説明

表示装置、表示方法、および表示プログラム

【課題】複数の電子情報を容易に閲覧することができる表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置100は、外部サーバにアクセスしてコンテンツ情報を入力するための通信I/F14と、表示部13と、CPU10とを備える。コンテンツ情報は、少なくともタイトル情報と本文情報とを含む。CPU10は、タイトル情報に基づいて入力されたコンテンツ情報のタイトルロゴを表示するための第2タイトル表示処理部110と、タイトル情報に含まれる文字列の、当該文字列をタイトル情報として含むコンテンツの表示頻度に基づいて、入力された複数のコンテンツ情報のそれぞれのタイトルロゴの配列順を決定するための第2決定部109とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は表示装置、表示方法、および表示プログラムに関し、特に、電子書籍におけるコンテンツを表示する表示装置、表示方法、および表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、不特定多数に情報を伝達する方法として紙による出版が多用されていたが、電子回路技術や放送技術の発達によってその方法はラジオやテレビでの伝達に移行し、近年では、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)などの大容量メディアやインターネットの普及によって検索可能なデジタル電子情報での伝達が多用されるに至っている。
【0003】
このような電子情報が増加するにつれ、閲覧装置では必要な電子情報を選出する重要性が高まっている。その方法として、たとえば、特開2000−112963号公報(特許文献1)は、購入済み、未購入を区分してタイトルロゴを表示する電子情報閲覧装置を開示している。該装置では、全ての購入済情報間に渡って検索を行なったり、所望のジャンルの記事を収集して目次を作成し、新たな本を作成したりすることもできる。
【0004】
また、特開平8−292957号公報(特許文献2)は、電子新聞の記事と見出しとの表示方法を開示している。その開示方法では、見出しと記事とが1:nの関係で表示され、見出し画面に一覧表示された見出し文中にそれぞれ含まれているn個のキーワードについて、ユーザがその中から興味を持ったキーワードをクリックすると、該キーワードに関係付けられた記事が記事表示画面に表示される。このキーワードは新聞の紙面(総合面、経済面、社会面等)に応じて色分けし表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−112963号公報
【特許文献2】特開平8−292957号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような電子情報閲覧装置では、複数の情報を閲覧することが十分に考慮されていないという問題があった。特に、デジタル化された電子情報の便利な特徴の一つである検索機能に関しては、購入した情報間に渡って検索したり、あるジャンルの記事のみをまとめて一つの情報のように扱ったりしたいという要望があるにも関わらず、このような操作が難しい、という問題があった。
【0007】
さらに、近年、デジタルデータ放送が発達しつつあり、該放送から情報をダウンロードする使い方も可能となってきている。電子情報閲覧装置ではこのような情報の取り扱いに関する要望も高まっている。
【0008】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、複数の電子情報を容易に閲覧することができる表示装置、表示方法、および表示プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、表示装置はコンテンツ情報を入力するための入力手段と、表示手段と、コンテンツ情報に基づくコンテンツを表示手段に表示する処理を実行するための処理手段とを備える。コンテンツ情報は、少なくともタイトル情報と本文情報とを含み、処理手段は、タイトル情報に基づいて入力されたコンテンツ情報のタイトルロゴを表示する表示処理を実行し、表示処理は、タイトル情報に含まれる文字列の、当該文字列をタイトル情報として含むコンテンツの表示頻度に基づいて、入力手段で入力された複数のコンテンツ情報のそれぞれのタイトルロゴの配列順を決定する処理を含む。
【0010】
好ましくは、処理手段は、タイトル情報から文字列を抽出する処理と、文字列ごとに、当該文字列をタイトル情報としてコンテンツの表示手段で表示された回数をカウントする処理とを実行し、配列順を決定する処理では、表示された回数が多い文字列を含むタイトルロゴほど高い配列順とする。
