装身具とその製造方法
【課題】装飾効果の外に美容や、病気の治療などのため磁気治療器による理学的効果を向上し、身体の「コリ」の解消と、健康の増進を計る装身具の製造方法を提供する。
【解決手段】ポリウレタンのような合成樹脂に粉末状ブラックシリカ(黒鉛珪石)約5%を加えよく攪拌混合させる行程と、この攪拌混合物を押し出し器などで筒状に押し出す行程と、押し出された筒状物を、各種形状に整形加工して装身具本体を造形する。
【解決手段】ポリウレタンのような合成樹脂に粉末状ブラックシリカ(黒鉛珪石)約5%を加えよく攪拌混合させる行程と、この攪拌混合物を押し出し器などで筒状に押し出す行程と、押し出された筒状物を、各種形状に整形加工して装身具本体を造形する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも身体と接する指輪やブレスレットなどの、アクセサリーの改良に関するもので、詳しくはブラックシリカ(黒鉛珪石)の持つ特有の効果が発揮出来るようにした、装身具の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ブラックシリカ(黒鉛珪石)は、6〜14ミクロンの遠赤外線を放射することが知られおり、これらは医療方面では癌の激痛緩和,ポリープ,肝炎,潰瘍痛等の治療に有効であり、また腰痛,肩こり,リューマチ,関節炎,神経痛,アトピー性皮膚炎等の治療にも有効であること従来より知られている。
【0003】
さらに本発明に用いられる天然の黒鉛珪素(通称ブラックシリカ)は、上記遠赤外線を発する作用に加えマイナスイオンを発する作用があって、これを装身具に使用することにより装着者には、著大な健康上,生活環境上の効果があることが判明している。
【0004】
即ち、マイナスイオンの人体への作用効果は、まず血管が拡張され、血圧は正常になり、血液はアルカリ性傾向となり骨は丈夫になるのなどが知られているのである。
【0005】
また利尿作用が促進され、呼吸は静減し楽になり、脈拍を減少させ、疲労の回復を促進させる、自律神経機能を鎮静化する、発育を促進し良好なものとするなど現代生活を送るに当たって良いことずくめなのである。
【0006】
よりよく理解するために「安眠」を例にとったマイナスイオン効果について述べてみると、かかるマイナスイオンを身体に受入れる(マイナスイオンの雰囲気にいること)ことにより、酸化した体内が還元され、気分が穏やかになる。また沈静効果で、興奮した神経も休まり、グッスリ眠れるのである。そして当然のことながら安眠は、ストレスの解消にもつながり副交感神経活性の働きを助けるのである。
【0007】
この外、マイナスイオンの自律神経調整作用としては、不眠,頭痛,ゼンソク,リウマチ,肩凝り,腰痛,慢性疲労,神経痛,イライラなどプラスイオンが身体に悪い影響を及ぼしている点で、かかるマイナスイオンは自律神経のバランスをとり、頭脳は沈着冷静,手足は暖かい頭寒足熱の健康的な体の常態に保つことができるのである。
【0008】
また、この時の血液の浄化作用として健康な血液に中和させ、健全な抵抗力のある弱アルカリ性の血液に変えるも作用をなすものである。
【0009】
さて上記のブラックシリカ(黒鉛珪石)を用いた指輪やブレスレットなどの装飾品については、本願発明者が先に装飾としての価値と、それを使用することによって健康の促進という相乗効果を見いだした発明を (特許文献1参照)を提唱し多大な好評を博した。本発明はこれをさらに改良したものである。
【特許文献1】特開2003−135115 明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、本発明の製造に係わる装身具を身に装着した人の、装飾効果の外に美容や,健康の増進や,病気の治療などの理学的効果をも奏させて、身体の健康と美容の増進を計ろうとするものである。
