説明

表示制御プログラムおよび記録媒体

【課題】本発明は、表データを表示する表示制御プログラムおよび記録媒体に関し、複数表示情報テーブルおよびソートインデックスを設けて、元データを任意の位置に表示および任意項目でソートした結果を表示、およびセルを分割、統合して表示し、画面上で同時に見ることができるように複数項目を任意セルに表示すると共に任意項目のソート結果を表示、セル内の項目を分割して他のセルや新たなセルに表示、およびセルを削除して当該セル内の項目を他の既存のセル内に統合したりすることを目的とする。
【解決手段】表の1つあるいは複数の桁のデータをいずれの桁に表示するかを設定する複数表示情報テーブルを作成する手段と、分割手段および統合手段のいずれかの手段と、表の桁のデータを取り出して複数表示情報テーブルを参照して設定されている桁に表示する手段とから構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表データを表示する表示制御プログラムおよび記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、表を画面上に表示する場合、横方向のセルの桁数が多いと、画面の右端からはみ出てしまい、スクロールして画面内に移動させて表示させるようにしいた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述したように、従来の表示方法では、同時に見ることができる桁数が決まってしまい、当該桁数を越えた表の場合には、スクロールして該当セル内のデータを表示させる必要があり、セル内のデータを相互に比較し難いという問題があった。
【0004】
また、1つのセル内に複数のデータを表示して同時に見ることができる内容を多くした場合には、セル内の任意のデータを指定してソートできないという問題が発生する。
【0005】
本発明は、これらの問題を解決するため、複数表示情報テーブルおよびソートインデックスを設けて、元データを任意の位置に表示および任意項目でソートした結果を表示、およびセルを分割、統合して表示し、画面上で同時に見ることができるように複数項目を任意セルに表示すると共に任意項目のソート結果を表示、セル内の項目を分割して他のセルや新たなセルに表示、およびセルを削除して当該セル内の項目を他の既存のセル内に統合したりすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
図1を参照して課題を解決するための手段を説明する。
図1において、処理装置1は、プログラムに従い各種処理を実行するものであって、ここでは、テーブル作成手段2、表示手段3、ソート手段4、分割手段5、および統合手段6などから構成されるものである。
【0007】
テーブル作成手段2は、表の1つあるいは複数の桁のデータをいずれの桁に表示するかを設定する複数表示情報テーブル14を作成するものである。
【0008】
表示手段3は、表の桁のデータを取り出して複数表示情報テーブル14を参照して設定されている桁に表示したり、ソートインデックス15に設定されている行にデータを表示したりなどするものである。
【0009】
ソート手段4は、表示された画面上で任意の項目が選択されたときに、選択されたデータの項目をもとに表の該当項目のデータをソートするものである。
【0010】
分割手段5は、複数表示情報テーブル14から指定された項目に対応する桁中の指定された桁情報を削除および削除した桁情報を指定された位置に新たに作成して設定するものである。
【0011】
統合手段6は、複数表示情報テーブル14から指定された項目に対応する桁中の指定された桁情報を削除および削除した桁情報を指定された桁位置に追加するものである。
【0012】
元データ12は、表示する前の表の元のデータである。
複数表示情報テーブル14は、表の1つあるいは複数の桁のデータをいずれの桁に表示するかを設定するテーブルである。
【0013】
ソートインデックス15は、表の行のデータをいずれの行に表示するかを設定するものである。
【0014】
次に、動作を説明する。
テーブル作成手段2が表の1つあるいは複数の桁のデータをいずれの桁に表示するかを複数表示情報テーブル14に設定して作成し、表示手段3が表の桁のデータを取り出して複数表示情報テーブル14を参照して設定されている桁に表示するようにしている。
【0015】
この際、ソート手段4が表の行のデータをいずれの行に表示するかを設定してソートインデックス15を作成し、表示手段3が表の行のデータを取り出してソートインデックス15を参照して設定されている行に表示するようにしている。
【0016】
