説明

表示器の取り付け構造

【課題】表示器の取り付け作業中や取り付け後に、表示器の上端縁が設置部位から不用意に外れる虞がなくなり、表示器の落下を根本的に防ぐことができる表示器の取り付け構造を提供する。
【解決手段】電車内の天井に設けられた上向きの被係合溝21と、表示器10の上端縁に設けられて被係合溝21に上から係合して掛止可能なフック部13と、該フック部13が被係合溝21に掛止した状態を保持するためのロック機構30とを備え、ロック機構30は、被係合溝21に掛止した状態にあるフック部13の係合部分13aの上側に近接し、該フック部13が被係合溝21から外れる上方への移動を規制する拘束位置と、該拘束位置から離脱して被係合溝21に対するフック部13の係脱を可能とする拘束解除位置とに移動可能なストッパ40を有して成る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示器の上端縁を設置部位に掛止することにより、該表示器を吊り下げた状態に設置するための取り付け構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の表示器としては、電車等の車内における天井と側壁の隅に、乗客が視認しやすい角度に傾斜した状態で取り付けられるものが知られている(例えば、特許文献1,2参照。)。表示器には様々な種類のものがあるが、例えば液晶やLED等から成る大型の表示画面を備える場合、相当な重量となるため、一般には表示器の上端縁がフック構造によって天井の設置部位に掛止され、下端縁が側壁にネジ等によって固定されていた。
【0003】
ここでフック構造は、天井の設置部位に設けられた上向きの被係合溝と、表示器の上端縁の全長に渡って設けられ、前記被係合溝に上から係合して掛止可能なフックとを備えたものである。このようなフック構造では、被係合溝からフックが外れる虞があるため、表示器の落下防止策として、表示器の裏側に、セーフティー・チェーンが取り付けられていた。かかるチェーンは、表示器背面の1ヵ所と設置部位とに別途連結されるものである。
【0004】
【特許文献1】特開2002−372934号公報
【特許文献2】特開2002−351374号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前述したような従来の表示器の取り付け構造において、特に表示器自体が大型で重量がある場合、前記フック構造に付随するセーフティー・チェーンのみでは、天井の設置部位にある被係合溝に表示器側のフックを掛止する等、本来の取り付け作業の他、セーフティー・チェーンを別途連結する作業も余計に必要となり、かかるチェーンを連結する作業を忘れてしまう虞もあった。
【0006】
また、前記フック構造に付随するセーフティー・チェーンは、元々落下防止が真の目的ではなく、あくまで表示器が落下しないことを前提として、表示器の取り付け作業中に誤って手を放しても、表示器が自重で大きく揺動しないようにすることを目的としている。そのため、表示器が誤って落下しないように、よりいっそう高い安全性が求められていた。
【0007】
本発明は、以上のような従来技術が有する問題点に着目してなされたものであり、表示器の取り付け作業中や取り付け後に、表示器の上端縁が設置部位から不用意に外れる虞がなくなり、表示器の落下を根本的に防ぐことができ、よりいっそう安全性を高めることができる表示器の取り付け構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、以下の各項の発明に存する。
[1]表示器(10)の上端縁を設置部位に掛止することにより、該表示器(10)を吊り下げた状態に設置するための取り付け構造において、
前記設置部位に設けられた上向きの被係合溝(21)と、前記表示器(10)の上端縁に設けられて前記被係合溝(21)に上から係合して掛止可能なフック部(13)と、該フック部(13)が前記被係合溝(21)に掛止した状態を保持するためのロック機構(30)とを備え、
前記ロック機構(30)は、前記被係合溝(21)に掛止した状態にある前記フック部(13)の係合部分(13a)の上側に近接し、該フック部(13)が被係合溝(21)から外れる上方への移動を規制する拘束位置と、該拘束位置から離脱して前記被係合溝(21)に対する前記フック部(13)の係脱を可能とする拘束解除位置とに移動可能なストッパ(40)を、少なくとも有して成ることを特徴とする表示器(10)の取り付け構造。
