説明

袖付エプロン

【課題】時期的に必要、不要となる袖を着脱可能にすると探す手間がかかるので袖をエプロン本体の脇の下に平帯状の紐を付けた状態で縫い付ける。平帯状の紐の内部の細い紐で上下させて、袖にしたり、エプロンのポケットにすることができることを特徴とする。
【解決手段】エプロン本体の前身頃3の脇の下7に平帯状の紐19を付けた状態で着脱不可に袖9を付け、平帯状の紐19を内部の細い紐で上に縮めていくと袖9は襠26の寸法を残して止まる。襠26は袖に腕を通したとき、腕とともに袖9が上下左右に自在に動き、下におろしてくるとエプロンのポケットの位置18で止まる。袖9を裏返しにして底用紐24で底を作り表に返してポケット位置18の止め具29に止める。家事が済めば袖9を下におろして普通のエプロンとして部屋着として、また、煩わしい家事を楽しくできることを特徴にする袖付きエプロン。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、時期的に必要、不要となる袖を着脱可能にすると探す手間がかかるので袖をエプロン本体の脇の下に平帯状の紐を付けた状態で縫い付ける。
平帯状の紐の内部の細い紐で上下させて、袖にしたり、エプロンのポケットにすることができる。
袖が必要時にも袖をポケットにして、普通のエプロン、部屋着として使用可能な袖付きエプロンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、袖付エプロンといえば、割烹着がある。
袖保護服といわれているものや、袖を挟むクリップやゴムバンド等がある。
現状では袖付エプロンはない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのために、次のような問題点がある。
(イ)現状の割烹着は、袖が不必要な時期には袖が邪魔になる。
(ロ)また、現状の洋服の時代に不都合な形である。
(ハ)袖を保護するクリップ、ゴムバンドはエプロンとの一体感がないため、仕事中に外 れたり、緩んで下ったり、位置がずれ違和感をおこす結果をもたらしていた。
本発明は、これらの問題点を解決されるためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
エプロンの袖(9)に入る厚着のときの洋服の袖(9)を考慮に入れて袖保護服の様に腕で支えたり、クリップ等も無理があるのでエプロンの本体(A)をワンピース形状(16)の背開き(17)タイプとする。
裾は膝下(25)とする。
エプロンの本体(A)の前身頃中央部分(1)に前身頃(3)を設ける。
前身頃(3)の上部に衿ぐり(5)、袖ぐり(6)を設ける。
前身頃(3)の前身頃中央部分(1)と袖(9)にヒダ加工をする。
デザイン的要素が大だが、ヒダ加工(8)をした部分の両側に穴具(10)を設ける。
飾り紐(11)をクロス状(12)に通すことで、厚着、薄着のときのサイズ調節(13)が可能となる。
袖(9)も洋服の袖の入ったところのみ開くので提灯の様にならず、きれいな形を保つ。
袖(9)は時期的に必要、不要のときがある。
着脱可能にするといざ使いたいとき、ない可能性がある。
袖(9)は着脱不可能に前身頃(3)、後身頃(4)の脇の下(7)に平帯状の紐(19)を付けた状態で縫い付ける。
平帯状の紐(19)の内部に2本の細い紐(20)が通してあり、その紐(20)で平帯状の紐(19)を縮めたり伸したりすることで袖(9)は上下する。
平帯状の紐(19)は脇の下(7)からエプロンのポケットのポケット位置(18)までの寸法で設ける。
平帯状の紐(19)を上に細い紐(20)で縮めていくと、袖(9)は襠(26)の部分を残し止まる。
襠(26)は袖(9)に腕を通したとき、袖(9)は腕の動きとともに自在に上下左右に動く。
平帯状の紐(19)を細い紐(20)で、下におろしていくと袖(9)はポケット位置(18)で止まる。
裏返して袖(9)の袖口にあたる部分に、すでにゴム(15)が通してある同じところに底用紐(24)を設ける。
左右に両手で引いて後に廻して前でしっかり結び、表に返してエプロンのポケット(23)とする。
袖(9)をポケット(23)に、ポケットを袖(9)に即座に変えて袖(9)が必要な時期にも家事が済んだらおろして、普通の袖のないエプロンに部屋着にと使用可能にした。
