説明

蓋付カップ容器

【課題】切刃部材により開封する際に指などがカップ本体内の内容物に触れることなく衛生的であると共に、内容物が外部に飛散することを防止できる蓋付カップ容器を提供すること。
【解決手段】蓋体12に着脱可能に被着される外蓋13を備え、外蓋13の内側に、切刃部材33をシール部材25に向けて押下可能な押下部43が突設されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば飲料などが充填される蓋付カップ容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の蓋付カップ容器としては、例えば下記特許文献1に示すように、上方に向けて開口する開口部が形成されてこの開口部をシール部材で封止したカップ本体と、カップ本体の上部にシール部材を破断する切刃部材が設けられてカップに被着される蓋体とを備えるものが提供されている。ここで、切刃部材は、シール部材と対向配置される天面部に設けられており、その下面側(シール部材に対向する側)に下側に向けて突出する切刃が形成されると共に、天面部と連結ヒンジ部にて連結されていて、この連結ヒンジ部を中心として下側に向けて回動可能に構成されている。
【0003】
このような構成の蓋付カップ容器は、切刃部材を上方から指などで押下して連結ヒンジ部を中心にして下側(シール部材側)へと回動させ、蓋体の下側に向けて突出された切刃によってシール部材を破断して開口し、カップ本体内に充填されている飲料などの内容物を外部へと取り出すことができるものである。
【特許文献1】特開2005−22757号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の蓋付カップ容器においても、以下の課題が残されている。すなわち、切刃部材を指で押し込んだ際に指がカップ本体内に入り込んで内容物に触れるおそれがあり、特に内容物が飲料などの食品の場合に衛生上の問題がある。
また、切刃部材を必要以上に強く押下した場合には、内容物に切刃部材や指などが勢いよく入り込んで内容物が外部に飛散するおそれがある。
【0005】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、切刃部材により開封する際に指などがカップ本体内の内容物に触れることなく衛生的であると共に、内容物が外部に飛散することを防止できる蓋付カップ容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記のような課題を解決するために以下のような手段を採用した。すなわち、本発明の蓋付カップ容器は、開口部がシール部材によって封止されたカップ本体と、前記シール部材を破断して開封する切刃部材が設けられて前記カップ本体に被着される蓋体とを備える蓋付カップ容器であって、前記蓋体に着脱可能に被着される外蓋を備え、該外蓋の内側に、前記切刃部材を前記シール部材に向けて押下可能な押下部が突設されていることを特徴とする。
【0007】
この発明では、開封時にカップ本体の密封が確保されるため、内容物に指などが触れることなく衛生的であると共に、内容物が外部に飛散することを防止できる。すなわち、外蓋が蓋体に被着されているため、切刃部材を指などで直接押下することなく押下部を介して押下することになり、カップ本体内に指などが入り込むことがなくなる。このため、指などが内容物と接触しない。また、蓋体を被着した状態で開封するため、内容物が外蓋の外部に飛散しない。したがって、衛生的であると共に、内容物の外部への飛散を防止できる。
【0008】
また、本発明の蓋付カップ容器は、前記蓋体が、前記押下部による前記切刃部材の押下時に、前記押下部の前記切刃部材に向けた移動を案内する案内部を備えることが好ましい。
この発明では、押下部が切刃部材に対して位置決めされるため、押下部による安定した切刃部材の押下が行える。
【0009】
また、本発明の蓋付カップ容器は、前記蓋体が、前記シール部材の上面を被覆する天面部を有し、該天面部に、前記切刃部材が通過可能な破断開口部が形成されていることが好ましい。
この発明では、押下部による切刃部材の押下時に切刃部材の移動が天面部により阻害されないため、押下部による切刃部材の押下が確実に行える。
【0010】
