説明

表示ユニットが組込まれた窓サッシおよび表示ユニットの窓サッシへの組込み方法

【課題】窓サッシに、複数の光源からなる光源部材と、該光源部材からの照射を受けて面発光する導光パネルと、該導光パネルの面発光を受けて表示する表示パネルとを容易に、かつ、意匠性よく組込めるように構成する。
【解決手段】導光パネル7と表示パネル8とを四周フレームFL、FR、FU、FDに着脱自在に枠組し、光源部材6を四周フレームFL、FR、FU、FDの少なくとも一つのフレームに内装して表示ユニット5を構成し、第一、第二縦枠材13、14と、第一、第二横枠材16、17のそれぞれは、ガラス材4が組込まれるガラス材用枠部13a、14a、16a、17aを屋外側に表示ユニット5が着脱自在に組込まれる表示ユニット用枠部13c、14c、16c、17cを屋内側に一体形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、公共施設や商業用建築物のフロント部分等に設けられる表示ユニットが組込まれた窓サッシおよび表示ユニットの窓サッシへの組込み方法の技術分野に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、看板や表示板等の表示装置(表示ユニット)を、省エネルギーの観点から光源としてLED(発光ダイオード)を用いたものが知られている。このような表示装置としては、複数の光源からなる光源部材と、該光源部材からの照射を受けて面発光する導光パネルと、該導光パネルに積層され、導光パネルの面発光を受けて表示する表示パネルとを用い、導光パネルと表示パネルとを四周フレームに枠組するとともに、光源部材を四周フレームの少なくとも一つのフレームに内装するようにしたものが提唱されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−3081号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、このようにLEDを用いた表示ユニットを、公共施設や商業用建築物のフロント部分等を構成するガラス材が組込まれた窓サッシに積層状に組込むことで表示のアピール度を高めることができると想定されるが、この場合に、表示パネルは、必要において交換することが考えられる一方、光源部材のメンテナンスもあり、このような交換やメンテナンスを、意匠性を損なわない状態で容易にできるように組込む必要がある。しかるに、このような表示ユニットの窓サッシへの組込みについて前記特許文献1のものにはどこにも示唆がなく、このため、窓サッシに表示ユニットを組込むにあたり、意匠性、メンテナンス性等を損なわないような構成を提供することが求められ、ここに本発明の解決すべき課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、ガラス材の四周を囲繞する左右一対の縦枠材と上下一対の横枠材とを備えた窓サッシに、複数の光源からなる光源部材と、該光源部材からの照射を受けて面発光する導光パネルと、該導光パネルの面発光を受けて表示する表示パネルとを屋内外積層状に組込むにあたり、導光パネルと表示パネルとを四周フレームに着脱自在に枠組し、光源部材を四周フレームの少なくとも一つのフレームに内装して表示ユニットを構成する一方、縦、横枠材のそれぞれは、ガラス材が組込まれるガラス材用枠部に屋内外方向に隣接するようにして前記表示ユニットが着脱自在に組込まれる表示ユニット用枠部が一体形成されたものとし、表示ユニットは、導光パネルがガラス材と表示パネルとの間に位置する状態で表示ユニット用枠部に着脱自在に組込まれ、かつ、表示ユニット用枠部への組込み状態において、表示パネルの四周フレームからの取外しと、表示ユニット全体の表示ユニット用枠部からの取外しとを選択して行なえるようにしたことを特徴とする表示ユニットが組込まれた窓サッシである。
請求項2の発明において、表示ユニットは、下フレームが窓サッシの下横枠材に支持され、少なくとも上フレームが窓サッシの上横枠材に固定されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の表示ユニットが組込まれた窓サッシである。
請求項3の発明において、表示ユニットは、下横枠材の表示ユニット用枠部に設けた揺動受け片に対して揺動自在に支持される揺動支持片が下フレームに設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の表示ユニットが組込まれた窓サッシである。
請求項4の発明において、表示ユニットは、ガラス材と導光パネルとのあいだに位置する状態で縦、横枠材の表示ユニット用枠部に固定され、導光パネルにより照射される第二表示パネルを備えていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の表示ユニットが組込まれた窓サッシである。
