説明

蓄電池ユニット

【課題】 市販の乾電池型蓄電池を使用することで、寿命による蓄電池の交換が簡単に行える蓄電池ユニットを提供する。
【解決手段】 本発明の蓄電池ユニット1は、内蔵する蓄電池として複数の市販の乾電池型蓄電池3を収納する筺体2と収納する乾電池型蓄電池3が取出し可能な筺体2開口部にネジやボルトで固定された蓋5、筺体2の表面に充電及び放電時に発生する熱を放熱するフィン6及び筺体2の内部と外部を連通し空気を流通させる放熱口7を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の蓄電池を連結させることで構成される蓄電池ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
無停電電源装置(非常用電源)の電源として蓄電池の需用が拡大している。
【0003】
専用の制御弁式鉛蓄電池やリチウムイオン電池を使用している無停電電源装置(非常用電源)が多くみられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−59663
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、専用の蓄電池を使用しているため寿命で蓄電池を交換する時にはメーカーに蓄電池の交換を依頼する煩わしさが発生する。
【0006】
そこで、本発明は上記の問題点を解消するために市販の乾電池型蓄電池を使用する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の発明は、蓄電池ユニットであって市販の乾電池型蓄電池を複数収納する筺体と収納する蓄電池が取出し可能な筺体の開口部にネジやボルトで固定されている蓋を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1記載の発明によれば、蓄電池ユニットに使用する蓄電池に市販の乾電池型蓄電池を使用することで寿命により交換が必要となった場合に自分で購入した乾電池型蓄電池と交換ができ、交換した乾電池型蓄電池は自治体等で無償で回収されているので処分費用が掛からない。また、蓄電池ユニット内に使用する乾電池型蓄電池の数量を変えることや蓄電池ユニットを増設することで簡単に容量の変更をすることができる。
【0009】
なおかつ、非常時に蓄電池ユニットから乾電池型蓄電池を取出し、懐中電灯やラジオ等の電源に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】蓄電池ユニットの縦断面図である。
【図2】蓄電池ユニットの斜視図である。
【図3】蓄電池ユニットの横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施例を図1、図2、図3に基づいて説明する。図1は本発明の蓄電池ユニット1の縦断面図である。図1に示すように、複数の乾電池型蓄電池3が前記筺体2の内部に収納され、前記乾電池型蓄電池3はコイルバネ4の付勢力を利用して圧接されることで電気的に接続された状態で固定されている。
【0012】
また、前記筺体2の内部と連通する開口部を塞ぐ蓋5は、ネジやボルトによって前記筺体2に固定されているので、簡単に蓋5を外して消耗した乾電池型蓄電池3を交換することができる。
【0013】
図2は本発明の蓄電池ユニット1の斜視図である。図2に示すように前記筺体2は表面に複数のフィン6及び前記筺体2の内部と外部を連通する複数の放熱口7を備えている。前記筺体2は熱伝導の良いアルミニウムやアルミニウム合金で作られているので前記筺体2内部の熱を表面に伝える。この熱は前記筺体2の表面からフィン6に伝わり放熱される。また、前記筺体2の複数の放熱口7から空気が出入りすることでも放熱される。
【0014】
図3は本発明の蓄電池ユニット1の横断面図である。図3に示すように、前記筺体2の内部は前記乾電池型蓄電池3より一回り大きいスペースを持つ仕切りにより仕切られている。前記筺体2の内部と前記乾電池型蓄電池3の間に隙間があるので、空気移動し前記筺体2の内部の熱が放熱口7から放熱される。
【産業上の利用可能性】
【0015】
非常時や昼間の電力ピーク時に蓄電池から電気を供給する設備に利用可能である。
【符号の説明】
【0016】
1・・・蓄電池ユニット、2・・・筺体、3・・・乾電池型蓄電池、
4・・コイルバネ、5・・・蓋、6・・・フィン、7・・・放熱口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
市販の乾電池型蓄電池を複数収納する筺体と前記筺体から収納する乾電池型蓄電池を取出し可能な開口部にネジやボルトによって固定された蓋、および前記筺体の表面に充電及び放電時に発生する熱を放熱するフィンと前記筺体の外部と内部を連通する放熱口を設けたことを特徴とする蓄電池ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−73704(P2013−73704A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−210129(P2011−210129)
【出願日】平成23年9月27日(2011.9.27)
【出願人】(000116666)愛知電機株式会社 (93)
【Fターム(参考)】