説明

衛生洗浄装置用リモコン装置

【課題】ホルダーに装着しても、使用者が手で持っても、使用することのできるリモコン本体を有する、衛生洗浄装置用リモコン装置を提供する。
【解決手段】衛生洗浄装置用リモコン装置30は、リモコン本体50と、このリモコン本体50を着脱可能に保持するホルダー52とを備えている。リモコン本体50は、リモコン本体50をホルダー52に装着した状態で、衛生洗浄装置20に向けて光信号を送信するための第1信号発信部84と、リモコン本体50をホルダー52から外した状態で、衛生洗浄装置20に向けて光信号を送信するための第2信号発信部86とを備えている。リモコン本体50の制御部82は、リモコン本体50がホルダー52に装着されていると判断できる場合には、第1信号発信部84から光信号を送出し、リモコン本体50がホルダー52に装着されていないと判断できる場合には、第2信号発信部86から光信号を送出するように切替制御を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衛生洗浄装置用リモコン装置に関し、特に、リモコン本体を利用者が手で持った状態等においても使用することのできる、衛生洗浄装置用リモコン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
トイレの大便器に取り付けられた衛生洗浄装置を、リモコンを用いて、使用者が操作する使用態様が広く普及している(例えば、特公平1−50730号公報、特開平9−67848号公報参照)。このような使用態様の場合、リモコンは、トイレの壁面に取り付けられ、使用者は、この壁面に取り付けられた状態のリモコンを操作して、衛生洗浄装置に所望の動作を実行させる。
【0003】
すなわち、使用者がリモコンに設けられた各種スイッチを操作すると、そのスイッチの操作に応じた光信号が、リモコンから天井に向けて送信される。この送信された光信号は、天井で反射し、衛生洗浄装置に設けられた受信部で受信される。衛生洗浄装置では、受信した光信号を復号し、この光信号で指定されている各種の動作を実行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特公平1−50730号公報
【特許文献2】特開平9−67848号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のリモコンでは、リモコンを壁に取り付けた状態で使用されることを前提としているため、光信号は、リモコンの頂部から上方に向かって送信されるように構成されている。このため、このリモコンを使用者が手に持って操作すると、光信号は天井に向かって送信されずに、使用者の前方向、つまり大便器の前方向に向かって送信されてしまう。大便器の前方向に向かって送信された光信号は、衛生洗浄装置に設けられた受信部で受信することはできず、このため、使用者がリモコンのスイッチを操作したとしても、衛生洗浄装置が所望の動作を実行しないという問題があった。
【0006】
一方で、大便器に取り付けられた衛生洗浄装置は、使用者が使用する際には、使用者の体の後方向である背面に位置することから、テレビのリモコンのように、リモコンの光信号の送信部である頂部を、衛生洗浄装置に向けた状態で操作するのは困難であった。
【0007】
そこで、本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、リモコン本体を、トイレの壁面に取り付けた状態でも、使用者が手で持った状態等でも、使用することのできる、衛生洗浄装置用リモコン装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明に係る衛生洗浄装置用リモコン装置は、大便器に取り付けられた衛生洗浄装置に光信号を送信する、衛生洗浄装置用リモコン装置であって、操作スイッチと、前記操作スイッチの操作に応じた光信号を前記衛生洗浄装置に送信する信号発信手段とを有する、リモコン本体と、トイレの壁面に取り付けられて、前記リモコン本体を着脱可能に保持する、保持具と、を備えており、前記信号発信手段は、前記リモコン本体を前記保持具に装着した状態で、前記衛生洗浄装置に向けて光信号を送信するための第1発信手段と、前記リモコン本体を前記保持具から外した状態で、前記衛生洗浄装置に向けて光信号を送信するための第2発信手段と、を備えているとともに、前記リモコン本体は、当該リモコン本体が前記保持具に装着されているか否かを検知する、装着検知手段と、前記装着検知手段の検知結果に基づいて、当該リモコン本体が前記保持具に装着されていると判断できる場合には、前記第1発信手段から光信号を送出し、前記装着検知手段の検知結果に基づいて、当該リモコン本体が前記保持具に装着されていないと判断できる場合には、前記第2発信手段から光信号を送出するように、前記第1発信手段と前記第2発信手段とを制御する、制御部と、を備えることを特徴とする。
【0009】
このように、リモコン本体が保持具に装着されているか否かを検知する装着検知手段の検知結果に基づいて、第1発信手段と第2発信手段とを切り替えて用いるように制御することとしたので、トイレの壁面に取り付けられた保持具にリモコン本体を装着した場合でも、使用者がリモコン本体を手で持った状態等でも、リモコン本体から衛生洗浄装置に向けて光信号を送信することができる。このため、衛生洗浄装置が光信号を受信する確実性を高め、衛生洗浄装置に指定した動作を実行させることができるようになる。
【0010】
また、リモコン本体が保持具に装着されていると判断できる場合には、第1発信手段から光信号を送出し、リモコン本体が保持具に装着されていないと判断できる場合には、第2発信手段から光信号を送出するようにしたので、第1発信手段と第2発信手段で消費される電力を削減することができる。このため、リモコン本体の駆動電源として電池を使用する場合でも、電池の消耗を抑えて、電池の長寿命化を図ることができる。
【0011】
この場合、前記リモコン本体は、使用者が、前記リモコン本体の前後の向きを識別し得るように構成されており、前記リモコン本体の前後方向における、前記第2発信手段が光信号を送信する範囲の角度は、前記リモコン本体の前記前後方向における、前記第1発信手段が光信号を送信する範囲の角度よりも、大きくなるようにしてもよい。これにより、使用者が、リモコン本体を立てて持っても、寝かして持っても、リモコン本体から衛生洗浄装置に向けて光信号を送信することができるので、使用者のリモコン本体の持ち方に拘わらず、衛生洗浄装置に指定した動作を実行させることができるようになる。
【0012】
より具体的には、前記第2発信手段が光信号を送信する範囲は、使用者が、前記リモコン本体を手で持った場合に、前記第2発信手段から送信された光信号が、トイレの天井と壁面のうちの少なくとも1つで反射して、前記衛生洗浄装置で受信されるように設定されてもよい。これにより、使用者のリモコン本体の持ち方に拘わらず、衛生洗浄装置が光信号を受信できる確実性を増大させることができ、使用者の利便性を向上させることができる。
【0013】
さらに、前記第2発信手段が光信号を送信する範囲は、前記リモコン本体の前記前後方向に広がる光信号を送信する範囲の角度が、前記リモコン本体の左右方向に広がる光信号を送信する範囲の角度よりも、大きくなるようにしてもよい。これにより、使用者が、自分の体の前後方向にリモコン本体の前後方向が合うように、リモコン本体を持った場合に、リモコン本体の前後方向に広い角度にわたって光信号を送信できるようになる。このため、衛生洗浄装置が光信号を受信できる確実性をより増大させることができる。
【0014】
