説明

表層地下帯水層を利用した地下水循環式埋設型融雪装置

【課題】雪の除去対策として、極めて有効な工法を低コストにより設置できる自然エネルギーを利用した地下水循環式の埋設型融雪装置を提供する。
【解決手段】本発明の融雪槽1は、コンクリート製雨水桝2、3を上下に重ねて設置する。その中に地下水を溜めるピット4を設置し、ピットの中に地下水汲み上げ用水中ポンプ6、地下水循環用水中ポンプ5を設置する。汲み上げ用ポンプ6から地下水を汲み上げ、ピットの中に地下水を入れる。ピット内の地下水が満水になったら循環用ポンプにより、汲み上げた地下水を散水シャワー12によって投雪された雪を溶かす。シャワーによって融雪した雪は、ピットの上蓋8からピット内に浸透し地下水と混合される。融雪によってピットから溢れ出た水は地下水取水管10に落ち、地下帯水層に戻る。地下水を汲み上げる取水管11には常時融雪水と地下水が入ってくる為、表層の地下水でも安定した水量を確保できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はイニシャル、ランニングコストが高い電気又は灯油式による融雪装置ではなく、地下水の持つ自然の熱エネルギーを利用した、地下水循環式の埋設型融雪装置に関するもの。
【背景技術】
【0002】
従来の融雪装置の代表的であるのが、電気、灯油式の融雪装置であり、一部地域によっては地下水の散水による融雪をしている。これらの方法はイニシャル、ランニングコストが高く、又環境(二酸化炭素排出、地盤沈下)のことを考えると、21世紀型の環境に配慮した雪処理の方法ではないと思われる。そこで現在はエネルギーとしての潜在能力が高い地下水熱等を利用した融雪に注目されている。
【0003】
この内、「地下水熱利用システム」のしくみは、地下帯水層に還元する地下水還元方式と、そのまま側溝等へ排水する地下水放流方式があり、地下水を汲み上げて散水するだけの方式は、地下水枯渇や地盤沈下の問題もあり、今後はいかに地下帯水層に還元する方式の地下水を利用した融雪装置の開発が主流となる。
【特許文献1】特許公開2004−60258公報
【特許文献2】特許公開2004−339904公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術では、まず地下水を揚水するために水中ポンプ本体を埋設するだけの口径の井戸を施工しなければならない。水中ポンプ本体を埋設するだけの口径の掘削工事となると、砕石によるフィルター工事やストレーナー(地下水を取り入れる無数についた穴の管)設置工事など掘削機械も大型で騒音も大きく工事費用も高コストである。また、循環式ではないので大量の地下水を必要とするとなっている。表層地下水(自然地下水)よりさらに7〜9m程度掘り下げた位置の地下水を揚水している。工事内容の規模を考えると、一般に普及する販売価格にはなりずらく、低コスト実現に問題がある。また、この融雪装置は大量の地下水を必要とするとしているので、表層の帯水層ではなく中層の帯水層を使用している。しかし、本来雪や雨などが浸透するのは表層の帯水層までで、中層、深層までは浸透しない。融雪した水を表層地下水より下位の層に浸透させるのは、水質汚染になる問題がある。
【0005】
特許文献2の技術は、いくつかのパターンによって申請しているが、まず融雪槽本体のコンクリート桝は大きさ形が特殊な為、特別に型枠を製作し作成しなければならない。その為、低コストによる実現可能に問題がある。また、汲み上げた地下水を雪に散水し、融雪槽の底に溜まった融雪水を循環用ポンプにより散水シャワーをするのだが、溜まった水は底部や横穴などによって地下に浸透させる仕組みとしている。汲み上げる水の層が表層地下水の為、水量が少ない問題がある。融雪した水を表層地下帯水層に浸透させても、汲み上げる地下帯水層に還元するまでは相当の時間がかかる。これにより、散水に使用する地下水量が安定して取水できない問題がある。
【0006】
