説明

表示装置および表示方法

【課題】 スライドショー機能でテロップを表示することができる表示装置および表示方法を提供する。
【解決手段】 制御部10は、ユーザコメントのメタデータのアドレスを特定し、特定したアドレスからユーザコメントのメタデータを読み出し、読み出したメタデータを、文字列変換処理部71によって文字列に変換する。映像変換処理部72は、制御部10から受け取る文字列を、スライドショー情報54に含まれるフォント85に設定されているサイズで、スライドショー情報54に含まれる表示方向84に設定されている方向に表示される文字列画像データに変換する。制御部10は、変換された文字列画像データを、表示画面の領域のうち、スライドショー情報54に含まれる表示位置86に設定されている位置に表示されるように、静止画像データに合成し、合成した画像データを表示部20に送り、映像として表示画面に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テロップなどの文字情報を表示する表示装置および表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶ディスプレイなどの表示装置には、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus:以下「USB」という)メモリを装着するだけで、USBメモリに記憶される画像ファイルを順次表示するUSBスライドショー機能を有するものがある。
【0003】
特許文献1に記載される情報処理装置は、録画された放送番組の大まかな内容をユーザに直観的に理解するための表示画面において、コマーシャルを提供するものである。この情報処理装置は、ユーザが操作入力部によって指定された番組に対応する第1のメタデータを、メタデータ供給サーバから取得して記憶する。第1のメタデータは、番組本編部分およびCM部分のテキスト、ならびに各テキストの開始時刻および終了時刻を含む。また、録画装置に録画されている録画データを再生させるためのアプリケーションの起動の指令を受けると、メタデータ供給サーバから第2のメタデータを取得して記憶する。第2のメタデータは、映像や音声からなるCMコンテンツデータに、バナーデータおよび付帯データが対応付けられているデータである。情報処理装置は、バナー表示のための条件が満たされると、第2のメタデータをもとに、広告バナーの表示画像データを生成する。そして、録画済番組一覧表示画面をテレビジョン受像機に表示するとともに、生成した広告バナーを同時に表示する。広告バナーの表示画像データは、テキストをビットマップで表わした画像データである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−262058号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載される情報処理装置のようにテキストを広告バナーで表示することや、デジタルサイネージとしてテロップなどで文字を表示することは、宣伝のポイントを明示することができるので有効である。しかしながら、USBスライドショー機能では、文字のテロップを表示することはできない。USBスライドショー機能で文字をテロップとして表示するためには、文字を表すテキストデータを画像データに変換し、変換した画像データを画像ファイルとしてUSBメモリに記憶しておく必要がある。
【0006】
本発明の目的は、スライドショー機能でテロップを表示することができる表示装置および表示方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、情報を表示する表示手段を含み、複数の静止画像を順次表示手段に表示するスライドショー機能を有する表示装置であって、
静止画像を表す画像データと該静止画像に関連する情報を文字列で表すメタデータとを対応付けて記憶する着脱可能な記憶手段と、
装着された記憶手段に記憶される画像データが表す静止画像をスライドショー機能によって順次表示手段に表示させるとき、表示手段に表示すべき静止画像の画像データに対応付けられるメタデータを記憶手段から読み出し、表示手段に表示すべき静止画像に、前記読み出したメタデータが表す文字列をテロップとして合成し、文字列を合成した静止画像を表示手段に表示させる制御手段とを含むことを特徴とする表示装置である。
【0008】
また本発明は、前記制御手段は、文字列をスクロールして表示手段に表示させることを特徴とする。
【0009】
また本発明は、前記表示手段は、表示画面を有し、
前記制御手段は、表示画面の領域内に文字列をテロップとして表示するためのテロップ表示領域を形成し、前記メタデータが表す文字列の長さがテロップ表示領域の長手方向の長さ以上であるとき、前記メタデータが表す文字列をテロップ表示領域内でスクロールして表示手段に表示させることを特徴とする。
【0010】
また本発明は、1つの静止画像を表示するための予め定める表示時間を記憶する第2の記憶手段をさらに含み、
前記制御手段は、前記表示手段に表示する静止画像の画像データに対応付けられるメタデータが表す文字列をスクロールして表示するのに要するスクロール時間が、第2の記憶手段に記憶される予め定める表示時間よりも長いとき、予め定める表示時間を前記スクロール時間に変更することを特徴とする。
【0011】
また本発明は、前記表示手段は、表示画面を有し、
表示画面の領域のうち文字列をテロップとして表示する位置を指定する指定手段をさらに含み、
前記制御手段は、表示画面の領域のうち指定手段によって指定された位置に、前記メタデータが表す文字列をテロップとして表示することを特徴とする。
【0012】
また本発明は、情報を表示する表示手段と、静止画像を表す画像データと該静止画像に関連する情報を文字列で表すメタデータとを対応付けて記憶する記憶手段とを含み、複数の静止画像を順次表示手段に表示するスライドショー機能を有する表示装置で静止画像を表示する表示方法であって、
