説明

表示装置

【課題】走査電極に供給する選択・非選択・反転電圧を1つの電源を用いて発生させる。
【解決手段】走査電極電圧補正回路1は、走査電極S1,S2,S3を選択状態とする選択電圧と、非選択状態とする非選択電圧と、電子放出素子2011〜2016に逆バイアス電圧を印加するための反転電圧を、走査電極選択回路5のスイッチ群の動作に同期して出力する。また、非発光期間であるブランキング期間において、非選択電圧又は反転電圧を出力する。さらに、1つの電源3により動作する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子放出素子をマトリックス状に配置したマルチ電子源を用いる表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、互いに直交する電極群の交点に電子源を設け、各電子源への印加電圧又は印加時間を調整することにより、電子源からの放出電子量を制御し、高電圧により放出電子を加速して蛍光体へ照射する自発光型のマトリックス方式ディスプレイが注目を集めている。
【0003】
この種のディスプレイは、一般的に、フィールドエミッションディスプレイ(FED)と呼ばれており、用いられる電子放出素子として、薄膜電子源を用いるもの、カーボナノチューブを用いるもの、表面伝導電子放出素子を用いるものなどがある。
【0004】
FEDに用いる表示パネルは、大まかに、マトリックス状に配置された複数の電子放出素子とこれらの電子放出素子を駆動する配線を設けたカソードパネルと、蛍光体が塗布されたアノードパネルとにより構成されている。
【0005】
図8に、カソードパネルのモデル図を示す。図8において、電子放出素子201が各画素を構成する。各電子放出素子は、垂直方向のデータ配線202と水平方向の走査配線203に挟まれた形で接続されている。D1〜Dmが各データ配線へのデータ信号を印加するデータ電極、S1〜Snが各走査配線への選択電圧と非選択電圧と反転電圧を印加する走査電極である。
【0006】
図9に、表示パネルに用いる電子放出素子として薄膜電子源を用いた場合の、電子源印加電圧Vと流れる電流Iの関係を示す。印加電圧Vが低電圧の領域(V<Vth)において、薄膜電子源の電流Iは非常に小さい。印加電圧がVthを超えると薄膜電子源に電流が流れ始め、印加電圧Vに対して流れる電流Iは指数関数的に増加する。
【0007】
図8に示す走査電極S1〜Snを駆動する走査電極選択手段は、各走査線に対して、走査線を選択状態とする選択電圧と、走査線を非選択状態とする非選択電圧と、電子放出素子に逆バイアスとする反転電圧を出力する。この反転電圧は、動作寿命を改善するためのものであり、下記特許文献1に記載されている。
【0008】
このように走査線の3値駆動を行う場合、図8に示すn本の走査電極を持つ表示パネルに対してはn×3個のスイッチを設け、3値駆動を行うための3つの電源を用いて走査電極の制御を行っている。これについて、下記特許文献2には、選択電圧を供給する電圧源と、非選択電圧を供給する電圧源と、休止電圧を供給する電圧源を用いることが記載されえいる。
【特許文献1】特開平11-95716公報
【特許文献2】特開2003−122289公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
FEDは、高コントラスト、高いピーク輝度、低消費電力である一方で、単純マトリクス構造であることから、駆動回路からみた負荷が大容量となる。したがって、大容量を駆動するための駆動デバイスが必要とされている。通常、ドライバと呼ばれる駆動システムは、半導体集積回路(LSI)にて実現するのが一般的であるが、大容量駆動を実現することから大きな充放電電流を流すことができる出力素子をLSI上に配置する必要があり、チップサイズ増加の課題がある。
【0010】
また、複数の種類の駆動電圧を実現するには、各々の駆動電圧に対応した複数の電源回路と、各駆動電圧を選択するスイッチを設ける必要があり、電源回路とLSIの回路規模の増大を招く。これらは、コストアップの大きな要因であり、FEDの駆動回路としては、低コスト化が求められる。
【0011】