そこで本発明は、従来の技術を有するこのような問題を解消した融雪槽であり、地下水を利用した環境対応型の融雪装置が、低コストにより設置することが課題である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の地下水循環式埋設型融雪装置は、表層の地下帯水層利用した地下水循環式融雪槽である。融雪槽は四角いコンクリート桝を底のあるコンクリート桝下部と底ないコンクリート桝上部で上下に積み重ねて埋設し、コンクリート桝下部の内部に地下水を溜めるピットが設けられ、ピット内には地下水を汲み上げる為の水中ポンプと地下水を循環する為の水中ポンプが設けられる。地下水循環水中ポンプはコンクリート桝上部の内側の四方に配置された散水シャワーパイプと接続される。コンクリート桝上部に位置する投雪部には転落防止用の中蓋が設置され、上蓋には断熱材内蔵の蓋が設置される。コンクリート桝下部の底部に位置する地下水を取る為の取水管からは、汲み上げ水中ポンプにより地下水を汲み上げ、地下水をピットに溜めピットの水を循環水中ポンプで散水シャワーパイプに圧送して、散水シャワーパイプから高圧水流で雪塊に散水して融雪をする。融雪した水はピット内に浸透し地下水と融雪水が混合をしたピット内の水を散水シャワーとして循環をした。また、ピット底部には水抜き栓が形成してなる地下水循環式融雪装置として課題を解決する。
【0008】
散水シャワーのパイプには一定の間隔で穴を開けており、シャワーの向きはピットに向けて一部斜めとし、シャワーの圧力を考慮して穴の口径も3種類とした。融雪槽内を囲った四方のパイプからピットに向けて散水を行うが、ピットの蓋を網目状にしていることにより散水シャワーの約70〜80%はピット内に戻る。またピットには常時汲み上げポンプにより地下水も入ってくる為、ピットには地下水と融雪水との混合により常時満水の状態である。地下水と融雪水を混合させた水を高圧水流によって融雪する構成を特徴とする。
【0009】
融雪槽内に設置しているピット内の水は地下水の散水シャワーや融雪水によってピットから水が溢れ出す。溢れ出た融雪水は、地下水を汲み上げている取水管に落ち表層の地下帯水層に戻る。地下水を汲み上げる帯水層の取水管には常時地下水と融雪水が入ってくる状態の為、水量が少ない表層の帯水層でも安定した水量を確保できる構成を特徴とする。
【0010】
融雪槽には4枚組にした上蓋と、その下に転落防止と積載強度の向上、投雪による散水シャワー管の保護などの目的機能を有する中蓋を設置する。上蓋は4枚にすることにより、蓋の重量の軽減、積載強度の向上、どの方向からも投雪できる。また上蓋の中には断熱材が内蔵されており、融雪槽内の地下水取水管から上昇してくる地下水熱を保温する構成を特徴とする。
【0011】
融雪槽のピットには冬季使用期間は水が溜まっている状態である。ピット方式による融雪槽により冬季使用期間終了の場合はピットの底にある水抜き栓を抜けば排水される。水抜き栓には細長い鉄筋の棒が接続されており、融雪槽内に入らなくても投雪口の位置から水抜きができる構成を特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
1.本発明による課題解決の効果については、ピット方式による自然地下水を利用した地下水循環式の融雪装置である為、大量の地下水を必要としない。また、地下水の取水を通常の井戸工事による掘削方法でなくても、地下水汚染や地下水位を調査するために用いられる、口径の小さい簡易な検水井工事の方法で対応できる。これにより、低コストで地下水の取水工事が実現できる。また、本発明は融雪した水を本来浸透するはずの表層(雨や雪などが浸透する)の地下帯水層に戻す仕組みであり、飲料用地下水の水質汚染防止、環境対策(二酸化炭素排出、地盤沈下)省エネにも対応している。
【0013】
