説明

表示装置

【課題】蛍光管の交換、又は光学シートの交換・調整を行うときに分離した部品を載置するために必要な場所を最小限に留め、短時間で、蛍光管及び光学シートの交換、並びに光学シートの調整を行うことができる表示装置を提供する。
【解決手段】表示パネル1の正面側に配置されるベゼル4と、表示パネル1と、表示パネル1の背面に配置されるフレーム5とを有する第1ユニットU1を設け、第1ユニットU1及び光学シート9を連結して第2ユニットU2を形成し、第2ユニットU2及び蛍光管15を支持するバックライトシャーシ10を連結することにより、蛍光管15を交換するときには、第2ユニットU2とバックライトシャーシ10とを分離し、光学シート9を交換又は調整するときには、第1ユニットU1と光学シート9とを分離する構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は映像を表示する表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の表示装置、例えば液晶表示装置は、バックライトシャーシに設けてある蛍光管の正面側に、光を拡散する光学シート、表示パネルの枠体としてのフレーム、映像を表示する表示パネル、及び該表示パネルを前記フレームに固定するベゼルを順に設けてあり、前記光学シートの耐用年数が経過したときには、前記ベゼル、表示パネル、及びフレームを順次取り外して、前記光学シートを交換し、前記蛍光管の耐用年数が経過したときには、前記ベゼル、表示パネル、フレーム及び光学シートを順次取り外して蛍光管を交換していた。また光学シートの位置が偏倚したときにも、前記ベゼル、表示パネル、及びフレームを順次取り外して、光学シートの位置を調整し、前記表示パネルに表示された映像に色ムラが発生しないようにしていた(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−161928号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1に記載の液晶表示装置は、蛍光管の交換の度に、取り外したベゼル、表示パネル、フレーム及び光学シートをそれぞれ載置する場所を確保する必要がある上、前記ベゼル、表示パネル、フレーム及び光学シートの取り外しには長時間を要する。また光学シートを交換・調整するときにも同様な問題が生じる。
【0004】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、映像を表示する表示パネルの正面側に枠体、例えばベゼルを配置し、前記表示パネルの背面側に、前記表示パネルを支持するパネル支持体、例えばフレームを配置し、該パネル支持体の背面側に発光体を支持するシャーシを配置し、該シャーシ及びパネル支持体の間に、前記発光体の光を拡散して前記表示パネルに照射する光学シートを配置し、前記枠体、表示パネル、及びパネル支持体を連結して、前記枠体、表示パネル、及びパネル支持体を有する第1ユニットを形成し、更に該第1ユニットと、前記光学シートとを連結して第2ユニットを形成し、更に該第2ユニットと、前記シャーシとを連結することにより、前記発光体を交換するときには、前記第2ユニットと、前記シャーシとの連結を解除して、前記シャーシを分離し、前記シャーシに支持されている発光体を交換し、前記光学シートを交換又は調整するときには、前記第1ユニットと、前記光学シートとの連結を解除し、前記光学シートを分離して、前記光学シートの交換及び調整を行い、分離する部品点数を減少させて、分離した部品を載置するために必要な場所を最小限に留め、短時間で、前記蛍光管及び光学シートの交換、並びに光学シートの調整を行うことができる表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る表示装置は、映像を表示する表示パネルの正面側に配置してある枠体と、前記表示パネルの背面側に配置してあり、前記表示パネルを支持するパネル支持体と、該パネル支持体の背面側に配置してあり、発光体を支持するシャーシと、前記発光体の光を拡散して前記表示パネルに照射する光学シートとを備える表示装置において、前記枠体、表示パネル、及びパネル支持体を連結してあり、前記パネル支持体と前記光学シートとを連結してあり、前記光学シートと前記シャーシとを連結してあり、前記パネル支持体と前記光学シートとの連結、及び前記光学シートと前記シャーシとの連結の少なくとも一方を解除することができるようにしてあることを特徴とする。
