薄いゼロ閉鎖弁を備えるアクセス装置
【課題】広範囲の外科用機器の導入を可能にし、腔の内部領域の大気の完全性を維持し、カニューレの通路の閉鎖が、機器を取り除いたときに容易に達成される、カニューレのためのシールアセンブリを提供すること。
【解決手段】本発明は、外科用アクセスデバイスと共に使用するための外科用アクセスアセンブリを提供し、アセンブリは、中心の長手方向軸を規定するハウジングと;ハウジングから延びる細長のアクセス部材と;ハウジングの内部に配置され、機器の周りに実質的に流体に密なシールを確立するように適合される機器シールと;ゼロ閉鎖弁とを備える。ハウジングとアクセス部材とは、外科用機器の通過を可能にする寸法にされた長手方向の通路を有する。また、ゼロ閉鎖弁は、ハウジングに関して設置され、そして、外科用機器が通過する際には開いた状態をとり、機器が存在しない場合には実質的に閉じた位置をとる。
【解決手段】本発明は、外科用アクセスデバイスと共に使用するための外科用アクセスアセンブリを提供し、アセンブリは、中心の長手方向軸を規定するハウジングと;ハウジングから延びる細長のアクセス部材と;ハウジングの内部に配置され、機器の周りに実質的に流体に密なシールを確立するように適合される機器シールと;ゼロ閉鎖弁とを備える。ハウジングとアクセス部材とは、外科用機器の通過を可能にする寸法にされた長手方向の通路を有する。また、ゼロ閉鎖弁は、ハウジングに関して設置され、そして、外科用機器が通過する際には開いた状態をとり、機器が存在しない場合には実質的に閉じた位置をとる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願に対する相互参照)
本願は、2007年5月31日に出願された米国仮特許出願第60/932,576号の利益と、この仮出願に対する優先権を主張し、この仮出願の全内容は、本明細書において参考として援用される。
【0002】
(技術分野)
本開示は、機器シールと低い輪郭のゼロ閉鎖弁とを備える外科用アクセス装置に関する。
【背景技術】
【0003】
(関連技術の説明)
最小侵襲性手順および腹腔鏡手順は、一般に、身体内に挿入されるあらゆる機器が密閉されることを必要とする。すなわち、例えば、外科手術領域に送気される外科手順においてのように、内視鏡用の切開を通して、気体および/または流体が、身体に入ったり出たりすることがないことを確実なものとするための備えがなされなければならない。このような手順のために、腹腔のような解剖学的腔内への管の導入は、通常、トロカールおよびカニューレアセンブリを組み込んだシステムを使用することによって達成される。カニューレは、腹腔の内部と直接的に連絡しているので、内部の腹腔へと到達するために患者の身体にある開口部内へとカニューレを挿入することは、腹腔と外部の大気との間に流体に密な界面を維持するように適合されるべきである。腔の内部領域の大気の完全性を維持する必要性を考慮すると、広範囲の外科用機器の導入を可能にし、そして、腔の内部領域の大気の完全性を維持する、カニューレのためのシールアセンブリが望ましい。さらに、カニューレの通路の閉鎖が、機器を取り除いたときに容易に達成されるべきである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
広範囲の外科用機器の導入を可能にし、腔の内部領域の大気の完全性を維持し、さらには、カニューレの通路の閉鎖が、機器を取り除いたときに容易に達成されるような、カニューレのためのシールアセンブリを提供すること。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(要旨)
したがって、外科用アクセスデバイスと共に使用するための外科用アクセスアセンブリは、中心の長手方向軸を規定するハウジングと、このハウジングから延びる細長のアクセス部材(ハウジングとアクセス部材とは、外科用機器の通過を可能にするような寸法にされた長手方向の通路を有する)と、ハウジング内に配置され、そして、機器の周りに実質的に流体に密なシールを確立するように適合された機器シールと、外科用機器が通過する際には開いた状態をとり、機器が存在しない場合には実質的に閉じた位置をとるゼロ閉鎖弁とを備える。ゼロ閉鎖弁は、弁の周縁と、弁の周縁から吊り下がる第一および第二のリップとを備える。この第一および第二のリップは、隣接関係にあるリップのエッジ表面を有し、弁がその閉じた位置にあるときにスリットを規定する。リップのうちの少なくとも1つは、リップのエッジ表面に達するほぼ弧状の内部リップ表面を有し、弁を通した外科用機器の通過を容易にするような寸法にされた傾斜配置を規定する。第一および第二のリップの各々は、ほぼ弧状のリップ表面を規定し得る。1つの実施形態において、第一および第二のリップの各々のほぼ弧状の内部リップ表面は、シールハウジングの長手方向軸に関して第一の角度に並べられた外側表面部分と、長手方向軸に関して第二の角度に並べられた内側表面部分とを備え、この第二の角度は、第一の角度とは異なる。この第一の角度は、第二の角度よりも大きい。
【0006】
第一および第二のリップの各々の弧状の内部リップ表面は、非対称の配置を規定する。第一および第二のリップの各々は、ほぼ弧状のリップ表面から吊り下がる支持リブを備える。この支持リブは、内部を通して外科用機器を挿入する間に、機器と接触するように位置決めされ得る。弁がその実質的に閉じた位置にあるとき、支持リブは間隔を空けた関係にあり得る。
【0007】
弁の周縁は、弁カラーと、弁カラーから内向きに延びるテーパー状のセグメントとを備え得る。弁の周縁は、テーパー状のセグメントから連続して延びる第二のセグメントを備える。第二のセグメントは、長手方向軸に対してほぼ垂直の関係にあり得る。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するために、例えば、以下を提供する:
(項目1) 外科用アクセスデバイスと共に使用するための外科用アクセスアセンブリであって、該アセンブリは、以下:
中心の長手方向軸を規定する、ハウジング;
該ハウジングから延びる、細長のアクセス部材であって、該ハウジングと該アクセス部材とは、外科用機器の通過を可能にするような寸法にされた長手方向の通路を有する、アクセス部材;
該ハウジングの内部に配置され、そして、該機器の周りに実質的に流体に密なシールを確立するように適合される、機器シール;ならびに
該ハウジングに関して設置され、そして、該外科用機器が通過する際には開いた状態をとり、該機器が存在しない場合には実質的に閉じた位置をとる、ゼロ閉鎖弁であって、該ゼロ閉鎖弁は、弁の周縁と、該弁の周縁から吊り下がる第一および第二のリップとを備え、該第一および第二のリップは、該弁が、該弁の該閉じた位置にあるときに隣接関係にあるリップのエッジ表面を有し、スリットを規定し、該リップのうちの少なくとも1つは、該リップのエッジ表面に達するほぼ弧状の内部リップ表面を有し、該弁を通した該外科用機器の通過を容易にするような寸法にされた傾斜配置を規定する、ゼロ閉鎖弁
を備える、外科用アクセスアセンブリ。
(項目2) 前記第一および第二のリップの各々が、ほぼ弧状のリップ表面を規定する、項目1に記載の外科用アクセスアセンブリ。
(項目3) 項目2に記載の外科用アクセスアセンブリであって、前記第一および第二のリップの各々の前記ほぼ弧状の内部リップ表面が、前記シールハウジングの前記長手方向軸に関して第一の角度に並べられた外側表面部分と、該長手方向軸に関して第二の角度に並べられた内側表面部分とを備え、該第二の角度は、該第一の角度とは異なる、外科用アクセスアセンブリ。
(項目4) 前記第一の角度が、前記第二の角度よりも大きい、項目3に記載の外科用アクセスアセンブリ。
(項目5) 前記第一および第二のリップの各々の前記弧状の内部リップ表面が、左右非対称の配置を規定する、項目2に記載の外科用アクセスアセンブリ。
(項目6) 項目2に記載の外科用アクセスアセンブリであって、前記第一および第二のリップの各々が、前記ほぼ弧状のリップ表面から吊り下がる支持リブを備え、該支持リブは、内部を通して前記外科用機器を挿入する間に、該機器と接触するように位置決めされる、外科用アクセスアセンブリ。
(項目7) 項目6に記載の外科用アクセスアセンブリであって、前記弁が前記実質的に閉じた位置にあるとき、前記支持リブは間隔を空けた関係にある、外科用アクセスアセンブリ。
(項目8) 前記弁の周縁が、弁カラーと、該弁カラーから内向きに延びるテーパー状のセグメントとを備える、項目1に記載の外科用アクセスアセンブリ。
(項目9) 前記弁の周縁が、前記テーパー状のセグメントから連続して延びる第二のセグメントを備える、項目8に記載の外科用アクセスアセンブリ。
(項目10) 前記第二のセグメントが、前記長手方向軸に対してほぼ垂直の関係にある、項目9に記載の外科用アクセスアセンブリ。
【0009】
本開示の上記の特徴は、添付の図面を参照して本明細書において以下に記載される、好ましい実施形態の詳細な説明を参照することによって、より容易に明らかとなり、そして、よりよく理解される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本開示の原理に従う、カニューレアセンブリと、機器シールアセンブリと、カニューレアセンブリ内に組み込まれたゼロ閉鎖弁とを備えるアクセス装置の斜視図である。
【図2】図2は、本開示の原理に従う、カニューレアセンブリと、機器シールアセンブリと、カニューレアセンブリ内に組み込まれたゼロ閉鎖弁とを備えるアクセス装置の斜視図である。
【図3】図3は、図1のカニューレおよび機器シールアセンブリの部品をばらばらにした斜視図である。
【図4】図4は、カニューレおよび機器シールアセンブリの側面断面図である。
【図5A】図5Aは、ゼロ閉鎖弁の斜視図である。
【図5B】図5Bは、ゼロ閉鎖弁の上から見た平面図である。
【図5C】図5Cは、図5Bの線5C−5Cに沿ってとった、ゼロ閉鎖シールの断面図である。
