説明

表示制御装置

【課題】 コンテントを適切なエリアへ配置することにより、ユーザにとって把握し易い情報表示を行うことが可能な表示制御装置を提供する。
【解決手段】 コンテント管理部11が、情報価値の大きなコンテントから順に並べ替えてコンテントリストを作成する(S110)。そして、割り当て可能なエリアのうち、そのエリアの領域価値とコンテントの情報価値とを比較し、情報価値が領域価値を上回っている場合に、エリアにコンテントを割り当てる(S170)。つまり、本実施形態では、コンテントに情報価値を対応付け、エリアに領域価値を対応付けることにより、適切なエリアにコンテントが割り当てられるようにする。割り当て可能なエリアが複数ある場合、最も大きな領域価値を有するエリアに割り当て対象のコンテントを割り当てる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両情報などを車室内に用意された表示装置に表示する際、ユーザが把握し易いように表示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
車両の室内で提供される情報は、多岐にわたっている。例えば、車両の状態を示す車速、エンジン回転数、シフトポジション、燃料、水温などが挙げられる。また例えば、ナビゲーションのための地図、エアコンの設定情報、オーディオ情報などが挙げられる。近年では、運転支援のためのナイトビューや、車両内に持ち込んだ携帯端末の情報なども提供されるようになってきた。
【0003】
これらの情報を提供するための表示装置も、種々のものが搭載されるようになっており、ヘッドアップディスプレイや、ナビゲーションのための地図などが表示される液晶ディスプレイが挙げられる。また、車速などが表示されるメータパネルも液晶などの採用によって種々の情報を提供可能なものがあり、一種の表示装置と言える。
【0004】
このように提供される情報(以下「コンテント」という)が多くなってきていること、また、複数の表示装置が搭載されることから、どのコンテントをどの表示装置のどの領域(以下「エリア」という)に表示させるのかが、重要となってくる。
【0005】
従来、携帯端末が生成した複数の画面データを1つのディスプレイに対して割り当てる技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この技術は、画面データ及び表示領域にそれぞれ優先度を割り当てて、優先度順に領域を決定するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−140488号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術を適用した場合、重要度の低いコンテントであっても、表示対象となるコンテントの中で優先度が高いときには、優先度の高いエリアに表示されてしまうことになる。結果として、コンテントが分不相応なエリアに表示されてしまうことが懸念される。
【0008】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、コンテントを適切なエリアへ配置することにより、ユーザにとって把握し易い情報表示を行うことが可能な表示制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の表示制御装置は、車両に搭載される表示装置の画面に表示領域として設定される複数のエリアに対し、表示対象となっているコンテントを割り当てて表示するものである。
【0010】
本発明の表示制御装置は、コンテント管理部、エリア管理部、及び、コンテント割当制御部を備えている。
コンテント管理部は、情報の重要度を示す情報価値を対応付けてコンテントを管理する
。例えば、緊急性の高いコンテントであれば、情報価値が相対的に大きくなるという具合である。
【0011】
また、エリア管理部は、場所的な重要度を示す領域価値を対応付けてエリアを管理する。例えば、ヘッドアップディスプレイといった走行中の視線移動が少ないエリアは、領域価値が相対的に大きくなるという具合である。
【0012】
そして、コンテント割当制御部によって、コンテント管理部にて管理されるコンテントがエリア管理部にて管理されるエリアに割り当てられる。
ここで特に本発明では、コンテント割当制御部は、情報価値と領域価値とを比較し、情報価値が領域価値を上回った場合に、コンテントをエリアに割り当て可能と判断する。情報価値及び領域価値は、例えば数値で示されるものとし、当該数値で比較することが考えられる。また、情報価値及び領域価値は、段階的なランクで示されるものとし、当該ランクで比較することが考えられる。
【0013】
つまり、本発明では、コンテントに情報価値を対応付け、エリアに領域価値を対応付けることにより、適切なエリアにコンテントが割り当てられるようにしたのである。このようにすれば、従来技術のように単に優先順位を用いる場合とは異なり、情報価値と領域価値とのバランスによってコンテントがエリアに割り当てられるため、コンテントが分不相応なエリアに割り当てられることがなく、コンテントを適切なエリアに配置することができ、ユーザにとって把握し易い情報表示を行うことができる。
【0014】