【0009】
[2]前記ストッパ(40)の前記拘束解除位置は、前記拘束位置の側方に設定され、該ストッパ(40)は、前記拘束位置と前記拘束解除位置とに略水平方向に移動することを特徴とする[1]に記載の表示器(10)の取り付け構造。
【0010】
[3]前記ロック機構(30)は、前記ストッパ(40)を前記拘束位置に維持するように付勢するバネ部材(38)を有することを特徴とする[1]または[2]に記載の表示器(10)の取り付け構造。
【0011】
[4]前記ロック機構(30)は、前記ストッパ(40)を前記拘束位置と前記拘束解除位置とに移動可能な状態に保持するベース部材(31)を有することを特徴とする[3]に記載の表示器(10)の取り付け構造。
【0012】
[5]前記ロック機構(30)の前記ストッパ(40)、前記バネ部材(38)、及び前記ベース部材(31)をユニットとして構成したことを特徴とする[4]に記載の表示器(10)の取り付け構造。
【0013】
前記本発明は次のように作用する。
前記[1]に記載の表示器(10)の取り付け構造によれば、例えば車両の天井等の設置部位に上向きの被係合溝(21)を設けておき、該被係合溝(21)に、表示器(10)の上端縁に設けてあるフック部(13)を上から係合させて掛止する。このように、表示器(10)の上端縁を設置部位に吊り下げる際、ロック機構(30)によって、フック部(13)が被係合溝(21)から外れる事態を防止することができる。
【0014】
すなわち、ロック機構(30)のストッパ(40)が拘束位置にある時、該ストッパ(40)は、被係合溝(21)に掛止した状態にあるフック部(13)の係合部分(13a)の上側に近接し、該フック部(13)が被係合溝(21)から外れる上方への移動を規制する。一方、ストッパ(40)は拘束位置から離脱して拘束解除位置へ移動可能であり、該拘束解除位置では、被係合溝(21)に対してフック部(13)を上方へ移動させて自由に係脱することができる。
【0015】
また、前記[2]に記載の表示器(10)の取り付け構造によれば、前記ストッパ(40)における拘束解除位置は、拘束位置の側方に設定され、ストッパ(40)は、拘束位置と拘束解除位置とに略水平方向に移動する。これにより、ストッパ(40)は上下方向に自由に移動することはなく、フック部(13)が被係合溝(21)から外れる上方への力がかかった場合でも、拘束位置にあるストッパ(40)がそのまま上方へ移動してしまう虞はなくなり、被係合溝(21)にフック部(13)が掛止した状態を保持することができる。
【0016】
また、前記[3]に記載の表示器(10)の取り付け構造によれば、前記ロック機構(30)は、ストッパ(40)を拘束位置に維持するように付勢するバネ部材(38)を有する。このバネ部材(38)の付勢力によって、フック部(13)が被係合溝(21)に掛止した状態では、確実にストッパ(40)を拘束位置に維持することができる。一方、表示器(10)の取り付け作業時には、バネ部材(38)の付勢力に抗して、フック部(13)によりストッパ(40)を拘束解除位置の方向へ押しつつ、フック部(13)を被係合溝(21)に掛止すれば良い。
【0017】
また、前記[4]に記載の表示器(10)の取り付け構造によれば、前記ロック機構(30)は、ストッパ(40)を拘束位置と拘束解除位置とに移動可能な状態に保持するベース部材(31)を有する。このベース部材(31)を介してストッパ(40)を、設置部位における被係合溝(21)の近傍等に予め容易に固定しておくことができる。
【0018】
さらに、前記[5]に記載の表示器(10)の取り付け構造によれば、前記ロック機構(30)のストッパ(40)、バネ部材(38)、及びベース部材(31)をユニットとして構成することにより、ロック機構(30)を成す各々の部品を一つにまとめたユニットとして扱うことができ、容易に組み立ておよび取り付けることが可能となる。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係る表示器の取り付け構造によれば、表示器の上端縁を設置部位に掛止して設置する際、ロック機構によって、表示器のフック部が設置部位にある被係合溝に掛止した状態を保持することができるから、表示器の取り付け作業中や取り付け後に、表示器の上端縁が設置部位から不用意に外れる虞がなくなり、表示器の落下を根本的に防ぐことが可能となり、十分な安全性を確保することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面に基づき本発明の好適な実施の形態を説明する。