装着された記憶手段に記憶される画像データが表す静止画像をスライドショー機能によって順次表示手段に表示させるとき、表示手段に表示すべき静止画像の画像データに対応付けられるメタデータを記憶手段から読み出す読出工程と、
表示手段に表示すべき静止画像に、読出工程で読み出したメタデータが表す文字列をテロップとして合成する合成工程と、
合成工程で文字列が合成された静止画像を表示手段に表示する表示工程とを含むことを特徴とする表示方法である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、情報を表示する表示手段を含み、複数の静止画像を順次表示手段に表示するスライドショー機能を有する表示装置で静止画像を表示するにあたって、着脱可能な記憶手段は、静止画像を表す画像データと該静止画像に関連する情報を文字列で表すメタデータとを対応付けて記憶する。そして、制御手段は、装着された記憶手段に記憶される画像データが表す静止画像をスライドショー機能によって順次表示手段に表示させるとき、表示手段に表示すべき静止画像の画像データに対応付けられるメタデータを記憶手段から読み出し、表示手段に表示すべき静止画像に、前記読み出したメタデータが表す文字列をテロップとして合成し、文字列を合成した静止画像を表示手段に表示させる。したがって、ユーザコメントなどの文字列をメタデータとして着脱可能な記憶手段に記憶しておけば、スライドショー機能でテロップを表示することができる。
【0014】
また本発明によれば、前記制御手段は、文字列をスクロールして表示手段に表示させるので、メタデータが表す文字列、たとえばユーザコメントを目立つように表示することができる。
【0015】
また本発明によれば、前記表示手段は、表示画面を有する。そして、前記制御手段は、表示画面の領域内に文字列をテロップとして表示するためのテロップ表示領域を形成し、前記メタデータが表す文字列の長さがテロップ表示領域の長手方向の長さ以上であるとき、前記メタデータが表す文字列をテロップ表示領域内でスクロールして表示手段に表示させる。したがって、文字数の多い文字列を表示することができる。
【0016】
また本発明によれば、第2の記憶手段は、1つの静止画像を表示するための予め定める表示時間を記憶する。そして、前記制御手段は、前記表示手段に表示する静止画像の画像データに対応付けられるメタデータが表す文字列をスクロールして表示するのに要するスクロール時間が、第2の記憶手段に記憶される予め定める表示時間よりも長いとき、予め定める表示時間を前記スクロール時間に変更する。したがって、静止画像の表示時間が短い場合には、スクロールする文字列の表示が完了するまで表示時間が自動的に延長されるので、ユーザの利便性が向上する。
【0017】
また本発明によれば、前記表示手段は、表示画面を有する。指定手段は、表示画面の領域のうち文字列をテロップとして表示する位置を指定する。そして、前記制御手段は、表示画面の領域のうち指定手段によって指定された位置に、前記メタデータが表す文字列をテロップとして表示する。したがって、ユーザは、テロップを表示する位置を事前に設定することによって、所望の位置にテロップを表示することができる。
【0018】
また本発明によれば、情報を表示する表示手段と、静止画像を表す画像データと該静止画像に関連する情報を文字列で表すメタデータとを対応付けて記憶する記憶手段とを含み、複数の静止画像を順次表示手段に表示するスライドショー機能を有する表示装置で静止画像を表示する表示方法で静止画像を表示するにあたって、読出工程では、装着された記憶手段に記憶される画像データが表す静止画像をスライドショー機能によって順次表示手段に表示させるとき、表示手段に表示すべき静止画像の画像データに対応付けられるメタデータを記憶手段から読み出す。合成工程では、表示手段に表示すべき静止画像に、読出工程で読み出したメタデータが表す文字列をテロップとして合成する。そして、表示工程では、合成工程で文字列が合成された静止画像を表示手段に表示する。したがって、ユーザコメントなどの文字列をメタデータとして着脱可能な記憶手段に記憶しておけば、スライドショー機能でテロップを表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態である表示装置1の構成を示すブロック図である。
【図2】メタデータ94が付加されている画像ファイル93を説明するための図である。
【図3】ユーザコメントのメタデータが記憶されるUSBメモリ90のアドレスを説明するための図である。
【図4】テロップの表示例を示す図である。
【図5】スライドショー処理部80によって設定可能な表示位置の例を示す図である。
【図6】スライドショー処理の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は、本発明の一実施形態である表示装置1の構成を示すブロック図である。本発明に係る表示方法は、表示装置1で実行される。表示装置1は、スライドショー機能を有するディスプレイ装置、あるいはスライドショー機能を有するパーソナルコンピュータあるいはスライドショー機能を有する携帯端末装置などの情報処理装置によって構成される。スライドショー機能は、複数の静止画像を予め定める時間間隔で順次1つずつ表示画面に表示する機能である。
【0021】
表示装置1は、制御部10、表示部20、操作入力部30、リードオンリーメモリ(Read Only Memory:以下「ROM」という)40、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:以下「RAM」という)50、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus:以下「USB」という)処理部60、メタデータ処理部70、スライドショー処理部80およびUSBメモリ90を含んで構成される。
【0022】