【0011】
発明の他の目的は、本発明の製造に係わる装身具を身に装着した人の、自律神経を調整し細胞の活性化を助け、新陳代謝を活発にする装身具の製造方法を提唱することである。
【0012】
他に本発明の目的は、比較的安価なブラックシリカ(黒鉛珪石)を用いた装身具を容易に製造する方法を提唱することにある。
【0013】
他に本発明の目的は、上記ブラックシリカ(黒鉛珪石)の効果をさらに増長させ、かつ身体に装着した場合かかるブラックシリカ(黒鉛珪石)が、離散したり剥離したりしないようにした装身具の製造方法を提唱することにある。
【0014】
本発明の他の目的は、本発明で得られた遠赤外線およびマイナスイオンを発しする上記装身具本体が、指輪,ネックレス,イヤリング,ブレスレット,アンクレット、ピアスなどの各種の適切な箇所に取付けられた装身具が得られたことである。
【0015】
而してその為には、上記合成樹脂と粉末状ブラックシリカ(黒鉛珪石)の撹拌混合させる場合、その混合を適当な温度の加熱雰囲気で行われるようにしたことである。
【0016】
また、本発明を実施するに当たって、上記撹拌混合物を押出し機などで筒状に押出す場合は、適当な温度の加熱雰囲気で行われるようにしたことである。
【0017】
また、本発明を実施するに当たって、本発明の効果を奏させる最も優れたものとするためにブラックシリカ(黒鉛珪石)の粒子径を最良なものとさせたことにある。
【0018】
他に本発明の目的は、本発明の装身具部材を製造する過程にあって最も容易かつ、空気の混入などが無い確実な製造方法を提唱することで、上記目的を達成させることにある。
【0019】
他に本発明は、本発明の装身具部材を鋳造する過程にあって最も優れた温度を設定することで、上記目的を達成させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0020】
而して本発明の特徴は、ポリウレタンンのような合成樹脂に粉末状,ブラックシリカ(黒鉛珪石)約5%を加えよく撹拌混合させる行程と、この撹拌混合物を押出し機などで筒状に押出す行程と、押し出された筒状物を、各種形状に整形加工して装身具本体を造形する行程とを有することである。
【0021】
具体的に本発明の特徴の1つは、遠赤外線およびマイナスイオンを発し、粒子径が0.1〜50μmの黒鉛珪石(ブラックシリカ)原石,重量比10乃至20%(好ましくは14%)と、金若しくは銀などの貴金属85乃至95%(好ましくは92.5%)と銅5%乃至10%(好ましくは7.5%)からなる合金,重量比55乃至75%(好ましくは66%)と、樹脂(好ましくはエポキシ樹脂),重量比10乃至30%(好ましくは20%)とをよく撹拌混合させ、この撹拌混合物を押出し機など筒状に押出し、押し出された筒状物を整形加工して、装身具本体を造形することにある。
【0022】
他に本発明の特徴は、予め内周面の1箇所あるいは複数の箇所に、窪み部を持たせた指輪,ブレスレットなど装身具本体の該窪み部に、50度前後の熱を加え軟化させた上記混合物を流し込み、流動しない状態に固化させた後、120度〜200度の温度で焼結し表面を研磨して仕上げたことである。
【0023】
他に本発明の特徴は、遠赤外線およびマイナスイオンを発し、粒子径が0.1〜50μmの黒鉛珪石(ブラックシリカ)原石,重量比10乃至20%(好ましくは14%)と、金若しくは銀85乃至95%(好ましくは92.5%)と、銅などの金属5%乃至10%(好ましくは7.5%)からなる合金,重量比55乃至75%(好ましくは66%)と、その他は、例えばスチレン系の熱可塑性エラストマ(TPE−Thermoplastic Elastomer)や、エチレングリコールオイルのような配合剤からなり、この配合剤と黒鉛珪石(ブラックシリカ)を混合して約180度の熱で溶かし、金型に流し込んで鋳出成形し、冷却してできたバンド状の材料を必要な長さに切断し、各種形状に整形加工してネックレス状に装身具本体を造形することにある。