図1〜図9は、本発明の一実施の形態を示している。
本実施の形態に係る表示器10の取り付け構造は、例えば移動車両である電車内において、表示器10の上端縁を設置部位である天井に掛止することにより、該表示器10を吊り下げた状態に設置するものである。図2に示すように、表示器10は、電車内の天井と側壁の間の隅に、乗客が視認しやすい角度(50度)に傾斜した状態で取り付けられる。
【0021】
図9に示すように、表示器10は、左右に長く延びた長方形の表示パネル11と、該表示パネル11を前面とするケース本体12とから成る。ケース本体12の内部には、電力供給用の電源基板、表示制御用の信号を授受するコネクタ、それに制御回路等が収納されている。表示パネル11は、例えば発光ダイオードを平面状に密に配設したり、あるいは液晶ディスプレイや有機EL装置で構成すると良い。なお、表示パネル11に表示する内容としては、例えば電車の停車駅や経路の案内情報、その他各種広告等が該当する。
【0022】
ケース本体12には、その上端縁の全長に亘って前方へ所定幅で延出し、先端縁が下向きに鈎状に湾曲したフック部13が設けられている。また、ケース本体12の両側端には、天井と側壁の間の隅に予め設けられた支持用フレーム構造(図示せず)にボルト止めする固定ブラケット14がそれぞれ設けられている。さらに、ケース本体12の下端縁には、電車内の側壁に予め設けられた支持用フレーム構造B(図2参照)にボルト止めする固定プレート15が設けられている。
【0023】
図1に示すように、表示器10の上端縁の設置部位である天井にも、支持用フレーム構造Aが予め設けられており、この天井側の支持用フレーム構造Aには、表示器10の上端縁を掛止するためのレール部材20が設けられている。レール部材20は、上向きの被係合溝21が長手方向に延びる溝状断面形に形成され、該被係合溝21の底部より溝内を長手方向に沿って左右に仕切るように垂直壁22が立設され、該垂直壁22の上端側が天井側の支持用フレーム構造Aに固定されている。表示器10のフック部13は、被係合溝21のうち垂直壁22で仕切られた側壁側の部分に上から係合して掛止可能であり、垂直壁22の反対側の部分には、例えば照明装置等の他の部品が取り付けられる。
【0024】
表示器10の取り付け構造は、前記レール部材20の被係合溝21と、前記表示器10のフック部13の他、該フック部13が被係合溝21に掛止した状態を保持するためのロック機構30を備えている。ロック機構30は、支持用フレーム構造Aに直接固定するベース部材31と、該ベース部材31に移動可能な状態で保持されるストッパ40と、該ストッパ40を一方向に付勢するバネ部材38とを有して成る。ロック機構30のベース部材31、バネ部材38、及びストッパ40は、ユニットとして構成されている。
【0025】
図5〜図7に示すように、ベース部材31は、次述するストッパ40を拘束位置と拘束解除位置とに移動可能な状態に保持するものであり、図8に示すように、水平部32と垂直部33を備えたL字形に形成され、水平部32及び垂直部33の内側面が、それぞれ支持用フレーム構造A等の天井側に対接した状態で固定される(図1参照)。また、水平部32の外側面には、ストッパ40が摺動可能に当接した状態に保持される。
【0026】
詳しく言えば、水平部32の外側面の両端に、一対のスペーサ34,34が配され、その間にストッパ40の水平部42が挟まれた状態で、さらに水平部42を下側から囲むように、各スペーサ34の下側面の間に底板35がネジ36を介して固定されている。また、垂直部33の外側面には、ストッパ40の移動方向を規制するためのガイドピン37が突設されており、該ガイドピン37には、バネ部材38が巻き付けられている。
【0027】
ストッパ40は、前記被係合溝21に掛止した状態にあるフック部13の係合部分13a(図1参照)の上側に近接し、該フック部13が被係合溝21から外れる上方への移動を規制する拘束位置(図2参照)と、該拘束位置から離脱して被係合溝21に対するフック部13の係脱を可能とする拘束解除位置(図3参照)とに移動可能なものである。図8に示すように、ストッパ40は、水平部42と垂直部43の他、水平部42の先端より下方へ略直角に垂下し、拘束位置にある時に前記係合部分13aの丁度真上に近接して位置する先端部41を備えている。
