説明

血糖測定装置用ケース

【課題】血糖が測定される場所において、測定作業を容易ならしめるケースを提供する。
【解決手段】ケース10は、ケース10の外面側に設けられており、血糖測定装置11が収容された状態のケース10を、壁30に対して固着及び離間を繰り返すことを可能とするマグネット21と、ケース10の内面側に設けられており、ケース10が開かれた状態において、血糖測定装置11を、ディスプレイ17を視認可能とし、且つ操作キー18を操作可能に固定する固定バンド23部材とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯型の血糖測定装置を収容可能なケースに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、糖尿病の患者が各国において増加している。糖尿病の治療としては、例えば、インスリン療法がある。インスリンは血糖値をコントロールする薬物として知られており、糖尿病の治療薬として糖尿病患者に投与されている。インスリンを投与する必要性は、糖尿病患者の血糖値に基づいて判断される。このため、糖尿病患者にとって、血糖値の把握が重要である。血糖値とは、血液中のグルコース濃度である。糖尿病患者自らが自分の血糖値を簡易に測定できることを目的として、簡易な血糖測定装置が開発されている。
【0003】
前述された血糖測定装置は、バイオセンサと本体とに大別される。バイオセンサは、血糖と反応する酵素が固定された電極を有する。血糖値の測定に用いられる酵素として、グルコースオキシターゼ(以下、「GOD」と略されることがある。)やグルコースデヒドロゲナーゼ(以下、「GDH」と略されることがある。)が知られている。バイオセンサにおいて、酵素が固定された電極が作用極と称され、試料中に電子を供給する電極が対極と称される。
【0004】
試料である血液がバイオセンサに導入され、その血液中のグルコースに作用極のGODが反応すると、グルコースがグルコン酸及び過酸化水素に分解され、その過酸化水素が水及び電子に分解される。このようにして発生した電子が作用極に伝達される。一方、対極からは血液中に電子が供給される。このようにして、GODとグルコースとの反応によって、作用極と対極との間に電流が流れる。バイオセンサが装着された本体において、バイオセンサの作用極と対極との間に流れた電流値に基づいて、血液中のグルコース濃度、つまり血糖値が算出される。
【0005】
バイオセンサは血糖が測定される毎に、新たなものが本体に装着される。そして、血糖の測定が終わった後に廃棄される。つまり、バイオセンサはディスポーザブル品である。したがって、バイオセンサは、複数が容器に保存されて患者に携帯される。また、患者が自己の血液を採取するために、ランセットも血糖測定装置と共に携帯されることが多い。このランセットにおいても、血液が採取される毎に針が交換されるので、複数の針が容器に保存されて患者に携帯される。
【0006】
前述されたように、糖尿病患者自らが自分の血糖値を測定するためには、複数の装置やディスポーザブル品などを携帯する必要があるので、これらがケースに一まとめに収容されて携帯されることが多い(特許文献1,2)。また、患者が血糖を測定するときには、他人の視線を気にすることから、トイレなどの個室空間を利用することが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−67910号公報
【特許文献2】特開2004−97561号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
糖尿病患者が血糖値を測定するときに、トイレのような個室空間においては、ケースや装置などを載置する所が少ないという問題がある。例えば、バイオセンサを容器から取り出して血糖測定装置に装着し、一方で、ランセットに針を装着して指や腕などから血液を採取し、その血液をバイオセンサに導入するという作業が行われるが、これら作業を机や台などを用いずに行うことは困難である。これに対して、特許文献2には、ケースに掛け紐が設けられ、その掛け紐によってつり下げられた状態のケースの一面が水平となるようにケースが開口される構成が開示されている。
【0009】