また、前記第2発信手段は、光信号を送信する方向が異なるように配置された複数の光信号生成素子を備えて構成されており、前記複数の光信号生成素子の1つは、光信号を、前記リモコン本体の前記前後方向における前方向に向けて送信するように配置されており、前記複数の光信号生成素子の他の1つは、光信号を、前記リモコン本体の前記前後方向における後方向に向けて送信するように配置されているようにしてもよい。このようにすることにより、使用者がリモコン本体を水平な状態で持ったり、リモコンスタンドにリモコン本体を水平な状態で裁置したりしても、リモコン本体の前方向にも後方向にも光信号が送信されるので、衛生洗浄装置は、その光信号を高い確実性をもって受信することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る衛生洗浄装置用リモコン装置によれば、トイレの壁面に取り付けられた保持具にリモコン本体を装着した場合でも、使用者がリモコン本体を手で持った状態等でも、使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置が設置されたトイレ内部の一例を説明するための斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置におけるリモコン本体のレイアウトの一例を説明するための正面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置におけるリモコン本体の内部構成の一例を説明するためのブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置の構造の一例を説明するための模式的な右側面図である(リモコン本体がホルダーに装着されている状態)。
【図5】本発明の第1実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置の構造の一例を説明するための模式的な右側面図である(リモコン本体がホルダーから取り外されている状態)。
【図6】本発明の第1実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置のリモコン本体における第1信号発信部から、光信号が送信されている様子を説明するための、衛生洗浄装置用リモコン装置の模式的な正面図である(リモコン本体がホルダーに装着されている状態)。
【図7】本発明の第1実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置のリモコン本体における第1信号発信部から、光信号が送信されている様子を説明するための、衛生洗浄装置用リモコン装置の模式的な右側面図である(リモコン本体がホルダーに装着されている状態)。
【図8】本発明の第1実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置のリモコン本体における第2信号発信部から、光信号が送信されている様子を説明するための、衛生洗浄装置用リモコン装置の模式的な正面図である(リモコン本体がホルダーから取り外されている状態)。
【図9】本発明の第1実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置のリモコン本体における第2信号発信部から、光信号が送信されている様子を説明するための、衛生洗浄装置用リモコン装置の模式的な右側面図である(リモコン本体がホルダーから取り外されている状態)。
【図10】本発明の第1実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置のリモコン本体における第2信号発信部から前後方向に送信される光信号の範囲を説明するための図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置におけるリモコン本体の内部構成の一例を説明するためのブロック図である。
【図12】本発明の第2実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置の構造の一例を説明するための模式的な右側面図である(リモコン本体がホルダーに装着されている状態)。
【図13】本発明の第2実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置の構造の一例を説明するための模式的な右側面図である(リモコン本体がホルダーから取り外されている状態)。
【図14】本発明の第3実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置におけるリモコン本体の内部構成の一例を説明するためのブロック図である。
【図15】本発明の第3実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置の構造の一例を説明するための模式的な右側面図である(リモコン本体がホルダーに装着されている状態)。
【図16】本発明の第3実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置の構造の一例を説明するための模式的な右側面図である(リモコン本体がホルダーから取り外されている状態)。
【図17】本発明の第4実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置のリモコン本体が裁置されるリモコンスタンドの構成の一例を説明するための斜視図である。
【図18】図17に示すリモコンスタンドを、大便器の側方に置いた状態を説明するための、リモコンスタンドと大便器の左側面図である。
【図19】図17に示すリモコンスタンドを、大便器の前方に置いた状態を説明するための、リモコンスタンドと大便器の左側面図である。
【図20】本発明の第4実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置のリモコン本体における第1信号発信部から、光信号が送信されている様子を説明するための、衛生洗浄装置用リモコン装置の模式的な正面図である(リモコン本体がホルダーに装着されている状態)。
【図21】本発明の第4実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置のリモコン本体における第1信号発信部から光信号が送信される様子を説明するための、衛生洗浄装置用リモコン装置の模式的な右側面図である(リモコン本体がホルダーに装着されている状態)。
【図22】本発明の第4実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置のリモコン本体における第2信号発信部から、光信号が送信されている様子を説明するための、衛生洗浄装置用リモコン装置の模式的な正面図である(リモコン本体がホルダーから取り外されている状態)。
【図23】本発明の第4実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置のリモコン本体における第2信号発信部から光信号が送信される様子を説明するための衛生洗浄装置用リモコン装置の模式的な左側面図である(リモコン本体がホルダーから取り外されている状態)。
【図24】本発明の第4実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置のリモコン本体における第2信号発信部から前後方向に送信される光信号の範囲を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置は、トイレの側壁に取り付けられたホルダーに、リモコン本体が装着されていると、信号切替用ホールICの検知結果に基づいて判断できる場合には、第1信号発信部から衛生洗浄装置に向けて光信号を送信し、トイレの側壁に取り付けられたホルダーに、リモコン本体が装着されていないと、信号切替用ホールICの検知結果に基づいて判断できる場合には、第2信号発信部から衛生洗浄装置に向けて光信号を送信するようにした。そして、これにより、リモコン本体を、ホルダーに装着した状態でも、使用者が手に持った状態でも、リモコン本体からの光信号を衛生洗浄装置が受信できるようにするとともに、リモコン本体における消費電力の抑制を図ったものである。より詳しくを、以下に説明する。