制御手段である制御部10は、たとえばマイクロプロセッサ(Microprocessor)、プログラミングすることができるLSI(Large Scale Integration)であるFPGA(Field Programmable Gate Array)、特定の用途のために設計、製造される集積回路であるASIC(Application Specific Integrated Circuit)、およびその他の演算機能を有する電子回路のうちのいずれかによって構成される。制御部10は、ROM40に記憶されるプログラムを実行することによって、表示部20、操作入力部30、USB処理部60、メタデータ処理部70およびスライドショー処理部80を制御する。
【0023】
表示手段である表示部20は、たとえばブラウン管映像表示装置、あるいは液晶モニタモジュール装置などによって構成される。表示部20は、制御部10から入力される映像信号を表示する。表示部20は、コントローラ21、ビデオRAM(以下「VRAM」という)22および液晶モニタ23を含んで構成される。
【0024】
コントローラ21は、制御部10から受け取る映像信号を映像データとしてVRAM22に記憶する。映像信号は、デジタル信号の電気信号である。VRAM22は、たとえば半導体メモリによって構成される。VRAM22は、コントローラ21から受け取る映像データを記憶する。VRAM22に記憶されるデータは、コントローラ21によって書き込みおよび読み出しが行われる。コントローラ21は、VRAM22に記憶される映像データをVRAM22から読み出し、読み出した映像データを液晶モニタ23に送る。液晶モニタ23は、表示画面を有し、コントローラ21から受け取る映像データを映像として表示画面に表示する。
【0025】
指定手段である操作入力部30は、情報を入力するための入力装置であり、たとえばリモートコントローラあるいはタッチパネルによって構成される。操作入力部30は、入力された情報を制御部10に送る。ROM40は、たとえば半導体メモリによって構成され、制御部10で実行されるプログラムを記憶する。ROM40に記憶されるプログラムは、制御部10によって読み出されて実行される。
【0026】
RAM50は、たとえば半導体メモリによって構成される。RAM50は、制御部10がプログラムを実行するために必要な情報を一時的に記憶するワークメモリである。RAM50に記憶されるデータは、制御部10によって書き込みおよび読み出しが行われる。RAM50は、たとえばフォルダ情報51、画像情報52、メタデータ情報53およびスライドショー情報54を記憶する。
【0027】
フォルダ情報51は、USBメモリ90から読み込んだフィルダの構成を表すフォルダ構成データである。画像情報52は、USBメモリ90から読み込んだ画像データである。画像データは、静止画像の画像データである。メタデータ情報53は、USBメモリ90から読み込んだメタデータである。メタデータは、画像データに関連する情報を文字列で表すデータである。文字列を構成する文字は、ひらがな、カタカナ、漢字、英字、数字、および句読点などの記号を含む。スライドショー情報54は、スライドショー処理部80に設定されたスライドショー設定81と同じ情報である。
【0028】
USB処理部60は、USBを装着するための図示しないUSB端子を有し、USB端子に装着されるUSBメモリに記憶されるデータを読み出し、読み出したデータを制御部10に送る。図1に示した表示装置1では、表示装置1に着脱可能な外部記憶装置として、USBメモリを用いているが、USBメモリに限定されるものではなく、着脱可能な外部記憶装置であれば他の外部記憶装置でもよい。
【0029】
メタデータ処理部70は、メタデータの抽出などの処理を行う。メタデータ処理部70は、文字列変換処理部71および映像変換処理部72を含んで構成される。文字列変換処理部71は、後述するユーザコメントのメタデータを文字列に変換する。映像変換処理部72は、文字列変換処理部71によって変換された文字列を、表示部20に映像として表示するための画像データに変換する。以下、文字列の画像データのことを文字列画像データといい、画像情報52として記憶されていた静止画像の画像データを静止画像データという。
【0030】
第2の記憶手段であるスライドショー処理部80は、テロップを表示するための情報、たとえば表示方向、表示位置、スクロールの有無、および使用するフォントなどの情報を設定する処理を行う。スライドショー処理部80は、半導体メモリなどによって構成される図示しない記憶部を含み、設定された情報をスライドショー設定81として記憶部に記憶する。スライドショー処理部80は、スライドショー設定時、たとえばスライドショー開始前に、ユーザによる操作入力部30の操作に応答して、スライドショー設定81を設定する。
【0031】
スライドショー設定81は、ファイル再生時間82およびテロップ情報83を含む。テロップ情報83は、表示方向84、フォント85、表示位置86およびスクロール87の情報を含む。予め定める表示時間であるファイル再生時間82は、1つの静止画像を表示する時間である。制御部10は、ファイル再生時間82に設定されている再生時間間隔で、表示部20に表示する静止画像を次の静止画像に変える。
【0032】
表示方向84は、テロップを表示する方向を示す情報である。表示方向84には、「縦」または「横」が設定される。「縦」は、縦方向、つまり縦書きで表示することを示し、「横」は、横方向、つまり横書きで表示することを示す。フォント85は、テロップに表示する文字のサイズである。このフォント85設定されているサイズに基づいてテロップに表示するテロップの長さ、つまり文字列の長さが計算される。フォント85には、各文字の縦方向のサイズおよび横方向のサイズが設定される。
【0033】
表示位置86は、後述するテロップ表示領域のうちどの位置のテロップ表示領域に表示するかを表す情報である。後述する表示位置P1〜P4のうちのいずれか1つの位置が設定される。スクロール87は、スクロール有効無効を表す情報、すなわちスクロールを有効にするか無効にするかを表す情報である。スクロール87には、「有効」または「無効」が設定される。「有効」は、スクロールすることを示し、「無効」は、スクロールしないことを示す。