【図5D】図5Dは、図5Bの線5D−5Dに沿ってとった、ゼロ閉鎖シールの断面図である。
【図5E】図5Eは、図5Bの線5E−5Eに沿ってとった、ゼロ閉鎖シールの断面図である。
【図5F】図5Fはゼロ閉鎖弁の下から見た平面図である。
【図6A】図6Aは、機器シールアセンブリの界面シールの斜視図である。
【図6B】図6Bは、図6Aの断面線6B−6Bに沿ってとった界面シールの断面図であり、機器シールアセンブリの界面シールマウントと界面シール部材とを示す。
【図6C】図6Cは、界面シールの界面シールマウントの斜視図である。
【図7】図7は、機器シールアセンブリのジンバルマウントの上から見た斜視図である。
【図8】図8は、機器シールアセンブリのジンバルマウントの下から見た斜視図である。
【図9】図9は、ジンバルマウントの断面図である。
【図10】図10は、ジンバルマウントの断面図である。
【図11】図11は、図1〜10の実施形態に従うジンバルマウントの構成要素を示す斜視図である。
【図12】図12は、シールハウジング内のジンバルマウントの動きの範囲を示す斜視図である。
【図13】図13は、シールハウジング内のジンバルマウントの動きの範囲を示す斜視図である。
【図14】図14は、シールハウジング内のジンバルマウントの動きの範囲を示す斜視図である。
【図15】図15は、内腔にアクセスするカニューレアセンブリおよび機器シールアセンブリを示す図であり、内部に機器が導入されている。
【図16】図16は、カニューレおよび機器シールアセンブリの側面断面図であり、外科用機器の動きの範囲を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(好ましい実施形態の詳細な説明)
本開示のアクセス装置は、機器が挿入されるときに、各機器と気体に密なシールを提供することによって、種々の直径(例えば、5mm〜15mm)の機器に適合し得る。このアクセス装置は、気体および/または流体の漏れから外科手順の大気の完全性を維持するために、機器の周りに流体に密な界面を確立および維持するシールアセンブリを組み込む。このアクセス装置はさらに、短いまたは薄い寸法を有するゼロ閉鎖弁を備え、このゼロ閉鎖弁は、挿入される機器が存在しない場合に閉じて、アクセス装置を通して気体が漏れることを防ぎ、下にある送気された腹腔の完全性を維持する。
【0012】
機器の例としては、クリップアプライヤ、把持器、解剖器、牽引子、ステープラー、レーザプローブ、写真デバイス、内視鏡および腹腔鏡、チューブなどが挙げられる。このような機器は、まとめて、本明細書において「機器」と称される。
【0013】
その特徴によって、シールアセンブリおよびゼロ閉鎖弁は、さらに、一緒に組み立てられ、そして、カニューレアセンブリへと設置されたときに、実質的に低い輪郭を規定する。この低い輪郭は、カニューレアセンブリを通して体腔内に導入される機器の有効長さを有利に増加させる。さらに、この低い輪郭は、外科用機器の、シールハウジングの軸に関する大きな傾きを可能にする。
【0014】
以下の明細書において、用語「近位」とは、操作者に最も近い機器の部分をいい、一方で、用語「遠位」とは、操作者から離れた機器の部分をいう。
【0015】
ここで、図面(同様の参照番号は、複数の図面にわたり、同一であるか、または、実質的に類似の部品を識別する)を参照すると、図1〜2は、カニューレアセンブリ200に設置されたシールアセンブリ100を組み込むアクセス装置10を示す。カニューレアセンブリ200は、体腔にアクセスするという意図された目的に適したあらゆる従来のカニューレであり得、そして、内部を通した機器の導入を可能にする。カニューレアセンブリ200は、特に、内部にある内蔵から腹壁を持ち上げるために腹腔が適切な気体(例えば、CO2)を送気される、腹腔鏡外科手術において使用するために適合される。カニューレアセンブリ200は、代表的には、閉塞具アセンブリ(図示されず)と共に使用され、この閉塞具アセンブリは、カニューレアセンブリ200の通路内に位置決め可能な鋭利な先端を有する機器である。この閉塞具アセンブリは、腹壁を貫通するために利用され、次いで、その後、利用される外科用機器の導入を可能にして手順を行うために、カニューレアセンブリ200から取り除かれる。
【0016】
図1〜4を参照すると、カニューレアセンブリ200は、カニューレスリーブ202と、スリーブ202の端部に設置されたカニューレハウジング204とを備える。カニューレスリーブ202をカニューレハウジング204に設置するためにはあらゆる手段が想定され、これらの手段としては、ねじ切り式配置、差込みカップリング、スナップ嵌め配置、接着剤などが挙げられる。カニューレスリーブ202およびカニューレハウジング204は、一体的に形成され得る。カニューレスリーブ202およびカニューレハウジング204は、スリーブ202の長さに沿って延びる長手方向軸「a」を規定する。スリーブ202は、さらに、外科用機器の通過を可能にするような寸法にされた、内部の長手方向の通路206を規定する。スリーブ202は、カニューレハウジング204に設置されるカラー208と、カラー208に隣接する内側のテーパー状の壁210とを規定する。テーパー状の壁210の傾斜配置は、挿入される機器を長手方向の通路206内へと導くのを補助し得る。カニューレスリーブ202の遠位端の付近には、スリーブ202の壁を通って延びる孔212がある。孔212は、外科手順の間に、カニューレスリーブ202を通る送気ガスの通過を可能にする。スリーブ202は、ステンレス鋼、またはポリマー材料のような他の剛性材料から形成され得る。スリーブ202は、透明であっても不透明であってもよい。スリーブ202の直径は変動し得るが、本開示のシールアセンブリ100と共に使用するためには、代表的には、約10mm〜約15mmの範囲である。
【0017】
カニューレハウジング204は、ポート開口部214と、ポート開口部214内に位置決めされたルアー継手216とを備える。ルアー継手216は、送気ガスの供給源へと接続するために適合され、当該技術分野においては慣習的であり、そして、ルアー継手216の通路を選択的に開閉するために弁218を組み込む。カニューレハウジング204はさらに、ダックビル弁またはゼロ閉鎖弁220を備える。
【0018】
図5A〜5Fを参照して、ゼロ閉鎖弁220が詳細に示される。ゼロ閉鎖弁220は、カラー222と、カラー222から内向きに延びるテーパー状のセグメント224と、テーパー状のセグメント224から連続して延びる第二のセグメント226とから構成される、外側の周縁を備える。カラー222は、カニューレハウジング204の内部シェルフ228の上に存在することによって、ゼロ閉鎖弁220のカニューレハウジング204の内部への設置を容易にする(図4)。カラー222は、内部シェルフ228に固定されていても固定されていなくてもよい。第二のセグメント226は、長手方向軸「a」に関してほぼ垂直に延びる。ゼロ閉鎖弁220はさらに、第二のセグメント226から吊り下がる第一および第二のリップ230を備える。リップ230は、図5A〜5Fに示されるように、ゼロ閉鎖弁220が閉じた位置にあり、スリット234を規定するときに、ほぼ閉じた関係にある、リップのエッジ232を規定する。第一および第二のリップ230は、各々、機器を挿入する間に機器と接触する近位のリップ表面236を規定する。近位のリップ表面236は、図5Dに最も良く示されるような曲線状または弧状の外観を有し、リップのエッジ232に接近するにつれ傾斜配置を呈する曲率半径を有する。特に、近位のリップ表面236は、曲がった表面242によって相互に接続された、外側表面部分238と内側表面部分240とを規定する。外側表面部分238は、長手方向軸「a」に関して第一の角度「k」で並べられ、そして、内側表面部分240は、第二の角度「m」で並べられる。第二の角度「m」は、好ましくは、示される流線型または傾斜した外観を提供するために、第一の角度「k」よりも小さい。1つの実施形態において、第一の角度「k」は、長手方向軸「a」に関して約62°〜約73°の範囲、より好ましくは、約67°であり得、そして、第二の角度「m」は、長手方向軸「a」に関して約37°〜約47°の範囲、より好ましくは、約42°であり得る。多様な角度配置は、ゼロ閉鎖弁220の長さ全体が、従来の弁よりも実質的に短くなることを可能にする。さらに、内部表面部分240の狭い角度配置は、抵抗を減らし、そして、弁220を開くために必要とされる力を最小限にすることによって、機器の通過を容易にする。曲線状の表面242は、約0.7インチ〜約0.8インチの範囲、より好ましくは0.75インチの曲率半径を有し得る。
【0019】
第一および第二のリップ230はまた、近位のリップ表面236から延びるリブ244を備え得る。リブ244は、挿入の間に機器によって係合され、そして、ゼロ閉鎖弁220に対して構造的な支えを提供する。リブ244は、ゼロ閉鎖弁220が閉じた位置にあるときに、複数のリブ244の間に空間またはギャップ246を規定する。このギャップ246は、リブ244が、機器の挿入および引き抜きの際に自由に開閉することを確実にする。閉鎖弁220は、好ましくは、内腔内の送気ガスによって及ぼされる力に曝露された際に閉じるように適合される。
【0020】
カニューレハウジング204は、少なくとも1つのロッキング凹部248、好ましくは、正反対に対向する関係で並べられた2つの凹部を備える。ロッキング凹部248は、シールアセンブリ100をカニューレアセンブリ200に解放可能に固定するために役立つ。
【0021】
