表示装置、表示方法、コンピュータプログラム及び記録媒体
【課題】実物の本に対して行われる使用者の動作と同様の操作により、実物の本の場合と類似する効果を得ることができ、一層実物の本の取り扱いに近い操作が可能であり、実物の本に慣れている使用者に違和感を与えることなく、直観的に操作できる表示装置、表示方法、コンピュータプログラム及び記録媒体を提供する。
【解決手段】付録付きの電子書籍を表示部6に表示する際において、動き検出部10が自機の動きを検出し、動き検出部10による検出結果に基づき、表示制御部7が表示部6に付録の画像を表示する。
【解決手段】付録付きの電子書籍を表示部6に表示する際において、動き検出部10が自機の動きを検出し、動き検出部10による検出結果に基づき、表示制御部7が表示部6に付録の画像を表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定のコンテンツを表示する際、該コンテンツの付加情報を表示する表示装置、表示方法及びコンピュータプログラム、並びに該コンピュータプログラムが記録される記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルコンテンツを再生できるさまざまな携帯型情報端末が普及している。その中でも、いわゆる電子書籍をインストールして、場所と時間を選ばず読書を楽しむことができる携帯型情報端末が広く普及されつつある。
【0003】
例えば、特許文献1においては、表示画面にタッチパネルが配置され、実物の書籍をめくるかのごとく、該表示画面に表示されているページの画像に指をタッチしてめくり方向へスライドさせることで順次ページ画像をめくり、又は目的のタブをタッチすることでダイレクトに特定ページに移動できる携帯情報機器が開示されている。
【0004】
また、特許文献2においては、加速度センサを備えており装置に振動等の加速度を与えるとこれを検出し、加速度の加わる継続時間を測定して、所定の指示を受け付ける携帯端末装置が開示されている。
【0005】
更に、特許文献3においては、電話機能とメール機能等の通信機能を有し、さらに携帯端末の方向を検知する方向センサ又は加速度センサを有し、該携帯端末の方向と方向の変化の速度とにより、所定の指示を受け付け、受け付けた指示の内容が音声によりガイドされる携帯端末が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−163193号公報
【特許文献2】特開2003−163742号公報
【特許文献3】特開2010−252201号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述したような従来の携帯型情報端末においては、実物の本の再現という点では充実されておらず、該情報端末の使用において実物の本とは相違する操作が要求される場合が多いから、実物の本に慣れている使用者に違和感を与える場合がある。
【0008】
例えば、実物の本の取り扱いにおいては、本の何処かに挟まれているクーポン券、割引券等の付録を落とすために、読者は本を横に又は下方向に向けて振る動作を行う。しかし、このような使用者(読者)の動作の再現については、特許文献1〜特許文献3に係る発明の何れにおいても、考慮されていない。
【0009】
また、特許文献2及び特許文献3に係る発明においては、使用者が端末自体を振る動作を行った場合、所定の指示を受け付ける構成について記載されてはいるものの、「振る」という使用者の動作を一つの指示操作として用いるに留まっており、上述したような実物の本の再現又は使用者(読者)の動作の再現については工夫されていない。
【0010】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、付加情報付きのコンテンツを表示部に表示する際において、動き検出手段が自機の動きを検出し、該動き検出手段による検出結果に基づき、表示手段が前記表示部に、例えば、付録のような、前記コンテンツの付加情報を表示することにより、実物の本に対して行われる使用者の動作と同様の操作により、実物の本の場合と類似する効果を得ることができ、一層実物の本の取り扱いに近い操作が可能であり、実物の本に慣れている使用者に違和感を与えることなく、直観的に操作できる表示装置、表示方法、コンピュータプログラム及び記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る表示装置は、付加情報付きのコンテンツを記憶している記憶部と、該コンテンツに係る画像を表示する表示部とを備える表示装置において、自機の動きを検出する動き検出手段と、該動き検出手段の検出結果に基づき、前記表示部に前記付加情報を表示する表示手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
本発明にあっては、前記動き検出手段が自機の動きを検出し、該動き検出手段による検出結果に基づき、前記表示手段が前記表示部に前記付加情報を表示する。
【0013】
本発明に係る表示装置は、自機の姿勢を検出する姿勢検出手段を備えており、前記表示手段は、前記動き検出手段及び姿勢検出手段の検出結果に基づき、前記付加情報を表示するように構成してあることを特徴とする。
【0014】
本発明にあっては、前記姿勢検出手段は自機の姿勢を検出し、前記動き検出手段が自機の動きを検出する。前記表示手段は、前記動き検出手段及び姿勢検出手段の検出結果に基づき、前記付加情報を表示する。
【0015】
本発明に係る表示装置は、前記記憶部は、複数の付加情報、各付加情報の表示条件、及び使用者情報を記憶しており、前記付加情報の表示条件及び使用者情報に基づき、所定の付加情報を選択する選択手段を備え、該選択手段によって選択された付加情報を、前記表示手段が表示するように構成してあることを特徴とする。
【0016】
本発明にあっては、前記記憶部には、複数の付加情報、各付加情報の表示条件、及び使用者情報を記憶されている。前記選択手段は前記付加情報の表示条件及び使用者情報に基づき、所定の付加情報を選択する。該選択手段によって選択された付加情報を、前記表示手段が前記表示部に表示する。
【0017】
本発明に係る表示装置は、前記コンテンツは複数ページの画像からなる画像群であり、 前記記憶部は該コンテンツの特定ページに対応付けて前記付加情報を記憶しており、前記表示部に前記特定ページが表示された場合、前記表示手段が対応する付加情報を表示するように構成してあることを特徴とする。
【0018】
本発明にあっては、前記記憶部は前記コンテンツの特定ページに対応付けて前記付加情報を記憶しており、前記表示部に前記特定ページが表示された場合のみ、前記表示手段が対応する付加情報を表示する。
【0019】
本発明に係る表示方法は、付加情報付きのコンテンツを記憶している記憶部と、該コンテンツに係る画像を表示する表示部と、自機の動きを検出する動き検出手段と、自機の姿勢を検出する姿勢検出手段とを備える表示装置において、前記付加情報を表示する表示方法において、前記動き検出手段及び姿勢検出手段の検出結果に基づき、前記表示部に前記付加情報を表示するステップを含むことを特徴とする。
【0020】
本発明に係るコンピュータプログラムは、付加情報付きのコンテンツを記憶している記憶部と、該コンテンツに係る画像を表示する表示部と、自機の動きを検出する動き検出手段と、自機の姿勢を検出する姿勢検出手段とを備える表示装置を構成するコンピュータに、前記付加情報を表示させるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、前記動き検出手段及び姿勢検出手段の検出結果に基づき、前記表示部に前記付加情報を表示させるステップを実行させることを特徴とする。
【0021】
本発明にあっては、前記姿勢検出手段は自機の姿勢を検出し、前記動き検出手段が自機の動きを検出する。このような前記動き検出手段及び姿勢検出手段の検出結果に基づき、前記付加情報が前記表示部に表示される。
【0022】
本発明に係る記録媒体は、前述の発明のコンピュータプログラムを記録してあることを特徴とする。
【0023】
本発明にあっては、前記記録媒体に前述のコンピュータプログラムを記録する。コンピュータが前記記録媒体からコンピュータプログラムを読み出して、前述の表示装置及び表示方法がコンピュータにより実現される。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、実物の本に対して行われる使用者の動作と同様の操作により、実物の本の場合と類似する効果を得ることができ、一層実物の本の取り扱いに近い操作が可能である上に、実物の本に慣れている使用者に違和感を与えることなく、直観的な操作が可能であるので使用者の使い勝手を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の実施の形態1の書籍データ表示装置の要部構成を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る書籍データ表示装置の使用者情報記憶部の記憶内容を概念的に示す概念図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る書籍データ表示装置の情報管理テーブルを概念的に示す概念図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る書籍データ表示装置の検出部の要部構成を示す機能ブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係る書籍データ表示装置における、付録表示の処理を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態1に係る書籍データ表示装置における、電子書籍の表示例を示す例示図である。
【図7】本発明の実施の形態1に係る書籍データ表示装置における、電子書籍の付録の表示例を示す例示図である。
【図8】本発明の実施の形態1に係る書籍データ表示装置における、電子書籍の付録の表示例を示す例示図である。
【図9】本発明の実施の形態2に係る書籍データ表示装置における、付録表示の処理を説明するフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態2に係る書籍データ表示装置における、電子書籍の付録の表示例を示す例示図である。
【図11】本発明の実施の形態3に係る書籍データ表示装置における、付録表示の処理を説明するフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態3に係る書籍データ表示装置における、電子書籍の表示例を示す例示図である。
【図13】本発明の実施の形態3に係る書籍データ表示装置における、電子書籍の付録の表示例を示す例示図である。
【図14】本発明の実施の形態4の書籍データ表示装置の要部構成を示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下に、本発明の実施の形態に係る表示装置、表示方法及びコンピュータプログラムを、いわゆる電子ブックの機能を有する書籍データ表示装置に適用した場合を例として、図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の書籍データ表示装置100の要部構成を示す機能ブロック図である。書籍データ表示装置100はCPU1、ROM2及びRAM3を備えている。