ところで、割り当て可能なエリアが複数ある場合、請求項2に示すように、コンテント割当制御部は、割当可能と判断したエリアのうちで領域価値の最も大きなエリアから順にコンテントを割り当てることが例示される。このようにすれば、領域価値がより大きなエリアからコンテントが割り当てられるため、ユーザによって把握し易い情報表示を行うという効果が際だつ。
【0015】
このような前提の下、請求項3に示すように、コンテント割当制御部は、情報価値の大きなコンテントから順にエリアへの割当を行うことが考えられる。このようにすれば、情報価値の大きなコンテントから順に領域価値の大きなエリアへ割り当てられるため、コンテントを適切なエリアへ配置するという効果が際だつ。
【0016】
なお、エリアに対しコンテントの表示に要する領域が大きくなると、コンテントをスクロールさせて表示したり、あるいは、コンテントを縮小させて表示したりすることが必要になる。
【0017】
そこで、請求項4に示すように、コンテント管理部は、情報表示に要するサイズであるコンテントサイズを対応付けてコンテントを管理し、エリア管理部は、エリアのサイズであるエリアサイズを対応付けてエリアを管理するようにし、コンテント割当制御部は、エリアサイズとコンテントサイズとを比較し、コンテントがエリアに収まる場合に、コンテントをエリアに割り当て可能と判断するようにするとよい。
【0018】
このようにすれば、コンテントをスクロールさせて表示したり、あるいは、コンテントを縮小させて表示したりする必要がなく、ユーザにとって把握し易い情報表示を行うことができる。
【0019】
ところで、コンテントの数が増えると、エリアを分割して表示する必要が生じる。そこで、請求項5に示すように、エリア管理部は、所定のエリアを、単一のエリアとして管理可能であると共に、当該エリアを分割した複数のエリアとしても管理可能とし、単一エリ
アの下位層に複数のエリアが位置する階層データ構造を有する構成とすることが考えられる。つまり、エリアを予め分割しておき、分割前のエリアを親とし、分割したエリアを子として管理するのである。この場合、コンテント割当制御部は、階層データ構造に基づき、コンテントが割り当て可能なエリアを判断する。このようにすれば、エリア同士の親子関係を容易に判断できるため、割り当て可能なエリアを迅速に判断することができる。
【0020】
なお、車両状況によって、コンテントの情報価値を変更するようにしてもよい。そこで、請求項6に示すように、コンテント管理部は、車両状況に基づき、情報価値を変更可能であることとしてもよい。例えば、停車中と走行中とでコンテントに対応付けられる情報価値を変更するという具合である。このようにすれば、より適切なエリアにコンテントを割り当てることができる。
【0021】
同様に、車両状況によって、エリアの領域価値を変更するようにしてもよい。すなわち、請求項7に示すように、エリア管理部は、車両状況に基づき、領域価値を変更可能であることとしてもよい。このようにすれば、より適切なエリアにコンテントを割り当てることができる。
【0022】
このように情報価値や領域価値を変更可能な構成とすれば、極端に情報価値や領域価値を変えることで、コンテント自体を非表示、すなわちどこのエリアにもコンテントが割り当てられない状態とすることも可能である。ただし、コンテントの表示/非表示までを情報価値や領域価値で実現しようとすると処理が煩雑になる虞がある。
【0023】
そこで、請求項8に示すように、コンテント管理部が、コンテント毎に表示対象とするか否かを管理するようにしてもよい。例えば、コンテント毎に表示/非表示の状態を示すフラグなどを対応付けるという具合である。このようなフラグは、例えば車両状況によってセットされたりリセットされたりすることが考えられる。また、ユーザ操作によってセットされたりリセットされたりすることが考えられる。さらにまた、コンテントからの表示要求の有無によってセットされたりリセットされたりすることが考えられる。このようにすれば、コンテントを表示対象とするか否かを簡単に管理することができる。
【0024】
ところで、コンテントの中には必須表示を必要とするものや排他表示を必要とするものが考えられる。例えば「車速」の場合、アナログ表示(メータ表示)及びデジタル表示(数値表示)の少なくとも一方が必須になるという具合である。
【0025】
そこで請求項9に示すように、コンテントの必須排他関係を規定するコンテント表示情報を記憶するコンテント表示情報記憶部を備える構成にすることが考えられる。この場合、コンテント割当制御部は、コンテント表示情報記憶部に記憶されたコンテント表示情報に基づき、コンテントをエリアに割り当てる。このようにすれば、コンテントの必須排他関係を含めてコンテントがエリアに割り当てられるため、より適切な情報表示を行うことができる。
【0026】
具体的には、請求項10に示すように、コンテント表示情報は、所定の演算子にて示されるコンテントの必須排他関係を示す必須排他制約式とすることが考えられる。この場合、コンテント割当制御部は、必須排他制約式を満たすように、コンテントをエリアに割り当てる。このようにすれば、コンテントの必須排他関係を含めてコンテントをエリアへ割り当てることができる。
【0027】
また、コンテントと同様、エリアにおいても、あるエリアと別のエリアとを同時に使用したくないといった状況が考えられる。
そこで、請求項11に示すように、エリアの必須排他関係を規定するエリア使用情報を