【0034】
記憶手段であるUSBメモリ90は、表示装置1に着脱可能なUSBメモリによって構成される。USBメモリ90には、情報を記憶するための領域である情報記憶部91が形成される。情報記憶部91は、USBメモリ90に形成される記憶領域である。情報記憶部91は、スライドショーとして表示するための複数の画像ファイル93を記憶する。複数の画像ファイル93は、画像フォルダ92単位にまとめられて情報記憶部91に記憶される。画像ファイル93は、ユーザによって予めUSBメモリ90に記憶される。
【0035】
画像フォルダ92は、フォルダ構成データを含む。フォルダ構成データは、画像フォルダ92に含まれる画像ファイル93が画像フォルダ92にどのような構成で収容されているかを示す情報である。具体的には、フォルダ構成データは、画像フォルダ92に含まれる画像ファイル93が記憶されているメモリアドレスなどの情報である。図2に示した情報記憶部91には、ファイル名「image(1).jpg」,「image(2).jpg」, 「image(3).jpg」などの画像ファイル93が記憶されていることを示している。
【0036】
画像ファイル93は、画像データおよびその画像データに付加されたメタデータを含む。画像データは、静止画像を表すデータである。メタデータは、同じ画像ファイル93に含まれる画像データによって表される静止画像に関するデータであり、メタデータについては、図2でさらに詳述する。
【0037】
図2は、メタデータ96が付加されている画像ファイル95を説明するための図である。図2には、ファイル名「image.jpg」の画像ファイル95が示され、その下側に、その画像ファイル95に付加されているメタデータ96が示されている。
【0038】
メタデータ96は、画像ファイル95に記憶される画像データが表す静止画像に関するデータである。メタデータ96は、「全般」、「セキュリティ」、「詳細」および「以前のバージョン」に分類されている。「詳細」に分類されているデータには、「プロパティ」に関するデータがある。さらに、「プロパティ」に関するデータの中に、「コメント」を表すデータがある。「コメント」を表すデータは、ユーザコメントが記憶される。ユーザコメントは、「コメント」を表すデータの中で、「元の場所」で示されるコメント欄97に記憶される。ユーザコメントは、ユーザが操作入力部30を操作して、コメント欄97に入力することができる。図2に示したコメント欄97には、「テロップを表示します」というコメントが入力されている。
【0039】
JPGファイルなどのユーザコメントは、ユーザがその画像ファイルに関する補足情報として用いられるだけであるが、本発明に係る表示装置1は、コメント欄97に入力された文字列をテロップとして表示可能にするものである。
【0040】
図3は、ユーザコメントのメタデータが記憶されるRAM50のアドレスを説明するための図である。制御部10は、USBメモリ90が装着されると、USB処理部60によってUSBメモリ90から読み出された画像情報52およびメタデータ情報53を、USB処理部60から受け取り、受け取った画像情報52およびメタデータ情報53をRAM50に書き込んで記憶する。
【0041】
図3に示したデータ100およびデータ110は、RAM50に記憶されているメタデータの一部を、エディタによって人が認識できる形式に編集して表示したものである。データ100およびデータ110は、アドレス欄101、補足説明欄102およびデータ欄103に分けられている。データ100およびデータ110は、複数の行からなっており、各行に、左側からアドレス欄101の内容、補足説明欄102の内容およびデータ欄103の内容が示される。
【0042】
アドレス欄101は、RAM50のメモリアドレスを5桁の16進数の数字で表わしている。補足説明欄102は、同じ行のアドレス欄101が示すアドレスに記憶されるデータの説明を、テキストで表している。データ欄103は、同じ行のアドレス欄101が示すアドレスに記憶されるデータを、16進数の数字で表わしている。
【0043】
図3に示したデータ100およびデータ110は、圧縮ファイルであるJPG(Joint Photographic Experts Group)ファイルの画像ファイルの例である。JPGファイルの場合、フォルダ情報にExif(Exchangeable Image File Format)情報が定義されている。Exif情報には、「画像の幅」および「画像の高さ」などのタグが付けらており、それぞれのタグに識別情報(以下「タグID」という)が割り振られている。たとえば、「画像の幅」であれば、タグIDは、「256」(10進数)である。タグIDが割り振られているか否かで、そのタグIDのメタデータが付加されているか否かを判断することができる。
【0044】
また、JPGファイルの場合、アドレス「00000」から画像情報が記憶され、画像情報に続いてメタデータが記憶される。データ100のアドレス欄101が示すアドレス「0086A」は、ユーザコメントのタグIDが割り振られるアドレスである。ユーザコメントのタグIDは「37510」(10進数)であり、16進数では「9286」である。
【0045】
図3に示したデータ100では、アドレス欄101が「0086A」の行の補足説明欄102には、「<ユーザコメント>[0]」と示され、同じ行のデータ欄103には、「9286」と示されている。すなわち、ユーザコメントのタグID[9286]が、アドレス「0086A」に割り振られているので、ユーザコメントのメタデータが付加されていることがわかる。
【0046】
データ100のアドレス欄101が示すアドレス「00872」には、ユーザコメントが記憶されているアドレスが記憶されている。図3に示したデータ100では、アドレス欄101が示すアドレス「00872」の行の補足説明欄102には、「===>Pointer(00001056)[0]」と示され、同じ行のデータ欄103には、「00 00 10 38」と示されている。すなわち、ポインタが示すアドレス「01056」に、ユーザコメントが記憶されていることを示している。
