説明

衣料と併用するための印形

【課題】着用者の動きを追跡する双方向型ゲームを補助する衣料を提供する。
【解決手段】衣料は1個以上のトラッキングマークを含むことができ、トラッキングマークは、双方向型ゲームによって容易に追跡可能な設計、パターン、または反射性材料により形成され、双方向型ゲームは、1台以上のカメラまたはその他の検出器を用いて、対象物の位置の変化を検出する。衣料は例えば、帽子、シャツ、ジャケット、ズボン、手袋、および靴の形態を取ることができる。衣料にトラッキングマークを付けると、プレーヤは、双方向型ゲームをプレイする際、別個に着用しなければならない特殊目的用装置を使用するよりも、より自然な感じを楽しむことができる。さらに、プレーヤは、ゲームをプレイするために何ら特別な装備を身につける必要はない。その代わりに、使用者は普段着を着用し、そこに何ら追加装備を身につける必要なく、当該衣料を着用したまま簡単にゲームをプレイし始めることができる。衣料には反射性材料を使用でき、双方向型ゲームにはカメラおよび光源構成を用いることが可能で、構成では、カメラは光源からの光を反射する逆反射性材料を用いるプレーヤの観測角内に配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像追跡または認識システムと相互作用するためのマークまたはデバイスのような、印形の使用に関するものである。本発明の様々な局面は、双方向型(インタラクティブ)ゲームまたは訓練装置と併用可能な印形付き衣料に対して特に適用でき、該衣料の着用者の動きに応じて該装置の機能が制御される。本発明の様々な局面は、また、印形付き衣料の着用者と、情報とを関連づけるためにも使用できる。
【背景技術】
【0002】
本出願は、発明者をアルバート・シューム、トーマス・フォクセン、ジェイムズ・メシュターおよびイヴ・ベアールとして、2003年4月17日に出願された「双方向型活動装置と併用するための標的」という標題の米国仮特許出願第60/463,825号の一部継続出願であり、かかる出願は、引用によって本出願に完全に組み込まれる。本出願は、また、発明者をアルバート・シューム、トーマス・フォクセンおよびジェイムズ・メシュターとして、2002年10月30日に出願された「双方向型ゲーム用の双方向型ゲーム衣料」という標題の米国特許出願第10/286,396号の一部継続出願でもあり、かかる出願もまた、引用によって本出願に完全に組み込まれる。
【0003】
近年、コンピュータの洗練度および能力は着実に向上している。それに伴い、ビジネスおよびレクリエーション両方のためのコンピュータの使用もまた増加した。例えば、使用者の識別または使用者の身体の動きの検出に基づいてフィードバックが提供されるコンピュータベースのバーチャルリアリティ装置は、人気が高まっている。これらの装置(以下、便宜的に「双方向型活動装置」と総称する)には、例えば、コンピュータゲームが含まれる。これらのゲームでは、使用者は、自身の腕、脚、頭、体全体の位置を移動させて、該コンピュータゲームの目的を達成する。双方向型活動装置には、また、電子訓練装置も含まれ、多種多様な運動および職務に望まれる技能を向上させるために使用される。例えば、ある種の双方向型電子訓練装置では、使用者は身体の一部の特定の動きを練習して、使用者が希望されるように動いているか否かを示すフィードバックを応答として受け取ることができる。
【0004】
さまざまな双方向型活動装置の使用が増える一方で、これらの装置を制御するために使用者が用いるツールは未発達であることが多い。例えば、多数の双方向型活動装置では、該装置が使用者の位置を追跡できるように、使用者は不格好で時には快適でないこともある装備品を着用する必要がある。これらの装備品は、例えば、赤外線を反射するために正面に目立つ反射板が付いたベルトやバンドなどである。
【0005】
使用者の動きを追跡することに加えて、現在、多数のコンピュータが、映像を認識するために用いられている。すなわち、コンピュータは現在、映像を識別し、その映像と特定の情報とを関連づけるために用いられている。例えば、光学式文字認識ソフトウェアは、文字「T」と文字「q」とを区別することができる。この認識に基づき、言語処理プログラムのような別のソフトウェアプログラムが、認識された文字「T」のASCII値を用いることができる。映像認識のさらに別の用途には、個人識別のための網膜パターンおよび指紋スキャン、自動車誘導のための障害物認識および境界認識、ならびに透かしに関連づけられたインターネットサイトにブラウザを誘導するための文書透かし認識が含まれる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、パターン認識の技術は非常に高度になったものの、パターン認識は通常、電子ゲーム、運動、ショッピングのような日々の活動では用いられない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
有利な点として、本発明の様々な実施形態では、印形が、グラフィックマーク(単数または複数)の形態で提供される。双方向式活動装置の使用者は、これらのマーク付きの衣料を便利にかつ心地よく使用でき、なおかつ、該装置はマークを依然として正確に検出できる。本発明のいくつかの実施形態に関連する衣料は、グラフィックマークを、双方向型活動装置によって追跡可能な目に見えるトラッキング(追跡検知)マークとして表示する。該衣料は、トラッキングマークが一部または全部隠されたある形態から、双方向型活動装置がトラッキングマークを検出できるよう目立つように表示される別の形態に転換可能である。これとは別にまたはこれに追加して、該衣料に含まれるトラッキングマークの材料は双方向型活動装置に対しては高い反射性を示すが、関与しない観察者に対しては高い反射性を示さない材料であることができる。
【0008】
本発明のその他の実施形態に含まれる衣料では、それに付けられる印形の形態が、使用者の動きを検出するための電子標的であってもよい。例えば、該衣料は加速度計付きの履物でもよく、該加速度計は、使用者がいつ地面を踏んだか、履物によって地面に加えられた圧力の程度、またはその両方を示す。また、ある種の電子標的は、光、赤外線、超音波信号のような電磁信号を伝送して、その位置(よって、使用者の身体部分の位置)を、双方向型活動装置に示すことができる。さらにまた、一部の電子標的は、例えば無線三角測量法を用いてその位置を判断し、その位置(および、使用者の身体部分の位置)を、双方向型活動装置に伝送することができる。
【0009】
本発明のさらに別の実施形態では、例えばコンピュータシステムによって認識可能なグラフィックマークの形態の印形を提供する。例えば、本発明のいくつかの実施形態で提供される衣料は、双方向型活動装置によって認識可能な、グラフィックマークを表示することができる。その後、双方向型活動装置は、本発明の多様な実施形態に従ったグラフィックマークを認識し次第、何らかの行動を取ることができる。よって、双方向型活動装置がゲームである場合、双方向型活動装置は、グラフィックマーク付き衣料を着用したプレーヤに、別の方法では利用できないゲームレベルまたはプレイ環境へのアクセスを提供することができる。これとは別にまたはこれに追加して、本発明に従ったグラフィックマーク付き衣料は、例えば小売店またはスポーツイベント場に置かれたコンピュータによって認識されてもよい。グラフィックマークを認識し次第、コンピュータシステムは、着用者が購入クレジット、クーポンまたはその他の報酬もしくは特典を受け取るように手配することができる。さらに、コンピュータシステムは、着用者に関する情報をデータベースに保存し、その情報を用いて、例えば製品情報やスポーツ情報を着用者に提供することができる。
【0010】
上述した発明の概要は、下記の実施の形態に関する詳細な説明と同様、添付図面と併せて読まれるとよりよく理解される。添付図面は、例として含まれるものであって、本願発明に対する制限として含まれるものではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
概要
本発明の様々な実施形態は、使用者が着用または別途携帯できる印形の使用に関するものであり、該印形を使用すると、コンピュータのような装置が、該印形に関連づけられた機能を果たす。例えば、本発明の様々な実施形態に従った印形は、グラフィックマークの形態を取ることができ、該グラフィックマークは、双方向型活動装置の使用者によって着用される衣料に、便利かつ快適に表示でき、なおかつ、該装置によって依然として正確に検出できる。本発明のいくつかの実施形態では、グラフィックマークは、トラッキングマークの役割を果たすことができ、該マークの位置を双方向型活動装置によって追跡できる。該衣料は、トラッキングマークが一部または全部隠されたある形態から、双方向型活動装置がトラッキングマークを検出できるよう、目立つように表示される別の形態に転換可能である。本発明のその他の実施形態では、グラフィックマークが認識されると、該マークによって、これとは別にまたはこれに追加して、装置が何らかの行動を取るようにすることができる。例えば、双方向型ゲームと併用するための衣料に、特定のグラフィックマークを付けることができる。該ゲームがそのグラフィックマークを認識すると、該ゲームは、該グラフィックマークを身につけたプレーヤに、別の方法では利用できないゲーム環境へのアクセスを提供することができる。
【0012】
本発明のさらに別の実施形態では、本発明に従った印形は、電子標的の形態を取ることができ、該標的によって、別の装置が使用者の動きを検出できるようになる。例えば、該印形は、履物に付けられた加速度計でもよく、該加速度計は、使用者がいつ地面を踏んだか、履物によって地面に加えられた圧力の程度、またはその両方を示す。さらに、ある種の電子標的では、電子標的は、光、赤外線、または超音波信号のような電磁信号を伝送して、その位置(および、使用者の身体部分の位置)を、双方向型活動装置のような別の装置に示すことができる。さらに別の種類の電子標的では、該標的は、例えば無線三角測量法を用いてその位置を判断し、その位置(および、使用者の身体部分の位置)を双方向型活動装置のような別の装置に伝送することができる。
【0013】
本発明のさらに別の実施形態で提供される印形は、コンピュータシステムのような装置によって認識可能なグラフィックマークの形態であってもよく、該装置に何らかの機能を果たすように促すことができる。例えば、本発明のいくつかの実施形態では、双方向型活動装置によって認識可能なグラフィックマークを表示する衣料を提供する。その後、双方向型活動装置は、本発明の様々な実施形態に従ったグラフィックマークを認識し次第、何らかの行動を取ることができる。よって、本発明の様々な実施形態に従ったグラフィックマーク付き衣料は、例えば小売店またはスポーツイベント場に置かれたコンピュータによって認識されてもよい。グラフィックマークを認識し次第、コンピュータシステムは、着用者が購入クレジット、クーポンまたはその他の報酬もしくは特典を受け取るように手配することができる。さらに、コンピュータシステムは、着用者に関する情報をデータベースに保存し、その情報を用いて、例えば製品情報やスポーツ情報を着用者に提供することができる。
双方向型活動装置
トラッキングマーク
図1は、本発明の様々な実施形態に従った衣料品の一実施形態を示す。この図に見られる通り、該衣料にはトラッキングマークの形態で複数のグラフィックマークが付いている。より詳しくは、図1に示されたシャツ101には、胸部トラッキングマーク103、左袖口トラッキングマーク105、および右袖口トラッキングマーク107が含まれる。これらのトラッキングマーク103〜107は、各々、図1に示す通りの十字形の外観のような、特徴的外観を有していてもよい。加えて、各トラッキングマーク103〜107は、シャツ101の正面(すなわち、シャツ101を着用した使用者の正面)を向いており、そのため、トラッキングマーク103〜107は、着用者が使用する双方向型活動装置の1台以上のカメラによって撮影される映像に映る。
【0014】
この図示された実施形態では、トラッキングマーク103〜107以外のシャツ101の部分をトラッキングマーク103〜107とは異なる色にして、トラッキングマーク103〜107とシャツ101の残りの部分との間に良好なコントラストを設けることができる。例えば、トラッキングマーク103〜107を明るい白にし、一方でシャツ101の残りの部分を紺、茶色または黒にすることができる。トラッキングマーク103〜107と、その背景となるシャツ101との間のコントラストが高いことで、双方向型活動装置が、カメラを用いて、背景をなすシャツ101とトラッキングマーク103〜107との区別が容易になる。加えて、トラッキングマーク103〜107が目立ちやすい十字形であるために、適切にプログラムされた双方向型活動装置が、背景をなすシャツ101と、これらのマーク103〜107とを、識別して区別しやすくなる。例えば、十字形のトラッキングマーク103〜107は、該双方向型活動装置が、十字形とカメラによって映像化されたその他の形状とを区別するようにプログラムされている場合に役立つ。
【0015】
当業者には理解されるであろうが、トラッキングマーク103〜107をシャツ101に付けるには、様々な技術を用いることができる。例えば、トラッキングマーク103〜107を、シャツ101に縫い付けるか、適した接着剤でシャツ101に接着するか、またはシャツ101の材料に織り込むか編み込むことができる。さらに、トラッキングマーク103〜107を、パッド印刷技術を用いて、シャツ101に印刷することができる。また、トラッキングマーク103〜107をシャツ101に熱転写するか、シャツ101に昇華染付けするか、またはシャツ101の材料に単に染付けることができる。加えて、トラッキングマーク103〜107を、シャツ101に糊付けするか、例えば熱成形によりシャツ101に含浸するか、またはシャツ101の材料に食刻することができる。さらにまた、トラッキングマーク103〜107をピンやステープルのような適した固定機構により機械的に取り外せないようにシャツ101に付けることができる。また、これも理解されるであろうが、望む場合には、各トラッキングマーク103〜107を異なる技術を用いてシャツ101に付けることができる。例えば、胸部トラッキングマーク103はシャツ101に縫い付ける一方で、左袖口および右袖口のトラッキングマーク105および107は、シャツ101の袖にシルクスクリーン印刷することができる。
トラッキングマークと双方向型活動装置との併用
図2には、本発明の一実施形態に従ったシャツ101の使用例が示される。この図に見られる通り、使用者201は、シャツ101を着用して、双方向型活動装置203の前に立つ。装置は、この図示された実施形態では双方向型ゲームであってもよい。より詳しくは、使用者201は、双方向型コンピュータゲーム203用に規定されたプレイ領域内に立つ。双方向型コンピュータゲーム203には、1対のビデオカメラ205と、ディスプレイモニタ207とが含まれる。双方向型コンピュータゲーム203には、また、処理装置209も含まれる。処理装置209は、トラッキングマーク認識モジュール211と応答モジュール213とを備えている。トラッキングマーク認識モジュール211は、カメラ205から映像を受信する。これらの映像から、トラッキングマーク認識モジュール211は、カメラ205の視野にある1個以上のトラッキングマークを識別し、もしあれば識別されたトラッキングマークの動きを判断する。
【0016】
例えば、トラッキングマーク認識モジュール211は、アルゴリズムを用い、カメラ205によって撮影された映像中の特定の色の画素と、その他の色の画素とを区別することによって、トラッキングマークを識別することができる。あるいは、トラッキングマーク認識モジュール211は、トラッキングマークに対応する画素の輝度と、カメラ205によって撮影された映像中のその他の画素の輝度とを区別することによって、トラッキングマークを識別することができる。さらにまた、認識モジュール211は、特定の形状に配列された比較的均一な輝度、階調または色の画素を区別することによっても、トラッキングマークを識別することができる。よって、双方向型活動装置は、トラッキングマークに対応する十字形に配列された画素と、別の形状に配列された類似の色、階調または輝度の画素とを区別することができる。
【0017】
トラッキングマーク認識モジュール211は、1個以上のトラッキングマークを識別すると、識別されたトラッキングマークの動きを判断する。識別された映像の動きを判断するためのアルゴリズムは、当業者にはよく知られており、よって、ここでは、さらに詳しくは考察しない。例えば、トラッキングマーク認識モジュール211は、映像化されたトラッキングマークの三次元位置を判断する街区法(シティブロック法)を、用いることができ、その方法では、トラッキングマークの全領域について、1台のカメラ205の映像に映ったマークの特定地点の位置と、別のカメラ205の同時映像に映ったマークの同地点の位置とが比較される。
