説明

行灯

【課題】 長期間にわたって火袋の適正な取付状態が維持されるとともに火袋の着脱が容易であり、火袋取付構造部の製作も容易である行灯を提供する。
【解決手段】 一対の支柱11,11の上端部および下端部を上部横材12および下部横材13で連結し、下部横材13の下面よりも所定距離上側位置において左右方向に突出する一対の引掛片14a,14bを設けて成る支枠4を、基台3上に取付け、上下に伸縮自在な火袋本体20の上端部が取付けられる火袋の上部枠体30の頂板31の下面部に、支枠4の上部隅角部が嵌脱される嵌合部33を設けるとともに、火袋本体20の下端部が取付けられる火袋の下部枠体40の底板41の中央部に、支枠4の前後巾寸法より大きい短径寸法と、前記両引掛片の先端間寸法より短尺で且つ前記両支柱の外側面間寸法に前記引掛片1個分の突出寸法を加算した寸法より長尺の長径寸法とを有する長孔43を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は行灯に関し、さらに詳しくは、行灯の火袋の取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に行灯の火袋は、上下に伸縮自在な火袋本体の上下端部に木製の上輪(上部枠環)および下輪(下部枠環)を取付けて成り、この火袋を行灯の架台に取付けるには、段付円盤状の火袋保持台盤の上段部に下輪部を嵌込んで、火袋保持台盤に釘等により回動自在に支持した爪片状の止め具を、手指で回動操作して下輪部の上部に止め具先端部を係合させたのち、上輪部を引上げてこの上輪部に設けた一対の吊り紐を、火袋保持台盤に立設した火袋保持支柱へ突設したピンに引掛けることにより、火袋の架台部への取付けをおこなっていた(たとえば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】登録実用新案第3039913号公報(第6頁、図3、図4)
【0003】
ところが上記の火袋保持構造では、行灯の使用期間後は火袋を取外した状態で保管し、次の使用時に組立てるという繰返しにより、下輪部保持用の止め具の回動支持部に緩みを生じて、止め具が下輪部上端部に係合している位置から外れて下輪部の保持が不完全となり、下輪部が上方へ引上げられてしまうことになり、また小さな止め具の指先による回動操作もめんどうである。また上輪保持用の吊り紐も永年の使用により傷んで切れやすくなる。また行灯各部の製作工程においては、小さな止め具を適正な回動抵抗をもつように釘打ちなどにより火袋保持台盤に取付ける作業はめんどうであり、吊り紐の上輪への取付時の穴あけや結び付け作業、火袋保持支柱へのピンの取付作業なども、小部品を用いるめんどうな作業を必要とした。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明は上記従来の問題点を解決しようとするもので、長期間にわたって火袋の適正な取付状態が維持されるとともに火袋の着脱が容易であり、火袋取付構造部の製作も容易である行灯を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明の行灯は、左右に間隔をおいて配置した一対の支柱の上端部および下端部を上部横材および下部横材で連結し、前記下部横材の下面よりも所定距離上側位置において前記両支柱の外側面よりも左右方向に突出する一対の引掛片をそなえて成る支枠を、基台上に取付け、上下に伸縮自在な火袋本体の上端部が取付けられる上輪を頂板の外周部にそなえて成る火袋の上部枠体の前記頂板の下面部に、前記支枠の上部隅角部が嵌脱される嵌合部を設けるとともに、前記火袋本体の下端部が取付けられる下輪を底板の外周部にそなえて成る火袋の下部枠体の前記底板の中央部に、前記支枠の前後巾寸法より大きい短径寸法と、前記両引掛片の先端間寸法より短尺で且つ前記両支柱の外側面間寸法に前記引掛片1個分の突出寸法を加算した寸法より長尺の長径寸法とを有する長孔を設け、前記火袋本体の上下端部に前記上部枠体と下部枠体を取付けて成る火袋を、前記下部枠体の長孔内に挿通された前記支枠の上部隅角部と前記上部枠体の嵌合部との嵌合、および前記長孔を通過させた前記引掛片と前記下部枠体の底板部上面側との係合により、前記支枠部に保持させるようにしたことを特徴とする。
【0006】
