説明

血液の中核構成がCuである生物の加工食品及び製造方法

【課題】ガン発生が認められない血液の中核構成がCuである生物(イカ、クラゲ、タコ等)を用い、美味しく健康的な加工食品を提供する。
【解決手段】血液の中核構成がCuであるイカ、クラゲ、タコ等を用い、その他、行者ニンニクと白玉粉、又は、すりろし長いもを主要不可欠な配合素材とした加工を実施した。行者ニンニクはスタミナをアップするものとして知られており、他方、イカ類は低カロリ−でもあり優秀な素材である。クラゲやイカのように廃棄されるもの、又は廃棄される同然の素材を、健康に良い、その上美味しい食品の加工品とする。

【発明の詳細な説明】
【発明の技術的な分野】
【0001】
血液の中核構成がCuであるイカ、くらげ、たこ等における生物を▲1▼すりみにする。▲2▼白玉粉、又は摩り下ろし長いもを▲1▼に加える。▲3▼行者ニンニク(醤油漬けの行者ニンニク又は生や冷凍保存の行者ニンニク)を▲1▼に加えることを主要必須加工食品素材とした基準工程からなり、加工食品構成の中核とした加工食品及び製造方法に関する。
【発明の背景】
【0002】
近年、高齢者社会へ突入したことや大気汚染の増大、車社会の排気ガス、建物では昔とは違い、木板から合成樹脂や合板に移行し使用されている。建材等には化学糊が多用されていて、その使用された居住空間は一層、化学成分で汚染される。このような社会の変化とともに負の化学物質が飛び交う為に、人の細胞が傷つき発ガンが増加している社会背景が出てきている。又、喫煙者の存在もリスクを増大しているとみなされている。酒では昔の様な樫の樽使用の熟成方式がなくなり、それ故、タンニン成分が含有していない焼酎、ウイスキ−が出回りタンニンにおける胃腸壁などへの保護が無いために発ガンリスクを強めていると心配されている。
【0003】
そうした社会的な背景のある中で地球的に生物界を見渡すと発明者は血液の中核構成がCuである生物にガンが発生していないと気づいたのである。漁師などに聞くと血液の中核構成がCuである生物にガン発生は誰も見ていない。この理由は主々あるが血液の中核構成がFeよりもCuの方が生きていく上で酸化しないからと考察される。動物細胞の実験では酸化するとがん細胞の表面細胞がPH0.2低下しただけでマクロフア−ジがほぼ停止してしまうのである。そうするとがん細胞はマクロフアジ−が働かないから、抑止されなく、ガンはガンの思うように進行し増殖するのである。ガンは自身の表面細胞にPHを低下する手法で外的であるマクロフアジ−から身を守っている様子であるとも考えられる。血液の中核構成がFeならば鮭や鯨でも赤く染めるから血液は赤いと認識している。しかし、血液中の中核構成がCuならば緑の血液と呼ばれるが料理をするときは光反射の加減で無色に見えると考えられる。ところでこれらの緑の血液をもつ生物界の代表例ではイカ、タコ、クラゲ等があげられる。これらは一部を除いて食用にできる。
【0004】
イカについて言えば、イカつり漁法であれば姿が破壊されないで魚体が美しい製品になるが、定置網の漁法で取る時は1晩、生簀でおくと網の中のイカは共食いを始めるためにイカ体に穴があき製品にならずに動物の餌などに格安で処分され、漁獲金額の減少となり改善が必要となつている。漁法と共にある地域では共食いで魚体が大量に破損したイカがでる。一方クラゲでは越前クラゲが有名であるがその種類は豊富である。地球の温暖化現象や汚染水の海上への流入でも影響され発生すると見られる。近年は日本海近海に大量発生して魚網に入るために作業を妨害しているし、漁師は、クラゲはゴミとして処分するしかないと悲鳴を上げている。又、タコにしても必ずしも1級品ばかりではない。外品の活用が望まれている。
【0005】