【0011】
より好ましくは、処理手段は、予め抽出対象の文字列を記憶しておき、タイトル情報と抽出対象の文字列とを比較することで、抽出対象の文字列を抽出する。
【0012】
好ましくは、コンテンツ情報はアクセス数を示す情報をさらに含み、処理手段は、タイトルロゴと共にコンテンツのアクセス数を示す情報を表示する。
【0013】
好ましくは、処理手段は、コンテンツ情報をジャンル別に分類する処理をさらに実行し、処理手段は、ジャンル別に、文字列ごとに、コンテンツが表示手段で表示された回数をカウントし、ジャンル別に、表示された回数が多い文字列を含むタイトルロゴほど高い配列順となるように、配列順を決定する。
【0014】
本発明の他の局面に従うと、表示方法は表示装置でコンテンツを表示する方法であって、コンテンツを表示するためのコンテンツ情報は、少なくともタイトル情報と本文情報とを含み、コンテンツ情報を入力するステップと、入力された複数のコンテンツ情報のそれぞれに含まれるタイトル情報に基づいて、対応する、複数のタイトルロゴを表示するステップと、複数のタイトルロゴのうちの選択されたタイトルロゴに対応したコンテンツを表示するステップとを備える。複数のタイトルロゴを表示するステップは、複数のコンテンツ情報のそれぞれのタイトル情報に含まれる文字列の、当該文字列をタイトル情報として含むコンテンツの表示頻度に基づいて、複数のタイトルロゴの配列順を決定するステップを含む。
【0015】
本発明のさらに他の局面に従うと、表示プログラムは表示装置にコンテンツの表示処理を実行させるプログラムであって、コンテンツを表示するためのコンテンツ情報は、少なくともタイトル情報と本文情報とを含み、コンテンツ情報を入力するステップと、入力された複数のコンテンツ情報のそれぞれに含まれるタイトル情報に基づいて、対応する、複数のタイトルロゴを表示するステップと、複数のタイトルロゴのうちの選択されたタイトルロゴに対応したコンテンツを表示するステップとを表示装置に実行させる。複数のタイトルロゴを表示するステップは、複数のコンテンツ情報のそれぞれのタイトル情報に含まれる文字列の、当該文字列をタイトル情報として含むコンテンツの表示頻度に基づいて、複数のタイトルロゴの配列順を決定するステップを含む。
【発明の効果】
【0016】
この発明によると、複数の電子情報の中から閲覧者の嗜好に合致した電子情報を効率的に容易に閲覧することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】実施の形態にかかるコンテンツ閲覧システムの構成の具体例を示す図である。
【図2】コンテンツ閲覧システムに含まれる表示装置の装置構成の具体例を示すブロック図である。
【図3】表示装置の機能構成の具体例を示すブロック図である。
【図4】表示装置でコンテンツを表示するための動作の具体的な流れを表わしたフローチャートである。
【図5】表示装置の表示画面の具体例を示す図である。
【図6】表示装置の表示画面の具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。
【0019】
<システム構成>
図1は、本実施の形態にかかるコンテンツ閲覧システム1の構成の具体例を示す図である。
【0020】
図1を参照して、コンテンツ閲覧システム1は、コンテンツ情報を提供する外部サーバ300と、該外部サーバ300とインターネット等のネットワーク500で接続された表示装置100とを含む。
【0021】
表示装置100は、コンテンツ表示用の画面を有する小型の端末装置であって、たとえば、携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistants)、電子辞書、小型のノート型パソコン(パーソナルコンピュータ)などが該当する。
【0022】
<装置構成>
図2は、表示装置100の装置構成の具体例を示すブロック図である。
【0023】
図2を参照して、表示装置100は、装置全体を制御するためのCPU(Central Processing Unit)10と、外部サーバ300からダウンロードしたコンテンツ情報を記憶したり、CPU10で実行するプログラムを記憶したり、CPU10で該プログラムを実行する際の作業領域になったりするためのメモリ11と、数字キーや決定キーやスクロールキーなどである入力部12と、液晶画面などからなる表示部13と、ネットワーク500を介して外部サーバ300を含む他の装置と通信するための通信I/F14とを含む。
【0024】
表示部13がタッチパネルで構成される場合など、入力部12と表示部13とが一体で構成されてもよい。
【0025】