そこで、本発明は、電源の数の削減とそれに伴って走査電極選択回路の構成の簡略化を行い、コストを抑えた信頼性の高い表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、増幅器から走査電極選択回路へ出力する電圧を時分割で変化させることで、走査電極選択回路のスイッチ数を削減し、また、1つの電源回路で複数種の駆動電圧を発生することで、走査電極を駆動するために必要とされる電源を削減できる。
【0013】
すなわち、本発明は、複数本の走査配線と、前記走査配線と交差する複数本のデータ配線と、前記走査配線とデータ配線との交点に対応して配置された複数の電子放出素子と、前記電子放出素子からの電子により発光する蛍光体とからなる表示パネルと、前記走査配線の走査電極に接続された走査電極選択回路と、前記走査電極に印加する走査電極駆動電圧を補正する走査電極電圧補正回路と、前記走査配線の抵抗による電圧降下の影響を演算する電圧降下補正回路と、前記電圧降下補正回路からの出力を前記データ配線のデータ電極に印加するデータ電極駆動回路と、前記電子放出素子からの放出電子を蛍光体へ収束して照射させる高圧発生回路を備えた表示装置において、前記走査電極電圧補正回路は、走査電極を選択状態とする選択電圧と、走査電極を非選択状態とする非選択電圧と、電子放出素子に逆バイアス電圧を印加するための反転電圧を、前記走査電極選択回路の選択・非選択・反転動作に同期して出力することを特徴とする。
【0014】
また、非発光期間である映像ブランキング期間に、非選択電圧と反転電圧を切り換えて出力する。さらに、走査電極電圧補正回路が1つの電源電圧により動作する。
【発明の効果】
【0015】
以上、本発明によれば、FEDのように高電圧を印加して電子を蛍光体に照射する表示パネルを用いた表示装置において、電源の数を減らすことによって、走査電極選択回路の構成が簡略化されてコストが抑えられ、信頼性の高い表示装置を提供することができる。
【0016】
また、本発明をマトリックス方式ディスプレイへ適用することにより、低コストで、信頼性の高い表示装置を提供することができる。なお、本発明は、薄膜電子源を実施例として説明するが、カーボナノチューブや表面伝導電子放出素子等の他の冷陰極素子を用いた表示装置に対しても有効である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を用いて、本発明の実施例を説明する。
【実施例1】
【0018】
本発明に係る表示装置について、図1から図5を用いて説明する。図1は、本実施例のブロック構成図である。図2は、図1の走査電極選択回路5と走査電極電圧補正回路1の回路構成図、図3は、図2の動作を説明するための動作波形図、図4は、走査電極電圧補正回路の構成図、図5は、図4の動作を説明するための動作波形図である。
【0019】
図1において、画像信号210と同期信号204が、タイミングコントローラ205へ入力される。タイミングコントローラ205は、画像データ207と、走査電極選択回路5のコントロール信号214を生成して出力する。電圧降下補正回路6は、走査配線抵抗よる電圧降下量を、画像データ207を用いて演算し、データ電極駆動回路7に駆動データとして出力し、データ電極駆動回路7は、表示パネル215の各データ電極に駆動電圧を出力する。
【0020】
走査電極選択回路5は、表示パネル215の各走査電極に接続され、走査電極駆動電圧を各走査電極へ供給する。走査電極選択回路5では、選択動作に係るスイッチのオン抵抗によっても電圧降下が発生する。
【0021】
電圧降下補正回路6は、スイッチのオン抵抗による電圧降下量と配線抵抗による電圧降下量を、画像データ207を用いて演算し、走査電極電圧補正回路1へ選択電圧を決めるための補正データを出力する。この補正データは、選択電圧を決めるデータであるとともに、非選択電圧と反転電圧を決めるデータでもある。これらのデータが時分割で、走査電極電圧補正回路1へ送られる。
【0022】
また、高圧回路220は、表示パネル215の蛍光体に電子放出素子(以下「電子源」ともいう。)からの放出電子を収束して照射させる。
【0023】
