説明

袋保持具

【課題】簡単な構成で袋の深浅に応じて保持具の高さの調整が出来、しかも袋の開口の大きさに応じて変形することができる極めて汎用性の高い袋保持具を提供するものである。
【解決手段】本発明の袋保持具は、弾性材料からなる一対の波型板の左右両端を互いに固定し、それら一対の波型板の間でスライド可能な弾性材料からなる第三の波型板を設けたものである。一対の波型板及び第三の波型板は硬質プラスチック材料からなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、柔体袋物に土砂瓦礫等をシャベルで入れる作業時、袋の開口状態を維持すると共に袋の転倒を防止できる袋保持具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、このような袋保持具として四角い筒型の保持具が提供され、その保持具を袋の中に入れて作業するものが知られている(例えば特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】特開2004‐143787号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら上記従来の構成では、袋の深浅に応じて保持具の高さ調整が出来ず、しかも四角い保持具は剛体であるため袋の開口の大きさに応じた多数の保持具が必要であった。
【0005】
本発明は上記従来の構成が有していた問題を解決するもので、簡単な構成で袋の深浅に応じて保持具の高さ調整が出来、しかも袋の開口の大きさに応じて変形することができる極めて汎用性の高い保持具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の袋保持具は、弾性材料からなる一対の波型板の左右両端を互いに固定し、それら一対の波型板の間でスライド可能な弾性材料からなる第三の波型板を設けたものであり、また前記一対の波型板及び前記第三の波型板は硬質プラスチック材料からなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る袋保持具は、柔軟性を有する袋の内側に装着され、当該袋を開口させた状態で自立保持させることができ、また前記袋の開口状態を維持すると共に波型板の弾性と復元力により、袋の開口部や胴部が下にずれることがない。また袋には種々の大きさの開口及び深さが浅いもの、深いもの種々あるが、本発明の袋保持具は、それらサイズの異なる袋に柔軟に対応することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面に基づいて本発明を詳細に説明する。図1及び図2に示すごとく弾性材料からなる一対の波型板1、2の左右両端部3を互いに溶着固定する。
図3及び図4に示すごとく弾性材料からなる第三の波型板4は、一対の波型板1、2の間にスライド可能に配置される軽量化と形状の記憶を防ぐため一対の波型板1、2及び第三の波型板4は硬質プラスチック材料からなることが望ましい。
【0009】
次に本発明の袋保持具の使用方法を説明する。
図5、6は小口径の袋5に本発明の袋保持具を使用した例であり、図5に示すごとく袋保持具を小さく丸め込んだまま、袋5にセットする。次に図6に示すごとく、袋5を持ち上げた後袋保持具の弾発力で袋5が広がる。この場合袋5は小口径のため、袋保持具の左右両端3が重なってくる。なお、袋5の深浅に応じて第三の波型板4を一対の波型1、2によりスライドさせることにより調整できる。
【0010】
このような構成により袋5の開口が維持された状態で袋5が自立し、作業者1人で土砂等を袋詰することができる。
図7は大口径の袋6に本発明の袋保持具を使用した例であり、袋保持具の左右両端は重なっていない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】両端が互いに固定された一対の波型板を示す斜視図
【図2】図1のA−A断面図
【図3】本発明の袋保持具の斜視図
【図4】図3のB−B断面図
【図5】小口径の袋の上に本発明の袋保持具をセットした図
【図6】本発明の袋保持具の弾発力により小口径の袋が自立した状態を示す図
【図7】本発明の袋保持具の弾発力のより大口径の袋が自立した状態を示す図
【符号の説明】
【0012】
1 波型板
2 波型板
3 波型板の端部
4 第三の波型板
5 小口径袋
6 大口径袋

【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性材料からなる一対の波型板の左右両端を互いに固定し、それら一対の波型板の間でスライド可能な弾性材料からなる第三の波型板を設けたことを特徴とする袋保持具。
【請求項2】
前記一対の波型板及び前記第三の波型板は硬質プラスチック材料からなることを特徴とする請求項1記載の袋保持具。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−73533(P2009−73533A)
【公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−244975(P2007−244975)
【出願日】平成19年9月21日(2007.9.21)
【出願人】(596035581)
【Fターム(参考)】