<動作概要>
コンテンツ閲覧システム1では、外部サーバ300に閲覧対象であるコンテンツ情報が格納されている。
【0026】
表示装置100は、図示しない指示入力装置によってユーザからの表示指示を受け付けるなどするとインターネットであるネットワーク500を介して外部サーバ300にアクセスし、外部サーバ300からコンテンツ情報を取得(ダウンロード)して表示する。
【0027】
ここで、コンテンツ情報は、少なくともタイトル情報と本文情報とを含む。タイトル情報は、コンテンツ作成者によってコンテンツ情報に付加される、本文情報を代表させる文字情報を含んだ情報である。もちろん、コンテンツ情報には、タイトル情報および本文情報のほか、たとえば、コンテンツ作成者を示す情報や作成日を示す情報などの他の情報が含まれてもよい。
【0028】
表示装置100は、ダウンロードしたコンテンツ情報をメモリ11の所定領域に格納する。そして、所定の表示を指示する操作がなされたときに、記憶された各コンテンツ情報のタイトル情報に基づいて上記文字情報を表わしたタイトルロゴを表示部13に配列する。さらに、タイトルロゴの選択を受け付けると、該タイトルロゴをタイトル情報に含むコンテンツ情報に基づいてコンテンツを表示部13に表示する。
【0029】
表示装置100は学習機能を有し、該学習機能を用いてタイトルロゴを配列する。その際、表示装置100は、コンテンツ情報に基づいたコンテンツの表示に応じて当該コンテンツ情報のタイトル情報に含まれる文字情報ごとにカウントし、そのカウントに基づいてタイトルロゴの配列を決定する。
【0030】
さらに、外部サーバ300はコンテンツ情報ごとにアクセス数をカウントし、そのアクセス数を含むコンテンツ情報が表示装置100にダウンロードされる。表示装置100は、上述のタイトルロゴの配列に併せて、外部サーバ300からのアクセス情報数に基づいてタイトルロゴを配列してもよい。
【0031】
<機能構成>
図3は、上述の動作を実現するための、表示装置100の機能構成の具体例を示すブロック図である。図3に示される各機能は、CPU10がメモリ11に記憶されるプログラムを読み出して実行することで、主にCPU10上に形成される機能である。しかしながら、少なくとも一部が電気回路などのハードウェア構成によって形成されてもよい。
【0032】
図3を参照して、メモリ11には、コンテンツ情報を記憶するための領域であるコンテンツ情報記憶部111と、コンテンツ情報のタイトル情報から抽出された文字列を記憶するための領域であるタイトル文字列記憶部112と、コンテンツ情報に含まれる当該コンテンツへのアクセス数を示す情報であるアクセス数情報を記憶するための領域であるアクセス数情報記憶部113と、後述するカウント処理に用いられるためのカウンタ114とが含まれる。
【0033】
さらに図3を参照して、表示装置100のCPU10は、通信I/F14を介して外部サーバ300よりコンテンツ情報を入力するためのコンテンツ入力部101と、コンテンツ情報に含まれるタイトル情報より文字列を抽出するためのタイトル文字列抽出部102と、コンテンツ情報に含まれるアクセス数情報を抽出するためのアクセス数情報抽出部103と、コンテンツ情報をコンテンツ情報記憶部111に格納すると共に、タイトル情報より抽出された文字列をコンテンツ情報と関連付けてタイトル文字列記憶部112に、およびコンテンツ情報から抽出されたアクセス数情報をコンテンツ情報と関連付けてアクセス数情報記憶部113に格納するための格納部104と、入力部12からの指示に従ってコンテンツ情報の本文情報に基づいてコンテンツを表示する処理を実行するための本文表示処理部105と、その表示内容に従って、コンテンツの表示回数をメモリ11のカウンタ114を用いてコンテンツ情報のタイトル情報に含まれる文字列ごとにカウントする処理であるカウント処理を実行するためのカウント処理部106と、コンテンツ情報に関連付けて記憶されたアクセス数情報に基づいてアクセス数に応じたタイトルロゴの配列を決定するための第1決定部107と、その配列でタイトルロゴを表示する処理を実行するための第1タイトル表示処理部108と、文字列ごとのカウンタ114でのカウント値に基づいてタイトルロゴの配列を決定するための第2決定部109と、その配列でタイトルロゴを表示する処理を実行するための第2タイトル表示処理部110とを含む。
【0034】
タイトル文字列抽出部102は、一例として予め一般的な単語を示す文字列を記憶しておき、当該文字列とタイトル情報とを比較することでタイトル情報中の文字列を抽出する。タイトル情報から抽出された文字列はタイトル文字列記憶部112に記憶される。すでに他のコンテンツ情報のタイトル情報から抽出された同じ文字列がタイトル文字列記憶部112に記憶されている場合には、新たに抽出された文字列は記憶されない。