【0047】
JPGファイルの場合、データ欄103の「00 00 10 38」という値は、TIFF(Tagged Image File Format)ヘッダの先頭アドレスからユーザコメントのメタデータのアドレスへのオフセットである。TIFFヘッダの先頭アドレスが「0001E」(16進数)であるので、ユーザコメントのメタデータのアドレスは、「0001E」+「00001038」=「01056」となり、補足説明欄102のポインタの値が「00001056」となっている。
【0048】
データ110は、データ100のポインタが示すアドレス「01056」に記憶されるユーザコメントの例を示す。アドレス「01056」の行のデータ欄103には、「55 4F 49 43 4F 44 45 00 C6 30 ED 30 C3 30 D7 30」と示され、アドレス「01066」の行のデータ欄103には、「92 30 68 88 3A 79 57 30 7F 30 59 30」と示されている。このユーザコメントのうち、「C6 30」は「テ」の文字、「ED 30」は「ロ」の文字、「C3 30」は「ッ」の文字、「D7 30」は「プ」の文字、「92 30」は「を」の文字、「68 88」は「表」の文字、「3A 79」は「示」の文字、「57 30」は「し」の文字、「7F 30」は「ま」の文字、および「59 30」は「す」の文字を表すので、ユーザコメント111としては、「テロップを表示します」という文字列からなるコメントであることを表している。
【0049】
図4は、テロップの表示例を示す図である。図4(a)は、スライドショーで1つの静止画像が表示されているときに、テロップ表示領域121に、図3に示したユーザコメント「テロップを表示します」というテロップが表示される表示画面120の例である。図4(b)は、スライドショーで1つの静止画像が表示されているときに、テロップ表示領域131に、図3に示したユーザコメント「テロップを表示します」というテロップが表示される表示画面130の例である。
【0050】
テロップ表示領域121は、文字列を横書きでテロップとして表示するための領域である。図4(a)に示した表示画面120では、テロップ表示領域121が表示画面の下端部に形成されている。テロップ表示領域131は、文字列を縦書きでテロップとして表示するための領域である。図4(b)に示した表示画面130では、テロップ表示領域131が表示画面の右端部に形成されている。
【0051】
図5は、スライドショー処理部80によって設定可能な表示位置の例を示す図である。図5(a)は、横書きの場合に選択可能な表示位置を示す表示画面140の例であり、図5(b)は、縦書きの場合に選択可能な表示位置を示す表示画面150の例である。
【0052】
図5(a)に示した表示画面140では、表示画面140が4つの横長の矩形領域に分割され、各矩形領域には、表示画面140に向かって上側から、表示位置P1、表示位置P2、表示位置P3、および表示位置P4と命名されている。ユーザは、操作入力部30による操作によって、これらの4つの表示位置の中から所望の表示位置を選択することができる。選択された表示位置は、スライドショー設定81の表示位置86として記憶される。
【0053】
図5(b)に示した表示画面150では、表示画面150が4つの縦長の矩形領域に分割され、各矩形領域には、表示画面150に向かって左側から、表示位置P1、表示位置P2、表示位置P3、および表示位置P4と命名されている。ユーザは、操作入力部30による操作によって、これらの4つの表示位置の中から所望の表示位置を選択することができる。選択された表示位置は、スライドショー設定81の表示位置86として記憶される。
【0054】
図6は、スライドショー処理の処理手順を示すフローチャートである。USBメモリ90が装着されたことをUSB処理部60が検出し、制御部10が、USB処理部60からUSBメモリ90が装着されたことを知らされたとき、または、たとえば表示部20に表示されるメニューから操作入力部30によってスライドショー機能が選択されたとき、ステップA1に移る。
【0055】
ステップA1では、制御部10は、スライドショー処理部80からスライドショー設定81をRAM50に読み込む。具体的には、制御部10は、スライドショー処理部80からスライドショー設定81を読み出し、読み出したスライドショー設定81をスライドショー情報54としてRAM50に書き込んで記憶する。したがって、スライドショー情報54は、ファイル再生時間82およびテロップ情報83を含む。テロップ情報83は、表示方向84、フォント85、表示位置86およびスクロール87の情報を含む。
【0056】
読出工程であるステップA2では、制御部10は、USBメモリ90から再生ファイル、つまり画像ファイルをRAM50に読み込む。具体的には、制御部10は、USB処理部60がUSBメモリ90から読み出した画像ファイル、すなわち画像データおよびメタデータを受け取り、受け取った画像データを画像情報52としてRAM50に書き込んで記憶し、受け取ったメタデータをメタデータ情報53としてRAM50に書き込んで記憶する。
【0057】
ステップA3では、制御部10は、メタデータが付加されているか否かを判定する。メタデータ情報53に含まれるタグIDに、ユーザコメントのタグIDが割り振られているとき、メタデータが付加されていると判定し、ステップA4に進む。メタデータ情報53に含まれるタグIDに、ユーザコメントのタグIDが割り振られていないとき、メタデータが付加されていないと判定し、ステップA13に進む。
【0058】
ステップA4では、制御部10は、メタデータの場所、つまりアドレスを特定する。具体的には、制御部10は、ユーザコメントのメタデータのアドレスを、たとえば、図3に示した例のように、データ100のアドレス「00872」が示すポインタの値「00001056」として特定する。ステップA5では、制御部10は、メタデータを抽出する。具体的には、制御部10は、ステップA4で特定したアドレス、すなわち特定したポインタの値のアドレスから、図3に示した例のように、ユーザコメントのメタデータを読み出す。ステップA6では、制御部10は、文字列変換処理部71によってメタデータを、図3に示した例のように、文字列に変換する。