【0018】
図1は、本実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置30が設置されたトイレ内部の一例を説明する斜視図である。この図1に示すように、トイレ装置は、大便器10に取り付けられた衛生洗浄装置20と、この衛生洗浄装置20に各種の動作を実行させるための衛生洗浄装置用リモコン装置30とを備えて構成されている。
【0019】
衛生洗浄装置20は、使用者が腰掛けるための便座22と、この便座22を覆うように開閉可能な便蓋24と、衛生洗浄装置20における各種の動作と制御を行う衛生洗浄装置本体26とを、備えて構成されている。便座22と便蓋24は、ともに、衛生洗浄装置本体26に回動可能に連結されている。
【0020】
衛生洗浄装置本体26は、洗浄機能部、乾燥機能部、脱臭機能部、便座保温機能部などを備えており、これらの各種機能を実現するための動作や制御を行う。例えば、洗浄機能部の機能を実現するために、衛生洗浄装置本体26には、洗浄ノズル28が設けられており、この衛生洗浄装置本体26に供給されている水道水を加熱して温水にし、洗浄ノズル28から吐出させて、使用者の局部を洗浄する。本実施形態においては、この局部の洗浄機能には、おしり洗浄機能とビデ機能の2種類が用意されている。
【0021】
使用者は、衛生洗浄装置用リモコン装置30を用いて、衛生洗浄装置本体26に、これらの各種の機能の動作を指示する。例えば、使用者がおしり洗浄をしようとする場合には、この衛生洗浄装置用リモコン装置30を操作して、衛生洗浄装置本体26に、おしり洗浄の動作を実行させる。
【0022】
本実施形態においては、衛生洗浄装置用リモコン装置30は、リモコン本体50と、このリモコン本体50を着脱可能に保持するホルダー52とを備えて構成されている。ホルダー52は、側壁44に固定的に取り付けられている。使用者は、この衛生洗浄装置用リモコン装置30のリモコン本体50を操作して、衛生洗浄装置本体26に各種の動作を実行させる指示を送信する。したがって、本実施形態においては、使用者は、このホルダー52にリモコン本体50を装着した状態で、リモコン本体50を操作することもできるし、ホルダー52からリモコン本体50を取り外して手に持った状態で、リモコン本体50を操作することもできることとなる。
【0023】
リモコン本体50からの指示は、このリモコン本体50から送信される光信号により、衛生洗浄装置20の衛生洗浄装置本体26に伝達される。すなわち、リモコン本体50から送信された制御信号である光信号は、このトイレの天井40で反射し、衛生洗浄装置本体26に設けられた受信部42で受信される。但し、リモコン本体50から送信された制御信号である光信号は、天井40以外でも、側壁44、後の壁46、前方のトイレドアなどの壁面で反射して、衛生洗浄装置本体26に設けられた受信部42で受信されることもあり得る。つまり、リモコン本体50から送信された光信号は、天井40と壁面のうちの少なくとも1つで反射して、衛生洗浄装置本体26で受信されればよい。
【0024】
図2は、本実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置30におけるリモコン本体50のレイアウトの一例を説明するための正面図である。この図2に示すように、リモコン本体50の正面には、円形のスイッチ60、62、64と、リング状のスイッチ66、68とが、設けられている。より具体的には、リモコン本体50の前方部分には、円形のスイッチ60が配置されており、この円形のスイッチ60を囲うように、リング状のスイッチ66が配置されている。リモコン本体50の中央部分には、円形のスイッチ62が配置されている。リモコン本体50の後方部分には、円形のスイッチ64が配置されており、この円形のスイッチ64を囲うように、リング状のスイッチ68が配置されている。
【0025】
例えば、使用者が、円形のスイッチ60の前方部分を押下すると、衛生洗浄装置本体26のビデ機能が起動し、円形のスイッチ60の後方部分を押下すると、衛生洗浄装置本体26のおしり洗浄機能が起動する。一方、使用者が、円形のスイッチ62を押下すると、これら起動していたビデ機能やおしり洗浄の動作が、停止する。
【0026】
また、使用者が、リング状のスイッチ66の前方部分を押下すると、洗浄ノズル28の吐出口が使用者の前方に移動し、リング状のスイッチ66の後方部分を押下すると、洗浄ノズル28の吐出口が使用者の後方に移動する。一方、使用者が、リング状のスイッチ66の右側部分を押下すると、洗浄ノズル28から吐出される洗浄水の吐出力が強くなり、リング状のスイッチ66の左側部分を押下すると、洗浄ノズル28から吐出される洗浄水の吐出力が弱くなる。
【0027】
また、使用者が、円形のスイッチ64を押下すると、衛生洗浄装置本体26の乾燥機能が起動し、上述した円形のスイッチ62を押下すると、この乾燥機能が停止する。さらに、使用者が、リング状のスイッチ68の前方部分を押下すると、洗浄用の温水の温度設定を行うモードに移行し、後方部分を押下すると、便座の温度設定を行うモードに移行する。これらいずれかのモードに移行した状態で、使用者が、リング状のスイッチ68の右側部分を押下すると、設定温度を上げることができ、左側部分を押下すると、設定温度を下げることができる。
【0028】
使用者が設定した温度は、リング状のスイッチ68を囲うように設けられた、温度表示部70に表示される。本実施形態においては、温度表示部70には、複数の発光素子(例えば、LED(Light Emitting Diode))が埋め込まれており、これら複数の発光素子のうちのどの発光素子が発光するかで、使用者の設定した温度が特定できるように構成されている。すなわち、温水の温度を設定するモード、若しくは、便座の温度を設定するモードに移行すると、設定されている温度に応じた位置にある発光素子が発光する。使用者は、この発光素子が発光した位置に応じて、設定されている温度を把握し、設定温度を変更する。そして、使用者が設定温度を変更するのに応じて、温度表示部70で発光する発光素子は、順次、切り替わるように構成されている。
【0029】
使用者が、リモコン本体50に設けられた、これらスイッチ60、62、64、66、68を操作すると、その指示は、リモコン本体50の前方向の端部に設けられた、信号発信ユニット80から送信される光信号により衛生洗浄装置本体26に伝達される。すなわち、信号発信ユニット80から送信された光信号が、衛生洗浄装置本体26の受信部42で受信されることにより、衛生洗浄装置30に使用者の指示を伝えることができる。
【0030】
なお、これらのことから分かるように、本実施形態においては、リモコン本体50は、使用者が、このリモコン本体50の前方と後方、及び、右側と左側とを、識別し得る構成になっている。このため、本実施形態においては、このリモコン本体50に設定されている前方向、後方向、右側、左側に基づいて、使用者が、リモコン本体50をホルダー52に装着して使用する際における、及び、リモコン本体50を手で持って使用する際における、光信号の送信方向や送信角度を設計している。
【0031】
図3は、本実施形態に係るリモコン本体50の内部構成の一例を説明するためのブロック図である。図4は、本実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置30の構造を説明するための模式的な側面図であり、リモコン本体50がホルダー52に装着された状態を示している。図5は、図4と同様に、本実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置30の構造を説明するための模式的な側面図であり、リモコン本体50がホルダー52から取り外された状態を示している。
【0032】
これらの図に示すように、上述したスイッチ60、62、64、66、68と、温度表示部70と、信号発信ユニット80とは、リモコン本体50の内部に設けられた制御部82に接続されており、この制御部82により、これらは制御される。この制御部82は、例えば、CPU(Central Processing Unit)により、構成することができる。
