説明

表示装置およびテレビジョン装置

【課題】カバー部材を表示パネル支持部材に取り付ける際の取付作業性を向上させることが可能な表示装置を提供する。
【解決手段】この液晶テレビジョン装置(表示装置)100は、液晶表示パネル2の後方に液晶表示パネル2を支持するように配置され、後面の一部が後部筐体を構成する表示パネル支持部材4と、後部筐体を構成する表示パネル支持部材4の後面の一部が露出するように取り付けられるカバー部材5とを備える。また、表示パネル支持部材4の後面には、カバー部材5が取り付けられる際に、カバー部材5の移動を規制する凹部41(凸部42、切り起こし部43a、切り起こし部44a)が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、表示装置およびテレビジョン装置に関し、特に、表示パネルを支持する表示パネル支持部材を備える表示装置およびテレビジョン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、表示パネルを支持する表示パネル支持部材を備える表示装置およびテレビジョン装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、フロントキャビネットと、リアキャビネット(表示パネル支持部材)と、液晶パネル(表示パネル)とを備えた表示装置が開示されている。この表示装置では、フロントキャビネットとリアキャビネットとの間には、液晶パネルが配置されており、液晶パネルの後方には、回路基板が配置されている。また、リアキャビネットの後面(裏面)は、平坦面形状を有しており、回路基板は、リアキャビネットの平坦面形状の部分に覆われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−134269号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の表示装置では、たとえば、リアキャビネットの後面にカバー部材をさらに取り付ける場合には、リアキャビネットの後面が平坦面形状であるため、カバー部材をリアキャビネットの所定の位置に配置して取り付けることが困難であると考えられる。このため、カバー部材をリアキャビネット(表示パネル支持部材)に取り付ける際に、取付作業の作業性が悪くなるという問題点が生じると考えられる。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、カバー部材を表示パネル支持部材に取り付ける際の取付作業性を向上させることが可能な表示装置およびテレビジョン装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の第1の局面による表示装置は、表示パネルの後方に表示パネルを支持するように配置され、後面の一部が後部筐体を構成する表示パネル支持部材と、後部筐体を構成する表示パネル支持部材の後面の一部が露出するように取り付けられるカバー部材とを備え、表示パネル支持部材の後面には、カバー部材が取り付けられる際に、カバー部材の移動を規制する移動規制部が設けられている。
【0008】
この第1の局面による表示装置では、上記のように、カバー部材を取り付ける際にカバー部材の移動を規制する移動規制部を表示パネル支持部材の後面に設けることによって、カバー部材の移動が移動規制部により規制されるので、カバー部材を表示パネル支持部材に取り付ける際に、カバー部材の概略的な位置決めおよび位置保持を行うことができる。これにより、カバー部材を表示パネル支持部材に取り付ける際の取付作業性を向上させることができる。また、カバー部材の移動を規制する移動規制部を表示パネル支持部材に設けることによって、カバー部材が表示パネル支持部材に固定された状態において、カバー部材に外力が加えられた際に、カバー部材の外縁部が内側方向または外側方向へ移動するのを移動規制部により確実に規制することができる。
【0009】
上記第1の局面による表示装置において、好ましくは、表示パネル支持部材に設けられた移動規制部は、表示パネルに向かって窪んだ凹部からなる第1移動規制部を含み、カバー部材が表示パネル支持部材に取り付けられる際に、表示パネル支持部材の凹部の内側面により、カバー部材の外側方向への移動が規制されるように構成されている。このように構成すれば、凹部の内側面により、容易にカバー部材の外側方向に対する概略的な位置決めおよび位置保持を行うことができるので、容易にカバー部材の取付時の作業性を向上させることができる。また、凹部の内側面により移動を規制することによって、表示パネル支持部材の後面に穴部または切り起こし部を形成してカバー部材の移動を規制(カバー部材を保持)する場合と異なり、穴部または切り起こし部からごみが進入することや、バックライトから照射される光が穴部または切り起こし部から漏れてしまうのを抑制することができる。
【0010】
この場合、好ましくは、表示パネル支持部材に設けられた凹部は、後方から見て、表示パネル支持部材の内側領域から下方領域にわたって設けられており、表示パネル支持部材に設けられた凹部の内側面は、後方から見て、逆U字形状を有するように延びており、カバー部材が表示パネル支持部材に取り付けられる際に、カバー部材の外側面と、表示パネル支持部材の凹部の内側面とが対向する領域は、後方から見て、逆U字形状を有するように延びている。このように構成すれば、逆U字形状を有する凹部の3つ(3辺)の内側面により、カバー部材の3方向に対する概略的な位置決めおよび位置保持を容易に行うことができるので、カバー部材の取付作業性をより向上させることができる。
【0011】