【0027】
ROM2には各種の制御プログラム、演算用のパラメータのうちの基本的に固定のデータ等が予め格納されており、RAM3はデータを一時的に記憶し、記憶順、記憶位置等に関係なく読み出すことが可能である。また、RAM3は、例えば、ROM2から読み出されたプログラム、該プログラムを実行することにより発生する各種データ、該実行の際適宜変化するパラメータ等を記憶する。
【0028】
CPU1は、ROM2に予め格納されている制御プログラムをRAM3上にロードして実行することによって、バスNを介して下記の各種ハードウェアの制御を行い、装置全体を本発明の書籍データ表示装置100として動作させる。また、CPU1は、後述する位置受付部8を介して、使用者から処理の指示の入力を受け付ける。
【0029】
本発明の実施の形態1の書籍データ表示装置100は、記憶部4と、選択部5と、表示部6と、表示制御部7と、位置受付部8と、検出部9と、動き検出部10と、姿勢検出部11と、I/F(Inter Face)12とを更に備えている。
【0030】
記憶部4は、例えば、フラッシュメモリ、EEPROM、HDD、MRAM(磁気抵抗メモリ)、FeRAM(強誘電体メモリ)、又は、OUM等の不揮発性の記憶媒体により構成されている。また、記憶部4は、書籍データ記憶部41、付録データ記憶部42及び使用者情報記憶部43を有している。
【0031】
書籍データ記憶部41には、複数の書籍データが記憶されている。該書籍データは複数ページの画像からなる電子書籍のコンテンツデータであり、表示制御部7は該書籍データに基づき、表示部6に電子書籍の所定ページを表示する。
【0032】
付録データ記憶部42には、書籍データ記憶部41に記憶されている書籍データに付属する付録(付加情報)に係るデータが記憶されている。例えば、付録データ記憶部42には、表示部6に、当該電子書籍の付録としてクーポン券、割引券等を表示するための画像データ(以下、付録画像データと言う。)が記憶されている。すなわち、後述する「付録1A」、「付録2A」及び「付録2B」等に係る画像データが記憶されている。
【0033】
使用者情報記憶部43には、書籍データ表示装置100の使用者(所有者)に関する情報が記憶されている。書籍データ表示装置100の所有者は適宜操作して自分に関する情報を入力し、使用者によって入力された情報(以下、使用者情報と言う。)は、使用者情報記憶部43に記憶される。
【0034】
図2は本発明の実施の形態1に係る書籍データ表示装置100の使用者情報記憶部43の記憶内容を概念的に示す概念図である。図2に示すように、使用者情報記憶部43には、例えば、所有者名、住所、電話番号、性別及び年齢等が記憶される。更に、使用者情報記憶部43には、当該使用者が会員となっている、前記電子書籍を提供する事業者の事業者名、また会員区分等についても記憶される。
【0035】
また、記憶部4には情報管理テーブル45が記憶されている。情報管理テーブル45は、記憶部4の書籍データ記憶部41に記憶されている各書籍データの付録を管理するためのものであり、情報管理テーブル45に基づき、当該付録の表示が行われる。
【0036】
図3は本発明の実施の形態1に係る書籍データ表示装置100の情報管理テーブル45を概念的に示す概念図である。図3に示す情報管理テーブル45には、書籍データ記憶部41に記憶されている書籍データの内訳と、各書籍データに係る付録の有無、付録の表示条件、付録の表示ページ等について書き込まれている。
【0037】
前記付録の表示条件とは、付録を表示するにおいて、使用者に求められる条件である。また、前記付録の表示ページとは、付録を表示する際、表示部6に表示されていることが要求されるべきページ(番号)である。なお、このような情報は、電子書籍を提供する事業者によって提供される。
【0038】
すなわち、情報管理テーブル45には、書籍データ1においては、付録は「付録1A」が付いており、該付録は「会員のみ」に提供される旨が書き込まれている。また、書籍データ2においては、付録は「付録2A」及び「付録2B」の2つであり、「付録2A」は女性の使用者に提供され、「付録2B」は男性の使用者に提供される旨が書き込まれている。更に書籍データ3においては、付録が付いていない旨が書き込まれており、書籍データ4には、男性の幼児を対象とする「付録4A」が付いている旨、及びプレミアム会員用の付録が別途に付いている旨が書き込まれている。そして書籍データ5においては、付録は「付録5A」が付いており、該付録の表示は当該電子書籍の「100ページ」が表示されている場合のみ行われる旨が書き込まれている。
【0039】
前記電子書籍及び付録に係るデータは、I/F12を介して外部の通信ネットワークからダウンロードされるか、又は図示しない可搬型の記録媒体に記録されたものが読み込まれ、上述したように、記憶部4に記憶される。
【0040】
選択部5は、CPU1からの指示に応じて、何れかの付録(付録データ)を選択する。詳しくは、選択部5は、情報管理テーブル45に基づき、使用者によって選択された電子書籍(書籍データ)に対応する付録を選択する。また、使用者によって選択された電子書籍に対応する付録が複数である場合は、情報管理テーブル45の前記表示条件、使用者情報記憶部43の前記使用者情報等に基づき、何れかの付録を選択する。
【0041】
表示部6は、例えば、LCD又はEL(Electroluminescence)パネル等からなり、電子書籍のコンテンツが表示される。また、表示部6の表示画面は位置受付部8によって覆われている。
【0042】
表示制御部7は、DSP(Digital Signal Processor)のようなプロセッサにより構成され、表示部6への画像表示を制御する。例えば、CPU1の指示に応じて表示部6に表示すべき画像の画像データを生成する。詳しくは、表示制御部7は前記書籍データに基づき、表示部6に表示すべき電子書籍のコンテンツの画像データを生成し、生成された画像データに基づく画像(電子書籍のコンテンツ)を表示部6に表示する。
【0043】
また、表示制御部7は、表示部6に、表示された電子書籍のページの画像をページ順又は逆ページ順に捲る、アニメーション表示を行い、実物の本のページめくりを擬似的に実現するめくり表示を行う。該めくり表示は、本を1ページずつ捲るような視覚的効果を演出する公知の技術である。例えば、表示部6に当該電子書籍が両開き状態にて表示されている場合、使用者が左ページをタッチしてドラグする操作を行った場合、逆ページ順に捲るアニメーションが表示され、使用者が右ページをタッチしてドラグする操作を行った場合、ページ順に捲るアニメーションが表示される。
【0044】
位置受付部8は、いわゆるタッチパネルを有しておりあり、該タッチパネルは表示部6の表示画面を覆うように設けられている。位置受付部8は使用者のタッチ操作により表示部6の表示画面上における位置指定を受け付ける。すなわち、位置受付部8は使用者の指先のタッチ操作による圧力の変化を検知し、又は静電気による電気信号を検知して、使用者の指先の接触点に対応する表示部6の表示画面上の座標を検出し、該座標を特定する信号を発生する。また、位置受付部8は、これに限るものでなく、ポインティングデバイス(例えば、スタイラスペン)等による構成であっても良い。
【0045】
検出部9は、例えば、MEMS加速度センサ、MEMSジャイロセンサ等からなり、書籍データ表示装置100自機の動き及び姿勢を検出する。図4は本発明の実施の形態1に係る書籍データ表示装置100の検出部9の要部構成を示す機能ブロック図である。検出部9は、複数方向における重力及び加速度を検出する加速度センサ91と、複数方向における角速度を検出するジャイロセンサ92とを備えている。
【0046】
加速度センサ91は、図4に示すように、互いに直交関係にあるX軸方向、Y軸方向、Z軸方向の重力及び加速度をそれぞれ検出するX軸加速度センサ911、Y軸加速度センサ912及びZ軸加速度センサ913を有している。
【0047】
また、ジャイロセンサ92は互いに直交関係にあるX軸、Y軸、Z軸をそれぞれの回転軸として、それぞれの角速度を検出するX軸ジャイロセンサ921、Y軸ジャイロセンサ922及びZ軸ジャイロセンサ923を有している。
【0048】
従って、加速度センサ91によっては書籍データ表示装置100の上下前後左右への直線運動の動きが検知でき、ジャイロセンサ92によっては、書籍データ表示装置100の回転の動きが検知できる。
【0049】
加速度センサ91及びジャイロセンサ92は夫々AD変換部93に接続されており、ジャイロセンサ92及び加速度センサ91から出力される検出結果に係る出力信号は、それぞれのAD変換部93に送られてアナログ信号からディジタル信号に変換され、該ディジタル信号はCPU1に与えられる。
【0050】
動き検出部10は、加速度センサ91及び/又はジャイロセンサ92による検出結果に基づき、書籍データ表示装置100自機の様々な方向への動きを検出する。例えば、動き検出部10は、加速度センサ91及び/又はジャイロセンサ92による検出結果に基づき、所定の動きに対してそれが書籍データ表示装置100自機の上下方向への「振る」動きであることを判定できる。
【0051】
姿勢検出部11は、加速度センサ91及び/又はジャイロセンサ92による検出結果に基づき、書籍データ表示装置100の何れの面がどの方向に向いているか、すなわち、書籍データ表示装置100の姿勢を検出する。例えば、姿勢検出部11は、加速度センサ91及び/又はジャイロセンサ92による検出結果に基づき、書籍データ表示装置100の表示部6が下方向に向いているかの判定ができる。
【0052】
以上のような動き検出部10及び姿勢検出部11による検出結果は、CPU1に与えられる。従って、CPU1は動き検出部10及び姿勢検出部11による検出結果に基づき、書籍データ表示装置100自機が上下方向に振られたか否か、表示部6が下方向を向いているか否かを判定することが出来る。
【0053】
CPU1は、表示部6が下方向を向いていると判定した場合であって、書籍データ表示装置100自機が上下方向に振られたと判定した場合、表示制御部7に、表示中の電子書籍に係る付録の表示を指示する。
【0054】
すなわち、実物の本において、本に挟まれているクーポン券、割引券等の付録を落とすために本を「振る」使用者の動作(操作)と同様の操作により、実物の本の場合に類似する効果を得ることが出来る。従って、実物の本に慣れている使用者にも違和感を与えることなく、使用者の使い勝手を向上させることが出来る。
【0055】
以下、本発明の実施の形態1の書籍データ表示装置100にて行われる、付録表示の処理について詳しく説明する。
【0056】
図5は本発明の実施の形態1に係る書籍データ表示装置100における、付録表示の処理を説明するフローチャートである。説明の便宜上、使用者によっては、書籍データ表示装置100を振る操作又は表示部6の表示画面をタッチする操作の何れかが行われるものとする。また、図3に記載の情報管理テーブル45を用いて説明する。
【0057】
使用者が書籍データ表示装置100の電源スイッチ(図示せず)をオンにすると、システムチェックが行われ(ステップS101)、問題がなければ初期画面として電子書籍の選択画面が表示される(ステップS102)。