【0035】
表示装置100では、後述するように、タイトル情報に基づいたタイトルロゴが選択可能に表示部13に表示され、その中からコンテンツを表示させるタイトルロゴが選択されると、その入力部12での操作に応じて本文表示処理部105が選択されたタイトルロゴに対応したコンテンツ情報をコンテンツ情報記憶部111から読み出して表示部13に表示させる。
【0036】
この表示に伴って、カウント処理部106は、当該コンテンツ情報のタイトル情報から抽出された文字列のカウント値を1インクリメントする。これにより、コンテンツが表示されるたびに、そのコンテンツのタイトル情報に含まれる文字列がカウントされることになる。これは、コンテンツを閲覧するユーザの嗜好を表わしていると言える。
【0037】
第2決定部109は、タイトル文字列記憶部112に記憶されている文字列ごとのカウント値を参照して、カウント値の大きい文字列を含むタイトル情報から順にタイトルロゴを配列するよう、配列順を決定する。
【0038】
第2タイトル表示処理部110は、第2決定部109で決定された配列順でタイトルロゴを表示する。このとき、同じ文字列を含んだ異なるタイトルロゴがある場合を考慮して、第2タイトル表示処理部110は、タイトルロゴに替えてカウント処理に用いた文字列を配列順で表示するようにしてもよいし、文字列の表示に併せてタイトルロゴを表示するようにしてもよい。また、このときに文字列ごとのカウント値も併せて表示するようにしてもよい。
【0039】
外部サーバ300は、リアルタイムにコンテンツごとのアクセス数をカウントし、コンテンツ情報に含まれるアクセス数情報を更新する。そのため、アクセス数情報記憶部113に記憶されるアクセス数は、当該コンテンツ情報を外部サーバ300からダウンロードしたタイミングでのアクセス数となる。または、CPU10は、いったんコンテンツ情報記憶部111に格納されたコンテンツ情報について、所定のタイミングで外部サーバ300に当該コンテンツ情報のアクセス数情報を要求して、アクセス数情報記憶部113に記憶されるアクセス数情報を最新のものに更新するようにしてもよい。
【0040】
第1決定部107はアクセス数情報に基づいてアクセス数の多いコンテンツから順に当該コンテンツ情報に含まれるタイトル情報に基づくタイトルロゴを配列するよう、配列順を決定する。
【0041】
なお、図3に示される構成の他、CPU10には、たとえば、コンテンツのジャンルを分類するための機能が含まれてもよい。この機能は、たとえば、予めジャンルごとのキーワードを記憶しておき、タイトル情報や本文情報と当該キーワードとを比較することでジャンルを決定してもよいし、コンテンツ情報にジャンルを特定する情報が含まれる場合には当該情報を解析することでジャンルを決定してもよい。そして、第1決定部107および第2決定部109は、ジャンルごとにタイトルロゴの配列を決定するようにしてもよい。
【0042】
<動作フロー>
図4は、表示装置100でコンテンツを表示するための動作の具体的な流れを表わしたフローチャートである。図4のフローチャートに示された動作は、表示装置100のCPU10がメモリ11に記憶されているプログラムを読み出して実行し、図3に示される各機能を発揮させることによって実現される。また、図4に示される動作は、たとえば図示しない操作入力部からユーザによるコンテンツのダウンロードを開始する指示を受け付けるなどすることによって開始される。
【0043】
図4を参照して、ステップS101でCPU10はネットワーク500を介して外部サーバ300にアクセスし、格納されているコンテンツ情報をダウンロードする。ダウンロードされたコンテンツ情報は、メモリ11のコンテンツ情報記憶部111に記憶される。
【0044】
ステップS103でCPU10は、コンテンツ情報のタイトル情報から文字列を抽出し、タイトル文字列記憶部112にコンテンツ情報と関連付けて記憶する。また、ステップS105でCPU10は、コンテンツ情報からアクセス数情報を抽出し、アクセス数情報記憶部113にコンテンツ情報と関連付けて記憶する。
【0045】
入力部12からユーザによるコンテンツの表示を指示する操作を受け付けると(ステップS107でYES)、ステップS109でCPU10は、配列順を決定する。ここでは、第1の配列順として、アクセス数情報記憶部113に記憶されたアクセス数情報に基づいて、アクセス数の高いコンテンツから順に当該コンテンツのタイトルロゴの配列を決定する。
【0046】
また、第2の配列順として、後述するカウント処理にて文字列ごとに得られたカウント値に基づいて、カウント値の高い文字列から順に当該文字列を含むタイトルロゴの配列を決定する。