上記第1の局面による表示装置において、好ましくは、表示パネル支持部材に設けられた移動規制部は、表示パネル支持部材の後面から後方に突出する凸部からなる第2移動規制部を含み、カバー部材が表示パネル支持部材に取り付けられる際に、表示パネル支持部材の凸部の外側面により、カバー部材の内側方向への移動が規制されるように構成されている。このように構成すれば、凸部の外側面により、カバー部材の内側方向に対する概略的な位置決めおよび位置保持を容易に行うことができるので、これによっても、カバー部材を表示パネル支持部材に取り付ける際の取付作業性を向上させることができる。
【0012】
この場合、好ましくは、表示パネル支持部材に設けられた移動規制部は、表示パネルに向かって窪んだ凹部からなる第1移動規制部を含み、凸部からなる第2移動規制部は、後方から見て、凹部からなる第1移動規制部よりも内側に設けられており、カバー部材の外縁部は、凸部の外側面と凹部の内側面との間に配置されている。このように構成すれば、凹部からなる第1移動規制部によりカバー部材の外側方向に対する概略的な位置決めおよび位置保持を行うことができるとともに、凸部からなる第2移動規制部によりカバー部材の内側方向に対する概略的な位置決めおよび位置保持を行うことができるので、カバー部材を表示パネル支持部材に取り付ける際の取付作業性をより向上させることができる。
【0013】
上記凹部からなる第1移動規制部を含む表示装置において、好ましくは、カバー部材は、表示パネル支持部材の凹部と対向するように配置され、カバー部材と一体的に形成された第1リブ部を含み、カバー部材が表示パネル支持部材に取り付けられる際に、表示パネル支持部材の凸部と対向するカバー部材の第1リブ部により、カバー部材の内側方向への移動が規制されるように構成されている。このように構成すれば、カバー部材と別体で第1リブ部が設けられる場合と異なり、部品点数が増加するのを抑制しながら、カバー部材の第1リブ部により、カバー部材の内側方向に対する概略的な位置決めおよび位置保持をしてカバー部材の取付作業性を向上させることができる。
【0014】
上記第1の局面による表示装置において、好ましくは、表示パネル支持部材に設けられた移動規制部は、表示パネル支持部材の後面の一部を切り起こした切り起こし部からなる第3移動規制部を含み、カバー部材が表示パネル支持部材に取り付けられる際に、表示パネル支持部材の切り起こし部により、カバー部材の内側方向への移動が規制されるように構成されている。このように構成すれば、表示パネル支持部材の切り起こし部により、カバー部材の内側方向に対する概略的な位置決めおよび位置保持を容易に行うことができる。
【0015】
この場合、好ましくは、表示パネル支持部材の後面の切り起こし部は、配線を通すための穴部を形成する際に、穴部に対応する部分を切り起こすことにより形成されている。このように構成すれば、切り起こし部と配線を通すための穴部とを別個に形成する場合と異なり、製造工程を簡略化することができる。
【0016】
上記切り起こし部からなる第3移動規制部を含む表示装置において、好ましくは、カバー部材は、表示パネル支持部材の切り起こし部と対向するように配置され、カバー部材と一体的に形成された第2リブ部を含み、カバー部材が表示パネル支持部材に取り付けられる際に、表示パネル支持部材の切り起こし部と対向するカバー部材の第2リブ部により、カバー部材の内側方向への移動が規制されるように構成されている。このように構成すれば、カバー部材と別体で第2リブ部が設けられる場合と異なり、部品点数が増加するのを抑制しながら、カバー部材の第2リブ部により、カバー部材の内側方向に対する概略的な位置決めおよび位置保持を行うことができる。
【0017】
この発明の第2の局面によるテレビジョン装置は、テレビジョン放送を受信可能な受信部と、表示パネルの後方に表示パネルを支持するように配置され、後面の一部が後部筐体を構成する表示パネル支持部材と、後部筐体を構成する表示パネル支持部材の後面の一部が露出するように取り付けられるカバー部材とを備え、表示パネル支持部材の後面には、カバー部材が取り付けられる際に、カバー部材の移動を規制する移動規制部が設けられている。
【0018】
この第2の局面によるテレビジョン装置では、上記のように、カバー部材を取り付ける際にカバー部材の移動を規制する移動規制部を表示パネル支持部材の後面に設けることによって、カバー部材の移動が移動規制部により規制されるので、カバー部材を表示パネル支持部材に取り付ける際に、カバー部材の概略的な位置決めおよび位置保持を行うことができる。これにより、カバー部材を表示パネル支持部材に取り付ける際の取付作業性を向上させることが可能なテレビジョン装置を提供することができる。また、カバー部材の移動を規制する移動規制部を表示パネル支持部材に設けることによって、カバー部材が表示パネル支持部材に固定された状態において、カバー部材に外力が加えられた際に、カバー部材の外縁部が内側方向または外側方向へ移動するのを移動規制部により確実に規制することが可能なテレビジョン装置を提供することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、上記のように、カバー部材を表示パネル支持部材に取り付ける際に、カバー部材の概略的な位置決めを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置を前側から見た全体斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置を後ろ側から見た全体斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置の分解斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置の背面図(後面図)である。