また、ソート手段4が表示された画面上で任意の項目が選択されたときに、選択されたデータの項目をもとに表の該当項目のデータをソートし、ソートした後のデータの順番にソートインデックス15に設定し、設定した後のソートインデックス15をもとに表示するようにしている。
【0017】
また、分割手段5が画面上に表示した項目を指定した分割の指定に対応して、複数表示情報テーブル14から指定された項目に対応する桁中の指定された桁情報を削除および削除した桁情報を指定された位置に新たに作成して設定し、表示手段3が表の桁のデータを取り出して複数表情報テーブル14を参照して設定されている桁に表示するようにしている。
【0018】
また、統合手段6が画面上に表示した項目を指定した統合の指定に対応して、複数表示情報テーブル14から指定された項目に対応する桁中の指定された桁情報を削除および削除した桁情報を指定された桁位置に追加して設定し、表示手段3が表の桁のデータを取り出して複数表情報テーブル14を参照して設定されている桁に表示するようにしている。
【0019】
従って、複数表示情報テーブル14およびソートインデックス15を設けて、元データ12を任意の位置に表示および任意項目でソートした結果を表示したり、セルを分割、統合して表示したりすることにより、画面上で同時に見ることができるように複数項目を任意セルに表示すると共に任意項目のソート結果を表示したり、セル内の項目を分割して他のセルや新たなセルに表示したり、セルを削除して当該セル内の項目を他の既存のセル内に統合したりすることが可能となる。
【発明の効果】
【0020】
本発明は、複数表示情報テーブル14およびソートインデックス15を設けて、元データ12を任意の位置に表示および任意項目でソートした結果などを表示する構成を採用しているため、画面上で同時に見ることができるように複数項目を任意セルに表示すると共に任意項目のソート結果を表示したり、セル内の項目を分割して他のセルや新たなセルに表示したり、セルを削除して当該セル内の項目を他の既存のセル内に統合したりすることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明は、複数表示情報テーブル14およびソートインデックス15を設けて、元データ12を任意の位置に表示および任意項目でソートした結果などを表示し、画面上で同時に見ることができるように複数項目を任意セルに表示すると共に任意項目のソート結果を表示したり、セル内の項目を分割して他のセルや新たなセルに表示したり、セルを削除して当該セル内の項目を他の既存のセル内に統合したりすることを実現した。
【実施例1】
【0022】
次に、図1から図6を用いて本発明の実施の形態および動作を順次詳細に説明する。
図1は、本発明のシステム構成図を示す。
【0023】
図1において、処理装置1は、図示外の記録媒体から主記憶(メモリ11)にローディングしたプログラムに従い各種処理を実行するものであって、ここでは、テーブル作成手段2、表示手段3、ソート手段4、分割手段5、および統合手段6などから構成されるものである。
【0024】
テーブル作成手段2は、元の表の1つあるいは複数の桁のデータをいずれの桁に表示するかを設定する複数表示情報テーブル14を作成するものである。
【0025】
表示手段3は、表の桁のデータを取り出して複数表示情報テーブル14を参照して設定されている桁に表示したり、ソートインデックス15に設定されている行にデータを表示したりなどするものである。
【0026】
ソート手段4は、表示された画面上で任意の項目が選択されたときに、選択された項目(あるいはデータ)をもとに表の該当項目のデータをソートするものである(図5を用いて後述する)。
【0027】
分割手段5は、複数表示情報テーブル14から指定された項目に対応する桁中の指定された桁情報を削除および削除した桁情報を指定された位置に新たに作成して設定したりなどするものである(図6を用いて後述する)。
【0028】
統合手段6は、複数表示情報テーブル14から指定された項目に対応する桁中の指定された桁情報を削除および削除した桁情報を指定された桁位置に追加したりなどするものである(図6を用いて後述する)。
【0029】
メモリ11は、データやプログラムを格納したり、読み出したりなどするものであって、ここでは、元データ12、ヘッダ情報13、複数表示情報テーブル14、ソートインデックス15、表示バッファ16などを設けるものである。
【0030】
元データ12は、表示する前の表の元のデータである。
ヘッダ情報13は、表示する前の表の元のデータのヘッダ情報(ここでは、桁情報)である。
【0031】
複数表示情報テーブル14は、元データ12の表の1つあるいは複数の桁のデータをいずれの桁に表示するかを設定するテーブルである。
【0032】