2.本発明による課題解決の効果については、融雪槽本体のコンクリート桝を特別に製作したのではなく、公共事業などに使用される雨水排水処理用のコンクリート桝を併用したものである。工場製品である為深さの調整は5cm単位で対応することができる。これによって融雪処理面積によって容易に容積の変更に対応でき、品質の確かなコンクリート桝の設置を低コストで実現できる。また、ピット方式による地下水循環式の為、融雪槽内に設置しているピットには地下水の散水シャワーによって融雪水がピットから溢れだす。溢れ出た融雪水は、地下水を汲み上げている取水管に落ち表層の地下帯水層に戻る。地下水を汲み上げる帯水層の取水管には常時落ちてくる融雪水と地下水が入ってくる状態の為、表層の帯水層でも安定した水量を確保できる構成を有する。また、冬季使用期間終了の場合、通常の融雪槽内には底に水が溜まってしまうが、溜まった水の排水もピット方式の場合水抜き栓を設置できるので、簡単に水抜きが行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明は、雨や雪の浸透により地下約2〜10m程度に帯水する表層部の地下水を利用した地下水循環式融雪装置である。以下、図面に基づき本発明による実施形態を説明する。
図1は、本発明の融雪装置の全体構成例を示す図である。融雪槽本体1の2,3の材質は、公共事業等に使用される道路の雨水排水処理用のコンクリート製雨水桝である。この雨水桝を図1,図3の2,3に積層埋設したものが融雪槽の本体1になる。雨水桝2,3を併用したことにより、特別製作による場合よりもコストを低くすることができる。工場製品のメリットは他にもあり、注文を受けてから約10日で完成することもでき、また高さ15の調整が5cm単位ですることができる。これにより融雪処理面積によって容易に容量の変更にも対応でき、また品質の確かなコンクリート桝2,3の設置を低コストにより実現できる。
【0015】
一般家庭用の典型的な例として図1図2に示す基本型(縦(13)1200mm、横(14)1200mm、高さ(15)700mm+(15)800mm)とする。なお、融雪処理面積に応じて高さの変更やもうひと回り大きい雨水桝に変更することが可能である。また、雨水桝を上部2下部3の二段にしたことにより、コンクリート桝の全体重量約2tを分離することができる。これにより小型のトラッククレーンで設置ができ、施工しやすくなる。上部2,下部3の接続部は、図3の示す2AのようにL字型になっている為ずれることはなく、上下がっしりと積み重ねることができる。
【0016】
本発明の融雪槽において、検水井のボーリング工事により地下水取水管10が設置される。通常の井戸のボーリング工事では口径約200〜400mm程度のパイプが設置されるが、井戸の工事ではなく地下水汚染、土壌汚染、水位変化を調査するための検水井工事により、口径(約50〜60mm)程度のパイプ10を設置する。この口径の大きさだと水中ポンプ本体を埋設することができない為、土木建築の現場で使用される泥水排水用のホースタイプの水中ポンプ6を汲み上げ用として使用し、ホース9をこの地下水取水管10に入れて吸引ヘッド11から地下水を汲み上げる。このポンプ6,5は工事現場の溜まり水などの排水に使用されるポンプの為、地下水に砂や泥、空気が混じっても支障なく運転することができる。1日の運転時間が12時間、年間の運転時間も4000時間まで使用できる為、高い信頼性をもって使用できる。
【0017】
融雪槽本体1内には、汲み上げた地下水Wを溜める為のピット4が設置されており、汲み上げた地下水Wを融雪槽本体1内に一旦溜めることができる。ピット4内の地下水を循環用水中ポンプ5で汲み上げ、融雪槽の内側を四方に配置した散水シャワーパイプ12に接続し、融雪シャワーW3として散水する。散水シャワー12のパイプには一定の間隔で穴を開けており、シャワー12の向きはピット4に向けて一部斜めとし、穴の口径も3種類とした。融雪槽内を囲った四方からはピット4に向けて散水W3を行うがピットの蓋8を網目にしていることにより、散水シャワーW3の約70〜80%はピット4に戻る。また、ピット4には汲み上げポンプ6により地下水Wと図3に示す散水シャワー12によって融雪された融雪水S1も浸透してピット4に入る為、ピット内の水は常時満水の状態である。
【0018】