【図5】本発明の一実施形態によるカバー部材の第1リブ部が表示パネル支持部材の凸部と対向するように配置されている状態を示す斜視図である。
【図6】図4の200−200線に沿った断面図である。
【図7】図4の300−300線に沿った断面斜視図である。
【図8】図4の300−300線に沿った断面図である。
【図9】本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置の表示パネル支持部材の背面図(後面図)である。
【図10】本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
図1〜図10を参照して、本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置100の構成について説明する。なお、液晶テレビジョン装置100は、本発明の「表示装置」および「テレビジョン装置」の一例である。
【0023】
本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置100は、図1および図2に示すように、矩形形状を有するとともに、枠状の前部筐体1と、前部筐体1に収納された液晶表示パネル2と、液晶テレビジョン装置100全体を支持するスタンド部材3とを備えている。なお、液晶表示パネル2は、本発明の「表示パネル」の一例である。また、前部筐体1およびスタンド部材3は、共に樹脂製である。
【0024】
また、図2に示すように、前部筐体1の後面側(矢印Y2方向側)には、板金(SECC:電気亜鉛めっき鋼板)からなる金属製の表示パネル支持部材(リアフレーム)4が配置されている。この表示パネル支持部材4は、液晶表示パネル2を支持するように配置されている。また、図4に示すように、表示パネル支持部材4は、後方から見て、矩形形状を有しているとともに、前部筐体1よりも小さく形成されている。
【0025】
また、金属製の表示パネル支持部材4の後面(裏面)側には、樹脂製のカバー部材5が取り付けられている。また、カバー部材5は、後方から見て、矩形形状を有しているとともに、前部筐体1および表示パネル支持部材4よりも小さく形成されている。
【0026】
また、カバー部材5は、後面から見て、表示パネル支持部材4の後面(背面)の外周部近傍が逆U字形状に露出するように表示パネル支持部材4の後面を覆っている。また、表示パネル支持部材4の後面(裏面)は、カバー部材5から露出した領域401と、カバー部材5により覆われた領域402とを有している。なお、表示パネル支持部材4のカバー部材5から露出した領域401と、カバー部材5とにより、後部筐体が構成されている。すなわち、表示パネル支持部材4の後面(裏面)の一部分である領域401は、後部筐体を構成している。
【0027】
また、図3に示すように、表示パネル支持部材4の後面(裏面)のカバー部材5により覆われた領域402には、ネジ6により、装置全体に電力を供給する機能を有する回路基板7と、信号処理を行う回路基板8とがX方向に所定の間隔を隔てて並べて取り付けられている。
【0028】
また、表示パネル支持部材4の前方(矢印Y1方向側)には、板金(SECC)からなる金属製の反射シートホルダ9aと、反射シートホルダ9bと、反射シートホルダ9cと、ヒートシンク10とが配置されている。また、反射シートホルダ9a、9b、9cおよびヒートシンク10の前方(矢印Y1方向)には、後述するLED光源17aからの光を反射する反射シート11、光を拡散させる導光板12および光拡散シート13、光を集光させるレンズシート14、枠状の樹脂フレーム15、液晶表示パネル2、4つのベゼル16および前部筐体1が配置されている。また、反射シートホルダ9a、9bおよび9cと、ヒートシンク10とにより、反射シート11の4辺が導光板12に押さえつけられている。
【0029】
また、液晶表示パネル2の上端部分(矢印Z1方向側の部分)には、液晶表示パネル2を駆動させる液晶表示パネル駆動用基板2aが設けられている。また、液晶表示パネル駆動基板2aには、回路基板8と接続する電源用配線2bが接続されている。
【0030】
また、図6に示すように、導光板12の側方(矢印X2方向)には、複数のLEDから構成されるバックライト用のLED光源17aが配置されている。また、LED光源17aは、LED基板17bの矢印X1方向側の表面に取り付けられている。また、LED基板17bの矢印X2方向側の表面(LED光源17aが取り付けられている面とは反対側の面)は、放熱テープ(シート)18を介して、ヒートシンク10の矢印X1方向側の表面に取り付けられている。また、LED基板17bには、回路基板7と接続するLED用配線17c(図3参照)が接続されている。
【0031】
ここで、本実施形態では、図5〜図9に示すように、表示パネル支持部材4の後面(裏面)には、カバー部材5が表示パネル支持部材4に取り付けられる際に、カバー部材5の外側方向への移動を規制する凹部41と、カバー部材5の内側方向への移動を規制する凸部42と、カバー部材5の内側方向への移動を規制する2つの切り起こし部43aおよび切り起こし部44aとが形成されている。なお、表示パネル支持部材4の凹部41は、本発明の「第1移動規制部」の一例であり、凸部42は、本発明の「第2移動規制部」の一例であり、2つの切り起こし部43aおよび切り起こし部44aは、本発明の「第3移動規制部」の一例である。
【0032】
具体的には、本実施形態では、図5および図6に示すように、表示パネル支持部材4の後面(裏面)に形成された凹部41は、液晶表示パネル2側(前面側)(矢印Y1方向側)に向かって窪んだ形状を有している。また、表示パネル支持部材4の凹部41は、絞り加工により形成されている。