次に、図2と図3を用いて、走査電極電圧補正回路1と走査電極選択回路5の動作を説明する。なお、説明の便宜上、図2においては、走査電極(走査配線及び薄膜電子源を含む負荷)が3本の表示パネルについて説明する。
【0024】
図2において、走査電極電圧補正回路1は、基準電圧発生手段としてのデジタル−アナログ変換器(以下「DAC」という。)2と、増幅度が1倍の増幅器4から構成する。電源3の電圧は、スイッチSH1〜SH3のオン抵抗による電圧降下量と走査配線抵抗2031〜2036による電圧降下量を考慮した電圧より高い電圧に設定する。
【0025】
DAC2は、図3に示す水平表示期間Thd1〜Thd3において、電圧降下補正回路6にて演算した補正データに基づいて出力電圧Vo=VH+ΔVHを出力する。ここでの電圧ΔVHが電圧降下量に相当し、この電圧ΔVHは、電圧降下補正回路6で画像データ207の内容により応じて変化させる。DAC2からの出力電圧VH+ΔVHは、走査電極選択回路5に入力され、走査電極選択回路5は選択電圧VHを各走査電極へ供給する。また、DAC2が発生する非選択電圧VLと反転電圧VRも、電圧降下補正回路6からの時分割で送られてくる補正データにて設定する。
【0026】
各電子源2011〜2016は、容量性負荷であることから図3に示すデータ電極電圧Vdataには波形遅延が生じる。この波形遅延の影響を抑える観点から、所望の電圧値到達後に、選択電圧を走査電極へ印加する。そのために、水平周期の始まりにおいて、水平ブランキング期間Thb1〜Thb3を設けている。
【0027】
図2において、まず、走査電極S1が選択され、次に、S2、S3の順に走査が行われる。図3に示す水平ブランキング期間Thb1〜Thb3では、全てのスイッチSH1〜SL3を全てオン状態とし、増幅器4の出力を非選択電圧VLに設定する。
【0028】
このとき、コンデンサ8の電圧はVLとなる。また、コンデンサ8は、水平表示期間Thd1〜Thd3において、非選択状態である走査電極の電圧を非選択電圧VLに保持する働きをする。
ここで、走査電極S1の選択動作では、走査電極選択回路5の出力VS1の電圧をVHに設定するために、スイッチSH1をオン状態、スイッチSL1をオフ状態へ遷移させ、走査電極S1に選択電圧VHを印加する。このとき、他の走査電極S2、S3は、SL2とSL3がオン状態、SH2とSH3がオフ状態にあり、非選択電圧VLが印加されて発光しない。
【0029】
次に、走査電極S2とS3に対しても同様のスイッチ動作を行い、選択状態と非選択状態を作り出す。走査電極S3の選択動作の後に、図3に示す垂直ブランキング期間Tvbへ移行する。垂直ブランキング期間Tvbでは、スイッチSH1〜SH3をオン状態に、スイッチSL1〜SL3をオフ状態とすると同時に、増幅器4の出力電圧Voを反転電圧VRに設定して、全ての電子放出素子に逆バイアス電圧を印加する。
【0030】
次に、図4と図5を用いて走査電極電圧補正回路1の動作を説明する。図2に示すDAC2は、ラッチ回路15とデコーダ16から構成する。ラッチ回路15には、電圧降下補正回路6から補正データDataを取り込むクロックCL1と、取り込んだ補正データDataをデコーダ16へ出力するタイミングを制御するクロックCL2と、デコーダ16の出力電圧V1に対応する補正データDataが入力されている。
【0031】
このラッチ回路15は、クロックCL1がハイレベルのとき、シリアルな補正データDataを取り込み、クロックCL2の立下りにてパラレルな補正データData1としてデコーダ16へ転送する。同タイミングにて、デコーダ16は電圧V1を出力する。
【0032】
増幅器4は、増幅度が1倍に設定されており、入力電圧V1と出力電圧Voとの関係が、Vo=V1の関係にある。図5に示す水平表示期間Thdにおける増幅器4の出力電圧VH+ΔVHは、前期間の水平ブランキング期間Thbの間に、電圧降下補正回路6が送信するシリアル補正データDataHにより決定する。逆に、水平ブランキング期間Thbにおける増幅器4の出力電圧VLは、前期間の水平表示期間Thdの間に、電圧降下補正回路6が送信するシリアル補正データDataLにより決定する。なお、反転電圧VRについては、図示していないが、垂直ブランキング期間直前の最後の水平表示期間に補正データを、電圧降下補正回路6が送信して、増幅器4の出力電圧をVRとすればよい。