請求項5の発明において、表示ユニットは、複数の縦枠材と複数の横枠材とを直交状に枠組みして形成される複数の空間にそれぞれガラス材が設けられた窓サッシの任意の位置のガラス材に積層して設けられていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の表示ユニットが組込まれた窓サッシである。
請求項6の発明は、ガラス材の四周を囲繞する左右一対の縦枠材と上下一対の横枠材とを備えた窓サッシに、複数の光源からなる光源部材と、該光源部材からの照射を受けて面発光する導光パネルと、該導光パネルの面発光を受けて表示する表示パネルとを屋内外積層状に組込むにあたり、導光パネルと表示パネルとを四周フレームに着脱自在に枠組し、光源部材を四周フレームの少なくとも一つのフレームに内装して表示ユニットを構成する一方、縦、横枠材のそれぞれは、ガラス材が組込まれるガラス材用枠部に屋内外方向に隣接するようにして前記表示ユニットが着脱自在に組込まれる表示ユニット用枠部が一体形成されたものとし、表示ユニットの窓サッシへの組込みは、表示ユニットをガラス材と表示パネルとの間に導光パネルが位置する状態として、表示ユニットの下フレームに設けた揺動支持片を下横枠材の表示ユニット用枠部に設けた揺動受け片に支持させる第一工程と、表示ユニットの上フレームを上横枠材の表示ユニット用枠部に組込んで固定する第二工程とにより構成されていることを特徴とする表示ユニットの窓サッシへの組込み方法である。
【発明の効果】
【0006】
請求項1、6の発明とすることにより、窓サッシに容易に表示ユニットを組込めて、表示のアピール度を高めることができ、窓サッシに組込まれた表示ユニットから頻繁な交換が予測される表示パネルのみを取外したり、表示ユニット全体を取外すことができる。
請求項2の発明とすることにより、表示ユニットの組込みを容易にすることができる。
請求項3の発明とすることにより、表示ユニットの組込みを、一人作業でも作業性よく、しかも、短時間で行なうことができる。
請求項4の発明とすることにより、表示パネルによる屋内側への広告表示だけでなく、第二表示パネルによる屋外側への広告表示を行なうことができる。
請求項5の発明とすることにより、表示ユニットの設置箇所を自由に設定することができ、表示の多様性を確保できて、広告効果を大きくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】建築物のフロント部をパターン化した正面図である。
【図2】図2(A)、(B)はそれぞれ図1の矢印A部分の拡大図、表示ユニットの斜視図である。
【図3】図2におけるX−X断面図である。
【図4】図2におけるY−Y断面図である。
【図5】要部の横断面における斜視図である。
【図6】要部の縦断面における斜視図である。
【図7】第一表示パネルの取外しを説明する分解斜視図である。
【図8】第二の実施の形態の縦断面図である。
【図9】図9(A)、(B)はそれぞれ第三の実施の形態の横断面図、縦断面図である。
【図10】図10(A)は第四の実施の形態の縦断面図、図10(B)は第五の実施の形態の横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
1は建築物のフロント部であって、該フロント部1は、図1に示すように、複数の長尺状の縦枠材2と該縦枠材2に直交状に配される複数の短尺状の横枠材3とにより構成される窓サッシを用いて構成されている。この場合に、複数の縦枠材2は左右方向複数箇所に立設され、隣接する一対の縦枠材2の対向間に、複数の横枠材3を上下方向任意の位置において組込まれている。これによって、フロント部1には、窓サッシにより左右方向幅は同一であるが上下方向高さは異なる複数の四角形状の空間が形成され、これら形状の異なる複数の空間に、それぞれ嵌め殺し状、あるいは、開閉自在な状態に構成されたガラス材4を組込むことによりフロント部1が構成されている。そして、フロント部1に組込まれる複数のガラス材4のうち、任意の箇所の嵌め殺し状に組込まれたガラス材4の屋内側に、本発明が実施された表示ユニット5がガラス材4に積層する状態で窓サッシである縦、横枠材2、3に一体的に組込まれている。
【0009】
つぎに、表示ユニット5、および、表示ユニット5の窓サッシ(縦、横枠材2、3)への組込み状態について説明するが、図1において○印で囲まれた矢印A部分における表示装置5、および、該表示装置5の組込みの手順、さらには、交換やメンテナンスの手順等を第一の実施の形態として、図2〜図7の図面に基づいて説明する。
まず、表示ユニット5について説明する。前記表示ユニット5は、複数の光源であるLED(発光ダイオード)6aを適宜配線して構成された長尺状の光源部材6と、光源部材6からの照射を受けて面発光するプレート状の導光パネル7と、該導光パネル7の屋内側に積層され、絵柄や文字等、所望の広告表示がなされるアクリル板からなる第一表示パネル8とを備えて構成されている。前記導光パネル7と表示パネル8とは、窓サッシに嵌め殺し状に組込まれるガラス材4と略同形状の四角形状に形成されており、互いに積層する両パネル7、8は、四周を同一形状のベースフレーム9により枠組みすることにより一体化されるように構成されている。