記憶するためのエリア使用情報記憶部を備える構成にすることが考えられる。この場合、コンテント割当手段は、エリア使用情報記憶部に記憶されたエリア使用情報に基づき、コンテントをエリアに割り当てる。このようにすれば、エリアの必須排他関係を含めエリアに対してコンテントが割り当てられ、より適切な情報表示を行うことができる。
【0028】
具体的には、請求項12に示すように、エリア使用情報は、所定の演算子にて示されるエリアの必須排他関係を示す必須排他制約式とすることが考えられる。この場合、コンテント割当手段は、必須排他制約式を満たすように、コンテントをエリアに割り当てる。このようにすれば、エリアの必須排他関係を含めてエリアに対しコンテントを割り当てることができる。
【0029】
ところで、コンテントの種類によっては適切なエリアが予め定まる場合もあり得る。そこで、請求項13に示すように、割当管理部がコンテントのエリアに対する割当情報を管理するようにし、コンテント割当制御部は、割当管理部の割当情報を優先的に用い、コンテントをエリアに割り当てるようにしてもよい。割当情報は、予め設定されるものとしてもよいし、ユーザが任意に設定できるものとしてもよい。このようにすれば、より適切なエリアにコンテントを割り当てることができ、そのデザイン性を確保することができる。また、ユーザの所望するエリアに所望するコンテントを割り当てることができる。
【0030】
なお、上述したコンテントは、請求項14に示すように、コンテント管理部によって、車両内のネットワークを介して取得されることが考えられる。また、請求項15に示すように、新たに接続された外部機器から取得可能な構成としてもよい。ここでいう外部機器には、例えばスマートフォンなどの携帯電話機や、PDAと呼ばれる情報端末などが含まれる。つまり、コンテントに情報価値を対応付けて管理すれば、コンテントの種類によらず、同一のアルゴリズムでコンテントをエリアに割り当てることができる。
【0031】
また、エリアについても同様に、エリアに領域価値を対応付けて管理すれば、表示装置の種類によらず、同一のアルゴリズムでコンテントをエリアに割り当てることができる。そこで、請求項16に示すように、エリア管理部は、複数台の表示装置に対しエリアを管理することが考えられる。この場合、請求項17に示すように、エリア管理部は、表示装置の一部が着脱されると、管理するエリアを更新することが考えられる。例えば、表示装置がエリア情報を有する構成とすれば、着脱される表示装置からの情報によって、管理するエリアを更新するという具合である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】表示制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】(a)はコンテント及びエリアに対応付けられる属性を示す説明図であり、(b)はコンテントとエリアとの対応関係を示す説明図であり、(c)は、属性に基づくコンテントの割り当てを示す説明図である。
【図3】エリア管理部におけるエリアの階層データ構造を示す説明図である。
【図4】表示制御処理を示すフローチャートである。
【図5】価値変更処理を示すフローチャートである。
【図6】所定の演算子を用いて規定される必須排他制約式の処理を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態の表示制御装置1の概略構成を示すブロック図である。
表示制御装置1は、制御部10を中心に構成されている。制御部10には、3台の表示装置21,22,23、及び、入出力IF30が接続されている。なお、以下では、3台の表示装置21〜23を区別するため、必要に応じて「A表示装置21」、「B表示装置
22」、「C表示装置23」と記述する。
【0034】
3台のA〜Cの表示装置21〜23はそれぞれ、例えばヘッドアップディスプレイ、メータパネル、ナビゲーションのための地図などを表示する液晶表示装置などとして具現化される。ただし、これに限られるものではない。
【0035】
入出力IF30は、車両内のネットワーク(例えばCAN)に接続するための構成であり、入出力IF30を介し、表示制御装置1は、マルチメディアECU41、車速ECU42、エンジン回転数センサ43、各種ECU44、及び、各種センサ45に接続されている。各種ECU44には、例えばナビゲーションECUなどが含まれる。また、各種センサ45には、車室外の気温を検知する外気温センサやエンジン冷却水の温度を検知する水温センサなどが含まれる。
【0036】
このような構成により、表示制御装置1は、ネットワークを介して各種のコンテントを取得可能となっている。コンテントは、マルチメディアECU41から取得される「オーディオ情報」、車速ECU42から取得される「車速」、エンジン回転数センサ43から取得される「エンジン回転数」、各種ECU44に含まれるナビゲーションECUから取得される「地図」、各種センサ45に含まれる外気温センサから取得される「外気温」など様々である。
【0037】
制御部10は、コンテント管理部11、エリア管理部12、割当管理部13、コンテント割当制御部14、及び、表示レイアウト制御部15を有している。
コンテント管理部11は、上述した種々のコンテントを管理するための機能を有し、カテゴリーの異なるコンテントも同様に管理している。コンテント管理部11は、コンテントに対し、図2(a)に示すように、「情報価値」、「コンテントサイズ」及び「表示状態」の3つの属性を対応付けて管理する。
【0038】