このような状況下で付加価値増大からも健康増進からも加工品を試みる必要がでてきたのである。発明者はイカ類を有益美味に食品用に加工する上で、イカ類をすり身にすることに加え、風味豊かにする必要があつた。イカ類は自己主張する味や風味が穏やかであるから風味良くする為には何かで強調するという課題が浮上したのである。
さらに加工品には冷めたとき固化しないための工夫とか、永続的な作業を継続するために季節的な素材の保管技術、完成した製品や半製品の品質劣化や破損がおきないように保管や輸送における耐性技術等を組み立てねばならない課題があった。
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って本発明の目的は血液の中核構成がCuである生物にガンが発生していないと気づいたがそれらの素材が廃棄や低付加価値で捨てられるような扱いを受けていることが判明し食用可能なイカ類を有用有益な食品加工品にすることを目的としている。
【0007】
発明者は鋭意努力して課題を克服し以下の加工品を作り上げることに成功して本出願にいたったのである。
血液中の中核構成がCuならば緑の血液と呼ばれイカ、タコ、クラゲが代表される。これらは生物界からみるとガンが発生しない機能があると思われる。その原因は先に述べたように血液の中核構成がFeよりもCuの方が生きていく上で酸化がすくないからと考察される。酸化すると言う現象を研究するとがん細胞の表面細胞がPH0.2低下しただけでマクロフア−ジがほぼ停止してしまうのである。そうするとガン細胞はマクロフアジ−が働かないから、抑止されなくガンはガンの思うように増殖するのであると考える。逆の見方からすると健康上もこのようなガンに侵されない生物であるイカ類を積極的に食品に取り入れることも有意義と考えられるのである。
【0008】
イカ類の加工品を見渡すと、現在、有名な関連する加工品としては、イカではイカの塩辛や沖漬け、イカ飯、スルメに代表されてそれなりの工夫がされ市販され商品がでまわっている。タコは酢づけや味付け珍味に代表され加工されて販売されている。クラゲは研究機関では研究されているが中華料理の中に入れるものぐらいでまだ本格的には工夫された加工品は市販されていない。発明者はこれらCu生物の味覚上の欠点は先に述べたように味がおとなしいために自己主張しない点にある事に気づき、種々検討した結果、イカ類の味覚をよくするために行者ニンニク(味付け又は素材のまま)を含有させることで味覚を強調させることを見出した。
【0009】
行者ニンニクは北方の山に自生する山菜として限定的に植生している程度である。根強い愛用者がいて、行者ニンニクは山奥に生えているがその場所は限られているから、愛用者だけが知る秘密の場所となっているから、ある意味では幻の山菜である。熊が冬眠から覚めると川から水をのみ、スタミナをつけるために行者ニンニクを食べることで知られている。美味しい山菜でアスパラの甘さと子ねぎの香りを兼ね備える味覚をもつ。深山の崖に早春に生える多年生の植物で、ほうれん草の細くしたような複数の葉が数枚、直立して発生してきて、やがて小さなホ−ラン草のように葉が広がり垂れてくる。草丈30cm程度になるが草丈が20cm程度で愛用するのがよい。収穫はこのように生育過程の前半のステ−ジで収穫するとよい。行者ニンニクは血液サラサラ効果が知られている。最近では先駆者の努力による独特な工夫により、畑地での栽培もできるようになってきたが産業化にはいたっていない。栽培ものでの命は風味であり、独特の香りと辛味が失われないようにしなければならない。風味を失わない栽培の1例をあげると行者ニンニクの種を野山、又は畑の行者ニンニク育成株から採取して、畑地に蒔き、3〜4年間栽培し根をつくり、その後、その根を秋に堀上し、育成箱に寄せうえして路地に置き低温に遭遇させ休眠させる。