また請求項2記載の発明の行灯は、左右に間隔をおいて配置した一対の支柱の上端部を上部横材で連結し、前記支柱の下端面よりも所定距離上側位置において前記両支柱の外側面よりも左右方向に突出する一対の引掛片をそなえて成る支枠を、基台上に取付け、上下に伸縮自在な火袋本体の上端部が取付けられる上輪を頂板の外周部にそなえて成る火袋の上部枠体の前記頂板の下面部に、前記支枠の上部隅角部が嵌脱される嵌合部を設けるとともに、前記火袋本体の下端部が取付けられる下輪を底板の外周部にそなえて成る火袋の下部枠体の前記底板の中央部に、前記支枠の前後巾寸法より大きい短径寸法と、前記両引掛片の先端間寸法より短尺で且つ前記両支柱の外側面間寸法に前記引掛片1個分の突出寸法を加算した寸法より長尺の長径寸法とを有する長孔を設け、前記火袋本体の上下端部に前記上部枠体と下部枠体を取付けて成る火袋を、前記下部枠体の長孔内に挿通された前記支枠の上部隅角部と前記上部枠体の嵌合部との嵌合、および前記長孔を通過させた前記引掛片と前記下部枠体の底板部上面側との係合により、前記支枠部に保持させるようにしたことを特徴とする。
【0007】
上記各構成の行灯においては、火袋の取付時には、基台に取付けた直立状態の支枠に対して、折りたたみ状態の火袋を手で保持して支枠直上部から下部枠体の長孔内に支枠を挿通させつつ下降させ、支枠の上部隅角部に上部枠体の頂板下面部の嵌合部を嵌合させることにより、火袋の上部は支枠に保持されて、上部の位置が固定される。さらに下降させた下部枠体を引掛片直近位置において、火袋の可撓性を利用して左右一方向(たとえば左方)に移動させて長孔の長径方向一端部が一方の支柱の外側面に当接した状態で、下部枠体の移動方向側先端部(たとえば左端部)を下方へ押下げて該先端部側の底板部を引掛片の下側に位置させ、次いで下部枠体を反対方向(たとえば右方)に移動させて上記と同様な操作をおこなったのち下部枠体を中央位置に戻せば、下部枠体の底板部の上面側は、上記操作により長孔を通過した両引掛片に係合し、火袋の下部が支枠に保持され、火袋の上部は上記のように支枠に保持されているので、火袋の取付は完了する。また火袋の取外し時には、上記と反対の操作により火袋を支枠部から取外せばよい。
【0008】
上記のように火袋の着脱は、火袋全体の昇降操作と火袋の可撓性を利用した下部枠体の左右および上下移動操作により、迅速容易におこなうことができ、前述した従来の行灯における回動式の小さな止め具の指先による回動操作のようなめんどうな作業は不要である。また火袋の上部は支枠と上部枠体の嵌合部、下部は引掛片と下部枠体の底板部という、いずれも固定部材同士の嵌合あるいは係合により保持されるので、従来の行灯の回動式の止め具による耐久性に乏しく不確実な保持とは異なり、長期にわたり火袋の確実な保持をおこなうことができ、また上記従来の回動式の止め具のような小部品の取付も必要としないので、火袋取付各部の製作も容易におこなうことができる。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したようにこの発明によれば、長期間にわたって火袋の適正な取付状態が維持されるとともに火袋の着脱が容易であり、火袋取付構造部の製作も容易である行灯が得られる。
【0010】
また上記の効果に加えて、請求項1記載の発明によれば、支枠は一対の支柱を上部横材と下部横材とによって四角枠状に一体化されて成るので、基台への取付前の支枠単体の状態において強固な一体物として製作および取扱いが容易であり、また支枠の基台への取付時において下部横材をねじ込対象部材などの連結部材として利用することができ、支枠を基台に着脱自在に取付けるのに好適な構造を有する行灯が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下図1〜図9に示す第1例により、この発明の実施の形態を説明する。図中、1は行灯で、火袋2と、基台3と、この基台3に取付けられ火袋2を保持する支枠4と、照明器具5とから成る。基台3は、後述する火袋2の下部枠体40の外周形状と略同じ楕円形の基板3aの左右両端部に脚3bを固着して成る。
【0012】