【0024】
他に本発明の特徴は、上記請求項1に示した撹拌混合物が、遠赤外線およびマイナスイオンを発し、粒子径が0.1〜50μmの黒鉛珪石(ブラックシリカ)原石,重量比10乃至20%(好ましくは14%)と、金85乃至95%(好ましくは92.5%)と、磁性体材料5%乃至10%(好ましくは7.5%)からなる合金と、重量比55乃至75%(好ましくは66%)の樹脂(好ましくはエポキシ樹脂),重量比10乃至30%(好ましくは20%)からなることである。
【0025】
他に本発明の特徴は、遠赤外線およびマイナスイオンを発し、粒子径が0.1〜50μmの黒鉛珪石(ブラックシリカ)原石,重量比10乃至20%(好ましくは14%)と、酸化鉄,および炭酸バリュウムなどの酸化化合物の重量比5%乃至10%(好ましくは7.5%)と、その他は、酸化シリコン,炭酸カルシウムのような配合剤からなり、この配合剤と黒鉛珪石(ブラックシリカ)を混合して溶かし、金型に流し込んで鋳出成形し、冷却してできた材料を整形加工して板状に装身具本体を造形することである。
【0026】
他に本発明の特徴は、上記黒鉛珪石(ブラックシリカ)の微粒子は、常温にて遠赤外線の放射率が90〜99%で、生育光線,健康光線といわれる2ミクロン〜18ミクロンの波長帯で放射されることである。
【0027】
他に本発明の特徴は、上記黒鉛珪石の大きさは、0,3ミクロン以下であることである。
【0028】
他に本発明の特徴は、遠赤外線およびマイナスイオンを発し、 粒子径0.1〜50μmのブラックシリカ粉末体重量比重量比10乃至20%(好ましくは14%)と、重量比60乃至85%(好ましくは80%)の樹脂(好ましくはエポキシ樹脂)を混合し、この混合物に30から60度(好ましくは50度)前後の熱を加え軟化させ振動を加えて撹拌しながら、主材料として金(好ましくは18金)、サマリュームコバルト磁性体からなる素材をペンダントヘッド本体の裏側に形成した窪部に流し込み、流動しない状態に固化した後120度〜200度の温度で焼結して表面を研磨した後、パーツを組み立て着磁処理をして仕上げしたことである。
【発明の効果】
【0029】
総じて本発明の効果は、ポリウレタンンのような合成樹脂に粉末状ブラックシリカ(黒鉛珪石)約5%を加えよく撹拌混合し、押出し機などで筒状に押出し各種形状に整形加工する比較的簡単な行程で装身具が造形できたのであり、この装身具は身に付けた者は遠赤外線およびマイナスイオンの恩恵を受ける事が出来たのである。
【0030】
この発明に使用される黒鉛珪石は北海道の上の山町で天然に産し、その組成は、C :5%,シリカ(SiO2) :80%,Al:5%,Fe:2%,Ca, Mg 他:2%である。また、物理・化学特性として、無機質,弱酸性(Ph5.5 〜7.5), 不燃性, 耐水性,耐磨耗性 (硬度7.0 〜7.5),赤外線の高吸収性, 脆弱性, 導電性を有している。
【0031】
この黒鉛珪石を合成樹脂に配合する手段は、不飽和ポリエテテル樹脂(積層用樹脂)に黒鉛珪石の粉末を混練し均一に分散させたものである。
次に成形方法の一例を説明すると、離型剤を塗布したガラス板を型として、その表面に不飽和ボリエステル樹脂系のゲルコートを吹き付けて硬化させる。ゲルコートの硬化後、上記黒鉛粉末樹脂混練の積層用樹脂を使用してチョップドストランドマット♯450 を4プライ積層し、60°C,2時間で加熱硬化させる。そして、室温冷却後に脱型する。