【0033】
本実施例によれば、3値駆動を有する走査電極駆動部を2系統のスイッチ群で構成し、単一電源での駆動が可能である。電源部と走査電極駆動部の簡略化が図れることから、電子放出素子をマトリックス状に配置したディスプレイにおいて、低コストで信頼性が高い表示装置を提供できる。また、本実施例では、薄膜電子源の駆動回路に限定されることなく、カーボナノチューブや表面伝導電子放出素子等の他の冷陰極素子の駆動回路への適用が可能である。
【実施例2】
【0034】
本発明に係る表示装置について、図6と図7を用いて説明する。図6は、本実施例の回路構成図、図7は図6の動作を説明するための動作波形図である。図6においては、説明を容易にするため、3本の走査電極S1,S2,S3とそれらを駆動する回路の構成のみを示している。
【0035】
図6において、走査電極選択回路11は、実施例1にて説明した走査電極選択回路5に対して、帰還スイッチSF1〜SF3を追加した構成である。帰還スイッチSF1〜SF3は、走査電極駆動電圧を監視する。
【0036】
走査電極電圧補正回路12は、DAC2と負帰還型増幅器10から構成する。負帰還型増幅器10に用いる電源3の電圧は、選択電圧VHとスイッチSH1〜SH3の電圧降下量ΔVHを考慮した電圧に設定する。
【0037】
DAC2は、入力される補正データに基づいて、選択電圧と非選択電圧と反転電圧を出力する。
【0038】
実施例1と同じ理由で、データ電極電圧Vdataの波形遅延の影響を抑える観点から、所望の電圧値到達後に、選択電圧を走査電極へ印加するために、水平周期の始まりにおいて、水平ブランキング期間Thb1〜Thb3を設けている。
【0039】
図6において、まず、走査電極S1が選択され、次に、S2、S3の順に走査が行われる。スイッチSH1〜SF3は、図7に示す制御信VSH1〜VSF3がハイレベルにある時にオン状態とする。図7に示す水平ブランキング期間Thb1〜Thb3においては、DAC2の出力電圧をVLとすると同時に、全てのスイッチSH1〜SF3をオン状態とし、負帰還型増幅器10の出力を非選択電圧VLに設定する。このとき、コンデンサ8の電圧をVLとする。
【0040】
走査電極S1を選択する際には、DAC2の出力電圧を選択電圧VHとして、スイッチSH1とSF1をオン状態とする。この状態にて、負帰還増幅器10は、負帰還動作により走査電極駆動電圧VS1が選択電圧VHと同電圧となるように、出力電圧Voを出力する。この出力電圧Voは、スイッチSH1の電圧降下量ΔVHを選択電圧VHに加算した電圧になっており、スイッチSH1の電圧降下量を補正した状態で、走査電極S1へ選択電圧VHを供給する。このとき、スイッチSL2とSL3がオン状態、スイッチSH2とSH3と帰還スイッチSF2とSF3がオフ状態にあり、走査電極S2とS3は非選択電圧VLが印加されて発光しない。
【0041】
走査電極S2とS3に対しても同様のスイッチ動作により選択状態と非選択状態を作り出し、順次走査を行う。走査電極S3の選択動作の後に、垂直ブランキング期間Tvbへ移行する。垂直ブランキング期間Tvbでは、スイッチSH1〜SH3と帰還スイッチSF1〜SF3をオン状態、スイッチSL1〜SL3をオフ状態とすると同時に、DAC2は、負帰還型増幅器10の正相入力の電圧を反転電圧VRに設定して、負帰還型増幅器10から反転電圧VRを出力し、全ての電子放出素子へ逆バイアス電圧を印加する。
【0042】
本実施例によれば、実施例1と同様の効果が得られ、電子放出素子をマトリックス状に配置したディスプレイにおいて、低コストで信頼性が高い表示装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施例1のブロック構成図
【図2】本発明の実施例1の回路構成図
【図3】実施例1を説明するための動作波形図
【図4】走査電極電圧補正回路の構成図
【図5】走査電極電圧補正回路の動作を説明するための動作波形図
【図6】本発明の実施例2の回路構成図
【図7】実施例2を説明するための動作波形図