【0028】
ストッパ40の拘束解除位置は、拘束位置の側方に設定されており、該ストッパ40は前記ベース部材31に保持された状態で、拘束位置と拘束解除位置とに略水平方向に移動する。また、垂直部43には、前記ガイドピン37に対して軸方向に移動可能に嵌合するガイド孔44が穿設されている。ガイドピン37に巻き付けられたバネ部材38は、垂直部33と垂直部43との間で伸縮可能であり、該バネ部材38は、ストッパ40を拘束位置に維持するように付勢している。
【0029】
次に、本実施の形態に係る表示器10の取り付け構造の作用を説明する。
電車内において、表示器10の上端縁を天井に掛止することにより、該表示器10を天井と側壁の間の隅に吊り下げた状態に設置する際、図4(a)に示すように、表示器10のフック部13をレール部材20の被係合溝21に未だ掛止していない状態では、ロック機構30のストッパ40は、バネ部材38の付勢力によって拘束位置に保持されている。図4(b)に示すように、ストッパ40の先端部41(図1参照)にフック部13を押し当て、そのままバネ部材38の付勢力に抗してレール部材20側へ押すと、先端部41は側方へ移動してストッパ40が拘束解除位置となる。
【0030】
この時、レール部材20の被係合溝21にフック部13を上から係合させて掛止する。すると、ストッパ40の先端部41からフック部13が外れて、ストッパ40はバネ部材38の付勢力によって拘束位置に戻る。図4(c)に示すように、ストッパ40が拘束位置に戻ると、該ストッパ40の先端部41が、被係合溝21に掛止した状態にあるフック部13の係合部分13a(図1参照)の上側に近接し、該フック部13が被係合溝21から外れる上方への移動を規制する。このように、表示器10の上端縁を設置部位に吊り下げる際、ロック機構30により自動的に、フック部13が被係合溝21に掛止した状態を保持することができる。
【0031】
続いて図2に示すように、表示器10全体を、前記フック部13を回動中心として下端側を側壁側(後方)へ揺動させて、表示器10が約45度傾斜した状態で、表示器10の固定プレート15を側壁の支持用フレーム構造Bにボルト止めすると共に、固定ブラケット14を天井と側壁の間にある支持用フレーム構造(図示せず)にボルト止めする。これにより、表示器10の取り付け作業は完了する。
【0032】
ところで、ロック機構30のストッパ40の拘束解除位置は、拘束位置の側方に設定されており、ストッパ40は、ベース部材31に保持された状態で拘束位置と拘束解除位置とに略水平方向に移動する。これにより、ストッパ40は上下方向に自由に移動することはなく、フック部13が被係合溝21から外れる上方への力がかかった場合でも、拘束位置にあるストッパ40がそのまま上方へ移動してしまう虞はなくなり、被係合溝21にフック部13が掛止した状態を確実に維持することができる。
【0033】
また、ロック機構30はバネ部材38を有しており、該バネ部材38の付勢力によって、フック部13が被係合溝21に掛止した状態では、確実にストッパ40を拘束位置に維持することができる。さらに、ロック機構30は、ストッパ40を移動可能な状態に保持するベース部材31を有するので、該ベース部材31を介してストッパ40を、設置部位における被係合溝21の近傍等に予め容易に固定することができる。特に、ロック機構30のベース部材31、バネ部材38、及びストッパ40をユニットとして構成することにより、ロック機構30を成す各々の部品を一つにまとめて扱うことができ、容易に組み立ておよび取り付けることが可能となる。
【0034】
さらに、表示器10の保守ないし点検時に、表示器10を電車内の設置位置から取り外す場合には、図3において矢印Cに示すように、ストッパ40の垂直部43に触れて、バネ部材38の付勢力に抗して押すことにより、簡単にストッパ40は拘束解除位置まで移動する。このように、表示器10の取り付け後の状態においても、ロック機構30のストッパ40は拘束位置から離脱して拘束解除位置へ移動可能であり、該拘束解除位置では、被係合溝21に対してフック部13を上方へ移動させて自由に係脱することができる。
【0035】