【0010】
前記四周に枠組みされるベースフレーム9は、図3、4に示すように、内方が開口する一対の第一、第二凹部9a、9bが屋内外方向に隣接する形状に構成されており、屋内側の第一凹部9aに第一表示パネル8を嵌入し、第一表示パネル8と第一凹部9aの屋内側溝側片9cとのあいだに押縁10を嵌入することで第一表示パネル8がベースフレーム9に保持されるように構成されている。また、屋外側の第二凹部9bに導光パネル7を嵌入し、導光パネル7と第二凹部9bの屋外側溝側片9dとのあいだに押縁10を嵌入することで導光パネル7がベースフレーム9に保持されるように構成されている。
【0011】
そして、両パネル7、8の四周を囲繞して一体化するベースフレーム9のうち、上下側のベースフレーム9の屋外側に位置する第二凹部9bには、複数の発光ダイオード(LED)6aからなる長尺状の前記光源部材6が内装されるが、光源部材6は、導光パネル6の上端面または下端面と第二凹部9bの溝底片9eとのあいだに形成される長尺状の空間に延出する状態で設けられている。これによって、光源部材6のLED6aが点灯したとき、導光パネル7の上下端面が左右方向全域に亘って光源部材6の照射を受け、導光パネル6のパネル面全体が面発光するように構成されている。
尚、導光部材6は、本実施の形態では、導光パネル7の上下端部に対向する部位にのみ組込まれているが、上下何れか一方、あるいは、上下、左右の四方の端部に対向する部位に設ける構成としてもよく、表示ユニット5の形状、設置箇所により適宜変更することが可能である。
【0012】
さらに、上側、および、左右側に位置するベースフレーム9には固定用フレーム11が固定されている。前記固定用フレーム11は屋内外に対向する一対の側片11aとこれら側片11a同士を連結する底片11bとにより断面コ字形状に形成されている。そして、固定用フレーム11の底片11bは、ベースフレーム9の第一凹部9aの溝底片9fと同様の屋内外方向長さに設定されており、該底片11bを上、左、右側ベースフレーム9の各第一凹部9aの溝底片9fにあてがって底片11b側から螺着することにより、固定用フレーム11の屋内側側片11aとベースフレーム9の第一凹部9aの屋内側溝側片9cとが面一状となる状態で固定されるように構成されている。
また、下側ベースフレーム9には支持フレーム12が設けられているが、支持フレーム12は、第一、第二凹部9a、9bの溝底片9f、9eに突当てられる支持片12aと、支持片12aの屋内側端縁から直下方向に向けて延出し、ベースフレーム9の第一凹部9aにおける屋内側溝側片9cと面一状となる延出片12bと、延出片12bの延出端部より屋外側に偏倚した状態で下方に延出する揺動支持片12cとを備えて構成されている。
【0013】
このように、表示ユニット5は、ベースフレーム9と固定用フレーム11とにより構成される上フレームFU、左フレームFL、右フレームFR、ベースフレーム9と支持フレーム12とにより構成される下フレームFDからなる四周フレームFL、FR、FU、FDにより囲繞されることにより予めユニット化され、この状態において窓サッシに組込まれるように構成されている。
尚、上下のベースフレーム9の第二凹部9bに内装される光源部材6は、それぞれ外部電源に接続するための配線が第二凹部9bの左右方向一方の端部から引出されるが、これら配線のうち上フレームFU側から引出される配線は、固定用フレーム11側に引回され、配線の延出端部に接続されるコネクタ6bは屋内外一対の側片11a対向間に収容されるように構成されている。また、下フレームFD側の第二凹部9bから引出される配線は、左右何れか一方のフレームFLまたはFRの固定用フレーム11の屋内外一対の側片11a対向間を経由して上フレームFUの固定用フレーム11側に引出され、配線の延出端部に接続されるコネクタ6bは前記上側の光源部材6のコネクタ6bとともに上フレームFUの屋内外一対の側片11a対向間に収容されるように構成されている。
【0014】
一方、窓サッシを構成する縦枠材2は、それぞれアルミ製の押出し型材で構成される第一、第二縦枠材13、14を左右方向に突き合わせ状に一体化することにより構成されている。前記第一、第二縦枠材13、14の断面は屋内外方向に長い略四角形状に形成されており、屋外側には、ガラス材4の右端縁部、左端縁部を嵌め殺し状に組込むためのガラス材用枠部13a、14aが、それぞれ左右方向外方が開口する凹溝形状として形成されている。
そして、第一、第二縦枠材13、14のガラス材用枠部13a、14aを構成する屋内側の溝側片には、それぞれ溝開口端部から屋内側に延出する連結片13b、14bが形成されている。そして、第一、第二縦枠材13、14の各連結片13b、14bの屋内側端部には、表示ユニット5の右フレームFR、左フレームFLを組込むための表示ユニット用枠部13c、14cがそれぞれ形成されており、これによって、第一、第二縦枠材13、14には、ガラス材用枠部13a、14aと表示ユニット用枠部13c、14cとが屋内外方向に隣接して形成されている。