【0032】
上記配合・成形方法において、不飽和ポリエステル樹脂と黒鉛珪石の粉末の重量比を99:1,95:5,90:10,67:33の各配合で混練成形した樹脂板(たて5cm×横5cm×厚さ0.5cm)について、徳島県立工業技術センターにおいて測定装置(日本電子 (株) FT−IR6500)によって39.9°C で遠赤外線放射率を測定した結果は図1〜図4に示すとおりである。これにより、黒鉛珪石を樹脂化して成形した板が常温において、遠赤外線を放射することを確認した。
【0033】
この結果係る樹脂は、常温で遠赤外線放射機能を有する黒鉛珪石を配合したため、黒鉛珪石の遠赤外線放射機能によって樹脂全体から常温で遠赤外線が放射されるものである。
【0034】
また上述のブラックシリカ(黒鉛珪石)は、人の凡ゆる生活環境に優れた効果をもたらすマイナスイオンが放出される。
【0035】
即ちイオンは、電気を帯びている小さな物質でその大きさは1/1000mmといわれ、肉眼ではもちろん、一般の顕微鏡でさえ見ることの出来ない微粒子である。そしてこのごくごく小さな物質には、プラスの電気を帯びたもの(プラスイオン)とマイナスの電気を帯びたもの(マイナスイオン)の二種類があり、お互いに結びついてさまざまな物質を作っているのである。
【0036】
そして人間は、細胞の新陳代謝によって生命を維持しているほかに、呼吸を通して自然界に存在しているイオンを摂取する機能をもっており、摂取されたイオンは細胞へ運ばれ、細胞膜を介してイオン交換が行われるのである。
このイオン交換とは、すなわち細胞内の老廃物や炭酸ガスを出して、必要な酸素や栄養素を取り入れるシステムで、そのイオンのバランスによって体のコンディションは大いに左右されるのであが、現代社会は様々な形でプラスイオンの多い環境を作りだしてしまったのである。
【0037】
具体的には、日々自動車がまき散らす排気ガスがその代表であり、これはプラスイオンを増殖させる最たるものである。そのほか、工場などから排出される各種の煤煙、汚染された河川や酸性雨、ゴミの焼却時に出るダイオキシン、農薬、各種食品添加物(化学物質)、毒性を持った新建材の接着剤(ホルムアルデヒド)、その他もろもろの日用品に使用される有機リン化合物質、宇宙の果てから放射されてくる放射線の類もプラスイオンを増やす元凶である。
【0038】
さらに破壊されたオゾン層から降り注がれる紫外線も、プラスイオンを作り出す大きなファクターになっている。また、この数十年の間急速に普及したテレビやコンピュータ、電子レンジなどの各種電気,電子機器から放出される「電磁波」もプラスイオンの仲間であり、これらの重層的な影響で、マイナスイオンは激減し、プラスイオンばかりが目立って多い大気環境が作り出されたのであり、このようにしてわずかの間に空気中のイオンバランスは崩れてしまったのである。
【0039】
そんな中で、マイナスイオンの多い空気は、人体の酸化物をアルカリ性に中和して、細胞内に酸素と栄養素を吸収しやすくする。しかも老廃物を排出しやすくして細胞を活性化するのである。つまり、人体の生理作用を快調にするとともに、人間が本来持っている自然治癒力を高める働きがあるのである。
【0040】
そしてマイナスイオンは人体組織を活性化して生体作用に抜群の効果として、体内細胞の酸性物質(毒素)を排泄し、アルカリ性に変えて血液の循環を高めたり、細胞の活性化作用、血液の浄化作用、アレルギー体質の改善作用、鎮痛作用がある。
【0041】
即ち、マイナスイオンの人体への作用効果は、血管が拡張され、血圧は正常になり、血液はアルカリ性傾向となり骨は丈夫になるのなどが知られているのである。