【0058】
使用者は、例えば、表示部6の表示画面をタッチする操作により、前記選択画面に表示される複数の電子書籍の中から希望する電子書籍を選択する。この際の使用者によるタッチ操作により、CPU1は位置受付部8を介して何れかの電子書籍の選択を受け付ける。
【0059】
CPU1は、位置受付部8からの信号に基づき、何れかの電子書籍の選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS103)。CPU1は電子書籍の選択を受け付けていないと判定した場合(ステップS103:NO)、電子書籍の選択を受け付けるまで斯かる判定を繰り返す。
【0060】
また、CPU1は電子書籍の選択を受け付けたと判定した場合(ステップS103:YES)、受け付けた選択に係る電子書籍の表示を表示制御部7に指示する。表示制御部7は、CPU1の指示に応じて、書籍データ記憶部41に記憶されている書籍データに基づき、選択された電子書籍の画像を表示部6に表示する(ステップS104)。以降、使用者は適宜操作(例えば、タッチ操作)を行い、該電子書籍の所定のページを表示させながら、該電子書籍を読む。
【0061】
例えば、使用者は、図3の情報管理テーブル45における書籍データ2に係る電子書籍を選択するものとする。斯かる電子書籍は「旅行ガイドブック」であり、表示部6には、図6のように、該電子書籍の所定ページの画像が表示される。
【0062】
CPU1は動き検出部10を監視することにより、すなわち、動き検出部10による検出結果に基づき、書籍データ表示装置100自機を上下方向に振る操作が行われたか否かを判定する(ステップS105)。
【0063】
CPU1は、書籍データ表示装置100自機を上下方向に振る操作が行われたと判定した場合(ステップS105:YES)、姿勢検出部11による検出結果に基づき、表示部6が下方向を向いているか否かを判定する(ステップS106)。
【0064】
CPU1は、表示部6が下方向を向いていないと判定した場合(ステップS106:NO)、処理をステップS105に戻す。又は、表示部6が下方向を向いていない状態での振る操作に応じた他の処理が適宜行われる。
【0065】
また、CPU1は、表示部6が下方向を向いていると判定した場合(ステップS106:YES)、表示制御部7に、表示中の電子書籍に係る付録の表示を指示する。選択部5は図3の情報管理テーブル45に基づき、選択された電子書籍に対応する付録画像データを(「付録2A」及び「付録2B」)選択し、表示制御部7は、選択部5によって選択された付録画像データを付録データ記憶部42から読み出し、該付録画像データに基づく付録(「付録2A」及び「付録2B」)の画像を表示部6に表示する(ステップS107)。以降、処理は再びステップS105に戻る。
【0066】
例えば、「付録2A」及び「付録2B」が、夫々「エステ30分試券」及び「焼肉10%割引券」である場合、表示中のページに重なる状態にて、図7に示すように、当該付録が表示される。使用者は、何れかの付録の画像をタッチして拡大表示させて、当該お店に提示できる。
【0067】
お店側への提示が終わったら、使用者は、図8に示すように、2本指で表示部6の表示画面上の2つの点をタッチした後、2本指間を狭める方向に該2本指をドラグする。すなわち、実物の本を閉じるような操作を行い、表示されている付録の画像を削除し、図6の表示状態に戻ることが出来る。すなわち、所定距離以上離れた2つの点の位置指定を位置受付部8が受け付け、斯かる2つの点間の距離が縮む方向に、該2つの点が移動した場合、CPU1は、表示中の付録の画像を削除するよう表示制御部7に指示する。
【0068】
一方、ステップS105にて、CPU1が書籍データ表示装置100自機を上下方向に振る操作が行われていなかったと判定した場合(ステップS105:NO)、CPU1は位置受付部8を監視し、位置受付部8からの信号に基づき、表示部6の表示画面上をタッチする使用者の操作があったか否かを判定する(ステップS108)。
【0069】
CPU1は、表示部6の表示画面上をタッチする使用者の操作があったと判定した場合(ステップS108:YES)、表示制御部7に、ページをめくるアニメーションの表示を指示する。表示制御部7は、CPU1の指示に応じて、ページをめくるアニメーションを表示し(ステップS109)、次のページ又は前のページを表示する。以降、処理は再びステップS105に戻る。
【0070】
CPU1は、表示部6の表示画面上をタッチする使用者の操作がなかったと判定した場合(ステップS108:NO)、電源スイッチ(図示せず)を監視することにより、終了指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS110)。
【0071】
CPU1は、終了指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS110:NO)、処理をステップS105に戻す。一方、CPU1は終了指示を受け付けたと判定した場合(ステップS110:YES)、電源スイッチをオフにして(ステップS111)、処理を終了する。
【0072】
以上の記載においては、表示中の所定ページに重なるように、当該付録が表示される場合を例に挙げて説明したがこれに限るものでない。例えば、表示中の所定ページに代わって付録が表示されるように構成しても良い。
【0073】
また、図3の情報管理テーブル45の書籍データ3のように、付録がない場合には、その旨を表示するように構成しても良い。
【0074】
また、以上の記載においては、複数の付録が共に表示される場合を例に挙げて説明したが、これに限るものでない。使用者の「振る」操作により、複数の付録が順次表示されるように構成しても良い。
【0075】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2における書籍データ表示装置100は、所定電子書籍に係る付録が複数ある場合、当該付録の表示条件及び使用者情報に基づき、使用者に適した何れかの付録の画像を選択的に表示する。すなわち、書籍データ表示装置100の使用者(所有者)によって異なる付録の画像を表示できる。
【0076】
図9は本発明の実施の形態2に係る書籍データ表示装置100における、付録表示の処理を説明するフローチャートである。説明の便宜上、使用者によっては、書籍データ表示装置100を振る操作又は表示部6の表示画面をタッチする操作の何れかが行われるものとする。また、図2に記載の使用者情報及び図3に記載の情報管理テーブル45を用いて説明する。
【0077】
使用者が書籍データ表示装置100の電源スイッチ(図示せず)をオンにすると、システムチェックが行われ(ステップS201)、問題がなければ初期画面として電子書籍の選択画面が表示される(ステップS202)。
【0078】
使用者は、例えば、表示部6の表示画面をタッチする操作により、何れかの希望する電子書籍を選択する。この際の使用者によるタッチ操作により、CPU1は位置受付部8を介して何れかの電子書籍の選択を受け付ける。
【0079】
CPU1は、位置受付部8からの信号に基づき、何れかの電子書籍の選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS203)。CPU1は電子書籍の選択を受け付けていないと判定した場合(ステップS203:NO)、電子書籍の選択を受け付けるまで斯かる判定を繰り返す。
【0080】
また、CPU1は電子書籍の選択を受け付けたと判定した場合(ステップS203:YES)、表示制御部7は、書籍データ記憶部41に記憶されている前記書籍データに基づき、選択された電子書籍の画像を表示部6に表示する(ステップS204)。以降、使用者は適宜操作(例えば、タッチ操作)を行い、該電子書籍の所定のページを表示させながら、該電子書籍を読む。
【0081】
例えば、使用者は、図3の情報管理テーブル45における書籍データ2に係る電子書籍を選択するものとする。斯かる電子書籍は「旅行ガイドブック」であり、表示部6には、図6のように、該電子書籍の所定ページの画像が表示される。また、該電子書籍には2つの付録(「付録2A」及び「付録2B」)が付いている。
【0082】
CPU1は動き検出部10を監視することにより、すなわち、動き検出部10による検出結果に基づき、書籍データ表示装置100自機を上下方向に振る操作が行われたか否かを判定する(ステップS205)。
【0083】
CPU1は、書籍データ表示装置100自機を上下方向に振る操作が行われたと判定した場合(ステップS205:YES)、姿勢検出部11による検出結果に基づき、表示部6が下方向を向いているか否かを判定する(ステップS206)。
【0084】
CPU1は、表示部6が下方向を向いていないと判定した場合(ステップS206:NO)、処理をステップS205に戻す。又は、表示部6が下方向を向いていない状態での振る操作に応じた他の処理が適宜行われる。
【0085】
また、CPU1は、表示部6が下方向を向いていると判定した場合(ステップS206:YES)、表示制御部7に、表示中の電子書籍に係る付録の表示を指示する。
【0086】
しかし、選択された電子書籍の付録は複数(「付録2A」及び「付録2B」)であるので、選択部5は図2に記載の使用者情報及び図3の情報管理テーブル45に基づき、何れかの付録を選択する(ステップS207)。
【0087】
詳しくは、選択部5は、図3に記載の情報管理テーブル45に基づき、「付録2A」の表示条件及び「付録2B」の表示条件、並びに図2に記載の使用者情報を照らしあう。すなわち、情報管理テーブル45において、「付録2A」の表示条件は使用者が「女性」であることであり、「付録2B」の表示条件は使用者が「男性」であることである。一方、前記使用者情報において、所有者は「男性」である。従って、選択部5は「付録2B」を選択し、CPU1は「付録2B」の画像の表示を表示制御部7に指示する。
【0088】
表示制御部7は、CPU1の指示に応じて、「付録2B」に対応する付録画像データを付録データ記憶部42から読み出し、該付録画像データに基づく「付録2B」の画像を表示部6に表示する(ステップS208)。以降、処理は再びステップS205に戻る。
【0089】
すなわち、「付録2A」及び「付録2B」が、夫々「エステ30分試券」及び「焼肉10%割引券」である場合、実施の形態1(図7参照)においては、何れの付録も表示中のページに重なる状態にて表示されていたが、実施の形態2においては、図10に示すように、実施の形態2の書籍データ表示装置100の使用者(所有者)に適した「付録2B」の「焼肉10%割引券」のみが表示される。使用者は、該付録の画像をタッチして拡大表示させ、当該お店に提示できる。
【0090】
一方、ステップS205にて、CPU1が書籍データ表示装置100自機を上下方向に振る操作が行われていなかったと判定した場合(ステップS205:NO)、CPU1は位置受付部8を監視し、位置受付部8からの信号に基づき、表示部6の表示画面上をタッチする使用者の操作があったか否かを判定する(ステップS209)。
【0091】
以降における、ステップS209からステップS212までの処理は、実施の形態1のステップS108からステップS111までの処理と同じであるので詳しい説明を省略する。