【0006】
本発明においては、映像を表示する表示パネルの正面側に枠体、例えばベゼルを配置し、前記表示パネルの背面側に、前記表示パネルを支持するパネル支持体、例えばフレームを配置し、該パネル支持体の背面側に発光体を支持するシャーシを配置し、該シャーシ及びパネル支持体の間に、前記発光体の光を拡散して前記表示パネルに照射する光学シートを配置し、前記枠体、表示パネル、及びパネル支持体を連結して、前記枠体、表示パネル、及びパネル支持体を有する第1ユニットを形成し、更に該第1ユニットと、前記光学シートとを連結して第2ユニットを形成し、該第2ユニットに前記シャーシを連結することにより、前記発光体を交換するときには、前記第2ユニットと、前記シャーシとの連結を解除して、前記シャーシを分離し、前記シャーシに支持されている発光体を交換し、前記光学シートを交換又は調整するときには、前記第1ユニットと、前記光学シートとの連結を解除して、前記光学シートの交換及び調整を行う。
【0007】
また本発明に係る表示装置は、前記光学シートを支持するシート支持部を備え、前記枠体及びパネル支持体の少なくとも一方、並びに前記シート支持部にそれぞれ開設してある第1孔部に第1固定部材を挿入し、前記枠体、表示パネル、パネル支持体及びシート支持部を固定して、前記パネル支持体と前記光学シートとを連結してあることを特徴とする。
【0008】
本発明においては、前記光学シートを支持するシート支持部を設け、前記枠体及びパネル支持体の少なくとも一方、並びに前記シート支持部にそれぞれ開設してある第1孔部に、前記枠体、表示パネル、パネル支持体及びシート支持部を固定する第1固定部材を挿入して、前記枠体、表示パネル、パネル支持体及びシート支持部を固定することにより、前記光学シートの交換及び調整を行うときには、前記第1固定部材を前記第1孔部から取り外して、前記光学シートと、前記第1ユニットとを分離する。
【0009】
また本発明に係る表示装置は、前記第1固定部材はビスであり、前記シート支持部に開設してある第1孔部はビス孔であり、前記枠体及びパネル支持体の少なくとも一方に開設してある第1孔部に前記ビスを挿入し、前記ビス孔に前記ビスを螺合させてあることを特徴とする。
【0010】
本発明においては、ビスを挿入する孔部を、前記枠体及びパネル支持体の少なくとも一方に開設し、前記シート支持部にビス孔を設けることにより、ビスを前記孔部に挿入して、前記ビス孔に螺合し、前記光学シートの交換及び調整を行うときには、前記ビスを前記ビス孔から取り外して、前記光学シートと、前記第1ユニットとを分離する。
【0011】
また本発明に係る表示装置は、前記枠体及びパネル支持体の少なくとも一方、並びに前記シャーシにそれぞれ開設してある第2孔部に第2固定部材を挿入し、前記枠体、表示パネル、パネル支持体、シート支持部、及びシャーシを固定して、前記光学シートと前記シャーシとを連結してあることを特徴とする。
【0012】
本発明においては、前記枠体及びパネル支持体の少なくとも一方、並びに前記シャーシに第2孔部をそれぞれ開設し、該第2孔部に、前記枠体、表示パネル、パネル支持体、シート支持部、及びシャーシを固定する第2固定部材を挿入して、前記枠体、表示パネル、パネル支持体、シート支持部、及びシャーシを固定することにより、前記発光体を交換するときに、前記第2固定部材を前記第2孔部から取り外して、前記シャーシと、前記第2ユニットとを分離する。
【0013】
また本発明に係る表示装置は、前記シャーシを補強する補強体を備え、該補強体にビス孔を開設してあり、前記第2固定部材はビスであり、該ビスを、前記第2孔部に挿入し、前記補強体に開設してあるビス孔に螺合させてあることを特徴とする。
【0014】