ソートインデックス15は、元データ12の表の行のデータをいずれの行に表示するかを設定するものである。
【0033】
表示バッファ16は、画面上に表示するイメージでデータを設定したものであって、当該設定されたイメージに示すように画面上に表示手段3が表示するためのものである。
【0034】
次に、図1の構成について概念を説明する。
○1(丸付き数字1を表す、以下同様)のテーブル作成は、テーブル作成手段2が複数表示情報テーブル14に、元データ12の表の桁を、画面上のいずれの桁に表示するかを設定して当該複数表示情報テーブル14を作成する。
【0035】
○2の表示は、表示手段3がソートインデックス15を参照して元データ12の表の設定されている行のデータを取り出し、取り出した行のデータについて、複数表示情報テーブル14を参照して該当桁位置に設定することを順に繰り返し、図示の表示バッファ16に示すように設定する。そして、当該設定された表示バッファ16に設定されたように画面上に表示するようにしている。
【0036】
この際、画面(表示バッファ16と同じ)上に表示した項目を指定した分割の指定に対応して、複数表示情報テーブル14から指定された項目に対応する桁中の指定された桁情報を削除および削除した桁情報を指定された位置に新たに作成して設定し、表の桁のデータを取り出して複数表情報テーブル14を参照して設定されている桁に表示するようにしている。
【0037】
また、画面(表示バッファ16と同じ)上に表示した項目を指定した統合の指定に対応して、複数表示情報テーブル14から指定された項目に対応する桁中の指定された桁情報を削除および削除した桁情報を指定された既存の桁位置に追加して設定し、表の桁のデータを取り出して複数表情報テーブル14を参照して設定されている桁に表示するようにしている。
【0038】
以下順次詳細に説明する。
図2は、本発明の動作説明フローチャート(設定)を示す。
【0039】
図2において、S1は、ヘッダ部(名称、幅、配置)の設定を行なう。これは、例えば図1のヘッ
ダ情報13に示すように、元データ12のヘッダ情報13として、
・名称:
・幅:
・配置:
をそれぞれ設定、例えば名称「A」、幅「20ドット」、配置「右詰め」(セルの幅20ドット内でデータを右詰め(他に、左詰め、中央がある)に表示)とそれぞれ設定する。
【0040】
S2は、ヘッダ部の行数の初期設定を行なう。各桁のセル内に表示する行数を設定、例えば表示バッファ16の最上段の2桁目のセルは、第1行に名称「B」,第2行に名称「C」と表示するときは2行と設定する。
【0041】
S3は、行、桁で表示データを設定する。これは、図1の元データ12に示すように、行、桁で表示しようとするデータ(表示データ)を設定する。
【0042】
S4は、1行のデータを読み込む。
S5は、桁(桁のデータ)を取り出す。
【0043】
S6は、複数行表示のための情報を作成する。これは、S5で取り出した桁のデータを、複数表示情報テーブル14に当該桁のセル内の1行目(あるいは2行目など)に設定する。
【0044】
S7は、次の桁有りか判別する。YESの場合には、S5に戻り次の桁について繰り返し、1行の全ての桁のデータについて複数表示情報テーブル14に設定する。NOの場合には、S8に進む。
【0045】
S8は、ソートインデックスを作成する。これは、S4からS7で作成された1行分について、ソートインデックス15に設定(元データ12の行を表示バッファ16のいずれの行に表示するかを設定)する。
【0046】
S9は、次の行ありか判別する。YESの場合には、S4に戻り、次の行(元データ12の次の行)のデータを読み込み繰り返す。NOの場合には、全ての行について処理を終了したので、終る。
【0047】
以上の手順によって、図1の元データ12について、表示バッファ16に複数行表示するための複数表示情報テーブル14およびソートインデックス15(当初は元データ12の表の行と、表示バッファ16に設定して表示させる行とが一致する)が例えば図示のように作成されたこととなる。そして、後述する図3のフローチャートに従い、図1の複数表示情報テーブル14およびソートインデックス16に従い元データ12を図1の表示バッファ16に示すように設定し、図示外の画面上に当該表示バッファ16に示すと同一のイメージで表示(特に、2桁目のセルの第1行に「B」、第2行に「C」、および対応する位置に該当データがそれぞれ表示)されることとなる。
【0048】
図3は、本発明の動作説明フローチャート(表示)を示す。これは、図2、図5の(a)、図6の(a)で作成された複数表示情報テーブル14およびソートインデックス16に従い、桁のセル内に複数データ表示する場合のフローチャートを示す。
【0049】