ここで情報価値とは、コンテントの重要度を示すものである。情報価値は、「警告情報」など緊急性の高いコンテントほど一般的に高くなり、次に、走行状態に関わるコンテントである「車速」や「エンジン回転数」などが続く。ナビゲーションのための「地図」や「オーディオ情報」などのコンテントは、相対的に低い情報価値を有するものとなる。
【0039】
またコンテントサイズは、コンテントの表示に要する領域の大きさであり、例えば縦及び横のピクセル数で表される。
さらにまた表示状態は、そのコンテントが表示対象であるか否かを示す情報であり、表示対象であることを示す「アクティブ状態」又は表示対象でないことを示す「非アクティブ状態」のいずれかが設定される。
【0040】
具体的には、車両状況やユーザ操作に応じて「アクティブ状態」と「非アクティブ状態」とが切り替えられることが考えられる。例えば、シフトレンジがRの時は「バックモニタ」のコンテントが「アクティブ状態」となり、シフトレンジがR以外の時は「バックモニタ」のコンテントが「非アクティブ状態」になるという具合である。また例えば、ユーザがオーディオスイッチをオンにすると「オーディオ情報」のコンテントが「アクティブ状態」となり、オーディオスイッチをオフにすると「オーディオ情報」のコンテントが「非アクティブ状態」になるという具合である。
【0041】
エリア管理部12は、表示領域としての複数のエリアを管理するための機能を有する。エリアは、A〜Cの3台の表示装置21〜23の画面に対して設定される。エリア管理部12は、A〜Cの3台の表示装置21〜23のエリアを同様に管理している。すなわち、A表示装置21のエリアもB表示装置22のエリアも区別なく管理している。ただし、エ
リア管理部12は、エリアに対し、図2(a)に示すように、「領域価値」及び「エリアサイズ」の2つの属性を対応付けて管理する。
【0042】
ここで領域価値とは、エリアの重要度を示すものである。この領域価値は、視認性に優れたエリアほど一般的に高く設定される。例えば、フロントガラスを利用するヘッドアップディスプレイのエリアは、その領域価値が高くなるという具合である。
【0043】
またエリアサイズは、エリアの大きさであり、コンテントサイズと同様、例えば縦及び横のピクセル数で示される。
また、エリア管理部12は、A〜Cの表示装置21〜23のエリアを階層データ構造で管理する。例えばA表示装置21のエリアを例に挙げて説明すると、図3に示す如くである。
【0044】
A表示装置21の表示領域は、図3(a)に示すように、画面全体を使用するaエリア、このaエリアを左右2つに分割したbエリア及びcエリア、さらに、bエリアを左右2つに分割したdエリア及びeエリア、cエリアを上下2つに分割したfエリア及びgエリアとして設定されているものとする。
【0045】
このとき、図3(b)に示すように、aエリアを最上位の階層のエリアとして管理する。aエリアの直下の階層にb及びcのエリアを管理し、b及びcのエリアの直下の階層にそれぞれ、d及びeのエリアとf及びgのエリアとを管理する。
【0046】
これにより、図3(c)に示すように、例えばbエリアにコンテントが割り当てられると、それよりも下の階層であるd及びeのエリアは使用不能と判断する。なお、aエリアの直下にあるb及びcのエリアのうち一方のbエリアのみにコンテントが割り当てられるときは(c,f,gのエリアが使用されていないときは)、aエリアの内部にコンテントが表示されればよく、例えばコンテントがb及びcのエリアに跨るようにセンタリングなどを施すようにしてもよい。
【0047】
本実施形態では、以上のようなコンテント管理部11及びエリア管理部12を有することにより、コンテント割当制御部14が、コンテントの情報価値とエリアの領域価値とを比較し、原則としてコンテントの情報価値がエリアの領域価値よりも大きくなっている場合にだけ、そのエリアにコンテントを割り当てる。なお、以下では適宜、情報価値及び領域価値をまとめて「価値」といい、コンテントサイズ及びエリアサイズをまとめて「サイズ」という。
【0048】
コンテント割当制御部14は、コンテント及びエリアの「価値」だけでなく「サイズ」をも考慮して、エリアに対するコンテントの割り当てを行う。表示レイアウト制御部15は、コンテントがエリアに割り当てられると、それらのコンテントをそれらのエリアに表示する。
【0049】
ところで、このようなコンテント及びエリアの属性に基づきコンテントをエリアに割り当てる処理は、いわば「動的な割り当て」処理と言える。これとは別に、一部のコンテントは予め定められた所定のエリアに割り当てられるようになっている。こちらはいわば「静的な割り当て」である。この予め定められたコンテントとエリアとの対応関係を管理するのが、割当管理部13である。
【0050】
割当管理部13は、図2(b)に示すように、例えばXコンテントとAエリア及びBエリアとの対応関係を有している。このときは、XコンテントはAエリア又はBエリアに割り当てられることになる。また例えば、YコンテントとCエリアとの対応関係を有してい
る。このときは、YコンテントはCエリアに割り当てられることになる。
【0051】
次に、より具体的に、表示制御のための処理を説明する。図4は、表示制御処理を示すフローチャートである。この表示制御処理は、イグニッションキーがオンとなっている間、繰り返し実行されるものである。
【0052】
