説明

表示装置及び表示制御プログラムを記録した記録媒体

【課題】表示画面に画面故障が発生した場合でも、手間を掛けずに表示優先度に応じた表示切替を迅速に行うことができる表示装置を提供する。
【解決手段】複数の情報内容を表示優先度設定手段6により設定された表示優先度に対応して出力表示部2の表示画面2aの所定位置に各分割表示する装置で、表示画面2aが故障した際に画面故障を検出する故障検出自動通知手段7と、この故障検出自動通知手段7からの画面故障通知及び故障画面位置の情報と表示優先度設定手段6で設定された表示優先度とから、画面故障後の健全な表示画面で表示する情報内容と表示位置を決定する表示優先度決定手段9と、この表示優先度決定手段9の決定した表示する情報内容と表示位置に基づいて出力表示部2の表示画面2aの自動表示切替を行う自動表示切替手段10を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば電力系統監視制御システム等に用いられる表示装置及び表示制御プログラムを記録した記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
電力系統監視制御システム等においては、集中監視所に表示装置の集合表示盤あるいは需給監視盤、多目的表示盤など配置し、運転員が表示盤等に表示されたコンテンツ(情報内容)を見るようにしてシステムの監視、制御を行っている。また表示装置の出力表示部である表示盤等には、複数個のCRT(Cathode Ray Tube)を用いた表示器を設けたり、DMD(Digital Micro mirror Device)を用いた表示器を分割したりすることによって複数の画面が設けられ、個々の画面に複数の監視、制御に係る情報内容がそれぞれ同時に表示されるようになっている。
【0003】
そして、表示盤の画面自体に故障が発生した場合、運転員は故障発生を認識し、残った正常動作する画面について優先度に応じた監視、制御の情報の取捨選択を行い、残った優先度の高い監視、制御の情報について、その情報内容を表示する画面の表示位置の割り振りを手動で行い、システムの監視、制御を継続するようにしている。こうした表示装置としては、例えば、図17に示すものがある。
【0004】
図17の表示装置101は、複数の監視、制御に係る情報内容が複数の画面に個々表示される出力表示部102において画面故障が発生した場合、その画面故障を故障検出手段103で検出し、故障検出手段103での故障検出に基づいて故障情報出力部104が故障情報を出力して運転員に画面故障を通知する。運転員は通知された故障情報をもとにして、手動により入力部の画面切替タッチパネル105や表示切替画面106を操作し、画面故障によって表示が欠落した情報内容が表示されるように表示切替手段107に対して表示切替要求を行い、出力表示部102の残りの正常動作する健全な画面によって再び必要な情報内容の表示を行う。
【0005】
しかし、このような表示装置101では、出力表示部102で画面故障が発生した際には、運転員の手動操作によって表示優先度の高いものが表示されるようにする表示切替が必要なことから、切替に手間が掛かり、また表示切替が完了するまでの間の系統運用に係る情報が伝達されない虞が生じてくる。さらに、集合表示盤、需給監視盤などの出力表示部102で、複数画面に跨った情報内容により重要な運用情報を表示している場合には、特に、迅速な表示切替が必要になる。
【0006】
なお、プラント監視装置において、プラント等に異常や事故が発生した時に、プランと重要機能モデルの中から運転員が最も注意すべきプラント機能を導き出し、優先的に必要な情報画面が自動レイアウトされて表示されるよう表示切替を行うようにしたもの(例えば、特許文献1参照)や、プラント状態を監視するためのプロセス表示装置において、予め設定された表示優先度を記憶しておき、プロセス状態判別により得た表示項目が表示中のものより高い表示優先度の場合に自動表示を行うようにしたもの(例えば、特許文献2参照)がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平06−027287号公報
【特許文献2】特開昭63−295921号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記の状況に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、電力系統監視制御システム等の表示装置で画面故障が発生した場合に、表示を切替えるのに手間が掛からず、迅速に表示優先度に応じた表示切替を行うことができ、電力系統等の運用に支障をきたす虞のない表示装置及び表示制御プログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の表示装置は、電力系統監視制御等に係る複数の情報内容を表示優先度設定手段により設定された表示優先度に対応して出力表示部の表示画面の所定位置に各分割表示する表示装置であって、前記表示画面が故障した際に画面故障を検出する故障検出自動通知手段と、この故障検出自動通知手段からの画面故障通知及び故障画面位置の情報と前記表示優先度設定手段で設定された表示優先度とから、画面故障後の健全な表示画面で表示する情報内容と表示位置を決定する表示優先度決定手段と、この表示優先度決定手段の決定した表示する情報内容と表示位置に基づいて前記出力表示部の表示画面の自動表示切替を行う自動表示切替手段を備えていることを特徴とする表示装置である。