本発明においては、前記シャーシを補強する補強体を設け、該補強体にビスを螺合するビス孔を設けることにより、前記ビスを、前記枠体及びパネル支持体の少なくとも一方、並びに前記シャーシに開設してある孔部に挿入して、前記ビス孔に螺合し、前記発光体の交換を行うときには、前記ビスを前記ビス孔から取り外して、前記シャーシと、前記第2ユニットとを分離する。
【0015】
また本発明に係る表示装置は、前記シャーシを補強する補強体と、前記シート支持部及び補強体を連結する連結板とを備えることを特徴とする。
【0016】
本発明においては、前記シャーシを補強する補強体と、前記シート支持部とを連結する連結板を設けることにより、前記光学シートと、前記シャーシとを連結し、前記発光体を交換するときに、前記連結板を取り外して、前記光学シートと、前記シャーシとを分離し、また前記光学シートの交換及び調整を行うときには、前記連結板にて前記シート支持部及び補強体を連結しておき、前記第1ユニットと、前記シート支持部との連結を解除する。
【0017】
また本発明に係る表示装置は、前記シート支持部又は補強体の少なくとも一方にビス孔を開設してあり、該ビス孔に対応する貫通孔を前記連結板に設けてあり、前記貫通孔にビスを挿通し、前記ビス孔に螺合させてあることを特徴とする。
【0018】
本発明においては、前記連結板に貫通孔を設け、該貫通孔に対応するビス孔を前記シート支持部又は補強体に設けることにより、前記貫通孔にビスを挿通し、前記ビス孔に螺合させて、前記光学シートと、前記シャーシとを連結し、前記発光体を交換するときに、前記ビスの螺合を解除して、前記光学シートと、前記シャーシとを分離し、前記光学シートの交換及び調整を行うときには、前記ビスを螺合させておき、前記第1ユニットと、前記シート支持部との連結を解除する。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係る表示装置にあっては、映像を表示する表示パネルの正面側に枠体、例えばベゼルを配置し、前記表示パネルの背面側に、前記表示パネルを支持するパネル支持体、例えばフレームを配置し、該パネル支持体の背面側に発光体を支持するシャーシを配置し、該シャーシ及びパネル支持体の間に、前記発光体の光を拡散して前記表示パネルに照射する光学シートを配置し、前記枠体、表示パネル、及びパネル支持体を連結して、前記枠体、表示パネル、及びパネル支持体を有する第1ユニットを形成し、更に該第1ユニットと、前記光学シートとを連結して第2ユニットを形成し、更に該第2ユニットと前記シャーシとを連結することにより、前記発光体を交換するときには、前記第2ユニットと、前記シャーシとの連結を解除して、前記シャーシを分離し、前記シャーシに支持されている発光体を交換し、前記光学シートを交換又は調整するときには、前記第1ユニットと、前記光学シートとの連結を解除し、前記光学シートを分離して、前記光学シートの交換及び調整を行い、分離する部品点数を減少させて、分離した部品を載置するために必要な場所を最小限に留め、短時間で、前記蛍光管及び光学シートの交換、並びに光学シートの調整を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
(実施の形態1)
以下本発明を実施の形態1に係る液晶表示装置の図面に基づいて詳述する。図1は液晶表示装置の模式的外観図、図2は図1に示すII―II線での略示拡大部分断面図である。
【0021】
図において1は、液晶により画像を表示する矩形の表示パネルである。該表示パネル1の正面側に外装としてのフロントキャビネット2が設けてあり、背面側に外装としてのリヤキャビネット3が設けてある。両キャビネットの内側にて、前記表示パネル1の正面側周縁部にベゼル4が設けてある。該ベゼル4は、前記表示パネル1を配置する矩形開口4a′を、その中央部に開設してある矩形の環状板部4aを備えており、また該環状板部4aの外縁から背面側に延出している角筒部4bを備える。前記表示パネル1の背面側に、表示パネル1を支持するフレーム5を設けてある。該フレーム5は、前記表示パネル1を配置する矩形開口5a′を、その中央部に開設してある矩形の環状板部5aを備えており、また該環状板部5aの外縁から背面側に延出している角筒部5bを備える。前記環状板部5aは、前記環状板部4aの背面に対向している。また前記角筒部5bは前記角筒部4bの内側に位置している。