しかしながら、トレイなどの個室空間に、掛け紐を引っ掛けるフックなどが必ず装備されているとは限らないので、フックなどが無い場合には、フックの代用となり得る突出部分などを探す必要がある。また、仮にフックの代用となる突出部分があったとしても、必ずしも、作業に適した高さ位置にケースを吊り下げられるとは限らない。また、吊り下げられたケースは、左右に振り子のように揺れ動き得る状態にあるので、作業の際にケースが揺れ動いて作業が行い難かったり、ケースの水平な面が揺れ動いて装置やディポーザブル品が落下するおそれがあったりする。
【0010】
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、血糖が測定される場所において、測定作業を容易ならしめるケースを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
(1) 本発明は、携帯型の血糖測定装置を収容可能なケースであって、当該ケースの外面側に設けられており、血糖測定装置が収容された状態の当該ケースを、壁に対して固着及び離間を繰り返すことを可能とする第1固定部材と、当該ケースの内面側に設けられており、当該ケースが開かれた状態において、上記血糖測定装置を、その表示部を視認可能とし、且つその操作部を操作可能に固定する第2固定部材と、を具備する。
【0012】
糖尿病患者が血糖を測定するトイレなどの個室空間において、ケースの外面が第1固定部材によって壁に固着される。ケースは、壁に固着される前後において、収容されている血糖測定装置を操作したり、センサなどを取り出したりすることが可能なように開かれる。第2固定部材が血糖測定装置を固定しているので、ケースが開かれても、血糖測定装置がケースから床に落下することがない。
【0013】
血糖測定装置にセンサが装着されて、センサに血液が導入されると、血糖測定装置が血糖を測定する。この測定作業において、血糖測定装置の操作部は、第2固定部材によって固定されたままで操作可能である。また、血糖測定装置の表示部は、第2固定部材によって固定されたままで視認可能である。したがって、測定作業に際して、血糖測定装置を第2固定部材から取り外す必要がない。
【0014】
(2) 上記第2固定部材は、上記血糖測定装置が上記壁に沿っており、かつ上記血糖測定装置における血液導入部分が当該ケースの外側へ突出する姿勢に、上記血糖測定装置を固定可能なものであってもよい。
【0015】
血糖測定装置の血液導入部分は、例えば、ディスポーザブル品であるセンサに設けられている。このセンサは、血糖測定に際して本体に装着され、測定後に取り外されるものである。したがって、センサのみがケースから外側へ突出するように、血糖測定装置がケース内において第2固定部材に固定されることによって、ケースの開閉に際して、血糖測定装置を移動させる必要がない。また、センサの血液導入部分に血液を導入するに際して、センサがケースの外側へ突出されているので、センサ周りの空間が広くなり、血液を導入させる作業が容易となる。
【0016】
(3) 上記第1固定部材として、マグネットを有するものが挙げられる。
【0017】
(4) 上記第1固定部材として、吸盤を有するものが挙げられる。
【0018】
(5) 上記第1固定部材として、吸着性樹脂を有するものが挙げられる。吸着性樹脂としては、例えば、ウレタンエラストマーやニトリルゴム、シリコンゴム、ポリウレタンゴム、フッ素ゴムなどが挙げられる。
【0019】
(6) 本発明に係る血糖測定装置用ケースは、さらに、少なくとも、血糖測定装置用センサ、ランセット及びランセット用針が収容可能なものであってもよい。
【0020】
これにより、血糖の測定に必要な部材がケースに一まとめに収容されるので、携帯性が向上される。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、第1固定部材によって、トイレなどの個室空間の壁にケースが固着され、第2固定部材によって、開かれた状態のケースにおいて血糖測定装置が固定され、かつ、血糖測定装置の操作部の操作及び表示部の視認が可能となるので、血糖測定装置をケースから床に落下させることなく、血糖測定作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】図1は、本発明の実施形態に係るケース10が閉じられた状態の外観を示す斜視図である。
【図2】図2は、ケース10が開かれた状態の外観を示す平面図である。