また利尿作用が促進され、呼吸は静減し楽になり、脈拍を減少させ、疲労の回復を促進させる、自律神経機能を鎮静化する、発育を促進し良好なものとするなど現代生活を送るに当たって良いことずくめなのである。
【0042】
よりよく理解するために「安眠」を例にとったマイナスイオン効果について述べてみると、かかるマイナスイオンを身体に受入れる(マイナスイオンの雰囲気にいること)ことにより、酸化した体内が還元され、気分が穏やかになる。また沈静効果で、興奮した神経も休まり、グッスリ眠れるのである。そして当然のことながら安眠は、ストレスの解消にもつながり副交感神経活性の働きを助けるのである。
【0043】
さらにかかるマイナスイオンはて気持ちを落ち着かせ、幸せ感を増幅させるベーター・エンドルフィンを活性化させ、そして脳内ベーター エンドルフィンは、精神安定に作用し免疫力を高める外、マイナサウイオンの自律神経調整作用としては、不眠,頭痛,ゼンソク,リウマチ,肩凝り,腰痛,慢性疲労,神経痛,イライラなどプラスイオンが演奏活動等に悪い影響を及ぼしている点で、かかるマイナスイオンは自律神経のバランスをとり、頭脳は沈着冷静,手足は楽器を操作するのに充分な暖かい、即ち(頭寒足熱)の健康的な体の常態に保ち改善することができるのである。
【0044】
また、この時の血液の浄化作用として健康な血液に中和させ、健全な抵抗力のある弱アルカリ性の血液に変えるも作用をなすものである。
【0045】
而して上記の天然黒鉛珪石は、少しの振動をあたえることにより、その周囲にマイナスイオを放射するという事実に鑑みて、この黒鉛珪石の粉末を熱硬化性樹脂に配合ししたことで、然黒鉛珪石(通称ブラックシリカ)が、かかるマイナスイオンを発するのと同時に、上記優れた遠赤外線を発生することを見いだしたのである。
【0046】
次に本発明の一実施例として先ず、ブラックシリカ(黒鉛珪石)を用いて装着者が身につけた場合、その自律神経を調整し細胞の活性化を助け、新陳代謝を活発にする装身具本体の製造方法について述べる。
【0047】
まずブラックシリカ(黒鉛珪石)を、粒子径が5μmの粉末体に加工した。熱硬化性樹脂としてはポリウレタン樹脂を用意した。図1で(1)は押出し機で、(2)は該押出し機(1)内に設けられ適当な加熱手段を持ったスクュリュウであり、(3)は該スクュリュウ(2)の一方方向に設けられたホッパ、(4)はスクュリュウ(2)の他方に設けられたノズルである。
【0048】
而して、ブラックシリカとポリウレタン樹脂の混合素材は、ホッパ(3)から押出し機(1)内に投入することにより、約50度℃の温度条件下でスクュリュウ(2)によって、混合撹拌されつつノズル(4)より、図2に示すように筒状の混合物材料(A)が押出される。
【0049】
この混合物材料(A)を必要に応じて研磨加工するなどした後、図3のように一定に切断すると共に、その軸線上に透孔を穿った適宜の部品材料、ここでは筒状部品(B)を作る。
【0050】
ついで上記筒状部品(B)とは別に、適宜の手段で図4のような球状部品(C)を作り、図5に示すように上記筒状部品(B)と球状部品(C)に紐などを通し、仮令えばブレスレット(G)などに仕上げるものである。
【0051】
なお、シリカや,ブラックシリカ(黒鉛珪石)の粒子径を上記実施例では5μmとしたが、これは0.1〜50μmの範囲で任意に選択できるものである。また熱硬化性樹脂の実施例としては、前述したポリウレタン樹脂の他にフェノール系樹脂やエポキシ樹脂等を用いることができる。
【0052】
而して完成された装身具部材は、指輪やブレスレット,イヤリング,アンクレット,ピアスなど各種の基材の装飾用途に従ってその適宜個所に貼着,熔着,嵌挿などの手段で装着されるものであるが、この場合かかる装身具部材を使用するときは身体に直接触れるように構成すれば、上記ブラックシリカ(黒鉛珪石)の秀れた効果が身体に作用するのであるが、特に図5のように、この装飾具を嵌め込む腕の長手方向となるよう、この装身具を2段あるいはそれ以上の複数段とすれば、さらにその効果が増大すること勿論である。
