説明

螺旋杭立設具

【課題】 従来、圃場等に螺旋杭を立設する螺旋杭立設具として螺旋杭の上端に棒状のハンドルを取付け手回転させていたが、近くに立設した他の螺旋杭などがあると、この杭にハンドルが当って回転が思うように回転できなかった。
【解決手段】 本発明の螺旋杭立設具は、先端側に螺旋X1を有し、基端側に取付部X3を有する螺旋状杭を地面に立設するものである。取付部X3に包持体4を被せ、包持体4に回動自在に取り付けられた係止固定部材5の下端に形成された突出体7の凹部7aに螺旋杭本体X2を入れる。係止固定部材5はコイルバネ6aによって、螺旋杭本体X2に圧接し、ハンドルと螺旋杭本体とはほぼ直角に保持される。包持体4に係止されるハンドル1は、ラチェット機構2を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、螺旋杭立設具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、圃場等にビニールハウスを設置するなど様々な局面で地面に螺旋杭を立設していた。螺旋杭を立設するときは、螺旋杭の頭部の環状の取付け部に棒状のハンドルを挿通し、ハンドルを下方に押し付けながらねじ込み水平方向に回していた。しかし、螺旋杭の頭部は、螺旋杭の中心から偏心した位置にあるので、ねじ込み始めの螺旋杭は頭部が杭の中心軸の周囲を旋回し、ふらついて希望通りの角度で地面にねじ込むことが難しかった。
【0003】
この点を解決したものとして特許文献1(特開2004−116273)の螺旋杭打込み作業用補助具があった。この文献は、地上に螺旋杭を立てた状態で保持する螺旋杭支持部を有し、該螺旋杭支持部の他端外周の放射方向に踏板を突設した螺旋杭打込み作業用補助具であった。螺旋杭支持部があるので、ねじ込み始めの杭のふらつきを防止することができる。
【0004】
しかしながら、この螺旋杭打込み作業用補助具は、螺旋杭をねじ込む近くに他の杭や支柱などがあると、その杭や支柱にハンドルがつかえるためスムーズに回転できず、その都度ハンドルの位置を調整する必要があった。
【特許文献1】特開2004−116273号文献
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の螺旋杭立設具は、近くの他の杭や支柱などにハンドルがつかえることがなく、螺旋杭を地中にねじ込める螺旋杭立設具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために本発明の請求項1に記載の螺旋杭立設具は、先端側に螺旋を有し、基端側に取付部を有する螺旋杭を、地上に立設するための螺旋杭立設具であって、前記取付部に着脱可能な保持体と、該保持体と係合して前記螺旋杭を回転する棒状のハンドルと、該ハンドルに設けられ、ハンドルが螺旋杭を回転する方向を切替可能なラチェット機構とを有し、前記保持体が前記螺旋杭本体と前記ハンドルとを所定の角度に保持することを特徴とする。
【0007】
本発明の請求項2に記載の螺旋杭立設具は、前記保持体が、前記取付部に着脱可能な包持体と、該包持体に設けられた係止固定部材を有し、前記螺旋杭本体と前記ハンドルとをほぼ直角に保持することを特徴としている。
【0008】
本発明の請求項3に記載の螺旋杭立設具は、前記包持体が、下方が開放された容器であり、螺旋杭の取付部を下方から挿脱自在であることを特徴としている。
【0009】
本発明の請求項4に記載の螺旋杭立設具は、前記係止固定部材が、前記包持体に弾性体で付勢された蝶番で揺動自在に取付けられ、下端に突出体を有し、該突出体に凹部が形成され、該凹部内に螺旋杭本体を収容したとき、前記弾性体が突出体を螺旋杭本体に圧接することを特徴としている。
【0010】