【0059】
ステップA7では、制御部10は、スクロール有効無効設定は有効か否かを判定する。制御部10は、RAM50に記憶されるスライドショー情報54に含まれるスクロール87に「有効」が設定されているとき、スクロール有効無効設定は有効であると判定し、ステップA15に進む。RAM50に記憶されるスライドショー情報54に含まれるスクロール87に「無効」が設定されているとき、スクロール有効無効設定は有効でないと判定し、ステップA8に進む。ステップA8では、制御部10は、「スクロール無し」をスクロールの有無を示すフラグとしてRAM50に記憶する。
【0060】
ステップA9では、制御部10は、再生ファイルの映像を表示する。具体的には、RAM50に記憶される画像情報52の中から表示すべき再生ファイル、すなわち画像ファイルに含まれる静止画像データを読み出し、読み出した静止画像データを表示部20に送る。表示部20は、制御部10から受け取った静止画像データを映像として表示する。
【0061】
ステップA10では、制御部10は、テロップ表示位置にテロップを表示する。具体的には、制御部10は、ステップA6で変換した文字列を、映像変換処理部72によって、文字列画像データに変換する。映像変換処理部72は、制御部10から受け取るスライドショー情報54に基づいて、制御部10から受け取る文字列を文字列画像データに変換する。
【0062】
より詳細には、映像変換処理部72は、制御部10から受け取る文字列を、スライドショー情報54に含まれるフォント85に設定されているサイズで、スライドショー情報54に含まれる表示方向84に設定されている方向に表示される文字列画像データに変換する。そして、変換した文字列画像データを、制御部10に送る。制御部10は、映像変換処理部72から受け取った文字列画像データを、表示画面の領域のうち、スライドショー情報54に含まれる表示位置86に設定されている位置に表示されるように、静止画像データに合成し、合成した画像データを表示部20に送る。表示部20は、制御部10から受け取った合成された画像データを映像として表示する。ステップA9,A10は、合成工程および表示工程である。
【0063】
ステップA11では、制御部10は、「スクロール有り」であるか否かを判定する。RAM50に記憶されるスクロールの有無を示すフラグが「スクロール有り」のとき、「スクロール有り」であると判定し、ステップA20に進む。RAM50に記憶されるスクロールの有無を示すフラグが「スクロール無し」のとき、「スクロール有り」でないと判定し、ステップA12に進む。
【0064】
ステップA12では、制御部10は、設定された再生時間が経過したか否かを判定する。具体的には、表示装置1は、図示しない計時手段を有し、制御部10は、計時手段が計時する時間に基づいて、現在表示している静止画像の表示を開始した時点から、RAM50に記憶されるスライドショー情報54に含まれるファイル再生時間82が示す再生時間が経過したか否かを判断する。再生時間が経過したとき、ステップA2に戻り、再生時間が経過しなかったとき、ステップA12に戻る。
【0065】
ステップA13では、制御部10は、再生ファイルの映像を表示する。具体的には、RAM50に記憶される画像情報52の中から表示すべき再生ファイル、すなわち画像ファイルに含まれる画像データを読み出し、読み出した画像データを表示部20に送る。表示部20は、制御部10から受け取った画像データを映像として表示する。
【0066】
ステップA14では、制御部10は、設定された再生時間が経過したか否かを判定する。具体的には、制御部10は、現在表示している静止画像の表示を開始した時点から、RAM50に記憶されるスライドショー情報54に含まれるファイル再生時間82が示す再生時間が経過したとき、ステップA2に戻り、現在表示している静止画像の表示を開始した時点から、RAM50に記憶されるスライドショー情報54に含まれるファイル再生時間82が示す再生時間が経過しなかったとき、ステップA14に戻る。
【0067】
ステップA15では、制御部10は、テロップ表示方向が縦であるか否かを判定する。制御部10は、RAM50に記憶されるスライドショー情報54に含まれる表示方向84に「縦」が設定されているとき、テロップ表示方向が縦であると判定し、ステップA18に進む。RAM50に記憶されるスライドショー情報54に含まれる表示方向84に「横」が設定されているとき、テロップ表示方向が縦でないと判定し、ステップA16に進む。
【0068】
ステップA16では、制御部10は、テロップが横サイズ以上であるか否かを判定する。横サイズは、横書き用のテロップ表示領域、つまり図5(a)に示したテロップ表示領域の長手方向、つまり横方向の長さであり、たとえば表示画面の横方向の長さである。制御部10は、テロップの長さを、RAM50に記憶されるスライドショー情報54に含まれるフォント85の横方向のサイズに基づいて、文字列に含まれるすべての文字の横方向のサイズを合計する。制御部10は、合計した値が横サイズ以上であるとき、テロップが横サイズ以上であると判定し、ステップA17に進む。合計した値が横サイズ以上でないとき、テロップが横サイズ以上でないと判定し、ステップA8に進む。ステップA17では、制御部10は、「スクロール有り」をスクロールの有無を示すフラグとしてRAM50に記憶し、ステップA9に進む。
【0069】