【0053】
なお、マイナスイオンが発生する時間的経過と振動の推移を表すグラフは図6で、この発明に実施例である不飽和ポリエステル樹脂と黒鉛珪石の粉末の重量比が99:1に関する常温においての遠赤外線の放射測定グラフは図7で、同不飽和ポリエステル樹脂と黒鉛珪石の粉末の重量比が95:5に関する常温においての遠赤外線の放射測定グラフは図8で、同不飽和ポリエステル樹脂と黒鉛珪石の粉末の重量比が90:10に関する常温においての遠赤外線の放射測定グラフは図9で示した。
【実施例1】
【0054】
本発明を実施する具体的な例としてまず、図10と11で粒子径0.1〜50μmのブラックシリカ粉末体重量比20%と、エポキシ樹脂重量比80%と、材料シルバー925(シルバー92.5%、銅7.5%)からなる素材(7)を混合し、この混合物に50度前後の熱を加え軟化し振動を加えて撹拌しながら、リング(指輪)本体(5)の裏側に形成した窪部(6)に流し込み、流動しない状態で固化した後120度〜200度の温度で焼結して表面を研磨して仕上げ、マイナスイオンおよび遠赤外線を発するリング(D)を得た。
【実施例2】
【0055】
また図12は上記と同一の手段,製造方法で、上記素材(7)をネックレス本体(8)の裏側に形成した窪部(6)に流し込み、流動しない状態に固化した後120度〜200度の温度で焼結して表面を研磨して仕上げ、マイナスイオンおよび遠赤外線を発するネックレス[ペンダント](E)を得た。
【実施例3】
【0056】
他の実施例としては図13のように、粒子径0.1〜50μmのブラッブラックシリカ原石の粉末体重量比10.0%とスチレン系エラストマー粒重量比89.7%とエチレン系オイル(エチレングリコールオイル)重量比0.3%と、主材料シルバー925(シルバー92.5%、銅7.5%)からなる素材(7)を混合し熱で溶かし、金型に流し込み鋳出成形し、自然冷却してできたバンド状の材料(9)を必要な長さに切断し、シルバー925の材料で作った金具(10)に付け腕輪に仕上げ、マイナスイオンおよび遠赤外線を発するブレスレット(F)に仕上げた。
【実施例4】
【0057】
他の実施例としては図14のように、粒子径0.1〜50μmのブラックシリカ粉末体重量比20%と、エポキシ樹脂重量比80%を混合し、この混合物に50度前後の熱を加え軟化し振動を加えて撹拌しながら、主材料18金、サマリュームコバルト磁性体からなる素材(11)をペンダントヘッド本体(12)の裏側に形成した窪部に流し込み、流動しない状態に固化した後120度〜200度の温度で焼結して表面を研磨した後パーツを組み立て着磁処理をして仕上げ、マイナスイオンおよび遠赤外線を発するネックレス[ペンダント](H)を得た。
【実施例5】
【0058】
また上記実施例3と同様に図15のように、ブラッブラックシリカ原石と樹脂とからなる素材を混合し熱で溶かし、シルバーの材料で作った周囲に多数の孔をもつ篭状の金具(13)に付けネックレス(I)に仕上げた。
【実施例6】
【0059】
他の実施例としては図16のように、粒子径0.1〜50μmのブラッブラックシリカ原石の粉末体重量比10.0%とスチレン系エラストマー粒重量比89.7%とエチレン系オイル(エチレングリコールオイル)重量比0.3%と、主材料シルバー925(シルバー92.5%、銅7.5%)からなる素材を混合し熱で溶かし、金型に流し込み鋳出成形し自然冷却してできたバンド状の材料(14)を必要な長さに切断し、シルバー925の材料で作った留め金具(15)に取り付けマイナスイオンおよび遠赤外線を発するネックレス(J)を得た。