【0018】
本発明のいくつかの実施形態では、トラッキングマーク認識モジュール211はさらに、検出されたトラッキングマークの動きから、使用者の四肢の動きも判断することができる。例えば、逆運動学を用いて、トラッキングマーク認識モジュール211はあるトラッキングマーク(使用者の手首に配置される)が別の静止したトラッキングマーク(使用者のひじに配置される)のまわりで回転したという事態の検出に基づき、使用者が右前腕を動かしたと判断することができる。逆運動学の利用もまた当業者にはよく知られているため、ここでは詳しく述べない。
【0019】
トラッキングマークの検出された動きに基づき、応答モジュール213は、その後、モニタ207上に対応する応答を提供する。例えば、双方向型活動装置は、双方向型ゲームであってもよい。該ゲームの目的が、プレーヤが自分の身体を適切に位置させて仮想サッカーボールが仮想ゴールに入らないようにブロックする、ということである場合、応答モジュール213は、トラッキングマーク103〜107の動きによって、トラッキングマークが仮想サッカーボールと仮想ゴールとの間に配置された否かを判断する。トラッキングマーク103〜107の1つが、仮想サッカーボールと仮想ゴールとの間の仮想地点に移動したと応答モジュール213が判断した場合、応答モジュール213はプレーヤ201から遠ざかるサッカーボールを表示して、プレーヤがボールをうまくブロックしたということを示すことができる。他方、トラッキングマーク103〜107の動きによって、仮想サッカーボールと仮想ゴールとの間にトラッキングマークが配置されていないと応答モジュール213が判断した場合、応答モジュール213は得点表示器を表示して、プレーヤ201が仮想サッカーゲームで得点を許したことを示すことができる。
【0020】
本発明の様々な実施形態では、トラッキングマーク識別モジュール211(または、別個の認識モジュール)が、トラッキングマークを追加的に認識し、1個以上のトラッキングマークと定性(質的)情報とを関連づけることができる点に留意すべきである。そこで、使用者は、特定の番号またはパターンのような特別なトラッキングマークを表示する衣料を着用することができる。双方向型活動装置203は、この番号またはパターンを認識し次第、双方向型活動装置の機能に1つ以上の特別な機能特徴を提供することができる。
【0021】
例えば、双方向型活動装置203が、仮想サッカーゴールをブロックするゲームである場合、使用者は、ゴールへの高いシュートをブロックするのが特にうまいサッカー選手の番号付きシャツを着用することができる。トラッキングマーク識別モジュール211(または、別個の認識モジュール)が、その番号を認識すると、ゲーム203は、仮想ゴールへの「高い」仮想シュートをうまくブロックするための使用者への要求事項を緩和することができる。あるいは、双方向型活動装置203が訓練プログラムを提供して、使用者が手持ち式またはひもで縛り付けるタイプの重りを使って運動するのを手助けする場合、トラッキングマーク識別モジュール211は、重りの質量を重りの色から認識することができ、その後ゲーム203は、それに応じて訓練プログラムを調整する。
【0022】
さらにまた、双方向型活動装置203は、定性情報を用いて、着用者が双方向型活動装置203の様々な特徴にアクセスできるようにする(または、着用者が該特徴にアクセスするのを阻止する)ことができる。例えば、双方向型活動装置203がゲームである場合、装置203は特定のトラッキングマークの着用者に特定のゲーム環境(特定のゲーム「レベル」を含んでいてもよい)へのアクセスを提供することができる。さらに装置203は、着用者のマークに関連づけられた統計へのアクセスも着用者に提供することができる。したがって、ゲームが、例えばバスケットボールのシミュレーションゲームである場合、特定のプロバスケット選手のユニフォーム番号に対応するトラッキングマークを着用すると、着用者は、着用者自身のゲーム統計へのアクセスおよび/またはそのプロバスケット選手の実際の試合統計へのアクセスを得ることができる。
【0023】
加えて、トラッキングマークからの定性情報を用いて、着用者がプレイ中のゲーム内でゲームを開始することができる。すなわち、特定のトラッキングマークを着用したゲームプレーヤは、該マークを用いて着用者がすでにプレイしているゲーム内に埋め込まれた別種の電子ゲームを開くことができるようにしてもよい。よって、特定のトラッキングマークの着用者は、例えば着用者がすでにプレイしているゲーム内に埋め込まれた新規ゲームを、プレビューしたり制限なくプレイしたりすることが可能にしてもよい。さらに、トラッキングマークを使用してネットワーク上での特定プレーヤとのゲームプレイにアクセスしたり、着用者のトラッキングマークに関連づけられたゲームリファレンスまたはその他の事前保存情報を、呼び出したりすることができる。
【0024】
トラッキングマークの使用は、インターネットやローカルイントラネットのような相互接続コンピュータ装置のネットワーク上で、ゲームをプレイする(または、その他何らかの双方向型機能を果たす)目的に特に有益であり得る。例えば、本発明のいくつかの実施形態では、双方向型活動装置203は特定のトラッキングマークを着用した人物に、トラッキングマークによって表されたかトラッキングマークに関連づけられた定性情報に基づいて、特定のネットワークサイト(インターネットページのような)へのアクセスを許可してもよい。この場合も、双方向型活動装置203がゲームである場合、特定のトラッキングマークの着用者は、そのマークによって表された定性情報を用いて、特定のゲームグループや別のゲームプレーヤに対応するネットワークサイトにアクセスできるようにしてもよい。よって、双方向型活動装置203では、認識されたグラフィックマークに基づいてネットワーク上でその他の使用者と接触することができる。
【0025】
これらの実施形態の一部では、双方向型活動装置203がトラッキングマークを使用できるのは、かかる定性情報を得るためだけに限ってもよい。その場合、ゲーム203は、従来の赤外線、可視光または音波による位置決めおよび行動探知技術のような、トラッキングマークによる以外の技術を用いて使用者の位置または動きを判断することができる。
定性情報を静的に提供することに加えて、トラッキングマークはまた、移動したときにも定性情報を提供することができる。例えば、トラッキングマーク認識モジュール211(または、別個の認識モジュール)は、1個以上のトラッキングマークの特定の動きまたは動作を、文字情報または指示情報として認識することができる。よって、本発明のいくつかの実施形態では、使用者は1個以上のトラッキングマークを用いて特定の動作を行うことができ、トラッキングマーク認識モジュール211(または、別個の認識モジュール)はこれらの動作を指示として認識し、例えば、ゲームのスイッチを切る、ゲームの種類もしくは特徴を変更する、英数字情報を入力する、または双方向型活動装置203にその他の情報を提供する等のことを行う。
アクティブ追跡標的
前述の通り、本発明の様々な実施形態に含まれるか用いられることのできる衣料には、双方向型活動装置によって追跡可能な動的(アクティブ)標的の形態で印形が付けられている。アクティブ追跡標的は、例えば1つ以上の周波数の電磁輻射で信号を伝送する電子デバイスであってもよい。よって、アクティブ追跡標的は、光信号、赤外線信号、超音波信号または無線信号を、双方向型活動装置に伝送することができる。この信号はその後、双方向型活動装置によって受信され、例えば従来の三角測量技術を用いて、該標的の位置を判断するために使用できる。
【0026】
さらにまた、本発明の様々な実施形態に従ったいくつかのアクティブ追跡標的は、使用者の動きを検出することができる。これらの標的は、その後、検出された情報を、双方向型活動装置に伝送する。例えば、本発明のいくつかの実施形態に従った衣料には、1つ以上の加速度計を含めることができ、該加速度計は、使用者の腕、脚その他の体肢の速度もしくは方向またはその両方を検出するためのものであり、または、使用者自身の速度もしくは方向またはその両方をも検出するためのものである。履物に配置された加速度計もまた、使用者がいつ足を下げて地面に置いたか、使用者が足を下げて地面に置いたときの力、またはその両方を検出するために使用してもよい。これらの種類の追跡標的では、加速度計を送信機につなぐことができ、使用者の動作を判断するために、加速度計によって検出された情報が、双方向型活動装置に伝送できるようになる。
【0027】
本発明の様々な実施形態では、いくつかの追跡標的は、アクティブであるばかりでなく、インテリジェントでもある。この種の追跡標的は、例えば、双方向型活動装置に対する自己の位置を判断し、その位置情報を双方向型活動装置に直接提供することができる。例えば、一部の電子デバイスは、電磁信号を使用して、その位置を、数インチ以内の誤差で三角測量する能力を持つ。したがって、これらの種類の電子デバイスを使用して、使用者の手、腕、足、脚その他の身体部分の位置または使用者自身の位置さえも、判断することができる。この位置情報は、その後、双方向型活動装置に伝送することができる。その位置情報を使用して、双方向型活動装置は使用者の動きを判断することができる。
認識装置
使用者の位置を追跡する双方向型活動装置との併用に加えて、本発明の様々な実施形態では、印形を認識装置と併用できる。これらの実施形態では、認識装置は印形を認識し、その後、その印形と何らかの定性情報とを関連づける。認識装置(または、認識装置に関連するその他何らかの装置)は関連づけられた定性情報に基づき、何らかの追加の機能を果たすことができる。
【0028】
例えば、本発明のいくつかの実施形態では、認識装置は、CCDカメラのようなカメラを通じて、映像を受信するコンピュータであってもよい。これらの実施形態では、本発明に従った印形は、使用者の衣料に表示されるか使用者によって他の方法で携行されるグラフィックマークであってもよい。使用者がカメラの前を通ると、コンピュータは、グラフィックマークを認識し、グラフィックマークと何らかの定性情報とを関連づける。
【0029】
本発明のいくつかの実施形態では、グラフィックマークは、一意的であることができる。これらの実施形態では、定性情報には、グラフィックマークの着用者として登録された人の名前、登録着用者が加入している組織、およびグラフィックマークが以前認識された状況に基づき生成された情報のような個別情報を含めることができる。しかしながら、さらに別の実施形態では、グラフィックマークは一意的ではなく、その代わりに、グループ、製品、または複数の人に共通するようなその他の特徴と関連づけられる。これらの実施形態では、定性情報は、製品もしくは関連製品の特徴、製品の着用者もしくは他の何らかの方法で製品を使用している者の登録者数の増加、グループ加入者の登録者数の増加または製品もしくはグループに関連づけられた品目もしくは活動のリスト、およびそれらを組み合わせた汎用情報であってもよい。
【0030】
本発明の様々な実施形態に従った認識装置は、例えば、小売店設定で使用できる。上記の通り、一意的グラフィックマーク付きの衣料を人が着用している場合、認識装置は、そのグラフィックマークと特定の情報とを関連づけることができる。小売店設定では、例えば、認識装置は、着用者の購入嗜好または購入履歴を識別することができる。この情報に基づき、認識装置(または別の関連装置)は、商品およびサービスの購入もしくは賃貸のためのクレジット、クーポンまたはその他の報酬を、着用者に与えることができる。これとは別にまたはこれに追加して、認識装置またはその他の関連装置は、着用者の購入履歴または着用者に関連づけられたその他の情報に基づき、着用者を、製品またはサービスに導くことができる。
【0031】
グループ、製品またはその他の特徴が共通するグラフィックマーク付きの衣料を人が着用している場合、認識装置(または別の関連装置)は、関連するグループ、製品、または特徴に関連づけられた購入嗜好または購入履歴を識別することができる。認識装置またはその他の装置は、グラフィックマークから識別された情報に基づき、着用者を特定の製品またはサービスに導いたり、着用者にクレジット、クーポンまたはその他の報酬を与えたりすることができる。さらに、グラフィックマークの認識を用いて、個人と、グループ、製品、または、グラフィックマークに対応するその他の特徴との両方について、購入嗜好または購入履歴を策定することができる。
【0032】
本発明の様々な実施形態では、グラフィックマークは、例えばスポーツ設定でも使用できる。つまりスポーツイベントで認識装置を使用して、イベント参加選手、そのコーチもしくはトレーナー、またはその他の選手関係者を識別することができる。これとは別にまたはこれに追加して、認識装置を使用してスポーツイベントの観客を識別することができる。例えば、スポーツイベントがサッカーの試合の場合、一部の観客は一方のサッカーチームに関連するグラフィックマークが表示された衣料を着用し、他の観客は相手方のサッカーチームに関連する別のグラフィックマークが表示された衣料を着用することができる。本発明の様々な実施形態に従って、1台以上の認識装置を用いて、異なるグラフィックマークの認識に基づき、各チームに何人の観客が関連しているかを判断することができる。
【0033】
本発明の様々な実施形態に従った認識装置では、あらゆる種類の認識技術を用いてグラフィックマークを認識できることに留意すべきである。上記の通り、様々な認識技術が知られており、例えば、顔の特徴認識、文字認識、網膜パターンおよび指紋認識などに用いられている。
グラフィックマーク
グラフィックマーク付き構成変更可能な衣料
シャツ101に付けられた様々なグラフィックマーク103〜107は、プレーヤ201がシャツ101を着用すると、外側に配置され、おおむね露出している。上記の通り、グラフィックマーク103〜107は、シャツ101のその他の部分に比べて比較的高いコントラストを示すように形成でき、または、グラフィックマーク103〜107は例えば、特定の形状、色、もしくは反射性を有するように形成できる。したがって、グラフィックマーク103〜107は、シャツ101の目立つ特徴であってもよい。しかしながら、着用者が自身の衣料にグラフィックマークが目立って表示されることを希望しない場合もあることが考えられる。例えば、プレーヤ201が、双方向型コンピュータゲーム203のプレイを行っていないとき、または、プレーヤ201が公共の場にいるときには、プレーヤ201は、グラフィックマーク103〜107が隠されて、シャツ101に比較的ふつうの外観であることを好むであろう。
【0034】
同様に、プレーヤ201が双方向型コンピュータゲーム203のプレイ領域内にいるときには、グラフィックマーク103〜107の位置は、双方向型コンピュータゲーム203によって検出され追跡される。ある状況下では、その他の人々も、グラフィックマーク付きの衣料を着用してプレイ領域内にいる場合がある。しかしながらその他の人々は双方向型コンピュータゲーム203によって検出されずにいたいと希望するかもしれない。例えば、その他の人々が、双方向型コンピュータゲーム203に参加する準備をしている場合や、その他の人々が、ディスプレイモニタ207を見て、双方向型コンピュータゲーム203によって提起された様々な課題を通して向上するプレーヤ201の能力を、評価しようとしている場合が考えられる。その他の人々がプレイ領域内にいると、その他の人々の衣料に付けられたグラフィックマークを、双方向型コンピュータゲーム203が偶然に検出し、それによってプレーヤ201のゲームプレイに影響が出るおそれがある。したがって、その他の人々の希望としては、様々なグラフィックマークを隠して、双方向型コンピュータゲーム203による不慮の検出を制限したい場合がある。
【0035】
以下の記述では、それぞれ、衣類と、少なくとも1個のグラフィックマークの形態の印形とを含む様々な種類の衣料が開示される。該衣類は、本発明の様々な実施形態の範囲内において非常に多様であり、例えばシャツ、ズボン、靴下、靴、帽子、手首バンドが含まれる。さらに、該衣類の構成は、グラフィックマークを、視界から選択的に隠すか、選択的に露出するものであることができる。したがって、この衣料の例を着用した人は、グラフィックマークを公共の場で隠したり、グラフィックマークを隠して双方向型活動装置(または認識装置)によって検出されないようにすることができる。同様に、双方向型活動装置(または認識装置)による検出が希望されるときには、着用者はグラフィックマークを露出できる。
【0036】