引き続き図1〜4を参照して、シールアセンブリ100が詳細に考察される。シールアセンブリ100は、カニューレアセンブリ200とは別個の構成要素であり得、したがって、カニューレアセンブリ200に解放可能に接続するために適合され得る。あるいは、シールアセンブリ100は、カニューレアセンブリ200の一部として組み込まれ得る。シールアセンブリ100は、一般に参照番号102で識別されるシールハウジングと、シールハウジング102内に配置されるジンバルマウント104とを備える。シールハウジング102は、アセンブリのシーリング構成要素を収容し、そして、シールアセンブリ100の外側弁またはシール本体を規定する。シールハウジング102は、中心のシールハウジングの軸「b」を規定し、この軸「b」は、好ましくは、カニューレスリーブ202の軸「a」に対して平行であり、より具体的には、カニューレスリーブ202の軸「a」と一致する。シールハウジング102は、3つのハウジング構成要素、すなわち、第一のハウジング構成要素106、第二のハウジング構成要素108および第三のハウジング構成要素110を組み込み、これらは、一緒に組み立てられたときに、シールハウジング102を形成する。ハウジング構成要素106、108、110の組み立ては、カニューレハウジング204に関して考察された上述の接続手段のいずれかによってなされ得る。
【0022】
第一のハウジング構成要素106は、内側案内壁112と、内側案内壁112の半径方向外側に配置された外側壁114とを規定する。内側案内壁112は、外科用機器を受容し、そして、シールハウジング102内で機器を横方向に閉じ込めるような寸法にされた、中心の通路116を規定する。図4に最も良く示されるように、内部案内壁112は、その近位端に隣接する傾斜部分またはテーパー状の部分118を規定する。傾斜部分118は、シールハウジングの軸「b」に関して傾斜して並べられ、そして、その遠位方向に、シールハウジングの軸「b」に関して半径方向内向きに延びる。傾斜部分118は、特に、機器がシールハウジングの軸「b」に関して整列していない、すなわち、軸をずらされたとき、または、シールハウジングの軸「b」に関してある角度で導入されたときに、挿入される機器を中心の通路116内へと導くのを補助する。傾斜部分118は、挿入時に、機器が実質的にシールハウジングの軸「b」と整列される必要性を除くことによって、外科医により多くの柔軟性を提供する。内側案内壁112は、ほぼ円筒形の配置であり、そして、その遠位の弧状または丸みを帯びた表面120で境界をなす。
【0023】
第二のハウジング構成要素108は、横壁122と、横壁120から近位方向外向きに吊り下がる内側の円筒形壁124と、横壁120から遠位方向外向きに吊り下がる外側壁126とを備える。内側の円筒形壁124は、第一のハウジング構成要素106の外側壁114と嵌合する、すなわち、外側壁114の内部に摩擦を生じる関係で位置決めされる様式で寸法決めされる。あるいは、第一のハウジング構成要素106の外側壁114は、第二のハウジング構成要素108の内側の円筒形壁124に接着され得る。外側壁126は、使用者によって把持係合するための寸法にされた、扇形の外側表面126aを規定する。内側の円筒形壁124から遠位方向に連続して延びるのは、ジンバルマウント104を支える、弧状またはカップ形状のジンバル壁支持体124sである。横壁120はさらに、外側壁126とジンバル壁支持体124sとの間に配置される、円筒形の配置をした中間壁128を備える。
【0024】
ここで、図6A〜6Cと組み合わせて図3〜4を参照すると、シールアセンブリ100はさらに、ジンバルマウント104に隣接して設置される界面シール130を備える。界面シール130は、シールアセンブリ100を通した送気ガスの喪失を最小限にするよう機能する。界面シール130は、界面シールマウント132と、シールマウント132に固定された可撓性の界面シール部材134とを備える。シールマウント132は好ましくは、環状の配置であり、そして、ポリマー材料のような比較的剛性の材料またはステンレス鋼から製造される。界面シール部材134は好ましくは、シールマウント132を実質的に密閉した関係で係合するための性質を有するエラストマー材料から製造される。界面シール部材134は、ジンバルマウント104の前表面または遠位表面を受容する中央の孔137を規定する。界面シール部材134は好ましくは、シールハウジング102内で組み立てられたとき、シールハウジングの軸「b」に関して、半径方向内向きに、そして、長手方向に延びる。この配置は、界面シール部材134の表面積の量を増し、ジンバルマウント104の外側表面を係合し、それによって、機器の操作の間に、ジンバルマウントの周りのシールの形成および維持を容易にする。界面シール130はさらに、界面シールマウント132の近位側に隣接して設置されるガスケットシール136を備える。ガスケットシール136は、第二のハウジング構成要素108の中間壁128の前端または遠位端と接触し、そして、中間壁とシールを形成して、シールハウジング102を通る流体の通過を実質的に最小限にするようにはたらく。
【0025】
界面シール部材134およびガスケットシール136は、好ましくは、所望のエラストマー材料から一体的に形成される。1つの好ましい配置において、界面シール130は、成形プロセスにより製造される。この配置において、界面シールマウント132は、複数の孔138を備え得る。界面シール130を成形する間、孔138は、界面シール部材134とガスケットシール136とを一体的に形成するために、エラストマー材料が界面シールマウント132の近位側と遠位側との間で連絡することを可能にする。あるいは、ガスケットシール136は、界面シール部材134とは別個の構成要素であり得、そして、従来の手段によってシールマウント132に固定され得る。
【0026】
特に、図4を参照すると、ジンバルマウント104は、第一のハウジング構成要素106の内側壁112と外側壁114との間に規定される、環状の空間140内に収容される。ジンバルマウント104は、ジンバルマウント104の、シールハウジングの軸「b」に関する傾き、および/または、この軸「b」の周りでの回転運動を可能にする様式で設置される。具体的には、ジンバルマウント104は、環状の空間140の境界内で規定されるある範囲の動きによって、シールハウジングの軸「b」に関して自由に角度をつける。ジンバルマウント104の動きの範囲は、本明細書において以下でより詳細に考察される。界面シール130は、その角度をつける動きの際に、ジンバルマウント104と密閉した関係を維持するように適合される。
【0027】
ここで、図4と組み合わせて図7〜11を参照して、ジンバルマウント104の構成要素が、さらに詳細に考察される。ジンバルマウント104は、第一のジンバルハウジング142および第二のジンバルハウジング144と、ハウジング142とハウジング144との間に設置される弾力性のシール部材146とを備える。好ましい配置において、第一のジンバルハウジング142および第二のジンバルハウジング144、ならびに、シール部材146は、各々が、示されるような、ほぼ半球状の配置を規定する。第一のジンバルハウジング142は、好ましくは、第二のジンバルハウジング144内に収容され、そして、スナップ嵌め接続、溶接、接着剤などによって第二のジンバルハウジング144に固定される。好ましくは、第一のジンバルハウジング142は、ハウジング構成要素106の外周縁の周りに円周方向に間隔を空けられた、複数の取り付け脚部148を備える。脚部148は、シールアセンブリ100の軸「b」に関してほぼ横方向に延びるロッキング表面150を規定する。同様に、第二のジンバルハウジング144は、ハウジング144の内部の周りに間隔を空けられた複数の対応するロッキング移動止め152を備える。第一のジンバルハウジング142を第二のジンバルハウジング144内に挿入する際、取り付け脚部148は、ロッキング移動止め152に沿ってすべり、それによって、移動止め152を通過すると、取り付け脚部148のロッキング表面150が、ロッキング移動止め152をしっかりと係合して、第一のジンバルハウジング142を第二のジンバルハウジング144内に固定し、そして、弾力性のシール部材146がこれらの構成要素の間に挟まれた関係にあることを確実にする。理解されるように、第一のジンバルハウジング142は、望ましくは実質的に弾力的であって、挿入する際に歪んで、取り付け脚部148が、ロッキング移動止め152を通過し、そして、その最初の位置まで戻って移動止め152を係合することを可能にする。
【0028】
本明細書において上述されるように、ジンバルマウント104のシール部材146は、第一のジンバルハウジング142と第二のジンバルハウジング144との間にはさまれる。シール部材146は、好ましくは、弾力性の中心材料(例えば、ポリイソプレンまたは天然ゴム)を含み、この弾力性の材料の近位表面に第一の織物の層154を備え、そして、遠位表面に第二の織物の層156を備え、これらの層には弾力性の材料が染み込まされている。この織物は、任意の適切な織物、例えば、Millikenから入手可能な約20%のLYCRAと約80%のNYLONとを含有するSPANDEX材料であり得る。適切なシール部材またはシールの型は、1999年11月24日に出願された、共有にかかる米国特許出願第09/449,368号(この出願の内容は本明細書中に参考として援用される)に開示される。シール部材146は、外科用機器を密閉状態で受容するための中心の孔158を規定する。好ましい配置において、第一の層154は、孔158内に延びるか、または、これと重なるように並べられる。この様式において、織物は、シール部材146の孔158を通して通過する際に、外科用機器を係合するように位置決めされ、それによって、孔を規定する弾力性の材料を保護する。このことは、弾力性の材料が、機器によって穿刺されるか、貫入されるか、または裂かれる可能性を有利に最小限にする。あるいは、シール部材146の近位表面上に、さらなる織物の層が重ねられ得、そして、孔158内部に垂れるように並べられ得る。シール部材146は、好ましくは、その遠位表面上に、すなわち、第二の織物の層156内に環状の窪み160を備える。窪み160は、第二のジンバルハウジング144のレッジ162を受容して、シール部材146を第一のジンバルハウジング142と第二のジンバルハウジング144との間に固定することを容易にする。