本発明の請求項5に記載の螺旋杭立設具は、前記係止固定部材が、前記包持体から回動自在に垂下され、包持体に挿入された螺旋杭本体を挟み持つ挟持固定部材を有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の螺旋杭立設具は、ハンドルにラチェット機構が取付けられているから、ハンドルがつかえる位置に他の杭や支柱などがあってハンドルを1回転できないときでも、ラチェットの歯1枚以上の回転を与えられれば、螺旋杭の取付部に取付けたハンドルの位置を調整することなくハンドルを正逆方向に繰り返し回動するだけで地中に螺旋杭を立設できる。また、螺旋杭立設具には、ハンドルの長手方向と螺旋杭本体を一定の角度に保持する保持体があるので、ハンドルを螺旋杭の取付部に取付け、螺旋杭を地面に対して所望の角度に向け、螺旋杭の下端を地面に挿し込んでハンドルを回動するだけで、螺旋杭を所望の角度で地面に立設できる。
【0012】
請求項2の螺旋杭立設具は、保持体が蓋のない容器を倒立させた形状の包持体と、この包持体に螺旋杭の取付部を揺動状態で挿入しても、ハンドルの長手方向と螺旋杭本体をほぼ直角に固定する固定体により固定されるから、ハンドルと螺旋杭とをほぼ直角に保持でき、ハンドルの揺動を抑えて安定して螺旋杭を所望の角度で地面に立設できる。
【0013】
請求項3の螺旋杭立設具は、前記包持体が、下方が開放された容器であり、螺旋杭の取付部を下方から挿脱自在であるから、包持体と螺旋杭との着脱を簡単に行うことができる。
【0014】
請求項4の螺旋杭立設具は、突出体の凹部内に螺旋杭本体を収容したとき、弾性体が突出体を螺旋杭本体に圧接するので、螺旋杭をガタツキ無く保持することができ、安定して螺旋杭をねじ込む作業ができるようになる。
【0015】
請求項5の螺旋杭立設具は、包持体に挿入された螺旋杭本体を挟み持つ挟持固定部材を有するので、螺旋杭をガタツキ無く保持することができ、安定してねじ込む作業ができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1ないし図4により本発明の螺旋杭立設具を説明する。図1の一部切欠断面付き正面図に示すように、本発明の螺旋杭立設具は、螺旋杭Xを地上に立設するための杭立設具である。
【0017】
螺旋杭Xは、先端側、すなわち、立設時の下端近傍(あるいは下端)に螺旋X1を有し、基端側、すなわち、上端に棒状のハンドルを着脱自在に取付ける環状(環状に限定せず)の取付部X3を有する。図1では、螺旋X1を、螺旋杭本体X2の先端側の外周に板が螺旋状に巻き付いた杭で示したが、図7に示すような棒材を螺旋状に巻いた螺旋Y1を備えた螺旋杭Yとしてもよい。
【0018】
本発明の螺旋杭立設具は、ハンドル1と保持体3とから構成される。ハンドル1は棒状で、その中央部には、ラチェット機構2がある。ラチェット機構2は、嵌合孔1aの外周に多数の歯を有する歯車2bと、該歯車2bと噛合する2個の切替突起2cを備えた爪2eと、爪2eの回転軸2dと、押圧ピン2jと、弾性体2fとから構成されている。押圧ピン2jは弾性体2fにより付勢されて爪2eを押圧するが、爪2eの一方を押圧するときと、他方を押圧するときとで、歯車2bの回転方向が反転する。
【0019】
保持体3は、螺旋杭本体X2の頭部に着脱される包持体4と、ハンドル1と螺旋杭Xとをほぼ直角に保つ係止固定部材5とを有する。包持体4は、下端に開口4aを有し、上端にハンドル1の嵌合孔1aに嵌合する多角形の突起4bが突設された倒立状の扁平な容器形である。
【0020】
図2は、図1の固定具と上部蓋体1cを取外したときのハンドル1の要部を示す平面図である。この図に示すように、ハンドル1は、中央に多角形(12角形)の嵌合孔1aを有し、嵌合孔1aの周囲にラチェット機構2が取付けられている。ハンドル1の両端は、把持部1dである。ハンドル1は、包持体4に着脱自在で、ラチェット機構2の下部に多角形の孔を形成し、この孔に包持体4に立設した多角形の突起を嵌合させることで着脱される。包持体4にハンドル1を嵌合させ、上部蓋体1cで抑え、固定部材1bで固定することで、ハンドル1を固定することができる。なお、上記とは逆に、ハンドル側に多角形の突起を形成し、包持体4にこの突起の嵌合する孔を形成してもよい。