また、本発明の蓋付カップ容器は、前記切刃部材は、基端がヒンジ部を介して前記天面部に接続され、先端が前記ヒンジ部を中心として回動可能であることが好ましい。
この発明では、切刃部材がヒンジ部を介して天面部に接続されているため、シール部材の破断後に切刃部材が分離することを防止できる。
【0011】
また、本発明の蓋付カップ容器は、前記天面部が、上方に向けて突出する係止凸部を有し、前記切刃部材が、前記押下部により前記シール部材に向けて押下されて前記ヒンジ部を中心に回動したときに、前記係止凸部に係止されるストッパ凸部を有することが好ましい。
この発明では、ストッパ凸部が係止凸部に係止されることで、シール部材の破断後に切刃部材がヒンジ部を中心として再び回動し、内容物を取り出す際に、この内容物から切刃部材にこの切刃部材を押し戻すような力が作用しても、この移動を抑えてシール部材の開口部分を塞ぐことを防止できる。
【発明の効果】
【0012】
この発明にかかる蓋付カップ容器によれば、開封時にカップ本体の密封が確保されるため、内容物に指などが触れることなく衛生的であると共に、内容物が外部に飛散することを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明による蓋付カップ容器の第1の実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
【0014】
本発明における蓋付カップ容器1は、図1及び図2に示すように、例えば飲料などが充填されて流通するものであって、ユーザ(消費者)が購入して当該カップ容器から直接飲料などを飲むことができるものである。
蓋付カップ容器1は、図1に示すように、カップ本体11と、蓋体12と、外蓋13とを備えている。
【0015】
カップ本体11は、軸線Lに沿って延びる概略有底円筒状をなし、開口部21により上部に向けて開口する。また、カップ本体11は、下方に向かうにしたがって縮径するテーパ胴部22と、テーパ胴部22の下端部に接続されて軸線Lと直交する方向に延びる底部23とを備えている。
テーパ胴部22の上端部分には、カップ本体11の径方向外方に向けて屈曲するフランジ部24が形成されている。
【0016】
フランジ部24の上面には、開口部21を封止するシール部材25が貼着されている。
シール部材25は、例えばアルミ蒸着シートなどのバリア性シート材で構成されており、下面に熱溶着層が形成されている。シール部材25は、カップ本体11内に飲料が充填された後にフランジ部24の上面に熱溶着されており、カップ本体11内の飲料が外部に漏出しないように封止している。なお、シール部材25としてバリア性シート材を使用した場合には、空気などがカップ本体11内に侵入することを防止して飲料の変質を防ぐこともできる。
【0017】
蓋体12は、カップ本体11の開口部21にシール部材25が貼着された状態で、カップ本体11の上部に被着されている。蓋体12は、軸線Mを中心とした円筒状をなす側壁部31と、側壁部31の内周面に連設された天面部32と、シール部材25を破断する切刃部材33とを備えている。
【0018】
側壁部31の下端には、円環状平面部34と、装着筒部35とが設けられている。
円環状平面部34は、側壁部31の外周面に連設されており、蓋体12の径方向外方に向けて延びている。
装着筒部35は、円環状平面部34を介して側壁部31に接続されており、側壁部31よりも内径及び外径が一段大きくなっている。また、装着筒部35の内周面には、蓋体12の径方向内方に向けて突出する係合凸部35Aが形成されている。
【0019】
係合凸部35Aの突出した部分における内径は、フランジ部24の外径よりも小さくなっている。また、円環状平面部34からの軸線M方向における高さは、フランジ部24の厚さとシール部材25の厚さとの和とほぼ同一となっている。
したがって、装着筒部35をフランジ部24に被せると、係合凸部35Aがフランジ部24の下面側に係合し、円環状平面部34がフランジ部24の上面にシール部材25を介して当接され、蓋体12がカップ本体11に固定される構成となっている。また、蓋体12をカップ本体11に被着したとき、カップ本体11の軸線Lと蓋体12の軸線Mとは、一致する。
【0020】
側壁部31は、上方に向かうにしたがってその肉厚が薄くなっており、天面部32との接触部分よりも上方部分がカップ本体11内に充填された飲料をユーザ(消費者)が飲む際の飲口部となっている。
