説明

表示領域抽出装置及び表示領域抽出方法

【課題】処理画像の中から所定対象物の表示領域を高精度に抽出すること。
【解決手段】表示領域抽出装置1は、処理画像の縦方向ライン及び横方向ラインのうち少なくとも一方のライン毎に、出現色の数を算出する出現色数算出手段と、出現色数算出手段により算出されたライン毎の出現色の数に基づいて、処理画像の中から、所定対象物の表示領域を抽出する表示領域抽出手段と、を備えている。表示領域抽出手段は、処理画像の中から、出現色数算出手段により算出された出現色の数が閾値以下となる縦方向ライン又は横方向ラインを含む領域を抽出し、抽出した領域を所定対象物の表示領域と推定するのが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、処理画像から表示領域を抽出する表示領域抽出装置及び表示領域抽出方法に関し、詳細には、処理画像におけるライン毎の出現色の数に基づいて、処理画像の中から所定対象物の表示領域を抽出する表示領域抽出装置及び表示領域抽出方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、処理画像を小領域に分割し、その小領域に文字又は罫線が含まれているか否かを判定することで、処理画像から文字または罫線を抽出する文字・罫線抽出装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2006−23983号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来の文字・罫線抽出装置は、隣接する画素値の差分に基づいて、その小領域に文字又は罫線が含まれているか否かを判定している。したがって、この文字・罫線抽出装置は、白地に黒などの文字及び罫線のみの表示領域を抽出することは可能と考えられるが、例えば、アイコン表示などの画素値変化が必ずしも大きくない対象物の表示領域を抽出するのは困難と考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一態様は、処理画像の縦方向ライン及び横方向ラインのうち少なくとも一方のライン毎に、出現色の数を算出する出現色数算出手段と、前記出現色数算出手段により算出された前記ライン毎の出現色の数に基づいて、前記処理画像の中から、所定対象物の表示領域を抽出する表示領域抽出手段と、を備える、ことを特徴とする表示領域抽出装置である。この一態様によれば、処理画像のライン毎の出現色の数に基づいて、処理画像の中から所定対象物の表示領域を高精度に抽出することができる。
【0005】
他方、本発明の一態様は、処理画像の縦方向ライン及び横方向ラインのうち少なくとも一方のライン毎に、出現色の数を算出する出現色数算出工程と、前記出現色数算出工程で算出された前記ライン毎の出現色の数に基づいて、前記処理画像の中から、所定対象物の表示領域を抽出する表示領域抽出工程と、を含む、ことを特徴とする表示領域抽出方法であってもよい。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、処理画像の中から所定対象物の表示領域を高精度に抽出することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら一実施形態を挙げて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る表示領域抽出装置のシステム構成の概略を示すブロック図である。
【0008】
本実施形態に係る表示領域抽出装置1は、処理画像の中から所定対象物(例えば、文字、アイコン、罫線等)の表示領域を、高精度に抽出することができる。表示領域抽出装置1は、フレームバッファ2と、横出現色蓄積部3と、横出現色数算出部4と、横出現色数蓄積部5と、縦出現色蓄積部6と、縦出現色数算出部7と、縦出現色数蓄積部8と、表示領域抽出部9と、を備えている。
【0009】
フレームバッファ2は、ディスプレイ装置に表示させるための処理画像を一時的に記憶するメモリであり、例えば、ビデオカードやVRAMにより構成されている。また、処理画像は、平行に並んだ複数の横方向ライン及び縦方向ラインにより構成されている。
【0010】
