説明

表示機能付き容器

【課題】特定の場所でのみ入手できる名水等をお土産として持ち帰る事ができ、飾っておくにも見栄えが良い表示機能付き容器を提供する。
【解決手段】上記課題を解決するため、本発明は、注入口を備えて液体を収納する容器と、注入口に取り付けて容器を密閉する蓋と、容器内に収納され文字又は絵図が表示された小片、又は容器に注がれた液体に反応して変色する薬剤で文字又は絵図を記載され液体に反応して文字又は絵図が表示される小片、或いは小片を容器内に小さく折られ又は丸められた状態で収納され液体に接触すると元の形状に広がることで文字又は絵図が看取できる小片とを備えたことを特徴する表示機能付き容器の構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体を注入してお土産として持ち帰る事が出来る表示機能付き容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、様々な土地の名水や、各地域でしか手に入れる事が出来ない海水、湖水、川の水、滝の水等の液体は、市販のペットボトルやポリタンクに入れて持ち帰っていた。
【0003】
しかしながら、これらは主に飲み水や開運のためのお水取りとして持ち帰るためであって近場であることが多く、遠方へ出かけた際にその土地に名水等があっても持ち帰るようなことは稀で、例えペットボトル等で持ち帰ったとしても飲んでしまえば無くなり、取っておくには量が多すぎたり、飾っておくのも見栄えが悪いものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−327010号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで本発明は、その土地土地でしか手に入れることが出来ないような名水等をお土産として持ち帰る事ができ、飾っておくにも見栄えが良い表示機能付き容器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するために、注入口を備えて液体を収納する容器と、前記注入口に取り付けて前記容器を密閉する蓋と、前記容器内に収納され文字又は絵図が表示された小片、又は前記容器に注がれた液体に反応して変色する薬剤で文字又は絵図を記載され前記液体に反応して前記文字又は絵図が表示される小片、或いは前記小片を前記容器内に小さく折られ又は丸められた状態で収納され前記液体に接触すると元の形状に広がることで前記文字又は絵図が看取できる前記小片と、を備えたことを特徴する表示機能付き容器の構成とした。
【0007】
また、前記容器を、内壁面に前記文字又は絵図と異なる第2の文字又は絵図を記載若しくは刻印して、前記液体を容器に注入した際に前記第2の文字及び絵図が浮かび上がり、前記容器の外表面から前記第2文字又は絵図を看取する事ができる容器としたことを特徴とする表示機能付き容器の構成とした。
【0008】
また、前記文字を、大吉、吉、小吉及び末吉のいずれかの御神籤、地名、名称、人名、名城、名跡、若しくは寺社仏閣名の何れかの文字とし、前記絵図を、十二支(子丑虎卯辰巳午未申酉戌亥)、七福神(恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁財天、福禄寿、寿老人、布袋)、仏像、寺社仏閣、地蔵、植物、動物、乗物、架空状の生物、建物、風景のいずれかの絵図としたことを特徴とする表示機能付き容器の構成とした。
【0009】
また、前記蓋を、前記注入口に螺合させて前記容器を密閉する蓋、前記注入口に圧入して前記容器を密閉する蓋若又はコルク栓、若しくは前記注入口に被せる蓋のいずれかの蓋としたことを特徴とする表示機能付き容器の構成とした。
【0010】
また、前記容器に、さらに、液体に浸されると元の形状に戻る液体反応部材を小さく丸め又は折りたたんで複数個内包させたことを特徴とする表示機能付き容器の構成とした。
【0011】
また、前記容器に、さらに、紐状部材を取付けて、ネックレス、ブレスレット、アンクレット、ストラップ、キーホルダーのいずれかに利用することを特徴とする表示機能付き容器の構成とした。
【0012】
更に、前記液体反応部材を、三角形、四角形、多角形、円形、ハート型、スペード型、クローバー型、ダイヤ型、星形、結晶型、葉型、花型、動物型、植物型、乗物型、キャラクター型のいずれかの形状の液体反応部材としたことを特徴とする表示機能付き容器の構成とした。
【0013】