【0092】
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0093】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る書籍データ表示装置100においては、所定電子書籍に係る付録が表示される場合、該電子書籍の特定ページが表示部6に表示されている場合のみ該付録を表示するように構成されている。例えば、当該付録に関連する記載事項が掲載されているページが表示されている場合にのみ該付録が表示される。
【0094】
図11は本発明の実施の形態3に係る書籍データ表示装置100における、付録表示の処理を説明するフローチャートである。説明の便宜上、使用者によっては、書籍データ表示装置100を振る操作又は表示部6の表示画面をタッチする操作の何れかが行われるものとする。また、図3に記載の情報管理テーブル45を用いて説明する。
【0095】
使用者が書籍データ表示装置100の電源スイッチ(図示せず)をオンにすると、システムチェックが行われ(ステップS301)、問題がなければ初期画面として電子書籍の選択画面が表示される(ステップS302)。
【0096】
使用者は、例えば、表示部6の表示画面をタッチする操作により、何れかの希望する電子書籍を選択する。この際の使用者によるタッチ操作により、CPU1は位置受付部8を介して何れかの電子書籍の選択を受け付ける。
【0097】
CPU1は、位置受付部8からの信号に基づき、何れかの電子書籍の選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS303)。CPU1は電子書籍の選択を受け付けていないと判定した場合(ステップS303:NO)、電子書籍の選択を受け付けるまで斯かる判定を繰り返す。
【0098】
また、CPU1は電子書籍の選択を受け付けたと判定した場合(ステップS303:YES)、表示制御部7は、書籍データ記憶部41に記憶されている前記書籍データに基づき、選択された電子書籍の画像を表示部6に表示する(ステップS304)。以降、使用者は適宜操作(例えば、タッチ操作)を行い、該電子書籍の所定のページを表示させながら、該電子書籍を読む。
【0099】
例えば、使用者は、図3の情報管理テーブル45における書籍データ5に係る電子書籍を選択するものとする。斯かる電子書籍は「幼児教育白書」であり、表示部6には、図12に示すように、該電子書籍の所定ページ(100ページ及び101ページ)の画像が表示される。また、該電子書籍には1つの付録(「付録5A」)が付いている。
【0100】
CPU1は動き検出部10を監視することにより、すなわち、動き検出部10による検出結果に基づき、書籍データ表示装置100自機を上下方向に振る操作が行われたか否かを判定する(ステップS305)。
【0101】
CPU1は、書籍データ表示装置100自機を上下方向に振る操作が行われたと判定した場合(ステップS305:YES)、姿勢検出部11による検出結果に基づき、表示部6が下方向を向いているか否かを判定する(ステップS306)。
【0102】
CPU1は、表示部6が下方向を向いていないと判定した場合(ステップS306:NO)、処理をステップS305に戻す。又は、表示部6が下方向を向いていない状態での振る操作に応じた他の処理が適宜行われる。
【0103】
また、CPU1は、表示部6が下方向を向いていると判定した場合(ステップS306:YES)、図3の情報管理テーブル45を確認に、選択された電子書籍の付録は「付録5A」であり、該付録の表示は、表示中のページ(番号)が100である場合に制限されている旨の情報を取得する。
【0104】
次いで、CPU1は、現在、表示部6に表示中のページが100ページであるか否かを判定する(ステップS307)。
【0105】
CPU1は、現在、表示部6に表示中のページが100ページでないと判定した場合(ステップS307:NO)、処理をステップS305に戻す。
【0106】
一方、図12に示すように、100ページ及び101ページが表示されている状態である場合、CPU1は、現在表示部6に表示中のページが100ページであると判定し(ステップS307:YES)、「付録5A」の画像の表示を表示制御部7に指示する。
【0107】
表示制御部7は、CPU1の指示に応じて、「付録5A」に対応する付録画像データを付録データ記憶部42から読み出し、該付録画像データに基づく「付録5A」の画像を表示部6に表示する(ステップS308)。以降、処理は再びステップS305に戻る。
【0108】
例えば、「付録5A」が「特別講演会招待券」である場合、図13に示すように、100ページ側に該付録が表示される。使用者は、該付録の画像をタッチして拡大表示させ、当該講演会の入場の際提示できる。
【0109】
一方、ステップS305にて、CPU1が書籍データ表示装置100自機を上下方向に振る操作が行われていなかったと判定した場合(ステップS305:NO)、CPU1は位置受付部8を監視し、位置受付部8からの信号に基づき、表示部6の表示画面上をタッチする使用者の操作があったか否かを判定する(ステップS309)。
【0110】
以降における、ステップS309からステップS312までの処理は、実施の形態1のステップS108からステップS111までの処理と同じであるので詳しい説明を省略する。
【0111】
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0112】
なお、本発明は以上の記載に限るものでない。例えば、使用者によって、図3の情報管理テーブル45における書籍データ4に係る電子書籍が選択された場合が想定できる。情報管理テーブル45には、該電子書籍の付録は「付録4A」である旨及び、プレミアム会員用の付録が更に付いている旨が書き込まれている。
【0113】
このように、前記書籍データ4に係る電子書籍が選択された場合においては、表示部6が下方向を向いている状態にて、書籍データ表示装置100自機を上下方向に振る、特定の「振る」操作が行われたとCPU1が判定した場合、表示制御部7が表示中の電子書籍に係る付録(「付録4A」)を表示し、この後、再び前記特定の「振る」操作が行われたとCPU1が判定した場合は、表示制御部7が表示中の付録に代えて又は共に前記プレミアム会員用の付録を表示するように構成できる。
【0114】
(実施の形態4)
図14は本発明の実施の形態4の書籍データ表示装置100の要部構成を示す機能ブロック図である。実施の形態4の書籍データ表示装置100は、動作を行うためのコンピュータプログラムが、I/F12を介してCD−ROM等の可搬型記録媒体Aで提供することも可能であるように構成されている。さらに、実施の形態4の書籍データ表示装置100は、前記コンピュータプログラムを、図示しない外部装置から通信部13を介してダウンロードすることも可能であるように構成されている。以下に、その内容を説明する。
【0115】
実施の形態4の書籍データ表示装置100は外装(又は内装)の記録媒体読み取り装置(図示せず)を備えており、該記録媒体読み取り装置に、動き検出部10(動き検出手段)及び姿勢検出部11(姿勢検出手段)の検出結果に基づき、付録(付加情報)を表示させるプログラム等が記録された可搬型記録媒体Aを挿入して、例えば、CPU1がROM2にこのプログラムをインストールする。かかるプログラムはRAM3にロードして実行される。これにより、実施の形態1乃至3の本発明の書籍データ表示装置100として機能する。
【0116】
前記記録媒体としては、いわゆるプログラムメディアであっても良く、磁気テープ及びカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスク及びハードディスク等の磁気ディスク並びにCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムコードを担持する媒体であっても良い。
【0117】
通信部13を介してネットワークからプログラムコードをダウンロードするように流動的にプログラムコードを担持する媒体であっても良い。なお、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであっても良い。なお、本発明は、前記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【0118】
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【符号の説明】
【0119】
1 CPU
4 記憶部
5 選択部
7 表示制御部(表示手段)
10 動き検出部
11 姿勢検出部
100 書籍データ表示装置
A 記録媒体
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定のコンテンツを表示する際、該コンテンツの付加情報を表示する表示装置、表示方法及びコンピュータプログラム、並びに該コンピュータプログラムが記録される記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルコンテンツを再生できるさまざまな携帯型情報端末が普及している。その中でも、いわゆる電子書籍をインストールして、場所と時間を選ばず読書を楽しむことができる携帯型情報端末が広く普及されつつある。
【0003】
例えば、特許文献1においては、表示画面にタッチパネルが配置され、実物の書籍をめくるかのごとく、該表示画面に表示されているページの画像に指をタッチしてめくり方向へスライドさせることで順次ページ画像をめくり、又は目的のタブをタッチすることでダイレクトに特定ページに移動できる携帯情報機器が開示されている。
【0004】
また、特許文献2においては、加速度センサを備えており装置に振動等の加速度を与えるとこれを検出し、加速度の加わる継続時間を測定して、所定の指示を受け付ける携帯端末装置が開示されている。
【0005】
更に、特許文献3においては、電話機能とメール機能等の通信機能を有し、さらに携帯端末の方向を検知する方向センサ又は加速度センサを有し、該携帯端末の方向と方向の変化の速度とにより、所定の指示を受け付け、受け付けた指示の内容が音声によりガイドされる携帯端末が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−163193号公報
【特許文献2】特開2003−163742号公報
【特許文献3】特開2010−252201号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述したような従来の携帯型情報端末においては、実物の本の再現という点では充実されておらず、該情報端末の使用において実物の本とは相違する操作が要求される場合が多いから、実物の本に慣れている使用者に違和感を与える場合がある。
【0008】
例えば、実物の本の取り扱いにおいては、本の何処かに挟まれているクーポン券、割引券等の付録を落とすために、読者は本を横に又は下方向に向けて振る動作を行う。しかし、このような使用者(読者)の動作の再現については、特許文献1〜特許文献3に係る発明の何れにおいても、考慮されていない。
【0009】