その後、秋の12月頃から早春の4月頃にかけて、計画的に順次育成箱ごとハウスに運び入れ、ハウス内の籾殻をかぶせた暖房環境のいわば温床内で10から20℃の温度で加温し、5cm程度まで発芽成長させる。その後、育成箱ごとハウス内の太陽光線下に移し15℃〜24℃で成育させ緑葉を発生させ、伸長させ10〜12cm程度で行者ニンニクを収穫し調理素材に用いることで風味豊かな行者ニンニク素材が確保できる。これにより産業化ができる。栽培で例えば30℃以上の持続的な温度や水のやりすぎ、生育終了後の秋の休眠期間を十分与えない場合は発芽や腐敗や風味が失われて失敗した経験がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この山菜の立場から料理的観点から見ると行者ニンニクの素晴らしい香りを加工品に生かすには組み合わせる素材を選ばねばならない。あまり組み合わせる素材が自己主張する素材と組み合わせると行者ニンニクの上品な葱の甘さと香りが失われる。例えば秋刀魚のすり身と組み合わせると秋刀魚の独特な脂ぎった香りの混入と魚の生臭さが後口に残り行者ニンニクの特徴を消し去り後記するレシピ−と手順にしたがっても好ましくなかった。鯖やハマチも同様で後口に異臭と生臭みが混在し広がり、後記するレシピ−と手順にしたがっても加工品の試作品は失敗した。
そうした観点からも上記に掲げた血液中の中核構成がCuである緑の血液と呼ばれるイカ、タコ、クラゲ等の素材(以下、イカ類と呼ぶ)との食味、触感との相性が群を抜いて良いことが種々の研究の結果判明したのである。
【0011】
実際的には以下のとおり、必須主要素材を選定し食品加工品を完成させた。血液の中核構成がCuであるイカ、くらげ、たこ等における生物を▲1▼すりみにする。▲2▼白玉粉、又は摩り下ろし長いもを▲1▼に加える。▲3▼行者ニンニク(醤油漬けの行者ニンニク又は生や冷凍保存の行者ニンニク)を▲1▼に加えることを必須条件とした基準工程からなる血液の中核構成がCuである生物を活用し、食品構成の核とした加工食品が本発明の中核をなすものと位置づけるものである。この中核素材をもとにいろいろな調味料を加え、具を包む各種の皮(又は皮にあたるもの)を選び最終加工品となるのである。(後述する)
【0012】
本発明の必須条件の手順を説明する。
▲1▼ イカ類をすりみにする。すり身つくりにはフ−ドプロセツサ−を活用した。フ−ドプロセツサ−はミキサ−よりもすりみが回転刃にかかり都合が良い。機種はパナソニックMK−48Pで少量ではこれで十分である。
▲2▼ 白玉粉、又は摩り下ろし長いもを加える。これは加工品が低温下で経過すると硬くなるのを防ぐ為であり、触感に歯ごたえを保つ。通常は白玉粉でよいが病人用など飲み込む立場の人には白玉粉ではなく、摩り下ろし長いもを用いると柔らかいフアフアとし、舌で潰せる固さとなり飲み込みやすく、長いもの消化酵素も働くことが期待される。提供する用途で選択する事が出来る。
▲3▼ 行者ニンニクを加える。行者ニンニクは季節のものである。素材確保の上からも生を軽く茹でて冷凍するか、冷暗所か冷蔵庫中において、生を水洗い後、適当に、例えば4〜5cmに切断して醤油漬けにすると長期の保管に耐える。発明者は実際的に生の行者ニンニクを前述のように切断し、蓋付きのポリダルで市販の醤油に漬けることで冷暗所に置いた。この発明者の実験では、生の山から採取したての行者ニンニク10kgを水洗いし、茎のところの袴を除去して市販のヤマサ醤油15kg(生の行者ニンニクを埋まる量)で漬け込むことで30年間も品質や香りを保ち保存できた成果がある。本発明の行者ニンニクの醤油漬けはこの成果が応用される。
【0013】