【実施例7】
【0060】
主原料として重量比で82.0%の酸化鉄と、14.7%の炭酸バリュウムと、3.0%の粒子径0.1〜50μmのブラッブラックシリカ原石の粉末体3.0%と、からなり他の成分として、0.3%炭酸カルシウムの外適当量の酸化シリコン,水分を混合し熱で溶かし、金型に流し込み鋳出成形し自然冷却してできた材料を必要な大きさに加工し、膏薬(絆創膏)効果を有し各種形状にでき、マイナスイオンおよび遠赤外線を発する各種装身具(K)を得た。なお図中(16)はこの装身具を飾り或いは治療用具として使用する際、身体に貼付するための台紙である。
【0061】
総じて本発明の効果は、ブラックシリカ(黒鉛珪石)を装身具部材や装身具に利用できたもので、当該装身具による装飾効果としての精神的効果にあわせて、遠赤外線放射効果と磁力浴とマイナスイオン浴効果を装身具に利用し、貴金属装身による画期的な精神的効果にあわせて素材に基づく理学的効果おも奏して身体の健康と美容の増進をも計ることができたのである。
【0062】
他に本発明の効果は、上記や,ブラックシリカ(黒鉛珪石)とポリウレタン樹脂のように熱硬化性樹脂を混合し、この混合物に熱を加えて熱硬化性樹脂を軟化させ、撹拌しながら鋳型に流し込み適宜の温度で焼結する比較的安価な安易な製造方法でありながら、装身具部材に所謂ピンホールのような空気の空洞を作らせずかつ、上記の身体の健康等の増進に役立つ装身具部材を提供できたのである。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明を実施する為の押出し機の説明図である
【図2】押出された装身具材料の一部切欠側面図である
【図3】完成された丸筒状の装身具部材の側面図である
【図4】完成された球状の装身具部材の側面図である
【図5】完成された装身具の一例の斜視図である
【図6】マイナスイオンの推移グラフである
【図7】この発明に係る樹脂板(不飽和ポリエステル樹脂と黒鉛珪石の粉末の重量比が99:1)に関する常温においての遠赤外線の放射測定グラフである。
【図8】同樹脂板(不飽和ポリエステル樹脂と黒鉛珪石の粉末の重量比が95:5)に関する常温においての遠赤外線の放射測定グラフである。
【図9】同樹脂板(不飽和ポリエステル樹脂と黒鉛珪石の粉末の重量比が90:10)に関する常温においての遠赤外線の放射測定グラフである。
【図10】本発明の実施例で得られた装身具であるリングの斜視図である。
【図11】図10のYーY線拡大断面図。
【図12】他の実施例で得られた装身具であるネックレスの一部斜視図である。
【図13】他の実施例で得られた装身具であるブレスレットの斜視図である。
【図14】他の実施例で得られた装身具であるペンダントの斜視図である。
【図15】他の実施例で得られた装身具であるネックレスの斜視図である。
【図16】他の実施例で得られた装身具であるブレスレットの斜視図である。
【図17】他の実施例で得られた装身具平面図である。
【符号の説明】
【0064】
A 混合物材料
B 筒状部品
C 球状部品
D リング
E ネックレス
F ブレスレット
G ブレスレット
H ネックレス
I ネックレス
J ブレスレット
K 装身具
1 押出し機
2 スクュリュウ
3 ホッパ
4 ノズル
5 リング本体
6 窪部
7 素材
8 ネックレス本体
9 材料
10 金具
11 素材
12 ペンダント本体
13 金具
14 材料
15 金具
16 台紙