加えて、前記容器を、円柱状、角柱状、円錐状、角錐状、平板状、円盤状、球体、台形状、ハート型、スペード型、クローバー型、ダイヤ型、星形、だるま型、招き猫型、十二支(子丑虎卯辰巳午未申酉戌亥)型、七福神(恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁財天、福禄寿、寿老人、布袋)型、仏像型、寺社仏閣型、地蔵型、花型、葉型、動物型、乗物型、架空状の生物型、キャラクターのいずれかの形状の容器とし、前記注入口を、前記容器の上面、背面又は底面の何れかに設けたことを特徴とする表示機能付き容器の構成とした。
【発明の効果】
【0014】
本発明は上記のような構成であるため、その地域でしか手に入れる事ができない名水等をはじめとする液体をお土産として持ち帰る事ができる。
【0015】
また、持ち帰った後も置物として飾っておくことができ、特に御利益があると言われているような名水であれば、付加価値の付いたお土産として親類や友達に渡すことができる。
【0016】
また、容器を小型化して紐を備えた場合、装飾具として使用できるため、縁起のいい名水であれば、肌身離さず身につけることができる。
【0017】
更に、液体に反応して記載内容を看取できる表示部を備えているため、前記表示部を御神籤とした場合は、名水等を容器に注入する楽しみを倍増させ、前記表示部に観光地名等を併せて表示した場合は、より多くの観光客や訪問者に観光地名、名城、名跡、名水等を記憶してもらうことができる。
【0018】
加えて、これまで観光地のお土産は記載されている名称やネーミングが異なるだけであり、中身は同じようなものが多く、印象に残るようなお土産は少なかったが、前記容器に入れる名水等は、その地域、場所に限定されたものであるため、どこを訪れた時に持ち帰った水であるか容易に思い出すことができ、水を注入する行為を自身で行うため、その時々の思い出も甦りやすくなり、訪れた後も楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明である表示機能付き容器の斜視図である。
【図2】本発明である表示機能付き容器の第二実施例の斜視図である。
【図3】本発明である表示機能付き容器の第三実施例の斜視図である。
【図4】本発明である表示機能付き容器の第四、第五、第六実施例の斜視図である。
【図5】本発明である表示機能付き容器の第七実施例の斜視図である。
【図6】本発明である表示機能付き容器の第八実施例の正面図及び断面図である。
【図7】本発明である表示機能付き容器の第九実施例の正面図及び断面図である。
【図8】本発明である表示機能付き容器の第十実施例の正面図である。
【図9】本発明である表示機能付き容器の第十実施例の正面図である。
【図10】本発明である表示機能付き容器の第十実施例の正面図である。
【図11】本発明である表示機能付き容器の第十実施例の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付の図面を参照し、本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は本発明である表示機能付き容器の斜視図、図2は表示機能付き容器の第二実施例の斜視図、図3は表示機能付き容器の第三実施例の斜視図、図4は表示機能付き容器の第四、第五、第六実施例の斜視図、図5は表示機能付き容器の第七実施例の斜視図、図6は表示機能付き容器の第八実施例の正面図及び断面図、図7は表示機能付き容器の第九実施例の正面図及び断面図、図8から図11は表示機能付き容器の第十の正面図である。
【実施例1】
【0021】
図1に示すように、本発明である表示機能付き容器10は、注入口3を備えて液体を収納する容器1と、前記注入口3に取り付けて前記容器1を密閉する蓋4と、前記容器1内に収納され文字又は絵図が表示された小片2、又は前記容器1に注がれた液体に反応して変色する薬剤で文字又は絵図を記載され前記液体に反応して前記文字又は絵図が表示される小片2、或いは前記小片2を前記容器1内に小さく折られ又は丸められた状態で収納され前記液体に接触すると元の形状に広がることで前記文字又は絵図が看取できる前記小片2とからなる。
【0022】
図1に示すように、前記容器1は達磨型をしており、容器1の底面が平らになっている。また底面の径が最も大きく、上部に進むに従って少しずつ径が小さくなり、達磨の頭部に当たる部分は一定の径を保ち、上端は丸くなっている。容器1の外表面の一部には達磨を表現する顔等が印刷又は彫られている。