本発明では醤油漬けにした1cm内外にみじん切りに再切断した行者ニンニクを用いた。心臓病などの塩分を取れないときの製品では醤油漬けでなく生の行者ニンニクや冷凍保存された行者ニンニク素材を用いると加工品の相対量としての塩分が控えられて良い。このように加工品の消費する先の用途で選択することができる。変形の保存活用では行者ニンニクの生の摩り下ろしたものを容器に入れ保存(冷蔵保存又は冷凍保存、醤油味保存)する。この時、食品でもある水溶性珪素(食品認定剤)を適量配合(1〜5%)すると異臭もなく保存期間の延長や常温流通もできる。別な陸地で処理された素材を、海岸ぶちのイカ類のすり身に混入する工場に届けるにも便利である。行者ニンニクの摩り下ろしは、かさばらない利点がある。市販のミキサ−、又はフ−ドプロフエッサ−を使用すると緑色のケチャップ状の摩り下ろした行者ニンニクができあがるので必要に応じて、先の水溶性珪素(食品認定剤)を適量配合(1〜5%)すると保存期間の延長や常温流通もできる。破砕水晶細粒から高温蒸発させることから収穫される水溶性珪素は水溶性珪素含有食品として株式会社ハ−モニ−サッポロ(札幌市西区山の手6条7丁目)で販売されている。
【0014】
▲4▼ 提案する加工品の形は種である。一つはイカ類をすり身にして行者ニンニク醤油漬けみじん切りを混入する。小麦粉つけ、溶き卵漬け、パン粉付けて油で揚げる。しかし、油であげる前が本発明品製品としても良いし、揚げたものを製品としても良い。半加工品でも完成品でも販売され購入した家庭で揚げると暖かくて美味しいし、風味は行者ニンニクの上品な香りが漂う。油で揚げた完成品は家庭で一度、レンジやフライパンに水を少量いれて蒸し焼きにして加熱するとすこぶる美味しくて良い。食味テストでは男女各10人づつ選定し食べさせたところ20人とも全員良好と認めた。
【0015】
二つ目は食パンを牛乳全卵適量の砂糖を混ぜた液につける(以下牛乳液という)。食パンを牛乳液から引き上げ(a)、行者ニンニク醤油漬け細断、イカ類すり身、白菜キャベツ、生しょうが、調味料少量(ごま油、塩,コシヨウ)、豚ひき肉、場合によっては生ニンニク、生ニンニクの芽、ニラを適量配合して具をつくり、(a)に載せる。もう一枚の(a)をつくりかぶせる。食パンの4方の耳を切り落とす。油を敷きフライパンで両面を軽く焼くと出来上がりである。パッケ−ジにつめて製品になる。フライパンで焼く前でも本発明品として製品になるし、それは、消費者は暖かくして食べるとすこぶる美味しい。食味テストでは男女各10人づつ選定し食べさせたところ牛乳が嫌いという一人を除き19人とも全員良好と認めた。豚挽き肉に対する行者ニンニク醤油漬け細断量の割合が少ないと甘みを強く感じて味覚はよくない。ある割合以上の行者ニンニクが必要であることが実験により確かめられた。本発明品は冷凍保存も効くし、パンや具に水溶性珪素(食品認定剤)を適量配合(1〜5%)すると保存期間の延長や常温流通もできる。
【0016】
3つ目は行者ニンニク醤油漬けみじん切り、イカ類すり身、白菜、キャベツ、生しょうが、調味料少量(ごま油、塩,コシヨウ)、場合によっては豚ひき肉、生ニンニク、生ニンニクの芽、長ネギ、ニラを適量配合して味を付けた具をつくり、餃子の皮や春巻きの皮、又は米の皮(ライスペ−パ)で巻いて完成である。これらはイカ類を中核とした具を前記各種の皮類で巻いたあとにそれぞれ、イ)適当な加熱を与え油で揚げたり、ロ)フライパンで油を引き軽く加熱する。ハ)焼いて食べる加工品となる。各皮や具に水溶性珪素(食品認定剤)を適量配合(1〜5%)すると保存期間の延長や常温流通もできる。
【0017】
保存手段
保存手段は大切である。一度に注文が殺到しても対応するにはある量の冷凍ストックが必要であり、冷凍しても食味が水準以上に保つことが必要である。本発明品は前述した3品ともに対応できる特性がある。
【0018】
輸送手段
冷凍又は低温輸送で消費地や消費者に届けられる。低温や冷蔵には更なる腐敗を防ぐ意味から防腐剤か又は食品認定の水溶性珪素を配合されることで低温輸送と保存ができる。