【0021】
包持体4を螺旋杭本体X2の頭部に取り付け、ハンドル1を包持体4に取り付け、ハンドル1を螺旋杭Xの中心軸回りに回動することにより螺旋杭本体X2の下端側の螺旋X1を回転させて螺進させ、螺旋杭Xを地上に立設することができる。
【0022】
包持体4の下端の開口4aから螺旋杭Xの取付部X3を挿入すると、取付部X3の頭部は丸いので、包持体4は揺動可能な状態で挿入される。この揺動があると、ハンドル1も揺動し、螺旋杭Xをねじ込む場合にねじ込み難い。そこで、本発明の螺旋杭立設具は、係止固定部材5によってこの揺動を止めて、螺旋杭Xを安定して地中にねじ込むことができるようになっている。この揺動を止める係止固定部材5について以下に説明する。
【0023】
図3は、本発明の螺旋杭立設具を示す側面図である。係止固定部材5は、包持体4の一側面(図では包持体の裏面の下端に取付けたが、取付け位置には拘らない)に蝶番によって回動自在に取り付けられた垂下体5aを有する。垂下体5aの下端には、突出体7があり、この突出体7には、図4に示すように、先端に凹部7aが形成されている。
【0024】
包持体4に取付部X3を挿入すると、係止固定部材5が点線の位置から実線の位置に回動して螺旋杭本体X2がハンドル1の長手方向とほぼ直角になった位置に係止固定する。蝶番の軸6には、コイルバネ6aがあり、このコイルバネ6aの付勢力により螺旋杭本体X2を垂下体5aの下端が押圧して固定できるようになっている。螺旋杭本体X2は、凹部7a内でほぼガタツキ無く保持され、ハンドル1は揺動を止められることになる。
【0025】
なお、コイルバネ6aの代わりに、垂下体5aの下端の突出体7により包持体4に取付部X3を挿入した螺旋杭本体X2を押圧できる板バネを包持体4の裏面側に取付けたり、包持体4を板バネとするなど他の方法であっても良い。また、図4では、包持体4の上端の多角形の突起4bを六角形で示したが、ハンドル1のラチェット機構2の嵌合孔1aに嵌合できる形状の多角形であれば良い。
【0026】
上記構成の螺旋杭立設具は、螺旋杭Xの取付部X3を螺旋杭立設具の包持体4に挿入し、垂下体5aの突出体7の凹部7aに螺旋杭Xの取付部X3を嵌め込むと、弾性体であるコイルバネ6aや板バネの付勢力により突出体7の凹部7aに嵌め込まれた螺旋杭本体X2が押圧されて包持体4と螺旋杭Xが固定される。こうして包持体4に固定された螺旋杭Xは、包持体4の上端の多角形突起4bにハンドル1の嵌合孔1aを嵌合し、螺旋杭Xの先端を地面の所望の位置に挿し込み螺旋杭Xと地面を所望の角度で維持しながらハンドル1を正転と逆転させることを反復して繰返す。ラチェット機構2があるので、螺旋杭Xはねじ込む方向にのみ回転し、ハンドル1を逆転すると、爪2eと歯車2bとの間で滑り、螺旋杭Xは逆転しない。こうして、螺旋杭Xの先端或は先端近傍の螺旋X1が螺進して地中に立設される。このとき、ハンドル1が、周辺の他の螺旋杭Xや支柱などに当るときであっても、ハンドル1の回転角度を適当にしたり、ハンドル1の位置を変更することで、正転と逆転とを反復繰返すことができ、回転操作が妨げられることはない。正転させる角度が歯車2bの1枚分の角度より大きければ、歯車の歯1枚ずつ螺旋杭Xを回転させ、ねじ込んでいくことができる。
【0027】
螺旋杭Xを引き抜くときは、ねじ込むときと同じように、螺旋杭Xの頭部にハンドル1を取り付け、押圧ピン2jが爪2eの他方を押圧するように切り替える。こうすることでハンドル1を回転すると、螺旋杭Xは、抜け出る方向にのみ回転し、ねじ込む方向には回転しないようになり、抜き出すことができる。
【0028】
なお、上記実施例で包持体4と垂下体5aを蝶番型としたり、垂下体5aを板バネとした目的は、包持体4に螺旋杭Xの取付部X3を嵌め込む際、垂下体5aを螺旋杭本体X2から引き離す方向に反らせることにより突出体7の凹部7aに螺旋杭Xの取付部X3を嵌め込みやすくするためである。包持体4と垂下体5aを固定した物であっても、上記の嵌め込みやすさが多少犠牲になるが、突出体7の凹部7aに螺旋杭Xの取付部X3を嵌め込むことができる。