【0029】
シール部材146は、染み込まされた織物の配置として開示されるが、他のシール型が使用され得、そして、依然として本開示の目的を達成し得ることが理解される。さらに、図9は、成形ツールによって層160内に押し込まれた環状の窪み164、166を示す。シール部材146の製造の間に、1以上の同様の窪みが層160内に押し込まれて、織物を位置決めするのを補助し得る。
【0030】
シールアセンブリ100は、従来のカニューレシールアセンブリと比較した場合、実質的に低い輪郭または高さを規定する。1つの好ましい実施形態において、シールアセンブリ100の全体的な高さは、約0.25インチ〜約1.0インチの範囲、好ましくは、約0.65インチである。この低い高さは、患者の上により広い操作空間を提供し、この低い高さは有意であり、すなわち、下にある腔にアクセスするために、腹部に位置決めされる。
【0031】
ここで、図4と組み合わせて図12〜14を参照すると、ジンバルマウント104は、内側壁112と外側壁114との間に規定される環状の空間140の内部で移動して、シールハウジングの軸「b」の周りに依然としてシールを維持したまま、シールハウジングの軸「b」に関する機器の傾きおよび/または、軸「b」の周りでの回転(方向性矢印「d」により示される)を可能にする。機器の傾きの間、シール部材146の孔158の軸「c」は、シールアセンブリ100の軸「b」と交差する。傾きの間、ジンバルマウント104は、シールハウジング102の内側壁112とジンバル壁支持体124sとの間で支持される。第一のジンバルハウジング142の弧状の内側表面は、接触した関係で内側壁112の遠位の弧状の表面120に沿って載っており、ジンバルマウント104が、シールハウジング102内で回転することを可能にする。界面シール130の界面シール部材134は、第二のジンバルハウジング144の外側表面との実質的に密閉した関係を維持しながら、ジンバルマウント104の角度をつける動きを可能にする。傾きを容易にするために、潤滑剤が適切な表面に提供され得る。好ましい配置において、ジンバルマウント104は、シールハウジングの軸「b」に関して、約30°以内の角度、より好ましくは、約22.5°以内の角度の範囲で角度をつけ得る。
【0032】
シールアセンブリ100は、種々の方法でカニューレアセンブリ200と結び付けられ得るか、または、接合され得る。好ましい実施形態において、シールアセンブリ100のシールハウジング102と、カニューレアセンブリ200のカニューレハウジング204とは、例えば、差込みロック、ねじ切り接続、または同様の機械的手段によって互いに着脱可能に係合するように適合される。1つの好ましい実施形態において、シールハウジング102の第二のハウジング構成要素108は、外側壁126から半径方向内向きに吊り下がる複数のリブ170を備える(図3)。リブ170は、カニューレハウジング204のロッキング凹部248内に受容され、そして、シールアセンブリ100は、回転されて、リブ170を、カニューレハウジング204の外側壁227の下に固定する。シールアセンブリ100をカニューレアセンブリ200に接合する他の手段は、当業者に容易に明らかである。
【0033】
ここで、図16を参照して、外科用機器の導入と組み合わせた、シールアセンブリ100およびカニューレアセンブリ200の使用が考察される。シールアセンブリ100は、カニューレアセンブリ200に設置され、このカニューレアセンブリ200は、送気された腹腔内に予め導入されていても導入されていなくてもよい。機器「i」は、シールハウジング102内の円筒形の内側案内壁112の通路116を通してシールアセンブリ100内に挿入される。機器の軸が、カニューレアセンブリ200の軸「a」またはシールアセンブリの軸「b」と完全には整列していない場合、外科用機器は、内側案内壁112の傾斜部分118および/またはシール部材146の内側表面と接触する。傾斜部分118は、機器をシールハウジング102内へと導く。シール部材146との接触は、シール部材146のいくらかの変形を引き起こし得る。機器「i」はジンバルマウント104の表面および/またはシール部材146に沿って、孔158まで滑る。孔158を規定する内側シール部分は、必要に応じて、機器の直径に適合するために伸縮する。機器「i」は、シール部材146の孔158を通して進められ、それによって、孔158を規定するシール部材146の一部は、機器と密閉した関係で機器「i」を係合する。機器「i」はさらに、カニューレハウジング204内へと遠位に通過させられ、ダックビル弁220およびカニューレスリーブ202を通って体腔へと通過する。機器「i」は、シールハウジング102およびカニューレハウジング204内で操作され得る。いったん機器「i」が孔158内に配置され、そして、界面シール部材134、ジンバルマウント104および傾斜部分118における摩擦が克服されると、ジンバルマウント104は、機器が操作されるときに、シールハウジング102に関して回転する。ジンバルマウント104は、シール部材146に内部を通過する機器「i」との密閉状態の係合を維持させ、また、ジンバルマウント104の周りにシールを維持させたまま、ハウジング102に関して自由に回転する。好ましくは、シール部材146は、孔158の変形、ならびに、シール部材146の引き裂きに抵抗する弾力性の材料および織物材料を含む。考察されるように、機器「i」は、外科手順を行うために、ジンバルマウント104を介して、所望されるように、シールハウジングの軸の周りを回転させられ得るか、または、軸「b」に関して旋回され得る。これらの操作の間、界面シール130の界面シール部材134は、ジンバルマウント104との密閉した関係を維持する。
【0034】
本発は、好ましい実施形態を参照して具体的に示され、そして、記載されてきたが、本発明の範囲および精神から逸脱することなく、形状および細部における種々の改変および変更が本発明においてなされ得ることは、当業者により理解される。したがって、上で示唆されたもののような改変(これに限定されない)は、本発明の範囲内であると考えられるべきである。
【符号の説明】
【0035】
100:シールアセンブリ
102:シールハウジング
104:ジンバルマウント
106、108、110:シールハウジング構成要素
130:界面シール
132:シールマウント
134:界面シール部材
136:ガスケットシール
142、144:ジンバルハウジング
146:シール部材
158:シール部材の孔
200:カニューレアセンブリ
202:カニューレスリーブ
204:カニューレハウジング
220:ダックビル弁またはゼロ閉鎖弁
222:カラー
230:リップ
【技術分野】
【0001】
(関連出願に対する相互参照)
本願は、2007年5月31日に出願された米国仮特許出願第60/932,576号の利益と、この仮出願に対する優先権を主張し、この仮出願の全内容は、本明細書において参考として援用される。
【0002】
(技術分野)
本開示は、機器シールと低い輪郭のゼロ閉鎖弁とを備える外科用アクセス装置に関する。
【背景技術】
【0003】
(関連技術の説明)
最小侵襲性手順および腹腔鏡手順は、一般に、身体内に挿入されるあらゆる機器が密閉されることを必要とする。すなわち、例えば、外科手術領域に送気される外科手順においてのように、内視鏡用の切開を通して、気体および/または流体が、身体に入ったり出たりすることがないことを確実なものとするための備えがなされなければならない。このような手順のために、腹腔のような解剖学的腔内への管の導入は、通常、トロカールおよびカニューレアセンブリを組み込んだシステムを使用することによって達成される。カニューレは、腹腔の内部と直接的に連絡しているので、内部の腹腔へと到達するために患者の身体にある開口部内へとカニューレを挿入することは、腹腔と外部の大気との間に流体に密な界面を維持するように適合されるべきである。腔の内部領域の大気の完全性を維持する必要性を考慮すると、広範囲の外科用機器の導入を可能にし、そして、腔の内部領域の大気の完全性を維持する、カニューレのためのシールアセンブリが望ましい。さらに、カニューレの通路の閉鎖が、機器を取り除いたときに容易に達成されるべきである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
広範囲の外科用機器の導入を可能にし、腔の内部領域の大気の完全性を維持し、さらには、カニューレの通路の閉鎖が、機器を取り除いたときに容易に達成されるような、カニューレのためのシールアセンブリを提供すること。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(要旨)
したがって、外科用アクセスデバイスと共に使用するための外科用アクセスアセンブリは、中心の長手方向軸を規定するハウジングと、このハウジングから延びる細長のアクセス部材(ハウジングとアクセス部材とは、外科用機器の通過を可能にするような寸法にされた長手方向の通路を有する)と、ハウジング内に配置され、そして、機器の周りに実質的に流体に密なシールを確立するように適合された機器シールと、外科用機器が通過する際には開いた状態をとり、機器が存在しない場合には実質的に閉じた位置をとるゼロ閉鎖弁とを備える。ゼロ閉鎖弁は、弁の周縁と、弁の周縁から吊り下がる第一および第二のリップとを備える。この第一および第二のリップは、隣接関係にあるリップのエッジ表面を有し、弁がその閉じた位置にあるときにスリットを規定する。リップのうちの少なくとも1つは、リップのエッジ表面に達するほぼ弧状の内部リップ表面を有し、弁を通した外科用機器の通過を容易にするような寸法にされた傾斜配置を規定する。第一および第二のリップの各々は、ほぼ弧状のリップ表面を規定し得る。1つの実施形態において、第一および第二のリップの各々のほぼ弧状の内部リップ表面は、シールハウジングの長手方向軸に関して第一の角度に並べられた外側表面部分と、長手方向軸に関して第二の角度に並べられた内側表面部分とを備え、この第二の角度は、第一の角度とは異なる。この第一の角度は、第二の角度よりも大きい。