以上のように構成された袖付エプロンである。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、家事における水仕事のとき、捲っても、捲っても落ちてしまう洋服の袖を水濡れや汚れから守るために、袖をエプロンに付け、エプロンの機能を損なわないように工夫した。
厚着のときの袖を考慮に入れてエプロン本体をワンピース形状の背開きタイプとする。
袖は肩から脇の下までの袖ぐりで支える。
袖は時期的に必要、不必要の二要素が必要。
着脱可能にするといざ使おうとするとない可能性がある。
脇の下に平帯状の紐を付けた状態で縫い付ける。
平帯状の紐は内部に細い紐が二本通してある。
その紐で平帯状の紐を上に縮めていくと袖は襠の寸法を残して止まる。
下におろしていくとエプロンのポケットの位置で止まる。
袖を裏返してポケットにするための底用紐を左右に両手で引いて、うしろに廻し前でしっかり結ぶ。
ポケットの底ができあがり、表に返してポケット付け位置の止め具に止めるとポケットになる。
袖が必要な時期にも家事が済んだら袖をおろしてポケットにして普通のエプロン、部屋着として、袖が不要のときと同じ様に即座に袖をポケットにポケットを袖にと変えて家事を楽しくする袖付きエプロン。
現状の洋服に合う形にとデザイン的要素が大だった前身頃中央部分と、袖のヒダ加工は飾り紐をクロス状に通すことでサイズ調節が可能となる。
袖も洋服の袖の入るところのみ開くので袖が提灯の様にならずきれいな形を保つ。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】 本発明の正面図である。
【図2】 本発明の背面図である。
【図3】 本発明の展開図である。
【図4】 背面から見た展開図である。
【図5】 前面から見た展開図である。
【図6】 側面から見た展開図である。(袖)
【図7】 側面から見た展開図である。(ポケット)
【図8】 平帯状の紐の説明図である。(袖、襠部分)
【図9】 平帯状の紐の説明図である。(ポケット部分)
【図10】 袖表側の説明図である。
【図11】 袖脇側の説明図である。
【図12】 ポケット表側の説明図である。
【図13】 ポケット裏側の説明図である。
【図14】 エプロン本体の展開図である。
【図15】 袖、ヒダ加工の説明図である。
【図16】 従来の袖付きエプロン(割烹着)の正面図である。
【図17】 従来の袖付きエプロン(割烹着)の背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の形態について説明する。
(イ)エプロン本体(A)の前身頃中央部分(1)に前身頃(3)を設ける。(図1)
前身頃(3)前身頃中央部分(1)の上部に衿ぐり(5)袖ぐり(6)を設ける。
(ロ)前身頃(3)前身頃中央部分(1)と袖にヒダ加工をする。
デザイン的要素が大だが、ヒダ加工(8)をした部分の両側に穴具(10)を設け 、飾り紐(11)をクロス状(12)に通す。
飾り紐(11)を引いたり緩めたりすることで、洋服の厚着薄着のときのサイズ調 節(13)が可能となる。
袖も洋服の袖(9)の入ったところのみ開くので提灯の様になることなくきれいな 形を保つ。
(ハ)エプロンの袖(9)は時期的に必要なときと必要ないときがある。
着脱可能にすると、いざ使おうとするとき、ない可能性がある。
厚着のときの洋服の袖(9)を考慮に入れて袖保護服の様に腕のみで支えたり、ク リップ、ゴムバンドで支えるのは無理があるので、エプロン本体(A)をワンピース 形状(16)の背開きタイプ(17)とする。
裾は膝下(25)とする。
図1は、本発明の正面図で、図2は、本発明の背面図で、図6は、側面から見た展 開図である。
袖(9)は平帯状の紐(19)を付けた状態で前身頃(3)、後身頃(4)の脇の 下(7)に縫い付ける。
(ニ)平帯状の紐(19)は、脇の下(7)からエプロンのポケット位置(18)までの 寸法(22)で付いている。(図5、図7)
図9平帯状の紐(19)の内部に細い紐(20)が二本通してある内部の細い紐( 20)で平帯状の紐(19)を縮めていくと袖(9)は、襠(26)の寸法を残して 止まる(図5、図6、図8)