【0010】
また、本発明の表示制御プログラムを記録した記録媒体は、前記表示装置の運用をコンピュータに実行させるようにしたことを特徴とする表示制御プログラムを記録した記録媒体である。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、電力系統監視制御システム等の表示装置に画面故障が発生しても、健全な画面を使って表示優先度のより高い情報内容を、手間を掛けることなく、迅速に表示切替を行って継続表示することができ、電力系統等の運用に支障をきたす虞もない等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る表示装置の構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における表示優先度データを示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における画面故障前の表示位置データを示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における画面故障後の表示位置データを示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る表示装置の構成図である。
【図6】本発明の第2の実施形態における表示優先度データを示す図である。
【図7】本発明の第2の実施形態における画面故障前の表示位置データを示す図である。
【図8】本発明の第2の実施形態における画面故障後の複数画面表示可能データを示す図である。
【図9】本発明の第2の実施形態における画面故障後の表示位置データを示す図である。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る表示装置の構成図である。
【図11】本発明の第3の実施形態における表示優先度データを示す図である。
【図12】本発明の第3の実施形態における画面故障前の表示位置データを示す図である。
【図13】本発明の第3の実施形態における画面故障後の表示位置データを示す図である。
【図14】本発明の第4の実施形態に係る表示装置の構成図である。
【図15】本発明の第5の実施形態に係る表示装置の構成図である。
【図16】本発明の第6の実施形態に係る表示装置の構成図である。
【図17】従来技術の表示装置を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0014】
(第1の実施形態)
先ず本発明の第1の実施形態を図1乃至図4により説明する。
【0015】
図1において、1は各種プラントや電力系統等の監視や制御を行うために設けられた表示装置であり、表示装置1には、監視や制御を行うために必要なコンテンツ(情報内容)を、その表示優先度に応じて運転員に見せるため、出力表示部2の複数設けられた表示画面2aの対応する位置の画面に表示されるよう表示処理を行う表示処理部3が設けられている。
【0016】
表示処理部3は、設定入力部4へ入力することにより各情報内容の表示優先度を設定する機能を備えると共に、設定された各情報内容の表示優先度を表示優先度データ5として保存する表示優先度設定手段6を備え、さらに出力表示部2の表示画面2aが故障した際に、その画面故障を検出すると共に画面故障情報と故障画面の位置情報を通知する機能を有する故障検出自動通知手段7とを備えている。なお、各情報内容の表示優先度の設定については、設定入力部4の表示優先度設定画面4aを操作することで、予め、また随時行えるようになっている。また複数の表示画面2aにおける画面毎の表示位置の優先度についても、例えば目に付き易く、見易い位置ほど優先度が高くなるよう設定できるようになっている。
【0017】
また、表示処理部3は、故障検出自動通知手段7からの画面故障通知と故障画面の位置情報、設定された情報内容の表示優先度に基づき、残っている故障していない健全な表示画面2aに表示する情報内容と表示位置を再決定する機能を有すると共に、画面故障後の再決定された表示位置を表示位置データ8として保存する表示優先度決定手段9を備えており、さらに表示処理部3は、表示優先度決定手段9からの画面故障に伴う表示優先度決定と表示位置データ8の更新の通知を受け、保存された再決定された表示位置の表示位置データ8をもとに出力表示部2の表示画面2aの表示切替を行う自動表示切替手段10を備えて構成されている。
【0018】
そして、上述の構成を有する表示装置1では、出力表示部2の表示画面2aの故障が検出された場合、次のようにして表示画面の切替が行われる。
【0019】