【0006】
第一および第二のリップの各々の弧状の内部リップ表面は、非対称の配置を規定する。第一および第二のリップの各々は、ほぼ弧状のリップ表面から吊り下がる支持リブを備える。この支持リブは、内部を通して外科用機器を挿入する間に、機器と接触するように位置決めされ得る。弁がその実質的に閉じた位置にあるとき、支持リブは間隔を空けた関係にあり得る。
【0007】
弁の周縁は、弁カラーと、弁カラーから内向きに延びるテーパー状のセグメントとを備え得る。弁の周縁は、テーパー状のセグメントから連続して延びる第二のセグメントを備える。第二のセグメントは、長手方向軸に対してほぼ垂直の関係にあり得る。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するために、例えば、以下を提供する:
(項目1) 外科用アクセスデバイスと共に使用するための外科用アクセスアセンブリであって、該アセンブリは、以下:
中心の長手方向軸を規定する、ハウジング;
該ハウジングから延びる、細長のアクセス部材であって、該ハウジングと該アクセス部材とは、外科用機器の通過を可能にするような寸法にされた長手方向の通路を有する、アクセス部材;
該ハウジングの内部に配置され、そして、該機器の周りに実質的に流体に密なシールを確立するように適合される、機器シール;ならびに
該ハウジングに関して設置され、そして、該外科用機器が通過する際には開いた状態をとり、該機器が存在しない場合には実質的に閉じた位置をとる、ゼロ閉鎖弁であって、該ゼロ閉鎖弁は、弁の周縁と、該弁の周縁から吊り下がる第一および第二のリップとを備え、該第一および第二のリップは、該弁が、該弁の該閉じた位置にあるときに隣接関係にあるリップのエッジ表面を有し、スリットを規定し、該リップのうちの少なくとも1つは、該リップのエッジ表面に達するほぼ弧状の内部リップ表面を有し、該弁を通した該外科用機器の通過を容易にするような寸法にされた傾斜配置を規定する、ゼロ閉鎖弁
を備える、外科用アクセスアセンブリ。
(項目2) 前記第一および第二のリップの各々が、ほぼ弧状のリップ表面を規定する、項目1に記載の外科用アクセスアセンブリ。
(項目3) 項目2に記載の外科用アクセスアセンブリであって、前記第一および第二のリップの各々の前記ほぼ弧状の内部リップ表面が、前記シールハウジングの前記長手方向軸に関して第一の角度に並べられた外側表面部分と、該長手方向軸に関して第二の角度に並べられた内側表面部分とを備え、該第二の角度は、該第一の角度とは異なる、外科用アクセスアセンブリ。
(項目4) 前記第一の角度が、前記第二の角度よりも大きい、項目3に記載の外科用アクセスアセンブリ。
(項目5) 前記第一および第二のリップの各々の前記弧状の内部リップ表面が、左右非対称の配置を規定する、項目2に記載の外科用アクセスアセンブリ。
(項目6) 項目2に記載の外科用アクセスアセンブリであって、前記第一および第二のリップの各々が、前記ほぼ弧状のリップ表面から吊り下がる支持リブを備え、該支持リブは、内部を通して前記外科用機器を挿入する間に、該機器と接触するように位置決めされる、外科用アクセスアセンブリ。
(項目7) 項目6に記載の外科用アクセスアセンブリであって、前記弁が前記実質的に閉じた位置にあるとき、前記支持リブは間隔を空けた関係にある、外科用アクセスアセンブリ。
(項目8) 前記弁の周縁が、弁カラーと、該弁カラーから内向きに延びるテーパー状のセグメントとを備える、項目1に記載の外科用アクセスアセンブリ。
(項目9) 前記弁の周縁が、前記テーパー状のセグメントから連続して延びる第二のセグメントを備える、項目8に記載の外科用アクセスアセンブリ。
(項目10) 前記第二のセグメントが、前記長手方向軸に対してほぼ垂直の関係にある、項目9に記載の外科用アクセスアセンブリ。
【0009】
本開示の上記の特徴は、添付の図面を参照して本明細書において以下に記載される、好ましい実施形態の詳細な説明を参照することによって、より容易に明らかとなり、そして、よりよく理解される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本開示の原理に従う、カニューレアセンブリと、機器シールアセンブリと、カニューレアセンブリ内に組み込まれたゼロ閉鎖弁とを備えるアクセス装置の斜視図である。
【図2】図2は、本開示の原理に従う、カニューレアセンブリと、機器シールアセンブリと、カニューレアセンブリ内に組み込まれたゼロ閉鎖弁とを備えるアクセス装置の斜視図である。
【図3】図3は、図1のカニューレおよび機器シールアセンブリの部品をばらばらにした斜視図である。
【図4】図4は、カニューレおよび機器シールアセンブリの側面断面図である。
【図5A】図5Aは、ゼロ閉鎖弁の斜視図である。
【図5B】図5Bは、ゼロ閉鎖弁の上から見た平面図である。
【図5C】図5Cは、図5Bの線5C−5Cに沿ってとった、ゼロ閉鎖シールの断面図である。
【図5D】図5Dは、図5Bの線5D−5Dに沿ってとった、ゼロ閉鎖シールの断面図である。
【図5E】図5Eは、図5Bの線5E−5Eに沿ってとった、ゼロ閉鎖シールの断面図である。
【図5F】図5Fはゼロ閉鎖弁の下から見た平面図である。
【図6A】図6Aは、機器シールアセンブリの界面シールの斜視図である。
【図6B】図6Bは、図6Aの断面線6B−6Bに沿ってとった界面シールの断面図であり、機器シールアセンブリの界面シールマウントと界面シール部材とを示す。
【図6C】図6Cは、界面シールの界面シールマウントの斜視図である。
【図7】図7は、機器シールアセンブリのジンバルマウントの上から見た斜視図である。
【図8】図8は、機器シールアセンブリのジンバルマウントの下から見た斜視図である。
【図9】図9は、ジンバルマウントの断面図である。
【図10】図10は、ジンバルマウントの断面図である。
【図11】図11は、図1〜10の実施形態に従うジンバルマウントの構成要素を示す斜視図である。
【図12】図12は、シールハウジング内のジンバルマウントの動きの範囲を示す斜視図である。
【図13】図13は、シールハウジング内のジンバルマウントの動きの範囲を示す斜視図である。
【図14】図14は、シールハウジング内のジンバルマウントの動きの範囲を示す斜視図である。
【図15】図15は、内腔にアクセスするカニューレアセンブリおよび機器シールアセンブリを示す図であり、内部に機器が導入されている。
【図16】図16は、カニューレおよび機器シールアセンブリの側面断面図であり、外科用機器の動きの範囲を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(好ましい実施形態の詳細な説明)
本開示のアクセス装置は、機器が挿入されるときに、各機器と気体に密なシールを提供することによって、種々の直径(例えば、5mm〜15mm)の機器に適合し得る。このアクセス装置は、気体および/または流体の漏れから外科手順の大気の完全性を維持するために、機器の周りに流体に密な界面を確立および維持するシールアセンブリを組み込む。このアクセス装置はさらに、短いまたは薄い寸法を有するゼロ閉鎖弁を備え、このゼロ閉鎖弁は、挿入される機器が存在しない場合に閉じて、アクセス装置を通して気体が漏れることを防ぎ、下にある送気された腹腔の完全性を維持する。
【0012】
機器の例としては、クリップアプライヤ、把持器、解剖器、牽引子、ステープラー、レーザプローブ、写真デバイス、内視鏡および腹腔鏡、チューブなどが挙げられる。このような機器は、まとめて、本明細書において「機器」と称される。
【0013】
その特徴によって、シールアセンブリおよびゼロ閉鎖弁は、さらに、一緒に組み立てられ、そして、カニューレアセンブリへと設置されたときに、実質的に低い輪郭を規定する。この低い輪郭は、カニューレアセンブリを通して体腔内に導入される機器の有効長さを有利に増加させる。さらに、この低い輪郭は、外科用機器の、シールハウジングの軸に関する大きな傾きを可能にする。
【0014】
以下の明細書において、用語「近位」とは、操作者に最も近い機器の部分をいい、一方で、用語「遠位」とは、操作者から離れた機器の部分をいう。
【0015】
ここで、図面(同様の参照番号は、複数の図面にわたり、同一であるか、または、実質的に類似の部品を識別する)を参照すると、図1〜2は、カニューレアセンブリ200に設置されたシールアセンブリ100を組み込むアクセス装置10を示す。カニューレアセンブリ200は、体腔にアクセスするという意図された目的に適したあらゆる従来のカニューレであり得、そして、内部を通した機器の導入を可能にする。カニューレアセンブリ200は、特に、内部にある内蔵から腹壁を持ち上げるために腹腔が適切な気体(例えば、CO2)を送気される、腹腔鏡外科手術において使用するために適合される。カニューレアセンブリ200は、代表的には、閉塞具アセンブリ(図示されず)と共に使用され、この閉塞具アセンブリは、カニューレアセンブリ200の通路内に位置決め可能な鋭利な先端を有する機器である。この閉塞具アセンブリは、腹壁を貫通するために利用され、次いで、その後、利用される外科用機器の導入を可能にして手順を行うために、カニューレアセンブリ200から取り除かれる。
【0016】