襠(26)エプロンの袖(9)に腕を通したとき、袖(9)は腕の動きとともに上 下左右に自在に動く。
(ホ)内部の細い紐(20)はポケットにしたときより袖(9)にしたときの方が長く残 るので細い紐入れポケット(21)を同じ場所に設ける。(図8、図9)
袖(9)としてポケット(23)として使用しているとき入れておく。(図8、図 9)
(ヘ)エプロンの袖(9)をポケット(23)として使用するときは、細い紐入れポケッ ト(21)からだして、止め具(28)をゆるめて、下におろしていくと、ポケット 位置(18)で止まる。
細い紐入れポケット(21)に紐を入れて、袖(9)を裏返す。
袖下部ゴム(15)のところにポケット底用紐(24)を設ける。(図13)
底用紐(24)を両手で左右に引いて後側に廻し前に持って来てしっかり結ぶ。
ポケットの底ができあがり、底を丸く広げて表に返し、ポケット(23)付け位置 (18)の止め具(29)に止めてポケットとして使用。(図3、図7、図12)
(ト)袖付きエプロンは袖(9)必要時にも家事が済めば普通のエプロン、部屋着として 袖(9)不要時にも同様にして、1年中袖(9)をポケット(23)に、ポケット( 23)を袖(9)にと、即座に変えて煩わしい家事を楽しくする袖付きエプロンであ る。
本発明を使用するときは、家事に使用か部屋着として使用するかで袖を上下させれば即座に使用可能となる。
袖が必要のときは背面から、まず腕を脇の袖ぐりから脇の下の袖に両腕を通してから着ていく。
袖が不要のときは、袖の細い紐入れポケットから紐をだして止め具をゆるめて、下におろしてきて、止まったところで細い紐を紐入れポケットに入れ、裏側に返して底用紐を結び表側に返してポケット位置に止める。
【符号の説明】
【0008】
A エプロン本体
1 前身頃中央部分
2 後身頃中央部分
3 前身頃
4 後身頃
5 衿ぐり
6 袖ぐり
7 脇の下
8 ヒダ加工
9 袖
10 穴具
11 飾り紐
12 クロス状の飾り紐
13 サイズ調節
14 袖上部ゴム
15 袖下部ゴム
16 ワンピース形状
17 背開き
18 ポケット位置
19 平帯状の紐
20 内部の細い紐
21 細い紐入れポケット
22 平帯状の紐寸法
23 ポケット
24 ポケット底用紐
25 膝下
26 襠
27 止め具(ウエスト部分)2個
28 止め具(内部の細い紐)2個
29 止め具(ポケット)2個
30 後身頃上側ボタンホール2個
31 後身頃下側ボタン2個
32 ポケット表側
33 ポケット裏側
34 袖脇側
35 表
36 肩
37 縮める
38 前身頃脇
39 後身頃脇
40 ダーツ
41 飾り紐の先の止め具
42 前身頃脇
43 後身頃脇

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(イ)エプロン本体(A)の前身頃(3)後身頃(4)の脇の下(7)に平帯状の紐(1 9)を付けた状態で着脱不可に袖(9)を付ける。
(ロ)平帯状の紐(19)を内部の細い紐(20)で上に縮めていくと袖(9)は襠(2 6)の寸法を残して止まる。
襠(26)は袖(9)に腕を通したとき、腕とともに袖(9)が上下左右に自在に 動く。
(ハ)下におろしてくるとエプロンのポケットの位置(18)で止める袖(9)を裏返し にして底用紐(24)で底を作り、表に返してポケット位置(18)の止め具(29 )に止める袖(9)がポケット(23)になる。
(ニ)袖(9)が必要な時期にも家事が済めば袖(9)を下におろして普通のエプロンと して部屋着として、また、袖(9)不要のときも同じ様にして、煩わしい家事を楽し くできる。
以上のように構成された袖付きエプロン。
【請求項2】
エプロン本体(A)の前身頃中央部分(1)と袖(9)にヒダ加工(8)をする。
デザイン的要素が大だが、穴具(10)を設け、クロス状(12)に飾り紐(11)を通すことで厚着薄着のサイズ調節が可能となる。
袖(9)も洋服の袖が入るところのみ開くので、提灯の様になることなくきれいな形を保つ。
以上のように構成された請求項1記載の袖付きエプロン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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