【0022】
前記環状板部4a及び環状板部5aの間にて、前記矩形開口4a′及び矩形開口5a′に対応した位置に前記表示パネル1が配設してある。前記環状板部4aと、前記表示パネル1との間、及び前記環状板部5aと、前記表示パネル1との間には、前記表示パネル1を支持する複数の支持弾性体6、6、・・・がそれぞれ設けてある。前記環状板部4aに貫通孔40が開設してあり、該貫通孔40に対応するビス孔50が前記環状板部5aに設けてある。前記貫通孔40に正面側からビスAを挿入し、該ビスAをビス孔50に螺合させて、前記表示パネル1を、前記ベゼル4及びフレーム5の間で前記支持弾性体6、6、・・・を介して係止し、前記ベゼル4、表示パネル1及びフレーム5を含む第1ユニットU1が形成されている。
【0023】
前記第1ユニットU1の背面側に、細長い角筒状のシート側補強体7が、前記角筒部5bの上側面内側に沿って設けてあり、該シート側補強体7の正面側に、後述する光学シート9を支持するシート支持板8が設けてある。該シート支持板8は、前記シート側補強体7に対向してシート側補強体7に固定されている固定板部8aを備えており、また該固定板部8aの、前記矩形開口5a′側の端部から正面に向けて突出した突出板部8bを備え、該突出板部8bの突出端部から前記矩形開口5a′側に延出した延出板部8cを備える(後述する図4参照)。前記延出板部8c及びシート側補強体7の間で、光を拡散して前記表示パネルに照射する光学シート9が挟着支持してある。なお前記シート支持板8及びシート側補強体7により前記光学シート9を支持するシート支持部が構成されている。
【0024】
前記環状板部4aの前記貫通孔40の近傍に、貫通孔41が開設してあり、該貫通孔41に対応する貫通孔51が前記環状板部5aに開設してある。また前記貫通孔41、51に対応するビス孔71が前記シート側補強体7に開設してある。前記貫通孔41及び貫通孔51に正面側からビスBを挿入し、該ビスBを前記ビス孔71に螺合させて、前記第1ユニットU1、光学シート9及びシート側補強体7を含む第2ユニットU2が形成されている。
【0025】
前記シート側補強体7の背面側に、複数の蛍光管15を支持するバックライトシャーシ10が設けてある。該バックライトシャーシ10は、蛍光管15を保持する複数の蛍光管ホルダ16が設けてある背面板部10aを備え、また該背面板部10aの周縁部から正面に向けて延出している角筒状の側面部10bを備える。該側面部10bは、前記角筒部4b及び角筒部5bの外側に周設してある。
前記角筒部5bの内側に、前記シート側補強体7及び背面板部10aに隣接させて、細長い角筒状のシャーシ側補強体20が、前記角筒部5bの上側面に沿って設けてある。該シャーシ側補強体20は、前記バックライトシャーシ10に設けてある固定板17を介して、前記背面板部10aに固定してある。
【0026】
前記側面部10bに貫通孔12が開設してあり、該貫通孔12に対応する二つの貫通孔42、52が、前記角筒部4b及び角筒部5bにそれぞれ開設してある。また前記三つの貫通孔12、42、52に対応するビス孔22が前記シャーシ側補強体20に設けてある。
前記三つの貫通孔12、42、52にビスCを挿入し、該ビスCを前記ビス孔22に螺合させて、前記第2ユニットU2、シャーシ側補強体20、及びバックライトシャーシ10を係止している。また前記背面板部10aに、直流電流を交流電流に変換するインバータ18を設けてあり、該インバータ18は前記蛍光管15に給電している。
【0027】
次に液晶表示装置の分解について説明する。図3はビスCを取り外した場合の液晶表示装置の分解を説明する説明図である。
蛍光管15を交換するときには、前記ビスCの前記シャーシ側補強体20への螺合を解除して、前記ビスCを液晶表示装置から取り外す。次に前記第2ユニットU2を正面側に移動させて、図3に示す如く、前記第2ユニットU2と、前記バックライトシャーシ10及びシャーシ側補強体20とを分離し、前記蛍光管ホルダ16に保持された蛍光管15を露出させる。そして露出した蛍光管15を蛍光管ホルダ16から取り外し、蛍光管15の交換を行う。
