装置は、歪検知素子が外側面または内側面に設けられた円筒形状の起歪体と、この起歪体の一端開口部を閉塞するようにその起歪体に固定された第1部材と、前記起歪体の他端側に取り付けられた第2部材とを備え、前記起歪体の軸心と垂直な方向に前記第2部材および前記第1部材の一方から他方に対して荷重を加えることにより、起歪体にせん断力を作用させるものである。
【0007】
また、請求項2に係る発明の荷重検出装置は、前記第1部材に前記円筒形状の起歪体の内側を貫通する軸部を設けるとともに、この軸部の両端を固定するようにしたものである。
【0008】
また、請求項3に係る発明の荷重検出装置は、前記第1部材に前記円筒形状の起歪体の内側を貫通する筒状のスリーブを設けるとともに、さらにこのスリーブの内側に挿通される前記第1部材と別体の軸部材を設け、この軸部材の両端を固定するようにしたものである。
【0009】
また、請求項4に係る発明の荷重検出装置は、前記起歪体の外側面または内側面の略全周にわたって歪検知素子を設けるようにしたものである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に係る発明の荷重検出装置によれば、起歪体の軸心と垂直な方向に第1部材および第2部材の一方から他方へ荷重が加えられることにより、起歪体にせん断力が作用するように構成しているため、円筒状の起歪体にその軸心方向に荷重を加える従来の場合に比較して起歪体が撓み易くなるため、歪検知素子に歪が発生し易くなり、その結果、出力信号の感度の向上が図れる。
【0011】
また、請求項2に係る発明の荷重検出装置によれば、前記第1部材に前記円筒形状の起歪体の内側を貫通する軸部が設けられるとともに、この軸部の両端が固定されるようにしたものであるので、第1部材をその両端で支持できて荷重負荷時の傾きが防止されるので荷重検出精度が高められる。
【0012】
また、請求項3に係る発明の荷重検出装置によれば、前記第1部材に前記円筒形状の起歪体の内側を貫通する筒状のスリーブが設けられるとともに、さらにこのスリーブの内側に挿通される前記第1部材と別体の軸部材が設けられ、この軸部材の両端を固定するようにしたものであるので、荷重検出装置を孔を有する相手側取付部材に取り付ける際に、荷重検出装置を相手側取付部材の所定の位置に装着した後に、軸部材を第1部材におけるスリーブの内側および相手側取付部材における孔に、一度に挿通することができることとなり、これにより、相手側取付部材の構造が複雑になることもなく、容易に、荷重検出装置を相手側取付部材に取り着けることができる。
【0013】
また、請求項4に係る発明の荷重検出装置によれば、前記起歪体の外側面または内側面の略全周にわたって歪検知素子を設けるようにしたものであるので、第2部材に負荷される荷重が軸部の軸心まわりの周方向に所定量回転した方向から負荷された場合でも、歪検知素子のいずれかの部分で歪を検知することとなり、確実に、起歪体に加わる荷重を測定できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の一実施の形態における荷重検出装置について、図面を参照しながら説明する。
【0015】
図1は本発明の一実施の形態における荷重検出装置10の斜視図、図2は荷重検出装置10の縦断面図、図3は荷重検出装置10の側面図、図4は荷重検出装置10における起歪体の展開図である。
【0016】
図1〜図4において、荷重検出装置10は、互いに同心に配設された起歪体11、固定部材(第1部材)21、変位部材(第2部材)24を備えている。金属製たとえば、フェライト系ステンレス製の円筒形状に構成された起歪体11はその軸心Cが水平方向に設置されるとともに、その外側面には、導電材料からなる電源電極12、第1の出力電極13、第2の出力電極14およびGND電極15が互いに近傍に位置した状態で設けられている。また、図4において前記起歪体11の下側の外側面には、第1歪抵抗素子(歪検知素子)16を設けており、そして、この第1歪抵抗素子16は、一端を回路パターン17により前記電源電極12と電気的に接続するとともに、他端を第2の出力電極14と接続している。そしてまた、図4において前記起歪体11の下側の外側面には、前記第1歪抵抗素子16と略平行に第2歪抵抗素子(歪検知素子)18を設けており、そして、この第2歪抵抗素子18は、一端を回路パターン17により前記電源電極12と電気的に接続するとともに、他端を第1の出力電極13と電気的に接続している。