支枠4は、図5〜図6に示すように、左右に間隔をおいて配置した一対の支柱11,11の上端部を棒状の上部横材12で、下端部を棒状の下部横材13で一体に連結して成る。図5に示すように下部横材13の両端部には、その底面よりも所定の距離hだけ上側の位置において、両支柱11,11の外側面よりも左右方向に突出する一対の引掛片14a,14bが設けてある。この支枠4は、図3に示すようにねじ15で基台3の基板3a部に着脱可能に取付けられ、下部横材13と基板3aとを貫通して設けてある取付穴16(図4参照)を利用して、電球を光源とするろうそく形の照明器具5(図4では鎖線で図示)が取付けられる。そして上記引掛片下側の距離h寸法は、後述する火袋2の下部枠体40(図7参照)の支枠4下部への着脱時に、やや傾斜状態となった下部枠体40の底板41の外側部分(図5に鎖線45で示す)が、基板3aと引掛片の間の空間17に進入・退出できるように、底板41の板厚より所定量大きい寸法に選定されている。
【0013】
火袋2は、図2に示すように行灯の分解状態においては全高の小さい折りたたみ状態になるものであるが、これを支枠4への取付状態と同様に上下に引伸ばした状態を示したのが図7であり、薄板製の楕円短筒状の上部張り輪21と下部張り輪22の間を、楕円筒状に巻付成形した竹ヒゴなどの細線材23(一部のみを図示してある)で連結して、その外周に和紙や絹などの透光素材24を貼付けて成る火袋本体20と、前記上部張り輪21が嵌込固定される木製の上部枠体30と、前記下部張り輪22が嵌込固定される下部枠体40とから成る。
【0014】
上部枠体30は、図8にも示すように、楕円板状の頂板31の外周部に、火袋本体20の上部張り輪21(図8では鎖線で図示してある)が嵌込まれる上輪32を固設して成り、この頂板31の下面部には、前記支枠4の上部横材12の上部隅角部が少量のすきまをもって嵌脱される平面形状コ字状の嵌合部33,33を固設してある。34は頂板31の中央部に設けた楕円形の孔で、照明器具5の放熱用、および組立状態において手を差入れて上部横材12を手掛けとして持つときに利用する孔であるが、他の形状のものとしてもよい。
【0015】
また下部枠体40は、図9にも示すように、楕円板状の底板41の外周部に、火袋本体20の下部張り輪22が嵌込まれる下輪42を固設して成る。そしてこの底板41の中央部には、支枠4の前後巾寸法V(図6参照)より大きい短径寸法Wと、支枠4の両引掛片14a,14bの先端間寸法M(図5参照)より短尺で、且つ両支柱11,11の外側面間寸法に引掛片14a,14bの1個分の突出寸法を加算した寸法N(図5参照)より長尺の長径寸法Lとを有する長孔43を設けてある。
【0016】
そして火袋本体20の上部張り輪21は、その外周面と上部枠体30の上輪32の内周面との間に、適数枚の細長厚紙片(図示しない)を挿入しつつ、上輪32内に嵌込圧入することにより、上部枠体30に固定され、下部張り輪22もこれと同様な方法で、下輪42内に嵌込圧入することにより下部枠体40に固定され、各部が一体となった火袋2が形成されている。
【0017】
上記構成の行灯1を組立てるには、図2および図5に示すように基台3に支枠4を取付け、さらに照明器具5を取付けたのち、折りたたみ状態の火袋2を両手で保持して支枠4の直上部に位置させ、下部枠体40の長孔43内に支枠4の上部を挿通させつつ下降させれば、先ず支枠4の上部隅角部が上部枠体30の嵌合部33,33に嵌合して上部枠体30、従って火袋2の上部が支枠4の上部位置に保持される。
【0018】
この状態でさらに下部枠体40を下降させ、下方位置では火袋本体20の細線材23の弾性復元力に抗してやや下向きの力を加え、図5に鎖線で示すように下部枠体40が引掛片14a,14bの直近位置に達したら、下部枠体40を矢印Pで示すように左方に片寄る位置に移動させ、下部枠体40の底板41の長孔43の右端部が一方の支柱11の外側面に当接した状態とすれば、各部の寸法関係から長孔43の他端部は他方の支柱11下部の引掛片14aの先端より外方(図における左方)に位置することになる。
【0019】
そこでこの状態で図5における下部枠体40の左端部を矢印Qで示すように押下げれば、引掛片14aは長孔43を通過し下部枠体40は鎖線45で示すようにやや傾斜状態となるが、引掛片14aの下面と基板3aとの間の距離h寸法は、この傾斜状態での下部枠体40の底板41の鎖線45で示す長孔外側部分が引掛片下側の空間17に進入・退出できるように選定してあるので、この状態で下部枠体40を上記とは逆に右方へ移動させれば、下部枠体40は底板41の長孔43の左端部が下部横材13の下部左側端面に当接するまで移動する。そこでこの下部枠体40の右端部を押下げれば、引掛片14bも長孔43を通過し、底板41は両引掛片14a,14bの下側位置に到達する。この状態で下部枠体40をほぼ左右中央位置に戻して手を離せば、図3および図4に示すように引掛片14a,14bと下部枠体40の底板41部の上面側とが係合した状態となり、これによって火袋2の上部および下部が支枠4により保持された取付状態となり組立が完了する。