ステップA18では、制御部10は、テロップが縦サイズ以上であるか否かを判定する。縦サイズは、縦書き用のテロップ表示領域、つまり図5(b)に示したテロップ表示領域の長手方向、つまり縦方向の長さであり、たとえば表示画面の縦方向の長さである。制御部10は、RAM50に記憶されるスライドショー情報54に含まれるフォント85の縦方向のサイズに基づいて、文字列に含まれるすべての文字の縦方向のサイズを合計し、合計した値をテロップの長さとして算出する。制御部10は、テロップの長さが縦サイズ以上であるとき、テロップが縦サイズ以上であると判定し、ステップA17に進む。テロップの長さが縦サイズ以上でないとき、テロップが縦サイズ以上でないと判定し、ステップA19に進む。ステップA19では、制御部10は、「スクロール無し」をスクロールの有無を示すフラグとしてRAM50に記憶し、ステップA9に進む。
【0070】
ステップA20では、制御部10は、再生時間よりテロップのスクロール時間が長いか否かを判定する。テロップのスクロール時間は、テロップとして表示する文字列に含まれる文字が順次テロップ表示領域に表示され、スクロールされて、テロップ表示領域から消えるまでの時間である。すなわち、制御部10は、表示方向が「横」である場合、ステップA16で求めた横サイズを、スクロール速度で除算し、除算した値をテロップのスクロール時間とする。表示方向が「縦」である場合、ステップA18で求めた縦サイズを、スクロール速度で除算し、除算した値をテロップのスクロール時間として算出する。スクロール速度は、文字列を移動させる速度であり、たとえばスライドショー設定81に予め設定されている。
【0071】
制御部10は、算出したテロップのスクロール時間が、RAM50に記憶されるスライドショー情報54に含まれるファイル再生時間82が示す再生時間よりも長いとき、再生時間よりテロップのスクロール時間が長いと判定し、ステップA23に進む。算出したスクロール時間が、RAM50に記憶されるスライドショー情報54に含まれるファイル再生時間82が示す再生時間よりも長くないとき、再生時間よりテロップのスクロール時間が長くないいと判定し、ステップA21に進む。
【0072】
ステップA21では、制御部10は、テロップをスクロール表示する。具体的には、制御部10は、予め定める時間間隔で、テロップ表示領域に表示する文字列をスクロール速度に応じて移動し、移動した文字列に対して、ステップA10での処理と同様に処理して、文字列画像データに変換し、変換した文字列画像データを、ステップA10での処理と同様に静止画像データに合成し、合成した画像データを表示部20に送る。表示部20は、制御部10から受け取った合成された画像データを映像として表示する。
【0073】
ステップA22では、制御部10は、設定された再生時間が経過したか否かを判定する。具体的には、制御部10は、現在表示している静止画像の表示を開始した時点から、RAM50に記憶されるスライドショー情報54に含まれるファイル再生時間82が示す再生時間が経過したとき、ステップA2に戻り、現在表示している静止画像の表示を開始した時点から、RAM50に記憶されるスライドショー情報54に含まれるファイル再生時間82が示す再生時間が経過しなかったとき、ステップA21に戻る。制御部10は、ステップA22からステップA2に戻るとき、RAM50に記憶されるスライドショー情報54に含まれるファイル再生時間82を、スライドショー処理部80に記憶されるスライドショー設定81に含まれるファイル再生時間82の値に設定し直して、ステップA2に戻る。
【0074】
ステップA23では、制御部10は、テロップのスクロール時間を今回の再生時間として設定し、ステップA21に進む。具体的には、制御部10は、ステップA20で算出したテロップのスクロール時間を、RAM50に記憶されるスライドショー情報54に含まれるファイル再生時間82として記憶して、ステップA21に進む。
【0075】
このように、情報を表示する表示部20を含み、複数の静止画像を順次表示部20に表示するスライドショー機能を有する表示装置で静止画像を表示するにあたって、着脱可能なUSBメモリ90は、静止画像を表す画像データと該静止画像に関連する情報を文字列で表すメタデータとを対応付けて記憶する。そして、制御部10は、装着されたUSBメモリ90に記憶される画像データが表す静止画像をスライドショー機能によって順次表示部20に表示させるとき、表示部20に表示すべき静止画像の画像データに対応付けられるメタデータをUSBメモリ90から読み出し、表示部20に表示すべき静止画像に、前記読み出したメタデータが表す文字列をテロップとして合成し、文字列を合成した静止画像を表示部20に表示させる。したがって、ユーザコメントなどの文字列をメタデータとして着脱可能なUSBメモリ90に記憶しておけば、スライドショー機能でテロップを表示することができる。
【0076】
さらに、制御部10は、文字列をスクロールして表示部20に表示させるので、メタデータが表す文字列、たとえばユーザコメントを目立つように表示することができる。
【0077】
さらに、表示部20は、表示画面を有する。そして、制御部10は、表示画面の領域内に文字列をテロップとして表示するためのテロップ表示領域を形成し、前記メタデータが表す文字列の長さがテロップ表示領域の長手方向の長さ以上であるとき、前記メタデータが表す文字列をテロップ表示領域内でスクロールして表示部20に表示させる。したがって、文字数の多い文字列を表示することができる。
【0078】
さらに、スライドショー処理部80は、1つの静止画像を表示するためのファイル再生時間82を記憶する。そして、制御部10は、表示部20に表示する静止画像の画像データに対応付けられるメタデータが表す文字列をスクロールして表示するのに要するスクロール時間が、スライドショー処理部80に記憶されるファイル再生時間82よりも長いとき、ファイル再生時間82を前記スクロール時間に変更する。したがって、静止画像の表示時間が短い場合には、スクロールする文字列の表示が完了するまで表示時間が自動的に延長されるので、ユーザの利便性が向上する。
【0079】
さらに、表示部20は、表示画面を有する。操作入力部30は、表示画面の領域のうち文字列をテロップとして表示する位置を指定する。そして、制御部10は、表示画面の領域のうち操作入力部30によって指定された位置に、前記メタデータが表す文字列をテロップとして表示する。したがって、ユーザは、テロップを表示する位置を事前に設定することによって、所望の位置にテロップを表示することができる。