【0023】
前記容器1は透明又は半透明であり、内部が中空となっている。また、前記容器1の上端には注入口3が開口されており、この注入口3から容器1内に液体を注入することができる。前記注入口3には前記蓋4を着脱することができ、前記蓋4は、ゴム製やコルク栓などの圧入方法で容器1を密閉できるものが好適である。但し、これらに限定したものではなく、ネジ式として螺合させてもよい。また、前記注入口3を容器1から突出させて設け、注入口3に蓋4を被せる方法であってもよい。
【0024】
前記容器1には小片2が内包されており、図1では、この小片2を御神籤とした。前述の通り、前記小片2は、液体に接触するまでは記載内容が看取できない状態となっている。一つは、液体に反応して変色する薬剤で小片2に記載したもので、もう一つは、液体に浸される前に小さく丸められ、又は小さく折りたたまれて記載内容を看取できない状態とし、液体に浸されると元の形状に広がり、記載内容を看取できるようにした小片2である。
【0025】
尚、前記小片2は、いずれか一方の方法としたことに限定するものではなく、両方を採用したものであっても良い。即ち、液体に反応して変色する薬剤で小片2に記載し、更にそれを小さく丸め又は折りたたんだ状態で容器1に収納してもよい。このようにすることで、容器1に液体を注入する前の小片2の記載内容の秘密状体をより確かなものにでき、購入者の運試しへの期待感を増大させる効果が見込まれる。
【実施例2】
【0026】
図2(A)から(C)に示すように、本発明である表示機能付き容器10aは、注入口11aを備えて液体14を収納する容器11と、前記注入口11aに取り付けて前記容器11を密閉する蓋12と、前記容器11内に収納され文字又は絵図が表示された小片13、又は前記容器11に注がれた液体14に反応して変色する薬剤で文字又は絵図を記載され前記液体14に反応して前記文字又は絵図が表示される小片13、或いは前記小片13を前記容器11内に小さく折られ又は丸められた状態で収納され前記液体14に接触すると元の形状に広がることで前記文字又は絵図が看取できる前記小片13とからなる。
【0027】
前記容器11は、略円柱状で内部が中空で更に上端に注入口11aを形成している。前記注入口11aには蓋12を着脱することができ、図2では、蓋12の外周面にネジ山を設けて注入口11aに螺合する方法とした。但し、蓋12を注入口11aに螺合する方法に限定したものではなく、前記蓋12をゴム製やコルク栓として注入口11aに圧入する方法であってもよい。また、注入口11aの外周面(容器11の外周に当たる面)を覆うような蓋12であってもよい。
【0028】
実施例1との違いは、容器の形状だけであり、前記容器11が透明又は半透明の素材でできていることや、容器11内に小片13を設けており、前記小片13が御神籤あることは同じである。
【実施例3】
【0029】
図3(A)から(C)に示すように、本発明である表示機能付き容器10bは、注入口11aを備えて液体14を収納する容器11と、前記注入口11aに取り付けて前記容器11を密閉する蓋12と、前記容器11内に収納され文字又は絵図が表示された小片13、又は前記容器11に注がれた液体14に反応して変色する薬剤で文字又は絵図を記載され前記液体14に反応して前記文字又は絵図が表示される小片13、或いは前記小片13を前記容器11内に小さく折られ又は丸められた状態で収納され前記液体14に接触すると元の形状に広がることで前記文字又は絵図が看取できる前記小片13と、前記容器11内に収納され液体14に浸されると元の形状に戻る液体反応部材15とからなる。
【0030】
図3の各図に示すように、実施例3の表示機能付き容器10bは、実施例2の表示機能付き容器10aに液体14に浸されると元の形状に戻る液体反応部材15を追加したものである。
【0031】
図3(A)(B)に示すように、前記液体反応部材15は、液体14に反応する前は小さく丸められ又は折りたたまれて元の形状は分からない状態で容器11内に収納されていることが望ましく、容器11に液体14を注入したあと、前記液体反応部材15はゆっくりと元の形状に戻り、同じく元の形状に戻った小片13の回りを浮遊し、置物としての美観を高める。尚、実施例3では前記液体反応部材15の元の形状を花の形とした。
【実施例4】
【0032】
図4(A)に示すように、本発明である表示機能付き容器10cは、実施例3の前記表示機能付き容器10bと同じ構成をしており、前記液体反応部材15の元の形状が異なるだけである。