図3において、S11は、表示するセルの行と桁を指定する。これは、画面(図1の表示バッファ16)上に表示するセルの行と桁を指定、例えば(行、桁)とし(0.0)を指定する。
【0050】
S12は、ソートインデックス15から行データを取得する。これは、S11で指定された表示するセルの行の行データを、ソートインデックス15を参照して元データ12の該当する行の行データを取得する。
【0051】
S13は、テーブルの桁から、当該桁のセル内の行情報を取得する。これは、S11で指定された表示するセルの桁について、複数表示情報テーブル14を参照して当該桁のセル内に表示する元データ12の行情報(例えば図1の複数表示情報テーブル14の2桁目のセル内の1行目、2行目には元データ12の1行目、2行目を表示する行情報)を取得する。
【0052】
S14は、実際のデータを取得する。これは、S13で取得した行情報の実際のデータを取得、例えば上記例では、図1の元データ12の1行目、2行目の実際のデータとして「789」、「bee」を取得する。
【0053】
S15は、桁のセル内の行が終わりか判別する。YESの場合には、表示しようとする指定されたセル内の行の実際のデータが全て取得できたので、セルに表示、上記例では、セル内の1行目に「789」,2行目に「bee」をそれぞれ表示する。一方、S15のNOの場合には、次のセル内の行について繰り返す。
【0054】
以上のように、表示するセルについて繰り返すことによって、既述した図1の複数表示情報テーブル14およびソートインデックス15に従い、元データ12について表示バッファ16に示すように設定され、図示外の画面上に同一のイメージで表示されることとなる。
【0055】
図4は、本発明の表示例を示す。図示の表示は、上段は図1のヘッダ情報13であり、2段目以降にデータが順次表示され、0、3,4,5桁目は元データ12の1行分、1,2,6桁目は元データ12の2行分がそれぞれ表示されている。
【0056】
以上のように、複数表示情報テーブル14に設定して任意の項目について2行分を表示することにより、横方向の表の長さが短くなって1画面内に収まるように表示させることが可能となり、1画面内に表示された任意項目のデータをひと目で見て容易に比較することが可能となる。
【0057】
図5は、本発明の動作説明図(ソート)を示す。これは、例えば図1のソートインデックス15に示すように設定し、元データ12と、表示バッファ16との行の並び順が同一の状態から、画面(表示バッファ16)上の任意項目を指定してソートして並び替えるときの手順を示す。
【0058】
図5の(a)は、フローチャートを示す。
図5の(a)において、S21は、ソートする項目をクリックする。これは、例えば図1の表示バッファ16(図5の(b)の表示バッファ16)をもとに同一イメージで表示した画面上で、例えば項目Cにマウスカーソルを位置付けてクリックし、ソートする項目を指定する。
【0059】
S22は、イベント発生する。
S23は、ソートする桁を取得する。これは、S21でクリックして指定した例えば図1の表示バッファ16上の項目Cについて、複数表示情報テーブル14を参照して元データ12の対応する桁(ここでは、2桁(項目C))を取得する。
【0060】
S24は、昇順か降順を指定する。これは、ソートが昇順か、あるいは降順のいずれと指定されたかを判別する。
【0061】
S25は、選択された項目でソートしてソートインデックスを作成する。これは、S21でクリックされて指定された対応する元データ12の桁の項目で、S24で指定された昇順あるいは降順で元データ12をソート、例えば上記例の項目Cでソートして、図1のソートインデックス15から図5の(b)のソートインデックス15に示すように作成する。
【0062】
以上の手順によって、画面(表示バッファ16)上で例えば項目Cにマウスカーソルを位置付けてクリックおよび昇順ソートを指定すると、図1のソートインデックス15が図5の(b)のソートインデックス15に更新される。そして、ソートされた結果の図5の(b)のソートインデックス15をもと既述した図3により図5の(b)の表示バッファ16に示すように設定されて図示外の画面上に同一イメージでソート結果が表示されることとなる。
【0063】
図5の(b)は、図1の状態で、表示バッファ16上の項目Cを指定して昇順ソートした後の状態を示す。これにより、セル内に元データ12の2行分のデータを表示しても、当該セル内の2行分のいずれの一方を選択してソートしてソート結果に従い表示することが可能となる。
【0064】
図6は、本発明の動作説明図(分割/統合)を示す。これは、1つのセル内に表示されている項目を分割して他のセルあるいは新たなセルに表示する分割、および複数のセルに表示されている項目を1つのセルに統合してセル数を削減するときの手順を示す。
