説明

落雷防止方法

【課題】個々の重要設備、長い線路の交通機関や架空送電線、広い空港等への落雷およびその誘導雷による通信および電子機器への被害を完全に防ぎ、更にこれを軽量、小型化してゴルフプレイヤーや登山家等が携帯出来る様にして直撃雷を避ける。
【解決手段】雷雲底のイオン2と逆極性のイオン6が大地に誘導され、浅く地中に埋められた外部導体のシースが無い絶縁電線5の導体に大地から雷雲底と同極性のイオンが誘導され、これを重要設備上に張りめぐらした電荷放散器等に繋ぎ、雷雲底と同極性のイオンを放出させる。いわば重要設備を雷雲底のイオン内に取り込んだ形にして落雷を防ぐ。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【産業上の利用分野】
【0001】
諸重要設備への落雷、誘導雷の防止。
【背景技術】
【0002】
従来は重要な設備への落雷の被害を避雷針やアレスター等によって避けていたが完全ではなかった。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明で個々の重要設備、長い線路の交通機関や架空送電線、広い空港等への落雷およびその誘導雷による通信および電子機器への被害を完全に防ぎ更にこれを軽量、小型化してゴルフプレイヤーや登山家等が携帯出来る様にして直撃雷を避ける。
【課題を解決するための手段】
【0004】
通常雷雲中では上昇、下降時の氷の粒同士がぶつかり合い上層部の氷片にはプラスイオン、下層部の氷片にはマイナスイオンが帯電する事が多い。そして雷雲の底に生じるイオンの極性と逆の極性のイオンが大地に誘導される。外部導体シースの無い絶縁電線や絶縁されたシート状等の導体を地中に浅く張り巡らすとその導体には大地から誘導された雷雲底と同極性のイオンが発生し、電線を埋設する例について述べると片端または両端を一括絶縁したその導体を諸重要設備上に張り廻ぐらした並行細線架線等や多重円形リング形状等の各種の電荷放散器等に繋ぎ、雷雲底と同極性のイオンをそれらの直上に放出させる。いわば雷雲底のイオン内に諸重要設備を取り込んだ形にし、それらの間に電位差を無くして落雷を完全に防ぐ事が出来る。この方式では雷雲底のイオンの正負は問題としない。図1参照
この他の方法として通常雷雲底のイオンの極性はマイナスの場合が多い。その時にはコロナ放電方式,電子放射方式等のマイナスイオン発生方式を用い、前者の方式ではマイナス高電圧を上述の電荷放散器等に繋ぎ、その対極には平板や大口径の金属導体を設けて接地する。後者の方式では電荷放散器のマイナス電極にパルス性高電圧を印加し電子を方出させ、その結果雷雲底と異極性でなく同極性のマナスイオンを大量に発生させる。これも上述と同様に重要設備を同一イオン内に取り込んでそれらへの落雷と誘導雷による損害から完全に逃れる事が出来る。これらの実施例としては接地した二本の架空地線の中間に上述の多数の針状細線等の電荷放散器を碍子等で絶縁した数本の平行の小架空線に添架し、それらに上述と同様にマイナスの高電圧を印加しコロナ放電させて雷雲底イオンと同極性の大量のマイナスイオンを発生させて送電線を覆いそこへの直撃雷を防ぐ。この方法は特に広い空港、長い線路の交通機関等に適用する事が出来る。また稀に雷雲が崩れたりまたは他の原因等で雷雲底のイオンが通常と異なりプラスイオンとなる場合もあるので近ずく雷雲底の極性を調べ、プラスイオンを発生させるか「請求項1」の方法でプラスイオンを供給する。この方式を小型軽量化して携帯出来る様にして頭部に電荷放散器付き等の帽子を被り、スパイクシューズ等で接地を取ればゴルファーや登山家等への落雷も防ぐ事が出来る。図2参照
【作用】
【0005】
大地中に絶縁電線を張り巡らし、その片端を絶縁し他端を重要設備上の電荷放散器に導き雷雲低のイオンとこの同極性のイオンで設備を包み込み、そこへの落雷を完全に防ぐ。
【効果】
【0006】
この発明により従来しばしば架空送電線への落雷による大停電や交通の遮断や通信、電子機器の破壊等の損害を避ける事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は雷雲底のイオンと同極性のイオンで重要施設を包み込み防雷する為に地中に絶縁電線を埋設しそこへの誘導電荷を活用する構造の側面図例を示す。(図1は雷雲底のイオンがマイナスの場合)
【図2】図2は同上の目的で一例として架空地線を覆うように、雷雲底イオンと同極性のイオンを発生させるコロナ放電方式による防雷方法の側、上面図例を示す(図2も上述と同じ)
【符号の説明】
【0008】
1 雷雲 2 雷雲底のマイナスイオン 3 碍子絶縁された針状細線の電荷放散器
4 重要防護設備 5 絶縁電線
6 雷雲底のマイナスイオンに誘導された大地中のプラス電荷
7 コロナ放電方式等で発生したマイナス電荷 8 架空地線 9 球電極
10 小支持碍子 11 マイナス高電圧の子架空線 12 架空送電線
13 送電線鉄塔 14 マイナスコロナ発生装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
雷雲の底に生じるイオンの極性と逆の極性のイオンが大地に誘導される。外部導体シースの無い絶縁電線や絶縁されたシート状等の導体を地中に張り巡らすとその導体には大地から誘導された雷雲底と同極性のイオンが発生する。電線を埋設した例では片端を絶縁シールしたその導体の他端を,または両端を一括絶縁し、そこから諸重要設備上に張り廻ぐらした並行細線架線等や多重円形リング形状等の各種の電荷放散器等に繋ぎ、雷雲底と同極性のイオンをそれらの直上に放出させる。いわば雷雲底のイオン内に諸重要設備を取り込んだ形にし、それらの間に電位差を無くして落雷を完全に防ぐ事が出来る。この方式では雷雲底のイオンの正負は問題としない。図1参照
【請求項2】
雷雲底のイオンの極性はマイナスの場合が多い。雷雲が近ずいた時にマイナスイオン発生方式を用いマイナス高電圧を電荷放散器等に繋ぎ、その対極には平板や大口径の金属導体を設けて接地して、または電荷放散器のマイナス電極にパルス性高電圧を印加し電子を方出させ、その結果雷雲底と異極性でなく同極性のマナスイオンを大量に発生させる。これも「請求項1」と同様に重要設備を同一イオン内に取り込んでそれらへの落雷と誘導雷による損害から完全に逃れる事が出来る。これらの一実施例について述べると接地した二本等の架空地線の中間に上述の多数の針状細線等の電荷放散器を碍子等で絶縁した数本の平行の子架空線に添架し、それらに例えば上述と同様にマイナスの高電圧を印加しコロナ放電させて雷雲底イオンと同極性の大量のマイナスイオンを発生させて送電線を覆いそこへの直撃雷を防ぐ。この方法は特に広い空港、長い線路の交通機関等に適用する事が出来る。また稀に雷雲が崩れるかその他の原因等で雷雲底のイオンが通常と異なりプラスイオンとなる場合もあるので近ずく雷雲底の極性を調べ、プラスイオンを発生させるか「請求項1」の方法でプラスイオンを供給する。この方式を小型軽量化して携帯出来る様にして頭部に電荷放散器付き等の帽子を被り、スパイクシューズ等で接地を取ればゴルファーや登山家等への落雷も防ぐ事が出来る。
図2参照

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−146615(P2012−146615A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−15769(P2011−15769)
【出願日】平成23年1月11日(2011.1.11)
【出願人】(596046233)
【Fターム(参考)】