【0047】
ステップS111でCPU10は、上記ステップS109で決定された順にタイトルロゴを表示する。一例として、図5に示されるように、上記第2の配列順として説明された、カウント値に基づいた配列順でタイトルロゴを表示すると共に、並行して、上記第1の配列順として説明された、アクセス数情報に基づく配列順でタイトルロゴを表示するようにしてもよい。さらにそのとき、図5に示されるように、実際のカウント値を併記するようにしてもよい。
【0048】
また、他の例として、図6に示されるように、カウント値に基づいた配列順でタイトルロゴを表示し、その近傍に、アクセス数情報に基づく配列順を数字で併記するようにしてもよい。
【0049】
表示されたタイトルロゴの中から選択を受け付けると(ステップS113でYES)、ステップS115でCPU10は、選択されたタイトルロゴに対応したコンテンツ情報に基づいてコンテンツを表示する。そして、ステップS117でCPU10は、本文情報から抽出された文字列ごと関連付けられたコンテンツの表示回数をカウントするカウント処理、つまり表示頻度を特定する処理を行なって、上記ステップS115で表示されたコンテンツの本文情報に含まれる文字列についてのカウントを1インクリメントする。
【0050】
<実施の形態の効果>
表示装置100で以上の動作が繰り返されることで、当該表示装置100においてコンテンツのタイトル情報として高頻度で表示される文字列ほど高いカウント値が付与されることになり、その文字列を含むタイトル情報が付されたコンテンツほど、そのタイトルロゴが高い配列順で表示されることになる。つまり、閲覧者の閲覧嗜好を反映してタイトルロゴの表示がカスタマイズされるため、閲覧者は、数多くのコンテンツの中から、好みに合ったコンテンツをより容易に選択することが可能となる。
【0051】
また、表示装置100では外部サーバ300でのアクセス数、つまり、他の一般ユーザの閲覧嗜好も反映してタイトルロゴを表示するため、他のユーザの動向も知ることができる。
【0052】
たとえば、このような表示方法は新聞情報を表示装置100で表示する際に利用することができる。すなわち、新聞情報は、各記事についてコンテンツ情報として少なくともタイトル情報と本文情報とを含んでおり、いくつかの記事に相当するコンテンツ情報がダウンロードされている場合に、表示装置100では、まず、それら記事のタイトル情報に基づくタイトルロゴのみをリスト形式で図5や図6に示されるように表示する。
【0053】
その際に、すでにダウンロードされているコンテンツ情報を表示する動作によって上述のステップS117で表示されたコンテンツのタイトル情報に含まれる文字列ごとに表示回数がカウントされている。そのカウント値に基づいて、カウント値が大きい文字列を含むタイトルロゴほど配列順を上に、つまり、当該ユーザがよく表示させたコンテンツのタイトル情報に含まれた文字列をキーワードとして同じキーワードをタイトルとして含む記事ほど高い位置にタイトルロゴを表示するようにする。
【0054】
このようにすることで、高い位置に表示されたタイトルロゴほど当該ユーザが閲覧する可能性が高い記事を表わしたものとなり、ユーザは、上から順にタイトルロゴを確認して、より容易に嗜好にあった記事を表示させることができる。
【0055】
より好ましくは、表示装置100のCPU10は、コンテンツに含まれるキーワードや、コンテンツ情報に含まれる属性情報などに基づいて、事前にコンテンツ情報をジャンルに分類する。そして、分類した上で、ジャンルごとにタイトルロゴの配列順を決定し、その順でタイトルロゴを表示する。このとき、ジャンルごとにカウント処理を行なうようにしてもよい。
【0056】
このようにすることで、より、ユーザの嗜好に応じてタイトルロゴの配列順をカスタマイズすることができる。
【0057】
さらに、表示装置100に上述の表示動作を実行させるためのプログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
【0058】
なお、本発明にかかるプログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0059】
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0060】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0061】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0062】