図1〜4を参照すると、カニューレアセンブリ200は、カニューレスリーブ202と、スリーブ202の端部に設置されたカニューレハウジング204とを備える。カニューレスリーブ202をカニューレハウジング204に設置するためにはあらゆる手段が想定され、これらの手段としては、ねじ切り式配置、差込みカップリング、スナップ嵌め配置、接着剤などが挙げられる。カニューレスリーブ202およびカニューレハウジング204は、一体的に形成され得る。カニューレスリーブ202およびカニューレハウジング204は、スリーブ202の長さに沿って延びる長手方向軸「a」を規定する。スリーブ202は、さらに、外科用機器の通過を可能にするような寸法にされた、内部の長手方向の通路206を規定する。スリーブ202は、カニューレハウジング204に設置されるカラー208と、カラー208に隣接する内側のテーパー状の壁210とを規定する。テーパー状の壁210の傾斜配置は、挿入される機器を長手方向の通路206内へと導くのを補助し得る。カニューレスリーブ202の遠位端の付近には、スリーブ202の壁を通って延びる孔212がある。孔212は、外科手順の間に、カニューレスリーブ202を通る送気ガスの通過を可能にする。スリーブ202は、ステンレス鋼、またはポリマー材料のような他の剛性材料から形成され得る。スリーブ202は、透明であっても不透明であってもよい。スリーブ202の直径は変動し得るが、本開示のシールアセンブリ100と共に使用するためには、代表的には、約10mm〜約15mmの範囲である。
【0017】
カニューレハウジング204は、ポート開口部214と、ポート開口部214内に位置決めされたルアー継手216とを備える。ルアー継手216は、送気ガスの供給源へと接続するために適合され、当該技術分野においては慣習的であり、そして、ルアー継手216の通路を選択的に開閉するために弁218を組み込む。カニューレハウジング204はさらに、ダックビル弁またはゼロ閉鎖弁220を備える。
【0018】
図5A〜5Fを参照して、ゼロ閉鎖弁220が詳細に示される。ゼロ閉鎖弁220は、カラー222と、カラー222から内向きに延びるテーパー状のセグメント224と、テーパー状のセグメント224から連続して延びる第二のセグメント226とから構成される、外側の周縁を備える。カラー222は、カニューレハウジング204の内部シェルフ228の上に存在することによって、ゼロ閉鎖弁220のカニューレハウジング204の内部への設置を容易にする(図4)。カラー222は、内部シェルフ228に固定されていても固定されていなくてもよい。第二のセグメント226は、長手方向軸「a」に関してほぼ垂直に延びる。ゼロ閉鎖弁220はさらに、第二のセグメント226から吊り下がる第一および第二のリップ230を備える。リップ230は、図5A〜5Fに示されるように、ゼロ閉鎖弁220が閉じた位置にあり、スリット234を規定するときに、ほぼ閉じた関係にある、リップのエッジ232を規定する。第一および第二のリップ230は、各々、機器を挿入する間に機器と接触する近位のリップ表面236を規定する。近位のリップ表面236は、図5Dに最も良く示されるような曲線状または弧状の外観を有し、リップのエッジ232に接近するにつれ傾斜配置を呈する曲率半径を有する。特に、近位のリップ表面236は、曲がった表面242によって相互に接続された、外側表面部分238と内側表面部分240とを規定する。外側表面部分238は、長手方向軸「a」に関して第一の角度「k」で並べられ、そして、内側表面部分240は、第二の角度「m」で並べられる。第二の角度「m」は、好ましくは、示される流線型または傾斜した外観を提供するために、第一の角度「k」よりも小さい。1つの実施形態において、第一の角度「k」は、長手方向軸「a」に関して約62°〜約73°の範囲、より好ましくは、約67°であり得、そして、第二の角度「m」は、長手方向軸「a」に関して約37°〜約47°の範囲、より好ましくは、約42°であり得る。多様な角度配置は、ゼロ閉鎖弁220の長さ全体が、従来の弁よりも実質的に短くなることを可能にする。さらに、内部表面部分240の狭い角度配置は、抵抗を減らし、そして、弁220を開くために必要とされる力を最小限にすることによって、機器の通過を容易にする。曲線状の表面242は、約0.7インチ〜約0.8インチの範囲、より好ましくは0.75インチの曲率半径を有し得る。
【0019】
第一および第二のリップ230はまた、近位のリップ表面236から延びるリブ244を備え得る。リブ244は、挿入の間に機器によって係合され、そして、ゼロ閉鎖弁220に対して構造的な支えを提供する。リブ244は、ゼロ閉鎖弁220が閉じた位置にあるときに、複数のリブ244の間に空間またはギャップ246を規定する。このギャップ246は、リブ244が、機器の挿入および引き抜きの際に自由に開閉することを確実にする。閉鎖弁220は、好ましくは、内腔内の送気ガスによって及ぼされる力に曝露された際に閉じるように適合される。
【0020】
カニューレハウジング204は、少なくとも1つのロッキング凹部248、好ましくは、正反対に対向する関係で並べられた2つの凹部を備える。ロッキング凹部248は、シールアセンブリ100をカニューレアセンブリ200に解放可能に固定するために役立つ。
【0021】
引き続き図1〜4を参照して、シールアセンブリ100が詳細に考察される。シールアセンブリ100は、カニューレアセンブリ200とは別個の構成要素であり得、したがって、カニューレアセンブリ200に解放可能に接続するために適合され得る。あるいは、シールアセンブリ100は、カニューレアセンブリ200の一部として組み込まれ得る。シールアセンブリ100は、一般に参照番号102で識別されるシールハウジングと、シールハウジング102内に配置されるジンバルマウント104とを備える。シールハウジング102は、アセンブリのシーリング構成要素を収容し、そして、シールアセンブリ100の外側弁またはシール本体を規定する。シールハウジング102は、中心のシールハウジングの軸「b」を規定し、この軸「b」は、好ましくは、カニューレスリーブ202の軸「a」に対して平行であり、より具体的には、カニューレスリーブ202の軸「a」と一致する。シールハウジング102は、3つのハウジング構成要素、すなわち、第一のハウジング構成要素106、第二のハウジング構成要素108および第三のハウジング構成要素110を組み込み、これらは、一緒に組み立てられたときに、シールハウジング102を形成する。ハウジング構成要素106、108、110の組み立ては、カニューレハウジング204に関して考察された上述の接続手段のいずれかによってなされ得る。
【0022】
第一のハウジング構成要素106は、内側案内壁112と、内側案内壁112の半径方向外側に配置された外側壁114とを規定する。内側案内壁112は、外科用機器を受容し、そして、シールハウジング102内で機器を横方向に閉じ込めるような寸法にされた、中心の通路116を規定する。図4に最も良く示されるように、内部案内壁112は、その近位端に隣接する傾斜部分またはテーパー状の部分118を規定する。傾斜部分118は、シールハウジングの軸「b」に関して傾斜して並べられ、そして、その遠位方向に、シールハウジングの軸「b」に関して半径方向内向きに延びる。傾斜部分118は、特に、機器がシールハウジングの軸「b」に関して整列していない、すなわち、軸をずらされたとき、または、シールハウジングの軸「b」に関してある角度で導入されたときに、挿入される機器を中心の通路116内へと導くのを補助する。傾斜部分118は、挿入時に、機器が実質的にシールハウジングの軸「b」と整列される必要性を除くことによって、外科医により多くの柔軟性を提供する。内側案内壁112は、ほぼ円筒形の配置であり、そして、その遠位の弧状または丸みを帯びた表面120で境界をなす。
【0023】
第二のハウジング構成要素108は、横壁122と、横壁120から近位方向外向きに吊り下がる内側の円筒形壁124と、横壁120から遠位方向外向きに吊り下がる外側壁126とを備える。内側の円筒形壁124は、第一のハウジング構成要素106の外側壁114と嵌合する、すなわち、外側壁114の内部に摩擦を生じる関係で位置決めされる様式で寸法決めされる。あるいは、第一のハウジング構成要素106の外側壁114は、第二のハウジング構成要素108の内側の円筒形壁124に接着され得る。外側壁126は、使用者によって把持係合するための寸法にされた、扇形の外側表面126aを規定する。内側の円筒形壁124から遠位方向に連続して延びるのは、ジンバルマウント104を支える、弧状またはカップ形状のジンバル壁支持体124sである。横壁120はさらに、外側壁126とジンバル壁支持体124sとの間に配置される、円筒形の配置をした中間壁128を備える。
【0024】
ここで、図6A〜6Cと組み合わせて図3〜4を参照すると、シールアセンブリ100はさらに、ジンバルマウント104に隣接して設置される界面シール130を備える。界面シール130は、シールアセンブリ100を通した送気ガスの喪失を最小限にするよう機能する。界面シール130は、界面シールマウント132と、シールマウント132に固定された可撓性の界面シール部材134とを備える。シールマウント132は好ましくは、環状の配置であり、そして、ポリマー材料のような比較的剛性の材料またはステンレス鋼から製造される。界面シール部材134は好ましくは、シールマウント132を実質的に密閉した関係で係合するための性質を有するエラストマー材料から製造される。界面シール部材134は、ジンバルマウント104の前表面または遠位表面を受容する中央の孔137を規定する。界面シール部材134は好ましくは、シールハウジング102内で組み立てられたとき、シールハウジングの軸「b」に関して、半径方向内向きに、そして、長手方向に延びる。この配置は、界面シール部材134の表面積の量を増し、ジンバルマウント104の外側表面を係合し、それによって、機器の操作の間に、ジンバルマウントの周りのシールの形成および維持を容易にする。界面シール130はさらに、界面シールマウント132の近位側に隣接して設置されるガスケットシール136を備える。ガスケットシール136は、第二のハウジング構成要素108の中間壁128の前端または遠位端と接触し、そして、中間壁とシールを形成して、シールハウジング102を通る流体の通過を実質的に最小限にするようにはたらく。
【0025】
