説明

蛍光灯型LED照明管

【課題】故障した部分を取り外して交換が可能な蛍光灯型LED照明管を提供する。
【解決手段】本発明では、管体6を含む蛍光灯型LED照明管20が開示されており、管体6の一端には回転可能な口金ショートカバー8が設けられ、他端には回転接続ヘッド5が設けられ、回転接続ヘッド5は外向きに延伸して口金ロングカバー1に接続している。蛍光灯型LED照明管20は、各構成部品が実際の使用要求に応じていずれも取り外し可能であり、従来の蛍光灯型LED照明管に比べ、故障が発生した部品を単独で交換可能であるため、資源は節約され浪費は低減される。生活ゴミの発生が減少するため、蛍光灯型LED照明管20は環境に優しい。口金ショートカバー8は+90°〜−90°で平行回転可能であるため、使用者の任意角度での照射要求を満足する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は照明装置に関するものであり、特に蛍光灯型LED照明管に関するものである。
【背景技術】
【0002】
蛍光灯に比べ、蛍光灯型LED照明管は寿命が長く、発光効率が高く、低電力消費であるとの特徴を備えているため、エネルギが節約されるばかりではなく、環境にも優しい新世代の照明装置である。従来の一例として、例えば特許文献1に記載の蛍光灯型LED照明管101の構造は、図2に示す様に、いずれもLED照明管の管体102内に回路基板103及びLED発光モジュール104が固定設置されている。その他の例として、特許文献2に記載の蛍光灯型LED照明管も知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平06−54103号公報
【特許文献2】特開2007−257928号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、この様な従来の構造では、ユーザ自身が回路基板103とLED発光モジュール104を分離することは不可能である。そのため、従来技術の蛍光灯型LED照明管101では、管体102内の回路基板103(電子駆動)が損壊すると、LED発光モジュール104はたとえ完璧であったとしてもそれに伴い廃棄される。LED発光モジュール104が故障すると、管体102内の回路基板103(電子駆動)はたとえ完璧であったとしてもそれに伴い廃棄せざるを得ないため、資源の浪費となる。通常は、LED発光モジュール104の方が回路基板103より寿命が長い。
【0005】
以上の課題に鑑み、改良されたLED昼光ランプを提供して上記の課題を克服することが確かに求められている。
【0006】
本発明の目的は、故障した部分を取り外して交換が可能な蛍光灯型LED照明管を提供し、資源の浪費を低減するとともに、環境を保護することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を実現するため、本発明では以下の手段を採用している。
【0008】
その一例として、例えば、筒状の管体(電子駆動)を含む蛍光灯型LED照明管であり、前記管体(電子駆動)の一端には口金ショートカバーが設けられ、他端には回転接続ヘッドが設けられ、前記回転接続ヘッドは外向きに延伸して口金ロングカバーに接続された蛍光灯型LED照明管であって、
少なくとも前記回転接続ヘッドと前記口金ロングカバーとの間が、着脱自在である。
【0009】
また、例えば、前記口金ショートカバーは、係止位置を介して回転口金に接続し、前記管体(電子駆動)の横断面外形は円形または四角形を呈する。
【0010】
また、例えば、前記口金ロングカバーの一端には1枚の小プレートが設けられ、プレート上には突出した挿入ピン銅製片が設けられている。
【0011】
また、例えば、前記回転接続ヘッドの一端には、プレート上の挿入ピン銅製片と互いに嵌合する接触弾性片が設けられている。
【0012】
また、例えば、前記回転口金上には、少なくとも一対の銅製ピンが更に設けられている。
【0013】
また、例えば、前記管体の横断面外形は、円形または四角形を呈する。
【0014】
また、例えば、口金シートカバーと回転口金との間は、+90°〜−90°で回転可能である。
【0015】