すなわち、先ず、設定入力部4の表示優先度設定画面4aを操作して入力することにより、各情報内容の表示優先度が表示優先度データ5として、予め保存がなされている。保存された表示優先度データ5は、例えば図2に表示優先度データを示すように、情報名称A,B,C,…,G,Hと各情報内容の表示優先度は、その順位が1を最大優先度となるようにして、2、3、…、7、8と優先度が小さくなるようになっている。
【0020】
一方、出力表示部2の表示画面2aは、例えば画面表示位置が上下方向に上段、下段の2段に分かれ、左右方向に左、中央、右の3つに区切られており、全体が6つの画面によって構成されている。そして、各画面には、図3に示す表示位置データのように、上段左画面に最大優先度の情報名称A(最大優先度:1)、上段右画面に情報名称C(優先度:3)、下段左画面に情報名称D(優先度:4)、下段右画面に情報名称E(優先度:5)、上段中央画面に情報名称G(7)、下段中央画面に情報名称H(8)が割り付けられ、各情報内容が表示されるようになっている。
【0021】
こうした状態で情報内容の表示を行っている表示装置1で、例えば出力表示部2の表示画面2aの上段左画面に故障が発生し、表示優先度が最大優先度となっている情報名称A(1)の情報内容の表示が行えなくなるとすると、故障検出自動通知手段7が表示画面2aの上段左画面の画面故障を検出し、画面故障情報と故障画面の位置情報を表示優先度決定手段9に通知する。
【0022】
画面が故障したとの通知を受けた表示優先度決定手段9は、故障画面の位置情報と表示されなくなった情報内容と、さらに表示優先度データ5に保存されている各情報内容の表示優先度とに基づき、表示画面2aのうちで故障せず残っている健全な画面に表示する各情報内容とそれぞれの表示位置を決定する。この際、表示画面2aに表示されている情報内容のうち、表示優先度が最も低い、優先度順位が8の下段中央画面の情報名称H(8)を削除し、この位置に画面故障で表示されなくなった表示優先度の優先度順位が1である情報名称A(1)の情報内容の表示を、他の情報内容の位置を替えることなく表示するよう決定し、表示位置データ8を図4に示すように更新し保存する。なお、表示優先度決定手段9は、情報内容の表示優先度の優先度順位が1以外の画面が故障した場合でも、同様に、表示優先度が最も低いものを削除し、例えば削除した位置に表示できなくなった情報内容を表示するよう決定する。
【0023】
その後、表示優先度決定手段9は、画面故障に伴う表示優先度決定と表示位置データ8の更新を自動表示切替手段10に通知する。この通知を受けた自動表示切替手段10は、再決定され更新された表示位置データ8をもとに、出力表示部2の表示画面2aの表示切替を行い、出力表示部2の表示画面2aに、画面故障で表示されなくなった情報内容の表示を行う。
【0024】
以上のように表示装置1を構成することで、出力表示部2の表示画面2aに故障が発生した場合でも、残った健全な画面を使って表示優先度のより高い情報内容が、手間を掛けず迅速に自動的に画面を切替えて継続表示できることになり、電力系統等の運用に支障をきたすことがなくなる。
【0025】
(第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態を図5乃至図9により説明する。なお、本実施形態は、第1の実施形態と表示優先度決定手段が主として異なり、他の点は第1の実施形態と略同様の構成であるため、同一部分は同一符号を付して説明を省略し、異なる点について説明する。
【0026】
図5において、11は各種プラントや電力系統等の監視や制御を行うために設けられた表示装置であり、表示装置11には、監視や制御を行うために必要なコンテンツ(情報内容)を、その表示優先度に応じて運転員に見せるため、出力表示部2の複数設けられた表示画面2aの対応する位置の画面に表示されるよう表示処理を行う表示処理部12が設けられている。
【0027】
表示処理部12は、各情報内容の表示優先度を設定する設定入力部4と、表示優先度を表示優先度データ5として保存する表示優先度設定手段6を備え、さらに出力表示部2の表示画面2aの画面が故障した場合、画面故障を検出し、画面故障情報と故障画面の位置情報と通知する機能を有する故障検出自動通知手段13を備えている。故障検出自動通知手段13は、さらに検出した故障画面が複数の画面を使って1つの情報内容を表示するものであるとすると、画面故障情報と故障画面の位置情報の通知を行うと共に、故障した画面を除いた健全な画面のなかで、複数の画面で表示する情報内容を、同じように一括して複数の画面で表示可能、例えば上下の2画面で表示する情報内容を上下あるいは左右に隣接する2画面で表示可能か否か、可能画面は何れかなどの画面情報を複数画面表示可能データ14として保存する。
【0028】
また表示処理部12は、故障検出自動通知手段13からの画面故障通知と故障画面の位置情報、設定された情報内容の表示優先度に基づき、表示されていた表示優先度が最も低い情報内容を削除するようにして、残っている故障していない健全な表示画面2aに表示する情報内容と表示位置を再決定する機能を有し、画面故障後の再決定された表示位置を表示位置データ8として保存する表示優先度決定手段15を備えている。