【0028】
図4はビスB及びビスCを取り外した場合の液晶表示装置の分解を説明する説明図である。
光学シート9の調整又は交換を行うときには、前記ビスCの前記シャーシ側補強体20への螺合を解除して、前記ビスCを液晶表示装置から取り外す。そして前記ビスBの前記シート側補強体7への螺合を解除して、前記ビスBを液晶表示装置から取り外す。次に前記第1ユニットU1を正面側に移動させて、図4に示す如く、前記第1ユニットU1と、前記シート支持板8、光学シート9、及びシート側補強体7とを分離し、前記シート支持板8及びシート側補強体7により挟着してある光学シート9を露出する。そして露出した光学シート9を前記シート支持板8及びシート側補強体7から取り外して交換するか、又は光学シート9の位置を調整する。
【0029】
実施の形態1に係る液晶表示装置にあっては、蛍光管15を支持するバックライトシャーシ10の正面側に光を拡散する光学シート9を設け、該光学シート9の正面側に、映像を表示する表示パネル1を支持するフレーム5を設け、該フレーム5の正面側にベゼル4を設け、該ベゼル4、表示パネル1、及びフレーム5を連結して、前記第1ユニットU1を形成し、更に前記第1ユニットU1と、前記光学シート9とを連結して、前記第2ユニットU2を形成し、更に前記第2ユニットU2と、前記バックライトシャーシ10とを連結することにより、前記蛍光管15を交換するときには、前記第2ユニットU2と、前記バックライトシャーシ10との連結を解除し、前記第2ユニットU2と、前記バックライトシャーシ10とを分離して、前記バックライトシャーシ10に支持されている蛍光管15を交換し、前記光学シート9を交換又は調整するときには、前記第1ユニットU1と、前記光学シート9とを分離して、前記光学シート9の交換及び調整を行い、分離する部品点数を減少させて、分離した部品を載置するために必要な場所を最小限に留め、短時間で、前記蛍光管15及び光学シート9の交換、並びに光学シート9の調整を行うことができる。特に100インチを超えるような大型の液晶表示装置において、広大な場所を確保することなく、短時間で、前記蛍光管15及び光学シート9の交換、並びに光学シート9の調整を行うことができる。
【0030】
また前記光学シート9を支持するシート側補強体7及びシート支持板8を設け、前記ベゼル4、及びフレーム5にそれぞれ開設してある貫通孔41、51に、前記ビスBを挿入し、前記シート側補強体7に設けてあるビス孔71に、螺合させて、前記ベゼル4、表示パネル1、フレーム5、シート側補強体7及びシート支持板8を連結することにより、前記光学シート9の交換及び調整を行うときには、前記ビスBを前記貫通孔41、51及びビス孔71から取り外して、前記光学シート9と、前記第1ユニットU1とを分離し、分離した部品を載置するために必要な場所を最小限に留め、短時間で、前記光学シート9の交換・調整を行うことができる。
【0031】
また前記ベゼル4、フレーム5及びバックライトシャーシ10に三つの前記貫通孔42、52、12をそれぞれ開設し、前記シャーシ側補強体20にビス孔22を設け、前記ビスCを前記貫通孔42、52、12に挿入し、前記ビス孔22に螺合させて前記第2ユニットU2と前記バックライトシャーシ10とを連結することにより、前記蛍光管15を交換するときには、前記ビスCを前記貫通孔42、52、12及びビス孔22から取り外して、前記バックライトシャーシ10と前記第2ユニットU2とを分離し、分離した部品を載置するために必要な場所を最小限に留め、短時間で、前記蛍光管15を交換することができる。
【0032】
なおビスB、Cを使用せずに、前記ビス孔22、71を貫通孔にして、貫通孔の直径の寸法と、略同寸の直径を有する棒体を貫通孔に挿入して、前記ベゼル4等を係止しても良い。またビスA、ビスB及びビスCをそれぞれ複数使用して、前記ユニットU1、及びユニットU2を形成し、ユニットU2とバックライトシャーシ10とを連結しても良い。またビスA、ビスB及びビスCは液晶表示装置に限らず、その他の表示装置に使用しても良い。またビスA、ビスB及びビスCに替えて、バンド、クランプ等を使用しても良い。