また、特許文献2及び特許文献3に係る発明においては、使用者が端末自体を振る動作を行った場合、所定の指示を受け付ける構成について記載されてはいるものの、「振る」という使用者の動作を一つの指示操作として用いるに留まっており、上述したような実物の本の再現又は使用者(読者)の動作の再現については工夫されていない。
【0010】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、付加情報付きのコンテンツを表示部に表示する際において、動き検出手段が自機の動きを検出し、該動き検出手段による検出結果に基づき、表示手段が前記表示部に、例えば、付録のような、前記コンテンツの付加情報を表示することにより、実物の本に対して行われる使用者の動作と同様の操作により、実物の本の場合と類似する効果を得ることができ、一層実物の本の取り扱いに近い操作が可能であり、実物の本に慣れている使用者に違和感を与えることなく、直観的に操作できる表示装置、表示方法、コンピュータプログラム及び記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る表示装置は、付加情報付きのコンテンツを記憶している記憶部と、該コンテンツに係る画像を表示する表示部とを備える表示装置において、自機の動きを検出する動き検出手段と、該動き検出手段の検出結果に基づき、前記表示部に前記付加情報を表示する表示手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
本発明にあっては、前記動き検出手段が自機の動きを検出し、該動き検出手段による検出結果に基づき、前記表示手段が前記表示部に前記付加情報を表示する。
【0013】
本発明に係る表示装置は、自機の姿勢を検出する姿勢検出手段を備えており、前記表示手段は、前記動き検出手段及び姿勢検出手段の検出結果に基づき、前記付加情報を表示するように構成してあることを特徴とする。
【0014】
本発明にあっては、前記姿勢検出手段は自機の姿勢を検出し、前記動き検出手段が自機の動きを検出する。前記表示手段は、前記動き検出手段及び姿勢検出手段の検出結果に基づき、前記付加情報を表示する。
【0015】
本発明に係る表示装置は、前記記憶部は、複数の付加情報、各付加情報の表示条件、及び使用者情報を記憶しており、前記付加情報の表示条件及び使用者情報に基づき、所定の付加情報を選択する選択手段を備え、該選択手段によって選択された付加情報を、前記表示手段が表示するように構成してあることを特徴とする。
【0016】
本発明にあっては、前記記憶部には、複数の付加情報、各付加情報の表示条件、及び使用者情報を記憶されている。前記選択手段は前記付加情報の表示条件及び使用者情報に基づき、所定の付加情報を選択する。該選択手段によって選択された付加情報を、前記表示手段が前記表示部に表示する。
【0017】
本発明に係る表示装置は、前記コンテンツは複数ページの画像からなる画像群であり、 前記記憶部は該コンテンツの特定ページに対応付けて前記付加情報を記憶しており、前記表示部に前記特定ページが表示された場合、前記表示手段が対応する付加情報を表示するように構成してあることを特徴とする。
【0018】
本発明にあっては、前記記憶部は前記コンテンツの特定ページに対応付けて前記付加情報を記憶しており、前記表示部に前記特定ページが表示された場合のみ、前記表示手段が対応する付加情報を表示する。
【0019】
本発明に係る表示方法は、付加情報付きのコンテンツを記憶している記憶部と、該コンテンツに係る画像を表示する表示部と、自機の動きを検出する動き検出手段と、自機の姿勢を検出する姿勢検出手段とを備える表示装置において、前記付加情報を表示する表示方法において、前記動き検出手段及び姿勢検出手段の検出結果に基づき、前記表示部に前記付加情報を表示するステップを含むことを特徴とする。
【0020】
本発明に係るコンピュータプログラムは、付加情報付きのコンテンツを記憶している記憶部と、該コンテンツに係る画像を表示する表示部と、自機の動きを検出する動き検出手段と、自機の姿勢を検出する姿勢検出手段とを備える表示装置を構成するコンピュータに、前記付加情報を表示させるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、前記動き検出手段及び姿勢検出手段の検出結果に基づき、前記表示部に前記付加情報を表示させるステップを実行させることを特徴とする。
【0021】
本発明にあっては、前記姿勢検出手段は自機の姿勢を検出し、前記動き検出手段が自機の動きを検出する。このような前記動き検出手段及び姿勢検出手段の検出結果に基づき、前記付加情報が前記表示部に表示される。
【0022】
本発明に係る記録媒体は、前述の発明のコンピュータプログラムを記録してあることを特徴とする。
【0023】
本発明にあっては、前記記録媒体に前述のコンピュータプログラムを記録する。コンピュータが前記記録媒体からコンピュータプログラムを読み出して、前述の表示装置及び表示方法がコンピュータにより実現される。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、実物の本に対して行われる使用者の動作と同様の操作により、実物の本の場合と類似する効果を得ることができ、一層実物の本の取り扱いに近い操作が可能である上に、実物の本に慣れている使用者に違和感を与えることなく、直観的な操作が可能であるので使用者の使い勝手を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の実施の形態1の書籍データ表示装置の要部構成を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る書籍データ表示装置の使用者情報記憶部の記憶内容を概念的に示す概念図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る書籍データ表示装置の情報管理テーブルを概念的に示す概念図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る書籍データ表示装置の検出部の要部構成を示す機能ブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係る書籍データ表示装置における、付録表示の処理を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態1に係る書籍データ表示装置における、電子書籍の表示例を示す例示図である。
【図7】本発明の実施の形態1に係る書籍データ表示装置における、電子書籍の付録の表示例を示す例示図である。
【図8】本発明の実施の形態1に係る書籍データ表示装置における、電子書籍の付録の表示例を示す例示図である。
【図9】本発明の実施の形態2に係る書籍データ表示装置における、付録表示の処理を説明するフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態2に係る書籍データ表示装置における、電子書籍の付録の表示例を示す例示図である。
【図11】本発明の実施の形態3に係る書籍データ表示装置における、付録表示の処理を説明するフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態3に係る書籍データ表示装置における、電子書籍の表示例を示す例示図である。
【図13】本発明の実施の形態3に係る書籍データ表示装置における、電子書籍の付録の表示例を示す例示図である。
【図14】本発明の実施の形態4の書籍データ表示装置の要部構成を示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下に、本発明の実施の形態に係る表示装置、表示方法及びコンピュータプログラムを、いわゆる電子ブックの機能を有する書籍データ表示装置に適用した場合を例として、図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の書籍データ表示装置100の要部構成を示す機能ブロック図である。書籍データ表示装置100はCPU1、ROM2及びRAM3を備えている。
【0027】
ROM2には各種の制御プログラム、演算用のパラメータのうちの基本的に固定のデータ等が予め格納されており、RAM3はデータを一時的に記憶し、記憶順、記憶位置等に関係なく読み出すことが可能である。また、RAM3は、例えば、ROM2から読み出されたプログラム、該プログラムを実行することにより発生する各種データ、該実行の際適宜変化するパラメータ等を記憶する。
【0028】
CPU1は、ROM2に予め格納されている制御プログラムをRAM3上にロードして実行することによって、バスNを介して下記の各種ハードウェアの制御を行い、装置全体を本発明の書籍データ表示装置100として動作させる。また、CPU1は、後述する位置受付部8を介して、使用者から処理の指示の入力を受け付ける。
【0029】
本発明の実施の形態1の書籍データ表示装置100は、記憶部4と、選択部5と、表示部6と、表示制御部7と、位置受付部8と、検出部9と、動き検出部10と、姿勢検出部11と、I/F(Inter Face)12とを更に備えている。
【0030】
記憶部4は、例えば、フラッシュメモリ、EEPROM、HDD、MRAM(磁気抵抗メモリ)、FeRAM(強誘電体メモリ)、又は、OUM等の不揮発性の記憶媒体により構成されている。また、記憶部4は、書籍データ記憶部41、付録データ記憶部42及び使用者情報記憶部43を有している。
【0031】
書籍データ記憶部41には、複数の書籍データが記憶されている。該書籍データは複数ページの画像からなる電子書籍のコンテンツデータであり、表示制御部7は該書籍データに基づき、表示部6に電子書籍の所定ページを表示する。
【0032】
付録データ記憶部42には、書籍データ記憶部41に記憶されている書籍データに付属する付録(付加情報)に係るデータが記憶されている。例えば、付録データ記憶部42には、表示部6に、当該電子書籍の付録としてクーポン券、割引券等を表示するための画像データ(以下、付録画像データと言う。)が記憶されている。すなわち、後述する「付録1A」、「付録2A」及び「付録2B」等に係る画像データが記憶されている。
【0033】
使用者情報記憶部43には、書籍データ表示装置100の使用者(所有者)に関する情報が記憶されている。書籍データ表示装置100の所有者は適宜操作して自分に関する情報を入力し、使用者によって入力された情報(以下、使用者情報と言う。)は、使用者情報記憶部43に記憶される。
【0034】
図2は本発明の実施の形態1に係る書籍データ表示装置100の使用者情報記憶部43の記憶内容を概念的に示す概念図である。図2に示すように、使用者情報記憶部43には、例えば、所有者名、住所、電話番号、性別及び年齢等が記憶される。更に、使用者情報記憶部43には、当該使用者が会員となっている、前記電子書籍を提供する事業者の事業者名、また会員区分等についても記憶される。
【0035】
また、記憶部4には情報管理テーブル45が記憶されている。情報管理テーブル45は、記憶部4の書籍データ記憶部41に記憶されている各書籍データの付録を管理するためのものであり、情報管理テーブル45に基づき、当該付録の表示が行われる。
【0036】