界面シール部材134およびガスケットシール136は、好ましくは、所望のエラストマー材料から一体的に形成される。1つの好ましい配置において、界面シール130は、成形プロセスにより製造される。この配置において、界面シールマウント132は、複数の孔138を備え得る。界面シール130を成形する間、孔138は、界面シール部材134とガスケットシール136とを一体的に形成するために、エラストマー材料が界面シールマウント132の近位側と遠位側との間で連絡することを可能にする。あるいは、ガスケットシール136は、界面シール部材134とは別個の構成要素であり得、そして、従来の手段によってシールマウント132に固定され得る。
【0026】
特に、図4を参照すると、ジンバルマウント104は、第一のハウジング構成要素106の内側壁112と外側壁114との間に規定される、環状の空間140内に収容される。ジンバルマウント104は、ジンバルマウント104の、シールハウジングの軸「b」に関する傾き、および/または、この軸「b」の周りでの回転運動を可能にする様式で設置される。具体的には、ジンバルマウント104は、環状の空間140の境界内で規定されるある範囲の動きによって、シールハウジングの軸「b」に関して自由に角度をつける。ジンバルマウント104の動きの範囲は、本明細書において以下でより詳細に考察される。界面シール130は、その角度をつける動きの際に、ジンバルマウント104と密閉した関係を維持するように適合される。
【0027】
ここで、図4と組み合わせて図7〜11を参照して、ジンバルマウント104の構成要素が、さらに詳細に考察される。ジンバルマウント104は、第一のジンバルハウジング142および第二のジンバルハウジング144と、ハウジング142とハウジング144との間に設置される弾力性のシール部材146とを備える。好ましい配置において、第一のジンバルハウジング142および第二のジンバルハウジング144、ならびに、シール部材146は、各々が、示されるような、ほぼ半球状の配置を規定する。第一のジンバルハウジング142は、好ましくは、第二のジンバルハウジング144内に収容され、そして、スナップ嵌め接続、溶接、接着剤などによって第二のジンバルハウジング144に固定される。好ましくは、第一のジンバルハウジング142は、ハウジング構成要素106の外周縁の周りに円周方向に間隔を空けられた、複数の取り付け脚部148を備える。脚部148は、シールアセンブリ100の軸「b」に関してほぼ横方向に延びるロッキング表面150を規定する。同様に、第二のジンバルハウジング144は、ハウジング144の内部の周りに間隔を空けられた複数の対応するロッキング移動止め152を備える。第一のジンバルハウジング142を第二のジンバルハウジング144内に挿入する際、取り付け脚部148は、ロッキング移動止め152に沿ってすべり、それによって、移動止め152を通過すると、取り付け脚部148のロッキング表面150が、ロッキング移動止め152をしっかりと係合して、第一のジンバルハウジング142を第二のジンバルハウジング144内に固定し、そして、弾力性のシール部材146がこれらの構成要素の間に挟まれた関係にあることを確実にする。理解されるように、第一のジンバルハウジング142は、望ましくは実質的に弾力的であって、挿入する際に歪んで、取り付け脚部148が、ロッキング移動止め152を通過し、そして、その最初の位置まで戻って移動止め152を係合することを可能にする。
【0028】
本明細書において上述されるように、ジンバルマウント104のシール部材146は、第一のジンバルハウジング142と第二のジンバルハウジング144との間にはさまれる。シール部材146は、好ましくは、弾力性の中心材料(例えば、ポリイソプレンまたは天然ゴム)を含み、この弾力性の材料の近位表面に第一の織物の層154を備え、そして、遠位表面に第二の織物の層156を備え、これらの層には弾力性の材料が染み込まされている。この織物は、任意の適切な織物、例えば、Millikenから入手可能な約20%のLYCRAと約80%のNYLONとを含有するSPANDEX材料であり得る。適切なシール部材またはシールの型は、1999年11月24日に出願された、共有にかかる米国特許出願第09/449,368号(この出願の内容は本明細書中に参考として援用される)に開示される。シール部材146は、外科用機器を密閉状態で受容するための中心の孔158を規定する。好ましい配置において、第一の層154は、孔158内に延びるか、または、これと重なるように並べられる。この様式において、織物は、シール部材146の孔158を通して通過する際に、外科用機器を係合するように位置決めされ、それによって、孔を規定する弾力性の材料を保護する。このことは、弾力性の材料が、機器によって穿刺されるか、貫入されるか、または裂かれる可能性を有利に最小限にする。あるいは、シール部材146の近位表面上に、さらなる織物の層が重ねられ得、そして、孔158内部に垂れるように並べられ得る。シール部材146は、好ましくは、その遠位表面上に、すなわち、第二の織物の層156内に環状の窪み160を備える。窪み160は、第二のジンバルハウジング144のレッジ162を受容して、シール部材146を第一のジンバルハウジング142と第二のジンバルハウジング144との間に固定することを容易にする。
【0029】
シール部材146は、染み込まされた織物の配置として開示されるが、他のシール型が使用され得、そして、依然として本開示の目的を達成し得ることが理解される。さらに、図9は、成形ツールによって層160内に押し込まれた環状の窪み164、166を示す。シール部材146の製造の間に、1以上の同様の窪みが層160内に押し込まれて、織物を位置決めするのを補助し得る。
【0030】
シールアセンブリ100は、従来のカニューレシールアセンブリと比較した場合、実質的に低い輪郭または高さを規定する。1つの好ましい実施形態において、シールアセンブリ100の全体的な高さは、約0.25インチ〜約1.0インチの範囲、好ましくは、約0.65インチである。この低い高さは、患者の上により広い操作空間を提供し、この低い高さは有意であり、すなわち、下にある腔にアクセスするために、腹部に位置決めされる。
【0031】
ここで、図4と組み合わせて図12〜14を参照すると、ジンバルマウント104は、内側壁112と外側壁114との間に規定される環状の空間140の内部で移動して、シールハウジングの軸「b」の周りに依然としてシールを維持したまま、シールハウジングの軸「b」に関する機器の傾きおよび/または、軸「b」の周りでの回転(方向性矢印「d」により示される)を可能にする。機器の傾きの間、シール部材146の孔158の軸「c」は、シールアセンブリ100の軸「b」と交差する。傾きの間、ジンバルマウント104は、シールハウジング102の内側壁112とジンバル壁支持体124sとの間で支持される。第一のジンバルハウジング142の弧状の内側表面は、接触した関係で内側壁112の遠位の弧状の表面120に沿って載っており、ジンバルマウント104が、シールハウジング102内で回転することを可能にする。界面シール130の界面シール部材134は、第二のジンバルハウジング144の外側表面との実質的に密閉した関係を維持しながら、ジンバルマウント104の角度をつける動きを可能にする。傾きを容易にするために、潤滑剤が適切な表面に提供され得る。好ましい配置において、ジンバルマウント104は、シールハウジングの軸「b」に関して、約30°以内の角度、より好ましくは、約22.5°以内の角度の範囲で角度をつけ得る。
【0032】
シールアセンブリ100は、種々の方法でカニューレアセンブリ200と結び付けられ得るか、または、接合され得る。好ましい実施形態において、シールアセンブリ100のシールハウジング102と、カニューレアセンブリ200のカニューレハウジング204とは、例えば、差込みロック、ねじ切り接続、または同様の機械的手段によって互いに着脱可能に係合するように適合される。1つの好ましい実施形態において、シールハウジング102の第二のハウジング構成要素108は、外側壁126から半径方向内向きに吊り下がる複数のリブ170を備える(図3)。リブ170は、カニューレハウジング204のロッキング凹部248内に受容され、そして、シールアセンブリ100は、回転されて、リブ170を、カニューレハウジング204の外側壁227の下に固定する。シールアセンブリ100をカニューレアセンブリ200に接合する他の手段は、当業者に容易に明らかである。
【0033】
ここで、図16を参照して、外科用機器の導入と組み合わせた、シールアセンブリ100およびカニューレアセンブリ200の使用が考察される。シールアセンブリ100は、カニューレアセンブリ200に設置され、このカニューレアセンブリ200は、送気された腹腔内に予め導入されていても導入されていなくてもよい。機器「i」は、シールハウジング102内の円筒形の内側案内壁112の通路116を通してシールアセンブリ100内に挿入される。機器の軸が、カニューレアセンブリ200の軸「a」またはシールアセンブリの軸「b」と完全には整列していない場合、外科用機器は、内側案内壁112の傾斜部分118および/またはシール部材146の内側表面と接触する。傾斜部分118は、機器をシールハウジング102内へと導く。シール部材146との接触は、シール部材146のいくらかの変形を引き起こし得る。機器「i」はジンバルマウント104の表面および/またはシール部材146に沿って、孔158まで滑る。孔158を規定する内側シール部分は、必要に応じて、機器の直径に適合するために伸縮する。機器「i」は、シール部材146の孔158を通して進められ、それによって、孔158を規定するシール部材146の一部は、機器と密閉した関係で機器「i」を係合する。機器「i」はさらに、カニューレハウジング204内へと遠位に通過させられ、ダックビル弁220およびカニューレスリーブ202を通って体腔へと通過する。機器「i」は、シールハウジング102およびカニューレハウジング204内で操作され得る。いったん機器「i」が孔158内に配置され、そして、界面シール部材134、ジンバルマウント104および傾斜部分118における摩擦が克服されると、ジンバルマウント104は、機器が操作されるときに、シールハウジング102に関して回転する。ジンバルマウント104は、シール部材146に内部を通過する機器「i」との密閉状態の係合を維持させ、また、ジンバルマウント104の周りにシールを維持させたまま、ハウジング102に関して自由に回転する。好ましくは、シール部材146は、孔158の変形、ならびに、シール部材146の引き裂きに抵抗する弾力性の材料および織物材料を含む。考察されるように、機器「i」は、外科手順を行うために、ジンバルマウント104を介して、所望されるように、シールハウジングの軸の周りを回転させられ得るか、または、軸「b」に関して旋回され得る。これらの操作の間、界面シール130の界面シール部材134は、ジンバルマウント104との密閉した関係を維持する。