横出現色蓄積部(出現色蓄積手段)3は、フレームバッファ2に記憶された処理画像を横方向へ順次読み出し、横方向ライン毎に出現する出現色を、例えば、1ビット/1色として、記憶する色蓄積メモリ3aと、ビット幅削減部3bと、を有している(図2)。ビット幅削減部3bは、メモリ容量を節約する目的で、フレームバッファ2から入力される色データのビット幅を削減し(例えば、24ビットの色データを12ビットの色データに削減し)、削減した色データを色蓄積メモリ3aに対して出力する。
【0011】
なお、ビット幅削減部3bは、フレームバッファ2から入力される色データのビット幅のうち上位ビットを削減するのが好ましい。これは、文字等の所定対象物の表示領域は細かいグラデーションが少ないため下位ビットの変化が少なく、一方、それ以外の表示領域は細かいグラデーションが多いため下位ビットの変化が多いからである。色蓄積メモリ3aは、ビット幅削減部3bからの色データをアドレスとして、ライトデータ「1」を記憶することで、出現色を記憶する。
【0012】
また、横出現色蓄積部3は、入力された各横方向ラインの各画素の出現色に応じて、蓄積済みフラグ(リードデータ)を、横出現色数算出部4に対して出力する。例えば、横出現色蓄積部3は、同一の横方向ラインで、入力される各画素の出現色を既に蓄積している場合、蓄積済みフラグ=1を、そのライン番号と共に横出現色数算出部4に対して出力する。一方、横出現色蓄積部3は、同一の横方向ラインで、入力される各画素の出現色をまだ蓄積していない場合、蓄積済みフラグ=0を、そのライン番号と共に横出現色数算出部4に対して出力する。
【0013】
横出現色数算出部(出現色数算出手段)4は、横出現色蓄積部3から出力される蓄積済みフラグに基づいて、各横方向ラインの出現色の数を算出する。横出現色数算出部4は、例えば、横出現色蓄積部3から出力される蓄積済みフラグ=0のときに、カウントアップを行う色数カウンタ回路として構成されている(図3)。これにより、同一の横方向ラインにおいて、同一色は一度だけカウントされるため、横方向ライン毎に出現色の数を得ることができる。横出現色数算出部4は、算出した各横方向ラインの出現色の数を、そのライン番号と共に横出現色数蓄積部5に対して出力する。
【0014】
横出現色数蓄積部5は、横出現色数算出部4からの各横方向ラインの出現色の数(ライトデータ)を、横方向のライン番号(アドレス)に対応させて記憶する出現色数蓄積メモリ5aを有している(図4)。また、横出現色数蓄積部5は、記憶した各横方向ラインの出現色の数を、そのライン番号と共に表示領域抽出部9に対して出力する。
【0015】
なお、縦出現色蓄積部6、縦出現色数算出部7、及び縦出現色数蓄積部8は、上述の横出現色蓄積部3、横出現色数算出部4、及び横出現色数蓄積部5と、それぞれ、略同一の構成及び機能を有している。
【0016】
すなわち、縦出現色蓄積部(出現色蓄積手段)6は、フレームバッファ2に記憶された処理画像を縦方向へ順次読み出し、縦方向ライン毎に出現する出現色を、例えば、1ビット/1色として記憶する色蓄積メモリ6aと、ビット幅削減部6bと、を有している。また、縦出現色蓄積部6は、同一の縦方向ラインで、入力される各画素の出現色を既に蓄積している場合、蓄積済みフラグ=1を、そのライン番号と共に縦出現色数算出部7に対して出力する。一方、縦出現色蓄積部6は、同一の縦方向ラインで、入力される各画素の出現色をまだ蓄積していない場合、蓄積済みフラグ=0を、そのライン番号と共に縦出現色数算出部7に対して出力する。
【0017】
縦出現色数算出部(出現色数算出手段)7は、縦出現色蓄積部6から出力される蓄積済みフラグ=0のときに、カウントアップを行う色数カウンタ回路として構成されている。縦出現色数算出部7は、算出した各縦方向ラインの出現色の数を、そのライン番号と共に縦出現色数蓄積部8に対して出力する。
【0018】
縦出現色数蓄積部8は、縦出現色数算出部7からの各縦方向ラインの出現色の数を、縦方向のライン番号に対応させて記憶する出現色数蓄積メモリ8aを有している。また、縦出現色数蓄積部8は、記憶した各縦方向ラインの出現色の数を、そのライン番号と共に表示領域抽出部9に対して出力する。
【0019】
表示領域抽出部(表示領域抽出手段)9は、横出現色数蓄積部5からの各横方向ラインの出現色の数と、縦出現色数蓄積部8からの各縦方向ラインの出現色の数と、に基づいて、処理画像の中から、文字、アイコン、罫線等の所定対象物の表示領域Sを、推定する(図5)。
【0020】