【0065】
図6の(a)は、フローチャートを示す。
図6の(a)において、S31は、分割か判別する。これは、セル内に表示されている項目を他のセルに分割あるいは新なセルを作成して当該セルに表示する分割か、あるいは複数セルに表示されている項目を1つのセルに統合してセル数を削減する統合のいずれかを判別する。分割の場合には、S32に進む。統合の場合には、S33に進む。
【0066】
S32は、S31で分割と判別されたので、指定された複数表示情報を削除して新しく桁情報を追加する。これは、例えば後述する図6の(b−1)の矢印で示す指定されたセル内の項目を一旦削除した後(図6の(b−2))、削除した項目について新たなセルをそれぞれ作成してそれぞれ追加する(図6の(b−3))。
【0067】
S33は、S31で統合の判別されたので、指定された複数表示情報を削除して既にある桁情報に追加する。これは、例えば後述する図6の(c−1)の矢印で示す指定されたセル内の項目を一旦削除した後(図6の(c−2))、削除した項目について指定された既存のセルに追加する(図6の(c−3))。
【0068】
S34は、複数表示情報を再生成する。これにより、分割、統合した後の複数表示情報テーブル14が更新されることとなる。そして、既述した図3に従い、画面(表示バッファ16)上に分割、統合後の表のデータを表示する。
【0069】
以上によって、画面(表示バッファ16)上で任意項目を指定して分割・統合指示すると、分割指定された項目について新たなセルを作成して当該セルに項目を表示したり、統合指定された項目のセルを削除して既存のセル内に当該項目を表示することが可能となる。
【0070】
図6の(b)は、セル内の項目を新たなセルに分割した分割例を示す。
図6の(b−1)は、4つのセルのうち、矢印で示すセルの分割指示をした状態を示す。
【0071】
図6の(b−2)は、分割指示されたセルを削除した状態を示す。
図6の(b−3)は、セルを追加して当該セルに分割指定された項目を設定して表示した状態を示す。
【0072】
以上のように、分割セルを指定すると、自動的に指定されたセル内の項目が新たに作成したセルにそれぞれ設定して表示することが可能となる。
【0073】
図6の(c)は、セル内の項目を既存のセルに統合した統合例を示す。
図6の(c−1)は、4つのセルのうち、矢印で示すセルの統合指示をした状態を示す。
【0074】
図6の(c−2)は、統合指示されたセルを削除した状態を示す。
図6の(c−3)は、削除したセル内の項目を指定されたセルに統合して表示した状態を示す。
【0075】
以上のように、統合セルと統合先のセルを指定すると、自動的に指定されたセル内の項目が削除され、指定されたセルに統合して表示することが可能となる。
【0076】
(付記1)
表データを表示する表示制御プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体において、
表の1つあるいは複数の桁のデータをいずれの桁に表示するかを設定する複数表示情報テーブルを作成する手段と、
上記表の桁のデータを取り出して上記複数表示情報テーブルを参照して設定されている桁に表示する手段と
して機能させるプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【0077】
(付記2)
上記表の行のデータをいずれの行に表示するかを設定するソートインデックスを作成する手段と、
上記表の行のデータを取り出して上記ソートインデックスを参照して設定されている行に表示する手段と
して機能させるプログラムを記録したコンピュータ読取可能な付記1記載の記憶媒体。
【0078】
(付記3)
上記表示された画面上で任意の項目が選択されたときに、当該選択されたデータの項目をもとに上記表の該当項目のデータをソートする手段と、
上記ソートした後のデータの順番に上記ソートインデックスに設定する手段と、
上記設定した後のソートインデックスをもとに表示する手段と
して機能させるプログラムを記録したコンピュータ読取可能な付記2記載の記録媒体。
【0079】
(付記4)
画面上に表示した項目を指定した分割の指定に対応して、上記複数表示情報テーブルから当該指定された項目に対応する桁中の指定された桁情報を削除および当該削除した桁情報を指定された位置に新たに作成して設定する手段として機能させるプログラムを記録したコンピュータ読取可能な付記1記載の記録媒体。
【0080】
(付記5)
画面上に表示した項目を指定した統合の指定に対応して、上記複数表示情報テーブルから当該指定された項目に対応する桁中の指定された桁情報を削除および当該削除した桁情報を指定された桁位置に追加して設定する手段として機能させるプログラムを記録したコンピュータ読取可能な付記1あるいは付記5記載の記録媒体。