さらに、図4において前記起歪体11の上側の外側面には、第3歪抵抗素子(歪検知素子)19を設けており、そして、この第3歪抵抗素子19は、一端を回路パターン17により前記第1歪抵抗素子16および第2の出力電極14に電気的に接続するとともに、他端をGND電極15と接続している。さらにまた、図4において前記起歪体11の上側の外側面には、前記第3歪抵抗素子19と略平行に第4歪抵抗素子(歪検知素子)20を設けており、そして、この第4歪抵抗素子20は、一端を回路パターン17により前記第2歪抵抗素子18および第1の出力電極13と電気的に接続するとともに、他端をGND電極15と電気的に接続することによりフルブリッジ回路を構成している。
【0017】
金属製たとえば、フェライト系ステンレス製の固定部材(第1部材)21は、円盤形状の取付部22と、その円盤形状の取付部22を長手方向の中間部に一体的に備えた軸部23とで構成されており、そして前記円盤形状の取付部22により起歪体11の一端開口部を閉塞した状態でその取付部22の外周部が起歪体11の側縁に嵌合状態で溶接されている。また、前記固定部材21の軸部23の一端部は、前記起歪体11の内側を貫通している。金属製たとえばフェライト系ステンレス製の変位部材(第2部材)24は、円環状のワッシャ25と、このワッシャ25の一端に固定されたケースとして機能する円筒状の取付部材26とで構成されており、そして取付部材26の内側において前記ワッシャ25の外周部は起歪体11における他端部の開口縁に溶接により嵌合状態で固定されている。ケースとして機能する円筒状の取付部材26内には、取付部22、起歪体11、ワッシャ25が収容されている。
【0018】
本実施の形態においては、起歪体11の軸心Cと垂直な方向に変位部材24に荷重を加えることにより、起歪体11にせん断力が作用するように構成しているため、円筒状の起歪体11を軸心C方向に荷重を加える従来の場合に比較して起歪体11が撓み易くなるため、第1歪抵抗素子16、第2歪抵抗素子18、第3歪抵抗素子19および第4歪抵抗素子20に歪が発生し易くなり、その結果、出力信号の感度の向上が図れる。
【0019】
以上のように構成された本発明の一実施の形態における荷重検出装置において、次に、その製造工程について説明する。
【0020】
まず、起歪体11の材料となる厚みが1mm程度の円筒形状のシームレスのステンレス管(図示せず)の外側面にガラスペースト(図示せず)を印刷した後、約850℃で約10分間焼成する。次に、前記ステンレス管の外側面に位置して銀を主成分とする導電ペースト(図示せず)を印刷し、約850℃で約10分間焼成することにより、前記ステンレス管の外側面に電源電極12、第1の出力電極13、第2の出力電極14、GND電極15および回路パターン17を形成する。次に、前記ステンレス管の外側面にメタルグレーズ系抵抗ペースト(図示せず)を印刷した後、約130℃で約10分間乾燥し、その後、前記ステンレス管を約850℃で約10分間焼成することにより、第3歪抵抗素子19、第4歪抵抗素子20、第1歪抵抗素子16および第2歪抵抗素子18を形成する。これにより、前記ステンレス管は起歪体11として製造される。
【0021】
次に、固定部材21における軸部23が起歪体11の内側を貫通するように、取付部22を起歪体11に当接させた後、溶接により固定部材21を起歪体11の一端側開口部の全周に固着する。次に、起歪体11の他端側にワッシャ25を当接させた後、溶接により起歪体11の他端側開口部の全周にワッシャ25を固着する。最後に、ワッシャ25に取付部26を嵌合させた後、溶接により取付部26をワッシャ25に固着する。なお、起歪体11の両側縁が固定部材21の取付部22およびワッシャ25に溶接された後に、その起歪体11の外周面に上記の印刷および焼成が行われてもよい。
【0022】
以上のようにして構成され、かつ組み立てられた本発明の一実施の形態における荷重検出装置10の動作を以下に説明する。
【0023】
荷重検出装置10は水平方向になるように、固定部材21における軸部23の両端を相手側取付部材(図示せず)に取り付けるとともに、変位部材24を第2の相手側取付部材(図示せず)に取り付ける。
【0024】
この場合、本発明の一実施の形態においては、固定部材21に円筒形状の起歪体11の内側を貫通する軸部23を設けるとともに、この軸部23の両端を取付部22の両側で固定するようにしているため、固定部材21をその両端部から支持できる。
【0025】