【0033】
信号発信ユニット80は、第1信号発信部84と、第2信号発信部86とを備えて構成されている。第1信号発信部84は、リモコン本体50がホルダー52に装着されている状態のときに、制御信号である光信号を、衛生洗浄装置本体26に送信するための装置である。第2信号発信部86は、リモコン本体50がホルダー52から取り外された状態のときに、制御信号である光信号を、衛生洗浄装置本体26に送信するための装置である。
【0034】
制御部82には、信号切替用ホールIC88も接続されており、この信号切替用ホールIC88の検知結果に基づいて、制御部82は、第1信号発信部84を動作させるのか、それとも、第2信号発信部86を動作せるのかを切り替え制御する。具体的には、本実施形態に係るホルダー52には、磁石90が埋め込まれている。このため、信号切替用ホールIC88は、リモコン本体50がホルダー52に装着されている場合には、この磁石90からの磁界を検知して、磁界検知信号を制御部82に出力する。一方、信号切替用ホールIC88は、リモコン本体50がホルダー52から取り外されている場合には、この磁石90から磁界を検知することができないため、磁界非検知信号を制御部82に出力する。
【0035】
制御部82では、信号切替用ホールIC88が磁界検知信号を出力している場合には、リモコン本体50がホルダー52に装着されていると判断することができ、信号切替用ホールIC88が磁界非検知信号を出力している場合には、リモコン本体50がホルダー52に装着されていないと判断することができる。このため、制御部82は、信号切替用ホールIC88から磁界検出信号が出力されている状態で、光信号を送信する場合には、第1信号発信部84を動作させて、光信号を出力し、第2信号発信部86は動作させない。一方、信号切替用ホールIC88から磁界非検出信号が出力されている状態で、光信号を送信する場合には、制御部82は、第2信号発信部86を動作させて、光信号を出力し、第1信号発信部84は動作させない。
【0036】
図6は、第1信号発信部84から光信号が送信される様子を説明するための衛生洗浄装置用リモコン装置30の模式的な正面図であり、図7は、その模式的な右側面図である。つまり、図6及び図7は、リモコン本体50がホルダー52に装着された状態で、第1信号発信部84から送信される制御信号である光信号の範囲を説明するための図である。
【0037】
これら図6及び図7に示すように、リモコン本体50がホルダー52に装着されている場合、第1信号発信部84として設けられた2つの光信号生成素子100、102のそれぞれから、制御信号である光信号が送信される。すなわち、本実施形態においては、第1信号発信部84は、2つの光信号生成素子100、102を備えて構成されている。この光信号生成素子100、102は、例えば、LED(Light Emitting Diode)により構成することができる。
【0038】
本実施形態に係る光信号生成素子100、102は、それぞれ、中心角が30度の範囲の広がりを持って、光信号を送信する。そして、これら2つの光信号生成素子100、102が、異なる方向に向けて光信号を送信するように、これら光信号生成素子100、102を配置する。
【0039】
具体的には、図6に示すように、リモコン本体50の左右方向においては、光信号生成素子100が、リモコン本体50の左前方に向けて、中心角が30度の広がりを有する光信号を送信するように配置されており、光信号生成素子102は、リモコン本体50の右前方に向けて、中心角が30度の広がりを有する光信号を送信するように配置されている。
【0040】
一方、図7に示すように、リモコン本体50の前後方向においては、光信号生成素子100、102は、いずれも同じ方向に向けて光信号を送信するように、光信号生成素子100、102が配置されている。すなわち、光信号生成素子100、102は、ともに、リモコン本体50の前方に向けて、中心角が30度の広がりを有する光信号を送信する。本実施形態においては、光信号生成素子100、102から送信される光信号の広がりのうち、最も前方側の光信号が、リモコン本体50の前後方向に対して平行になるように設定されている。すなわち、リモコン本体50の前後方向に伸びる軸をLとし、光信号生成素子100、102から送信される光信号の範囲のうち、最も前方向の光信号をS1とし、最も後方向の光信号をS2とすると、軸Lと光信号S1とがなす角度はゼロ度であり、光信号S1と光信号S2とがなす角は30度である。
【0041】
このように、2つの光信号生成素子100、102を用いて、2つの異なる方向に光信号を送信するのは、この衛生洗浄装置用リモコン装置30のホルダー52が、使用者から見て、右側の側壁44(壁面)に取り付けられる場合と、左側の側壁44(壁面)に取り付けられる場合とがあるからである。すなわち、ホルダー52が、使用者の右側の壁面に取り付けられ、このホルダー52にリモコン本体50が装着された場合には、光信号生成素子102から送信された光信号が、天井40で反射して、衛生洗浄装置本体26の受信部42で受信される前提で、設計がなされている。一方、ホルダー52が、使用者の左側の壁面に取り付けられて、このホルダー52にリモコン本体50が装着された場合には、光信号生成素子100から送信された光信号が、天井40で反射して、衛生洗浄装置本体26の受信部42で受信される前提で、設計がなされている。
【0042】
図8は、第2信号発信部86から光信号が送信される様子を説明するための衛生洗浄装置用リモコン装置30の模式的な正面図であり、図9は、その模式的な右側面図である。つまり、図8及び図9は、リモコン本体50がホルダー52に装着されていない状態で、第2信号発信部86から送信される制御信号である光信号の範囲を説明するための図である。
【0043】
これら図8及び図9に示すように、リモコン本体50がホルダー52に装着されていない場合、つまり、ホルダー52から取り外された場合、第2信号発信部86として設けられた3つの光信号生成素子104、106、108のそれぞれから、制御信号である光信号が送信される。すなわち、本実施形態においては、第2信号発信部86は、3つの光信号生成素子104、106、108を備えて構成されている。この光信号生成素子104、106、108は、例えば、LED(Light Emitting Diode)により構成することができる。
【0044】
本実施形態に係る光信号生成素子104、106、108は、それぞれ、中心角が30度の範囲の広がりを持って、光信号を送信する。そして、これら3つの光信号生成素子104、106、108が、異なる方向に向けて光信号を送信するように、これら光信号生成素子104、106、108を配置する。具体的には、図9に示すように、リモコン本体50の前後方向においては、光信号生成素子104、106、108から構成される第2信号発信部86が、リモコン本体50の前後方向に沿った軸Lに対して、全体として110度の広がりを有するように、光信号を送信する。
【0045】
図10は、これら3つの光信号生成素子104、106、108が送信する光信号の前後方向の広がりの範囲を説明するための図である。この図10に示すように、光信号生成素子104から送信された光信号の範囲A1と、光信号生成素子106から送信された光信号の範囲A2と、光信号生成素子108から送信された光信号の範囲A3とは、重なりが無いように、光信号生成素子104、106、108が配置されている。また、光信号生成素子106から送信された光信号の範囲A2と、光信号生成素子108から送信された光信号の範囲A3との間は、中心角20度分だけ空いている。このため、第2信号発信部86が光信号を送信する範囲の角度は、30度+30度+30度+20度=110度となる。
【0046】