また、側壁部31における切刃部材33の周方向両端部よりも周方向外側には、図2に示すように、蓋体12の径方向内方側に向けて突出する案内リブ(案内部)36が連設されている。案内リブ36は、シール部材25を破断するときに、外蓋13の後述する押下部43の下方への移動を案内する。また、案内リブ36の高さは、側壁部31と同等となっている。
【0021】
天面部32は、図1に示すように、蓋体12の径方向内方に向かうにしたがって上方に向けて突出するように湾曲している。このように天面部32を湾曲形状とすることで、天面部32とシール部材25との間に空間があらかじめ形成される。このため、カップ本体11内に高温の飲料などの内容液を充填した場合、カップ本体11の内圧によりシール部材25が上方に膨れるが、上方に膨れたシール部材25によって天面部32が変形することが防止される。
天面部32には、図1及び図2に示すように、切刃部材33を回動可能とするための破断開口部37が形成されている。破断開口部37は、平面視において切刃部材33よりも大きく形成されている。これにより、切刃部材33によるシール部材25の破断が天面部32に引っ掛かることなく行われる。
また、天面部32における破断開口部37に近接する縁部であってヒンジ部38の近傍には、上方に向けて突出する係止凸部39が形成されている。なお、係止凸部39の高さは、側壁部31よりも十分に低くなっている。
【0022】
切刃部材33は、図1に示すように、上方に向けて突出するほぼ半円筒形状をなしており、破断開口部37における蓋体12の径方向内方側の端部に形成されたヒンジ部38を介して天面部32に回動可能に接続されている。切刃部材33において蓋体12の径方向内方端部は、ヒンジ部38を介して天面部32に接続さている。また、切刃部材33において蓋体12の径方向外方側の端部には、シール部材25に向けて突出する切刃33Aが形成されている。
また、切刃部材33におけるヒンジ部38の両側端部の近傍には、下方に向けて突出するストッパ凸部33Bが形成されている。ストッパ凸部33Bの下端部は、切刃部材33をヒンジ部38回りで回動させたときに係止凸部39と係止可能となっている。
【0023】
外蓋13は、蓋体12のさらに外側において蓋体12を覆うように被着されている。
外蓋13は、軸線Nを中心とした円筒状をなす円筒部41と、円筒部41の上端に配置されて円筒部41の上端開口部を覆う天板部42とを備えている。
円筒部41は、蓋体12に被着可能となっている。そして、円筒部41の内周面が蓋体の側壁部31の外周面と嵌合することで、蓋体12に外蓋13が被着される。また、外蓋13を蓋体12に被着したとき、蓋体12の軸線Mと外蓋13の軸線Nとは、一致する。
【0024】
天板部42には、切刃部材33を上方から押下するための押下部43が形成されている。
押下部43は、天板部42から下方に向けて突出する凹部であって、その突出量が円筒部41とほぼ同等となっており、その底部が天面部32の上面近傍に位置している。また、押下部43の外周の形状は、図2に示すように、平面視で破断開口部37の縁部の形状とほぼ同等となっている。
なお、切刃部材33によりシール部材25を破断しない通常状態において、押下部43は、切刃部材33を押下しないように、押下部43と切刃部材33とが平面視で重ならないように周方向でずらされている。例えば、押下部43は、蓋付カップ容器1の径方向で軸線L、M、Nに関して切刃部材33の反対側に配置されている。
【0025】
次に、以上のような構成の蓋付カップ容器1の開封方法について説明する。
まず、外蓋13を取り外し、外蓋13を周方向で回転させて平面視で押下部43と切刃部材33とが重なるようにする。そして、外蓋13の円筒部41を蓋体12の側壁部31に沿って下方に移動させることで、図3に示すように、蓋体12を外蓋13に被着していく。このとき、蓋体12を側壁部31に沿って下方に移動させると、押下部43の底部が切刃部材33と当接する。
そして、押下部43は、切刃部材33を下方に向けて押し下げ、切刃部材33をヒンジ部38回りで回動させる。このとき、天面部32に破断開口部37が形成されているため、切刃部材33の回動動作が天面部32により阻害されない。また、案内リブ36が形成されているため、押下部43は、外蓋13の周方向でずれることなく安定して切刃部材33を押下する。