また、起歪体11を貫通した軸部23の両端を固定保持できるので、軸部23の一端部が片持ちされる場合に比較して、変位部材24から軸部23に入力される軸心Cに垂直な方向の荷重の入力に起因するモーメントの発生がなく、軸部23の相手側取付部材(図示せず)による支持位置のバラツキによる出力信号の変動を回避できるという効果を有するものである。
【0026】
そして、この状態において、図5の矢印に示すように第2の相手側取付部材(図示せず)から変位部材24に、上方より下方へ向かって荷重が付加されると、起歪体11に剪断力が作用されて起歪体11に剪断方向に歪みが発生し、第4歪抵抗素子20および第1歪抵抗素子16に引張応力が発生するとともに、第3歪抵抗素子19および第2歪抵抗素子18に圧縮応力が発生する。そのため、第1歪抵抗素子16および第4歪抵抗素子20の抵抗値が大きくなり、一方、第3歪抵抗素子19および第2歪抵抗素子18の抵抗値が小さくなる。したがって、電源電極12に電圧を印加するとともに、GND電極15を接地して、第1の出力電極13と第2の出力電極14との差動電圧を計測し、予め求められた関係からその差動電圧に基づいて起歪体11に加わる荷重を測定することができるものである。なお、図5は、理解を容易にするために起歪体11の歪みをきわめて大きく示したものである。
【0027】
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお以下の説明では、前述の実施例と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
【0028】
前述の荷重検出装置10においては、固定部材21に円筒形状の起歪体11の内側を貫通する軸部23を一体に設けるとともに、この軸部23の両端を固定するようしたが、本実施例の荷重検出装置40は図6に示すように、固定部材27に円筒形状の起歪体11の内側を貫通する筒状のスリーブ28を設けるとともに、さらに、このスリーブ28の内側に固定的に或いは摺動可能に挿通される前記固定部材27とは別体の軸部材29を設け、この軸部材29の両端を固定するようにしても同様の効果を有するものである。軸部材29が摺動可能な場合には、両端の支持機構の自由度により軸部材29とスリーブ28との相対移動があっても出力の変動がない。
【0029】
ここで、相手側取付部材に取り着ける場合を考えると、図6の実施例の荷重検出装置40においては、固定部材27に円筒形状の起歪体11の内側を貫通する筒状のスリーブ28を設けるとともに、さらにこのスリーブ28の内側に挿通される前記固定部材27と別体の軸部材29を設け、この軸部材29の両端を固定するようにしたため、荷重検出装置40を孔(図示せず)を有する相手側取付部材(図示せず)に取り付ける際に、荷重検出装置40を相手側取付部材(図示せず)の所定の位置に装着した後に、軸部材29を固定部材27におけるスリーブ28の内側および相手側取付部材(図示せず)における孔(図示せず)に、一度に挿通することができることとなり、これにより、相手側取付部材(図示せず)の構造が複雑になることもなく、容易に、荷重検出装置40を相手側取付部材(図示せず)に取着することができるという効果を有するものである。
【0030】
また、本実施例の荷重検出装置10においては、図4に示すように、第1歪抵抗素子16および第2歪抵抗素子18と、第3歪抵抗素子19と第4歪抵抗素子20との間を互いに離間するように、起歪体11の外側面に設ける構成としたが、図7に示す実施例のように、第1歪抵抗素子30、第2歪抵抗素子31、第3歪抵抗素子32および第4歪抵抗素子33を、起歪体11の外側面の略全周にわたって設けても良いもので、この構成によれば、起歪体11における第1歪抵抗素子30、第2歪抵抗素子31、第3歪抵抗素子32および第4歪抵抗素子33を、起歪体11の外側面の略全周にわたって設けたため、変位部材24に負荷される荷重が軸部23の軸心Cを中心とする周方向に所定量回転した方向から負荷された場合でも、第1歪抵抗素子30、第2歪抵抗素子31、第3歪抵抗素子32および第4歪抵抗素子33のいずれかの部分の抵抗値が変化することとなり、これにより、常に、ブリッジ回路が機能するから、確実に、起歪体11に加わる荷重を測定できるという効果を有するものである。また、歪抵抗素子の材料は金属薄膜などであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明に係る荷重検出装置は、起歪体が荷重に対して撓み易くなって、出力信号の感度の向上が図れるという効果を有するものであり、特に、車両用ペダル類の踏込み荷重の検出、車両用パーキングブレーキのケーブル張力の検出、車両用シートの座面荷重の検出等、種々の荷重を検出するための荷重検出装置等に有用である。