特に水晶由来の水溶性珪素は殺菌作用や防腐効果があり食品として安全であるとされているから適量取り入れることが望ましい。水虫にも効果的で59歳男子では10倍希釈液を4回指間に塗ることで皮膚に浸透し2日間で水虫の活動を停止させた。パンには作るときに水溶性珪素の3%水溶液をいれてパンを作ると30日保存できた。殺菌効果ばかりでなく強い酸化還元効果があるので人の疾患は酸化状態でなるので、還元状態を作る本品使用は有意義である。大腸菌とレジオネラ菌の抗菌効果試験を行った。以下に示す。
【0019】
水晶由来の水溶性珪素における大腸菌とレジオネラ菌の抗菌効果試験を原液で行った。以下の様に大腸菌は開始時点7.1×10 5分後には0である。対照区は60分後でも8.3×10大腸菌が存在していた。レジオネラでは開始時は1.6×10が15分後荷は0となる。対照区は60分後でも1.4×10の菌数が存在していた。この様に水溶性珪素にはすこぶる良い抗菌性能を持つことが理解される。
【表−1】

試験方法
1)試験菌株
Escherlchia coll NBRC 3972(大腸菌)
Legionella pneumophila GIFU 9134(レジオネラ)
2)菌数測定用培地及び培養条件
大腸菌:SCDLP寒天培地{日本製薬株式会社}、混釈平板培養法,35℃±1℃、2日間
レジオネラ:B−CYEα寒天培地(栄研化学株式会社)平板塗抹培養法、35℃±1℃、7日間
3)試験菌液の調整
大腸菌:試験菌株を普通寒天培地(栄研化学株式会社)で35℃±1℃、18〜24時間培養した後、生理食塩水に浮遊させ、菌数が10〜10/mlとなるように調整し、試験菌液とした。
レジオネラ:試験菌株をB−CYE,α寒天培地で35℃±1℃、3日間培養後、再度B−CYEα寒天培地で35℃±1℃、3日間培養し,菌体を精製水に浮遊させ、菌数が10〜10/mlとなるように調整し、試験菌液とした。
【0020】
リンゴではふじとジョナゴ−ルドを切断して酸化の状態を観察した。200ccの水に水晶由来の水溶性珪素4滴を溶解し、リンゴ切片を10分間浸漬した。無処理は地下水で同様に10分間浸漬した。リンゴ切片の5時間後における着色の度合いを10段階で表した。数字が多いと着色が激しいと認識する。それによると切断片5時間後では無処理ふじが5、ジョナゴ−ルド5に対して処理ふじ2、ジョナゴ−ルド1である。明らかに酸化による着色をとめる効果が認められた。釘でもコップに水を入れて釘を入れ実験したところ、水晶由来の水溶性珪素の添加区は1年経っても錆が現れず、他方の無処理は錆で真っ赤に変色していた。
【0021】
こうした殺菌や還元性能を持つのが水晶由来の水溶性珪素の特性である。本品は水晶を粉砕して1300度c以上の高温で焼き,そのときの蒸発水蒸気物質を収穫することで原液が得られる。本発明ではその収穫された水蒸気水分を収穫したのが本使用の原液である。先に掲げた種々の発明到達への課題は以上の構成から解決をはかることができた。
本発明の工程と素材や防菌食品との組み合わせで実現できる発明加工品の概要を述べたのでそれを基準にした工程や素材の組み合わせを遵守した実施例を以下に述べる。
【0022】
実施例1
実際例としては共食いしてイカの胴にあたる部分や、いわゆる耳に当たる部分が傷ついたものを用いた。イカの皮は剥く、それを切断しフ−ドプロセッサ−(パナソニックMk−k48P使用した)にかける。イカすり身276gを使用する。卵白1ケ、塩2g、白玉粉3.3g、アイヌネギ醤油漬け(みじん切り)50gを材料として使用する。
手順