コンピュータゲーム203のような双方向型活動装置の用途によっては、手の位置を検出することが必要となる場合がある。例えば、バレーボールの試合をシミュレートするコンピュータゲームには、バレーボールをセットするか、さもなければ打つことに関わるゲームプレイが含まれるだろう。したがって、シャツの形態の衣料を、その袖に配置されたグラフィックマークと併せて利用するようにして、双方向型コンピュータゲーム203に、腕または手の位置に関する正確なデータを提供することができる。シャツは、胴部位に配置された1個以上のグラフィックマークも含むことができ、双方向型コンピュータゲーム203に体の位置に関するデータを提供することができる。
【0037】
図3A〜図3Cには、長袖シャツ301と、1対のグラフィックマーク303とが示されている。シャツ101において、着用者がシャツ101を着用するとグラフィックマーク103〜107が外側に配置されおおむね露出しているのとは対照的に、グラフィックマーク303は、選択的に隠したり露出させたりすることができる。図3Aおよび図3Bを参照すると、グラフィックマーク303がシャツ301の袖305内に配置され、グラフィックマーク303がおおむね目に見えず、双方向型コンピュータゲーム203によって検出できない隠蔽構成になっているシャツ301が示されている。しかしながら図3Cを参照すると、グラフィックマーク303の一方は、袖305の片方に設けられた複数の隙間307からはみ出ている。したがって、図3Cは、シャツ301の露出構成を示しており、該構成では、グラフィックマーク303は露出され、双方向型活動装置によっておおむね検出できる。
【0038】
各袖305は同軸2層の材料から形成され、シャツ301が隠蔽構成のとき、グラフィックマーク303は、両層の間に配置される。1対のつまみ309がグラフィックマーク303に留められており、シャツ301を隠蔽構成から露出構成に転換するために利用される。各つまみ309の端部は、各袖305の手首開口から外に出ている。シャツ301を隠蔽構成から露出構成に転換するためには、つまみ309をつかんで外側に引き、それによって、グラフィックマーク303を手首開口に方に引き寄せる。その結果、グラフィックマーク303が外側に曲がって、隙間307からはみ出す。
【0039】
グラフィックマーク303は、複数の細長い細片が、袖305内に、おおむね円形または円筒形になるように配列された構造になっている。加えて、グラフィックマーク303は、シャツ301が露出構成のときには外側に曲がり、シャツ301が隠蔽構成のときにはほぼ平面構成に戻る材料から形成される。したがって、布地、ゴムまたは様々なポリマー素材のような、様々な可撓性材料を利用して、グラフィックマーク303を形成することができる。希望される双方向型活動装置によって、グラフィックマーク303を確実に検出できるようにするために、各グラフィックマーク303は、シャツ301のその他の部分に比べて、比較的高いコントラストを示すことができ、または、各グラフィックマーク303は、特定の色、パターン、形状または反射性を有することができる。
【0040】
シャツ301が露出構成のときには、つまみ309もグラフィックマーク303の検出可能部分を形成してもよく、それによって、グラフィックマーク303の検出可能総面積が増す。隠蔽構成では、図3Aおよび図3Bに示す通り、つまみ309の比較的小さい部分が手首開口から外側に出ている。しかしながら、露出構成では、図3Cに示す通り、つまみ309の相当大きい部分が手首開口から外側に出て、手部分を覆う。つまみ309の末端に設けられた孔は、そこに指を通して、シャツ301を露出構成に保つことができる。シャツ301を露出構成から隠蔽構成に転換しようとする場合には、孔から指を抜き、グラフィックマーク303を隙間307の中に引き込み、ほぼ隠すことができる。
【0041】
グラフィックマーク303は、図3A〜図3Cに示し、また上記した通り、シャツ301の手首開口に隣接して配置される。衣料内に埋め込まれたグラフィックマークを選択的に隠蔽または露出させるためにつまみを利用する、という一般概念は、例えばひじ部位、肩部位、胴部位のような、シャツのその他の部位にも適用できる。したがって、グラフィックマーク303の一般的構造をシャツのその他の部位に適用して、双方向型活動装置にその他の部位の位置に関するデータを提供することができる。さらに、この一般的構造は、ズボンのようなその他の種類の衣料にも適用できる。例えば、グラフィックマーク303の一般的構造をズボンの足首開口に隣接する部位に適用して、脚または足首の位置に関するデータを双方向型活動装置に提供することができる。したがって、シャツ303に関して開示された一般的構造が身体の様々な地点および様々な衣料タイプに適用できることを、当業者は認識するはずである。
【0042】
上記に基づき、シャツ301およびグラフィックマーク303は、隠蔽構成から露出構成に転換可能な、双方向型活動装置向け衣料を提供する。隠蔽構成では、グラフィックマーク303は視界からほぼ隠れ、双方向型活動装置によっておおむね検出できない。しかしながら露出構成では、グラフィックマーク303が露出し、双方向型活動装置によって追跡できる。以下の記述では、隠蔽構成から露出構成に転換可能な追加衣料品目について考察する。
【0043】
図4には、シャツ401とグラフィックマーク403とを含む、本発明に従った別の種類の衣料が示されている。グラフィックマーク403は、シャツ401の右袖405および左袖407に配置されている。図4に示す通り、右袖405は、グラフィックマーク403の一方をほぼ隠す隠蔽構成になっている。しかしながら、左袖407は露出構成になっており、グラフィックマーク403の一方が目に見え、双方向型活動装置によって追跡できる。
【0044】
袖405および407は、アコーディオンのように伸び縮みする波形構造になっている。波形構造の表面は、交互に、シャツ401の肩部位の方と手首開口の方とを向いている。肩部位の方を向いた各表面は、シャツ401の残りの部分とほぼ同じ色、組織および反射性のような特性を持つように形成されている。しかしながら、手首開口の方を向いた各表面はグラフィックマーク403を含み、双方向型活動装置によって検出可能かつ追跡可能な、例えばコントラスト、色、形状、反射性を有する。
【0045】
右袖405は、図4には隠蔽構成として示されている。したがって、右袖405の波形構造は押し縮められ、その結果、グラフィックマークの付いた表面は視界から隠され、その他の表面が目に見えるようになっている。右袖405の手首開口に巻かれたストラップ409を利用して、右袖405を隠蔽構成に固定することができる。右袖405とは対照的に、図4には左袖407は露出構成として示されている。つまり、左袖407の波形構造は引き伸ばされ、グラフィックマークの付いた表面は露出して、双方向型活動装置によって追跡可能になっている。左袖407の手首開口に巻かれたストラップ409を利用して、左袖407を露出構成に固定することができる。
【0046】
シャツ401の構造では、右袖405に配置されたグラフィックマーク403は、左袖407に配置されたグラフィックマーク403とは独立して、隠蔽または露出できるようになっている。グラフィックマーク403が独立して隠蔽および露出できることが双方向型活動装置の特定の用途では有益であり得ることを、当業者は認識するはずである。例えば、ボーリングの試合をシミュレートする双方向型活動装置が最も効果的であり得るのは、グラフィックマーク403の一方だけが検出可能で、それによってボーリングの球をつかんで離す側の手だけに関するデータが、双方向型活動装置に提供される場合である。
【0047】
シャツ401を隠蔽構成から露出構成に転換すると、袖405および407は、事実上、半袖構成から長袖構成に転換される。換言すれば、シャツ401を隠蔽構成から露出構成に転換する過程で袖405および407は長さが増す。図5A〜図5Cには、類似の衣料、具体的には、グラフィックマーク503付きのシャツ501が開示される。その1対の袖505もまた、隠蔽構成から露出構成への転換中に長さが増す。袖505は、各々、アコーディオンのように伸び縮みする波形構造になっている。図5Aおよび図5Bに示す通り、袖505が押し縮められているとき、グラフィックマーク503は隠れている。袖505が引き伸ばされると、図5Cに示す通り、グラフィックマーク503は露出して双方向型活動装置によって追跡できる。
【0048】
1対の引きひも507および親指孔509は、シャツ501を隠蔽構成と露出構成とにそれぞれ保つように利用される。引きひも507は袖505のまわりに通されており、従来のやり方で締めたり緩めたりできる。引きひもを締めておけば、袖505が伸びてシャツ501が偶然に露出構成になることを効果的に防止できる。あるいは、袖505内に弾性要素を配置したり、ストラップを付けたりしても、シャツ501を隠蔽構成に保つことができる。袖505が引き伸ばされてトラッキングマーク503が露出したとき、親指またはその他の指を、各親指孔509に差し入れておけば、袖505が縮むのを防止できる。つまり、シャツ501を露出構成に保つように親指孔509を利用できる。
【0049】
図5Dには、同様の構造を持つ衣料がグラフィックマーク(図示せず)付きのズボン511として示されている。ズボン511の脚部分は、シャツ501の袖505と同様に機能し、それによって、伸びてグラフィックマークを露出し、縮んでグラフィックマークを隠す。シャツ501にはシャツ501を露出構成に保つための親指孔509が含まれるのに対して、ズボン511では、脚部分を露出構成に保つように足の裏を横切る1対のストラップを利用してもよい。
【0050】
図6Aおよび図6Bには、グラフィックマーク603付きシャツ601の形態の衣料が示されている。シャツ601には、回復力に富む弾性材料により形成された袖605が含まれ、該弾性材料によって、複数の隙間607が設けられている。グラフィックマーク603は、隙間607の背後に配置される。図6Aに示す通り、シャツ601は隠蔽構成になっており、隙間607はほぼ閉じており、グラフィックマーク603は双方向型活動装置によっておおむね検出できない。図6Bに示す通りに、袖605が伸ばされると、袖605を形成している材料が伸びて、隙間607が開くことによりグラフィックマーク603が露出する。また、袖605の各々に設けられた親指孔609に親指が差し込まれて、袖605を伸長露出構成に保つ。シャツ601を隠蔽構成に変更したい場合には、親指を親指孔609から抜けば袖605の弾力性が作用して、図6Aに示すように隙間607が閉じる。
【0051】
図6Cおよび図6Dには、シャツ601の一般的構造を備えた別種の衣料が、グラフィックマーク613を含むズボン611として、示されている。図6Cに示された隠蔽構成では、2本の脚部分615は縮んでおり、脚部分615に設けられた複数の隙間617は閉じて、グラフィックマーク613は隠れている。しかしながら、図6Dでは、脚部分615の片方が伸ばされて露出構成になり、グラフィックマーク613が露出している。各脚部分615には、ズボン611を露出構成に保つための下に延びるストラップ619が含まれている。
【0052】
図7A〜図7Cを参照して、シャツ701とグラフィックマーク703とを含む衣料が開示される。シャツ701に含まれる袖705は同軸2層の材料から形成される。袖705の手首開口に隣接して、最外層の材料には、複数の平行の隙間707が含まれる。グラフィックマーク703は、円筒形構造で、袖705を形成する材料層の間に配置されている。図7Aおよび図7Bに示す通り、隠蔽構成では、グラフィックマーク703は袖705のひじ部位に配置され、隙間707からは見えない。シャツ701を隠蔽構成から露出構成に転換するためには、図7Cに示す通り、グラフィックマーク703を手首開口の方に動かし、隙間707からグラフィックマーク703を露出させる。同様に、グラフィックマーク703を、隙間707から遠ざけて、シャツ701を露出構成から隠蔽構成に転換する。シャツ701、特に袖705を形成する材料は、グラフィックマーク703が隙間707に隣接して配置された場合に伸びて隙間707を開く弾性材料であってもよい。
【0053】
図7Aには、ズボン711とグラフィックマーク713とを含む衣料も開示される。ズボン711は、シャツ701と同様に機能する。つまりグラフィックマーク713は、1対の脚部分715を形成する材料層の間に配置される。ズボン711を露出構成にするためには、グラフィックマーク713を下に下げ、脚部分715に設けられた複数の隙間717の背後に配置する。
【0054】
図8Aおよび図8Bには、別の種類の衣料、具体的には、グラフィックマーク803付きのドレス801が示されている。図8Aに示す通り、隠蔽構成では、ドレス801の両わきに設けられた1対のジッパー805が、追加材料およびグラフィックマーク803を隠している。ドレス801を隠蔽構成から露出構成に転換するためには、ジッパー805を開き、追加材料およびグラフィックマーク803を露出させる。
【0055】
図9A〜図9Eには、別のシャツ901が示されており、該シャツには、1対の取り外し可能な袖903が含まれる。各袖903には、色、組織、反射性のような特性がシャツ901の残りの部分とほぼ同じで、双方向型活動装置によっておおむね追跡できない第1の表面905が含まれる。各袖903には、双方向型コンピュータゲーム203のような双方向型活動装置によって追跡可能なグラフィックマーク909が含まれる反対側の第2の表面907も含まれる。図9Aおよび図9Bに示された隠蔽構成では、袖903は、シャツ901の手首、前腕およびひじ部分を形成し、第1の表面905は外側を向いている。シャツ901を隠蔽構成から露出構成に転換するためには、図9Cおよび図9Dに示す通り、袖905を、手首開口に向かって下向きに巻き、第2の表面907およびグラフィックマーク909を露出させる。したがって、露出構成では、図9Eに示す通り、各袖903は手首開口の方へ巻かれ、グラフィックマーク909が外側を向くようになる。
【0056】
シャツ901は、袖905の表面を裏返し、露出させることによって、隠蔽構成から露出構成に転換するようにおおむね機能する。図10A〜図10Eには、同様に機能する衣料が示されており、該衣料には、シャツ1001とグラフィックマーク1003とが含まれる。シャツ1001には、各袖に関連する1対の袖口部位1005が含まれる。各袖口部位1005には、材料が重なり合う部分と、該重なり合う部分を一緒にして固定する留め具1007とが含まれる。留め具1007の構成は、例えば、スナップ、ボタン、マジックテープ、または磁石留めシステムであってもよい。図10Aおよび図10Bを参照すると、シャツ1001は隠蔽構成で示されており、袖口部位1005は、グラフィックマーク1003が隠されたほぼ従来型の外観を呈している。袖口部位1005には、シャツ1001が隠蔽構成のときに外側に面する第1の表面がある。シャツ1001を隠蔽構成から露出構成に転換するためには、図10Cおよび10Dに示す通り、留め具1007と材料の重なり合う部分とを引き離す。その後、袖口部位1005を後ろ向きに折り返して、第1の表面の反対側の第2の表面に配置されたグラフィックマーク1003を露出させ、留め具1007を再固定して、シャツ1001を、図10Eに示された露出構成にする。逆の手順を用いて、シャツ1001を露出構成から隠蔽構成に転換することができる。
【0057】
また、シャツ1001には、胴部位に配置されたフラップ1009も含まれる。フラップ1009の第1の表面は、シャツ1001のその他の部分と同様の特性を持つが、フラップ1009の第2の表面には、双方向型活動装置によって追跡可能なグラフィックマーク1011が含まれる。シャツ1001を隠蔽構成から露出構成に転換するためには、フラップ1009を後ろ向きに折り返して、グラフィックマーク1003を露出させる。留め具1007と同様の留め具を利用して、フラップ1009を隠蔽構成または露出構成になる位置に固定することができる。
【0058】
図11Aおよび図11Bにはシャツ1101が示されており、その1対の袖1103は少なくとも2層の同軸材料層から形成される。このように、各袖1103には内層1107の上に被さる外層1105が含まれる。図11Aに示された隠蔽構成では、外層1105は、内層1107を覆い、内層1107に配置されたグラフィックマーク1109を隠している。袖1103を図11Bに示された露出構成に転換するためには、外層1105を、袖1103のひじ部位に向かって巻き上げるか折り上げるかして、内層1107およびグラフィックマーク1109を露出させる。さらに、各内層1107には、親指を差し込める親指孔が含まれて、内層1107とグラフィックマーク1109との手に対する位置を固定することができる。
【0059】