この回動動作により、切刃33Aの先端がシール部材25と当接し、シール部材25を破断する。このとき、外蓋13が破断しないため、カップ本体11内の密封状態が確保される。そのため、飲料が外部に飛散せず、指などがカップ本体11内に入り込まない。
【0026】
また、切刃部材33がヒンジ部38回りで回動すると、切刃部材33に設けられたストッパ凸部33Bの下端角部33Cが係止凸部39において蓋体12の径方向外側を向く表面と当接する(図4(a)参照)。そして、切刃部材33がヒンジ部38回りで回動するにしたがって、ストッパ凸部33Bの下端角部33Cは、弾性変形しながら係止凸部39の前記表面に沿って上方に向けて摺動する(図4(b)参照)。その後、ストッパ凸部33Bの下端角部33Cが復元変形することで、係止凸部39の前記表面にストッパ凸部33Bの下端面が当接することにより、ストッパ凸部33Bが係止凸部39に係止される(図4(c)、図5参照)。これにより、切刃部材33がヒンジ部38回りで回動し、切刃部材33が破断したシール部材25の開口を塞ぐことが防止される。
以上のようにして、シール部材25を開封する。その後、ユーザ(消費者)は、外蓋13を取り外すことで、カップ本体11内の飲料を飲むことができる。
【0027】
本実施形態における蓋付カップ容器1によれば、シール部材25の開封時においてカップ本体11内の密封状態が確保されるため、飲料が外部に飛散することを防止すると共に、衛生的である。
また、案内リブ36により押下部43が外蓋13の周方向で位置決めされるため、押下部43による安定した切刃部材33の押下が行える。
そして、破断開口部37により切刃部材33の移動が天面部32により阻害されず、押下部43による切刃部材33の押下が確実に行える。
さらに、切刃部材33がヒンジ部38を介して天面部32に接続することで、シール部材25の破断後に切刃部材33が分離することを防止できる。
また、ストッパ凸部33Bを係止凸部39に係止することで、シール部材25の破断後に切刃部材33がヒンジ部38回りで再び回動してシール部材25に形成された開口を塞ぐことを防止できる。
【0028】
次に、本発明における蓋付カップ容器の第2の実施形態について説明する。なお、ここで説明する実施形態は、その基本的構成が上述した第1の実施形態と同様であり、上述の第1の実施形態に別の要素を付加したものである。したがって、図6及び図7においては、図1から図5と同一構成要素に同一符号を付し、この説明を省略する。
【0029】
本実施形態における蓋付カップ容器50は、図6に示すように、カップ本体11と、蓋体51と、外蓋13とを備えている。
蓋体51は、側壁部31と、天面部32と、切刃部材33とを備えている。
側壁部31には、図6及び図7に示すように、破断開口部37の縁部を囲む案内壁部(案内部)52が連設されている。
案内壁部52は、上述した第1の実施形態における案内リブ36と同様に、シール部材25を破断するときに、外蓋13の押下部43の外周面を囲むことで、押下部43の下方への移動を案内する。また、案内壁部52の高さは、側壁部31と同等となっている。そして、案内壁部52は、上述した第1の実施形態における係止凸部39と同様に、切刃部材33をヒンジ部38回りで回動させたときに係止凸部39と係止可能となっている。
【0030】
以上のような構成の蓋付カップ容器50の開封方法は、上述した第1の実施形態における蓋付カップ容器1と同様である。すなわち、平面視で押下部43と切刃部材33とが重なるようにした状態で、外蓋13を下方に移動させる。このとき、押下部43の外周面が案内壁部52に沿って下方に向けて移動するため、押下部43の移動が安定する。
そして、押下部43は、切刃部材33を下方に向けて押し下げ、切刃部材33をヒンジ部38回りで回動させる。このように切刃部材33を回動させることで、切刃33Aがシール部材25を破断して開封する。このとき、ストッパ凸部33Bは、案内壁部52に係止される。これにより、切刃部材33がヒンジ部38回りで回動し、切刃部材33が破断したシール部材25の開口を塞ぐことが防止される。
以上のようにして、シール部材25を開封する。
【0031】
本実施形態における蓋付カップ容器50においても、上述した第1の実施形態における蓋付カップ容器1と同様の作用、効果を奏するが、押下部43が案内壁部52で囲まれた状態で下方に移動するため、押下部43の移動がより安定する。