手順は以下の通りである。まづ、イカをすり身にして行者ニンニク醤油漬けのみじん切りを混入する。次に小麦粉をつけ、溶き卵をつけ、パン粉を付けて油で揚げる。これで完成品で食することができる。しかし、油であげる前、又は揚げたものを本発明品とする。家庭で揚げると暖かくて美味しいし、風味は食べたとき口中で行者ニンニクの上品な香りが漂う。油で揚げた完成品は冷めた場合や冷凍状態で消費者が入手した時、一度、レンジ加熱やフライパンに水を少量いれて蒸し焼きにして加熱し食する。試食するとすこぶる美味しくて良かった。これらの配合例はあくまでも1例であるからこれにとらわれない。食味テストでは完成品を無作為に選定した男女各10人づつに食べさせたところ、20人とも全員食味良好と認めた。3時間経過して冷めた状態でも本発明品は固化しなく美味しく食したのである。イカすり身主体の具は硬くならなかった。本発明品で必須とされる白玉粉や摩り下ろし長いもを加えないと冷めてくると内容物の具が固化して美味しくなかった。発明段階の工夫が実を結んだのである。
【0023】
実施例2
実際例としては食パンの厚さ1cmのものを、2枚を牛乳1200ccと全卵9ケと砂糖650gを混ぜる。(これだけでは何十組も出来る液量である)以下混合液という。この混合液に食パン2枚を2分間漬ける。十分しみた頃、引き上げ平板に置く。
1枚の平板に置いた混合液の浸漬食パン上に以下のレシピ−に記載された混合された素材(未加熱)を(具−A)を80g載せ、もう一枚の先の混合液浸漬済みの食パンを重ねる。その後、食パンの4方の耳を必要に応じて包丁で切断する。そしてフライパンで焼き完成した。これを容器に入れ冷凍保存し販売製品となる。容器は耐凍結製の容器が望ましい。
(具−A)
行者ニンニク醤油漬けみじん切り・・35g
イカ類すり身・・・315g
白玉粉・・・4g(又は摩り下ろし長いも適量)
キャベツ・・・173g
生しょうが・・・8g
ごま油・・・・・大1、
塩・・・・・・・4g
コシヨウ・・・・1g
玉ねぎ・・56g
ニラ・・69g
全卵・・1.3ケ(L玉)
生ニンニクの芽・・適量(必要時使用する)
【0024】
実施例3
行者ニンニクに引き肉を入れたものである。実際例として説明すると上記と相似する。食パン厚さ1cmのものを、2枚を牛乳1200ccと全卵9ケと砂糖650gを混ぜる。(これだけでは何十組も出来る液量である)以下混合液という。この混合液に食パン2枚を2分間漬ける。十分しみた頃、引き上げ平板に置く。
1枚の平板に置いた混合液の浸漬食パン上に以下のレシピ−の沿い混合された(具−B)を80g載せ、もう一枚の混合液で浸漬済みの先の食パンを重ねる。
食パンの4方の耳を必要に応じて切断する。そしてフライパンで両面焼きにして焼き完成した。これを容器に入れ冷凍保存でき製品となる。容器は耐凍結製の容器が望ましい。消費者は本製品を容器から取り出し、両面を焦がさないようにフライパン等で加熱しすると美味しく食べれる。レンジ加熱でも良いが両面にパン生地が使用しているので両面焼きが望ましい。
(具−B)
甘め(ひき肉を入れた場合)
行者ニンニク醤油漬けみじん切り・・95g〜100g(65gでは味が非常に甘く感じられておいしくない)
イカ類すり身・・108g
豚挽き肉・・・209g
白玉粉・・・・・4g(又は摩り下ろし長いもを適量)
キャベツ・・・173g
生しょうが・・・8g
ごま油・・・・・大1、
塩・・・・・・・4g
コシヨウ・・・・1g
玉ねぎ・・・・・56g
ニラ・・・・・・69g
全卵・・・・・・1.3ケ
生ニンニクの芽・・適量
【0025】
※上記、具−Bでは行者ニンニク醤油づけを65gでは非常に甘く感じられて美味しくない。行者ニンニク醤油づけを65gに抑制する時は食味が甘いので牛乳1200ccと全卵9ケと砂糖650gとする混合液の砂糖を520gとし20%程度減じるとよい。
又は、逆に行者ニンニク醤油漬けを95g〜100gにすると味のバランスが取れる。これらの具にはイカ類と行者ニンニクが入るのが必須でこれを中核とした具をつくる事と本発明では規定している。ここでは行者ニンニクプラス豚ひき肉が加わる。これらの配合例はあくまでも1例であるからこれにとらわれない