また、シャツ1101には、開口部1113のあるフラップ1111も、シャツ1101の胴部位に配置されている。フラップ1111はシャツ1101の胴部位に配置された別のグラフィックマーク1115を覆っている。隠蔽構成ではフラップ1111はグラフィックマーク1115を覆い、プレーヤは開口部1113から頭部を出す。シャツ1101の肩部位および開口部1113に隣接する位置に設けられた磁石式留め具を利用して、フラップ1111を隠蔽構成になる位置に固定することができる。しかしながら、露出構成ではフラップ1111が頭部を超えて引かれ、プレーヤが開口部1113から右腕を出すことによりグラフィックマーク1115が露出される。
【0060】
シャツ1101を隠蔽構成から露出構成に転換するときの一般的操作には、材料を巻くか折り畳むかして、グラフィックマーク1119を露出させることが含まれる。同様の操作は、図12Aおよび図12Bに示されたシャツ1201およびズボン1211を含め、その他の衣料タイプでも利用できる。グラフィックマーク1203は、シャツ1201の胴部位1205に配置される。胴部位1205には、同軸的に配列された外層1207と内層1209とが含まれる。隠蔽構成では、外層1207が、内層1209に被さり、グラフィックマーク1203を覆う。シャツ1201を隠蔽構成から露出構成に転換するには、外層1207を下向きに折り畳み、内層1209およびグラフィックマーク1203を露出させる。ズボン1211は、シャツ1201と同様に機能する。通常、ズボン1211の脚部位に配置されたグラフィックマーク1213を露出するには、外層1217を、内層1219(各々が、グラフィックマーク1213の片方を含む)から離して折り畳む。
【0061】
図13Aおよび図13Bには、別の衣料構造が示されており、該衣料構造には、シャツ1301とグラフィックマーク1303とが含まれる。シャツ1301は1対の袖1305を含み、各袖には第1の表面1307と第2の表面1309とがある。隠蔽構成では、袖1305の下部は折り返され、第1の表面1307が外側に面して、腕に接触する表面を構成するようになっている。したがって、事実上、各袖1305は、同軸2層を形成する折り畳まれた材料要素から作られ、グラフィックマーク1303は、第2の表面1309に配置されて、隠蔽構成では相向かい合う形で折り畳まれている。シャツ1301を隠蔽構成から露出構成に転換するためには、畳まれた袖1305を広げ、第1の表面1307が腕に隣接し第2の表面1309が外側に面するようにして、グラフィックマーク1303を露出させるだけである。
【0062】
図13Cおよび図13Dには、ズボン1311とグラフィックマーク1313とを含む衣料が示されている。シャツ1301と同様の方式で、ズボン1311の脚部分1315にも、各々、第1の表面1317と第2の表面1319とがある。隠蔽構成を示した図13Cを参照すると、脚部分1315は折り返され、第1の表面1317だけが見えるようになっている。しかしながら、図13Dでは、脚部分1315の片方は、折り返されずに、第1の表面1317が脚に隣接して、グラフィックマーク1313の一方を含む第2の表面1319が外側に面するようになっている。したがって、ズボン1311は、ただ、畳まれた脚部分1315を広げるだけで、隠蔽構成から露出構成に転換できる。同様に、ズボン1311は、ただ、脚部分1315を再び折り返すだけで、露出構成から隠蔽構成に転換できる。
【0063】
衣料を隠蔽構成から露出構成に転換できる別の一般的手順としては、グラフィックマークを露出させるように衣料を引き伸ばすやり方がある。例えば、図14Aおよび図14Bには、シャツ1401とグラフィックマーク1403とを含む衣料が示されている。シャツ1401は、同軸2層の材料、外層1407と内層1409とからおおむね形成される2本の袖1405を含む。外層1407は、内層1409におおむね被さり、双方向型コンピュータゲーム203によっておおむね検出不可能な材料から形成される。内層1409の第1の部分は、外層1407からはみ出して、シャツ1401の袖口を形成する。しかしながら、グラフィックマーク1403は、内層1409の第2の部分に配置され、該第2の部分はシャツ1401が図14Aに示す隠蔽構成にあるときには外層1407によって隠されている。シャツ1401を隠蔽構成から露出構成に転換するためには、図14Bに示す通り、内層1409を外側に引き伸ばし、内層1409の第2の部分を外層1407から引き出してグラフィックマーク1403を露出させる。内層1409の袖口を形成する部位には孔が設けられており、この孔に親指を差し込み、内層1409が縮んで外層1407の中に引き戻されることを防止することができる。つまり、内層1409を引き伸ばすと、シャツ1401は隠蔽構成から露出構成に転換される。
【0064】
図14Aおよび図14Cの両方には、同様の構造を持つズボン1411およびグラフィックマーク1413が示されている。ズボン1411は各々外層1417と内層1419とから形成される脚部分1415を含む。グラフィックマーク1413は、内層1419に配置されている。図14Aに示す通り、ズボン1411は隠蔽構成にあり、グラフィックマーク1413は露出していない。ズボン1411を隠蔽構成から露出構成に転換するためには、内層1419を外側に引き伸ばし、図14Cに示す通り、グラフィックマーク1413を露出させる。内層1419の一部に足を差し込んで、ズボン1411を露出構成に保つことができる。
【0065】
シャツ1501とグラフィックマーク1503とを含む衣料の一部が引き伸ばされて、グラフィックマーク1503が露出される別の実施形態が図15A〜図15Cに示されている。シャツ1501は袖口1507のある1対の袖1505を含む。各袖口1507は、リブ構造のニットまたは弾性材料から形成される。図15Aおよび図15Bに示す通り、袖口1507が手首のまわりにあるとき、袖口1507は、ほぼ従来型の外観を呈し、トラッキングマーク1503は隠れている。しかしながら、袖口1507が手を覆うように引き伸ばされると、図15Cに示す通り、袖口1507の様々なリブが引き離されて、グラフィックマーク1503が現れる。
【0066】
図16A〜図16Cには、シャツ1601とグラフィックマーク1603とを含む衣料が、開示される。図16Aに示された隠蔽構成では、シャツ1601は、フード1605付きベストの一般的構造を持つ。シャツ1601を隠蔽構成から露出構成に転換するためには、図16Bに示す通り、フード1605のジッパーをジッパー線1607に沿って開き、グラフィックマーク1603を含む1対の袖1609を現す。加えて、グラフィックマーク1603は、図16Cに示す通り、シャツ1601が露出構成のときに背中に掛かっているフード1605のその他の内側部分にも配置されている。
【0067】
図3A〜図16Cを参照して開示された上記衣料の説明では、グラフィックマークを選択的に隠蔽および露出させるために利用できるシャツおよびズボンについて様々な例が提供されている。いくつかの実施形態では、グラフィックマークを選択的に隠蔽および露出させるための構造が、例えばシャツに関して開示された。同様の構造が、例えばズボン、コート、靴または靴下のような、その他の種類の衣料にも適用できることを、当業者は理解するはずである。したがって、グラフィックマークを隠蔽および露出するための様々な構造が特定の種類の衣料に関して開示されているのは、単に、該構造を衣料に組み込むことのできるやり方の例を提供するだけの目的によるものであり、本発明の様々な実施形態を特定の種類の衣料に制限しようとする意図からではない。さらに、上記の考察では、おおむね、衣料を隠蔽構成から露出構成に転換するやり方についての指示が提供されている。逆のプロセスを用いれば露出構成から隠蔽構成に転換できることを、当業者は理解するはずである。
【0068】
双方向型活動装置の用途によっては、足首または脚の位置よりもむしろ、足の位置を検出することの方が必要となる場合がある。例えば、サッカーの試合をシミュレートする双方向型活動装置には、サッカーボールを蹴ることに関わるゲームプレイが含まれるであろう。したがって、靴および靴下を含めた履物の形態の衣料をグラフィックマークと併せて利用して、双方向型活動装置に足の位置に関する正確なデータを提供することができる。
【0069】
図17Aおよび図17Bには、グラフィックマーク1703付きの靴1701が示されている。靴1701には、靴の甲(アッパー)1705と靴底(ソール)1707とが含まれる。甲1705は、快適にそしてしっかりと足を受け入れ、靴1701を足に固定する構成になっている。靴底1707は、甲1705の下部に取り付けられ、2つの主要要素、中底と表底とを含むことができる。中底は地面の反力を弱め、エネルギーを吸収して、地面による衝撃から足および脚を保護する。表底は、地面とかみ合って牽引力を提供するための耐摩耗性要素である。したがって、靴1701は、例えば運動に利用されるランニングシューズまたはクロストレーニングシューズのような、おおむね従来型の靴の構成になっている。
【0070】
甲1705には、足の足背(インステップ)部分に対応する足背部位1709が含まれる。換言すると、足背部位1709は、爪先領域から足首開口までの甲1705の表面部分である。足背部位1709をなす甲1705の材料が、グラフィックマーク1703を選択的に隠蔽および露出させることができるフラップ1711を形成している。図17Aを参照すると、靴1701は隠蔽構成で示されており、フラップ1711はグラフィックマーク1703に被さっている。しかしながら、グラフィックマーク1703を露出させようとする場合には、フラップ1711を足首開口の方に引き寄せて、例えば磁石式留め具やマジックテープで位置を固定することができる。したがって、図17Bに示す通り、グラフィックマーク1703がある部位から、フラップ1711を取り除くことによって靴1701を露出構成にできる。同様に、フラップ1711の位置を元に戻すことによって靴1701を隠蔽構成に戻すことができる。
【0071】
グラフィックマーク1703の特定の位置は、本発明の範囲内で、変えることができる。ある実施形態では、グラフィックマーク1703は、もっぱら甲1705のフラップ1711によって覆われた部分にのみ配置できる。したがって、フラップ1711を後方に引き寄せる行為は、グラフィックマーク1703が含まれる甲1705の第2の層を露出させるように作用する。しかしながら、別の実施形態では、グラフィックマーク1703は、フラップ1711の裏面と、フラップ1711によって覆われた甲1705の部分とに配置できる。したがって、フラップ1711を後方に引き寄せる行為は、甲1705の第2の層とフラップ1711の裏面との両方にあるグラフィックマーク1703を現すように作用する。本発明のさらに別の実施形態では、フラップ1711は、例えば、かかと部位、足の内側面または外側面のような靴1701のその他の部位に配置できる。
【0072】
図18Aおよび図18Bに、靴1701およびグラフィックマーク1703と同様の構造を持つ靴1801およびグラフィックマーク1803が示されている。靴1801には、甲1805と靴底1807とが含まれる。甲1805の足背部位1809には、グラフィックマーク1803を選択的に隠蔽および露出するためのフラップ1811が規定されている。フラップ1711が、隠蔽構成時に足背部位1705をゆるく覆っていたのに対して、フラップ1811には、フラップ1811をグラフィックマーク1803を覆う位置に固定するジッパー1813が含まれる。加えて、靴1801はフラップ1811の裏面にグラフィックマーク1803部分が含まれるものとして、示されている。
【0073】
図19A〜図19Cには、別の靴1901およびグラフィックマーク1903が示されている。靴1901には、甲1905と靴底1907とが含まれる。甲1905に含まれる足背部位1909には、裏に折り返すと足背部位1909にグラフィックマーク1903が現れる1対のフラップ1911がある。図19Aを参照すると、靴1901は隠蔽構成で示されており、フラップ1911は、グラフィックマーク1903に被さり、グラフィックマーク1903が双方向型活動装置によって検出されることをおおむね防止する。しかしながら、靴1901を露出構成に転換するためには、図19Bおよび図19Cに示す通り、フラップ1911を裏側に折り返す。
【0074】
例えば磁石式留め具1913を利用して、フラップ1911を隠蔽構成および露出構成の両方の位置に固定することができる。磁石式留め具1913の部分は、フラップ1911の両方に配置されたものとして示されており、該磁石式留め具に対応する部分は、靴1901の足首開口に隣接して配置されたものとして示されている。靴1901が隠蔽構成のとき、磁石式留め具1913のフラップ1911に配置された部分は、互いにくっついて、フラップ1911をグラフィックマーク1903を覆う位置に固定してもよい。しかしながら、靴1901が露出構成のとき、磁石式留め具1913のフラップ1911に配置された部分は足首開口に隣接する該対応位置にくっつき、フラップ1911を露出構成に固定することができる。
【0075】
図20Aおよび図20Bには、別の靴2001および様々なグラフィックマーク2003が示されている。靴2001には、甲2005と靴底2007とが含まれる。甲2005は、靴2001のかかと部位から延びた引きひも2011に機械的につながれた複数のスリット2009を含む。グラフィックマーク2003は、スリット2009の背後に配置される。図20Aに示す通り、隠蔽構成ではスリット2009の端が互いに接触して、グラフィックマーク2003を隠している。靴2001を隠蔽構成から露出構成に転換するためには、引きひも2011の一部をかかと部位から外に引き出す。この行為は、図20Bに示す通り、スリット2009の端を互いに引き離すように作用し、グラフィックマーク2003が現れる。したがって、引きひも2011の位置を操作することによって、グラフィックマーク2003を現すことができる。
【0076】
双方向型コンピュータゲーム203に足の位置に関するデータを提供するために、靴ばかりでなく、靴下もグラフィックマークと併せて利用することができる。図21Aおよび図21Bを参照すると、靴下2101およびグラフィックマーク2103が示されている。靴下2101に含まれる外側表面2105は足の外方を向き、靴下2101に含まれる内側表面2107は、おおむね足に接触している。グラフィックマーク2103は、内側表面2107の足首部位に配置されている。図21Aに示された隠蔽構成では、足首部位が足首に沿い、グラフィックマーク2103が足首に隣接して視界から隠れるようになっている。靴下2101を隠蔽構成から露出構成に転換するためには、図21Bに示す通り、足首部位を下向きに折り返し、足首部位が事実上外向きにめくれるようにして、グラフィックマーク2103を露出させることができる。本発明のいくつかの実施形態では、グラフィックマーク2103は外側表面2105にも配置され、靴を履くことによって効果的に隠蔽構成にすることができる。
【0077】
図22Aおよび図22Bには、別の靴下2201およびグラフィックマーク2203が示されている。靴下2201に含まれる足首部位は外層2205と内層2207とを有し、同軸的に配列されている。グラフィックマーク2203は、外層2205と内層2207との各隣接表面に配置されている。図22Aに示す通り、隠蔽構成では、層2205および2207が足首に沿って上方に延び、効果的にグラフィックマーク2203を隠す。靴下2201を露出構成に転換するためには、図22Bに示す通り、外層2205を下向きに折り返す。
【0078】
足の位置に関するデータを提供するためにグラフィックマーク付きの履物を利用できるのに対して、双方向型活動装置の用途によっては、頭の位置を検出することが必要となる場合がある。例えば、サッカーの試合をシミュレートする双方向型活動装置には、頭部を利用してサッカーボールの動きを導くことに関わるゲームプレイが含まれるだろう。したがって、帽子またはヘッドバンドのようなヘッドウェア(頭に被るもの)の形態の衣料をグラフィックマークと併せて利用して、双方向型活動装置に頭の位置に関する正確なデータを提供することができる。
【0079】
図23A〜図23Cに、帽子2301および様々なグラフィックマーク2303が示されている。帽子2301は、おおむね円筒形の構造で、頭のまわりに通された引きひも2305を含む。図23Aおよび図23Bに示す通り、隠蔽構成では、帽子2301から頭の上部が露出し、該帽子に設けられた複数のスリット2307は閉じて、グラフィックマーク2303は隠されている。帽子2301を露出構成に転換するためには、引きひも2305を引き締めて、帽子2301が頭の上部まで引き伸ばされるようにする。帽子2301を引き伸ばすと、図23Cに示す通り、スリット2307が引き離されてグラフィックマーク2303が露出する。