【0029】
この表示優先度決定手段15は、表示優先度が高い表示情報として複数の画面を使って1つの情報内容を表示している場合には、故障検出自動通知手段13からの画面故障通知と故障画面の位置情報、設定された情報内容の表示優先度、複数画面表示可能データ14の複数画面表示可能情報に基づいて、さらに複数の画面を使って1つの情報内容を表示する情報については、その情報内容を残った健全な表示画面2aの複数の画面で一括表示することが可能となるように各情報内容とそれらの表示位置を再決定する機能を有し、情報内容の表示を画面故障後に再決定された表示位置を表示位置データ8として保存するようになっている。
【0030】
さらにまた、表示処理部12は、表示優先度決定手段15からの画面故障に伴う表示優先度決定と表示位置データ8の更新の通知を受け、保存された再決定された表示位置の表示位置データ8をもとに出力表示部2の表示画面2aの表示切替を行う自動表示切替手段10を備えて構成されている。
【0031】
そして、上述の構成を有する表示装置11では、出力表示部2の表示画面2aの故障が検出された場合、故障画面が1つの情報内容を1つの画面で表示するものであると、上述の第1の実施形態と同様にして表示画面の切替が行われる。また表示優先度が高い1つの情報内容を複数の画面を使って表示するものを表示している場合、例えば故障した画面が1つの情報内容を複数の画面を使って表示するものであると、次のようにして表示画面の切替が行われる。
【0032】
すなわち、先ず、設定入力部4の表示優先度設定画面4aを操作して各情報内容の表示優先度入力し、表示優先度データ5に予め保存がなされている。保存された表示優先度データ5は、例えば図6に表示優先度データを示すように、情報名称A−1,A−2,B,C,…,F,Gと各情報内容の表示優先度は、その順位が1を最大優先度となるようにして、2、3、…、7と優先度が小さくなるようになっている。なお、情報名称A−1,A−2は、1つの情報内容となっていて、2つの画面で一括表示することを要し、表示優先度の順位が1となっている。
【0033】
一方、出力表示部2の表示画面2aは、例えば画面表示位置が上下方向に上段、下段の2段に分かれ、左右方向に左、中央、右の3つに区切られており、全体が6つの画面によって構成されている。そして、各画面には、図7に示す表示位置データのように、一括表示を要する情報名称A−1,A−2が上下に隣接するよう上段左画面に最大優先度の情報名称A−1(最大優先度:1)、下段左画面に情報名称A−2(最大優先度:1)が割り付けられている。さらに、上段右画面に情報名称C(優先度:3)、下段中央画面に情報名称E(優先度:5)、下段右画面に情報名称F(優先度:6)、上段中央画面に情報名称G(7)が割り付けられ、各情報内容が表示されるようになっている。
【0034】
こうした状態で情報内容の表示を行っている表示装置11で、例えば出力表示部2の表示画面2aの上段左画面に故障が発生し、表示優先度が最大優先度となっている情報名称A−1(1),A−2(1)の情報内容の一括表示が行えなくなるとすると、故障検出自動通知手段13が表示画面2aの上段左画面の画面故障を検出し、画面故障情報と故障画面の位置情報を表示優先度決定手段15に通知する。これと同時に故障検出自動通知手段13は、故障した画面を除いた健全な画面のなかで、2つの画面で表示する情報名称A−1(1),A−2(1)の情報内容を、同じように一括して上下の2つの画面で表示可能か否か、可能画面は何れか等の画面情報を複数画面表示可能データ14として図8に示すように保存する。
【0035】
また画面が故障したとの通知を受けた表示優先度決定手段15は、故障画面の位置情報と表示されなくなった情報内容と、表示優先度データ5として保存されている各情報内容の表示優先度と、さらに複数画面表示可能データ14の複数画面表示可能情報に基づき、残った健全な表示画面2aの複数画面により複数の画面で一括表示する情報内容の表示を可能とするよう各情報内容とそれぞれの表示位置を決定する。この際、表示画面2aに表示されている情報内容のうち、表示優先度が最も低い、例えば優先度順位が7の上段中央画面の情報名称G(7)を削除する。なお、情報内容の表示優先度の優先度順位が1以外の画面が故障した場合でも、同様に、表示優先度が最も低いものを削除する。
【0036】
さらに表示優先度決定手段15は、優先度順位が5の下段中央画面の情報名称E(5)を下段左画面に移し、上下に隣接する上段中央画面と下段中央画面に、画面故障で隣接表示できなくなった表示優先度の優先度順位が1である情報名称A−1(1),A−2(1)の情報内容を、その構成を崩さずに表示するように、また上段右画面と下段右画面の情報名称C(3)、情報名称F(6)の位置を替えることなく表示するよう決定し、表示位置データ8を図9に示すように更新し保存する。
【0037】