光信号生成素子104から送信された光信号の範囲A1は、リモコン本体50の前方向に向くように設定されている。より具体的には、光信号生成素子104から送信された光信号の範囲A1の最も前方向の光信号S3は、リモコン本体50の前後方向に伸びる軸Lと重なるように設定されており、光信号生成素子104から送信された光信号の範囲A1の最も後方向の光信号S4は、この光信号S3から30度の中心角をなす位置にある。
【0047】
光信号生成素子106から送信された光信号の範囲A2は、リモコン本体50の斜め前方を向くように設定されている。換言すれば、光信号生成素子106から送信された光信号の範囲A2は、光信号生成素子104から送信された光信号の範囲A1と、光信号生成素子108から送信された光信号の範囲A3との間に挟まれた範囲を向くように、設定されている。より具体的には、光信号生成素子106から送信された光信号の範囲A2の最も前方向の光信号S5は、光信号S4と重なるように設定されており、光信号生成素子106から送信された光信号の範囲A2の最も後方向の光信号S6は、この光信号S5から30度の中心角をなす位置にある。
【0048】
光信号生成素子108から送信された光信号の範囲A3は、リモコン本体50の前後方向の中心よりも僅かに後方向に向くように設定されている。より具体的には、光信号生成素子108から送信された光信号の範囲A3の最も前方向の光信号S7は、軸Lと重なる光信号S3から80度の中心角をなす位置に設定されており、光信号生成素子108から送信された光信号の範囲A3の最も後方向の光信号S8は、この光信号S7から30度の中心角をなす位置にある。このことから分かるように、第2信号発信部86が光信号を送信する範囲の角度110度は、光信号S3と光信号S8とで形成される角度で定まることとなるが、この第2信号発信部86が光信号を送信する範囲には、設計上、光信号が送信されない範囲も存在することとなる。すなわち、図10の例では、光信号生成素子106から送信された光信号の範囲A2と、光信号生成素子108から送信された光信号の範囲A3との間は、中心角20度分だけ空いている。換言すれば、光信号S6と光信号S7の間の中心角20度の範囲には、設計上は、光信号が送信されないことになる。しかし、リモコン本体50を使用者が手で持った場合には、その角度は随時変化すると考えられ、また、第2信号発信部86から送信された光信号は、天井40以外の側壁44、後の壁46、前方のトイレドアなどの壁面でも反射することから、これらの乱反射により、衛生洗浄装置本体26に光信号は到達すると考えられる。このため、光信号が送信されない中心角20度の範囲が存在しても、実用上は、問題が生じないと考えられる。
【0049】
これに対して、リモコン本体50の左右方向においては、図8に示すように、光信号生成素子104、106、108が、リモコン本体50の左右方向の中心に向けて、中心角が30度の広がりを有する光信号を送信するように配置されている。すなわち、光信号生成素子104、106、108が送信する光信号の範囲は、左右方向においては、重なっている。このため、第2信号発信部86が左右方向に光信号を送信する範囲の角度は30度となり、前後方向に光信号を送信する範囲の角度である110度よりも、小さくなっている。換言すれば、第2信号発信部86が前後方向に光信号を送信する範囲の角度は、左右方向に光信号を送信する範囲の角度より、大きくなっている。
【0050】
このように、リモコン本体50の前後方向に光信号を送信する範囲の中心角を広くするのは、使用者がリモコン本体50を、手で持つ場合に、このリモコン本体50をどのような角度で持つかは使用者の任意であり、予め特定することができないからである。このため、前後方向の広い範囲にわたって、リモコン本体50から光信号を送信することにより、光信号が衛生洗浄装置20に到達できるようにしているのである。
【0051】
一方で、左右方向に光信号を送信する範囲が狭い中心角で足りるのは、本実施形態に係るリモコン本体50が、前方向と後方向を使用者が識別できるように構成されていることから、リモコン本体50の操作をする際には、使用者が便座22に腰掛けた状態で、リモコン本体50の前方向を使用者にとっての前方向に合わせて操作すると考えられるためである。
【0052】
以上の説明から明らかなように、本実施形態におけるリモコン本体50が、本発明におけるリモコン本体に相当しており、本実施形態におけるホルダー52が、本発明における保持具に相当しており、本実施形態における第1信号発信部84が、本発明における第1発信手段に相当しており、本実施形態にける第2信号発信部86が、本発明における第2発信手段に相当しており、本実施形態における信号切替用ホールIC88が、本発明における装着検知手段に相当しており、本実施形態における制御部82が、本発明における制御部に相当している。また、本実施形態における信号切替用ホールIC88と磁石90とにより、本発明に係る装着非装着検知装置を構成している。
【0053】
以上のように、本実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置30によれば、リモコン本体50がホルダー52に装着されているか否かを信号切替用ホールIC88で検知し、この信号切替用ホールIC88の検知結果に基づいて、第1信号発信部84と第2信号発信部86とを切り替えて動作させることとした。このため、リモコン本体50をホルダー52に装着したままの状態でも、使用者がリモコン本体50を手に持った状態でも、リモコン本体50を操作し、制御信号である光信号を衛生洗浄装置本体26の受信部42で受信できるように、リモコン本体50から光信号を送信することができる。このため、衛生洗浄装置本体26の受信部42が光信号を受信できる確実性を高め、衛生洗浄装置20に、使用者が指定した動作を実行させることができるようになる。
【0054】
また、リモコン本体50がホルダー52に装着されていると判断できる場合には、第1信号発信部84を動作させるが、第2信号発信部86は動作させないこととし、リモコン本体50がホルダー52に装着されていないと判断できる場合には、第2信号発信部86を動作させるが、第1信号発信部84は動作させないこととした。このため、リモコン本体50の消費電力の抑制を図ることができ、リモコン本体50の駆動電源として電池を使用する場合でも、電池の消耗を抑えて、電池の長寿命化を図ることができる。
【0055】
また、本実施形態に係るリモコン本体50は、使用者が、リモコン本体50の前後の向きを識別し得るように構成されていることから、使用者がリモコン本体50を手で持った場合におけるリモコン本体50の向きをある程度、限定することができる。すなわち、使用者が便座22に腰掛けた状態でリモコン本体50を操作する場合には、通常、リモコン本体50の前方向が使用者の前方向と重なる状態で操作を行うと考えられる。このような前提があることから、第2信号発信部86が送信する光信号の範囲の左右方向における角度を、前後方向における角度より、小さくできる。換言すれば、第2信号発信部86が前後方向に光信号を送信する範囲の角度を、第2信号発信部86が左右方向に光信号を送信する範囲の角度より、大きくすることにより、リモコン本体50を用いて、使用者が指定した動作を、衛生洗浄装置20に、より確実に実行させることができるようになる。
【0056】
また、第2信号発信部86と第1信号発信部との間の関係で見ると、第2信号発信部86が送信する光信号の範囲の前後方向における角度は、第1信号発信部が送信する光信号の範囲の前後方向における角度より、大きく設定されていることになるため、使用者が、リモコン本体50を立てて持っても、寝かして持っても、リモコン本体50から衛生洗浄装置本体26に向けて光信号を送信することができる。このため、使用者のリモコン本体50の持ち方に拘わらず、衛生洗浄装置20に、使用者の指定した動作を実行させることができるようになる。
【0057】
〔第2実施形態〕