【0080】
図24A〜図24Cに、別の帽子2401および様々なグラフィックマーク2403が示されている。帽子2401に含まれる要素2405は、後頭部に対応する部位に配置されている。図24Aおよび図24Bに示された隠蔽構成では、複数のスリット2407は閉鎖構成であり、グラフィックマーク2403を隠している。帽子2401を露出構成に転換するためには、図24Cに示す通り、帽子2401の一部を要素2405から引き出し、頭部全体にわたり帽子2401を広げる。帽子2401を広げる行為は、スリット2407を引き離してグラフィックマーク2403を露出させるように作用する。
【0081】
ここで、シャツおよびズボンに関する実施形態の追加例について考察する。図25A〜図25Dを参照すると、ズボン2501およびグラフィックマーク2503が開示されている。ズボン2501には1対の脚部分2505が含まれ、各脚部分2503には1対の独立したV形ストラップ2507があってX形構造を形成している。各ストラップ2507は、マジックテープのような外すことのできる留め具でズボン2501に固定される。図25Aおよび図25Bに示された隠蔽構成では、ストラップ2507は脚部分2505の背面に配置され、グラフィックマーク2503はストラップ2507によって隠されている。より詳しくは、該グラフィックマークは、ストラップ2507の隠れた領域に配置され、また、グラフィックマーク2503は脚部分2505のストラップ2507の下になっている部分に配置されている。ズボン2501を隠蔽構成から露出構成に転換するためには、図25Cに示す通り、ストラップ2507を外し、ぐるりと回して、脚部分2505の前面に延びるようにされる。この行為によって、図25Dに示す通り、ストラップ2507の先に脚部分2505に隣接していた面が露出し、それによってグラフィックマーク2503が露出する。
【0082】
同様の構造は、図25E〜図25Gに開示されたシャツ2511およびグラフィックマーク2513のような、その他の衣料に対しても適用できる。シャツ2511には各々2個のV形ストラップ2517のある2本の袖2515が含まれる。図25Eおよび図25Fには、シャツ2511の隠蔽構成が示されている。ストラップ2517をシャツ2511の背面から外し、袖2515のまわりに回し、その後、シャツ2511の前面に取り付け直すことで、図25Gに示す通り、グラフィックマーク2513を露出させてシャツ2511を露出構成にすることができる。
【0083】
図26A〜図26Cに示される織物構造の衣料には、シャツ2601とグラフィックマーク2603とが含まれる。シャツ2601に含まれる2本の袖2605は、要素2607を組み込むようにして織られており、該要素2607は、袖2605の構造中に織り込まれ、かつ、グラフィックマーク2603を含む。要素2607は、操作すると、織物の1筋(1本のライン)とほぼ等しい距離ずつ双方向的に移動する。
【0084】
したがって、要素2607が移動する過程で、要素2607の以前には袖2605のその他の部分の下になっていた箇所が露出する。図26Aおよび図26Bに示された隠蔽構成では、要素2607は第1の位置にあって、グラフィックマーク2603は隠れている。シャツ2601を露出構成に転換するためには、要素2607を袖2605に対して移動させ、要素2607のグラフィックマーク2603を含む箇所を露出させる。また、同様の構成は、図26Aにも示される別のグラフィックマーク付きズボン2611でも利用できる。
【0085】
双方向型活動装置の多数の用途では、人の動きを効果的に追跡するために、腕および脚を含めた体肢の位置に関するデータが必要となる。シャツ、ズボンおよび履物を含む、上記の様々な種類の衣料を利用して、体肢の位置に関するデータを双方向型活動装置に提供することができる。しかしながら、なかにはグラフィックマーク付きの手首バンドまたは足首バンドのようなバンド構造を好む人々もいるかもしれない。以下の考察では、例示のために手首または足首いずれかに関する様々なバンドの例が提供される。しかしながら、本明細書で考察されるバンドの一般的構造が手首および足首用途のみに限定されず、例えばひじ、膝、および上腕を含め、その他の身体部位に適用できることを、当業者は理解するはずである。
【0086】
図27A〜図27Cには、衣料がグラフィックマーク2703付きのバンド2701の形態で示されている。バンド2701には、第1の表面2705と、反対側の第2の表面2707とが含まれる。第1の表面2705は双方向型活動装置によっておおむね追跡されない特性を持つ。第2の表面2707にはグラフィックマーク2703が含まれ、双方向型活動装置によっておおむね追跡可能な、例えばコントラスト、色、形状または反射性を有するように形成される。したがって、図27Aに示す通り、第1の表面2705が外側に面し、第2の表面2707が身体に接触するようにして、バンド2701を着用することにより、バンド2701を隠蔽構成で着用することができる。バンド2701を露出構成に転換するためには、図27Bおよび図27Cに示す通り、ただ、バンド2701をひっくり返し、第2の表面2707を露出させるだけである。
【0087】
図28A〜図28Cには、衣料の別の実施形態がグラフィックマーク2803付きのバンド2801の形態で示されている。バンド2801は第1の表面2805と、反対側の第2の表面2807とを含む。バンド2801の構造は、折り畳んで第1の表面2805だけが外側に面するようにでき、または、畳まれたバンド2801を広げて第2の表面2807を露出することができる。第1の表面2805は、双方向型活動装置によっておおむね追跡されない特性を持ち、第2の表面2807にはグラフィックマーク2703が含まれる。図28Aに示すようなやり方でバンド2801を折り畳むことによって、バンド2801を隠蔽構成で着用することができる。バンド2801を露出構成に転換するためには、図28Bおよび図28Cに示す通り、ただ、畳まれたバンド2801を広げ、第2の表面2807を露出させるだけである。
【0088】
図29Aおよび図29Bを参照すると、バンド2901とグラフィックマーク2903とを含む衣料が開示されている。バンド2901には、弾性材料2907によって接続された複数の断片2905が含まれ、グラフィックマーク2903は弾性材料2907上に配置されている。断片2905は1つになって、指にぴったりとはまる寸法のリングを形成する。しかしながら、バンド2901に外向きの圧力を加えると弾性材料2907が引き伸ばされて、例えば手首に、バンド2901をはめることができる。図29Aに示す通り、グラフィックマーク2903が露出しないように、バンド2901を指に隠蔽構成で着用することができる。しかしながら、バンド2901を隠蔽構成から露出構成に転換するためには、図29Bに示す通り、弾性材料2907を引き伸ばし、バンド2901を身体の別の部分にはめることにより、グラフィックマーク2903を露出させる。
【0089】
図30Aおよび図30Bには、バンド3001とグラフィックマーク3003とを含む衣料が開示されている。バンド3001には、弾性材料3007によって接続された複数の断片3005が含まれ、グラフィックマーク3003は弾性材料3007上に配置される。断片3005は中央部が曲がる(屈曲する)構造になっている。バンド3001に内向きの圧力を加えると、断片3005は引き離され、外向きに放射状に突き出す。バンド3001は、図30Aに示す通り、隠蔽構成で着用できる。しかしながら、バンド3001を隠蔽構成から露出構成に転換するためには、図30Bに示す通り、断片3005を曲げて様々な断片3005の間から弾性材料3007を露出させる。
【0090】
図31A〜図31Cには、バンド3101とグラフィックマーク3103とを含む衣料が開示されている。バンド3101には、膨張可能構造3107によって接続された複数の断片3105が含まれ、グラフィックマーク3103は膨張可能構造3107上に配置されている。膨張可能構造3107内の流体圧力を上げると、バンド3101はサイズが増し、断片3105が引き離されてグラフィックマーク3103が露出する。バンド3101は、図31Aに示す通り、隠蔽構成で着用できる。しかしながら、バンド3101を隠蔽構成から露出構成に転換するためには、図31Bに示す通り、断片3105の1つを持ち上げて、膨張可能構造3107の注入口3109を露出させる。その後、注入口3109に息を吹き込んでバンド3101を膨らませ、グラフィックマーク3103を露出させて、図31Cに示す通り、バンド3101を露出構成にする。
【0091】
図32A〜図32Cを参照すると、バンド3201とグラフィックマーク3203とを含む衣料が示されている。バンド3201には、手首、足首またはその他の身体部分にはめられる円筒形要素3205が含まれる。バンド3201には、要素3205から取り外し可能なフラップ3207も含まれる。フラップ3207には、第1の表面3209と、反対側の第2の表面3211とが含まれる。第1の表面3209は、双方向型活動装置によっておおむね追跡できない特性を持つ。第2の表面3211は、グラフィックマーク3203を含み、双方向型活動装置によっておおむね追跡可能な、例えばコントラスト、色、形状または反射性を有するように形成される。したがって、図32Aに示す通り、第1の表面3209が外側に面するようにして、バンド3201を隠蔽構成で着用することができる。バンド3201を露出構成に転換するためには、図32Bおよび図32Cに示す通り、ただ、フラップ3207の向きを逆にし、第2の表面3211が外側に面することによってバンド3201を露出構成にするだけである。
【0092】
図33A〜図33Dには、衣料の別の実施形態がグラフィックマーク3303付きのバンド3301の形態で示されている。バンド3301は上記のバンド2801と同様の構造であるが、複数の追加バンド3305がバンド3301内に配置されている点が異なる。図33Bに示された追加バンド3305には、グラフィックマーク3303が付いており、双方向型コンピュータゲーム203によって追跡される。バンド3301は、その中に追加バンド3305を収めると、図33Aに示す通り、隠蔽構成で着用できる。バンド3301を露出構成に転換するためには、図33Cに示す通り、バンド3301を開いて追加バンド3305が見えるようにする。その後、追加バンド3305を、例えば様々な体肢に巻き付けて、図33Dに示す通り、グラフィックマーク3303を露出させる。
【0093】
グラフィックマーク3403付きのズボン3401を開示し、グラフィックマーク3413付きの1対のバンド3411も開示する図34A〜図34Cに示す通り、様々な衣料タイプを組み合わせることができる。ズボン3401には1対のすそ折り返し部位3405が含まれる。バンド3411は、折り返し部位3405のまわりに被さって、折り返し部位3405に配置されたグラフィックマーク3403を隠すように構成されている。したがって、隠蔽構成では、バンド3411は折り返し部位3405を覆う。ズボン3401およびバンド3411を露出構成に転換するためには、バンド3411を折り返し部位3405から外してグラフィックマーク3403を露出させる。折り返し部位3405から該バンドを外すことで、折り返し部位3405に接触していたバンド3411の面に配置されたグラフィックマーク3413も露出される。バンド3411は、双方向型活動装置の使用中に、グラフィックマーク3413が外側に面した状態で、例えば手首に付けることができる。
グラフィックマークの役割を果たす衣料
本発明のいくつかの実施形態では、1点の衣料品全体がグラフィックマークの役割を果たすことができる。例えば図35A〜図35Cには、各々グラフィックマーク3503の役割を果たすことができる手/手首カバー3501の3つの例が示されている。より詳しくは、図35Aに示された手/手首カバー3501Aは、着用者の手首、手のひら、および親指に巻き付けられたラップ(おおい)3505から形成される。ラップ3505の一端を留め具3507で該ラップの残りの部分に固定する。留め具3507は、マジックテープ材料、スナップ、接着性材料などを用いた留め具のような、適切な任意の留め具であってもよい。次の図35Bに示された手/手首カバー3501Bは、例えばニット材料のような織物材料から形成されている。当業者には理解されるであろうが、かかるニット材料は伸縮性があって、様々な手のサイズにぴったりと合わせることができる。次いで図35Cに示された手/手首カバー3501Cは、エラステン(例えばライクラ)のような伸縮性繊維を用いた材料や、例えばネオプレンのような不織材料から形成することができる。
【0094】
図35A〜図35Cに示された各実施形態では、手/手首カバー3501は、ほとんどの背景環境から容易に区別できる色を持つ。カバー3501は、例えば、鮮やかなオレンジ色や鮮やかな黄色であってもよい。双方向型活動装置は、この特徴的な色を利用して、カバー3501と背景環境とを区別することができ、それによって双方向型活動装置は、カバー3501の動き、ひいては着用者の手および手首の動きを追跡することができる。よって、カバー3501自体が双方向型活動装置によって追跡可能なトラッキングマーク3503を形成する。もちろん、任意の種類の衣料について、該衣料の一部または全体の特徴的な色を利用してグラフィックマークを形成することができ、またこの特徴が手/手首カバーだけに限定されないことは理解されるであろう。
【0095】
さらに、本発明の様々な実施形態では、リバーシブル衣料はその片面に第1の区別可能な色を、反対の面に別の区別可能な色を有することができる。これらの実施形態では、着用者は、該衣料を裏返して着用するだけでグラフィックマークを変更することができる。例えば、各カバー3501は図示されている面の裏面に異なる色を有することができる。この異なる色もまた、双方向型活動装置によってほとんどの背景環境と区別される(よって、追跡される)。したがって、本発明の様々な実施形態では、衣料品それ自体が、グラフィックマークの役割を果たすことができる。さらに、本発明のいくつかの実施形態では、衣料品は、2つの異なるグラフィックマークの役割を果たすことができる。
グラフィックマークの種類
概要
以下で詳しく考察する通り、多種多様な材料およびメカニズムを用いて、双方向型活動装置、認識装置またはその両方と併用するためのグラフィックマークを形成することができる。一部のグラフィックマークは固定され受動的であってもよい。その他のグラフィックマークは能動的であってもよい。この種のグラフィックマークでは、グラフィックマークの特徴は変更できる。本発明のいくつかの実施形態では、能動的グラフィックマークの特徴を着用者が指定することができる。本発明のその他の実施形態では、能動的グラフィックマークの特徴は、環境変化、着用者による何らかの活動、またはその他の外部刺激に応じて、自動的に変化することができる。
【0096】
また、上記した本発明の多数の例では、グラフィックマークはほぼ2次元の表面により形成される。しかしながら、本発明の様々な実施形態では3次元グラフィックマークを使用できることに留意すべきである。例えば、ピラミッド形または半球形のような隆起形状を、本発明の様々な実施形態用のグラフィックマークとして使用することができる。有利な点として、3次元グラフィックマークを使用すれば、双方向型活動装置にとって、該マークが様々な角度および方角から見えるようになる。
グラフィックマーク付き衣料の製造方法
図36には、シャツ101のようなグラフィックマーク付きの衣料を、本発明の様々な実施形態に従って製造するためのひとつの方法が示されている。この図示された実施形態では、該方法はゲーム203と併用するための衣料を製造するためのものであるが、この方法が、双方向型活動装置または認識装置向けの任意の種類の衣料を製造するために採用できるという点は理解されるであろう。この図に見られる通り、ステップ3601において、衣料製造者は、グラフィックマーク付き衣料と併用される予定の双方向型ゲーム203を分析する。より詳しくは、衣料製造者は、双方向型ゲーム203が使用者の動きを適切に追跡できるようにするために、該衣料に付けることがふさわしいグラフィックマークの種類を判断する。適切なグラフィックマークの種類に関するこの情報は、双方向型ゲーム203の製造者から直接得ることができ、または、双方向型ゲーム203のソフトウェアコード(例えば、グラフィックマーク識別モジュール211または認識モジュールのソフトウェアコード)のような、双方向型ゲーム203のコンポーネントを研究することによって得ることができる。
【0097】