【0033】
(実施の形態2)
以下本発明を実施の形態2に係る液晶表示装置を示す図面に基づいて詳述する。図5は液晶表示装置の略示拡大部分断面図である。
【0034】
前記角筒部5bは、前記シート側補強体7よりも正面側に位置している。前記角筒部4bの上側面であって、前記シート側補強体7に対向する部分に貫通孔43が設けてある。また該貫通孔43に対応するビス孔72が前記シート側補強体7に開設してある。前記貫通孔43にビスBを挿通して、前記ビス孔72に螺合させあり、前記ベゼル4と前記シート側補強体7とを固定してある。
また前記ビスCを前記貫通孔12及び貫通孔42に挿通して、前記ビス孔22に螺合させてあり、前記ベゼル4と前記バックライトシャーシ10とを固定してある。
【0035】
実施の形態2に係る液晶表示装置にあっては、前記蛍光管15を交換するときには、前記ビスCを取り外して、前記第2ユニットU2と、前記バックライトシャーシ10との連結を解除し、前記第2ユニットU2と、前記バックライトシャーシ10とを分離して、前記バックライトシャーシ10に支持されている蛍光管15を交換し、前記光学シート9を交換又は調整するときには、更に前記ビスBを取り外して、前記第1ユニットU1と、前記光学シート9とを分離して、前記光学シート9の交換及び調整を行い、分離する部品点数を減少させて、分離した部品を載置するために必要な場所を最小限に留め、短時間で、前記蛍光管15及び光学シート9の交換、並びに光学シート9の調整を行うことができる。
【0036】
実施の形態2に係る液晶表示装置の構成の内、実施の形態1と同様な構成については、同じ符号を付しその詳細な説明を省略する。
【0037】
(実施の形態3)
以下本発明を実施の形態3に係る液晶表示装置を示す図面に基づいて詳述する。図6は液晶表示装置の略示拡大部分断面図である。
【0038】
前記角筒部4bは、前記シート側補強体7よりも正面側に位置している。前記角筒部5bの上側面であって、前記シート側補強体7に対向する部分に貫通孔53が設けてある。また該貫通孔53に対応するビス孔73が前記シート側補強体7に開設してある。前記貫通孔53にビスBを挿通して、前記ビス孔73に螺合させて、前記フレーム5と前記シート側補強体7とを固定してある。
また前記ビスCを前記貫通孔12及び貫通孔52に挿通して、前記ビス孔22に螺合させて、前記フレーム5と前記バックライトシャーシ10とを固定してある。
【0039】
実施の形態3に係る液晶表示装置にあっては、前記蛍光管15を交換するときには、前記ビスCを取り外して、前記第2ユニットU2と、前記バックライトシャーシ10との連結を解除し、前記第2ユニットU2と、前記バックライトシャーシ10とを分離して、前記バックライトシャーシ10に支持されている蛍光管15を交換する。また前記光学シート9を交換又は調整するときには、更に前記ビスBを取り外して、前記第1ユニットU1と、前記光学シート9とを分離して、前記光学シート9の交換及び調整を行う。これにより、分離する部品点数を減少させて、分離した部品を載置するために必要な場所を最小限に留め、短時間で、前記蛍光管15及び光学シート9の交換、並びに光学シート9の調整を行うことができる。
【0040】
実施の形態3に係る液晶表示装置の構成の内、実施の形態1又は2と同様な構成については、同じ符号を付しその詳細な説明を省略する。
【0041】
(実施の形態4)
以下本発明を実施の形態4に係る液晶表示装置を示す図面に基づいて詳述する。図7は液晶表示装置の略示拡大部分断面図である。
【0042】
前記シート側補強体7及びシャーシ側補強体20を連結する連結板25が、前記シート側補強体7及びシャーシ側補強体20に亘って配置してある。該連結板25の前記シート側補強体7寄りに、貫通孔26が設けてあり、該連結板25の前記シャーシ側補強体20寄りに、貫通孔27が設けてある。前記貫通孔26に対応するビス孔74が、前記シート側補強体7に開設してあり、該ビス孔74は雌ねじになっている。また前記貫通孔27に対応するビス孔23が、前記シャーシ側補強体20に開設してあり、該ビス孔23は雌ねじになっている。