【0034】
本発は、好ましい実施形態を参照して具体的に示され、そして、記載されてきたが、本発明の範囲および精神から逸脱することなく、形状および細部における種々の改変および変更が本発明においてなされ得ることは、当業者により理解される。したがって、上で示唆されたもののような改変(これに限定されない)は、本発明の範囲内であると考えられるべきである。
【符号の説明】
【0035】
100:シールアセンブリ
102:シールハウジング
104:ジンバルマウント
106、108、110:シールハウジング構成要素
130:界面シール
132:シールマウント
134:界面シール部材
136:ガスケットシール
142、144:ジンバルハウジング
146:シール部材
158:シール部材の孔
200:カニューレアセンブリ
202:カニューレスリーブ
204:カニューレハウジング
220:ダックビル弁またはゼロ閉鎖弁
222:カラー
230:リップ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外科用アクセスデバイスと共に使用するための外科用アクセスアセンブリであって、該アセンブリは、
中心の長手方向軸を規定する、ハウジングと、
該ハウジングから延びる、細長のアクセス部材であって、該ハウジングと該アクセス部材とは、外科用機器の通過を可能にするような寸法にされた長手方向の通路を有し、そして、近位端および遠位端を規定する、アクセス部材と、
該ハウジングに関して設置され、そして、該外科用機器が通過する際には開いた状態をとり、該機器が存在しない場合には閉じた位置をとる、ゼロ閉鎖弁であって、該ゼロ閉鎖弁は、カラーを有する弁の周縁と、該カラーから内向きに延びるテーパー状のセグメントと、該テーパー状のセグメントから連続して延びる第二のセグメントとを含み、該第一および第二のリップは、該ゼロ閉鎖弁の該第二のセグメントから吊り下がっており、該ゼロ閉鎖弁が、該閉じた位置にあるときに、接近した閉じた関係にあるリップのエッジを規定し、スリットを規定し、該第一および第二のリップの各々は、湾曲した表面によって相互接続された外側表面部分および内側表面部分を有する近位のリップ表面を含み、支持リブは、該第一および第二のリップの各々の該近位のリップ表面から吊り下がっており、該弁が閉じた位置にあるとき、間隔を空けた関係にされ、該第一および第二のリップを通して挿入する間に、該外科用機器と接触するように位置決めされるように、該支持リブ間にギャップを規定する、ゼロ閉鎖弁と
を含む、外科用アクセスアセンブリ。
【請求項2】
前記ハウジングの内部に配置され、そして、前記機器の周りに流体密なシールを確立するように適合される、機器シールをさらに含む、請求項1に記載の外科用アクセスアセンブリ。
【請求項3】
前記第二のセグメントは、前記中心の長手方向軸に関して垂直な関係で延びる、請求項1に記載の外科用アクセスアセンブリ。
【請求項4】
前記外側表面部分は、前記長手方向軸に対して第一の角度で並べられている、請求項1に記載の外科用アクセスアセンブリ。
【請求項5】
前記内側表面部分は、前記長手方向軸に対して第二の角度で並べられている、請求項4に記載の外科用アクセスアセンブリ。
【請求項6】
前記第二の角度は、前記第一の角度よりも小さい、請求項5に記載の外科用アクセスアセンブリ。
【請求項7】
前記第一の角度は、前記中心の長手方向軸に関して約62°から約73°の間である、請求項5に記載の外科用アクセスアセンブリ。
【請求項8】
前記第一の角度は、前記中心の長手方向軸に関して67°である、請求項5に記載の外科用アクセスアセンブリ。
【請求項9】
前記第二の角度は、前記中心の長手方向軸に関して約37°から約47°の間である、請求項5に記載の外科用アクセスアセンブリ。
【請求項10】
前記第二の角度は、前記中心の長手方向軸に関して42°である、請求項5に記載の外科用アクセスアセンブリ。
【請求項11】
前記湾曲した表面は、約0.7インチから約0.8インチの範囲の曲率半径を含む、請求項1に記載の外科用アクセスアセンブリ。
【請求項12】
前記曲率半径は、0.75インチである、請求項11に記載の外科用アクセスアセンブリ。
【請求項1】
外科用アクセスデバイスと共に使用するための外科用アクセスアセンブリであって、該アセンブリは、
中心の長手方向軸を規定する、ハウジングと、
該ハウジングから延びる、細長のアクセス部材であって、該ハウジングと該アクセス部材とは、外科用機器の通過を可能にするような寸法にされた長手方向の通路を有し、そして、近位端および遠位端を規定する、アクセス部材と、
該ハウジングに関して設置され、そして、該外科用機器が通過する際には開いた状態をとり、該機器が存在しない場合には閉じた位置をとる、ゼロ閉鎖弁であって、該ゼロ閉鎖弁は、カラーを有する弁の周縁と、該カラーから内向きに延びるテーパー状のセグメントと、該テーパー状のセグメントから連続して延びる第二のセグメントとを含み、該第一および第二のリップは、該ゼロ閉鎖弁の該第二のセグメントから吊り下がっており、該ゼロ閉鎖弁が、該閉じた位置にあるときに、接近した閉じた関係にあるリップのエッジを規定し、スリットを規定し、該第一および第二のリップの各々は、湾曲した表面によって相互接続された外側表面部分および内側表面部分を有する近位のリップ表面を含み、支持リブは、該第一および第二のリップの各々の該近位のリップ表面から吊り下がっており、該弁が閉じた位置にあるとき、間隔を空けた関係にされ、該第一および第二のリップを通して挿入する間に、該外科用機器と接触するように位置決めされるように、該支持リブ間にギャップを規定する、ゼロ閉鎖弁と
を含む、外科用アクセスアセンブリ。
【請求項2】
前記ハウジングの内部に配置され、そして、前記機器の周りに流体密なシールを確立するように適合される、機器シールをさらに含む、請求項1に記載の外科用アクセスアセンブリ。
【請求項3】
前記第二のセグメントは、前記中心の長手方向軸に関して垂直な関係で延びる、請求項1に記載の外科用アクセスアセンブリ。
【請求項4】
前記外側表面部分は、前記長手方向軸に対して第一の角度で並べられている、請求項1に記載の外科用アクセスアセンブリ。
【請求項5】
前記内側表面部分は、前記長手方向軸に対して第二の角度で並べられている、請求項4に記載の外科用アクセスアセンブリ。
【請求項6】
前記第二の角度は、前記第一の角度よりも小さい、請求項5に記載の外科用アクセスアセンブリ。
【請求項7】
前記第一の角度は、前記中心の長手方向軸に関して約62°から約73°の間である、請求項5に記載の外科用アクセスアセンブリ。
【請求項8】
前記第一の角度は、前記中心の長手方向軸に関して67°である、請求項5に記載の外科用アクセスアセンブリ。
【請求項9】
前記第二の角度は、前記中心の長手方向軸に関して約37°から約47°の間である、請求項5に記載の外科用アクセスアセンブリ。
【請求項10】
前記第二の角度は、前記中心の長手方向軸に関して42°である、請求項5に記載の外科用アクセスアセンブリ。
【請求項11】
前記湾曲した表面は、約0.7インチから約0.8インチの範囲の曲率半径を含む、請求項1に記載の外科用アクセスアセンブリ。
【請求項12】
前記曲率半径は、0.75インチである、請求項11に記載の外科用アクセスアセンブリ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図5E】
【図5F】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
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【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
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【図15】
【図16】
【公開番号】特開2013−75220(P2013−75220A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−15141(P2013−15141)
【出願日】平成25年1月30日(2013.1.30)
【分割の表示】特願2008−143739(P2008−143739)の分割
【原出願日】平成20年5月30日(2008.5.30)
【出願人】(507362281)タイコ ヘルスケア グループ リミテッド パートナーシップ (666)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成25年1月30日(2013.1.30)
【分割の表示】特願2008−143739(P2008−143739)の分割
【原出願日】平成20年5月30日(2008.5.30)
【出願人】(507362281)タイコ ヘルスケア グループ リミテッド パートナーシップ (666)
【Fターム(参考)】
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