【図3】図3は、ケース10の使用状態を示す図であり、ケース10は図2におけるIII-III断面が示されている。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下に、適宜図面が参照されて、本発明の好ましい実施形態が説明される。なお、以下に説明される各実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態が適宜変更できることは言うまでもない。
【0024】
[ケース10の構成]
図1に示されるように、ケース10は、ジッパ14により開閉可能な袋形状のものである。ケース10の外形は、薄平な直方体形状であり、内側に空間を有する。ケース10の内部空間の大きさは、後述される血糖測定装置11やセンサ収容ケース12、ランセット本体13などが収容可能な大きさであればよい。ジッパ14が開かれることにより、内部空間へアクセス可能となる。ジッパ14が閉じられると、内部空間へアクセス不能となり、収容された部材がケース10外へ飛び出すことがない。
【0025】
ケース10の素材は、特に限定されず、布や合成樹脂、金属などが広く採用され得るが、収容されている血糖測定装置11等を外部からの衝撃に対して保護する目的のために、クッション性を有する部材が用いられたり、内部側に緩衝部材として設けられることが好ましい。また、ケース10の開閉方式もジッパに限定されず、掛け金や紐などが広く採用され得る。
【0026】
図1及び図3に示されるように、ケース10には、マグネット21が埋め込まれている。マグネット21は、ケース10の外面20側に対して磁力を発生させており、外面20に接する磁性体に磁着可能である。このマグネット21が、本発明における第1固定部材に相当する。なお、各図には現れていないが、マグネット21は、ケース10の反対側の外面20側にも更に設けられていてもよい。
【0027】
図1に示されるように、ジッパ14は、ケース10の4つの側面における3つの側面に沿って設けられている。図2に示されるように、ジッパ14が開かれることによって、ケース10が展開されるように開くことが可能となる。
【0028】
ケース10の内部においては、血糖測定装置11等が所定の位置に固定され得る。血糖測定装置11等が固定される位置は、各装置や部材の大きさなどを考慮して適宜設定され得るものであるが、血糖測定装置11は、後述されるように、装着されたセンサ15がケース10の外側へ飛び出すように配置されている。本実施形態においては、展開されたケース10の一方に、血糖測定装置11、センサ収容ケース12及びランセット本体13が固定される。また、展開されたケース10の他方には、ポケット22が設けられており、同図には現れていないが、ポケット22にランセット用針や消毒用不織布などが収容されている。ポケット22は、ランセット用針などがこぼれ落ちないように、ジッパやボタンなどによって開口が封止され得る。
【0029】
血糖測定装置11、センサ収容ケース12及びランセット本体13は、公知のものが広く採用され得るので本明細書においては詳細な説明が省略されるが、血糖測定装置11は、センサ15が装着されて使用されるものである。センサ15は、電極に酵素が固定された所謂バイオセンサであり、血糖の測定毎に血糖測定装置11に装着され、測定後には廃棄される。センサ15は、一般的には細長なシート形状である。センサ収容ケース12は、開閉可能な容器であり、その内部に複数のセンサ15が収容されている。
【0030】
図2に示されるように、血糖測定装置11は、その一端側にセンサ15が装着される装着部16を有する。血糖測定装置11は、装着部16がケース10の縁近くであって、装着部16に装着されたセンサ15の血液導入口19(図3参照)がケース10の外側へ突出する位置に配置されている。センサ15がケース10から飛び出す位置は特に限定されないので、装着部16は、ジッパ14が設けられている縁近くのいずれに配置されていてもよい。センサ15の血液導入口19が、本発明における血液導入部分に相当する。
【0031】
血糖測定装置11は、ディスプレイ17及び操作キー18を有する。ケース10において、血糖測定装置11は、ディスプレイ17が視認可能であり、かつ操作キー18を操作可能な状態で固定されている。詳細には、ケース10には、透光性を有する固定バンド23が設けられている。固定バンド23は、ケース10の内面と共に環をなしている。固定バンド23によって形成された環の内側に、血糖測定装置11が挿入されている。固定バンド23による環の大きさは、血糖測定装置11の外周より若干小さい。したがって、固定バンド23に対して血糖測定装置11が圧入されている。血糖測定装置11は、その外周面が固定バンド23の内面と圧接することによって、それらの間に生じる摩擦力によって固定されている。固定バンド23による固定によって、血糖測定装置11は、ケース11が如何なる姿勢にされても、ケース10から脱落することがない。ディスプレイ17が、本発明における表示部に相当し、操作キー18が本発明における操作部に相当する。