前記貫通孔26にビスDを挿通して、前記ビス孔74に螺合してある。また前記貫通孔27にビスEを挿通して、前記ビス孔23に螺合してある。
【0043】
次に液晶表示装置の分解について説明する。図8はビスBを取り外した場合の液晶表示装置の分解を説明する説明図である。
【0044】
光学シート9の調整又は交換を行うときには、前記ビスBの前記シート側補強体7への螺合を解除して、前記ビスBを液晶表示装置から取り外す。次に前記第1ユニットU1を正面側に移動させて、図8に示す如く、前記第1ユニットU1と、前記シート支持板8、光学シート9、及びシート側補強体7とを分離し、前記シート支持板8及びシート側補強体7により挟着してある光学シート9を露出する。そして露出した光学シート9を前記シート支持板8及びシート側補強体7から取り外して交換するか、又は光学シート9の位置を調整する。
【0045】
図9はビスB、ビスD及びビスEを取り外した場合の液晶表示装置の分解を説明する説明図である。
蛍光管15を交換するときには、前記第1ユニットU1を正面側に移動させた後に、前記ビスDの前記シート側補強体7への螺合を解除し、また前記ビスEの前記シャーシ側補強体20への螺合を解除する。そして前記連結板25を液晶表示装置から取り外す。次に前記シート側補強体7、シート支持板8及び光学シート9を正面側に移動させて、図9に示す如く、前記蛍光管ホルダ16に保持された蛍光管15を露出させる。そして露出した蛍光管15を蛍光管ホルダ16から取り外し、蛍光管15の交換を行う。
【0046】
実施の形態4に係る液晶表示装置にあっては、前記シート側補強体7及びシャーシ側補強体20に連結板25を設けて、該連結板25に貫通孔26、及び貫通孔27を設け、該貫通孔26、27に対応するビス孔74、及びビス孔23を前記シート側補強体7及びシャーシ側補強体20にそれぞれ設けることにより、前記ビスD、及びビスEを前記貫通孔26、27に挿通して、前記ビス孔74、23に螺合させ、前記光学シート9と、前記バックライトシャーシ10とを連結し、前記蛍光管15を交換するときに、前記ビスD、Eの螺合を解除して、前記光学シート9と、前記シャーシ10とを分離する。また前記光学シート9の交換及び調整を行うときには、前記ビスD、Eを螺合させておき、前記第1ユニットU1と、前記シート側補強体7との連結を解除し、前記シート側補強体7と、前記シャーシ側補強体20との連結を解除することなく、光学シート9の交換及び調整を迅速に行うことができる。
【0047】
なお、前記貫通孔26及びビス孔74を設けることなく、前記連結板25と前記シート側補強体7とを一体にし、前記ビスEの螺合又は取り外しにより、前記シート側補強体7と、前記シャーシ側補強体20とを連結するか又は連結を解除する構成にしても良い。また前記貫通孔27及びビス孔23を設けることなく、前記連結板25と前記シャーシ側補強体20とを一体にし、前記ビスDの螺合又は取り外しにより、前記シート側補強体7と、前記シャーシ側補強体20とを連結するか又は連結を解除する構成にしても良い。
【0048】
実施の形態4に係る液晶表示装置の構成の内、実施の形態1乃至3と同様な構成については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】実施の形態1に係る液晶表示装置の模式的外観図である。
【図2】実施の形態1に係る図1に示すII―II線での略示拡大部分断面図である。
【図3】実施の形態1に係るビスCを取り外した場合の液晶表示装置の分解を説明する説明図である。
【図4】実施の形態1に係るビスB及びビスCを取り外した場合の液晶表示装置の分解を説明する説明図である。
【図5】実施の形態2に係る液晶表示装置の略示拡大部分断面図である。
【図6】実施の形態3に係る液晶表示装置の略示拡大部分断面図である。
【図7】実施の形態4に係る液晶表示装置の略示拡大部分断面図である。
【図8】実施の形態4に係るビスBを取り外した場合の液晶表示装置の分解を説明する説明図である。