前記第一縦枠材13の表示ユニット用枠部13cは、連結片13bの屋内側端部から右方に向けて延出する溝側片13dと該溝側片13dの延出端部から屋内側に延出する溝底片13eとにより、ガラス材用枠部13aと同様の溝深さを有し、左方と屋内側とが開口する凹部に構成されている。また、第二縦枠材14の表示ユニット用枠部14cは、連結片14bの屋内側端部から左方に向けて延出する溝側片14dと該溝側片14dの延出端部から屋内側に延出する溝底片14eとにより、ガラス材用枠部14aと同様の溝深さを有し、右方と屋内側とが開口する凹部に構成されている。
【0015】
さらに、第一縦枠材13の右側部には、屋内外方向三箇所に位置して右方に突出する係合突起13fが形成されている一方、第二縦枠材14の左側部には、屋内外方向三箇所に位置して前記係合突起13fがそれぞれ嵌入係止する凹溝状の係合受け片14fが形成されている。そして、縦枠材2は、第一縦枠材13の右側部に第二縦枠材14の左側部を突当てて、係合突起13fに係合受け片14fを外嵌せしめるように組込むことにより、屋内外方向の位置ズレ防止がなされた状態で組込まれるように構成されている。
尚、矢印A部分におけるX−X断面箇所は、表示ユニット5の左右に隣接する空間部に嵌め殺し状のガラス材4が配設されていて、表示ユニット5が隣接しない配設状態となっている。そこで、図3に示すように、表示ユニット5が組込まれる左右一対の第一、第二縦枠材13、14からなる縦枠材2において、左側の縦枠材2を構成する第一縦枠材13の表示ユニット用枠部13c、および、右側の縦枠材2を構成する第二縦枠材14の表示ユニット用枠部14cには塞ぎフレーム15が装着されており、凹部状となった表示ユニット用枠部13c、14cがそのまま外部に露出して意匠性を損なうことがないように構成されている。これによって、フロント部1を構成するにあたり、表示ユニット5を設ける箇所と設けない箇所とで異なる縦枠材を用いる必要がなく、第一、第二縦枠材13、14からなる一種類の縦枠材2を用いることでよいことになって部材の兼用化を図れるように構成されている。
【0016】
また、隣接する一対の縦枠材2同士のあいだに組込まれる横枠材3としては、本実施の形態では、表示ユニット5の上フレームFUが組込まれる第一横枠材16と、表示ユニット5の下フレームFDが組込まれる第二横枠材17(本発明の下横枠材に相当する)との二種類のものが用いられている。
これら第一、第二横枠材16、17は、それぞれアルミ製の押出し型材で構成されており、第一、第二横枠材16、17とは、上下方向長さ、屋内外方向長さがそれぞれ同長さに形成されている。これら第一、第二横枠材16、17は、上端面屋外側にそれぞれガラス材4の下端縁部が組込まれるガラス材用枠部16a、17aが形成され、下端面屋外側にそれぞれガラス材4の上端縁部が組込まれるガラス材用枠部16b、17bが形成されている。
そして、第一横枠材16の下端面における屋内側に、表示ユニット5の上フレームFUが組込まれる表示ユニット用枠部16cが形成され、第二横枠材17の上端面における屋内側に、表示ユニット5の下フレームFDが組込まれる表示ユニット用枠部17cが形成されており、ガラス材用枠部16a、16b、17a、17bと表示ユニット用枠部16c、17cとが屋内外方向に隣接する状態で形成されている。
【0017】
前記第一横枠材16の表示ユニット用枠部16cは、下側のガラス材用枠部16bに続いて上方に延出し、上下方向中間部に屋内側に向けて段差状となり位置決め用となる段差片16dが形成された溝側片16eと、該溝側片16eの上端部から屋内側に延出し、屋内外方向中間部に下方に向けて段差状となり位置決め用となる段差片16fが形成された溝底片16gとにより、ガラス材用枠部16a、16bよりも溝深状で、下方と屋内側とが開口する凹部に構成されている。また、第二横枠材17の表示ユニット用枠部17cは、上側のガラス材用枠部17aに続いて下方に延出し、上下方向中間部に屋内側に向けて段差状となり位置決め用となる段差片17dが形成された溝側片17eと、該溝側片17eの下端部から屋内側に延出し、屋内外方向中間部に下方に向けて段差状となり位置決め用となる段差片17fが形成された溝底片17gとにより、ガラス材用枠部17a、17bよりも溝深状で、上方と屋内側とが開口する凹部に構成されている。
さらに、第二横枠材17の表示ユニット用枠部17cは、溝底片17gの屋内側に位置し、表示ユニット5の下フレームFDを構成する支持フレーム12の揺動支持片12cが揺動自在に嵌合する凹溝状の揺動受け片17hが下方に向けて凹設されている。
【0018】
このように、縦、横枠材2、3(第一、第二縦枠材13、14、および、第一、第二横枠材16、17)を枠組みすることにより、左右一対の第二、第一縦枠材14、13、および、上下一対の第一、第二縦枠材16、17により囲繞される四角形状の空間が形成されている。そして、矢印A部分において、縦、横枠材2、3により囲繞される部位の屋外側には、左右側および上下側がガラス材用枠部14a、13a、16b、17aにより囲繞されガラス材が組込まれる空間が形成され、該空間の屋内側に隣接して左右側および上下側が表示ユニット用枠部14c、13c、16c、17cにより囲繞され表示ユニット5が組込まれる空間が形成されるように構成されている。