図3は本発明の実施の形態1に係る書籍データ表示装置100の情報管理テーブル45を概念的に示す概念図である。図3に示す情報管理テーブル45には、書籍データ記憶部41に記憶されている書籍データの内訳と、各書籍データに係る付録の有無、付録の表示条件、付録の表示ページ等について書き込まれている。
【0037】
前記付録の表示条件とは、付録を表示するにおいて、使用者に求められる条件である。また、前記付録の表示ページとは、付録を表示する際、表示部6に表示されていることが要求されるべきページ(番号)である。なお、このような情報は、電子書籍を提供する事業者によって提供される。
【0038】
すなわち、情報管理テーブル45には、書籍データ1においては、付録は「付録1A」が付いており、該付録は「会員のみ」に提供される旨が書き込まれている。また、書籍データ2においては、付録は「付録2A」及び「付録2B」の2つであり、「付録2A」は女性の使用者に提供され、「付録2B」は男性の使用者に提供される旨が書き込まれている。更に書籍データ3においては、付録が付いていない旨が書き込まれており、書籍データ4には、男性の幼児を対象とする「付録4A」が付いている旨、及びプレミアム会員用の付録が別途に付いている旨が書き込まれている。そして書籍データ5においては、付録は「付録5A」が付いており、該付録の表示は当該電子書籍の「100ページ」が表示されている場合のみ行われる旨が書き込まれている。
【0039】
前記電子書籍及び付録に係るデータは、I/F12を介して外部の通信ネットワークからダウンロードされるか、又は図示しない可搬型の記録媒体に記録されたものが読み込まれ、上述したように、記憶部4に記憶される。
【0040】
選択部5は、CPU1からの指示に応じて、何れかの付録(付録データ)を選択する。詳しくは、選択部5は、情報管理テーブル45に基づき、使用者によって選択された電子書籍(書籍データ)に対応する付録を選択する。また、使用者によって選択された電子書籍に対応する付録が複数である場合は、情報管理テーブル45の前記表示条件、使用者情報記憶部43の前記使用者情報等に基づき、何れかの付録を選択する。
【0041】
表示部6は、例えば、LCD又はEL(Electroluminescence)パネル等からなり、電子書籍のコンテンツが表示される。また、表示部6の表示画面は位置受付部8によって覆われている。
【0042】
表示制御部7は、DSP(Digital Signal Processor)のようなプロセッサにより構成され、表示部6への画像表示を制御する。例えば、CPU1の指示に応じて表示部6に表示すべき画像の画像データを生成する。詳しくは、表示制御部7は前記書籍データに基づき、表示部6に表示すべき電子書籍のコンテンツの画像データを生成し、生成された画像データに基づく画像(電子書籍のコンテンツ)を表示部6に表示する。
【0043】
また、表示制御部7は、表示部6に、表示された電子書籍のページの画像をページ順又は逆ページ順に捲る、アニメーション表示を行い、実物の本のページめくりを擬似的に実現するめくり表示を行う。該めくり表示は、本を1ページずつ捲るような視覚的効果を演出する公知の技術である。例えば、表示部6に当該電子書籍が両開き状態にて表示されている場合、使用者が左ページをタッチしてドラグする操作を行った場合、逆ページ順に捲るアニメーションが表示され、使用者が右ページをタッチしてドラグする操作を行った場合、ページ順に捲るアニメーションが表示される。
【0044】
位置受付部8は、いわゆるタッチパネルを有しておりあり、該タッチパネルは表示部6の表示画面を覆うように設けられている。位置受付部8は使用者のタッチ操作により表示部6の表示画面上における位置指定を受け付ける。すなわち、位置受付部8は使用者の指先のタッチ操作による圧力の変化を検知し、又は静電気による電気信号を検知して、使用者の指先の接触点に対応する表示部6の表示画面上の座標を検出し、該座標を特定する信号を発生する。また、位置受付部8は、これに限るものでなく、ポインティングデバイス(例えば、スタイラスペン)等による構成であっても良い。
【0045】
検出部9は、例えば、MEMS加速度センサ、MEMSジャイロセンサ等からなり、書籍データ表示装置100自機の動き及び姿勢を検出する。図4は本発明の実施の形態1に係る書籍データ表示装置100の検出部9の要部構成を示す機能ブロック図である。検出部9は、複数方向における重力及び加速度を検出する加速度センサ91と、複数方向における角速度を検出するジャイロセンサ92とを備えている。
【0046】
加速度センサ91は、図4に示すように、互いに直交関係にあるX軸方向、Y軸方向、Z軸方向の重力及び加速度をそれぞれ検出するX軸加速度センサ911、Y軸加速度センサ912及びZ軸加速度センサ913を有している。
【0047】
また、ジャイロセンサ92は互いに直交関係にあるX軸、Y軸、Z軸をそれぞれの回転軸として、それぞれの角速度を検出するX軸ジャイロセンサ921、Y軸ジャイロセンサ922及びZ軸ジャイロセンサ923を有している。
【0048】
従って、加速度センサ91によっては書籍データ表示装置100の上下前後左右への直線運動の動きが検知でき、ジャイロセンサ92によっては、書籍データ表示装置100の回転の動きが検知できる。
【0049】
加速度センサ91及びジャイロセンサ92は夫々AD変換部93に接続されており、ジャイロセンサ92及び加速度センサ91から出力される検出結果に係る出力信号は、それぞれのAD変換部93に送られてアナログ信号からディジタル信号に変換され、該ディジタル信号はCPU1に与えられる。
【0050】
動き検出部10は、加速度センサ91及び/又はジャイロセンサ92による検出結果に基づき、書籍データ表示装置100自機の様々な方向への動きを検出する。例えば、動き検出部10は、加速度センサ91及び/又はジャイロセンサ92による検出結果に基づき、所定の動きに対してそれが書籍データ表示装置100自機の上下方向への「振る」動きであることを判定できる。
【0051】
姿勢検出部11は、加速度センサ91及び/又はジャイロセンサ92による検出結果に基づき、書籍データ表示装置100の何れの面がどの方向に向いているか、すなわち、書籍データ表示装置100の姿勢を検出する。例えば、姿勢検出部11は、加速度センサ91及び/又はジャイロセンサ92による検出結果に基づき、書籍データ表示装置100の表示部6が下方向に向いているかの判定ができる。
【0052】
以上のような動き検出部10及び姿勢検出部11による検出結果は、CPU1に与えられる。従って、CPU1は動き検出部10及び姿勢検出部11による検出結果に基づき、書籍データ表示装置100自機が上下方向に振られたか否か、表示部6が下方向を向いているか否かを判定することが出来る。
【0053】
CPU1は、表示部6が下方向を向いていると判定した場合であって、書籍データ表示装置100自機が上下方向に振られたと判定した場合、表示制御部7に、表示中の電子書籍に係る付録の表示を指示する。
【0054】
すなわち、実物の本において、本に挟まれているクーポン券、割引券等の付録を落とすために本を「振る」使用者の動作(操作)と同様の操作により、実物の本の場合に類似する効果を得ることが出来る。従って、実物の本に慣れている使用者にも違和感を与えることなく、使用者の使い勝手を向上させることが出来る。
【0055】
以下、本発明の実施の形態1の書籍データ表示装置100にて行われる、付録表示の処理について詳しく説明する。
【0056】
図5は本発明の実施の形態1に係る書籍データ表示装置100における、付録表示の処理を説明するフローチャートである。説明の便宜上、使用者によっては、書籍データ表示装置100を振る操作又は表示部6の表示画面をタッチする操作の何れかが行われるものとする。また、図3に記載の情報管理テーブル45を用いて説明する。
【0057】
使用者が書籍データ表示装置100の電源スイッチ(図示せず)をオンにすると、システムチェックが行われ(ステップS101)、問題がなければ初期画面として電子書籍の選択画面が表示される(ステップS102)。
【0058】
使用者は、例えば、表示部6の表示画面をタッチする操作により、前記選択画面に表示される複数の電子書籍の中から希望する電子書籍を選択する。この際の使用者によるタッチ操作により、CPU1は位置受付部8を介して何れかの電子書籍の選択を受け付ける。
【0059】
CPU1は、位置受付部8からの信号に基づき、何れかの電子書籍の選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS103)。CPU1は電子書籍の選択を受け付けていないと判定した場合(ステップS103:NO)、電子書籍の選択を受け付けるまで斯かる判定を繰り返す。
【0060】
また、CPU1は電子書籍の選択を受け付けたと判定した場合(ステップS103:YES)、受け付けた選択に係る電子書籍の表示を表示制御部7に指示する。表示制御部7は、CPU1の指示に応じて、書籍データ記憶部41に記憶されている書籍データに基づき、選択された電子書籍の画像を表示部6に表示する(ステップS104)。以降、使用者は適宜操作(例えば、タッチ操作)を行い、該電子書籍の所定のページを表示させながら、該電子書籍を読む。
【0061】
例えば、使用者は、図3の情報管理テーブル45における書籍データ2に係る電子書籍を選択するものとする。斯かる電子書籍は「旅行ガイドブック」であり、表示部6には、図6のように、該電子書籍の所定ページの画像が表示される。
【0062】
CPU1は動き検出部10を監視することにより、すなわち、動き検出部10による検出結果に基づき、書籍データ表示装置100自機を上下方向に振る操作が行われたか否かを判定する(ステップS105)。
【0063】
CPU1は、書籍データ表示装置100自機を上下方向に振る操作が行われたと判定した場合(ステップS105:YES)、姿勢検出部11による検出結果に基づき、表示部6が下方向を向いているか否かを判定する(ステップS106)。
【0064】
CPU1は、表示部6が下方向を向いていないと判定した場合(ステップS106:NO)、処理をステップS105に戻す。又は、表示部6が下方向を向いていない状態での振る操作に応じた他の処理が適宜行われる。
【0065】
また、CPU1は、表示部6が下方向を向いていると判定した場合(ステップS106:YES)、表示制御部7に、表示中の電子書籍に係る付録の表示を指示する。選択部5は図3の情報管理テーブル45に基づき、選択された電子書籍に対応する付録画像データを(「付録2A」及び「付録2B」)選択し、表示制御部7は、選択部5によって選択された付録画像データを付録データ記憶部42から読み出し、該付録画像データに基づく付録(「付録2A」及び「付録2B」)の画像を表示部6に表示する(ステップS107)。以降、処理は再びステップS105に戻る。
【0066】
例えば、「付録2A」及び「付録2B」が、夫々「エステ30分試券」及び「焼肉10%割引券」である場合、表示中のページに重なる状態にて、図7に示すように、当該付録が表示される。使用者は、何れかの付録の画像をタッチして拡大表示させて、当該お店に提示できる。
【0067】