【0032】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、シール部材の開封構造は、外蓋を蓋体からいったん取り外した後に再び外蓋を蓋体に被着させることによって押下部が切刃部材を押下して開封しているが、外蓋と蓋体とを相対的に軸周りで回動させることにより押下部が切刃部材を押下する構成としてもよい。
また、シール部材に形成された開口が切刃部材により再び塞がれなければ、ストッパ凸部を係止凸部に係止する構成としなくてもよい。
そして、切刃部材は、ヒンジ部を中心として回動可能となっているが、他の構造としてもよい。
さらに、切刃部材の押下時にシール部材と天面部との双方に開口を形成できれば、天面部に破断開口部を形成しなくてもよい。
また、案内リブ及び案内壁部は、いずれか一方に限らず、双方形成してもよい。そして、案内リブ及び案内壁部は、押下部による切刃部材の押下を安定して行えれば双方を形成しなくてもよい。
さらに、シール部材は、アルミ蒸着シートなどのバリア性シート材で構成されたものに限らず、カップ本体内の内容物に応じて適宜変更してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0033】
この発明によれば、切刃部材により開封する際に指などがカップ本体内の内容物に触れることなく衛生的であると共に、内容物が外部に飛散することを防止できる蓋付カップ容器に関して、産業上の利用可能性が認められる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の第1の実施形態における蓋付カップ容器を示す軸方向断面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】開封動作を示す説明図である。
【図4】切刃部材の回動動作を示す説明図である。
【図5】開封状態を示す説明図である。
【図6】本発明の第2の実施形態における蓋付カップ容器を示す軸方向断面図である。
【図7】図6の平面図である。
【符号の説明】
【0035】
1,50 蓋付カップ容器
11 カップ本体
12,51 蓋体
13 外蓋
21 開口部
25 シール部材
32 天面部
33 切刃部材
33B ストッパ凸部
36 案内リブ(案内部)
37 破断開口部
38 ヒンジ部
39 係止凸部
43 押下部
52 案内壁部(案内部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部がシール部材によって封止されたカップ本体と、前記シール部材を破断して開封する切刃部材が設けられて前記カップ本体に被着される蓋体とを備える蓋付カップ容器であって、
前記蓋体に着脱可能に被着される外蓋を備え、
該外蓋の内側に、前記切刃部材を前記シール部材に向けて押下可能な押下部が突設されていることを特徴とする蓋付カップ容器。
【請求項2】
前記蓋体が、前記押下部による前記切刃部材の押下時に、前記押下部の前記切刃部材に向けた移動を案内する案内部を備えることを特徴とする請求項1に記載の蓋付カップ容器。
【請求項3】
前記蓋体が、前記シール部材の上面を被覆する天面部を有し、
該天面部に、前記切刃部材が通過可能な破断開口部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の蓋付カップ容器。
【請求項4】
前記切刃部材は、基端がヒンジ部を介して前記天面部に接続され、先端が前記ヒンジ部を中心として回動可能であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の蓋付カップ容器。
【請求項5】
前記天面部が、上方に向けて突出する係止凸部を有し、
前記切刃部材が、前記押下部により前記シール部材に向けて押下されて前記ヒンジ部を中心に回動したときに、前記係止凸部に係止されるストッパ凸部を有することを特徴とする請求項4に記載の蓋付カップ容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−154951(P2009−154951A)
【公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−338018(P2007−338018)
【出願日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】