【0020】
また行灯1の使用期間が過ぎて、分解状態で保管する場合には、図3に示す組立状態の行灯1の火袋2を、上記の組立と逆の手順で、火袋2の下部枠体40部を左右および上向きに手で操作して引掛片14a,14bとの係合を解いたのち、火袋全体を持上げることにより、支枠4から取外すことができ、さらに必要に応じて支枠4を基台3から取外して、各部を分解状態で保管することができる。
【0021】
上記のように行灯1の組立および分解時における火袋2の着脱は、火袋2が上下方向だけでなく前後左右方向にも可撓性を有することを利用して、火袋2全体の昇降操作と下部枠体40の左右および上下操作により、迅速容易におこなうことができ、また火袋2の上部は支枠4と上部枠体30の嵌合部33、下部は引掛片14a,14bと下部枠体40の底板41部という、いずれも固定部材同士の係合によりおこなわれるので、長期にわたる組立分解の繰返しによっても、火袋2の上部および下部は所定位置に確実に保持され、たとえば従来の火袋の下輪保持用の回動式の止め具の不時の回動による火袋下部の上方への離脱などの事故をひきおこすことがない。また従来のこの回動式の止め具や吊り紐引掛用のピンのような小部品の取付も必要としないので、火袋取付各部の製作も容易におこなうことができるのである。
【0022】
次に図10〜図12に示す第2例により、この発明の実施の形態を説明する。この例の行灯51は、前記第1例に比べて支枠54の構造が異るだけで、その他の構成は第1例と同じであるので、第1例と同一部分については同一符号を付して図示し、それらの部分についての説明は省略する。
【0023】
すなわち、この例の支枠54は、左右一対の支柱61,61の上端部を上部横材62で連結した門形の支枠で、その支柱61は第1例の支柱11の長さに下部横材13の厚さ寸法を加算した長さを有するものである。そして支柱61の下端面よりも所定の距離hだけ上側の位置において、左右方向に突出する一対の引掛片64a,64bが、支柱61,61に固設されている。
【0024】
この支枠54は、支柱61下端部をねじ15により基台3の基板3a部に着脱可能に取付けられ、支枠54の各部の寸法M,N,Vは第1例と同じである。また照明器具5取付用の取付穴16は基板3aに設けられている。
【0025】
上記構成の支枠54をそなえた行灯51も、前記第1例と同じ火袋2の操作によって、火袋2を支枠54部に迅速容易に取付けることができ、火袋2の上部および下部が所定位置に確実に保持され、火袋取付各部の製作も容易である点なども、第1例と同じである。
【0026】
この発明は上記各例に限定されるものではなく、たとえば火袋2は球形や円筒形あるいは角筒形のものとしてもよく、この場合は上部枠体30と下部枠体40および基板3aは、火袋本体の形状に応じて円形あるいは角形などの形状のものとすればよい。また火袋本体の細線材23は、上部張り輪21および下部張り輪22を介することなく、上部枠体の上輪32部および下部枠体の下輪42部に直接取付ける構成としてもよい。
【0027】
また上記の各例では、基台3は固着式の脚を有するものとしたが、この脚は基板3aに着脱取付けされるものとしてもよく、たとえば球形の火袋を支枠を介して保持した円形状の基板3aの下面側に、3本の脚の上端部を着脱して大内行灯型の行灯としてもよく、さらにこの場合は、上部横材12に上部枠体30の孔34を貫通して上方に延びる短尺支柱を突設してその上端部に雲形形状などの取手を付設するようにしてもよいし、上部横材12自体を中央部が上方へ突出する屈曲形状のものとしてもよい。また基台3は脚を有しないものとして、厚板状の基板3aを直接床面や机の上などに置く形式の行灯としてもよい。
【0028】
また下部横材や引掛片の平面形状によっては、下部枠体の長孔は楕円形など四角形以外の形状としてもよい。また上記の各例では支枠は基台に着脱できる構成としたが、支枠全体、あるいは支柱部を着脱できるようにした下部横材を、基台に接着や釘打ちなどで固着した構成としてもよい。またたとえば、上記第2例における支柱61,61の下端部間に挟まれる形で第1例より短尺の横部材を配置して、支柱の下端部をこの横部材の端面部に固着した構成とするなど、支枠の具体的構成も上記以外のものとしてもよい。