1 コンテンツ閲覧システム、10 CPU、11 メモリ、12 入力部、13 表示部、14 通信I/F、100 表示装置、101 コンテンツ入力部、102 タイトル文字列抽出部、103 アクセス数情報抽出部、104 格納部、105 本文表示処理部、106 カウント処理部、107 第1決定部、108 第1タイトル表示処理部、109 第2決定部、110 第2タイトル表示処理部、111 コンテンツ情報記憶部、112 タイトル文字列記憶部、113 アクセス数情報記憶部、114 カウンタ、300 外部サーバ、500 ネットワーク。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツ情報を入力するための入力手段と、
表示手段と、
前記コンテンツ情報に基づくコンテンツを前記表示手段に表示する処理を実行するための処理手段とを備え、
前記コンテンツ情報は、少なくともタイトル情報と本文情報とを含み、
前記処理手段は、前記タイトル情報に基づいて前記入力されたコンテンツ情報のタイトルロゴを表示する表示処理を実行し、
前記表示処理は、前記タイトル情報に含まれる文字列の、当該文字列をタイトル情報として含むコンテンツの表示頻度に基づいて、前記入力手段で入力された複数のコンテンツ情報のそれぞれのタイトルロゴの配列順を決定する処理を含む、表示装置。
【請求項2】
前記処理手段は、
前記タイトル情報から前記文字列を抽出する処理と、
前記文字列ごとに、当該文字列をタイトル情報としてコンテンツの前記表示手段で表示された回数をカウントする処理とを実行し、
前記配列順を決定する処理では、前記表示された回数が多い文字列を含む前記タイトルロゴほど高い配列順とする、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記処理手段は、予め抽出対象の文字列を記憶しておき、前記タイトル情報と前記抽出対象の文字列とを比較することで、前記抽出対象の文字列を抽出する、請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記コンテンツ情報はアクセス数を示す情報をさらに含み、
前記処理手段は、前記タイトルロゴと共に前記コンテンツのアクセス数を示す情報を表示する、請求項1〜3のいずれかに記載の表示装置。
【請求項5】
前記処理手段は、前記コンテンツ情報をジャンル別に分類する処理をさらに実行し、
前記処理手段は、前記ジャンル別に、前記文字列ごとに、前記コンテンツが前記表示手段で表示された回数をカウントし、前記ジャンル別に、前記表示された回数が多い文字列を含む前記タイトルロゴほど高い配列順となるように、前記配列順を決定する、請求項1〜3のいずれかに記載の表示装置。
【請求項6】
表示装置でコンテンツを表示する方法であって、
前記コンテンツを表示するためのコンテンツ情報は、少なくともタイトル情報と本文情報とを含み、
前記コンテンツ情報を入力するステップと、
前記入力された複数のコンテンツ情報のそれぞれに含まれるタイトル情報に基づいて、対応する、複数のタイトルロゴを表示するステップと、
前記複数のタイトルロゴのうちの選択されたタイトルロゴに対応したコンテンツを表示するステップとを備え、
前記複数のタイトルロゴを表示するステップは、
前記複数のコンテンツ情報のそれぞれのタイトル情報に含まれる文字列の、当該文字列をタイトル情報として含むコンテンツの表示頻度に基づいて、前記複数のタイトルロゴの配列順を決定するステップを含む、表示方法。
【請求項7】
表示装置にコンテンツの表示処理を実行させるプログラムであって、
前記コンテンツを表示するためのコンテンツ情報は、少なくともタイトル情報と本文情報とを含み、
前記コンテンツ情報を入力するステップと、
前記入力された複数のコンテンツ情報のそれぞれに含まれるタイトル情報に基づいて、対応する、複数のタイトルロゴを表示するステップと、
前記複数のタイトルロゴのうちの選択されたタイトルロゴに対応したコンテンツを表示するステップとを前記表示装置に実行させ、
前記複数のタイトルロゴを表示するステップは、
前記複数のコンテンツ情報のそれぞれのタイトル情報に含まれる文字列の、当該文字列をタイトル情報として含むコンテンツの表示頻度に基づいて、前記複数のタイトルロゴの配列順を決定するステップを含む、表示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−8136(P2013−8136A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−139444(P2011−139444)
【出願日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】