【図8】電子放出素子をマトリックス状に配置した表示パネルの構造図
【図9】薄膜電子源の電圧−電流特性図
【符号の説明】
【0044】
1…走査電極電圧補正回路、2…DAC、3…電源、4…増幅器、5、11…走査電極選択回路、6…電圧降下補正回路、7…データ電極駆動回路、8…コンデンサ、10…負帰還型増幅器、15…ラッチ回路、16…デコーダ、205…タイミングコントローラ、215…表示パネル、220…高圧回路、2011〜2016…電子源、2031〜2036…走査配線抵抗

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数本の走査配線と、前記走査配線と交差する複数本のデータ配線と、前記走査配線とデータ配線との交点に配置された複数の電子放出素子と、前記電子放出素子からの電子により発光する蛍光体とからなる表示パネルと、前記走査配線の走査電極に接続された走査電極選択回路と、前記走査電極に印加する走査電極駆動電圧を補正する走査電極電圧補正回路と、前記走査配線の抵抗による電圧降下の影響を演算する電圧降下補正回路と、前記電圧降下補正回路からの出力を前記データ配線のデータ電極に印加するデータ電極駆動回路と、前記電子放出素子からの放出電子を蛍光体へ収束して照射させる高圧発生回路を備えた表示装置において、
前記走査電極電圧補正回路は、走査電極を選択状態とする選択電圧と、走査電極を非選択状態とする非選択電圧と、電子放出素子に逆バイアス電圧を印加するための反転電圧を、前記走査電極選択回路の選択・非選択・反転動作に同期して出力することを特徴とする表示装置
【請求項2】
前記走査電極選択回路は、走査電極駆動電圧を走査電極に印加する第1のスイッチ群と、走査電極を非選択状態にする第2のスイッチ群を備え、前記第2のスイッチ群には電圧を保持するための電圧保持手段が接続されており、
前記走査電極電圧補正回路は、走査電極に印加する走査電極駆動電圧を決定するための基準電圧発生回路と、前記基準電圧発生回路からの出力電圧を増幅する増幅器を備え、前記増幅器には前記第1のスイッチ群が接続されており、
前記第1のスイッチ群と第2のスイッチ群とを組み合わせた切り換え動作に同期して、前記基準電圧発生回路に入力される補正データが切り換えられ、
前記増幅器は、走査電極を選択状態とする選択電圧と、走査電極を非選択状態とする非選択電圧と、電子放出素子に逆バイアス電圧を印加するための反転電圧を出力することを特徴とする請求項1に記載の表示装置
【請求項3】
前記走査電極選択回路は、走査電極駆動電圧を走査電極へ印加する第1のスイッチ群と、走査電極を非選択状態にする第2のスイッチ群と、走査電極の電圧を検出する第3のスイッチ群とを備え、前記第2のスイッチ群には電圧を保持するための電圧保持手段が接続されており、
前記走査電極電圧補正回路は、走査電極に印加する走査電極駆動電圧を決定するための基準電圧発生回路と、前記基準電圧発生回路からの出力を増幅する負帰還型増幅器を備え、前記負帰還型増幅器には前記第1のスイッチ群が接続され、前記負帰還型増幅器の帰還信号入力には前記第3のスイッチ群が接続されており、
前記第1のスイッチ群と第2のスイッチ群と第3のスイッチ群とを組み合わせた切り換え動作に同期して、前記基準電圧発生回路に入力される補正データが切り換えられ、
前記負帰還型増幅器は、走査電極を選択状態とする選択電圧と、走査電極を非選択状態とする非選択電圧と、電子放出素子に逆バイアス電圧を印加するための反転電圧を出力することを特徴とする請求項1に記載の表示装置
【請求項4】
前記走査電極電圧補正回路は、非発光期間に、非選択電圧又は反転電圧を出力することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の表示装置
【請求項5】
前記走査電極電圧補正回路が1つの電源で動作することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の表示装置

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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