【0032】
固定バンド23は、血糖測定装置11のディスプレイ17を覆っているが、透光性によって、固定バンド23を通じてディスプレイ17が視認可能である。また、固定バンド23は、操作キー18を覆っていない。したがって、固定バンド23に血糖測定装置11が固定された状態において、操作キー18は、直接に押されることによって操作可能となっている。この固定バンド23が、本発明における第2固定部材に相当する。
【0033】
ケース10の内面には、固定バンド24,25がそれぞれ設けられている。固定バンド24,25は、ケース10の内面と共に各々が環をなしている。固定バンド24,25は、その環の周方向に対して伸縮可能なゴムバンドである。固定バンド24により形成される環の大きさは、センサ収容ケース12を固定するに適した大きさである。固定バンド25により形成される環の大きさは、ランセット本体13を固定するに適した大きさである。
【0034】
[ケース10の使用方法]
以下に、ケース10の使用方法が説明される。前述されたように、ケース10には、血糖測定装置11、センサ収容ケース12、ランセット本体13及びランセット針が収容されている。ケース10は、ジッパ14が閉じられた状態で持ち運びされる。ケース10により、血糖測定に必要な血糖測定装置11などの複数の部材が一まとめに収容される。
【0035】
血糖を測定するためのトイレなどの個室空間において、ケース10のジッパ14が開かれる。これにより、図2に示されるように、ケース10が展開される。ケース10が展開されても、固定バンド23,24,25や開口が封止されたポケット22によって、ケース10に収容されている血糖測定装置11などが床へ落下することがない。
【0036】
図3に示されるように、トイレなどの個室空間の壁30において鉄などの磁性体が用いられている箇所に、ケース10の外面20が接触される。これにより、マグネット21が壁30に磁着して、壁30に対してケース10が展開された状態で固定される。このとき、
血糖測定装置11が壁30に沿ってディスプレイ17及び操作キー18が室内側を向いており、かつ血糖測定装置11の装着部16が下側となるようにケース10が壁30に固着されることが好ましい。
【0037】
壁30に固着されたケース10の固定バンド24からセンサ収容ケース12が取り外されて、センサ収容ケース12から1つのセンサ15が取り出される。センサ15が取り出された後のセンサ収容ケース12は、再び固定バンド24に固定される。そして、取り出されたセンサ15が、血糖測定装置11の装着部16に装着される。これにより、図3に示されるように、ケース10から下側へセンサ15が飛び出した状態となる。なお、センサ5の着脱において、血糖測定装置11は固定バンド23から外されたり、移動される必要はない。
【0038】
壁30に固着されたケース10の固定バンド25からランセット本体13が取り外される。また、ポケット22の開口が開かれてランセット用針が取り出される。ランセット本体13にランセット用針が装着されて使用されることによって、患者の腕や指などから血液が滲み出る。なお、ランセット本体13は、片手だけで操作可能である。患者は、腕や指などを、センサ15に近づけて、滲み出た血液をセンサ15の血液導入口19に導入させる。センサ15の血液導入口19がケース10の外側に飛び出しているので、血液導入口19の周りには、センサ収容ケース12などが存在しない。したがって、任意の方向からセンサ15に腕や指などを近づけることができる。
【0039】
血液導入口19に血液が導入されると、血糖測定装置11が血糖を測定する。この測定作業において、血糖測定装置11の操作キー18は、固定バンド23に固定されたままで操作可能である。また、血糖測定装置11のディスプレイ17は、固定バンド23に固定されたままで視認可能である。したがって、血糖測定作業に際して、血糖測定装置11を固定バンド23から取り外すことなく、血糖測定を行って測定値を確認することができる。なお、血糖測定装置11において、センサ15に血液が導入されたことを検知して自動的に血糖測定が開始されるのであれば、測定開始に際して操作キー18が操作されることがないが、測定値の保存や電源オフに際しても、血糖測定装置11を固定バンド23から取り外すことなく操作キー18が操作される。