【0029】
図5は、本発明の螺旋杭立設具の保持具の第2実施例を示す要部斜視図である。図5に示すように、垂下体5aに代えて、係止固定部材5を包持体4に固定した固定垂下体8を設け、この固定垂下体8の一側に突出部9を突出させる。そして、突出部9に螺旋杭本体X2を係止する係止部9a(図では凹部で示した)を形成し、突出部9の一側に一端を回動自在に取付けた回動固定部材10を取付ける。係止部9aに螺旋杭本体X2を収容し、外側から回動固定部材10で抑え、係止部材10aのフックを係止受部材10bに引っかけて抑えることもできる。したがって、この突出部9と回動固定部材10とは、螺旋杭本体X2を挟み持つ挟持固定部材である。
【0030】
図6は、本発明の螺旋杭立設具の保持具の第3実施例を示す要部断面図である。固定垂下体8の下端に突出した突出体11の先端に凹部11aを形成し、凹部11aの両端部11b,11cに夫々貫通孔12a,12bを穿設する。一側の貫通孔12bより他側の貫通孔12aの直径は、小さくなっている。この両貫通孔12a,12bにボルト13を貫通して取付ける。このボルト13は、基端13aが指で摘みやすいように膨大部となっており、中間部に先端に向って順次細くなる傾斜面13bを有し、先端部或は先端部近傍には、位置決め部13cとしての複数の凹凸が設けられている。突出体11の一側の端部11bの貫通孔12a近傍には、貫通孔12aに挿通されたボルト13の位置決め部13cとしての複数の凹凸のうちの何れかに先端が嵌り、貫通孔12a,12bに挿通されたボルト13の位置を決める位置決め突起14aを有する位置決め部材14が取付けられている。図示した位置決め部材14は、突出体11の一側の端部11bに回動自在に軸止され、先端がボルト13の位置決め部13cに嵌る位置決め突起14aと、位置決め部材14を操作するハンドル14bが取付けられている。このハンドル14bは、突出体11の一側の端部に穿設された穴に挿入された伸縮自在な弾性体15(図では、コイルバネ)により押圧され、先端がボルト13の位置決め部13cに位置決め部材14の位置決め突起14aを押圧して係止するようになっている。
【0031】
前記螺旋杭本体X2は、突出体11の凹部11aに嵌め込まれ突出体11の両端部11b,11cの貫通孔12a,12bに相通されたボルト13の傾斜面13bに挟まれ固定される。したがって、この凹部11aを有する突出体11と傾斜面13bを有するボルト13は、螺旋杭本体X2を挟み持つ挟持固定部材である。この螺旋杭本体X2を挟み持つ挟持固定部材によるときは、少なくとも突出体11の一側の貫通孔12aからボルト13を引き抜き、包持体4に取付部X3を挿入した螺旋杭本体X2を突出体11の凹部11aに嵌め込んだ状態で、ボルト13を突出体11の両端部11b,11cの貫通孔12a,12bに挿通する(図示した状態の位置決め部材14は、操作しなくともボルト13を挿入できる角度に突起14aが形成されている)。こうしてボルト13が挿通されると、位置決め部材14の突起14aが、自動的にボルト13の位置決め部13cに係止あるいは嵌り込み突出体11の凹部11aとボルト13の傾斜面13bに挟まり挟持固定される。螺旋杭Xを取外すときは、位置決め部材14のハンドル14bを回動してボルト13の位置決め部13cから位置決め部材14の突起14aを外し、ボルト13の基端13aを摘んで引抜き、突出体11の凹部11aから螺旋杭本体X2を外した後、包持体4から螺旋杭Xの取付部X3を引き抜く。
【0032】
上記構成の挟持固定部材を有する螺旋杭立設具は、弾性体の付勢力による螺旋杭本体X2を固定する代りに、挟持固定部材の挟持力により包持体4と螺旋杭Xを固定するものであり、包持体4と螺旋杭Xの固定方法が異なるだけで他の作用効果は、弾性体の付勢力により螺旋杭本体X2を固定する螺旋杭立設具と同様である。
【0033】