【0033】
また、図9に示すように、表示パネル支持部材4の凹部41は、後方から見て、表示パネル支持部材4の後面の内側領域から下方領域にわたって形成されている。また、凹部41が形成された領域の表面積は、表示パネル支持部材4のカバー部材5により覆われた領域402の表面積と略等しい。
【0034】
また、表示パネル支持部材4の凹部41の内側面41aは、後方から見て、逆U字形状を有するように延びている。すなわち、カバー部材5の外縁部51の外側面51a(図6〜図8参照)と、表示パネル支持部材4の凹部41の内側面41aとが対向する領域は、後方から見て、逆U字形状を有するように延びている。具体的には、逆U字形状を有する凹部41の内側面41aは、表示パネル支持部材4の矢印X2方向側、矢印Z1方向側および矢印X1方向側の領域に沿って連続的に延びるように形成されている。また、カバー部材5が表示パネル支持部材4に取り付けられる際に、表示パネル支持部材4の凹部41の3つの方向(矢印X2方向、矢印Z1方向および矢印X1方向)の領域に形成された内側面41aと、カバー部材5の外側面51aとが当接することにより、カバー部材5の3つの外側方向への移動が規制されるように構成されている。これにより、カバー部材5の表示パネル支持部材4に対する概略的な位置決めおよび位置保持が行われる。
【0035】
また、図6に示すように、カバー部材5が表示パネル支持部材4に固定された状態において、カバー部材5の外縁部51の外側面51aは、表示パネル支持部材4の凹部41の内側面41aと所定の間隔(隙間)を隔てて対向している。なお、カバー部材5(外側面51a)と、表示パネル支持部材4(内側面41a)との間に隙間を設けることにより、後述するスピーカ20から発せられた音声などによる振動に起因するノイズ(ビビリ音)を軽減することが可能となる。
【0036】
また、本実施形態では、図9に示すように、表示パネル支持部材4の凸部42は、後方から見て、表示パネル支持部材4の凹部41の左端(矢印X2方向側)の領域に形成されているとともに、凹部41の内側面41aよりも内側(矢印X1方向側)の領域に配置されている。また、表示パネル支持部材4の凸部42は、後方から見て、表示パネル支持部材4の凹部41の内側面41aに沿ってZ方向に延びるように形成されている。
【0037】
また、図6に示すように、表示パネル支持部材4の凸部42は、カバー部材5側(後面側)(矢印Y2方向側)に向かって突出するように形成されている。また、表示パネル支持部材4の凸部42は、絞り加工により形成されている。
【0038】
また、カバー部材5がネジ6により表示パネル支持部材4に固定された状態において、カバー部材5の内側面51bは、表示パネル支持部材4の凸部42の外側面42aと所定の間隔(隙間)を隔てて対向している。また、カバー部材5の外縁部51は、凸部42の外側面42aと、凹部41の内側面41aとの間に配置されている。
【0039】
また、カバー部材5は、カバー部材5の内側面51bから内側方向に延びるようにカバー部材5と一体的に形成された第1リブ部51cを有している。また、カバー部材5がネジ6により表示パネル支持部材4に固定された状態において、カバー部材5の第1リブ部51cは、表示パネル支持部材4の凹部41の底面41b、凸部42の外側面42aおよび凸部42の表面42bとそれぞれ所定の間隔(隙間)を隔てて対向するように配置されている。すなわち、カバー部材5の第1リブ部51cの凸部42に対向する部分は、凸部42の凸形状に対応する凹形状を有している。
【0040】
また、カバー部材5が表示パネル支持部材4に取り付けられる際に、表示パネル支持部材4の凸部42の外側面42aと、表示パネル支持部材4の凸部42と対向するカバー部材5の第1リブ部51cとが当接することにより、カバー部材5の内側方向(カバー部材5の外縁部51から中心部に沿った方向)への移動が規制されるように構成されている。これにより、カバー部材5の表示パネル支持部材4に対する概略的な位置決めおよび位置保持が行われる。
【0041】
また、図5に示すように、カバー部材5の第1リブ部51cは、Z方向に沿って所定の間隔を隔てて複数形成されている。また、カバー部材5の第1リブ部51cは、カバー部材5の内側面51bの表面に垂直な方向の長さL1よりもカバー部材5の内側面51bの表面に沿った方向の長さL2の方が大きくなるように形成されている。
【0042】
また、本実施形態では、図9に示すように、表示パネル支持部材4の2つの切り起こし部43aおよび切り起こし部44aは、後方から見て、表示パネル支持部材4の凹部41の上端(矢印Z1方向側)の領域にX方向に沿って2か所形成されている。また、切り起こし部43aおよび切り起こし部44aの各々は、表示パネル支持部材4の凹部41の内側面41aに沿ってX方向に延びるように形成されている。
【0043】
また、表示パネル支持部材4の切り起こし部43aおよび切り起こし部44aは、後方から見て、凹部41の内側面41aよりも内側(矢印Z2方向側)の領域に配置されている。また、切り起こし部43aおよび切り起こし部44aは、表示パネル支持部材4の後面(裏面)の一部を切り起こすことにより形成されている。
【0044】
また、切り起こし部43aは、回路基板7(図3参照)に接続されるLED用配線17cを通すための穴部43bを形成する際に、表示パネル支持部材4の穴部43bに対応する部分を切り起こすことにより形成されている。また、切り起こし部44aは、回路基板8に接続される電源用配線2bを通すための穴部44bを形成する際に、表示パネル支持部材4の穴部44bに対応する部分を切り起こすことにより形成されている。これらの穴部43bおよび穴部44bの各々は、後方から見て、略矩形形状を有している。また、切り起こし部43a(切り起こし部44a)は、後方から見て、穴部43b(穴部44b)の上端(矢印Z1方向側)の領域に形成されている。