そして、表示優先度決定手段15は、画面故障に伴う表示優先度決定と表示位置データ8の更新を自動表示切替手段10に通知する。この通知を受けた自動表示切替手段10は、再決定された表示位置の表示位置データ8をもとに、出力表示部2の表示画面2aの表示切替を行い、出力表示部2の表示画面2aに、画面故障で表示されなくなった情報内容の表示を行う。
【0038】
なお、図7において、上段右画面情報名称C(3)を表示する上段右画面のみが故障した場合(情報名称A−1(1),A−2(1)を表示する上段左画面と下段左画面は故障せず)には、図示しないが、同様に表示優先度が最も低い上段中央画面の情報名称G(7)を削除し、この位置に故障して表示できなくなった情報名称C(3)の情報内容を表示するよう表示切替がなされる。
【0039】
以上のように表示装置11を構成することで、出力表示部2の表示画面2aのうち、複数画面で一括表示を要する情報内容の表示画面に故障が発生した場合でも、残った健全な画面を使って表示優先度のより高い情報内容が、複数画面で一括表示を要するものでも、手間を掛けず迅速に自動的に画面を切替えて継続表示できることになり、電力系統等の運用に支障をきたすことがなくなる。
【0040】
(第3の実施形態)
次に本発明の第3の実施形態を図10乃至図13により説明する。なお、本実施形態は、第1の実施形態と表示優先度決定手段が主として異なり、他の点は第1の実施形態と略同様の構成であるため、同一部分は同一符号を付して説明を省略し、異なる点について説明する。
【0041】
図10において、21は各種プラントや電力系統等の監視や制御を行うために設けられた表示装置であり、表示装置21には、監視や制御を行うために必要なコンテンツ(情報内容)を、その表示優先度に応じて運転員に見せるため、出力表示部2の複数設けられた表示画面2aの対応する位置の画面に表示されるよう表示処理を行う表示処理部22が設けられている。
【0042】
表示処理部22は、各情報内容の表示優先度を設定する設定入力部4と、表示優先度を表示優先度データ5として保存する表示優先度設定手段6を備え、さらに出力表示部2の表示画面2aの画面が故障した場合、画面故障を検出し、故障画面の位置情報と共に通知する機能を有し、また検出した故障画面が複数の画面を使って1つの情報内容を表示するものである場合、画面故障情報と故障画面の位置情報、さらに複数画面で情報内容を表示している旨を通知する機能を有する故障検出自動通知手段23を備えている。
【0043】
また、表示処理部22は、故障検出自動通知手段23からの画面故障通知と故障画面の位置情報、設定された情報内容の表示優先度に基づき、表示されていた表示優先度が最も低い情報内容を削除するようにして、残っている故障していない健全な表示画面2aに表示する情報内容と表示位置を再決定する機能を有し、画面故障後に再決定された表示位置を表示位置データ8として保存する表示優先度決定手段24を備えている。
【0044】
この表示優先度決定手段24は、表示優先度が高い表示情報として複数の画面を使って1つの情報内容を表示している場合には、故障検出自動通知手段23からの画面故障通知と故障画面の位置情報、設定された情報内容の表示優先度に基づいて、さらに複数の画面を使って1つの情報内容を表示する情報については、その情報内容を1つの画面に縮小表示するようにして、各情報内容とそれらの表示位置を再決定する機能を有し、画面故障後の再決定された表示位置を表示位置データ8として保存するようになっている。
【0045】
さらにまた、表示処理部22は、表示優先度決定手段24からの画面故障に伴う表示優先度決定と表示位置データ8の更新の通知を受け、保存された再決定された表示位置の表示位置データ8をもとに、出力表示部2の表示画面2aの表示切替を行う自動表示切替手段10を備えて構成されている。
【0046】
そして、上述の構成を有する表示装置21では、出力表示部2の表示画面2aの故障が検出された場合、故障画面が1つの情報内容を1つの画面で表示するものであると、上述の第1の実施形態と同様にして表示画面の切替が行われる。また故障画面が1つの情報内容を複数の画面を使って表示するものであると、次のようにして表示画面の切替が行われる。
【0047】
すなわち、先ず、設定入力部4の表示優先度設定画面4aを操作して各情報内容の表示優先度入力し、表示優先度データ5に予め保存がなされている。保存された表示優先度データ5は、例えば図11に表示優先度データを示すように、情報名称A−1,A−2,B,C,…,F,Gと各情報内容の表示優先度は、その順位が1を最大優先度となるようにして、2、3、…、7と優先度が小さくなるようになっている。なお、情報名称A−1,A−2は、1つの情報内容となっていて、2つの画面で一括表示することを要し表示優先度の順位が1となっている。
【0048】
一方、出力表示部2の表示画面2aは、例えば画面表示位置が上下方向に上段、下段の2段に分かれ、左右方向に左、中央、右の3つに区切られており、全体が6つの画面によって構成されている。そして、各画面には、図12に示す表示位置データのように、一括表示を要する情報名称A−1,A−2が上下に隣接するよう上段左画面に最大優先度の情報名称A−1(最大優先度:1)、下段左画面に情報名称A−2(最大優先度:1)が割り付けられている。さらに、上段右画面に情報名称C(優先度:3)、下段中央画面に情報名称E(優先度:5)、下段右画面に情報名称F(優先度:6)、上段中央画面に情報名称G(7)が割り付けられ、各情報内容が表示されるようになっている。