【0081】
(付記6)
表データを表示する表示制御プログラムにおいて、
表の1つあるいは複数の桁のデータをいずれの桁に表示するかを設定する複数表示情報テーブルを作成する手段と、
上記表の桁のデータを取り出して上記複数表示情報テーブルを参照して設定されている桁に表示する手段と
してコンピュータに機能させるための表示制御プログラム。
【0082】
(付記7)
上記表の行のデータをいずれの行に表示するかを設定するソートインデックスを作成する手と、
上記表の行のデータを取り出して上記ソートインデックスを参照して設定されている行に表示する手段と
してコンピュータに機能させるための付記6記載の表示制御プログラム。
【産業上の利用可能性】
【0083】
本発明は、複数表示情報テーブル14およびソートインデックス15を設けて、元データ12を任意の位置に表示および任意項目でソートした結果などを表示し、画面上で同時に見ることができるように複数項目を任意セルに表示すると共に任意項目のソート結果を表示したり、セル内の項目を分割して他のセルや新たなセルに表示したり、セルを削除して当該セル内の項目を他の既存のセル内に統合したりする表示制御プログラムおよび記録媒体に関するものである。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明のシステム構成図である。
【図2】本発明の動作説明フローチャート(設定)である。
【図3】本発明の動作説明フローチャート(表示)である。
【図4】本発明の表示例である。
【図5】本発明の動作説明図(ソート)である。
【図6】本発明の動作説明図(分割/統合)である。
【符号の説明】
【0085】
1:処理装置
2:テーブル作成手段
3:表示手段
4:ソート手段
5:分割手段
6:統合手段
11:メモリ
12:元データ
13:ヘッダ情報
14:複数表示情報テーブル
15:ソートインデックス
16:表示バッファ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表データを表示する表示制御プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体において、
表の1つあるいは複数の桁のデータをいずれの桁に表示するかを設定する複数表示情報テーブルを作成する手段と、
画面上に表示した項目を指定した分割の指定に対応して、上記複数表示情報テーブルから当該指定された項目に対応する桁中の指定された桁情報を削除および当該削除した桁情報を指定された位置に新たに作成して設定する分割手段、および画面上に表示した項目を指定した統合の指定に対応して、上記複数表示情報テーブルから当該指定された項目に対応する桁中の指定された桁情報を削除および当該削除した桁情報を指定された桁位置に追加して設定する統合手段のいずれかの手段と、
上記表の桁のデータを取り出して上記複数表示情報テーブルを参照して設定されている桁に表示する手段と
して機能させるプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【請求項2】
表データを表示する表示制御プログラムにおいて、
表の1つあるいは複数の桁のデータをいずれの桁に表示するかを設定する複数表示情報テーブルを作成する手段と、
画面上に表示した項目を指定した分割の指定に対応して、上記複数表示情報テーブルから当該指定された項目に対応する桁中の指定された桁情報を削除および当該削除した桁情報を指定された位置に新たに作成して設定する分割手段、および画面上に表示した項目を指定した統合の指定に対応して、上記複数表示情報テーブルから当該指定された項目に対応する桁中の指定された桁情報を削除および当該削除した桁情報を指定された桁位置に追加して設定する統合手段のいずれかの手段と、
上記表の桁のデータを取り出して上記複数表示情報テーブルを参照して設定されている桁に表示する手段と
してコンピュータに機能させるための表示制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−58867(P2007−58867A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−261222(P2006−261222)
【出願日】平成18年9月26日(2006.9.26)
【分割の表示】特願2002−24635(P2002−24635)の分割
【原出願日】平成14年1月31日(2002.1.31)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】