【0045】
また、図7および図8に示すように、カバー部材5は、カバー部材5の内側面51bから内側方向(矢印Z2方向)に延びるようにカバー部材5と一体的に形成された第2リブ部51dを有している。また、カバー部材5の第2リブ部51dの内側面51bの表面に垂直な方向の長さL3(図8参照)は、カバー部材5の第1リブ部51cの内側面51bの表面に垂直な方向の長さL1(図6参照)よりも小さい。
【0046】
また、カバー部材5がネジ6により表示パネル支持部材4に固定された状態において、カバー部材5の第2リブ部51dは、表示パネル支持部材4の切り起こし部43aおよび44aの各々と対向するように所定の間隔(隙間)を隔てて配置されている。また、カバー部材5が表示パネル支持部材4に取り付けられる際に、カバー部材5の第2リブ部51dと、表示パネル支持部材4の切り起こし部43aおよび44aの各々とが当接することにより、カバー部材5の内側方向への移動が規制されるように構成されている。これにより、カバー部材5の表示パネル支持部材4に対する概略的な位置決めおよび位置保持が行われる。
【0047】
また、図9に示すように、表示パネル支持部材4の後面(底面)には、回路基板7および回路基板8の各々を取り付けるための複数の基板取付部45が形成されている。また、複数の基板取付部45の各々は、カバー部材5に向かって突出するように形成されている。また、複数の基板取付部45の各々には、基板取付用ネジ穴4aが形成されている。
【0048】
また、図3に示すように、回路基板7の外縁部には、ネジ6を挿入するための複数のネジ挿入穴7aが形成されている。また、複数のネジ6の各々が回路基板7のネジ挿入穴7aを介して表示パネル支持部材4の複数の基板取付用ネジ穴4aに取り付けられることにより、回路基板7が表示パネル支持部材4に対して固定されている。
【0049】
また、回路基板8の外縁部には、ネジ6を挿入するための複数のネジ挿入穴8aが形成されている。また、複数のネジ6の各々が回路基板8のネジ挿入穴8aを介して表示パネル支持部材4の複数の基板取付用ネジ穴4aに取り付けられることにより、回路基板8が表示パネル支持部材4に対して固定されている。
【0050】
また、表示パネル支持部材4の後面には、カバー部材5を取り付けるための複数のカバー部材取付用ネジ穴4cが形成されている。また、カバー部材5の外縁部近傍には、複数のネジ挿入穴5aが形成されている。また、複数のネジ6の各々がカバー部材5の複数のネジ挿入穴5aを介して、表示パネル支持部材4のカバー部材取付用ネジ穴4cに取り付けられることにより、カバー部材5が表示パネル支持部材4に対して固定されている。なお、図3および図6に示すように、カバー部材5の左上のネジ挿入穴5aに取り付けられたネジ6は、回路基板7の左上のネジ挿入穴7aを介して、表示パネル支持部材4の左上の基板取付用ネジ穴4aに取り付けられている。すなわち、カバー部材5の前面(矢印Y1方向側の表面)は、回路基板7を介して、表示パネル支持部材4の基板取付部45の後面(裏面)(矢印Y2方向側の表面)と間接的に接触するように取り付けられている。
【0051】
また、図3に示すように、スピーカ取付部材19には、2つのスピーカ20が取り付けられている。また、表示パネル支持部材4のカバー部材取付用ネジ穴4cのうちの下端に形成されたカバー部材取付用ネジ穴4cには、スピーカ取付部材19を挟み込むようにして、ネジ6によりカバー部材5が取り付けられている。また、カバー部材5は、回路基板7および回路基板8と、2つのスピーカ20が取り付けられたスピーカ取付部材19とを後方から覆うように取り付けられている。
【0052】
また、表示パネル支持部材4には、外縁部に沿って、前部筐体1と固定するための複数のネジ挿入穴4bが形成されている。また、前部筐体1の後面には、外縁部に沿って、複数の支持部材取付用ネジ穴1aが形成されている。また、複数のネジ6の各々が表示パネル支持部材4のネジ挿入穴4bを介して前部筐体1の複数の支持部材取付用ネジ穴1aに取り付けられることにより、表示パネル支持部材4が前部筐体1に対して固定されている。
【0053】
また、ヒートシンク10の後面(裏面)には、表示パネル支持部材4と固定するための2つの支持部材取付用ネジ穴10cが形成されている。また、表示パネル支持部材4には、ネジ6を取り付けるためのネジ挿入穴4dが形成されている。また、ネジ6が表示パネル支持部材4のネジ挿入穴4dを介してヒートシンク10の支持部材取付用ネジ穴10cに取り付けられることにより、ヒートシンク10と表示パネル支持部材4とが固定されている。
【0054】
また、ヒートシンク10には、反射シートホルダ9aおよび反射シートホルダ9bを取り付けるためのネジ挿入穴10aが形成されている。また、反射シートホルダ9aおよび反射シートホルダ9bの左端には、それぞれ、ヒートシンク10を取り付けるためのヒートシンク取付用ネジ穴91aおよびヒートシンク取付用ネジ穴91bが形成されている。また、ネジ6がヒートシンク10のネジ挿入穴10aを介して、反射シートホルダ9aのヒートシンク取付用ネジ穴91aおよび反射シートホルダ9bのヒートシンク取付用ネジ穴91bの各々に取り付けられることにより、ヒートシンク10と、反射シートホルダ9aおよび反射シートホルダ9bとが固定されている。
【0055】