例えば、図1に示す通り、双方向型ゲーム203がグラフィックマークとして容易に識別することができる特定の形状(すなわち十字形)がシャツ101には付いている。しかしながら、これに代わる本発明の実施形態では、双方向型ゲームは特定の形状よりもむしろ特定の色のグラフィックマークを区別するであろう。例えば、本発明のいくつかの実施形態では、双方向型ゲームは、衣料の青い背景の中にある赤い色のグラフィックマークの方を、特定の形状のグラフィックマークよりも容易に識別することができる。これとは別にまたはこれに追加して、一部の双方向型ゲームは、付けられた衣料に対して単にコントラストが高いだけのグラフィックマークよりも、反射性のグラフィックマークの方をうまく区別するだろう。例えば、本発明のいくつかの実施形態では、双方向型ゲームにおいて、赤外線、可視光または音波の発信機のような電磁波発信機と、これらの電磁波の反射を検出するための1台以上の検出器とを併用することができる。その場合、グラフィックマークは、該当する種類の電磁波に対して特に反射性を有する材料により形成できる。
【0098】
さらに、一部の双方向型ゲームでは、プレーヤの位置のみを追跡する。これらのゲームの場合、衣料品には、ただ1個のグラフィックマークが該衣料の中心位置に配置されれば十分であろう。加えて、双方向型ゲームでは、プレーヤの四肢の各々の動きを実際に追跡することもできる。この種の双方向型ゲームの場合、衣料には、シャツの各袖またはズボンの各脚に1個ずつといったふうに、複数のグラフィックマークを付けることが必要となるだろう。
【0099】
製造者が衣料に付ける適切なグラフィックマークについて判断した後、製造者はステップ3603において、それらのグラフィックマークの付いた衣料を製造する。上記で詳細に述べた通り、製造者は、もとからグラフィックマークの付いている衣料を製造することができ、または、衣料が作られた後で該衣料にグラフィックマークを付けることができる。次に、ステップ3605において、製造者は、該衣料を、製造者によって研究された双方向型ゲームのプレイを意図する着用者の利用に供する。その後、ステップ3607において、プレーヤ201が製造者からグラフィックマーク付き衣料を入手する。プレーヤ201は、ステップ3609においてグラフィックマーク付き衣料を着用し、ステップ3611においてグラフィックマーク付き衣料を着用したまま、製造者によって研究された双方向型ゲームをプレイする。
【0100】
上記の通り、グラフィックマークを用いた衣料の種類は、希望される任意のものであることができる。例えば、本発明のいくつかの実施形態では、該衣料には、長袖シャツおよび袖付きシャツのようなシャツ、ジャケット、ズボン、ショーツ、靴下ならびに帽子を含めることができる。該衣料にはまた、履物も含めことができる。さらにまた、該衣料は、ウェイトやスポーツ器具のような手持ち式の物、プレーヤの手首、胸もしくは足首に巻いて着用できるバンドのようなバンド、またはプレーヤがすでに所持している衣料に貼付できるステッカーであってもよい。上記の方法に加えて、本発明のさらに別の実施形態では、使用者は、衣料品に表示されるグラフィックマークを、個人的に選ぶことができる。例えば、製造者は、積層板または接着性材料のような、1つ以上のコンポーネントを提供することができ、着用者はそれを用いて衣料上に個別のグラフィックマークを形成することができる。
逆反射性グラフィックマーク
図37には、1個以上の逆反射性グラフィックマークを利用して双方向型ゲームがプレーヤの動きを追跡するのを補助する、本発明のさらに別の実施形態が示されている。この図に見られる通り、プレーヤ3701は胸部にグラフィックマーク3705が付いたシャツ3703を着用している。グラフィックマーク3705は、逆反射性材料から形成される。当業者には知られている通り、逆反射性材料とは光を光源の方向に反射し返す材料である。
【0101】
より具体的に、図38を参照して、逆反射性の働きについて簡単に考察する。当業者には理解されるであろうが、物質による反射の仕方には、通常、2通りある。第1に、表面は入射光を拡散反射する場合がある。すなわち、入射光が特定の角度で拡散性表面に当たった場合、該表面はその入射光を多方向に反射し、入射光の明瞭な鏡映を生成しない。第2に、表面は、正反射または鏡面反射を提供する場合がある。この種の表面では、入射光が特定の角度で該表面に当たった場合、該表面は入射光を対角反射する。しかしながら、逆反射表面では、入射光はそれが発せられた方向とおおむね同じ方向に反射される。
【0102】
従来技術で知られている通り、逆反射性表面3801には、鏡層3803と、鏡層3803を覆う逆反射性シート層とが含まれる。該逆反射性シート層は、微小立方体もしくは角柱要素により形成でき、または、図38に示された球3805のような透明ビーズにより形成できる。この図に見られる通り、入射光線3807は、ビーズ3805に当たるとビーズ3805の中心軸(鏡層3803に垂直)に向かって反射される。入射光線3807は、鏡面3803から反射されると、入射光線3807の方向とおおむね平行な方向にビーズ3805から出る。よって、逆反射性表面は入射光をそれが発せられた方向とおおむね同じ方向に反射する。もちろん、入射光線の方向とそれに対応する反射光線との間にはいくらかのずれがある。このずれは観測角と呼ばれる。
【0103】
ここで図37に戻ると、プレーヤ3701によって使用されている双方向型ゲームでは、グラフィックマーク3705の逆反射性がうまく利用されるようにカメラ3707が用いられている。カメラ3707には、光源3711が取り付けられたスタンド3709が含まれる。光源3711から入射光3713の光線を向けられると、グラフィックマーク3705は入射光3713を反射光3715の光線として反射する。反射光線3715の方向は、光源3711の方に戻る。カメラレンズ3717は光源3711に比較的近いため、光源3711から反射された光の観測角内にある。
【0104】
よって、カメラレンズ3717は、逆反射性グラフィックマーク3705によって反射された光源3711からの光を、映像化する。しかしながら、当業者には理解されるであろうが、観測角の外側に位置するその他の観察者には、逆反射性グラフィックマーク3705からの反射光3715は見えない。その代わりに、これらの観察者には、グラフィックマーク3705が、ただ、いくらか光るマークとして見えるだけである。加えて、逆反射性グラフィックマーク3705は反射性が高いため、グラフィックマーク3705の映像はシャツ3703によってもたらされるような周囲の背景からはっきり区別されるであろう。このことにより、双方向型コンピュータゲームがグラフィックマーク3705を背景の中から認識しやすくなる。
【0105】
もちろん、理解されるはずだが、光源3711から反射された光の観測角内にカメラ3707をおくために、光源3711をカメラ3707のスタンド3709に取り付ける必要はない。それよりもむしろ、当業者には明らかであろうが、逆反射性グラフィックマーク3705から反射された光の観測角に含まれる領域は、光源3711からグラフィックマーク3705までの距離によって決まる。また、カメラ3707から逆反射性グラフィックマーク3705までの距離によって、カメラ3707が観測角に含まれる領域内にあるか否かも決まる。
【0106】
図39には、カメラ3901によって撮影された映像が、通常、確実に観測角内の逆反射性グラフィックマークから反射された光を含む、カメラ3901のひとつの実施形態が示されている。カメラ3901には、カメラレンズ3903と光源3905とが含まれる。図39に見られる通り、光源3905はカメラレンズ3903を取り巻いている。よって、光源3905からのすべての光は、逆反射されてカメラレンズ3903に戻る。すなわち、ほとんどすべての状況において、カメラレンズ3903は光源3905から反射された光の観測角内に入る。もちろん、当業者には理解されるであろうが、レンズ3903と光源3905との間の半径方向の距離は、逆反射性グラフィックマークまでの予想距離に基づいて変更できる。ほとんどの状況において、双方向型コンピュータゲームでは通常、プレイ領域の奥行きが指定される。よって、レンズ3903と光源3905との間隔を空ける際、意図されたプレイ領域の奥行きを考慮に入れることができる。
【0107】
図37および図39に示された光源/レンズ構成に加えて、様々なその他の構成もまた考えられることに留意すべきである。例えば、光源3905は、カメラレンズ3903の一部分だけを取り巻くことができる。あるいは、光源3905は、該カメラの取り付け台以外の異なる支柱に取り付けられることができる。光源3905およびカメラレンズ3903に対し、多種多様な位置決めおよび取付けオプションが別個に利用でき、該オプションを利用してもなお、カメラレンズ3903は光源3905からの光を逆反射性標的が反射した光の観測角内にあるように維持されるであろう。
能動的グラフィックマーク
前述の通り、本発明の様々な実施形態に従ったグラフィックマークの特徴は、着用者によって制御されるか、その他の外部刺激に対して自動的に応答するか、またはその両方であることができる。例えば、本発明のいくつかの実施形態では、グラフィックマークは、有機材料から形成されたフレキシブルディスプレイや、一連の帯磁2色球を用いたフレキシブルディスプレイのようなフレキシブルディスプレイから形成できる。この仕組みの場合、着用者(またはその他の人物)は、キーパッド、デジタイザ、または遠隔コンピュータ処理装置のようなコントローラを使用して、グラフィックマークの外観を希望通りに変えることができる。本発明のさらに別の実施形態では、グラフィックマークを形成する材料は、衣料の環境条件または使用のような外部刺激に応じて特徴が自動的に変わる材料であってもよい。例えば、グラフィックマークは、温度に応じて色が変わる材料から形成できる。別の例として、グラフィックマークは、靴に付けられ事前に設定された歩数に達すると色が変わるライトから形成されてもよい。
グラフィックマークの形成
上記の通り、本発明の様々な実施形態に従ったグラフィックマークは、希望される任意の技術および方法を用いて形成できる。例えば、グラフィックマークを衣料に縫い付けるか、適した接着剤で衣料に接着するか、または衣料の材料に織り込むか編み込むことができる。さらに、グラフィックマークをパッド印刷技術を用いて衣料に印刷することができる。また、グラフィックマークを衣料に熱転写するか、衣料に昇華染付けするか、または衣料の材料に単に染付けることができる。加えて、グラフィックマークを、衣料に糊付けするか、例えば熱成形により衣料に含浸するか、または衣料の材料に食刻することができる。さらにまた、グラフィックマークを、ピンやステープルのような適切な固定機構により取り外せないように機械的に衣料に付けることができる。また、これも理解されるであろうが、望む場合には、複数のグラフィックマークを、異なる技術を用いて単一の衣料に付けることができる。
【0108】
本明細書では便宜的上、「グラフィックマーク」という用語を単数の場合と複数の場合とに使用しているが、本発明の様々な実施形態では、複数のマーク付けを単一のグラフィックマークとして扱うことができる点を理解すべきである。同様に、複数のグラフィックマークに関する上記任意の該当する特徴が単一マークに含まれてもよい。
結論
以上の説明から理解されるであろうが、本発明の実施形態には、代替実施形態がいくらでも存在し、該実施形態には、明細書、特許請求の範囲、および図面を含め、本明細書に由来する1つ以上の要素が、様々な組み合わせまたは下位組み合わせによって組み込まれる。本明細書を踏まえて当業者には明らかであろうが、本発明の諸局面の代替組み合わせは、かかる諸局面だけのものも、または本明細書で定義された1つ以上の要素もしくは手順と組み合わせたものも、本発明の修正もしくは変更として、または本発明の一部として利用できる。本明細書に記載された本発明の書面による説明は、かかる修正および変更のすべてを対象として含むよう意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0109】
【図1】本発明の一実施形態に従ったトラッキングマークを用いた衣料を示す図である。
【図2】図1に示された衣料の双方向型コンピュータゲームとの併用例を示す図である。
【図3A】本発明の別の実施形態に従ったトラッキングマーク付き衣料、特にシャツの正面図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図3B】図3Aに示された衣料の袖の第1の部分斜視図である。
【図3C】図3Aに示された衣料の袖の第2の部分斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを露出する構成になっている。
【図4】本発明のさらに別の実施形態に従ったトラッキングマーク付き衣料、特にシャツの正面図である。
【図5A】本発明の別の実施形態に従ったトラッキングマーク付き衣料、特にシャツの正面図である。
【図5B】図5Aに示された衣料の袖の第1の部分斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図5C】図5Aに示された衣料の袖の第2の部分斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを露出する構成になっている。
【図5D】本発明の別の実施形態に従ったトラッキングマーク付き衣料、特にズボンの正面図である。
【図6A】本発明のさらに別の実施形態に従ったトラッキングマーク付き衣料、特にシャツの第1の正面図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図6B】図6Aに示された衣料の第2の正面図であり、該衣料はトラッキングマークを露出する構成になっている。
【図6C】本発明の別の実施形態に従ったトラッキングマーク付き衣料、特にズボンの第1の正面図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図6D】図6Cに示された衣料の第2の正面図であり、該衣料の片脚部分はトラッキングマークを露出する構成になっている。
【図7A】本発明のさらに別の実施形態に従った2種類の衣料、特にトラッキングマーク付きシャツおよびトラッキングマーク付きズボンの正面図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図7B】図7Aに示された衣料の袖の第1の部分斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図7C】図7Aに示された衣料の袖の第2の部分斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを露出する構成になっている。
【図8A】本発明の別の実施形態に従ったトラッキングマーク付き衣料、特にドレスの正面図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図8B】図8Aに示された衣料の斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを露出する構成になっている。
【図9A】本発明のさらに別の実施形態に従ったトラッキングマーク付き衣料、特にシャツの第1の正面図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図9B】図9Aに示された衣料の袖の第1の部分斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図9C】図9Aに示された衣料の袖の第2の部分斜視図である。
【図9D】図9Aに示された衣料の袖の第3の部分斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを露出する構成になっている。
【図9E】図9Aに示された衣料の第2の正面図であり、該衣料はトラッキングマークを露出する構成になっている。
【図10A】本発明のさらに別の実施形態に従ったトラッキングマーク付き衣料、特にシャツの第1の正面図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図10B】図10Aに示された衣料の袖の第1の部分斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図10C】図10Aに示された衣料の袖の第2の部分斜視図である。
【図10D】図10Aに示された衣料の袖の第3の部分斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを露出する構成になっている。
【図10E】図10Aに示された衣料の第2の正面図であり、該衣料はトラッキングマークを露出する構成になっている。