本発明の第2実施形態は、上述した第1実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置30の信号切替用ホールIC88と磁石90の代わりに、信号切替用スイッチと、この信号切替用スイッチを切り替える突起部とを設けることにより、リモコン本体50がホルダー52に装着されているか否かを検知できるようにしたものである。以下、上述した第1実施形態と異なる部分を説明する。
【0058】
図11は、本発明の第2実施形態に係るリモコン本体50の内部構成の一例を説明するためのブロック図であり、上述した第1実施形態における図3に対応する図である。図12は、本実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置30の構造を説明するための模式的な右側面図であり、リモコン本体50がホルダー52に装着された状態を示している。図13は、図12と同様に、本実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置30の構造を説明するための模式的な右側面図であり、リモコン本体50がホルダー52から取り外された状態を示している。
【0059】
これらの図に示すように、本実施形態に係るリモコン本体50には、第1実施形態の信号切替用ホールIC88に代えて、信号切替用スイッチ200が設けられており、本実施形態に係るホルダー52には、第1実施形態の磁石90に代えて、突起部202が設けられている。信号切替用スイッチ200は、リモコン本体50の底部に設けられており、突起部202が挿入される開孔部が形成されている。この信号切替用スイッチ200は、例えば、タクトスイッチやマイクロスイッチなどにより、構成することができる。突起部202は、ホルダー52の底面204に設けられており、上方に向かって突出する形状をなしている。
【0060】
このため、リモコン本体50がホルダー52に装着されると、この突起部202は、リモコン本体50の信号切替用スイッチ200の開孔部に挿入され、信号切替用スイッチ200が例えばオン状態となる。一方、リモコン本体50がホルダー52から取り外されると、リモコン本体50の信号切替用スイッチ200の開孔部から、突起部202が抜去され、信号切替用スイッチ200が例えばオフ状態となる。
【0061】
信号切替用スイッチ200は、制御部82に接続されており、信号切替用スイッチ200のオン/オフ状態が、検知結果として、制御部82に入力される。制御部82は、この信号切替用スイッチ200の検知結果に基づいて、第1信号発信部84を動作させるのか、それとも、第2信号発信部86を動作せるのかを切り替え制御する。具体的には、信号切替用スイッチ200は、リモコン本体50がホルダー52に装着されている場合には、オン状態となり、スイッチオン信号を制御部82に出力する。一方、信号切替用スイッチ200は、リモコン本体50がホルダー52から取り外されている場合には、オフ状態となり、スイッチオフ信号を制御部82に出力する。
【0062】
制御部82では、信号切替用スイッチ200がスイッチオン信号を出力している場合には、リモコン本体50がホルダー52に装着されていると判断することができ、信号切替用スイッチ200がスイッチオフ信号を出力している場合には、リモコン本体50がホルダー52に装着されていないと判断することができる。このため、制御部82は、信号切替用スイッチ200からスイッチオン信号が出力されている状態で、光信号を送信する場合には、第1信号発信部84を動作させて、光信号を出力し、第2信号発信部86は動作させない。一方、制御部82は、信号切替用スイッチ200からスイッチオフ信号が出力されている状態で、光信号を送信する場合には、第2信号発信部86を動作させて、光信号を出力し、第1信号発信部84は動作させない。
【0063】
以上の説明から明らかなように、本実施形態における信号切替用スイッチ200が、本発明における装着検知手段に相当している。また、本実施形態における信号切替用スイッチ200と突起部202とにより、本発明に係る装着非装着検知装置を構成している。
【0064】
以上のように、本実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置30によれば、リモコン本体50に信号切替用スイッチ200を設け、リモコン本体50がホルダー52に装着されているか否かを、この信号切替用スイッチ200を用いて機械的に検知することとした。このような構成を用いても、リモコン本体50がホルダー52に装着されている状態か、それとも、ホルダー52から外されている状態かを、信号切替用スイッチ200のオン/オフ状態に基づいて、制御部82は判断することができる。
【0065】
〔第3実施形態〕
本発明の第3実施形態は、上述した第1実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置30の信号切替用ホールIC88と磁石90の代わりに、信号切替用3軸センサーを設けることにより、この信号切替用3軸センサーを用いて、リモコン本体50がホルダー52に装着されているか否かを検知できるようにしたものである。以下、上述した第1実施形態と異なる部分を説明する。
【0066】
図14は、本発明の第3実施形態に係るリモコン本体50の内部構成の一例を説明するためのブロック図であり、上述した第1実施形態における図3に対応する図である。図15は、本実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置30の構造を説明するための模式的な右側面図であり、リモコン本体50がホルダー52に装着された状態を示している。図16は、図15と同様に、本実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置30の構造を説明するための模式的な右側面図であり、リモコン本体50がホルダー52から取り外された状態を示している。
【0067】
これらの図に示すように、本実施形態に係るリモコン本体50には、第1実施形態の信号切替用ホールIC88に代えて、信号切替用3軸センサー300が設けられている。一方、本実施形態に係るホルダー52からは、第1実施形態の磁石90が省かれている。信号切替用3軸センサー300は、このリモコン本体50の姿勢を検知するための装置である。すなわち、この信号切替用3軸センサー300により、リモコン本体50が垂直な状態にあるのか、それとも、斜めや水平などの非垂直な状態にあるのかを検知することができる。
【0068】
リモコン本体50がホルダー52に装着されると、このリモコン本体50は、リモコン本体50の前方を上にした垂直な姿勢になる。一方、リモコン本体50がホルダー52から取り外されると、使用者がリモコン本体50を手に持ったことになるので、リモコン本体50は、通常であれば、斜めの姿勢になる。このため、本実施形態においては、このリモコン本体50の姿勢に基づいて、リモコン本体50がホルダー52に装着されているのか、それとも、リモコン本体50がホルダー52から外されて、使用者が手で持っているのかを識別することとしている。
【0069】
信号切替用3軸センサー300は、制御部82に接続されており、信号切替用3軸センサー300の姿勢検知結果が制御部82に入力される。制御部82は、この信号切替用3軸センサー300の姿勢検知結果に基づいて、第1信号発信部84を動作させるのか、それとも、第2信号発信部86を動作せるのかを切り替え制御する。具体的には、信号切替用3軸センサー300は、リモコン本体50がホルダー52に装着されている場合には、垂直状態を示す姿勢検知結果の信号を制御部82に出力する。一方、リモコン本体50がホルダー52から取り外されている場合には、信号切替用3軸センサー300は、非垂直状態を示す姿勢検知結果の信号を制御部82に出力する。
【0070】