【0049】
こうした状態で情報内容の表示を行っている表示装置21で、例えば出力表示部2の表示画面2aの上段左画面に故障が発生し、表示優先度が最大優先度となっている情報名称A−1(1),A−2(1)の情報内容の一括表示が行えなくなるとすると、故障検出自動通知手段23が表示画面2aの上段左画面の画面故障を検出し、画面故障情報と故障画面の位置情報を表示優先度決定手段24に通知する。
【0050】
また画面故障の通知を受けた表示優先度決定手段24は、故障画面の位置情報と表示されなくなった情報内容と、表示優先度データ5として保存されている各情報内容の表示優先度に基づき、2つ画面を使って1つの情報内容を表示する情報名称A−1(1),A−2(1)の情報については、その情報内容を、その構成を崩さすことなく表示する情報名称A'(1)の1つの画面に縮小して表示することが可能とするように決定し、さらに情報名称A−1(1),A−2(1)の情報内容を縮小した情報名称A'(1)の情報内容を、画面故障前に情報名称A−2(1)の情報内容が表示されていた下段左画面に割り付け、他の情報名称C(3)、E(5)、F(6)、G(7)は、そのまま画面故障前の各位置の画面に割り付けて表示するよう決定し、表示位置データ8を図13に示すように更新し保存する。
【0051】
そして、表示優先度決定手段24は、画面故障に伴う表示優先度決定と表示位置データ8の更新を自動表示切替手段10に通知する。この通知を受けた自動表示切替手段10は、再決定された表示位置の表示位置データ8をもとに、出力表示部2の表示画面2aの表示切替を行い、出力表示部2の表示画面2aに、画面故障で表示されなくなった情報内容の表示を行う。
【0052】
以上のように表示装置21を構成することで、出力表示部2の表示画面2aのうち、複数画面で表示を要する情報内容の表示画面に故障が発生した場合でも、残った健全な画面を使って表示優先度のより高い情報内容が、複数画面で表示を要するものでも手間を掛けず迅速に自動的に画面を切替えて継続表示できることになり、電力系統等の運用に支障をきたすことがなくなる。
【0053】
なお、本実施形態では、2画面構成の情報内容を、画面故障により1画面に縮小表示するものを例示したが、3画面以上で構成された表示優先度の高い情報内容の場合には、1画面に縮小すると運転員が読み取り難くなるため、複数の画面を使い、各画面に縮小表示するようにし、表示優先度のより低い情報内容を削除する。
【0054】
(第4の実施形態)
次に本発明の第4の実施形態を図14により説明する。なお、本実施形態は、第1の実施形態と画面故障復帰後の表示を可能にする構成を有する点で異なり、他の点は第1の実施形態と略同様の構成であるため、同一部分は同一符号を付して説明を省略し、異なる点について説明する。
【0055】
図14において、31は各種プラントや電力系統等の監視や制御を行うために設けられた表示装置であり、表示装置31には、監視や制御を行うために必要なコンテンツ(情報内容)を、その表示優先度に応じて運転員に見せるため、出力表示部2の複数設けられた表示画面2aの対応する位置の画面に表示されるよう表示処理を行う表示処理部32が設けられている。
【0056】
表示処理部32は、表示優先度設定手段6、表示優先度決定手段9、自動表示切替手段10、故障検出自動通知手段33、表示位置データ復元手段34、故障復帰検出自動通知手段35を備えて構成されている。そして故障検出自動通知手段33は、出力表示部2の表示画面2aの画面が故障した場合、画面故障を検出し、画面故障情報と故障画面の位置情報とを表示優先度決定手段9に通知する機能と、表示位置データ復元手段34に画面故障を通知して起動する機能を有している。
【0057】
また表示位置データ復元手段34は、故障検出自動通知手段33からの画面故障の通知を受け起動することで、表示位置データ8に保存されている画面故障検出前の表示位置のデータを表示位置故障前データ36に待避させて保存する機能を有し、故障画面が復帰し故障復帰検出自動通知手段35により起動されると、表示位置故障前データ36に保存した画面故障検出前の表示位置データを表示位置データ8に復元する機能を有している。
【0058】
さらに故障復帰検出自動通知手段35は、故障していた画面が復帰した際、画面の復帰を検出する機能を有し、さらに画面の故障復帰を検出すると上記のように表示位置データ復元手段34を起動すると共に自動表示切替手段10を起動する機能を有している。
【0059】
そして、上述の構成を有する表示装置31では、表示画面2aの故障が検出された場合には、上記の第1の実施形態と同様にして表示画面の切替が行われる。また、故障した画面が復帰した場合には、次のようにして表示画面の切替が行われる。
【0060】