そして、本実施の形態では、各表示ユニット用枠部14c、13c、16c、17cにより囲繞される空間のうちの屋外側に位置して第二表示パネル18が組込まれている。前記第二表示パネル18は、表示ユニット5とともにガラス材4を介して屋外側に向けての広告表示をするように構成されており、各表示ユニット用枠部14c、13c、16c、17cを構成する溝側片14d、13d、16e、17eのそれぞれに位置決めされた状態で螺着固定されるクランク状の第一取付けプレート19により挟持状に支持固定されるように構成されている。
さらに、表示ユニット5が組込まれる各表示ユニット用枠部14c、13c、16c、17cのうち、左右側および上側の表示ユニット用枠部14c、13c、16cの各溝底片14e、13e、16gには、それぞれL字状の第二取付けプレート20が予め位置決めされた状態で螺着固定されている。
【0019】
そして、光源部材6、導光パネル7、第一表示パネル8とを左右上下フレームFL、FR、FU、FDにより枠組みしてユニット化された表示ユニット5を各表示ユニット用枠部14c、13c、16c、17cに対して組込むが、このとき、窓サッシには予めガラス材4が組込まれた状態となっており、表示パネル5は屋内側から組込まれるように構成されている。また、表示ユニット5は、導光パネル7が屋外側、第一表示パネ8が屋外側となる状態で組込まれるように構成されている。
前記表示ユニット5の組込みは、窓サッシに対し表示ユニット5を上部ほど屋内側となる傾斜姿勢として対向させ、図6に示すように、下フレームFDの下端部となる支持フレーム12の揺動支持片12cを、下側の表示ユニット用枠部17cに形成される揺動受け片17hに嵌入支持させて、窓サッシに対して仮保持する状態とする。そして、この仮保持状態において、表示ユニット5の上下フレームFU、FDに内装される上下一対の光源部材6から引出された一対のコネクタ6bと、縦枠材2(第一、第二縦枠材13、14)に形成される中空部等を介して表示ユニット5配設部位に引込まれる外部コネクタ(図示せず)とを接続する。尚、表示ユニット5が左右方向に隣接して配設されず、第一、第二縦枠材13、14の何れか一方の表示ユニット用枠部13cまたは14cが塞ぎフレーム15により覆蓋されている場合では、塞ぎフレーム15により覆蓋される中空部(空間)を配線スペースとすることができる。
【0020】
続いて、表示パネル5を、揺動支持片12cを支点として屋外側に向けて揺動させて、表示パネル5の左右および上フレームFL、FR、FUに設けられる固定用フレーム11の屋内側の側片11aを、左右側および上側の表示ユニット用枠部14c、13c、16cに設けられた第二取付けプレート20に突当てた状態とする。そして、前記突当て状態において、固定用フレーム11の屋内側の側片11a側に開設された貫通孔を貫通する段付き螺子21を、段部21aが固定用フレーム11の屋外側の側片11aに突当たる状態となるよう第二取付けプレート20に対して螺合することにより、表示パネル5が表示ユニット用枠部14c、13c、16c、17cに組込まれるように構成されている。
このように、表示ユニット5は、窓サッシに対して一旦仮保持した状態としてから固定するように構成されており、これによって、光源部材6の配線等の作業が容易になるばかりでなく、窓サッシへの固定作業も容易に行なえることになって、少ない作業者で、短時間のあいだに作業性よく、しかも、精度よく組込めるように構成されている。
尚、前記組込み状態において、表示ユニット5は、ベースフレーム9の屋外側溝側片9dが第二表示パネル18を支持する第一取り付けプレート19に突当て状となって、導光パネル7と第二表示パネル18とが近接対向するように構成されており、これによって、表示ユニット5の導光部材6の照射を受けて導光パネル7が面発光したとき、第一、第二表示パネル8、18の両者を表示することができるように構成されている。
【0021】
つぎに、前記状態に組込まれた表示ユニット5の部品交換やメンテナンスについて説明する。
まず、屋内側の第一表示パネル8のみの交換が要求された場合について説明する。
この場合、図7に示すように、屋内側に露出する第一表示パネル8の四周に組込まれている押縁10をベースフレーム9の第一凹部9aから取外し、第一表示パネル8を四周の第一凹部9a内において上下方向一方に偏寄させた状態で左右方向一方に位置ズレさせて他方縁部をベースフレーム9から抜け出させることにより、第一表示パネル8のみをベースフレーム9から取外すことができ、簡単、かつ、容易に第一表示パネル8を交換できるように構成されている。
【0022】