まず、表示領域抽出部9は、横出現色数蓄積部5からの各横方向ラインの出現色の数、および、縦出現色数蓄積部8からの各縦方向ラインの出現色の数と、閾値とを夫々比較する。そして、表示領域抽出部9は、比較した各横方向ライン及び各縦方向ラインのうち、出現色の数が閾値以下となる横方向ライン及び縦方向ラインで構成される領域Sを抽出し、抽出した領域Sを所定対象物の表示領域Sと推定する。これにより、処理画像の中から、例えば、画素値変化の少ないアイコン等の所定対象物を含む表示領域を高精度に抽出することができる。
【0021】
なお、処理画像の中で出現色の数が閾値以下となり色数が少ない領域は、所定の変換テーブル(輝度変換テーブル等)を用いて生成されたLUT(Look Up Table)領域と一致する傾向にある。これは、このLUT領域で、同時に使用できる色数は最大256色程度であり、動画(フルカラー)と比較して色数が少ない傾向にあるからである。また、文字、アイコン、罫線等は、一般に、LUT領域に表示される傾向にある。
【0022】
したがって、表示領域抽出部9は、上述の如く、出現色の数が閾値以下となり、色数が少ないLUT領域を抽出し、その抽出したLUT領域を所定対象物の表示領域と推定してもよい。
【0023】
さらに、表示領域抽出部9は、上記推定した表示領域が所定配置となっている場合に、その表示領域を所定対象物の表示領域として決定し、抽出するのが好ましい。例えば、表示領域抽出部9は、図5に示すように、推定した表示領域Sが略L字状の配置となっている場合に、その表示領域Sを所定対象物の表示領域Sとして決定し、抽出する。これは、文字、アイコン、罫線等の表示領域(例えば、データ放送情報、災害情報等の表示領域)は、一般に、処理画像上で略L字状等の縁部近傍に線状に配置されていることが多いためである。したがって、上述のように、まず、出現色の数が閾値以下となる領域を所定対象物の表示領域と推定し、さらに、推定された表示領域の配置を判定することで、所定対象物の表示領域を、より高精度に抽出することができる。なお、上記略L字状には、逆L字状も含むものとする。
【0024】
また、表示領域抽出装置1は、例えば、制御処理、演算処理等と行うCPU(Central Processing Unit)、CPUによって実行される制御プログラム、演算プログラム等が記憶されたROM(Read Only Memory)、処理データ等を一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等からなるマイクロコンピュータを中心に、ハードウェア構成されている。さらに、表示領域抽出部9は、アルゴリズムの柔軟性を持たせるために、上記ROMに記憶され、上記CPUによって実行されるソフトウェアによって実装されるのが好ましい。
【0025】
次に、本実施形態に係る表示領域抽出装置1による表示領域抽出方法について、詳細に説明する。図6は、本実施形態に係る表示領域抽出装置の処理フローの一例を示すフローチャートである。
【0026】
まず、横出現色蓄積部3は、フレームバッファ2に記憶された処理画像を横方向へ順次読み出し、横方向ライン毎に出現する出現色を記憶する。そして、横出現色蓄積部3は、入力される各横方向ラインの各画素の出現色に応じて、蓄積済みフラグをそのライン番号と共に横出現色数算出部4に対して出力する(ステップS100)。
【0027】
次に、横出現色数算出部4は、横出現色蓄積部3から出力される蓄積済みフラグに基づいて、各横方向ラインの出現色の数を算出する(出現色数算出工程)(ステップS101)。そして、横出現色数算出部4は、算出した各横方向ラインの出現色の数を、横出現色数蓄積部5に対して出力する。
【0028】
その後、横出現色数蓄積部5は、横出現色数算出部4からの各横方向ラインの出現色の数を記憶し、記憶した各横方向ラインの出現色の数を、そのライン番号と共に表示領域抽出部9に対して出力する(ステップS102)。
【0029】
一方、縦出現色蓄積部6は、フレームバッファ2に記憶された処理画像を縦方向へ順次読み出し、縦方向ライン毎に出現する出現色を記憶する。そして、縦出現色蓄積部6は、入力される各縦方向ラインの各画素の出現色に応じて、蓄積済みフラグをそのライン番号と共に縦出現色数算出部7に対して出力する(ステップS103)。
【0030】
次に、縦出現色数算出部7は、縦出現色蓄積部6から出力される蓄積済みフラグに基づいて、各縦方向ラインの出現色の数を算出する(出現色数算出工程)(ステップS104)。そして、縦出現色数算出部7は、算出した各縦方向ラインの出現色の数を、縦出現色数蓄積部8に対して出力する。