お店側への提示が終わったら、使用者は、図8に示すように、2本指で表示部6の表示画面上の2つの点をタッチした後、2本指間を狭める方向に該2本指をドラグする。すなわち、実物の本を閉じるような操作を行い、表示されている付録の画像を削除し、図6の表示状態に戻ることが出来る。すなわち、所定距離以上離れた2つの点の位置指定を位置受付部8が受け付け、斯かる2つの点間の距離が縮む方向に、該2つの点が移動した場合、CPU1は、表示中の付録の画像を削除するよう表示制御部7に指示する。
【0068】
一方、ステップS105にて、CPU1が書籍データ表示装置100自機を上下方向に振る操作が行われていなかったと判定した場合(ステップS105:NO)、CPU1は位置受付部8を監視し、位置受付部8からの信号に基づき、表示部6の表示画面上をタッチする使用者の操作があったか否かを判定する(ステップS108)。
【0069】
CPU1は、表示部6の表示画面上をタッチする使用者の操作があったと判定した場合(ステップS108:YES)、表示制御部7に、ページをめくるアニメーションの表示を指示する。表示制御部7は、CPU1の指示に応じて、ページをめくるアニメーションを表示し(ステップS109)、次のページ又は前のページを表示する。以降、処理は再びステップS105に戻る。
【0070】
CPU1は、表示部6の表示画面上をタッチする使用者の操作がなかったと判定した場合(ステップS108:NO)、電源スイッチ(図示せず)を監視することにより、終了指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS110)。
【0071】
CPU1は、終了指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS110:NO)、処理をステップS105に戻す。一方、CPU1は終了指示を受け付けたと判定した場合(ステップS110:YES)、電源スイッチをオフにして(ステップS111)、処理を終了する。
【0072】
以上の記載においては、表示中の所定ページに重なるように、当該付録が表示される場合を例に挙げて説明したがこれに限るものでない。例えば、表示中の所定ページに代わって付録が表示されるように構成しても良い。
【0073】
また、図3の情報管理テーブル45の書籍データ3のように、付録がない場合には、その旨を表示するように構成しても良い。
【0074】
また、以上の記載においては、複数の付録が共に表示される場合を例に挙げて説明したが、これに限るものでない。使用者の「振る」操作により、複数の付録が順次表示されるように構成しても良い。
【0075】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2における書籍データ表示装置100は、所定電子書籍に係る付録が複数ある場合、当該付録の表示条件及び使用者情報に基づき、使用者に適した何れかの付録の画像を選択的に表示する。すなわち、書籍データ表示装置100の使用者(所有者)によって異なる付録の画像を表示できる。
【0076】
図9は本発明の実施の形態2に係る書籍データ表示装置100における、付録表示の処理を説明するフローチャートである。説明の便宜上、使用者によっては、書籍データ表示装置100を振る操作又は表示部6の表示画面をタッチする操作の何れかが行われるものとする。また、図2に記載の使用者情報及び図3に記載の情報管理テーブル45を用いて説明する。
【0077】
使用者が書籍データ表示装置100の電源スイッチ(図示せず)をオンにすると、システムチェックが行われ(ステップS201)、問題がなければ初期画面として電子書籍の選択画面が表示される(ステップS202)。
【0078】
使用者は、例えば、表示部6の表示画面をタッチする操作により、何れかの希望する電子書籍を選択する。この際の使用者によるタッチ操作により、CPU1は位置受付部8を介して何れかの電子書籍の選択を受け付ける。
【0079】
CPU1は、位置受付部8からの信号に基づき、何れかの電子書籍の選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS203)。CPU1は電子書籍の選択を受け付けていないと判定した場合(ステップS203:NO)、電子書籍の選択を受け付けるまで斯かる判定を繰り返す。
【0080】
また、CPU1は電子書籍の選択を受け付けたと判定した場合(ステップS203:YES)、表示制御部7は、書籍データ記憶部41に記憶されている前記書籍データに基づき、選択された電子書籍の画像を表示部6に表示する(ステップS204)。以降、使用者は適宜操作(例えば、タッチ操作)を行い、該電子書籍の所定のページを表示させながら、該電子書籍を読む。
【0081】
例えば、使用者は、図3の情報管理テーブル45における書籍データ2に係る電子書籍を選択するものとする。斯かる電子書籍は「旅行ガイドブック」であり、表示部6には、図6のように、該電子書籍の所定ページの画像が表示される。また、該電子書籍には2つの付録(「付録2A」及び「付録2B」)が付いている。
【0082】
CPU1は動き検出部10を監視することにより、すなわち、動き検出部10による検出結果に基づき、書籍データ表示装置100自機を上下方向に振る操作が行われたか否かを判定する(ステップS205)。
【0083】
CPU1は、書籍データ表示装置100自機を上下方向に振る操作が行われたと判定した場合(ステップS205:YES)、姿勢検出部11による検出結果に基づき、表示部6が下方向を向いているか否かを判定する(ステップS206)。
【0084】
CPU1は、表示部6が下方向を向いていないと判定した場合(ステップS206:NO)、処理をステップS205に戻す。又は、表示部6が下方向を向いていない状態での振る操作に応じた他の処理が適宜行われる。
【0085】
また、CPU1は、表示部6が下方向を向いていると判定した場合(ステップS206:YES)、表示制御部7に、表示中の電子書籍に係る付録の表示を指示する。
【0086】
しかし、選択された電子書籍の付録は複数(「付録2A」及び「付録2B」)であるので、選択部5は図2に記載の使用者情報及び図3の情報管理テーブル45に基づき、何れかの付録を選択する(ステップS207)。
【0087】
詳しくは、選択部5は、図3に記載の情報管理テーブル45に基づき、「付録2A」の表示条件及び「付録2B」の表示条件、並びに図2に記載の使用者情報を照らしあう。すなわち、情報管理テーブル45において、「付録2A」の表示条件は使用者が「女性」であることであり、「付録2B」の表示条件は使用者が「男性」であることである。一方、前記使用者情報において、所有者は「男性」である。従って、選択部5は「付録2B」を選択し、CPU1は「付録2B」の画像の表示を表示制御部7に指示する。
【0088】
表示制御部7は、CPU1の指示に応じて、「付録2B」に対応する付録画像データを付録データ記憶部42から読み出し、該付録画像データに基づく「付録2B」の画像を表示部6に表示する(ステップS208)。以降、処理は再びステップS205に戻る。
【0089】
すなわち、「付録2A」及び「付録2B」が、夫々「エステ30分試券」及び「焼肉10%割引券」である場合、実施の形態1(図7参照)においては、何れの付録も表示中のページに重なる状態にて表示されていたが、実施の形態2においては、図10に示すように、実施の形態2の書籍データ表示装置100の使用者(所有者)に適した「付録2B」の「焼肉10%割引券」のみが表示される。使用者は、該付録の画像をタッチして拡大表示させ、当該お店に提示できる。
【0090】
一方、ステップS205にて、CPU1が書籍データ表示装置100自機を上下方向に振る操作が行われていなかったと判定した場合(ステップS205:NO)、CPU1は位置受付部8を監視し、位置受付部8からの信号に基づき、表示部6の表示画面上をタッチする使用者の操作があったか否かを判定する(ステップS209)。
【0091】
以降における、ステップS209からステップS212までの処理は、実施の形態1のステップS108からステップS111までの処理と同じであるので詳しい説明を省略する。
【0092】
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0093】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る書籍データ表示装置100においては、所定電子書籍に係る付録が表示される場合、該電子書籍の特定ページが表示部6に表示されている場合のみ該付録を表示するように構成されている。例えば、当該付録に関連する記載事項が掲載されているページが表示されている場合にのみ該付録が表示される。
【0094】
図11は本発明の実施の形態3に係る書籍データ表示装置100における、付録表示の処理を説明するフローチャートである。説明の便宜上、使用者によっては、書籍データ表示装置100を振る操作又は表示部6の表示画面をタッチする操作の何れかが行われるものとする。また、図3に記載の情報管理テーブル45を用いて説明する。
【0095】
使用者が書籍データ表示装置100の電源スイッチ(図示せず)をオンにすると、システムチェックが行われ(ステップS301)、問題がなければ初期画面として電子書籍の選択画面が表示される(ステップS302)。
【0096】
使用者は、例えば、表示部6の表示画面をタッチする操作により、何れかの希望する電子書籍を選択する。この際の使用者によるタッチ操作により、CPU1は位置受付部8を介して何れかの電子書籍の選択を受け付ける。
【0097】
CPU1は、位置受付部8からの信号に基づき、何れかの電子書籍の選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS303)。CPU1は電子書籍の選択を受け付けていないと判定した場合(ステップS303:NO)、電子書籍の選択を受け付けるまで斯かる判定を繰り返す。
【0098】
また、CPU1は電子書籍の選択を受け付けたと判定した場合(ステップS303:YES)、表示制御部7は、書籍データ記憶部41に記憶されている前記書籍データに基づき、選択された電子書籍の画像を表示部6に表示する(ステップS304)。以降、使用者は適宜操作(例えば、タッチ操作)を行い、該電子書籍の所定のページを表示させながら、該電子書籍を読む。
【0099】
例えば、使用者は、図3の情報管理テーブル45における書籍データ5に係る電子書籍を選択するものとする。斯かる電子書籍は「幼児教育白書」であり、表示部6には、図12に示すように、該電子書籍の所定ページ(100ページ及び101ページ)の画像が表示される。また、該電子書籍には1つの付録(「付録5A」)が付いている。
【0100】
CPU1は動き検出部10を監視することにより、すなわち、動き検出部10による検出結果に基づき、書籍データ表示装置100自機を上下方向に振る操作が行われたか否かを判定する(ステップS305)。
【0101】
CPU1は、書籍データ表示装置100自機を上下方向に振る操作が行われたと判定した場合(ステップS305:YES)、姿勢検出部11による検出結果に基づき、表示部6が下方向を向いているか否かを判定する(ステップS306)。
【0102】
CPU1は、表示部6が下方向を向いていないと判定した場合(ステップS306:NO)、処理をステップS305に戻す。又は、表示部6が下方向を向いていない状態での振る操作に応じた他の処理が適宜行われる。
【0103】