本発明の螺旋杭立設具は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、特に、保持体と保持体に螺旋杭を固定する手段については、実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明の螺旋杭立設具は、圃場などで螺旋杭を立設するとき、特に、多数の螺旋杭を近接状態で立設するときに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の螺旋杭立設具を示す一部切欠断面付き正面図である。
【図2】図1の固定具と上部蓋体を取外したときのハンドルの要部を示す平面図である。
【図3】本発明の螺旋杭立設具を示す側面図である。
【図4】本発明の螺旋杭立設具の保持具を示す要部斜視図である。
【図5】本発明の螺旋杭立設具の保持具の第2実施例を示す要部斜視図である。
【図6】本発明の螺旋杭立設具の保持具の第3実施例を示す要部断面図である。
【図7】螺旋杭の別の例を示す正面図である。
【符号の説明】
【0036】
1 ハンドル
1a 嵌合孔
1b 固定部材
1c 上部蓋体
1d 把持部
2 ラチェット機構
2b 多数の歯を有する歯車
2c 切替突起
2d 軸
2e 爪
2f 圧縮バネである弾性体
2j 押圧ピン
3 保持体
4 包持体
4a 開口
4b 突起
5 係止固定部材
5a 蝶番状に取付けられた垂下体
6 軸
6a コイルバネ
7 突出体
7a 凹部
8 固定垂下体
9 突出部
9a 係止部
10 回動固定部材
10a 係止部材
10b 係止受部材
11 突出体
11a 凹部
11b,11c 突出体の両端部
12a,12b 貫通孔
13 ボルト
13a 膨大したボルトの基端
13b ボルトの傾斜面
13c 位置決め部
14 位置決め部材
14a ボルトの位置決め部に嵌る位置決め突起
14b 位置決め部材を操作するハンドル
15 伸縮自在なコイルバネである弾性体
X 螺旋杭
X1 円盤状の螺旋
X2 螺旋杭本体
X3 取付部
Y 螺旋杭
Y1 螺旋

【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端側に螺旋を有し、基端側に取付部を有する螺旋杭を、地上に立設するための螺旋杭立設具であって、
前記取付部に着脱可能な保持体と、該保持体と係合して前記螺旋杭を回転する棒状のハンドルと、該ハンドルに設けられ、ハンドルが螺旋杭を回転する方向を切替可能なラチェット機構とを有し、前記保持体が前記螺旋杭本体と前記ハンドルとを所定の角度に保持することを特徴とする螺旋杭立設具。
【請求項2】
前記保持体が、前記取付部に着脱可能な包持体と、該包持体に設けられた係止固定部材を有し、前記螺旋杭本体と前記ハンドルとをほぼ直角に保持することを特徴とする請求項1記載の螺旋杭立設具。
【請求項3】
前記包持体が、下方が開放された容器であり、螺旋杭の取付部を下方から挿脱自在であることを特徴とする請求項2に記載の螺旋杭立設具。
【請求項4】
前記係止固定部材が、前記包持体に弾性体で付勢された蝶番で揺動自在に取付けられ、下端に突出体を有し、該突出体に凹部が形成され、該凹部内に螺旋杭本体を収容したとき、前記弾性体が突出体を螺旋杭本体に圧接することを特徴とする請求項2又は3に記載の螺旋杭立設具。
【請求項5】
前記係止固定部材が、前記包持体から回動自在に垂下され、包持体に挿入された螺旋杭本体を挟み持つ挟持固定部材を有することを特徴とする請求項2または3に記載の螺旋杭立設具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−2063(P2009−2063A)
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−164451(P2007−164451)
【出願日】平成19年6月22日(2007.6.22)
【出願人】(390025955)株式会社小林工具製作所 (10)
【Fターム(参考)】