また、反射シートホルダ9cには、反射シートホルダ9aおよび反射シートホルダ9bを取り付けるためのネジ挿入穴91cが形成されている。また、反射シートホルダ9aの右端には、反射シートホルダ9cを取り付けるための反射シートホルダ取付用ネジ穴92aが形成されている。また、反射シートホルダ9bの右端には、反射シートホルダ9cを取り付けるための反射シートホルダ取付用ネジ穴(図示せず)が形成されている。また、ネジ6が反射シートホルダ9cのネジ挿入穴91cを介して、反射シートホルダ9aの反射シートホルダ取付用ネジ穴92aおよび反射シートホルダ9bの反射シートホルダ取付用ネジ穴(図示せず)に取り付けられることにより、反射シートホルダ9aおよび反射シートホルダ9bと、反射シートホルダ9cとが固定されている。
【0056】
また、ヒートシンク10の上端部および下端部には、それぞれ、ベゼル16と固定するためのネジ挿入穴10bが形成されている。また、反射シートホルダ9aの右端および左端には、それぞれ、ベゼル16を取り付けるためのベゼル取付用ネジ穴93aが形成されているとともに、反射シートホルダ9bの右端および左端には、それぞれ、ベゼル16を取り付けるためのベゼル取付用ネジ穴92bが形成されている。また、ベゼル16には、ネジ6を取り付けるためのネジ挿入穴16aが形成されている。また、ネジ6がベゼル16のネジ挿入穴16aおよびヒートシンク10のネジ挿入穴10bを介して、反射シートホルダ9aおよび9bの左端にそれぞれ形成されたベゼル取付用ネジ穴93aおよび93bに取り付けられることにより、ベゼル16と、ヒートシンク10と、反射シートホルダ9aと、反射シートホルダ9bとが固定されている。
【0057】
また、反射シートホルダ9cの上端部および下端部には、それぞれ、ベゼル16を取り付けるためのネジ挿入穴92cが形成されている。また、ネジ6がベゼル16のネジ挿入穴16aおよび反射シートホルダ9cの上端部のネジ挿入穴92cを介して、反射シートホルダ9aの右端に形成されたベゼル取付用ネジ穴93aに取り付けられるとともに、ネジ6がベゼル16のネジ挿入穴16aおよび反射シートホルダ9cの下端部のネジ挿入穴(図示せず)を介して、反射シートホルダ9bの右端に形成されたベゼル取付用ネジ穴(図示せず)に取り付けられることにより、ベゼル16と、反射シートホルダ9aと、反射シートホルダ9bと、反射シートホルダ9cとが固定されている。
【0058】
また、図10に示すように、表示パネル支持部材4に取り付けられた信号処理用の回路基板8(図3参照)は、テレビジョン放送を受信可能な受信部(チューナー)21(図3参照)を有している。また、図10に示すように、液晶テレビジョン装置100では、受信部21は、液晶表示パネル2およびスピーカ20と接続されており、アンテナ110により受信されたテレビジョン放送信号(映像信号および音声信号)のうち映像信号を液晶表示パネル2に出力するとともに、音声信号をスピーカ20に出力するように構成されている。
【0059】
本実施形態では、上記のように、カバー部材5を取り付ける際にカバー部材5の移動を規制する凹部41(凸部42、切り起こし部43a、切り起こし部44a)を表示パネル支持部材4の後面に設けることによって、カバー部材5の移動を凹部41(凸部42、切り起こし部43a、切り起こし部44a)により規制されるので、カバー部材5を表示パネル支持部材4に取り付ける際に、カバー部材5の概略的な位置決めおよび位置保持を行うことができる。これにより、カバー部材5を表示パネル支持部材4に取り付ける際の取付作業性を向上させることができる。また、カバー部材5の移動を規制する凹部41(凸部42、切り起こし部43a、切り起こし部44a)を表示パネル支持部材4に設けることによって、カバー部材5が表示パネル支持部材4にネジ6により固定された状態において、カバー部材5に外力が加えられた際に、カバー部材5の外縁部51が内側方向または外側方向へ移動するのを凹部41(凸部42、切り起こし部43a、切り起こし部44a)により確実に規制することができる。
【0060】
また、本実施形態では、上記のように、カバー部材5が表示パネル支持部材4に取り付けられる際に、表示パネル支持部材4の凹部41の内側面41aにより、カバー部材5の外側方向への移動を規制することによって、凹部41の内側面41aにより、容易にカバー部材5の外側方向に対する概略的な位置決めおよび位置保持を行うことができるので、容易にカバー部材5の取付時の作業性を向上させることができる。
【0061】
また、本実施形態では、上記のように、カバー部材5が表示パネル支持部材4に取り付けられる際に、カバー部材5の外側面51aと、表示パネル支持部材4の凹部41の内側面41aとが対向する領域が、後方から見て、逆U字形状を有するように延びることによって、逆U字形状を有する凹部41の3つ(3辺)の内側面41aにより、カバー部材5の3方向に対する概略的な位置決めおよび位置保持を容易に行うことができるので、カバー部材5の取付作業性をより向上させることができる。
【0062】
また、本実施形態では、上記のように、カバー部材5が表示パネル支持部材4に取り付けられる際に、表示パネル支持部材4の凸部42の外側面42aにより、カバー部材5の内側方向への移動を規制することによって、凸部42の外側面42aにより、カバー部材5の内側方向に対する概略的な位置決めおよび位置保持を容易に行うことができるので、これによっても、カバー部材5を表示パネル支持部材4に取り付ける際の取付作業性を向上させることができる。
【0063】
また、本実施形態では、上記のように、カバー部材5の外縁部51を、凸部42の外側面42aと凹部41の内側面41aとの間に配置することによって、凹部41(第1移動規制部)によりカバー部材5の外側方向に対する概略的な位置決めおよび位置保持を行うことができるとともに、凸部42(第2移動規制部)によりカバー部材5の内側方向に対する概略的な位置決めおよび位置保持を行うことができるので、カバー部材5を表示パネル支持部材4に取り付ける際の取付作業性をより向上させることができる。