【0040】
測定が終了すると、ランセット本体13からランセット用針が取り外されて、ランセット本体13が再び固定バンド24に固定される。また、血糖測定装置11からセンサ15が取り外される。使用後のセンサ15やランセット用針は、ポケット22に収容してもよい。そして、壁30からケース10が引き剥がされる。ケース10は、壁30とマグネット21により磁着されているので、壁30に対して固着と離間とを繰り返し行うことができる。そして、ジッパ14が閉じられて、ケース10に血糖測定装置11などが一まとめに収容される。
【0041】
[本実施形態の作用効果]
前述されたケース10によれば、マグネット21によって、トイレなどの個室空間の壁30にケース10が固着され、固定バンド23によって、開かれた状態のケース10において血糖測定装置11が固定され、かつ、血糖測定装置11のディスプレイ17が視認可能となり、かつ操作キー18が操作可能となるので、血糖測定装置11をケース10から床に落下させることなく、血糖測定作業を容易に行うことができる。
【0042】
また、センサ15のみがケース10から外側へ突出するように、血糖測定装置11がケース10内において固定バンド23に固定されているので、ケース10の開閉に際して、血糖測定装置11を移動させる必要がない。また、センサ15の血液導入口19に血液を導入するに際して、センサ15がケース10の外側へ突出されているので、センサ15周りの空間が広くなり、血液を導入させる作業が容易となる。
【0043】
[変形例]
なお、前述された実施形態では、本発明における第1固定部材として、マグネット21が採用されているが、マグネット11に代えて、吸盤がケース10の外面20に設けられてもよい。これにより、壁30において磁性が無い箇所であっても、ケース10を固着することができる。また、マグネット11に代えて、ウレタンエラストマーやニトリルゴム、シリコンゴム、ポリウレタンゴム、フッ素ゴムのような吸着性樹脂が外面20に設けられてもよい。
【符号の説明】
【0044】
10・・・ケース
11・・・血糖測定装置
13・・・ランセット本体
17・・・ディスプレイ(表示部)
18・・・操作キー(操作部)
19・・・血液導入口
20・・・外面
30・・・壁
21・・・マグネット(第1固定部材)
23・・・固定バンド(第2固定部材)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯型の血糖測定装置を収容可能なケースであって、
当該ケースの外面側に設けられており、血糖測定装置が収容された状態の当該ケースを、壁に対して固着及び離間を繰り返すことを可能とする第1固定部材と、
当該ケースの内面側に設けられており、当該ケースが開かれた状態において、上記血糖測定装置を、その表示部を視認可能とし、且つその操作部を操作可能に固定する第2固定部材と、を具備する血糖測定装置用ケース。
【請求項2】
上記第2固定部材は、上記血糖測定装置が上記壁に沿っており、かつ上記血糖測定装置における血液導入部分が当該ケースの外側へ突出する姿勢に、上記血糖測定装置を固定可能なものである請求項1に記載の血糖測定装置用ケース。
【請求項3】
上記第1固定部材が、マグネットを有するものである請求項1又は2に記載の血糖測定装置用ケース。
【請求項4】
上記第1固定部材が、吸盤を有するものである請求項1又は2に記載の血糖測定装置用ケース。
【請求項5】
上記第1固定部材が、吸着性樹脂を有するものである請求項1又は2に記載の血糖測定装置用ケース。
【請求項6】
さらに、少なくとも、血糖測定装置用センサ、ランセット及びランセット用針が収容可能である請求項1から5のいずれかに記載の血糖測定装置用ケース。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−95158(P2011−95158A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−250686(P2009−250686)
【出願日】平成21年10月30日(2009.10.30)
【出願人】(000135036)ニプロ株式会社 (583)