【図9】実施の形態4に係るビスB、ビスD及びビスEを取り外した場合の液晶表示装置の分解を説明する説明図である。
【符号の説明】
【0050】
1 表示パネル
4 ベゼル(枠体)
5 フレーム(パネル支持体)
7 シート側補強体(シート支持部)
8 シート支持板(シート支持部)
9 光学シート
15 蛍光管(発光体)
41、51 貫通孔(第1孔部)
71 ビス孔(第1孔部)
B ビス(第1固定部材)
12、42、52 貫通孔(第2孔部)
20 シャーシ側補強体(補強体)
22 ビス孔(第2孔部)
C ビス(第2固定部材)
U1 第1ユニット
U2 第2ユニット
D、E ビス
25 連結板
26、27 貫通孔
23、74 ビス孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像を表示する表示パネルの正面側に配置してある枠体と、前記表示パネルの背面側に配置してあり、前記表示パネルを支持するパネル支持体と、該パネル支持体の背面側に配置してあり、発光体を支持するシャーシと、前記発光体の光を拡散して前記表示パネルに照射する光学シートとを備える表示装置において、
前記枠体、表示パネル、及びパネル支持体を連結してあり、
前記パネル支持体と前記光学シートとを連結してあり、
前記光学シートと前記シャーシとを連結してあり、
前記パネル支持体と前記光学シートとの連結、及び前記光学シートと前記シャーシとの連結の少なくとも一方を解除することができるようにしてあること
を特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記光学シートを支持するシート支持部を備え、
前記枠体及びパネル支持体の少なくとも一方、並びに前記シート支持部にそれぞれ開設してある第1孔部に第1固定部材を挿入し、前記枠体、表示パネル、パネル支持体及びシート支持部を固定して、前記パネル支持体と前記光学シートとを連結してあることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第1固定部材はビスであり、
前記シート支持部に開設してある第1孔部はビス孔であり、
前記枠体及びパネル支持体の少なくとも一方に開設してある第1孔部に前記ビスを挿入し、前記ビス孔に前記ビスを螺合させてあること
を特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記枠体及びパネル支持体の少なくとも一方、並びに前記シャーシにそれぞれ開設してある第2孔部に第2固定部材を挿入し、前記枠体、表示パネル、パネル支持体、シート支持部、及びシャーシを固定して、前記光学シートと前記シャーシとを連結してあることを特徴とする請求項2又は3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記シャーシを補強する補強体を備え、該補強体にビス孔を開設してあり、
前記第2固定部材はビスであり、該ビスを、前記第2孔部に挿入し、前記補強体に開設してあるビス孔に螺合させてあること
を特徴とする請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記シャーシを補強する補強体と、
前記シート支持部及び補強体を連結する連結板と
を備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の表示装置。
【請求項7】
前記シート支持部又は補強体の少なくとも一方にビス孔を開設してあり、
該ビス孔に対応する貫通孔を前記連結板に設けてあり、
前記貫通孔にビスを挿通し、前記ビス孔に螺合させてあること
を特徴とする請求項6に記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−115917(P2009−115917A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−286466(P2007−286466)
【出願日】平成19年11月2日(2007.11.2)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】