【0031】
その後、縦出現色数蓄積部8は、縦出現色数算出部7からの各縦方向ラインの出現色の数を記憶し、記憶した各縦方向ラインの出現色の数を、そのライン番号と共に表示領域抽出部9に対して出力する(ステップS105)。
【0032】
表示領域抽出部9は、横出現色数蓄積部5からの各横方向ラインの出現色の数と、縦出現色数蓄積部8からの各縦方向ラインの出現色の数と、に基づいて、出現色の数が閾値以下となる領域を抽出し、抽出した領域を、文字、アイコン、罫線等の所定対象物の表示領域と推定する(表示領域抽出工程)(ステップS106)。
【0033】
さらに、表示領域抽出部9は、推定した表示領域が略L字状の配置となっているか否かを判断する(ステップS107)。表示領域抽出部9は、推定した表示領域が略L字状の配置となっていると判断したとき(ステップS107のYES)、推定した表示領域を所定対象物の表示領域として決定し、抽出する(表示領域抽出工程)(ステップS108)。一方、表示領域抽出部9は、推定した表示領域が略L字状の配置となっていないと判断したとき(ステップS107のNO)、本処理を終了する。
【0034】
以上、本実施形態に係る表示領域抽出装置1において、表示領域抽出部9は、各横方向ラインの出現色の数と、各縦方向ラインの出現色の数と、に基づいて、出現色の数が閾値以下となる領域を抽出し、その抽出した領域を、所定対象物の表示領域と推定する。これにより、処理画像の中から、例えば、画素値変化の少ないアイコン等の所定対象物を含む表示領域を高精度に抽出することができる。さらに、表示領域抽出部9は、推定した表示領域が略L字状の配置となっている場合に、その表示領域を所定対象物の表示領域として決定し、抽出する。これにより、処理画像の中から、所定対象物の表示領域をより高精度に抽出することができる。
【0035】
上述の如く、処理画像の中から、文字、アイコン、罫線等の所定対象物の表示領域を高精度に抽出することで、所定対象物の表示領域と、それ以外の表示領域と、に対して別々の画像処理(例えば、異なる特性フィルタをかける処理等)を、最適に行うことができ、その結果、より理想的な処理画像を得ることができる。
【0036】
なお、本発明を実施するための最良の形態について一実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした一実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上述した一実施形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
【0037】
例えば、上記一実施形態において、表示領域抽出部9は、所定配置として略L字状の配置を適用しているが、これに限らず、例えば、処理画像の左側に縦線状、右側に縦線状、上側に横線状、下側に横線状、若しくは、これら任意の組み合わせ等の画像縁部近傍における線状の配置を適用してもよい。
【0038】
また、上記一実施形態において、表示領域抽出部9は、まず、抽出した領域を所定対象物の表示領域と推定し(ステップS106)、さらに、その表示領域が略L字状の配置となっていると判断したとき(ステップS107のYES)、その表示領域を所定対象物の表示領域と決定し、抽出しているが(ステップS108)、これに限らず、例えば、抽出した領域を所定対象物の表示領域と推定し、直ちに抽出してもよい。
【0039】
さらに、上記一実施形態において、表示領域抽出部9は、横出現色数蓄積部5からの各横方向ラインの出現色の数、および縦出現色数蓄積部8からの各縦方向ラインの出現色の数のうち、いずれか一方のみの出現色の数に基づいて、処理画像の中から所定対象物の表示領域を、推定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の一実施形態に係る表示領域抽出装置のシステム構成の概略を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る表示領域抽出装置の横出現色蓄積部及び縦出現色蓄積部の一構成例を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る表示領域抽出装置の横出現色数算出部及び縦出現色数算出部の一構成例を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る表示領域抽出装置の横出現色数蓄積部及び縦出現色数蓄積部の一構成例を示す図である。