最初のS100では、価値変更処理を実行する。この処理は、車両の状況(本実施形態では走行中であるか停車中であるかという走行状況)に基づき、コンテントの情報価値及びエリアの領域価値を変更するものである。なお、本実施形態では価値変更処理を実行するものとしたが、この処理は必須のものではないため、別の形態として価値変更処理を省略することも考えられる。また、所定条件の成立時にだけ実行する構成としてもよい。
【0053】
次のS110では、コンテントリストを作成する。この処理は、その属性である表示状態が「アクティブ状態」となっているコンテントを抽出し、情報価値の大きい順に並べ替えるものである。なお、この処理は、コンテント管理部11の機能として実現される。なお、ここでは、N個のコンテントが並べ替えられたものとする。
【0054】
次のS120では、コンテントを示す変数nを「1」として初期化する。この変数nがインクリメントされる毎に、1番目のコンテント→2番目のコンテント→3番目のコンテント→・・・という具合に処理されることになる。
【0055】
続くS130では、エリアを探索する。この処理は、未だコンテントが割り当てられていない全てのエリアを探索するものである。
続くS140では、階層データ構造に基づきエリアを除外する。この処理は、コンテントが割り当てられていないエリアであっても、階層データ構造で上位に位置するエリアに対しコンテントが割り当てられている場合に、そのエリアを除外するものである。例えば図3(c)に示したように、bエリアにコンテントが割り当てられている場合、d及びeのエリアが除外されるという具合である。
【0056】
次のS150では、コンテントサイズ及びエリアサイズに基づきエリアを除外する。この処理は、割り当てられるコンテントのコンテントサイズよりも小さなエリアサイズのエリアを除外するものである。
【0057】
例えば図2(c)に示すようなZコンテントは、コンテントサイズが「200×200」となっているため、Zコンテントを割り当てる場合、エリアサイズが「50×20」のDエリアは除外されるという具合である。
【0058】
続くS160では、割当管理に基づきエリアを除外する。具体的には、割当管理部13に記憶された対応関係に基づき、コンテントとエリアとの対応関係にないエリアを除外する。
【0059】
次のS170では、エリアに対しコンテントを割り当てる。この処理は、S160までで対象となったエリアのうち、コンテントの情報価値を下回るエリアでかつ最も領域価値の大きなエリアへコンテントを割り当てるものである。例えば図2(c)では、Zコンテントの情報価値が「20」であるため、この情報価値「20」を下回る領域価値「10」のFエリアへZコンテントが割り当てられるという具合である。
【0060】
続くS180では、変数nがコンテントの個数Nに等しいか否かを判断する。この処理は、全てのコンテントを処理したか否かを判断するものである。ここでn=Nである場合(S180:YES)、S190へ移行する。一方、n≠Nである場合(S180:NO
)、すなわち処理していないコンテントがあるうちは、S200にて変数nをインクリメントし、S130からの処理を繰り返す。
【0061】
なお、S120〜S180までの処理は、コンテント割当制御部14の機能として実現される。
S190では、コンテントを表示する。この処理は、割り当てられたエリアにコンテントを表示するものであり、表示レイアウト制御部15の機能として実現される。
【0062】
次に、図4中のS100の価値変更処理について説明する。図5は、価値変更処理を示すフローチャートである。
最初のS101では、車両が走行中か否かを判断する。この判断は、例えば車速ECU42から送出される「車速」に基づいて行われる。ここで走行中であると判断された場合(S101:YES)、S102にてコンテントの情報価値を走行中における情報価値に変更し、S103にてエリアの領域価値を走行中における領域価値に変更し、その後、価値変更処理を終了する。一方、走行中でないと判断された場合(S101:NO)、すなわち停車中である場合には、S104にてコンテントの情報価値を停車中における情報価値に変更し、S105にてエリアの領域価値を停車中における領域価値に変更して、その後、価値変更処理を終了する。
【0063】
コンテントに対する走行中/停車中の情報価値及びエリアに対する走行中/停車中の領域価値は、予め決められているものとする。例えばマルチメディアECU41から取得されるコンテントは、停車中に比べ走行中には安全面などから重要度が減ることが考えられる。このようなコンテントに対しては、走行中の情報価値が停車中の情報価値よりも小さく設定されている。また、走行中には、視線の動きが極力少なくなるエリアの重要度が増すことが考えられる。したがって、このようなエリアに対しては、走行中の領域価値が停車中の領域価値よりも大きく設定されている。
【0064】
次に本実施形態の表示制御装置1が発揮する効果を説明する。
本実施形態では、割り当て可能なエリアのうち、そのエリアの領域価値とコンテントの情報価値とを比較し、情報価値が領域価値を上回っている場合に、エリアにコンテントを割り当てる(図4中のS170)。つまり、本実施形態では、コンテントに情報価値を対応付け、エリアに領域価値を対応付けることにより、適切なエリアにコンテントが割り当てられるようにしたのである。これにより、従来技術のように単に優先順位を用いる場合とは異なり、情報価値と領域価値とのバランスによってコンテントがエリアに割り当てられるため、ユーザにとって把握し易い情報表示を行うことができる。