なお、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は前述した実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。例えば、前記実施の形態では、ロック機構30を設置部位である天井側に設けたが、ロック機構30を表示器10の上端側に設けるように構成しても良い。もちろん、表示器10の設置は電車内に限られるものではなく、他の移動車両や建物内であってもかまわない。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施の形態に係る表示器の取り付け構造の要部を拡大して示す側面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る表示器の取り付け構造において、表示器を設置した後の状態を示す側面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る表示器の取り付け構造において、表示器を吊り下げている状態を示す側面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る表示器の取り付け構造において、表示器を取り付ける作業を経時的に示す説明図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る表示器の取り付け構造のロック機構を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る表示器の取り付け構造のロック機構を別の角度から観た斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る表示器の取り付け構造のロック機構をさらに別の角度から観た斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る表示器の取り付け構造のロック機構を分解した状態を示す斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る表示器の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0037】
10…表示器
11…表示パネル
12…ケース本体
13…フック部
13a…係合部分
14…固定ブラケット
15…固定プレート
20…レール部材
21…被係合溝
22…垂直壁
30…ロック機構
31…ベース部材
32…水平部
33…垂直部
34…スペーサ
35…底板
36…ネジ
37…ガイドピン
38…バネ部材
40…ストッパ
41…先端部
42…水平部
43…垂直部
44…ガイド孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示器の上端縁を設置部位に掛止することにより、該表示器を吊り下げた状態に設置するための取り付け構造において、
前記設置部位に設けられた上向きの被係合溝と、前記表示器の上端縁に設けられて前記被係合溝に上から係合して掛止可能なフック部と、該フック部が前記被係合溝に掛止した状態を保持するためのロック機構とを備え、
前記ロック機構は、前記被係合溝に掛止した状態にある前記フック部の係合部分の上側に近接し、該フック部が被係合溝から外れる上方への移動を規制する拘束位置と、該拘束位置から離脱して前記被係合溝に対する前記フック部の係脱を可能とする拘束解除位置とに移動可能なストッパを、少なくとも有して成ることを特徴とする表示器の取り付け構造。
【請求項2】
前記ストッパの前記拘束解除位置は、前記拘束位置の側方に設定され、該ストッパは、前記拘束位置と前記拘束解除位置とに略水平方向に移動することを特徴とする請求項1に記載の表示器の取り付け構造。
【請求項3】
前記ロック機構は、前記ストッパを前記拘束位置に維持するように付勢するバネ部材を有することを特徴とする請求項1または2に記載の表示器の取り付け構造。
【請求項4】
前記ロック機構は、前記ストッパを前記拘束位置と前記拘束解除位置とに移動可能な状態に保持するベース部材を有することを特徴とする請求項3に記載の表示器の取り付け構造。
【請求項5】
前記ロック機構の前記ストッパ、前記バネ部材、及び前記ベース部材をユニットとして構成したことを特徴とする請求項4に記載の表示器の取り付け構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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