本発明で言及される蛍光灯型LED照明管は、各構成部品が実際の使用要求に応じていずれも取り外し可能であり、従来技術の蛍光灯型LED照明管に比べ、故障が発生した部品を単独で交換可能であるため、資源は節約され、浪費は低減される。また、生活ゴミの発生が減少するため、本発明で言及される蛍光灯型LED照明管は環境に優しいとの利点も備わっている。
【発明の効果】
【0016】
以上のような本発明によれば、故障した部分を取り外して交換が可能な蛍光灯型LED照明管を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施の形態における蛍光灯型LED照明管の分解見取図
【図2】従来の蛍光灯型LED照明管の断面図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明を行う。
【0019】
図1を参照すると、本発明の蛍光灯型LED照明管20には、LED発光モジュール7を内部に配置した筒状の管体6(電子駆動)が含まれ、前記管体6(電子駆動)の一端には口金ショートカバー8が設けられ、他端には回転接続ヘッド5が設けられ、前記回転接続ヘッド5は外向きに延伸して口金ロングカバー1に接続している。
【0020】
口金ショートカバー8は略円筒型構造を呈しており、その中央に通過孔が設けられている。口金ショートカバー8の一端の内側には係止位置が設けられ、回転口金9に外部接続している。回転口金9上にはLED発光モジュール7のベースに挿入接続するための銅製ピン10が設けられている。尚、本実施の形態の蛍光灯型LED発光管20は、この両端の銅製ピン10を介して、既存の蛍光灯器具(図示省略)に装着可能な構造である。
【0021】
回転接続ヘッド5は管体6の一端に接続し、その端面上に2対の接触弾性片4(メス型電気接続用端子)が設けられ、回転接続ヘッド5と電気的に接続するPCプレート2上に2対の挿入ピン銅製片3(オス型電気接続用端子)が設けられている。LED発光モジュール7にオス型電気接続用端子4を介して電源を供給するための電源回路(図示省略)が、口金ロングカバー1の内部に配置されている。
【0022】
口金ロングカバー1は中空の略円筒型構造を呈しており、回転接続ヘッド5は外向きに延伸して口金ロングカバー1に、メス型電気接続用端子4及びオス型電気接続用端子3を介して電気的に接続している。
【0023】
本発明の蛍光灯型LED照明管の管体6及び口金ロングカバー1の横断面外形は円形に限らず、例えば四角形等の多角形でも良く、その外側にPCケーシングが嵌設されている。PCケーシングの内側にはアルミニウムベースが更に設けられている。
【0024】
蛍光灯型LED照明管20の各構成部品はいずれも単独で交換可能である。そのため、従来技術の蛍光灯型LED照明管に比べ、資源は節約され、浪費は低減する。
【0025】
具体的には、例えば、回転口金9と口金ショートカバー8と、LED発光モジュール7を内蔵した管体6と、回転接続ヘッド5等とを含むLED発光モジュール組品Aが、交換部品として単独で供給可能となっており、PCプレート2と、口金ロングカバー1と、回転口金9等とを含む口金ロングカバー組品Bが、交換部品として単独で供給可能となっている。
【0026】
従って、ユーザが、蛍光灯型LED照明管20を使用していて、点灯しなくなった場合、それを販売店に持ち込んで、LED発光モジュール組品Aと、口金ロングカバー組品Bとの内、何れが故障しているのかをチェックしてもらう。その結果、口金ロングカバー組品Bが故障しているとすれば、その組品Bのみを購入すれば、まだ使用可能な組品Aと接続することにより、蛍光灯型LED照明管20は再び使用可能となる。
【0027】
また、これに限らずたとえば、LED発光モジュール組品Aに比べて寿命の短い口金ロングカバー組品Bを交換用部品として、蛍光灯型LED発光管20に付属してセットで販売されている場合も考えられる。その場合でも、ユーザは自宅で、簡単に交換が可能となる。
【0028】