【0080】
さらに、情報を表示する表示部20と、静止画像を表す画像データと該静止画像に関連する情報を文字列で表すメタデータとを対応付けて記憶するUSBメモリ90とを含み、複数の静止画像を順次表示部20に表示するスライドショー機能を有する表示装置で静止画像を表示する表示方法で静止画像を表示するにあたって、図6に示したフローチャートにおいて、ステップA2では、装着されたUSBメモリ90に記憶される画像データが表す静止画像をスライドショー機能によって順次表示部20に表示させるとき、表示部20に表示すべき静止画像の画像データに対応付けられるメタデータをUSBメモリ90から読み出す。ステップA9,A10では、表示部20に表示すべき静止画像に、ステップA2で読み出したメタデータが表す文字列をテロップとして合成する。そして、ステップA9,A10では、ステップA9,A10で文字列が合成された静止画像を表示部20に表示する。したがって、ユーザコメントなどの文字列をメタデータとして着脱可能なUSBメモリ90に記憶しておけば、スライドショー機能でテロップを表示することができる。
【符号の説明】
【0081】
1 表示装置
10 制御部
20 表示部
21 コントローラ
22 VRAM
23 液晶モニタ
30 操作入力部
40 ROM
50 RAM
60 USB処理部
70 メタデータ処理部
71 文字列変換処理部
72 映像変換処理部
80 スライドショー処理部
81 スライドショー設定部
90 USBメモリ
91 情報記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を表示する表示手段を含み、複数の静止画像を順次表示手段に表示するスライドショー機能を有する表示装置であって、
静止画像を表す画像データと該静止画像に関連する情報を文字列で表すメタデータとを対応付けて記憶する着脱可能な記憶手段と、
装着された記憶手段に記憶される画像データが表す静止画像をスライドショー機能によって順次表示手段に表示させるとき、表示手段に表示すべき静止画像の画像データに対応付けられるメタデータを記憶手段から読み出し、表示手段に表示すべき静止画像に、前記読み出したメタデータが表す文字列をテロップとして合成し、文字列を合成した静止画像を表示手段に表示させる制御手段とを含むことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記制御手段は、文字列をスクロールして表示手段に表示させることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記表示手段は、表示画面を有し、
前記制御手段は、表示画面の領域内に文字列をテロップとして表示するためのテロップ表示領域を形成し、前記メタデータが表す文字列の長さがテロップ表示領域の長手方向の長さ以上であるとき、前記メタデータが表す文字列をテロップ表示領域内でスクロールして表示手段に表示させることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
1つの静止画像を表示するための予め定める表示時間を記憶する第2の記憶手段をさらに含み、
前記制御手段は、前記表示手段に表示する静止画像の画像データに対応付けられるメタデータが表す文字列をスクロールして表示するのに要するスクロール時間が、第2の記憶手段に記憶される予め定める表示時間よりも長いとき、予め定める表示時間を前記スクロール時間に変更することを特徴とする請求項2または3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記表示手段は、表示画面を有し、
表示画面の領域のうち文字列をテロップとして表示する位置を指定する指定手段をさらに含み、
前記制御手段は、表示画面の領域のうち指定手段によって指定された位置に、前記メタデータが表す文字列をテロップとして表示することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の表示装置。
【請求項6】
情報を表示する表示手段と、静止画像を表す画像データと該静止画像に関連する情報を文字列で表すメタデータとを対応付けて記憶する記憶手段とを含み、複数の静止画像を順次表示手段に表示するスライドショー機能を有する表示装置で静止画像を表示する表示方法であって、
装着された記憶手段に記憶される画像データが表す静止画像をスライドショー機能によって順次表示手段に表示させるとき、表示手段に表示すべき静止画像の画像データに対応付けられるメタデータを記憶手段から読み出す読出工程と、
表示手段に表示すべき静止画像に、読出工程で読み出したメタデータが表す文字列をテロップとして合成する合成工程と、
合成工程で文字列が合成された静止画像を表示手段に表示する表示工程とを含むことを特徴とする表示方法。

【図3】
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【図5】
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【図6】
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【図1】
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【図2】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−221129(P2012−221129A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−84909(P2011−84909)
【出願日】平成23年4月6日(2011.4.6)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】