【0029】
さらに行灯のデザインによっては、基台の基板を火袋の下部枠体と異なる平面形状のものとしたり、引掛片を上記各例のものより上側の位置に設けて、組立状態において支枠の下部を火袋の下部枠体の下側にはっきり露出させる構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】この発明の実施の形態の第1例を示す行灯の斜視図である。
【図2】図1の行灯の火袋取外し状態の斜視図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】図3のB−B線断面図である。
【図5】図1の行灯の基台に支枠を取付けた状態の正面図である。
【図6】図5の矢視C−C側面図である。
【図7】図1の行灯における火袋の前後中央部における縦断面図である。
【図8】図7のD−D線断面図である。
【図9】図7の矢視E−E底面図である。
【図10】この発明の実施の形態の第2例を示す図3相当図である。
【図11】図10のF−F線断面図である。
【図12】図10の行灯の基台に支枠を取付けた状態の正面図である。
【符号の説明】
【0031】
1…行灯、2…火袋、3…基台、4…支枠、11…支柱、12…上部横材、13…下部横材、14a…引掛片、14b…引掛片、20…火袋本体、21…上部張り輪、22…下部張り輪、30…上部枠体、31…頂板、32…上輪、33…嵌合部、40…下部枠体、41…底板、42…下輪、43…長孔、51…行灯、54…支枠、61…支柱、62…上部横材、64a…引掛片、64b…引掛片。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右に間隔をおいて配置した一対の支柱の上端部および下端部を上部横材および下部横材で連結し、前記下部横材の下面よりも所定距離上側位置において前記両支柱の外側面よりも左右方向に突出する一対の引掛片をそなえて成る支枠を、基台上に取付け、
上下に伸縮自在な火袋本体の上端部が取付けられる上輪を頂板の外周部にそなえて成る火袋の上部枠体の前記頂板の下面部に、前記支枠の上部隅角部が嵌脱される嵌合部を設けるとともに、
前記火袋本体の下端部が取付けられる下輪を底板の外周部にそなえて成る火袋の下部枠体の前記底板の中央部に、前記支枠の前後巾寸法より大きい短径寸法と、前記両引掛片の先端間寸法より短尺で且つ前記両支柱の外側面間寸法に前記引掛片1個分の突出寸法を加算した寸法より長尺の長径寸法とを有する長孔を設け、
前記火袋本体の上下端部に前記上部枠体と下部枠体を取付けて成る火袋を、前記下部枠体の長孔内に挿通された前記支枠の上部隅角部と前記上部枠体の嵌合部との嵌合、および前記長孔を通過させた前記引掛片と前記下部枠体の底板部上面側との係合により、前記支枠部に保持させるようにしたことを特徴とする行灯。
【請求項2】
左右に間隔をおいて配置した一対の支柱の上端部を上部横材で連結し、前記支柱の下端面よりも所定距離上側位置において前記両支柱の外側面よりも左右方向に突出する一対の引掛片をそなえて成る支枠を、基台上に取付け、
上下に伸縮自在な火袋本体の上端部が取付けられる上輪を頂板の外周部にそなえて成る火袋の上部枠体の前記頂板の下面部に、前記支枠の上部隅角部が嵌脱される嵌合部を設けるとともに、
前記火袋本体の下端部が取付けられる下輪を底板の外周部にそなえて成る火袋の下部枠体の前記底板の中央部に、前記支枠の前後巾寸法より大きい短径寸法と、前記両引掛片の先端間寸法より短尺で且つ前記両支柱の外側面間寸法に前記引掛片1個分の突出寸法を加算した寸法より長尺の長径寸法とを有する長孔を設け、
前記火袋本体の上下端部に前記上部枠体と下部枠体を取付けて成る火袋を、前記下部枠体の長孔内に挿通された前記支枠の上部隅角部と前記上部枠体の嵌合部との嵌合、および前記長孔を通過させた前記引掛片と前記下部枠体の底板部上面側との係合により、前記支枠部に保持させるようにしたことを特徴とする行灯。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−242399(P2007−242399A)
【公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−62643(P2006−62643)
【出願日】平成18年3月8日(2006.3.8)
【出願人】(598027652)株式会社オゼキ (1)
【Fターム(参考)】