【0065】
このとき、割り当て可能なエリアが複数ある場合、最も大きな領域価値を有するエリアに割り当て対象のコンテントを割り当てる(図4中のS170)。これにより、領域価値がより大きなエリアからコンテントが割り当てられるため、ユーザによって把握し易い情報表示を行うという効果が際だつ。
【0066】
このような前提の下、本実施形態では、コンテント管理部11が、情報価値の大きなコンテントから順に並べ替えてコンテントリストを作成する(図4中のS110)。これにより、情報価値の大きなコンテントから順に領域価値の大きなエリアへ割り当てられるため、コンテントを適切なエリアへ配置するという効果が際だつ。
【0067】
また、本実施形態では、コンテントサイズとエリアサイズとを比較し、割り当て対象のコンテントのコンテントサイズよりも小さなエリアサイズのエリアを除外する(図4中のS150)。これにより、コンテントをスクロールさせて表示したり、あるいは、コンテントを縮小させて表示したりする必要がなく、ユーザにとって把握し易い情報表示を行う
ことができる。
【0068】
さらにまた、本実施形態では、エリア管理部12が、エリアの階層データ構造を有しており(図3参照)、コンテントの割り当てに際し、この階層データ構造に基づいて、コンテントが割り当てられているエリアの下位層に位置するエリアを除外する(図4中のS140)。これにより、エリア同士の親子関係を容易に判断でき、割り当て可能なエリアを迅速に判断することができる。
【0069】
また、本実施形態では、車両の走行状況に基づき、コンテント及びエリアの価値を変更する(図4中のS100)。具体的には、車両走行中である場合(図5中のS101:YES)、走行中の情報価値及び領域価値へ変更し(S102,S103)、一方、車両停車中である場合(図5中のS101:NO)、停車中の情報価値及び領域価値へ変更する(S104,S105)。これにより、より適切なエリアにコンテントを割り当てることができる。
【0070】
さらにまた、本実施形態では、コンテントにその属性としての「表示状態」が対応付けられており(図2(a)参照)、この表示状態が「アクティブ情報」となっているコンテントのみが表示対象(割り当ての対象)になる。これにより、コンテントを表示対象とするか否かを簡単に管理することができる。
【0071】
また、本実施形態では、割当管理部13が、一部のコンテントと当該コンテントに対応するエリアとの対応関係を予め管理している(図2(b)参照)。そして、コンテントの割り当ては、この対応関係を優先して行われる。これにより、より適切なエリアにコンテントを割り当てることができ、そのデザイン性を確保することができる。また、ユーザの所望するエリアに所望するコンテントを割り当てることができる。
【0072】
さらにまた、本実施形態では、車両内のネットワークを介して、種々のコンテントが取得される(図1参照)。このとき、コンテント管理部11は、種々のコンテントに対し「情報価値」、「コンテントサイズ」及び「表示状態」を対応付けて同様に管理する。これにより、コンテントの種類によらず、同一のアルゴリズムでコンテントをエリアに割り当てることができる。
【0073】
同様に、本実施形態では、A〜Cの表示装置21〜23の複数のエリアに対し「領域価値」及び「エリアサイズ」を対応付けて当該エリアを管理する。これにより、表示装置21〜23が異なっていても、同一のアルゴリズムでコンテントを割り当てるべきエリアを判断することができる。
【0074】
なお、本実施形態における表示装置21〜23が「表示装置」に相当し、表示制御装置1が「表示制御装置」に相当し、コンテント管理部11が「コンテント管理部」に相当し、エリア管理部12が「エリア管理部」に相当し、コンテント割当制御部14が「コンテント割当制御部」に相当し、割当管理部13が「割当管理部」に相当する。
【0075】
また、図4中のS100及びS110の処理が「コンテント管理部」の機能としての処理に相当し、S120〜S180の処理が「コンテント割当制御部」の機能としての処理に相当する。
【0076】
以上、本発明は、上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施することができる。
(イ)上記実施形態では、表示状態が「アクティブ状態」となっているコンテントを抽出し、情報価値の大きい順に並べ替えて、コンテントリストを作成している(図4中のS
110)。
【0077】
これに対し、割当管理部13に、コンテントの必須排他制約式を記憶しておき、コンテントの必須排他制約式に基づき、コンテントリストを作成してもよい。
コンテントの必須排他制約式は、コンテントの必須表示やコンテントの排他表示を、予め定められた制約式で規定する情報である。
【0078】
例えば「&」、「|」、「^」、「/」、「+」の5つの演算子を定義する。図6(a)に示す如くである。
ここで、X&Yは、XとYとの両方を表示することを意味する。
【0079】
X|Yは、Xのみを表示する、Yのみを表示する、又は、XとYとの両方を表示することを意味する。
X^Yは、Xのみを表示する、又は、Yのみを表示することを意味する。
【0080】
X/Yは、Xのみを表示する、Yのみを表示する、又は、XもYも表示しないことを意味する。
X+Yは、XとYとの両方を表示する、又は、XもYも表示しないことを意味する。
【0081】