【図11A】本発明のさらに別の実施形態に従ったトラッキングマーク付き衣料、特にシャツの正面図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図11B】図11Aに示された衣料の正面図であり、該衣料はトラッキングマークを露出する構成になっている。
【図12A】本発明のさらに別の実施形態に従った2種類の衣料、特にトラッキングマーク付きシャツおよびトラッキングマーク付きズボンの正面図であり、該2種類の衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図12B】図12Aに示された2種類の衣料の正面図であり、該2種類の衣料はトラッキングマークを露出する構成になっている。
【図13A】本発明のさらに別の実施形態に従ったトラッキングマーク付き衣料、特にシャツの第1の正面図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図13B】図13Aに示された衣料の第2の正面図であり、該衣料の片袖はトラッキングマークを露出する構成になっている。
【図13C】本発明の別の実施形態に従ったトラッキングマーク付き衣料、特にズボンの第1の正面図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図13D】図13Cに示された衣料の第2の正面図であり、該衣料の片脚部分はトラッキングマークを露出する構成になっている。
【図14A】本発明のさらに別の実施形態に従った2種類の衣料、特にトラッキングマーク付きシャツおよびトラッキングマーク付きズボンの斜視図である。
【図14B】図14Aに示された衣料の袖の部分斜視図であり、該袖はトラッキングマークを露出する構成になっている。
【図14C】図14Aに示された衣料の脚部分の部分斜視図であり、該脚部分はトラッキングマークを露出する構成になっている。
【図15A】本発明のさらに別の実施形態に従ったトラッキングマーク付き衣料、特にシャツの正面図である。
【図15B】図15Aに示された衣料の袖の第1の部分斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図15C】図15Aに示された衣料の袖の第2の部分斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを露出する構成になっている。
【図16A】本発明のさらに別の実施形態に従ったトラッキングマーク付き衣料、特にシャツの第1の斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図16B】図16Aに示された衣料の第2の斜視図である。
【図16C】図16Aに示された衣料の第3の斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを露出する構成になっている。
【図17A】本発明のさらに別の実施形態に従ったトラッキングマーク付き衣料、特に靴の斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図17B】図17Aに示された衣料の側面図であり、該衣料はトラッキングマークを露出する構成になっている。
【図18A】本発明の別の実施形態に従ったトラッキングマーク付き衣料、特に靴の第1の斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図18B】図18Aに示された衣料の第2の斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを露出する構成になっている。
【図19A】本発明のさらに別の実施形態に従ったトラッキングマーク付き衣料、特に靴の第1の斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図19B】図19Aに示された衣料の第2の斜視図である。
【図19C】図19Aに示された衣料の第3の斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを露出する構成になっている。
【図20A】本発明の別の実施形態に従ったトラッキングマーク付き衣料、特に靴の第1の側面図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図20B】図20Aに示された衣料の第2の側面図であり、該衣料はトラッキングマークを露出する構成になっている。
【図21A】本発明の別の実施形態に従ったトラッキングマーク付き衣料、特に靴下の第1の側面図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図21B】図21Aに示された衣料の第2の側面図であり、該衣料はトラッキングマークを露出する構成になっている。
【図22A】本発明のさらに別の実施形態に従ったトラッキングマーク付き衣料、特に靴下の第1の斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図22B】図22Aに示された衣料の第2の斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを露出する構成になっている。
【図23A】本発明のさらに別の実施形態に従ったトラッキングマーク付き衣料、特に帽子の第1の側面図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図23B】図23Aに示された衣料の斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図23C】図23Aに示された衣料の第2の側面図であり、該衣料はトラッキングマークを露出する構成になっている。
【図24A】本発明のさらに別の実施形態に従ったトラッキングマーク付き衣料、特に帽子の第1の側面図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図24B】図24Aに示された衣料の斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図24C】図24Aに示された衣料の第2の側面図であり、該衣料はトラッキングマークを露出する構成になっている。
【図25A】本発明のさらに別の実施形態に従ったトラッキングマーク付き衣料、特にズボンの正面図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図25B】図25Aに示された衣料の第1の斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図25C】図25Aに示された衣料の第2の斜視図である。
【図25D】図25Aに示された衣料の第3の斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを露出する構成になっている。
【図25E】本発明のさらに別の実施形態に従ったトラッキングマーク付き衣料、特にシャツの正面図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図25F】図25Eに示された衣料の背面図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図25G】図25Eに示された衣料の袖の斜視図であり、該衣料は該トラッキングマークを露出する構成になっている。
【図26A】本発明のさらに別の実施形態に従った2種類の衣料、特にトラッキングマーク付きシャツおよびトラッキングマーク付きズボンの斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図26B】図26Aに示された衣料の袖の第1の部分斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図26C】図26Aに示された衣料の袖の第2の部分斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを露出する構成になっている。
【図27A】本発明のさらに別の実施形態に従ったトラッキングマーク付き衣料、特にバンドの第1の斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図27B】図27Aに示された衣料の第2の斜視図である。
【図27C】図27Aに示された衣料の第3の斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを露出する構成になっている。
【図28A】本発明のさらに別の実施形態に従ったトラッキングマーク付き衣料、特にバンドの第1の斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図28B】図28Aに示された衣料の側面図である。
【図28C】図28Aに示された衣料の第2の斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを露出する構成になっている。
【図29A】本発明の別の実施形態に従ったトラッキングマーク付き衣料、特にバンドの斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図29B】図29Aに示された衣料の上面図であり、該衣料はトラッキングマークを露出する構成になっている。
【図30A】本発明の別の実施形態に従ったトラッキングマーク付き衣料、特にバンドの斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図30B】図30Aに示された衣料の側面図であり、該衣料はトラッキングマークを露出する構成になっている。
【図31A】本発明のさらに別の実施形態に従ったトラッキングマーク付き衣料、特にバンドの第1の斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図31B】図31Aに示された衣料の第2の斜視図である。
【図31C】図31Aに示された衣料の第3の斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを露出する構成になっている。
【図32A】本発明のさらに別の実施形態に従ったトラッキングマーク付き衣料、特にバンドの第1の斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図32B】図32Aに示された衣料の第2の斜視図である。
【図32C】図32Aに示された衣料の第3の斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを露出する構成になっている。
【図33A】本発明のさらに別の実施形態に従ったトラッキングマーク付き衣料、特にバンドの第1の斜視図であり、該衣料はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図33B】図33Aに示された衣料の追加バンドを示す第2の斜視図である。
【図33C】図33Aに示された衣料の第3の斜視図である。
【図33D】図33Aに示された衣料の第4の斜視図であり、トラッキングマークを露出する構成になった追加バンドが示されている。
【図34A】本発明のさらに別の実施形態に従った衣料、特にトラッキングマーク付きズボンおよびトラッキングマーク付きバンドの正面図であり、該ズボンの片脚部分はトラッキングマークを隠す構成になっている。
【図34B】図34Aに示されたバンドの第1の斜視図である。
【図34C】図34Aに示されたバンドの第2の斜視図である。
【図35A】本発明のさらに別の実施形態に従った衣料、特にトラッキングマーク付き手/手首バンドの上面図である。
【図35B】本発明のさらに別の実施形態に従った衣料、特にトラッキングマーク付き手/手首バンドの上面図である。
【図35C】本発明のさらに別の実施形態に従った衣料、特にトラッキングマーク付き手/手首バンドの上面図である。
【図36】本発明の様々な実施形態に従ったグラフィックマーク付き衣料品の製造方法を記したフローチャートである。
【図37】発明の様々な実施形態に従った双方向型装置と、カメラとの併用例を示す図である。
【図38】逆反射性の働きを表す図である。
【図39】本発明のさらに別の実施形態に従った、本発明と併用するためのカメラを示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
双方向型コンピュータゲームと併用するための衣類を提供する方法であって、
前記双方向型ゲームを分析して、前記双方向型ゲームによって認識される少なくとも1種類のグラフィックマークを決定するステップと、
前記双方向型ゲームの分析から決定された種類の1個以上のトラッキングマークを表示する衣類を作製するステップと、を含む方法。
【請求項2】
1個以上のトラッキングマークを表示する前記衣類を、前記双方向型コンピュータゲームのプレーヤに提供するステップをさらに含む、請求項1記載の衣類を提供する方法。
【請求項3】
前記衣類を作製するステップが、
前記1個以上のトラッキングマークのうち、少なくとも1個を材料に編み込むか、または織り込むステップと、
前記材料で前記衣類を製造するステップとを含む、請求項1記載の衣類を提供する方法。
【請求項4】
前記1個以上のトラッキングマークを表示する前記衣類を作製するステップが、
前記衣類を製造するステップと、
前記1個以上のトラッキングマークのうち、少なくとも1個を前記製造された衣類に付けるステップとを含む、請求項1記載の衣類を提供する方法。
【請求項5】
シルクスクリーン印刷、パッド印刷、熱転写、昇華染付け、染付け、縫い付け、接着剤による接着、含浸、食刻、ステープル留め、およびリベット留めからなる群から選択される技術により、前記1個以上のトラッキングマークのうち、少なくとも1個を、前記製造された衣類に付けるステップをさらに含む、請求項1記載の衣類を提供する方法。
【請求項6】
前記衣類が、履物、シャツ、ズボン、ジャケット、ショーツ、靴下、帽子、およびバンドからなる群から選択される、請求項1記載の衣類を提供する方法。
【請求項7】
前記1個以上のトラッキングマークのうち、少なくとも1個が前記双方向型ゲームによって認識される色を有する、請求項1記載の衣類を提供する方法。
【請求項8】
前記1個以上のトラッキングマークのうち、少なくとも1個が前記双方向型ゲームによって認識される形状を有する、請求項1記載の衣類を提供する方法。
【請求項9】
前記1個以上のトラッキングマークのうち、少なくとも1個が前記双方向型ゲームによって認識される反射性を有する、請求項1記載の衣類を提供する方法。
【請求項10】
双方向型コンピュータゲームをプレイする方法であって、
衣類を着用するステップであって、前記衣類には前記双方向型ゲームによって認識される1個以上のトラッキングマークが表示されるステップと、
前記衣類を着用して、前記衣類によって表示される前記1個以上のトラッキングマークのうち、少なくとも1個が前記双方向型ゲームによって認識されるように前記双方向型ゲームをプレイするステップとを含む方法。
【請求項11】
前記双方向型ゲームをプレイするステップが、前記双方向型コンピュータゲームに近づくことまたは離れることを含み、前記双方向型コンピュータゲームは、前記1個以上のトラッキングマークのうち、少なくとも1個の位置の変化を認識することにより、前記双方向型コンピュータゲームに近づく動きまたは離れる動きを判断できるものである、請求項10記載の双方向型コンピュータゲームをプレイする方法。
【請求項12】
前記双方向型ゲームをプレイするステップが、前記1個以上のトラッキングマークのうち、少なくとも1個を表示する衣類の末端を動かすことを含み、前記双方向型コンピュータゲームが、前記1個以上のトラッキングマークのうち、少なくとも1個の位置の変化を認識することにより、前記末端の動きを判断できるものである、請求項10記載の双方向型コンピュータゲームをプレイする方法。
【請求項13】
前記双方向型ゲームをプレイするステップが、
前記1個以上のトラッキングマークのうち、少なくとも1個からの定性情報を認識するステップと、
前記1個以上のトラッキングマークのうち、少なくとも1個からの前記定性情報が認識されたことに応答して、前記ゲームの局面を変えるステップとを含む、請求項10記載の双方向型コンピュータゲームをプレイする方法。
【請求項14】
前記1個以上のトラッキングマークのうち、少なくとも1個が前記衣類に織り込まれているか、または編み込まれている、請求項10記載の双方向型コンピュータゲームをプレイする方法。
【請求項15】