制御部82では、信号切替用3軸センサー300が垂直状態を示す姿勢検知結果の信号を出力している場合には、リモコン本体50がホルダー52に装着されていると判断することができ、信号切替用3軸センサー300が非垂直状態を示す姿勢検知結果の信号を出力している場合には、リモコン本体50がホルダー52に装着されていないと判断することができる。このため、制御部82は、信号切替用3軸センサー300から、垂直状態を示す姿勢検知結果の信号が出力されている状態で、光信号を送信する場合には、第1信号発信部84を動作させて、光信号を出力し、第2信号発信部86は動作させない。一方、制御部82は、信号切替用3軸センサー300から、非垂直状態を示す姿勢検知結果の信号が出力されている状態で、光信号を送信する場合には、第2信号発信部86を動作させて、光信号を出力し、第1信号発信部84は動作させない。
【0071】
以上の説明から明らかなように、本実施形態における信号切替用3軸センサー300が、本発明における装着検知手段に相当している。また、本実施形態における信号切替用3軸センサー300が単独で、本発明に係る装着非装着検知装置を構成している。
【0072】
以上のように、本実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置30によれば、リモコン本体50に信号切替用3軸センサー300を設け、リモコン本体50がホルダー52に装着されているか否かを、この信号切替用3軸センサー300が検知したリモコン本体50の姿勢に基づいて間接的に判断することとした。このような構成を用いても、リモコン本体50がホルダー52に装着されている状態か、それとも、ホルダー52から外されている状態かを、信号切替用3軸センサー300の姿勢検知結果に基づいて、制御部82は判断することができる。
【0073】
しかも、本実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置30においては、ホルダー52には、磁石90や突起部202などの特別な機構を必要としない。このため、既存のホルダー52を使用しても、本実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置30を実現することができる。また、通常であれば、ホルダー52は側壁44に取り付けられて、容易には取り外しができないため、ホルダー52側の構成を単純化することにより、メンテナンスの容易性を確保することができる。
【0074】
〔第4実施形態〕
本発明の第4実施形態は、上述した第1実施形態乃至第3実施形態において、リモコン本体50を、リモコンスタンドに置いて使用するという使用態様をも考慮したものである。この第4実施形態は、上述した第1実施形態乃至第3実施形態のいずれに対しても適用できる変形例である。
【0075】
図17は、本実施形態に係るリモコンスタンド400の構成の一例を説明する斜視図である。この図17に示すように、リモコンスタンド400は、このリモコンスタンド400を床に安定的に起立した状態で静止させるための基部402と、この基部402から上方に伸びる支持軸404と、この支持軸404の上端に形成されたリモコン裁置台406とを、備えて構成されている。リモコン裁置台406には、リモコン本体50が裁置される。本実施形態においては、このリモコン裁置台406は、リモコン本体50が裁置された場合に、裁置されたリモコン本体50が床と平行になるように形成されている。
【0076】
このリモコンスタンド400をトイレに設けることにより、使用者は、リモコン本体50を手で持って操作してもよいし、リモコン本体50をリモコン裁置台406に置いて操作してもよいし、或いは、リモコン本体50をホルダー52に装着した状態で操作してもよいこととなる。
【0077】
このリモコンスタンド400は、トイレの床に固定されるのではなく、使用者が任意の位置に自由に移動できるようにして使用される。このため、図18に示すように、大便器10の側方、つまり使用者の側方に、リモコンスタンド400が置かれて使用されることもあり、また、図19に示すように、大便器10の前方、つまり使用者の前方に置かれて使用されることもある。但し、リモコンスタンド400を、トイレの床に固定して使用することも、可能である。
【0078】
図20は、第1信号発信部84から光信号が送信される様子を説明するための衛生洗浄装置用リモコン装置30の模式的な正面図であり、図21は、その模式的な右側面図である。つまり、図20及び図21は、リモコン本体50がホルダー52に装着された状態で、第1信号発信部84から送信される制御信号である光信号の範囲を説明するための図である。
【0079】
これら図20及び図21に示すように、本実施形態に係る第1信号発信部84は、上述した第1実施形態乃至第3実施形態と同様に、2つの光信号生成素子100、102から光信号が送信される。図21に示すように、前後方向において、第1信号発信部84が光信号を送信する範囲の角度は、30度となる。
【0080】
図22は、第2信号発信部86から光信号が送信される様子を説明するための衛生洗浄装置用リモコン装置30の模式的な正面図であり、図23は、その模式的な右側面図である。つまり、図22及び図23は、リモコン本体50がホルダー52に装着されていない状態で、第2信号発信部86から送信される制御信号である光信号の範囲を説明するための図である。
【0081】
これら図22及び図23に示すように、本実施形態に係る第2信号発信部86は、上述した第1実施形態乃至第3実施形態と異なり、4つの光信号生成素子410、412、414、416から光信号が送信される。
【0082】
つまり、本実施形態においては、これら図20乃至図23は、本実施形態に係る信号発信ユニット80における第1信号発信部84と第2信号発信部86の光信号生成素子102、410、412、414、416の配置とその向きの一例を説明するための図でもある。
【0083】
図24は、これら4つの光信号生成素子410、412、414、416が送信する光信号の前後方向の広がりの範囲を説明するための図である。この図24に示すように、光信号生成素子410から送信された光信号の範囲A10と、光信号生成素子412から送信された光信号の範囲A11と、光信号生成素子414から送信された光信号の範囲A12と、光信号生成素子416から送信された光信号の範囲A13とは、重なりが無いように、光信号生成素子410、412、414、416が配置されている。このため、第2信号発信部86が光信号を送信する範囲の前後方向における角度は、30度+30度+30度+30度=120度になっている。
【0084】
光信号生成素子410から送信された光信号の範囲A10は、リモコン本体50の前方向に向くように設定されている。より具体的には、光信号生成素子410から送信された光信号の範囲A10の最も前方向の光信号S10は、リモコン本体50の前後方向に伸びる軸Lと重なるように設定されており、光信号生成素子410から送信された光信号の範囲A10の最も後方向の光信号S11は、この光信号S10から30度の中心角をなす位置にある。
【0085】
これと同様に、光信号生成素子412から送信された光信号の範囲A11は、浅い角度でリモコン本体50の斜め前方を向くように設定されており、最も前方向の光信号S12は、光信号S11と重なるように設定されており、最も後方向の光信号S13は、この光信号S12から30度の中心角をなす位置にある。また、光信号生成素子414から送信された光信号の範囲A12は、深い角度でリモコン本体50の斜め前方を向くように設定されており、最も前方向の光信号S14は、光信号S13と重なるように設定されており、最も後方向の光信号S15は、この光信号S14から30度の中心角をなす位置にある。
【0086】
光信号生成素子416から送信された光信号の範囲A13は、リモコン本体50の前後方向の中心から後方向に向くように設定されている。より具体的には、光信号生成素子416から送信された光信号の範囲A13の最も前方向の光信号S16は、光信号S15と重なるように設定されており、光信号生成素子416から送信された光信号の範囲A13の最も後方向の光信号S17は、この光信号S16から30度の中心角をなす位置にある。