また、導光パネル7を照射する導光部材6のLED6aの交換等のメンテナンスをする場合では、前記表示ユニット5を窓サッシから取外すが、この場合、表示ユニット5を表示ユニット用枠部14c、13c、16c、17cへ組込む作業とは逆の作業、即ち、左右および上フレームFL、FR、FUの固定用フレーム11を左右側および上側の表示ユニット用枠部14c、13c、16cに固定している段付き螺子21を取外し、下側の表示ユニット用枠部17cの揺動受け片17hに嵌入支持される下フレームFDの揺動支持片12cを揺動支点として表示ユニット5の上フレームFUを手前(屋内側)に引出して、上部が屋内側に位置する傾斜姿勢とした後、表示ユニット5を少し持ち上げる状態として各表示ユニット用枠部14c、13c、16c、17cから取外す。そして、表示ユニット5を取外した状態において、上下のベースフレーム9の第二凹部9b左右方向一端部から長尺状の光源部材6を引出すことで、LED6aの交換、基板のメンテナンス等を行なえるように構成されている。
【0023】
また、表示ユニット5の導光パネル7の交換、または、メンテナンスが要求される場合では、前述したように各表示ユニット用枠部14c、13c、16c、17cから表示ユニット5を取外し、導光パネル7が組込まれるベースフレーム9の第二凹部9bから押縁10を取外すことにより、前記第一表示パネル8をベースフレーム9から取外す操作と同様の操作を行なうことにより導光パネル7を取外すことができ、このようにすることにより、導光パネル7の交換、メンテナンス等を行なえるように構成されている。
【0024】
さらに、第二表示パネル18の交換が必要な場合では、前述したように各表示ユニット用枠部14c、13c、16c、17cから表示ユニット5を取外した状態とした後、各表示ユニット用枠部14c、13c、16c、17cの溝側片14d、13d、16e、17eに螺着固定されているクランク状の第一取付けプレート19を取外すことにより、各表示ユニット用枠部14c、13c、16c、17cから第二表示パネル18を取外すことができ、このようにすることにより、第二表示パネル18の交換を行えるように構成されている。
【0025】
叙述の如く構成された本形態において、ガラス材4の四周を囲繞する左右一対の縦枠材2と上下一対の横枠材4とを備えた窓サッシに、複数のLED6aからなる光源部材6と、該光源部材6からの照射を受けて面発光する導光パネル7と、該導光パネル7の面発光を受けて表示する第一表示パネル8とを屋内外積層状に組込む場合に、導光パネル7と第一表示パネル8とは、ベースフレーム9と固定用フレーム11または支持フレーム12とにより構成される四周フレームFL、FR、FU、FDに着脱自在に枠組され、光源部材6が四周フレームFL、FR、FU、FDの上下のベースフレーム9に内装された表示ユニット5として組込まれるものとなっている。また、縦、横枠材2、3のそれぞれは、ガラス材4が組込まれる左右上下の各ガラス材用枠部14a、13a、16b、17aに屋内外方向に隣接するようにして前記表示ユニット5が着脱自在に組込まれる表示ユニット用枠部14c、13c、16c、17cが一体形成されたものに構成されている。この結果、窓サッシに容易に表示ユニット5を組込めて、表示のアピール度を高めることができるばかりでなく、意匠性よく表示ユニット5を組込むことができる。
この場合に、表示ユニット5は、導光パネル7がガラス材4と第一表示パネル8との間に位置する状態で表示ユニット用枠部14c、13c、16c、17cに着脱自在に組込まれており、この組込み状態において、表示ユニット5は、第一表示パネル8の四周フレームFL、FR、FU、FDからの取外しと、表示ユニット5全体を窓サッシの表示ユニット用枠部14c、13c、16c、17cからの取外しとを選択できるようにしたので、頻繁に交換の可能性のある表示パネル8のみを交換したい場合では、表示ユニット5を窓サッシの表示ユニット用枠部14c、13c、16c、17cから取外すことなく交換作業をすることができ、また、導光部材6や導光パネル7の交換やメンテナンスが必要な場合では、窓サッシから容易に取外すことができて、メンテナンス性に優れたものとすることができる。
【0026】
このように、本発明が実施されたものにあっては、窓サッシに形成されるガラス材用枠部14a、13a、16a、17aの屋内側に表示ユニット5を組込むための表示ユニット用枠部14c、13c、16c、17cを形成して、窓サッシを容易に、かつ、意匠性よく組込めるようにしたものであるが、このものではさらに、表示ユニット5は、下フレームFDについては表示ユニット用枠部17cに支持させるだけの構成としたので、組込み、取外しの作業を容易に行なうことができる。
【0027】
さらに、表示ユニット5の下フレームFDの下端部揺動支持片12cを窓サッシの下横枠材である第二横枠材17に形成される揺動受け片17hに支持される構成として、表示ユニット5を表示ユニット用枠部14c、13c、16c、17cに組込む場合に表示ユニット5を第二横枠材17に仮保持させることができるので、表示ユニット5の窓サッシへの組込み、取外しの作業を容易に、かつ、精度よく行なえるばかりでなく、一人作業が可能となるうえ、作業時間の短縮が図れて作業性が向上する。
【0028】