前記1個以上のトラッキングマークのうち、少なくとも1個が前記衣類に付けられている、請求項10記載の双方向型コンピュータゲームをプレイする方法。
【請求項16】
シルクスクリーン印刷、パッド印刷、熱転写、昇華染付け、染付け、縫い付け、接着剤による接着、含浸、食刻、ステープル留め、およびリベット留めからなる群から選択される技術により、前記1個以上のトラッキングマークのうち、少なくとも1個が、前記製造された衣類に付けられている、請求項10記載の双方向型コンピュータゲームをプレイする方法。
【請求項17】
前記衣類が、履物、シャツ、ズボン、ジャケット、ショーツ、靴下、帽子、およびバンドからなる群から選択される、請求項10記載の双方向型コンピュータゲームをプレイする方法。
【請求項18】
前記1個以上のトラッキングマークのうち、少なくとも1個が前記双方向型ゲームによって認識される色を有する、請求項10記載の双方向型コンピュータゲームをプレイする方法。
【請求項19】
前記1個以上のトラッキングマークのうち、少なくとも1個が前記双方向型ゲームによって認識される形状を有する、請求項10記載の双方向型コンピュータゲームをプレイする方法。
【請求項20】
前記1個以上のトラッキングマークのうち、少なくとも1個が前記双方向型ゲームによって認識される反射性を有する、請求項10記載の双方向型コンピュータゲームをプレイする方法。
【請求項21】
双方向型ゲーム体験を提供する方法であって、
衣類に表示されたトラッキングマークの第1の地点での位置を認識するステップと、
前記衣類に表示された前記トラッキングマークの第2の地点での位置を認識するステップと、
前記第1の地点から前記第2の地点への前記トラッキングマークの位置の変化に応じてゲーム動作を表示するステップと、を含む方法。
【請求項22】
前記トラッキングマークの色と、前記衣類の1つ以上の色とを区別することによって、前記トラッキングマークの位置を認識するステップをさらに含む、請求項21記載の双方向型ゲーム体験を提供する方法。
【請求項23】
前記トラッキングマークの形状を区別することによって、前記トラッキングマークの位置を認識するステップをさらに含む、請求項21記載の双方向型ゲーム体験を提供する方法。
【請求項24】
前記トラッキングマークの反射性と、前記衣類の反射性とを区別することによって、前記トラッキングマークの位置を認識するステップをさらに含む、請求項21記載の双方向型ゲーム体験を提供する方法。
【請求項25】
前記トラッキングマークが、前記衣類に織り込まれているか、または編み込まれている、請求項21記載の双方向型ゲーム体験を提供する方法。
【請求項26】
前記トラッキングマークが、前記衣類に付けられている、請求項21記載の双方向型ゲーム体験を提供する方法。
【請求項27】
シルクスクリーン印刷、パッド印刷、熱転写、昇華染付け、染付け、縫い付け、接着剤による接着、含浸、食刻、ステープル留め、およびリベット留めからなる群から選択される技術により、前記トラッキングマークが、前記製造された衣類に付けられている、請求項26記載の双方向型ゲーム体験を提供する方法。
【請求項28】
前記衣類が、履物、シャツ、ズボン、ジャケット、ショーツ、靴下、帽子、およびバンドからなる群から選択される、請求項21記載の双方向型ゲーム体験を提供する方法。
【請求項29】
前記トラッキングマークからの定性情報を認識するステップと、
前記トラッキングマークからの前記定性情報が認識されたことに応答して、前記ゲームの局面を変えるステップと、をさらに含む方法請求項21記載の双方向型ゲーム体験を提供する方法。
【請求項30】
双方向型コンピュータゲームと併用するための衣料品であって、
衣類と、
前記衣類に表示された少なくとも1個のトラッキングマークであって、双方向型コンピュータゲームによって認識されるように配置されている少なくとも1個のトラッキングマークとを含む、衣料品。
【請求項31】
前記少なくとも1個のトラッキングマークが、前記トラッキングマークの色に基づいて、前記双方向型コンピュータゲームによって認識されるものである、請求項30記載の衣料品。
【請求項32】
前記少なくとも1個のトラッキングマークが、前記トラッキングマークの形状に基づいて、前記双方向型コンピュータゲームによって認識されるものである、請求項30記載の衣料品。
【請求項33】
前記少なくとも1個のトラッキングマークが、前記トラッキングマークの反射性に基づいて、前記双方向型コンピュータゲームによって認識されるものである、請求項30記載の衣料品。
【請求項34】
前記少なくとも1個のトラッキングマークが、前記衣類に織り込まれているか、または編み込まれている、請求項30記載の衣料品。
【請求項35】
前記少なくとも1個のトラッキングマークが前記衣類に付けられている、請求項30記載の衣料品。
【請求項36】
シルクスクリーン印刷、パッド印刷、熱転写、昇華染付け、染付け、縫い付け、接着剤による接着、含浸、食刻、ステープル留め、およびリベット留めからなる群から選択される技術によって、前記トラッキングマークが前記衣類に付けられている、請求項35記載の双方向型ゲーム体験を提供する方法。
【請求項37】
前記衣類が、履物、シャツ、ズボン、ジャケット、ショーツ、靴下、帽子、およびバンドからなる群から選択される、請求項30記載の衣料品。
【請求項38】
前記衣類がシャツであり、
前記少なくとも1個のトラッキングマークが、
前記シャツの第1の袖口に隣接して配置された第1のトラッキングマークと、
前記シャツの第2の袖口に隣接して配置された第2のトラッキングマークとを含む、請求項30記載の衣料品。
【請求項39】
前記少なくとも1個のトラッキングマークが、前記シャツの胸の部分に配置された第3のトラッキングマークを含む、請求項38記載の衣料品。
【請求項40】
前記少なくとも1個のトラッキングマークが、逆反射性材料から形成される、請求項30記載の衣料品。
【請求項41】
前記逆反射性材料の上に、半透明着色フィルムが重ねられている、請求項40記載の衣料品。
【請求項42】
プレイ領域内にある、逆反射性材料から形成されたトラッキングマークを、映像化するためのカメラと、
前記カメラから得られた映像を用いて、前記トラッキングマークの位置の変化を追跡するための映像処理装置と、
前記カメラの観測角内に配置されたライトと、を含む双方向型ゲーム。
【請求項43】
前記ライトが、前記カメラのレンズの周囲の環部分の少なくとも一部を形成している、請求項42記載の双方向型ゲーム。
【請求項44】
前記ライトが、前記カメラの取り付け台に配置されている、請求項42記載の双方向型ゲーム。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図9D】
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【図9E】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図10D】
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【図10E】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【図13D】
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【図14A】
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【図14B】
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【図14C】
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【図15A】
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【図15B】
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【図15C】
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【図16A】
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【図16B】
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【図16C】
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【図17A】
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【図17B】
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【図18A】
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【図18B】
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【図19A】
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【図19B】
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【図19C】
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【図20A】
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【図20B】
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【図21A】
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【図21B】
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【図22A】
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【図22B】
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【図23A】
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【図23B】
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【図23C】
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【図24A】
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【図24B】
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【図24C】
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【図25A】
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【図25B】
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【図25C】
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【図25D】
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【図25E】
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【図25F】
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【図25G】
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【図26A】
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【図26B】
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【図26C】
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【図27A】
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【図27B】
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【図27C】
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【図28A】
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【図28B】
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【図28C】
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【図29A】
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【図29B】
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【図30A】
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【図30B】
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【図31A】
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【図31B】
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【図31C】
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【図32A】
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【図32B】
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【図32C】
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【図33A】
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【図33B】
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【図33C】
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【図33D】
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【図34A】
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【図34B】
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【図34C】
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【図35A】
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【図35B】
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【図35C】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【公表番号】特表2007−532264(P2007−532264A)
【公表日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−508592(P2007−508592)
【出願日】平成17年4月19日(2005.4.19)
【国際出願番号】PCT/US2005/012954
【国際公開番号】WO2005/102483
【国際公開日】平成17年11月3日(2005.11.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックテープ
【出願人】(592228398)ナイキ・インコーポレーテッド (43)
【氏名又は名称原語表記】Nike Inc
【Fターム(参考)】