【0033】
即ち、前記液体反応部材15の元の形状をもみじの葉型とした。例えば、名水と共に紅葉が有名な地域であれば、前記液体反応部材15の元の形状をもみじの葉型とすることで、その地の風景が思い出される置物としての効果が期待できる。
【実施例5】
【0034】
図4(B)に示すように、本発明である表示機能付き容器10dは、実施例3及び4の前記表示機能付き容器10b、10cと同じ構成をしており、前記液体反応部材15の元の形状が異なるだけである。
【0035】
即ち、前記液体反応部材15の元の形状をハート型とした。例えば、名水と共に縁結びの御利益がある寺社仏閣であれば、前記液体反応部材15の元の形状をハート型とすることで、その地又はその土地の寺社仏閣で縁結びを祈願した思い出がつまった置物として飾ることができる。
【実施例6】
【0036】
図4(C)に示すように、本発明である表示機能付き容器10eは、実施例3、4、5の前記表示機能付き容器10b、10c、10dと同じ構成をしており、前記液体反応部材15の元の形状が異なるだけである。
【0037】
即ち、前記液体反応部材15の元の形状を魚の形とした。例えば、透明度が高く綺麗な海として有名な地であれば、前記液体反応部材15の元の形状を魚の形とすることで、綺麗な海から持ち帰った液体であることが分かり、その地での思い出が甦りやすくなる。
【0038】
以上のように、前記液体反応部材15の元の形は花型、もみじ型、ハート型及び魚の形に限定したものではなく、三角形、四角形、多角形、円形、スペード型、クローバー型、ダイヤ型、星形、結晶型、葉型、花型、動物型、植物型、乗物型、キャラクター型等であっても構わない。また、ここに列記した以外にも、その地を表すような形状としてもよい。
【実施例7】
【0039】
図5(A)〜(C)に示すように、本発明である表示機能付き容器10fは、実施例2の表示機能付き容器10aとほぼ同じ構成をしている。
【0040】
即ち、表示機能付き容器10aと異なる点は、前記容器11の内壁面に前記小片13に記載される文字又は絵図と異なる第2の文字又は絵図からなる第二の表示11bを記載若しくは刻印して、前記液体14を容器11に注入した際に前記第二の表示11bが浮かび上がり、前記容器11の外表面から前記第二の表示11bを看取する事ができる容器11とした。
【0041】
以上のように、容器11の内壁面に第二の表示11bが浮かび上がるようにし、小片13では記載できなかったこと、又は小片13とは異なる内容の文字(絵図)を容器11に表示することができる。
【0042】
前記第二の表示11bを容器11の内壁面に液体に反応する薬剤で記載し、液体14の注入と共に変色して表示される方法や、容器11の内壁面に刻印して液体14の注入により光の反射加減で刻印内容が看取できる方法、その他、液体に反応する薬剤で記載したシートを容器11の内壁面に貼付する方法などが考えられる。
【0043】
尚、前記小片13と第二の表示11bの文字は、大吉、吉、小吉及び末吉のいずれかの御神籤、地名、名称、人名、名城、名跡、寺社仏閣名等が考えられ、前記小片13と第二の表示11bの絵図は、十二支(子丑虎卯辰巳午未申酉戌亥)、七福神(恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁財天、福禄寿、寿老人、布袋)、仏像、寺社仏閣、地蔵、植物、動物、乗物、架空状の生物、建物、風景等が考えられる。
【0044】
例えば、名水と言われる滝の水をお土産とする場合、前記小片13には御神籤を表示できるようにし、第二の表示11bには滝の名称が表示される組合せとすれば、その水がどこで手に入れた水であるか、より分かりやすくなり、更にその地が紅葉で有名であれば、前記液体反応部材15をもみじの葉の形として容器11に加え、置物としての美観を向上させることができる。
【0045】
また、前記小片13は、一方の面(表面)だけに文字や絵図を記載するだけでなく、他方の面(裏面)にも異なる文字や絵図を記載した小片13であっても構わない。
【実施例8】
【0046】
図6(A)(B)に示すように、本発明である表示機能付き容器10gは、前記容器11の形状及び液体反応部材15の元の形状をハート型とし、小片13に御神籤を記載し、更に前記容器11に紐16を取り付けて、前記表示機能付き容器をネックレス、ブレスレット、アンクレット、ストラップ、キーホルダー等として利用することができるようにした。
【0047】