さらに、汲み上げポンプ6により地下水Wを直接散水シャワー12に接続したシャワーW3より、ピット4方式により一旦地下水Wをピット4に溜め循環ポンプ5により散水シャワー12に接続した場合のシャワーW3の方が、非常に水圧が強く高圧水流で散水ができる。もし表層地下帯水層の地下水Wが深い場合、汲み上げポンプ6により地下水を直接散水シャワー12に接続してしまうと、地下水Wを散水シャワー12まで汲み上げられない可能性が高い。これによりピット4方式による散水の方が水量を安定して確保でき、尚且つ水圧も強い融雪散水シャワー12として効果的な機能をする。
【0019】
融雪槽1内に設置しているピット4内の水は、地下水の散水シャワーW3や図3に示す融雪水S1によってピット4から水W4が溢れ出す。溢れ出た融雪水W4は、地下水を汲み上げている取水管10に落ち、表層地下帯水層Wに戻る。地下水を汲み上げる取水管10には、常時地下水Wと融雪水W4が入ってくる状態の為、水量が少ない表層の帯水層でも安定した水量が確保できる。
【0020】
融雪槽1には図4,図5に示す4枚区切りにした上蓋18と、その下に2枚区切りにした中蓋17を設置する。上蓋18は4枚にすることにより蓋の重量の軽減、積載強度の向上、またどの方向からも投雪できる。中蓋17は転落防止となる枠17Aの他に、散水シャワーパイプの保護をする張り出し鉄板17B、また上蓋18からの積載荷重を受ける役割をしている。上蓋18の中には断熱材18Aが内蔵されている。融雪槽内には地下水取水管10から地下水熱が上昇しており、断熱材18A内蔵の上蓋18によって融雪槽内の保温を高めることができる。尚、融雪槽に使用される鉄製品は、溶融亜鉛メッキ仕上げとし耐久性を高める仕上げとなっている。
【0021】
融雪槽1のピット4には冬季使用期間は水Wが溜まっている状態である。ピット4方式による融雪槽により冬季使用期間終了の場合はピット4の底にある水抜き栓16を抜けば排水W4される。水抜き栓16には細長い鉄筋の棒16Aが接続されており、融雪槽内に入らなくても中蓋17の位置から水抜き16ができる。これによりシーズンオフの作業は水抜き16をして終了であり、メンテナンスが簡単な融雪槽である。
【実施例】
【0022】
以下のような条件で実施した結果、極めて良好な結果が得られた。尚、実施例に示す基本構成は前述した発明を実施するための最良の形態と同様であり、その説明を省略するものとする。
【0023】
検水ボーリング工事によりGLから約6m程掘削をし、管径60mmの塩化ビニール管を設置した。地下水の表層帯水層の水位はGLからマイナス約5mであり、温度は約10℃である。
【0024】
融雪槽は融雪機と違い、処理する雪を融雪槽に投入し溜めて溶かす方法である。融雪機はスノーダンプで3〜4杯を一度に投入すると、次に融雪するまでしばらく待たなければならないが、融雪槽は容積が大きい為一度に多くの雪を投入することができる。本発明の融雪槽の場合一般家庭用タイプで一度にどのくらいの雪が投入でき、またどのくらいの時間で融雪の処理ができるかが重要となる。尚、投入する雪は降り積もった新雪の状態ではなく、道路除雪機により除けられた雪塊とする。
【0025】
本発明の融雪槽への処理能力を実施したところ、スノーダンプ(W583mm×L721mm)約15杯を一度に投入することができた。最初に投雪した2〜3杯は約10分で80%は融雪されるので、投雪作業時間を考えるとさらに融雪槽に投入することはできる。処理能力時間は融雪槽に雪塊を投入し一杯にした状態で上蓋をしてタイマーをセットしたが30分程で約50%が融雪し、45分程でピットの蓋部分が見えてきた。60分ではピット上の雪塊はほぼ融雪することができた。融雪した水も地下水の取水管に落ちており、地下水と融雪水の循環による融雪装置で十分な効果を発揮した。
【0026】
融雪槽を1時間使用した場合のランニングコストは、汲み上げポンプ、循環ポンプを合わせても800Wの使用で済む為、約25円の料金である。仮に2ヶ月間毎日1時間使用したとしても、年間ランニングコストは約1500円程度で済む計算になる。ちなみに灯油式の融雪機、融雪槽も灯油使用の他にボイラー、バーナーなどの稼動の為、約300〜800Wの電気使用となる。