尚、ユーザが自宅で、より簡単に交換できるようにする為に、例えば、口金ロングカバー1の内部に予めスペアー用の電源回路を1つ又は複数余分に内蔵しておいて、電源回路が故障した場合、ユーザが簡単に、スペアー用の電源回路側に電気接続を切り替えられる構造にしておけば、実質的には交換用部品を付属しているのと同じ効果で、且つ、よりコストダウンが図れる。ここで、スペアー用の電源回路側に電気接続を切り替える構造としては、例えば、口金ロングカバー1の表面に切り替えスイッチとしてのプッシュスイッチ、シーソースイッチ又はスライドスイッチ等を設けても良いし、あるいは、口金ロングカバー1の一部の表面をその円周方向に回転可能な二重構造にしておいて、その部分を手で回転させることにより電気接続が切り替わる構成でも良い。また、上記構造によれば、スペアー用の電源回路が全て故障した場合は、上述した様に口金ロングカバー組品Bのみ交換すれば良いし、LED発光モジュール組品Aが故障した場合は、LED発光モジュール組品Aのみ交換することが出来る。
【0029】
口金ショートカバー8は回転可能である。蛍光灯型LED照明管は発光方向が360度発光ではないため、取付時に発光角度が顧客の要求に完全に従うことはできないが、本回転口金ショートカバー8は回転口金9に対して+90度〜−90度で平行回転可能であるため、本実施の形態の蛍光灯型LED蛍光管20を蛍光灯器具に装着したまま、使用者が所望する角度に調整できるので、任意角度での照射要求を満足する。
【0030】
本発明の蛍光灯型LED照明管は、本願明細書及び図面での記述に限るものではなく、当業者であればその他の利点及び変更を容易に実現可能であるため、特許請求範囲及び同等範囲が限定する一般概念の精神及び範囲を乖離しない状況下において、本発明は特定の細目、代表的な設備及びそこで描かれている図示例に限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明にかかる蛍光灯型LED照明管は、故障した部分を取り外して交換が可能になるという効果を有し、照明装置等として有用である。
【符号の説明】
【0032】
1 口金ロングカバー
2 PCプレート
3 挿入ピン銅製片3(オス型電気接続用端子)
4 接触弾性片4(メス型電気接続用端子)
5 回転接続ヘッド
6 管体
7 LED発光モジュール
8 口金ショートカバー
9 回転口金
10 銅製ピン
20 蛍光灯型LED照明管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状の管体を含む蛍光灯型LED照明管であり、前記管体の一端には口金ショートカバーが設けられ、他端には回転接続ヘッドが設けられ、前記回転接続ヘッドは外向きに延伸して口金ロングカバーに接続された蛍光灯型LED照明管であって、
少なくとも前記回転接続ヘッドと前記口金ロングカバーとの間が、着脱自在であることを特徴とする蛍光灯型LED照明管。
【請求項2】
前記口金ショートカバーは、係止位置を介して回転口金に接続されていることを特徴とする請求項1記載の蛍光灯型LED照明管。
【請求項3】
前記口金ロングカバーの一端には1枚のプレートが設けられ、プレート上には突出した挿入ピン銅製片が設けられていることを特徴とする請求項1記載の蛍光灯型LED照明管。
【請求項4】
前記回転接続ヘッドの一端には、プレート上の挿入ピン銅製片と互いに嵌合する接触弾性片が設けられていることを特徴とする請求項3記載の蛍光灯型LED照明管。
【請求項5】
前記回転口金上には、少なくとも一対の銅製ピンが更に設けられていることを特徴とする請求項2記載の蛍光灯型LED照明管。
【請求項6】
前記管体の横断面外形は、円形または四角形を呈することを特徴とする請求項1記載の蛍光灯型LED照明管。
【請求項7】
口金シートカバーと回転口金との間は、+90°〜−90°で回転可能であることを特徴とする請求項2記載の蛍光灯型LED照明管。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−113663(P2011−113663A)
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−266412(P2009−266412)
【出願日】平成21年11月24日(2009.11.24)
【特許番号】特許第4491695号(P4491695)
【特許公報発行日】平成22年6月30日(2010.6.30)
【出願人】(301049571)八洲電業株式会社 (12)
【Fターム(参考)】