【0064】
また、本実施形態では、上記のように、カバー部材5が表示パネル支持部材4に取り付けられる際に、表示パネル支持部材4の凸部42と対向するカバー部材5の第1リブ部51cにより、カバー部材5の内側方向への移動を規制することによって、カバー部材5と別体で第1リブ部51cが設けられる場合と異なり、部品点数が増加するのを抑制しながら、カバー部材5の第1リブ部51cにより、カバー部材5の内側方向に対する概略的な位置決めおよび位置保持をしてカバー部材5の取付作業性を向上させることができる。
【0065】
また、本実施形態では、上記のように、カバー部材5が表示パネル支持部材4に取り付けられる際に、表示パネル支持部材4の切り起こし部43a(44a)により、カバー部材5の内側方向への移動を規制することによって、表示パネル支持部材4の切り起こし部43a(44a)により、カバー部材5の内側方向に対する概略的な位置決めおよび位置保持を容易に行うことができる。
【0066】
また、本実施形態では、上記のように、表示パネル支持部材4の後面の切り起こし部43a(44a)を、LED用配線17c(電源用配線2b)を通すための穴部43b(44b)を形成する際に、穴部43b(44b)に対応する部分を切り起こすことにより形成することによって、切り起こし部43a(44a)と、LED用配線17c(電源用配線2b)を通すための穴部43b(44b)とを別個に形成する場合と異なり、製造工程を簡略化することができる。
【0067】
また、本実施形態では、上記のように、カバー部材5が表示パネル支持部材4に取り付けられる際に、表示パネル支持部材4の切り起こし部43a(44a)と対向するカバー部材5の第2リブ部51dにより、カバー部材5の内側方向への移動を規制することによって、カバー部材5と別体で第2リブ部51dが設けられる場合と異なり、部品点数が増加するのを抑制しながら、カバー部材5の第2リブ部51dにより、カバー部材5の内側方向に対する概略的な位置決めおよび位置保持を行うことができる。
【0068】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0069】
たとえば、上記実施形態では、本発明の表示装置(テレビジョン装置)の一例として液晶テレビジョン装置に本発明を適用する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、テレビジョン装置以外のパーソナルコンピュータのモニタなどの他の表示装置や液晶テレビジョン装置以外のテレビジョン装置にも本発明を適用可能である。
【0070】
また、上記実施形態では、本発明の移動規制部の一例として、表示パネル支持部材の後面(裏面)に凸部、凹部および切り起こし部を設けることにより、カバー部材の概略的な位置決めを行う例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、カバー部材が表示パネル支持部材に取り付けられる際に、カバー部材の移動を規制することが可能であれば、上記凸部、凹部および切り起こし部以外の移動規制部を表示パネル支持部材の後面(裏面)に設けてもよい。
【0071】
また、上記実施形態では、凹部(第1移動規制部)を、後方から見て、表示パネル支持部材の内側領域から下方領域にわたって設けるとともに、カバー部材の外側面と、表示パネル支持部材の凹部の内側面とが対向する領域が、後方から見て、逆U字形状を有するように延びている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、凹部(第1移動規制部)を、後方から見て、表示パネル支持部材の後面(裏面)に略矩形形状を有するように形成してもよい。この場合、カバー部材の4つ(4辺)の外側面が凹部の4つ(4辺)の内側面と対向するように配置されるので、カバー部材が表示パネル支持部材に取り付けられる際に、カバー部材が4つの方向に移動するのを規制することが可能となる。
【0072】
また、上記実施形態では、凸部(第2移動規制部)を、後方から見て、表示パネル支持部材の凹部の左端(矢印X2方向側)の領域に形成する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、凸部(第2移動規制部)を表示パネル支持部材の凹部の上端(矢印Z1方向側)の領域、右端(矢印X1方向側)の領域または下端(矢印Z2方向側)の領域に形成してもよい。
【0073】
また、上記実施形態では、切り起こし部(第3移動規制部)を表示パネル支持部材の後面(裏面)に2つ形成する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、切り起こし部(第3移動規制部)を表示パネル支持部材の後面(裏面)に1つまたは3つ以上形成してもよい。
【0074】
また、上記実施形態では、金属製の表示パネル支持部材の後面に凹部、凸部および切り起こし部を形成する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、樹脂製の表示パネル支持部材の後面に凹部および凸部を形成してもよい。
【0075】
また、上記実施形態では、カバー部材の外縁部と、表示パネル支持部材の凹部、凸部および切り起こし部との間に所定の間隔(隙間)を設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、カバー部材の外縁部と、表示パネル支持部材の凹部、凸部および切り起こし部の各々との間に隙間を設けずに、カバー部材の外縁部と、表示パネル支持部材の凹部、凸部および切り起こし部の各々とが直接接触するように構成してもよい。