さらに、本発明が実施されたものにあっては、表示ユニット5の屋外側に第二表示パネル18が組込まれており、表示ユニット5の光源部材6を点灯することにより、第一表示パネル8による屋内側への広告表示とともに、第二表示パネル18によるガラス材4を透しての屋外側への広告表示を行なうことができて、有効に広告表示をすることができる。
【0029】
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないことは勿論であって、前記窓サッシに組込まれるガラス材としては、表示ユニットが配設される箇所以外の部位では、嵌め殺し状に組込まれる場合と開閉自在な状態で組込まれる場合との両者があり、開閉自在な状態で組込まれる構成を第二の実施の形態として説明する。
前記第二の実施の形態は、図8に示すように、表示ユニット5が積層する嵌め殺し状のガラス材4の上下に、上部が屋外側に向けて開閉揺動する開き窓4aが組込まれたものとなっている。この場合に、縦枠材(図示せず)は前記第一の実施の形態と同様のものを用い、開き窓4aが配設される部位の屋内側に形成される表示ユニット用枠部に塞ぎ材を組込んだものとなっている一方、横枠材3については、前記第一の実施の形態の第一、第二横枠材16、17にそれぞれアタッチメント16A、17Aを設けて開き窓4aを組込むように構成されている。そして、この場合でも、表示ユニット5の構成については前記第一の実施の形態と同様であり、同様の符号を附して説明を省略するが、表示ユニット5の下フレームFDの下端部となる支持フレーム12の揺動支持片12cを、第二横枠材17の表示ユニット用枠部17cに形成される揺動受け片17hに嵌入支持する仮保持状態を経由して窓サッシに組込むことで、作業性よく組込み、取外しをすることができる。
さらに、このものでも、窓サッシに組込まれた表示ユニット5において、ベースフレーム9から第一表示パネル8を取外すことと、窓サッシから表示ユニット5全体を取外すこととを選択して実施することができて、部材の交換等のメンテナンスを容易に行なえる。
【0030】
尚、屋内外方向幅が大きい開き窓4bの場合では、図9(A)(B)に示す第三の実施の形態のようにすることもできる。このものでは、縦枠材2(第一、第二縦枠材13、14)については前記第一の実施の形態と同様のものを用い、図9(A)に左側部位のみ示すが、開き窓4bが配設される部位の屋内側に形成される表示ユニット用枠部13cには塞ぎ材15を組込むとともに、アタッチメント13Aが設けられている。尚、右側部位については左側と略同様の構成であり図面を省略する。また、表示ユニット5の上側に設けられる第一横枠材としては図9(B)に示すように、ガラス材用枠部22aの形状が異なる第一横枠材22を用いる一方、表示ユニット5の下側に設けられる第二横枠材17にアタッチメント17Bを設ける構成とすれば、表示ユニット5については前記第一、第二の実施の形態と同様の効果を発揮することができる。
【0031】
また、図10(A)に第四の実施の形態を示すが、該第三の実施の形態は、図1における矢印B部分の構成であり、上下方向に長い形状のガラス材4が嵌め殺し状に組込まれた窓サッシに対し、上下方向に分割された表示ユニット5を組込む構成となっている。この場合に、縦枠材2は共通したものが用いられ、横枠材として、上下端面にガラス材4が組込まれるガラス材用枠部23a、23bが形成されたガラス材横枠23と、上下端面に表示ユニット5が組込まれる表示ユニット用枠部24a、24bが形成された表示ユニット横枠24とにより屋内外方向分割型となっており、これら各横枠23、24を積層状に組込むことで横枠材が構成されている。この場合では、嵌め殺し状のガラス材4に対して上下方向中間部において表示ユニット横枠24により表示ユニッ5を上下方向に連続して設けることができる。
【0032】
また、図1の矢印C部分は、上下方向に二枚の嵌め殺し状のガラス材4の屋内側に、一つの上下方向に長い表示ユニット5が組込まれた部位であり、この場合も、前記第三の実施の形態に用いた屋内外方向分割型の横枠材であるガラス材横枠23と表示ユニット横枠24とを適宜組合わせて用いることにより実現することができる。
【0033】
尚、図1の矢印D部分は、ガラス材4が上下に連続して配設される部位であり、この場合では、横枠材として第一、第二横枠材13、14の何れか一方を用い、該一方の枠材13または14に形成される表示ユニット用枠部13cまたは14cに塞ぎフレームを組込むように構成することで、統一感のある窓サッシとなる。
【0034】
このように、図1に示されるフロント部1は、複数の縦枠材2と複数の横枠材3とを直交状に枠組みして形成される複数の空間にそれぞれガラス材4が設けられた窓サッシにおいて、所望の位置のガラス材4に対して表示ユニット5を積層して設ける構成としたので、表示ユニット5の設置箇所を自由に設定することができ、表示の多様性を確保できて、広告効果を大きくすることが可能となる。
【0035】
また、図10(B)に示す第五の実施の形態のように構成することもできる。