【0032】
以上、本発明の実施例を図面に基づいて説明したが、本発明はその他の態様においても適応される。
【0033】
たとえば、本発明の荷重検出装置10において、起歪体11は、その外側面に電源電極12、第1の出力電極13、第2の出力電極14、GND電極15、回路パターン17および第1歪抵抗素子16〜第4歪抵抗素子20を設けたものであったが、それら電源電極12、第1の出力電極13、第2の出力電極14、GND電極15、回路パターン17および第1歪抵抗素子16〜第4歪抵抗素子20は、起歪体11の内側面に設けられても何等差し支えはない。
【0034】
また、本発明の荷重検出装置10において、第1歪抵抗素子16〜第4歪抵抗素子20は、フルブリッジ回路で接続されていたがハーフブリッジ回路であっても何等差し支えはない。
【0035】
また、本発明の荷重検出装置10では、歪検知素子として厚膜抵抗により構成された第1歪抵抗素子16〜第4歪抵抗素子20が用いられていたが、薄膜抵抗により構成されてもよいし、歪検知素子としてピエゾ素子、圧電素子等のものが用いられても何等差し支えはない。要するに歪みを検知して電気信号に変換するものであればよい。
【0036】
また、本発明の荷重検出装置10では、第1部材および第2部材として固定部材21および変位部材24が用いられたがこの形状は必要に応じて変更される。
【0037】
また、本発明の荷重検出装置10において、起歪体11は、厚みが1mm程度のものが用いられたが種々この厚みは変更される。
【0038】
また、前述の起歪体11はシームレスのステンレス管から構成されていたが、長方形のステンレス板の長手方向の両端部が接合されたものであってもよいし、取付部22およびワッシャ25に溶接されたときに円筒状とされてもよい。
【0039】
その他一々例示はしないが、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の一実施の形態における荷重検出装置を示す斜視図である。
【図2】図1の荷重検出装置の縦断面図である。
【図3】図1の荷重検出装置の側面図である。
【図4】図1の荷重検出装置における起歪体の展開図である。
【図5】図1の荷重検出装置の動作状態を示す図である。
【図6】本発明の他の実施形態における荷重検出装置の例を示す側断面図である。
【図7】本発明の他の実施形態の荷重検出装置における起歪体の展開図である。
【図8】従来の荷重検出装置の斜視図である。
【図9】図8の荷重検出装置における起歪体の展開図である。
【図10】荷重検出装置の回路図である。
【符号の説明】
【0041】
10,40 荷重検出装置
11 起歪体
12 電源電極
13 第1の出力電極
14 第2の出力電極
15 GND電極
16,30 第1歪抵抗素子(歪検知素子)
17 回路パターン
18,31 第2歪抵抗素子(歪検知素子)
19,32 第3歪抵抗素子(歪検知素子)
20,33 第4歪抵抗素子(歪検知素子)
21,27 固定部材(第1部材)
28 スリーブ
23 軸部
24 変位部材(第2部材)
29 軸部材
C 軸心

【特許請求の範囲】
【請求項1】
歪検知素子が外側面または内側面に設けられた円筒形状の起歪体と、この起歪体の一端開口部を閉塞するように該起歪体に固定された第1部材と、前記起歪体の他端側に取り付けられた第2部材とを備え、前記起歪体の軸心と垂直な方向に前記第2部材および前記第1部材の一方から他方に対して荷重を加えることにより、起歪体にせん断力を作用させることを特徴とする荷重検出装置。
【請求項2】
前記第1部材に前記円筒形状の起歪体の内側を貫通する軸部を設けるとともに、この軸部の両端を固定するようにした請求項1記載の荷重検出装置。
【請求項3】
前記第1部材に前記円筒形状の起歪体の内側を貫通する筒状のスリーブを設けるとともに、さらにこのスリーブの内側に挿通される前記第1部材と別体の軸部材を設け、この軸部材の両端を固定するようにした請求項1記載の荷重検出装置。
【請求項4】
前記起歪体の外側面または内側面の略全周にわたって歪検知素子を設けるようにした請求項1記載の荷重検出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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