【符号の説明】
【0076】
2 液晶表示パネル(表示パネル)
4 表示パネル支持部材
5 カバー部材
21 受信部
41 凹部(第1移動規制部、移動規制部)
42 凸部(第2移動規制部、移動規制部)
43a、44a 切り起こし部(第3移動規制部、移動規制部)
43b、44b 穴部
51c 第1リブ部
51d 第2リブ部
100 液晶テレビジョン装置(表示装置)(テレビジョン装置)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルの後方に前記表示パネルを支持するように配置され、後面の一部が後部筐体を構成する表示パネル支持部材と、
前記後部筐体を構成する前記表示パネル支持部材の後面の一部が露出するように取り付けられるカバー部材とを備え、
前記表示パネル支持部材の後面には、前記カバー部材が取り付けられる際に、前記カバー部材の移動を規制する移動規制部が設けられている、表示装置。
【請求項2】
前記表示パネル支持部材に設けられた移動規制部は、前記表示パネルに向かって窪んだ凹部からなる第1移動規制部を含み、
前記カバー部材が前記表示パネル支持部材に取り付けられる際に、前記表示パネル支持部材の凹部の内側面により、前記カバー部材の外側方向への移動が規制されるように構成されている、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記表示パネル支持部材に設けられた前記凹部は、後方から見て、前記表示パネル支持部材の内側領域から下方領域にわたって設けられており、
前記表示パネル支持部材に設けられた凹部の内側面は、後方から見て、逆U字形状を有するように延びており、
前記カバー部材が前記表示パネル支持部材に取り付けられる際に、前記カバー部材の外側面と、前記表示パネル支持部材の凹部の内側面とが対向する領域は、後方から見て、逆U字形状を有するように延びている、請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記表示パネル支持部材に設けられた移動規制部は、前記表示パネル支持部材の後面から後方に突出する凸部からなる第2移動規制部を含み、
前記カバー部材が前記表示パネル支持部材に取り付けられる際に、前記表示パネル支持部材の凸部の外側面により、前記カバー部材の内側方向への移動が規制されるように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項5】
前記表示パネル支持部材に設けられた移動規制部は、前記表示パネルに向かって窪んだ凹部からなる第1移動規制部を含み、
前記凸部からなる第2移動規制部は、後方から見て、前記凹部からなる第1移動規制部よりも内側に設けられており、
前記カバー部材の外縁部は、前記凸部の外側面と前記凹部の内側面との間に配置されている、請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記カバー部材は、前記表示パネル支持部材の前記凹部と対向するように配置され、前記カバー部材と一体的に形成された第1リブ部を含み、
前記カバー部材が前記表示パネル支持部材に取り付けられる際に、前記表示パネル支持部材の前記凸部と対向する前記カバー部材の第1リブ部により、前記カバー部材の内側方向への移動が規制されるように構成されている、請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記表示パネル支持部材に設けられた移動規制部は、前記表示パネル支持部材の後面の一部を切り起こした切り起こし部からなる第3移動規制部を含み、
前記カバー部材が前記表示パネル支持部材に取り付けられる際に、前記表示パネル支持部材の切り起こし部により、前記カバー部材の内側方向への移動が規制されるように構成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項8】
前記表示パネル支持部材の後面の前記切り起こし部は、配線を通すための穴部を形成する際に、前記穴部に対応する部分を切り起こすことにより形成されている、請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記カバー部材は、前記表示パネル支持部材の前記切り起こし部と対向するように配置され、前記カバー部材と一体的に形成された第2リブ部を含み、
前記カバー部材が前記表示パネル支持部材に取り付けられる際に、前記表示パネル支持部材の前記切り起こし部と対向する前記カバー部材の第2リブ部により、前記カバー部材の内側方向への移動が規制されるように構成されている、請求項7または8に記載の表示装置。
【請求項10】
テレビジョン放送を受信可能な受信部と、
表示パネルの後方に前記表示パネルを支持するように配置され、後面の一部が後部筐体を構成する表示パネル支持部材と、
前記後部筐体を構成する前記表示パネル支持部材の後面の一部が露出するように取り付けられるカバー部材とを備え、
前記表示パネル支持部材の後面には、前記カバー部材が取り付けられる際に、前記カバー部材の移動を規制する移動規制部が設けられている、テレビジョン装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−93739(P2013−93739A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−234552(P2011−234552)
【出願日】平成23年10月26日(2011.10.26)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】