なお、X/YはX&Yの否定であり、X+YはX^Yの否定となっている。
具体的には、図4中のS110の処理に続けて、必須排他制約式を処理する。必須排他制約式には、属性が「非アクティブ状態」となっているコンテントも含まれる。
【0082】
図6(b)に示すように、必須排他制約式から構文ツリーを作る。図6(b)では、「(X&Y)^Z」の必須排他制約式が構文ツリーとして示されている。このとき、X及びZのコンテントが「アクティブ状態」であり、Yのコンテントが「非アクティブ状態」であるものとする。この場合、Yのコンテントを構文ツリーから削除すると共に、その上位の演算子「&」を構文ツリーから削除する(記号J参照)。これにより、構文ツリーは図6(c)に示す如くとなり、必須排他制約式は、「X^Z」となる。このように、「非アクティブ状態」のコンテントとその上位の演算子を削除するという手法は、上位演算子が「&」、「|」、「^」の場合に適用される。
【0083】
一方、上位演算子が「/」の場合には、図6(d)に示すように、「非アクティブ」のYのコンテント及びその上位の演算子「/」を削除すると共に(記号L参照)、削除した演算子「/」の下位のコンテントXも削除する(記号K参照)。演算子が「+」の場合も同様である。
【0084】
なお、このような必須排他制約式の処理を行う場合、否定を示す演算子を用いると期待する結果が得られないため、否定を示す演算子を用いていない。また、ここでいう必須排他制約式が特許請求の範囲の「コンテント表示情報」に相当し、割当管理部13が「コンテント表示情報記憶部」に相当する。
【0085】
このようにすれば、コンテントの必須排他関係を含めてコンテントがエリアに割り当てられるため、より適切な情報表示を行うことができる。
また、エリアの必須排他関係についても同様に必須排他制約式を規定することができ、また、同様に処理することができる。このとき、エリアの必須排他関係を規定する必須排他制約式が「エリア使用情報」に相当する。また、必須排他制約式が割当管理部13に記憶される構成では、割当管理部13が「エリア使用情報記憶部」に相当する。
【0086】
(ロ)例えば、コンテント及びエリアをその属性のみで管理することによって、コンテ
ントの種類によらず、また、表示装置21〜23の区別によらず、コンテントのエリアへの割り当てが同一のアルゴリズムで可能となることは既に述べた。
【0087】
したがって、上記実施形態の表示制御装置1では、例えば、A〜Cの表示装置21〜23のいずれかが故障した場合など、エリア管理部12が管理情報を更新することで、アルゴリズムを変更することなく、コンテントのエリアへの割り当てが可能となる。
【0088】
同様に、図1に示すように、D表示装置50を追加して接続することも容易である。この場合も、エリア管理部12がD表示装置50に合わせて管理情報を更新するようにすればよい。D表示装置50は、例えばスマートフォンなどの携帯電話機や、PDAと呼ばれる情報端末などであることが例示される。このときは、D表示装置50自体からエリアに関する情報を取得することが考えられる。また、D表示装置50からコンテント管理部11がコンテントを取得するようにすることも考えられる。
【0089】
(ハ)上記実施形態では価値変更処理(図4中のS100)にて情報価値及び領域価値の両方を変更しているが、情報価値及び領域価値の一方を固定として、他方だけを変更するようにしてもよい。
【0090】
また、上記実施形態では走行中か否かという車両の走行状況に基づき情報価値及び領域価値を変更しているが、例えば低速走行、高速走行などもっと細かな走行状況に応じて価値を変更するようにしてもよいし、また例えば運転者の負荷などを算出可能なシステムと共に用い、当該運転者の負荷などを考慮して価値を変更するようにしてもよい。
【0091】
(ニ)上記実施形態では、コンテントサイズとエリアサイズとを比較してコンテントが収容可能なエリアをピックアップしているが、例えばコンテントの縮小表示やコンテントのスクロール表示を用い、コンテントサイズよりも小さなエリアサイズのエリアにコンテントを割り当てるようにすることも考えられる。
【0092】
(ホ)上記実施形態では、情報価値が高いコンテントから順に、当該情報価値を下回る領域価値を有するエリアのうち、領域価値が最も高いエリアへ割り当てている(図4中のS170)。これに対し、例えば、領域価値が2番目あるいはそれ以降のエリアへコンテントを割り当てるようにすることも考えられる。このようにすれば、緊急性の高いコンテントが「アクティブ状態」になったとき、領域価値の高いエリアが空いているため、当該エリアを利用してそのコンテントを迅速に表示することが可能となる。
【符号の説明】
【0093】
1…表示制御装置
10…制御部
11…コンテント管理部
12…エリア管理部
13…割当管理部
14…コンテント割当制御部
15…表示レイアウト制御部
21,22,23,50…表示装置
30…入出力IF
41…マルチメディアECU
42…車速ECU
43…エンジン回転数センサ
44…各種ECU
45…各種センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載される表示装置の画面に表示領域として設定される複数のエリアに対し、表示対象となっているコンテントを割り当てて表示する表示制御装置であって、
情報の重要度を示す情報価値を対応付けて前記コンテントを管理するコンテント管理部と、