【0087】
一方、図22に示すように、本実施形態に係る第2信号発信部86が光信号を送信する範囲の左右方向における角度は、30度になっている。このため、第2信号発信部86が左右方向に光信号を送信する範囲の角度は、前後方向に光信号を送信する範囲の角度よりも、小さくなっている。換言すれば、第2信号発信部86が前後方向に光信号を送信する範囲の角度は、左右方向に光信号を送信する範囲の角度より、大きくなっている。
【0088】
このように、第2信号発信部86において、左右方向に光信号を送信する範囲が狭い中心角で足りるのは、本実施形態に係るリモコン本体50が、前方向と後方向を使用者が識別できるように構成されていることから、リモコン本体50の操作をする際には、使用者が便座22に腰掛けた状態で、リモコン本体50の前方向を使用者にとっての前方向に合わせて操作すると考えられるためである。
【0089】
また、本実施形態においては、リモコン本体50がリモコンスタンド400に裁置されて使用されることも想定している。上述したように、リモコンスタンド400は可動式で、トイレの床のどの位置に置くかは、使用者の任意である。また、リモコンスタンド400のリモコン裁置台406に、リモコン本体50がどちらの向きで置かれるかは、確定できず、使用者によっては、リモコン本体50の前方向を使用者の後方向に向けて、リモコン裁置台406に裁置することも無いとは言えない。このため、本実施形態の第2信号発信部86においては、上述した第1実施形態乃至第3実施形態よりも、リモコン本体50の前後方向の広い範囲に光信号を送信することとしているのである。つまり、第2信号発信部86から送信される光信号の前後方向における範囲の角度を、第1実施形態乃至第3実施形態よりも大きくすることにより、使用者が、リモコン本体50を立てて持っても、寝かして持っても、さらには、リモコンスタンド400に逆向きに置いても、リモコン本体50の操作に基づく光信号を、衛生洗浄装置20に受信させることができるようなる。
【0090】
以上のように、本実施形態に係る衛生洗浄装置用リモコン装置30によれば、リモコン本体50の前後方向の広い範囲にわたって、光信号を送信することとしたので、リモコン本体50をリモコンスタンド400に裁置した状態でも、リモコン本体50を手で持った状態でも、リモコン本体50の操作をし、制御信号である光信号を衛生洗浄装置本体26の受信部42に受信させることができる。このため、衛生洗浄装置用リモコン装置30の様々な使用態様に対応することができる。
【0091】
特に、第2信号発信部86における光信号生成素子416は、リモコン本体50の前後方向に伸びる軸Lの前方向を基準として、90度から120度の範囲に、光信号を送信するようにした。つまり、光信号生成素子416は、光信号が後方に送信されるように配置した。このため、リモコン本体50を水平な状態でリモコンスタンド400のリモコン裁置台406に裁置した状態で、使用者がリモコン本体50の操作を行っても、光信号を、衛生洗浄装置本体26の受信部42で受信させることができる。
【0092】
なお、本発明は上記実施形態に限定されず種々に変形可能である。例えば、上述した各実施形態における第1信号発信部84と第2信号発信部86における、それぞれの光信号生成素子の数は、単なる一例に過ぎず、任意に変更可能である。例えば、上述した第1実施形態乃至第3実施形態における第2信号発信部86を、第4実施形態のように、4つの光信号生成素子で構成することもできる。また、第4実施形態における第2信号発信部86を、第1実施形態乃至第3実施形態のように、3つの光信号生成素子で構成することもできる。
【0093】
また、1つの光信号生成素子が送信する光信号の広がりは、使用する光信号生成素子の特性によって異なるものであり、上述した30度というのは、単なる一例に過ぎない。このため、1つの光信号生成素子が送信する光信号の範囲の中心角の角度に応じて、第1信号発信部84と第2信号発信部86で使用する光信号生成素子の個数は、適宜選択すべき事項である。
【符号の説明】
【0094】
10 大便器
20 衛生洗浄装置
30 衛生洗浄装置用リモコン装置
40 側壁
42 受信部
44 側壁
46 後の壁
50 リモコン本体
52 ホルダー
60、62、64、66、68 スイッチ
70 温度表示部
80 信号発信ユニット
82 制御部
84 第1信号発信部
86 第2信号発信部
88 信号切替用ホールIC
90 磁石

【特許請求の範囲】
【請求項1】
大便器に取り付けられた衛生洗浄装置に光信号を送信する、衛生洗浄装置用リモコン装置であって、
操作スイッチと、前記操作スイッチの操作に応じた光信号を前記衛生洗浄装置に送信する信号発信手段とを有する、リモコン本体と、
トイレの壁面に取り付けられて、前記リモコン本体を着脱可能に保持する、保持具と、
を備えており、
前記信号発信手段は、
前記リモコン本体を前記保持具に装着した状態で、前記衛生洗浄装置に向けて光信号を送信するための第1発信手段と、
前記リモコン本体を前記保持具から外した状態で、前記衛生洗浄装置に向けて光信号を送信するための第2発信手段と、
を備えているとともに、
前記リモコン本体は、
当該リモコン本体が前記保持具に装着されているか否かを検知する、装着検知手段と、
前記装着検知手段の検知結果に基づいて、当該リモコン本体が前記保持具に装着されていると判断できる場合には、前記第1発信手段から光信号を送出し、前記装着検知手段の検知結果に基づいて、当該リモコン本体が前記保持具に装着されていないと判断できる場合には、前記第2発信手段から光信号を送出するように、前記第1発信手段と前記第2発信手段とを制御する、制御部と、
を備えることを特徴とする衛生洗浄装置用リモコン装置。
【請求項2】
前記リモコン本体は、使用者が、前記リモコン本体の前後の向きを識別し得るように構成されており、
前記リモコン本体の前後方向における、前記第2発信手段が光信号を送信する範囲の角度は、前記リモコン本体の前記前後方向における、前記第1発信手段が光信号を送信する範囲の角度よりも、大きい、ことを特徴とする請求項1に記載の衛生洗浄装置用リモコン装置。
【請求項3】
前記第2発信手段が光信号を送信する範囲は、使用者が、前記リモコン本体を手で持った場合に、前記第2発信手段から送信された光信号が、トイレの天井と壁面のうちの少なくとも1つで反射して、前記衛生洗浄装置で受信されるように設定されている、ことを特徴とする請求項2に記載の衛生洗浄装置用リモコン装置。
【請求項4】
前記第2発信手段が光信号を送信する範囲は、前記リモコン本体の前記前後方向に広がる光信号を送信する範囲の角度が、前記リモコン本体の左右方向に広がる光信号を送信する範囲の角度よりも、大きい、ことを特徴とする請求項3に記載の衛生洗浄装置用リモコン装置。
【請求項5】
前記第2発信手段は、光信号を送信する方向が異なるように配置された複数の光信号生成素子を備えて構成されており、
前記複数の光信号生成素子の1つは、光信号を、前記リモコン本体の前記前後方向における前方向に向けて送信するように配置されており、
前記複数の光信号生成素子の他の1つは、光信号を、前記リモコン本体の前記前後方向における後方向に向けて送信するように配置されている、
ことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の衛生洗浄装置用リモコン装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2011−84867(P2011−84867A)
【公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−236118(P2009−236118)
【出願日】平成21年10月13日(2009.10.13)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】