食パンや上記の具−Bに水溶性珪素(食品認定剤)を適量配合(1〜5%)すると保存期間の延長や常温流通もできる。消費者は冷えた本品は冷えても固化しないから冷えても美味しいが冬などは暖かくして食べるとすこぶる美味しいから、完成品又は半完製品の販売品を購入した消費者は、フライパンで油をしき両面焼きにして加熱すると美味しく食べられる。食味テストでは男女各10人づつ選定し食べさせたところ牛乳が嫌いという一人を除き19人とも全員良好と認めた。
【0026】
実施例4
実際例としては
行者ニンニク醤油漬けみじん切り・・25g
イカすり身・・・315g
白玉粉・・・ 34〜44g
生しょうが、調味料少量(ごま油、塩,コシヨウ)、
魚醤 5g(必要時)
イカのすり身をイカ類する身に置き換えることもできる。蒲鉾板に上記の混合物を載せ加熱又は蒸すと血液の中核構成がCuであるイカ、くらげ、たこ等における生物の加工品が出来る。切り分けると酒のつまみ、おやつに良い。行者ニンニクの風味豊かな加工品が出来た。板は絶対不可欠な要素ではない。型枠でもよい。
加工品は日持ちをよくする上で真空包装されるが冷凍でも良い。上記の具に水溶性珪素(食品認定剤)を適量配合(1〜5%)すると保存期間の延長や常温流通もできる場合がある。これらの配合例はあくまでも1例であるからこれにとらわれない。例えばイカやイカ類する身とあわせて行者ニンニクの風味を損なわない程度に、他の魚やカニなどの素材すり身と配合しても本発明品とすることができる。
【0027】
実施例5
5の実際例としてはイカゴロを用いる。イカのゴロは魚体1匹に1つ出てくるいわゆる油袋である。これの有用な活用は今まであまり見られない。沖漬けとか遠洋漁業の撒き餌の配合に一部使われている位で後は塩辛に混入するという程度である。通常は家畜の飼料に向けられるか廃棄されている。
この1匹から収穫したイカゴロを薄手の腐食布につつみ(ガ−ゼでもよい)以下の調味液につける。このとき水溶性珪素(食品認定剤)を適量配合(1〜5%)すると保存期間の延長ができる。
イカゴロを冷蔵庫条件下で7日から14日間を目安に以下に示す浸漬調味液をいれた容器からイカゴロを引き上げ、イカゴロから水気をふき取り、販売する容器にいれて冷凍する。容器は凍結に強いものを選定する。消費者は冷凍状態をやや緩め半解凍状態のイカゴロを包丁で切断して食するとすこぶるおいしい。
行者ニンニク醤油漬けみじん切り・・10g
行者ニンニク醤油漬け液・・15g
イカゴロ・・・中1匹100g
生しょうが、調味料少量(ごま油、塩,コシヨウ)、
めんつゆストレ−ト 500g
砂糖 5〜20g
水 適量
食べるときは冷凍を半分溶けた頃、ルイベにして行者醤油漬けみじん切りをふりかけ半解等のイカゴロを包丁で切断して切り分け食べる。珍味で美味しい。酒の肴にもよく合う。イカゴロから水分が放出されるから一般的には調味液はやや濃いものを使う。上記麺つゆストレ−トを酒粕500gに変えてもよい。酒粕と行者ニンニク風味の味が楽しめる。これらの配合の時、水溶性珪素(食品認定剤)を適量配合(1〜5%)すると保存期間の延長ができるし、強い還元作用から脂やけを防止できる。
これらの配合例はあくまでも1例であるからこれに20人中17人が美味しいという。酒飲みにはツマミとして大好評である。
【0028】
実施例6
ここでは実施例4からできた産物をラ−メンや麺類の具に用いることを提案している。麺類には具があり、ラ−メンには定番の脂ぎった豚骨やチキンス−プが取り入れられている。ラ−メンの麺のほかに葱やチャ−シュがつきものであるがそれにかわって実施例4のイカ類加工品を活用する。行者ニンニクエキスはラ−メン丼に3〜5ccを使用する。1例あげると市販の(ベル食品)ラ−メンス−プのもと10gでラ−メンのス−プ約600ccができるこれに行者ニンニク醤油漬けを2〜10g使用する。100gのイカ類加工品を載せる。こうした盛り合わせはラ−メンス−プの味を引き締め贅沢な深い味わいになる。20人中20人が美味しいと評価した。