すなわち、出力表示部2の表示画面2aの故障した画面が復帰すると、故障復帰検出自動通知手段35が故障復帰を検出し、故障復帰を表示位置データ復元手段34と自動表示切替手段10に通知する。
【0061】
故障復帰が通知された表示位置データ復元手段34は、起動し、待避、保存していた画面故障検出前の表示位置のデータを、画面故障中に健全な画面を使って表示していた際の表示位置のデータに替えて表示位置データ8に復元する。一方、故障復帰が通知された自動表示切替手段10は、復元された表示位置データ8をもとに出力表示部2の表示画面2aの表示切替を行い、表示内容を画面故障検出前に表示していた情報内容にする。
【0062】
以上の通り表示装置31を構成することで、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られると共に、故障した画面が復帰した場合には、手間を掛けず迅速に画面故障前の状態に自動的に画面を切戻して継続表示できることになり、同様に電力系統等の運用に支障をきたすことがなくなる。
【0063】
(第5の実施形態)
次に本発明の第5の実施形態を図15により説明する。なお、本実施形態は、第2の実施形態と画面故障復帰後の表示を可能にする構成を有する点で異なり、他の点は第2の実施形態と略同様の構成であり、また画面故障復帰後の表示を可能にする構成は、第4の実施形態と略同様の構成であるため、同一部分は同一符号を付して説明を省略し、異なる点について説明する。
【0064】
図15において、41は各種プラントや電力系統等の監視や制御を行うために設けられた表示装置であり、表示装置41には、監視や制御を行うために必要なコンテンツ(情報内容)を、その表示優先度に応じて運転員に見せるため、出力表示部2の複数設けられた表示画面2aの対応する位置の画面に表示されるよう表示処理を行う表示処理部42が設けられている。
【0065】
表示処理部42は、表示優先度設定手段6、自動表示切替手段10、表示優先度決定手段15、表示位置データ復元手段34、故障復帰検出自動通知手段35、故障検出自動通知手段43を備えて構成されている。そして故障検出自動通知手段43は、出力表示部2の表示画面2aの画面が故障した場合、画面故障を検出し、画面故障情報と故障画面の位置情報とを表示優先度決定手段15に通知すると共に、複数画面で表示する情報内容の表示可能性等の画面情報を複数画面表示可能データ14として保存する機能と、表示位置データ復元手段34に画面故障を通知して起動する機能を有している。
【0066】
そして、上述の構成を有する表示装置41では、表示画面2aの故障が検出された場合には、上記の第2の実施形態と同様にして表示画面の切替が行われる。また、故障した画面が復帰した場合には、第4の実施形態と同様に、故障復帰検出自動通知手段35が表示画面2aの故障復帰を検出し、故障復帰を表示位置データ復元手段34と自動表示切替手段10に通知して表示画面の故障前の画面への切戻しが行なわれる。
【0067】
以上の通り表示装置41を構成することで、上記の第2の実施形態と同様の効果が得られると共に、故障した画面が復帰した場合には、第4の実施形態と同様、手間を掛けず迅速に画面故障前の状態に自動的に画面を切戻して継続表示できることになり、同様に電力系統等の運用に支障をきたすことがなくなる。
【0068】
(第6の実施形態)
次に本発明の第6の実施形態を図16により説明する。なお、本実施形態は、第3の実施形態と画面故障復帰後の表示を可能にする構成を有する点で異なり、他の点は第3の実施形態と略同様の構成であり、また画面故障復帰後の表示を可能にする構成は、第4の実施形態と略同様の構成であるため、同一部分は同一符号を付して説明を省略し、異なる点について説明する。
【0069】
図16において、51は各種プラントや電力系統等の監視や制御を行うために設けられた表示装置であり、表示装置51には、監視や制御を行うために必要なコンテンツ(情報内容)を、その表示優先度に応じて運転員に見せるため、出力表示部2の複数設けられた表示画面2aの対応する位置の画面に表示されるよう表示処理を行う表示処理部52が設けられている。
【0070】
表示処理部52は、表示優先度設定手段6、自動表示切替手段10、表示優先度決定手段24、表示位置データ復元手段34、故障復帰検出自動通知手段35、故障検出自動通知手段53を備えて構成されている。そして故障検出自動通知手段53は、出力表示部2の表示画面2aの画面が故障した場合、画面故障を検出し、画面故障情報と故障画面の位置情報とを表示優先度決定手段24に通知する機能と、表示位置データ復元手段34に画面故障を通知して起動する機能を有している。
【0071】
そして、上述の構成を有する表示装置51では、表示画面2aの故障が検出された場合には、上記の第3の実施形態と同様にして表示画面の切替が行われる。また、故障した画面が復帰した場合には、第4の実施形態と同様に、故障復帰検出自動通知手段35が表示画面2aの故障復帰を検出し、故障復帰を表示位置データ復元手段34と自動表示切替手段10に通知して表示画面の故障前の画面への切戻しが行なわれる。
【0072】