以上のように、表示機能付き容器自体を身につけることができるようにし、御利益があると言われている名水や縁起がよいとされている名水を肌身離さず持ち歩くことができる。
【0048】
尚、実施例1から実施例8で説明した前記容器1、11の形状は特に限定したものではなく、円柱状、角柱状、円錐状、角錐状、平板状、円盤状、球体、台形状、ハート型、スペード型、クローバー型、ダイヤ型、星形、だるま型、招き猫型、十二支(子丑虎卯辰巳午未申酉戌亥)型、七福神(恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁財天、福禄寿、寿老人、布袋)型、仏像型、寺社仏閣型、地蔵型、花型、葉型、動物型、乗物型、架空状の生物型、キャラクター等であってもよく、また、前記注入口3、11aを、前記容器1、11の上面、背面又は底面の何れかであってもよい。
【0049】
以下の実施例は、上記で示した容器1、11の形状の中から数種選択し、例として図示したものである。
【実施例9】
【0050】
図7に示した表示機能付き容器10hは、実施例1の達磨よりも丸みを帯びた達磨の形状をした容器11からなり、小片13を御神籤とし、液体反応部材15をもみじの形とした。
【0051】
前記容器11の外表面の半周分は達磨の図柄が記載され、残りの半周分は透明又は半透明となっている。
【実施例10】
【0052】
以下、図8から図11は、表示機能付き容器の容器11の形状を十二支とした場合の図である。
【0053】
図8の上段図に示すように、表示機能付き容器10iは、容器11の形状が十二支の「子」の形状をしており、大きな耳と鼻先に向かって尖った顔が特徴的である。しっぽは細長く、前記鼻から長い髭が伸びている。
【0054】
図8の中段図に示すように、表示機能付き容器10jは、容器11の形状が十二支の「丑」の形状をしており、顔の両側に水平に突出した耳、二本の角、大きな鼻が特徴的である。
【0055】
図8の下段図に示すように、表示機能付き容器10kは、容器11の形状が十二支の「寅」の形状をしており、顔の両脇及び額並びに尻尾の縞、前足の鋭い爪が特徴的である。
【0056】
図9の上段図に示すように、表示機能付き容器10lは、容器11の形状が十二支の「卯」の形状をしており、長く伸びた耳、二本の大きな前歯、丸い尻尾が特徴的である。
【0057】
図9の中段図に示すように、表示機能付き容器10mは、容器11の形状が十二支の「辰」の形状をしており、先端が二股である二本の角、大きな鼻とその両側の長い髭及び牙が特徴的である。
【0058】
図9の下段図に示すように、表示機能付き容器10nは、容器11の形状が十二支の「巳」の形状をしており、先端が二股に割れた舌が特徴的である。
【0059】
図10の上段図に示すように、表示機能付き容器10oは、容器11の形状が十二支の「午」の形状をしており、長い顔、大きな鼻、大きな前歯及び蹄が特徴的である。
【0060】
図10の中段図に示すように、表示機能付き容器10pは、容器11の形状が十二支の「未」の形状をしており、小さな顔、巻いた角、垂れた耳が特徴的である。
【0061】
図10の下段図に示すように、表示機能付き容器10qは、容器11の形状が十二支の「申」の形状をしており、大きな耳、大きな口、大きな手が特徴的である。
【0062】
図11の上段図に示すように、表示機能付き容器10rは、容器11の形状が十二支の「酉」の形状をしており、小さな嘴、鶏冠、羽根、及び足が特徴的である。
【0063】
図11の中段図に示すように、表示機能付き容器10sは、容器11の形状が十二支の「戌」の形状をしており、大きな目、鼻、垂れた耳、太い前足が特徴的である。
【0064】
図11の下段図に示すように、表示機能付き容器10tは、容器11の形状が十二支の「亥」の形状をしており、鼻、その両脇の角が特徴的である。
【0065】
尚、前記液体14には、滝の水、海水、湖水、川の水、湧き水、池の水、聖水、名水と呼ばれるもの等などが考えられるが、これらに限定したものではなく、これら以外の液体であっても構わない。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明である表示機能付き容器は、その土地の名水等を単純に持ち帰るための容器ではなく、運試しの御神籤やその土地に縁のある名称等を表示することができるため、名水等を持ち帰った後でも、容器内の液体(水)がどの場所のもので、その場所での出来事を思い出しやすくなり、お土産としての効果が大きく、お土産を扱う観光地を始め、多くの領域に多大な貢献をもたらす。