【図5】処理画像における、出現色数が閾値以下となる横方向ライン及び縦方向ラインで構成される領域の一例を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る表示領域抽出装置の処理フローの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0041】
1 表示領域抽出装置
2 フレームバッファ
3 横出現色蓄積部
4 横出現色数算出部
5 横出現色数蓄積部
6 縦出現色蓄積部
7 縦出現色数算出部
8 縦出現色数蓄積部
9 表示領域抽出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理画像の縦方向ライン及び横方向ラインのうち少なくとも一方のライン毎に、出現色の数を算出する出現色数算出手段と、
前記出現色数算出手段により算出された前記ライン毎の出現色の数に基づいて、前記処理画像の中から、所定対象物の表示領域を抽出する表示領域抽出手段と、を備える、ことを特徴とする表示領域抽出装置。
【請求項2】
請求項1記載の表示領域抽出装置であって、
前記表示領域抽出手段は、前記処理画像の中から、前記出現色数算出手段により算出された前記出現色の数が閾値以下となる縦方向ライン又は横方向ラインを含む領域を抽出し、該抽出した領域を前記所定対象物の表示領域と推定する、ことを特徴とする表示領域抽出装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の表示領域抽出装置であって、
前記表示領域抽出手段は、前記処理画像の中から、所定の変換テーブルを用いて生成されたLUT領域を抽出し、該抽出されたLUT領域を前記所定対象物の表示領域と推定する、ことを特徴とする表示領域抽出装置。
【請求項4】
請求項2又は3記載の表示領域抽出装置であって、
前記表示領域抽出手段は、前記推定した表示領域の配置に基づいて、前記処理画像の中から、前記所定対象物の表示領域を抽出する、ことを特徴とする表示領域抽出装置。
【請求項5】
請求項4記載の表示領域抽出装置であって、
前記表示領域抽出手段は、前記推定した表示領域が前記処理画像上で所定配置となっている場合に、該表示領域を前記所定対象物の表示領域として抽出する、ことを特徴とする表示領域抽出装置。
【請求項6】
請求項5記載の表示領域抽出装置であって、
前記所定配置は、前記処理画像において、略L字状、左側に縦線状、右側に縦線状、上側に横線状、又は下側に横線状、の配置である、ことを特徴とする表示領域抽出装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のうちいずれか1項記載の表示領域抽出装置であって、
前記所定対象物は、文字、アイコン及び罫線のうち少なくとも一つを含む、ことを特徴とする表示領域抽出装置。
【請求項8】
請求項1乃至7のうちいずれか1項記載の表示領域抽出装置であって、
前記処理画像の縦方向ライン及び横方向ラインのうち少なくとも一方のライン毎に、出現する出現色のビット幅を削減するビット幅削減部と、該ビット幅削減部により前記ビット幅が削減された出現色を記憶する色蓄積メモリと、を有する出現色蓄積手段を更に備え、
前記ビット幅削減部は、前記出現色のビット幅のうち上位ビットを削減する、ことを特徴とする表示領域抽出装置。
【請求項9】
処理画像の縦方向ライン及び横方向ラインのうち少なくとも一方のライン毎に、出現色の数を算出する出現色数算出工程と、
前記出現色数算出工程で算出された前記ライン毎の出現色の数に基づいて、前記処理画像の中から、所定対象物の表示領域を抽出する表示領域抽出工程と、を含む、ことを特徴とする表示領域抽出方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2010−102478(P2010−102478A)
【公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−272840(P2008−272840)
【出願日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【出願人】(302062931)NECエレクトロニクス株式会社 (8,021)
【Fターム(参考)】