説明

表面に文様を施した乗用コンベアの手摺ベルト

【課題】エスカレーターや動く歩道等の乗用コンベアを利用しようとする場合、乗用コンベアの設置状況、周辺の家具什器の配列、利用者と乗用コンベアの位置関係、乗用コンベアを利用中の他の乗客の有無などの状況によっては、利用者は、乗用コンベアの存在を視認し得ているにも拘わらず、当該乗用コンベアの運転方向を視認するための通常の手掛りである踏み面を視認し得ないことがあり、自己の意図する運行方向への乗り口を判別するのに不便があるという問題を有していた。
【解決手段】上記課題を解決するため、乗用コンベアの運転方向を視認するための通常の手掛りである踏み面に比べ、より容易に視認することが可能な手摺ベルトの表面に文様を施すことにより、乗用コンベアの運転方向の視認性を改良した。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案が解決しようとする課題】
エスカレーターや動く歩道等の乗用コンベアを利用しようとする場合、利用者は、先ず乗用コンベアの設置場所を視認し、次いで自己の意図する運行方向への乗り口を判別の上利用することとなるが、乗用コンベアの設置状況、周辺の家具什器の配列、利用者と乗用コンベアの位置関係、乗用コンベアを利用中の他の乗客の有無などの状況によっては、利用者は、乗用コンベアの存在を視認し得ているにも拘わらず、当該乗用コンベアの運転方向を視認するための通常の手掛りである踏み面を視認し得ないことがあり、自己の意図する運行方向への乗り口を判別するのに不便があるという問題を有していた。
【0002】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するため、乗用コンベアにおいて、その運転方向を視認するための通常の手掛りである踏み面に比べ、より容易に視認することが可能な手摺ベルトの表面に文様を施すことにより、乗用コンベアの運転方向の視認性を改良した。
【0003】
【考案の効果】
乗用コンベアの踏み面は、手摺ベルトの欄干に遮られることから、乗用コンベアの概ね正面方向からしか視認することが出来ず、また、透明の欄干を有する乗用コンベアの場合であっても、乗用コンベアの側方ないし斜め後方から見た場合には、踏み面を視認することが出来ない。これに反し手摺ベルトは、欄干の外周部に位置していることから、乗用コンベアの存在を視認し得る場合には、ほぼ同時に手摺ベルトを視認し得ることとなる。手摺ベルトは乗用コンベアの運転方向と同じ方向に運動していることから、手摺ベルトの表面に文様を施せば、文様の運動方向を視認することにより乗用コンベアの運転方向を判別することが可能となり、利用者の利便性を高めることが出来る。更に、百貨店、大規模小売店舗等の乗用コンベアの設置者は、手摺ベルトの文様として、宣伝広告文、案内文、イラスト等を施すことにより、手摺ベルトを顧客向けの動く広告媒体として活用することが出来る。
【提出日】平成12年11月9日(2000.11.9)

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 乗用コンベアの手摺ベルトの表面に文様を施すことにより乗用コンベアの運転方向を容易に視認することが出来るようにした手摺ベルト。文様は、手摺ベルトの表面に、文様を施したフィルム・ラベル・テープ等を貼付ないし被覆する、もしくは、塗料を塗布ないし吹付けする、もしくは、手摺ベルトのゴム部材へ異色ゴムを練り込むないし異色ゴム片を象嵌様に埋め込む等の方法で施すものとする。

【図1】
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【図2】
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【登録番号】実用新案登録第3076463号(U3076463)
【登録日】平成13年1月17日(2001.1.17)
【発行日】平成13年4月6日(2001.4.6)
【考案の名称】表面に文様を施した乗用コンベアの手摺ベルト
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願2000−5902(U2000−5902)
【出願日】平成12年7月12日(2000.7.12)
【出願人】(500381409)