【符号の説明】
【0067】
1 容器
2 小片
3 注入口

10〜10t 表示機能付き容器
11 容器
11a 注入口
11b 第二の表示
12 蓋
13 小片
14 液体
15 液体反応部材
15a 液体反応部材
15b 液体反応部材
15c 液体反応部材
16 紐

【特許請求の範囲】
【請求項1】
注入口を備えて液体を収納する容器と、前記注入口に取り付けて前記容器を密閉する蓋と、前記容器内に収納され文字又は絵図が表示された小片、又は前記容器に注がれた液体に反応して変色する薬剤で文字又は絵図を記載され前記液体に反応して前記文字又は絵図が表示される小片、或いは前記小片を前記容器内に小さく折られ又は丸められた状態で収納され前記液体に接触すると元の形状に広がることで前記文字又は絵図が看取できる前記小片とを備えたことを特徴する表示機能付き容器。
【請求項2】
前記容器を、内壁面に前記文字又は絵図と異なる第2の文字又は絵図を記載若しくは刻印して、前記液体を容器に注入した際に前記第2の文字及び絵図が浮かび上がり、前記容器の外表面から前記第2文字又は絵図を看取する事ができる容器としたことを特徴とする請求項1に記載の表示機能付き容器。
【請求項3】
前記文字を、大吉、吉、小吉及び末吉のいずれかの御神籤、地名、名称、人名、名城、名跡、若しくは寺社仏閣名の何れかの文字とし、前記絵図を、十二支(子丑虎卯辰巳午未申酉戌亥)、七福神(恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁財天、福禄寿、寿老人、布袋)、仏像、寺社仏閣、地蔵、植物、動物、乗物、架空状の生物、建物、風景のいずれかの絵図としたことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の表示機能付き容器。
【請求項4】
前記蓋を、前記注入口に螺合させて前記容器を密閉する蓋、前記注入口に圧入して前記容器を密閉する蓋若又はコルク栓、若しくは前記注入口に被せる蓋のいずれかの蓋としたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の表示機能付き容器。
【請求項5】
前記容器に、液体に浸されると元の形状に戻る液体反応部材を小さく丸め又は折りたたんで複数個内包させたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の表示機能付き容器。
【請求項6】
前記容器に、紐状部材を取付けて、ネックレス、ブレスレット、アンクレット、ストラップ、キーホルダーのいずれかに利用することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の表示機能付き容器。
【請求項7】
前記液体反応部材を、三角形、四角形、多角形、円形、ハート型、スペード型、クローバー型、ダイヤ型、星形、結晶型、葉型、花型、動物型、植物型、乗物型、キャラクター型のいずれかの形状の液体反応部材としたことを特徴とする請求項5または請求項6のいずれかに記載の表示機能付き容器。
【請求項8】
前記容器を、円柱状、角柱状、円錐状、角錐状、平板状、円盤状、球体、台形状、ハート型、スペード型、クローバー型、ダイヤ型、星形、だるま型、招き猫型、十二支(子丑虎卯辰巳午未申酉戌亥)型、七福神(恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁財天、福禄寿、寿老人、布袋)型、仏像型、寺社仏閣型、地蔵型、花型、葉型、動物型、乗物型、架空状の生物型、キャラクターのいずれかの形状の容器とし、
前記注入口を、前記容器の上面、背面又は底面の何れかに設けたことを特徴とする
請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の表示機能付き容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−91522(P2013−91522A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−245605(P2011−245605)
【出願日】平成23年11月9日(2011.11.9)
【特許番号】特許第4962893号(P4962893)
【特許公報発行日】平成24年6月27日(2012.6.27)
【出願人】(594136860)
【Fターム(参考)】