【0027】
電源は屋外に自立タイプの分電盤(タイマー付)を設置して、この分電盤と家庭用電源の屋外コンセントと延長コードで接続している。これにより、使用する時にコンセントと分電盤を延長コードで接続すればよく、電気工事による分電盤(家の外壁や車庫の内壁などに)設置が必要ない。
【0028】
以上説明したように本発明の地下水循環式融雪装置によって、表層地下水を有効活用として極めて効率よく融雪することができた。また、基本構造が比較的簡素であり低コストで実現できた為、一般家庭に広く普及することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明による地下水循環式融雪装置の実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の融雪槽の実施形態を示す、平面図である。
【図3】本発明の融雪槽の実施形態を示す、断面図である。
【図4】本発明の融雪槽の実施形態を示す、上蓋、中蓋の平面図である。
【図5】本発明の融雪槽の実施形態を示す、上蓋、中蓋の断面図である。
【符号の説明】
【0030】
1 融雪槽本体
2 コンクリート製雨水桝 上部
3 コンクリート製雨水桝 下部
4 ピット
5 地下水循環水中ポンプ
6 地下水汲み上げ水中ポンプ
7 地下水循環用ポンプホース
8 ピット用上蓋
9 地下水汲み上げ用ポンプホース
10 地下水取水管(管径60mm)
11 吸引ヘッド
12 散水シャワーパイプ
13 縦
14 横
15 高さ
16 水抜き栓
16A 水抜き栓 接続棒部分
17 融雪槽 中蓋
17A 中蓋 落下防止枠
17B 中蓋 張り出し鉄板
18 融雪槽 上蓋
18A 上蓋 断熱材部分
19 上蓋 とって部分
W 地下水
S 雪

【特許請求の範囲】
【請求項1】
四角いコンクリート桝を底のあるコンクリート桝下部と底のないコンクリート桝上部で上下に積み重ねて埋設し、コンクリート桝下部の内部に地下水を溜めるピットが設けられ、ピット内には地下水を汲み上げる為の水中ポンプと地下水を循環する為の水中ポンプが設けられ、地下水循環水中ポンプはコンクリート桝上部の内側の四方に配置された散水シャワーパイプと接続され、コンクリート桝上部に位置する投雪部には転落防止用の中蓋が設置され、上蓋には断熱材内蔵の蓋が設置され、コンクリート桝下部の底部に位置する地下水を取る為の取水管からは汲み上げ水中ポンプにより地下水を汲み上げ、ピットに地下水を溜めピットの水を循環水中ポンプで散水シャワーパイプに圧送して、散水シャワーパイプから高圧水流で雪塊に散水をして融雪をし、融雪した水はピット内に浸透し地下水と融雪水が混合をしてピット内の水を散水シャワーとして循環した、ピット底部には水抜き栓が形成してなる地下水循環式融雪装置。
【請求項2】
融雪槽内の散水シャワーの穴はピットに向けて一部斜めとし、口径は3種類の特徴とする請求項1記載の融雪装置。
【請求項3】
融雪槽内のピットの蓋は網目状にしており、散水による融雪水を浸透させることを特徴とする請求項1記載の融雪装置。
【請求項4】
融雪槽底部の地下水取水管は、融雪水の排水も兼ねていることを特徴とする請求項1記載の融雪装置。
【請求項5】
断熱材内蔵の融雪槽の上蓋は、4枚区切りにした形を特徴とする請求項1記載の融雪装置。
【請求項6】
融雪槽内のピットの水抜き栓は細長いロットと接続しており、中蓋の位置から水抜きができる特徴とする請求項1記載の融雪装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−183442(P2006−183442A)
【公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−382938(P2004−382938)
【出願日】平成16年12月27日(2004.12.27)
【出願人】(505038047)
【Fターム(参考)】