以上の通り表示装置51を構成することで、上記の第3の実施形態と同様の効果が得られると共に、故障した画面が復帰した場合には、第4の実施形態と同様、手間を掛けず迅速に画面故障前の状態に自動的に画面を切戻して継続表示できることになり、同様に電力系統等の運用に支障をきたすことがなくなる。
【0073】
なお、上記の各実施形態の表示装置1,11,21,31,41,51の各表示処理部3,12,22,32,42,52の各手段で、画面の故障、故障復帰の検出、表示の切替、切戻し等を実行するための各機能はコンピュータ上に構築されていて、それぞれコンピュータで実行可能となるようにプログラムされ、形成された表示制御プログラムをロードすることによって、コンピュータによる各機能の実行がなし得るようになっている。
【0074】
また、各機能を実行するための表示制御プログラムは、例えば磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどの記録媒体に書き込み、各装置のコンピュータに読み込ませることによって適用したり、通信媒体より伝送して各システムのコンピュータに読み込ませることによって適用するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0075】
1,11,21,31,41,51…表示装置、2…出力表示部、2a…表示画面、3,12,22,32,42,52…表示処理部、4…設定入力部、4a…表示優先度設定画面、5…表示優先度データ、6…表示優先度設定手段、7,13,23,33,43,53…故障検出自動通知手段、8…表示位置データ、9,15,24…表示優先度決定手段、10…自動表示切替手段、14…複数画面表示可能データ、34…表示位置データ保存復元手段、35…故障復帰検出自動通知手段、36…表示位置故障前データ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力系統監視制御等に係る複数の情報内容を表示優先度設定手段により設定された表示優先度に対応して出力表示部の表示画面の所定位置に各分割表示する表示装置であって、
前記表示画面が故障した際に画面故障を検出する故障検出自動通知手段と、この故障検出自動通知手段からの画面故障通知及び故障画面位置の情報と前記表示優先度設定手段で設定された表示優先度とから、画面故障後の健全な表示画面で表示する情報内容と表示位置を決定する表示優先度決定手段と、この表示優先度決定手段の決定した表示する情報内容と表示位置に基づいて前記出力表示部の表示画面の自動表示切替を行う自動表示切替手段を備えていることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記表示優先度決定手段が、複数画面で一括表示を要する情報内容を表示する表示画面の故障の際、前記故障検出自動通知手段からの画面故障通知及び故障画面位置の情報と、前記表示優先度設定手段に設定された複数画面で一括表示を要する情報内容の表示優先度と、一括表示を要する情報内容を表示し得る画面故障後の健全な複数の表示画面の位置情報とを得て、画面故障後の健全な前記表示画面で表示する情報内容と表示位置を表示優先度の低い情報内容を削除し高い情報内容を表示するよう決定するものであることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
前記表示優先度決定手段が、複数画面で構成する情報内容を表示する表示画面の故障の際、前記故障検出自動通知手段からの画面故障通知及び故障画面位置の情報と、前記表示優先度設定手段に設定された複数画面で構成する情報内容の表示優先度とを得て、複数画面で構成する情報内容は1画面に縮小表示するようにして、画面故障後の健全な前記表示画面で表示する情報内容と表示位置を決定するものであることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
【請求項4】
故障画面の復帰を検出する故障復帰検出自動通知手段と、画面故障前の表示情報内容、表示位置のデータの保存を行い、保存された画面故障前の表示情報内容、表示位置のデータをもとに画面故障前の表示位置に画面故障前の表示情報内容の復元を行う表示位置データ復元手段とが備えられ、前記故障復帰検出自動通知手段で故障画面の復帰を検出することにより、前記表示位置データ復元手段によって画面故障前の表示位置に画面故障前の表示情報内容を復元するものであることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の表示装置の運用をコンピュータに実行させるようにしたことを特徴とする表示制御プログラムを記録した記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2011−34155(P2011−34155A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−177177(P2009−177177)
【出願日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】