【0029】
以上の結果、血液の中核構成がCuであるイカ、くらげ、たこ等における美味しい生物の加工品ができた。行者ニンニクはスタミナをアップするものとして優秀な素材であり、イカ類は冒頭のべた健康観点からも、低カロリ−でもあり、強調して食に活躍されるべき素材であることは論を待たない。クラゲやイカのように廃棄されるもの、又は廃棄される同然の素材が本発明により健康に良い食卓の加工品として主役を演じることが出来たのである。この加工品は疲弊する海岸漁村の加工場に火を灯す事につながり、一方、陸地の農村においては行者ニンニクの栽培という新たな職場をつくり出す。海と山の産物における組み合わせ産業で未来を開拓する道を開いたから本発明に著大な効果が認められる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
血液の中核構成がCuである生物、例えばイカ、くらげ、たこ等における生物を▲1▼すりみにする。▲2▼白玉粉、又は摩り下ろし長いもを▲1▼に加える。▲3▼行者ニンニク(醤油漬けの行者ニンニク又は生や摩り下ろしや冷凍保存の行者ニンニク)を▲1▼に加えることを必須主要配合素材の条件としたことからなる加工食品
【請求項2】
その他の構成条件として塩、コショウ、ゴマ油、砂糖、生ショウガ、ニンニク、豚挽き肉、鹿挽き肉、食パン、パン粉、全卵、春巻きの皮、ギョウザの皮、ライスペ−パ、ニンニクの芽、山の葱、キヤベツ、ニラ、加熱用食用油(サラダ油、ヤシ油,ひまわり油)等の中より加工食品製造時に適宜の形と適宜の調理の形で選択的に取り入れることからなる請求項1記載の加工食品の製造方法
【請求項3】
行者ニンニクのすりおろし(生)を耐水性の袋、及び容器に詰めて料理用素材として提供されることからなる請求項1記載の製造方法
【請求項4】
行者ニンニクの種を野山、又は畑の行者ニンニク育成株から採取して、畑地に蒔き、3〜4年間栽培し根をつくり、その後、その根を秋に堀上し、育成箱に寄せうえして路地に置き低温に遭遇させ休眠させる。その後、秋の12月頃から早春の4月頃にかけて、計画的に順次育成箱ごとハウスに運び入れ、ハウス内の籾殻をかぶせた暖房環境のいわば温床内で10から20℃の温度で加温し、5cm程度まで発芽成長させる。その後、育成箱ごとハウス内の太陽光線下に移し15℃〜20℃で成育させ緑葉を発生させ、伸長させ10〜12cm程度で行者ニンニクを収穫し調理素材に用いた請求項1記載の加工食品の製造方法
【請求項5】
新鮮な行者ニンニクからゴミや袴をとり、適時に切断しポリダルに詰める。素材を覆うほどの醤油を入れ、容器に蓋をして(落し蓋もして)10日から30年間、熟成させたことからなる行者ニンニク醤油漬けと、同時に収穫される行者ニンニクエキス食品の製造方法
【請求項6】
行者ニンニク醤油づけを例えば3〜5ccを既存のラ−メンス−プに含有させイカ類加工品(本願の発明品)を配合又は載せたことから、より深い行者ニンニクやイカ類(本発明の)風味をつけることからなる請求項1記載の食品の製造及び提供方法
【請求項7】
水溶性珪素(食品認定剤)を配合(1〜10%)することからなる請求項1、2、3及び5記載の加工食品の製造方法

【公開番号】特開2010−252774(P2010−252774A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−123566(P2009−123566)
【出願日】平成21年4月24日(2009.4.24)
【出願人】(592142496)
【Fターム(参考)】