また、CPU1は、表示部6が下方向を向いていると判定した場合(ステップS306:YES)、図3の情報管理テーブル45を確認に、選択された電子書籍の付録は「付録5A」であり、該付録の表示は、表示中のページ(番号)が100である場合に制限されている旨の情報を取得する。
【0104】
次いで、CPU1は、現在、表示部6に表示中のページが100ページであるか否かを判定する(ステップS307)。
【0105】
CPU1は、現在、表示部6に表示中のページが100ページでないと判定した場合(ステップS307:NO)、処理をステップS305に戻す。
【0106】
一方、図12に示すように、100ページ及び101ページが表示されている状態である場合、CPU1は、現在表示部6に表示中のページが100ページであると判定し(ステップS307:YES)、「付録5A」の画像の表示を表示制御部7に指示する。
【0107】
表示制御部7は、CPU1の指示に応じて、「付録5A」に対応する付録画像データを付録データ記憶部42から読み出し、該付録画像データに基づく「付録5A」の画像を表示部6に表示する(ステップS308)。以降、処理は再びステップS305に戻る。
【0108】
例えば、「付録5A」が「特別講演会招待券」である場合、図13に示すように、100ページ側に該付録が表示される。使用者は、該付録の画像をタッチして拡大表示させ、当該講演会の入場の際提示できる。
【0109】
一方、ステップS305にて、CPU1が書籍データ表示装置100自機を上下方向に振る操作が行われていなかったと判定した場合(ステップS305:NO)、CPU1は位置受付部8を監視し、位置受付部8からの信号に基づき、表示部6の表示画面上をタッチする使用者の操作があったか否かを判定する(ステップS309)。
【0110】
以降における、ステップS309からステップS312までの処理は、実施の形態1のステップS108からステップS111までの処理と同じであるので詳しい説明を省略する。
【0111】
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0112】
なお、本発明は以上の記載に限るものでない。例えば、使用者によって、図3の情報管理テーブル45における書籍データ4に係る電子書籍が選択された場合が想定できる。情報管理テーブル45には、該電子書籍の付録は「付録4A」である旨及び、プレミアム会員用の付録が更に付いている旨が書き込まれている。
【0113】
このように、前記書籍データ4に係る電子書籍が選択された場合においては、表示部6が下方向を向いている状態にて、書籍データ表示装置100自機を上下方向に振る、特定の「振る」操作が行われたとCPU1が判定した場合、表示制御部7が表示中の電子書籍に係る付録(「付録4A」)を表示し、この後、再び前記特定の「振る」操作が行われたとCPU1が判定した場合は、表示制御部7が表示中の付録に代えて又は共に前記プレミアム会員用の付録を表示するように構成できる。
【0114】
(実施の形態4)
図14は本発明の実施の形態4の書籍データ表示装置100の要部構成を示す機能ブロック図である。実施の形態4の書籍データ表示装置100は、動作を行うためのコンピュータプログラムが、I/F12を介してCD−ROM等の可搬型記録媒体Aで提供することも可能であるように構成されている。さらに、実施の形態4の書籍データ表示装置100は、前記コンピュータプログラムを、図示しない外部装置から通信部13を介してダウンロードすることも可能であるように構成されている。以下に、その内容を説明する。
【0115】
実施の形態4の書籍データ表示装置100は外装(又は内装)の記録媒体読み取り装置(図示せず)を備えており、該記録媒体読み取り装置に、動き検出部10(動き検出手段)及び姿勢検出部11(姿勢検出手段)の検出結果に基づき、付録(付加情報)を表示させるプログラム等が記録された可搬型記録媒体Aを挿入して、例えば、CPU1がROM2にこのプログラムをインストールする。かかるプログラムはRAM3にロードして実行される。これにより、実施の形態1乃至3の本発明の書籍データ表示装置100として機能する。
【0116】
前記記録媒体としては、いわゆるプログラムメディアであっても良く、磁気テープ及びカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスク及びハードディスク等の磁気ディスク並びにCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムコードを担持する媒体であっても良い。
【0117】
通信部13を介してネットワークからプログラムコードをダウンロードするように流動的にプログラムコードを担持する媒体であっても良い。なお、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであっても良い。なお、本発明は、前記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【0118】
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【符号の説明】
【0119】
1 CPU
4 記憶部
5 選択部
7 表示制御部(表示手段)
10 動き検出部
11 姿勢検出部
100 書籍データ表示装置
A 記録媒体
【特許請求の範囲】
【請求項1】
付加情報付きのコンテンツを記憶している記憶部と、該コンテンツに係る画像を表示する表示部とを備える表示装置において、
自機の動きを検出する動き検出手段と、
該動き検出手段の検出結果に基づき、前記表示部に前記付加情報を表示する表示手段と
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
自機の姿勢を検出する姿勢検出手段を備えており、
前記表示手段は、
前記動き検出手段及び姿勢検出手段の検出結果に基づき、前記付加情報を表示するように構成してあることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記記憶部は、複数の付加情報、各付加情報の表示条件、及び使用者情報を記憶しており、
前記付加情報の表示条件及び使用者情報に基づき、所定の付加情報を選択する選択手段を備え、
該選択手段によって選択された付加情報を、前記表示手段が表示するように構成してあることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記コンテンツは複数ページの画像からなる画像群であり、
前記記憶部は該コンテンツの特定ページに対応付けて前記付加情報を記憶しており、
前記表示部に前記特定ページが表示された場合、前記表示手段が対応する付加情報を表示するように構成してあることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
【請求項5】
付加情報付きのコンテンツを記憶している記憶部と、該コンテンツに係る画像を表示する表示部と、自機の動きを検出する動き検出手段と、自機の姿勢を検出する姿勢検出手段とを備える表示装置において、前記付加情報を表示する表示方法において、
前記動き検出手段及び姿勢検出手段の検出結果に基づき、前記表示部に前記付加情報を表示するステップを含むことを特徴とする表示方法。
【請求項6】
付加情報付きのコンテンツを記憶している記憶部と、該コンテンツに係る画像を表示する表示部と、自機の動きを検出する動き検出手段と、自機の姿勢を検出する姿勢検出手段とを備える表示装置を構成するコンピュータに、前記付加情報を表示させるコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータに、前記動き検出手段及び姿勢検出手段の検出結果に基づき、前記表示部に前記付加情報を表示させるステップを実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項7】
請求項6に記載のコンピュータプログラムを記録してあることを特徴とするコンピュータでの読み取りが可能な記録媒体。
【請求項1】
付加情報付きのコンテンツを記憶している記憶部と、該コンテンツに係る画像を表示する表示部とを備える表示装置において、
自機の動きを検出する動き検出手段と、
該動き検出手段の検出結果に基づき、前記表示部に前記付加情報を表示する表示手段と
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
自機の姿勢を検出する姿勢検出手段を備えており、
前記表示手段は、
前記動き検出手段及び姿勢検出手段の検出結果に基づき、前記付加情報を表示するように構成してあることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記記憶部は、複数の付加情報、各付加情報の表示条件、及び使用者情報を記憶しており、
前記付加情報の表示条件及び使用者情報に基づき、所定の付加情報を選択する選択手段を備え、
該選択手段によって選択された付加情報を、前記表示手段が表示するように構成してあることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記コンテンツは複数ページの画像からなる画像群であり、
前記記憶部は該コンテンツの特定ページに対応付けて前記付加情報を記憶しており、
前記表示部に前記特定ページが表示された場合、前記表示手段が対応する付加情報を表示するように構成してあることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
【請求項5】
付加情報付きのコンテンツを記憶している記憶部と、該コンテンツに係る画像を表示する表示部と、自機の動きを検出する動き検出手段と、自機の姿勢を検出する姿勢検出手段とを備える表示装置において、前記付加情報を表示する表示方法において、
前記動き検出手段及び姿勢検出手段の検出結果に基づき、前記表示部に前記付加情報を表示するステップを含むことを特徴とする表示方法。
【請求項6】
付加情報付きのコンテンツを記憶している記憶部と、該コンテンツに係る画像を表示する表示部と、自機の動きを検出する動き検出手段と、自機の姿勢を検出する姿勢検出手段とを備える表示装置を構成するコンピュータに、前記付加情報を表示させるコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータに、前記動き検出手段及び姿勢検出手段の検出結果に基づき、前記表示部に前記付加情報を表示させるステップを実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項7】
請求項6に記載のコンピュータプログラムを記録してあることを特徴とするコンピュータでの読み取りが可能な記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2012−190278(P2012−190278A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−53475(P2011−53475)
【出願日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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