前記第四の実施の形態において、ガラス材25およに表示ユニット26は、第一の実施の形態の表示ユニットと同様の構成であるが、上下方向長さが短い横長形状に形成されている。この場合、表示ユニット26は、前記第一の実施の形態と同様に形成されて、図示しないが下フレームに形成される揺動支持片を下横枠材の揺動受け片に支持させる一方、上フレームを上横枠材に固定することで窓サッシへの固定をすることができ、組込み作業を一層容易にすることができる。そして、このものでは、図10(B)に示すように、第一縦枠材13に組込まれる右フレームFRをベースフレーム9のみで構成(左側においても同様である)することができ、この場合では、ガラス材4と表示パネル8とが同様の見付け面となって、さらなる意匠性の向上を図ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明は、公共施設や商業用建築物のフロント部に広告表示を設ける場合に利用することができる。
【符号の説明】
【0037】
1 フロント部
2 縦枠材
3 横枠材
4 ガラス材
5 表示ユニット
6 光源部材
7 導光パネル
8 第一表示パネル
9 ベースフレーム
10 押縁
11 固定用フレーム
12 支持フレーム
12c 揺動支持片
13 第一縦枠材
14 第二縦枠材
16 第一横枠材
17 第二横枠材
17h 揺動受け片
18 第二表示パネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガラス材の四周を囲繞する左右一対の縦枠材と上下一対の横枠材とを備えた窓サッシに、複数の光源からなる光源部材と、該光源部材からの照射を受けて面発光する導光パネルと、該導光パネルの面発光を受けて表示する表示パネルとを屋内外積層状に組込むにあたり、導光パネルと表示パネルとを四周フレームに着脱自在に枠組し、光源部材を四周フレームの少なくとも一つのフレームに内装して表示ユニットを構成する一方、縦、横枠材のそれぞれは、ガラス材が組込まれるガラス材用枠部に屋内外方向に隣接するようにして前記表示ユニットが着脱自在に組込まれる表示ユニット用枠部が一体形成されたものとし、表示ユニットは、導光パネルがガラス材と表示パネルとの間に位置する状態で表示ユニット用枠部に着脱自在に組込まれ、かつ、表示ユニット用枠部への組込み状態において、表示パネルの四周フレームからの取外しと、表示ユニット全体の表示ユニット用枠部からの取外しとを選択して行なえるようにしたことを特徴とする表示ユニットが組込まれた窓サッシ。
【請求項2】
表示ユニットは、下フレームが窓サッシの下横枠材に支持され、少なくとも上フレームが窓サッシの上横枠材に固定されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の表示ユニットが組込まれた窓サッシ。
【請求項3】
表示ユニットは、下横枠材の表示ユニット用枠部に設けた揺動受け片に対して揺動自在に支持される揺動支持片が下フレームに設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の表示ユニットが組込まれた窓サッシ。
【請求項4】
表示ユニットは、ガラス材と導光パネルとのあいだに位置する状態で縦、横枠材の表示ユニット用枠部に固定され、導光パネルにより照射される第二表示パネルを備えていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の表示ユニットが組込まれた窓サッシ。
【請求項5】
表示ユニットは、複数の縦枠材と複数の横枠材とを直交状に枠組みして形成される複数の空間にそれぞれガラス材が設けられた窓サッシの任意の位置のガラス材に積層して設けられていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の表示ユニットが組込まれた窓サッシ。
【請求項6】
ガラス材の四周を囲繞する左右一対の縦枠材と上下一対の横枠材とを備えた窓サッシに、複数の光源からなる光源部材と、該光源部材からの照射を受けて面発光する導光パネルと、該導光パネルの面発光を受けて表示する表示パネルとを屋内外積層状に組込むにあたり、導光パネルと表示パネルとを四周フレームに着脱自在に枠組し、光源部材を四周フレームの少なくとも一つのフレームに内装して表示ユニットを構成する一方、縦、横枠材のそれぞれは、ガラス材が組込まれるガラス材用枠部に屋内外方向に隣接するようにして前記表示ユニットが着脱自在に組込まれる表示ユニット用枠部が一体形成されたものとし、表示ユニットの窓サッシへの組込みは、表示ユニットをガラス材と表示パネルとの間に導光パネルが位置する状態として、表示ユニットの下フレームに設けた揺動支持片を下横枠材の表示ユニット用枠部に設けた揺動受け片に支持させる第一工程と、表示ユニットの上フレームを上横枠材の表示ユニット用枠部に組込んで固定する第二工程とにより構成されていることを特徴とする表示ユニットの窓サッシへの組込み方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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