場所的な重要度を示す領域価値を対応付けて前記エリアを管理するエリア管理部と、
前記コンテント管理部にて管理される前記コンテントを前記エリア管理部にて管理される前記エリアに割り当てるコンテント割当制御部と、を備え、
前記コンテント割当制御部は、前記情報価値と前記領域価値とを比較し、前記情報価値が前記領域価値を上回る場合に、前記コンテントを前記エリアに割り当て可能と判断すること
を特徴とする表示制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載の表示制御装置において、
前記コンテント割当制御部は、割り当て可能と判断した前記エリアのうちで前記領域価値の最も大きなエリアから順に前記コンテントを割り当てること
を特徴とする表示制御装置。
【請求項3】
請求項2に記載の表示制御装置において、
前記コンテント割当制御部は、前記情報価値の大きなコンテントから順に前記エリアへの割り当てを行うこと
を特徴とする表示制御装置。
【請求項4】
請求項1〜3の何れか一項に記載の表示制御装置において、
前記コンテント管理部は、情報表示に要するサイズであるコンテントサイズを対応付けて前記コンテントを管理し、
前記エリア管理部は、前記エリアのサイズであるエリアサイズを対応付けて前記エリアを管理し、
前記コンテント割当制御部は、前記エリアサイズと前記コンテントサイズとを比較し、前記コンテントが前記エリアに収まる場合に、前記コンテントを前記エリアに割り当て可能と判断すること
を特徴とする表示制御装置。
【請求項5】
請求項1〜4の何れか一項に記載の表示制御装置において、
前記エリア管理部は、所定のエリアを、単一のエリアとして管理可能であると共に、当該エリアを分割した複数のエリアとしても管理可能であって、前記単一エリアの下位層に前記複数のエリアが位置する階層データ構造を有しており、
前記コンテント割当制御部は、前記階層データ構造に基づき、前記コンテントが割り当て可能な前記エリアを判断すること
を特徴とする表示制御装置。
【請求項6】
請求項1〜5の何れか一項に記載の表示制御装置において、
前記コンテント管理部は、車両状況に基づき、前記情報価値を変更可能であること
を特徴とする表示制御装置。
【請求項7】
請求項1〜6の何れか一項に記載の表示制御装置において、
前記エリア管理部は、車両状況に基づき、前記領域価値を変更可能であること
を特徴とする表示制御装置。
【請求項8】
請求項1〜7の何れか一項に記載の表示制御装置において、
前記コンテント管理部は、前記コンテント毎に表示対象とするか否かを管理すること
を特徴とする表示制御装置。
【請求項9】
請求項1〜8の何れか一項に記載の表示制御装置において、
前記コンテントの必須排他関係を規定するコンテント表示情報を記憶するコンテント表示情報記憶部を備え、
前記コンテント割当制御部は、前記コンテント表示情報記憶部に記憶された前記コンテント表示情報に基づき、前記コンテントを前記エリアに割り当てること
を特徴とする表示制御装置。
【請求項10】
請求項9に記載の表示制御装置において、
前記コンテント表示情報は、所定の演算子にて示されるコンテントの必須排他関係を示す必須排他制約式であり、
前記コンテント割当制御部は、前記必須排他制約式を満たすように、前記コンテントを前記エリアに割り当てること
を特徴とする表示制御装置。
【請求項11】
請求項1〜10の何れか一項に記載の表示制御装置において、
前記エリアの必須排他関係を規定するエリア使用情報を記憶するためのエリア使用情報記憶部を備え、
前記コンテント割当手段は、前記エリア使用情報記憶部に記憶された前記エリア使用情報に基づき、前記コンテントを前記エリアに割り当てること
を特徴とする表示制御装置。
【請求項12】
請求項11に記載の表示制御装置において、
前記エリア使用情報は、所定の演算子にて示されるエリアの必須排他関係を示す必須排他制約式であり、
前記コンテント割当手段は、前記必須排他制約式を満たすように、前記コンテントを前記エリアに割り当てること
を特徴とする表示制御装置。
【請求項13】
請求項1〜12の何れか一項に記載の表示制御装置において、
前記コンテントの前記エリアに対する割当情報を管理する割当管理部を備え、
前記コンテント割当制御部は、前記割当管理部の前記割当情報を優先的に用い、前記コンテントを前記エリアに割り当てること
を特徴とする表示制御装置。
【請求項14】
請求項1〜13の何れか一項に記載の表示制御装置において、
前記コンテント管理部は、前記コンテントを車両内のネットワークによって取得すること
を特徴とする表示制御装置。
【請求項15】
請求項1〜14の何れか一項に記載の表示制御装置において、
前記コンテント管理部は、新たに接続された外部機器から前記コンテントを取得可能であること
を特徴とする表示制御装置。
【請求項16】
請求項1〜15の何れか一項に記載の表示制御装置において、
前記エリア管理部は、複数台の表示装置に対し前記エリアを管理していること
を特徴とする表示制御装置。
【請求項17】
請求項16に記載の表示制御装置において、
前記エリア管理部は、前記表示装置の一部が着脱されると、管理するエリアを更新すること
を特徴とする表示制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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