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも身体と接する指輪やブレスレットなどの、アクセサリーの改良に関するもので、詳しくはブラックシリカ(黒鉛珪石)の持つ特有の効果が発揮出来るようにした、装身具の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ブラックシリカ(黒鉛珪石)は、6〜14ミクロンの遠赤外線を放射することが知られおり、これらは医療方面では癌の激痛緩和,ポリープ,肝炎,潰瘍痛等の治療に有効であり、また腰痛,肩こり,リューマチ,関節炎,神経痛,アトピー性皮膚炎等の治療にも有効であること従来より知られている。
【0003】
さらに本発明に用いられる天然の黒鉛珪素(通称ブラックシリカ)は、上記遠赤外線を発する作用に加えマイナスイオンを発する作用があって、これを装身具に使用することにより装着者には、著大な健康上,生活環境上の効果があることが判明している。
【0004】
即ち、マイナスイオンの人体への作用効果は、まず血管が拡張され、血圧は正常になり、血液はアルカリ性傾向となり骨は丈夫になるのなどが知られているのである。
【0005】
また利尿作用が促進され、呼吸は静減し楽になり、脈拍を減少させ、疲労の回復を促進させる、自律神経機能を鎮静化する、発育を促進し良好なものとするなど現代生活を送るに当たって良いことずくめなのである。
【0006】
よりよく理解するために「安眠」を例にとったマイナスイオン効果について述べてみると、かかるマイナスイオンを身体に受入れる(マイナスイオンの雰囲気にいること)ことにより、酸化した体内が還元され、気分が穏やかになる。また沈静効果で、興奮した神経も休まり、グッスリ眠れるのである。そして当然のことながら安眠は、ストレスの解消にもつながり副交感神経活性の働きを助けるのである。
【0007】
この外、マイナスイオンの自律神経調整作用としては、不眠,頭痛,ゼンソク,リウマチ,肩凝り,腰痛,慢性疲労,神経痛,イライラなどプラスイオンが身体に悪い影響を及ぼしている点で、かかるマイナスイオンは自律神経のバランスをとり、頭脳は沈着冷静,手足は暖かい頭寒足熱の健康的な体の常態に保つことができるのである。
【0008】
また、この時の血液の浄化作用として健康な血液に中和させ、健全な抵抗力のある弱アルカリ性の血液に変えるも作用をなすものである。
【0009】
さて上記のブラックシリカ(黒鉛珪石)を用いた指輪やブレスレットなどの装飾品については、本願発明者が先に装飾としての価値と、それを使用することによって健康の促進という相乗効果を見いだした発明を (特許文献1参照)を提唱し多大な好評を博した。本発明はこれをさらに改良したものである。
【特許文献1】特開2003−135115 明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、本発明の製造に係わる装身具を身に装着した人の、装飾効果の外に美容や,健康の増進や,病気の治療などの理学的効果をも奏させて、身体の健康と美容の増進を計ろうとするものである。
【0011】
発明の他の目的は、本発明の製造に係わる装身具を身に装着した人の、自律神経を調整し細胞の活性化を助け、新陳代謝を活発にする装身具の製造方法を提唱することである。
【0012】
他に本発明の目的は、比較的安価なブラックシリカ(黒鉛珪石)を用いた装身具を容易に製造する方法を提唱することにある。
【0013】
他に本発明の目的は、上記ブラックシリカ(黒鉛珪石)の効果をさらに増長させ、かつ身体に装着した場合かかるブラックシリカ(黒鉛珪石)が、離散したり剥離したりしないようにした装身具の製造方法を提唱することにある。
【0014】
本発明の他の目的は、本発明で得られた遠赤外線およびマイナスイオンを発しする上記装身具本体が、指輪,ネックレス,イヤリング,ブレスレット,アンクレット、ピアスなどの各種の適切な箇所に取付けられた装身具が得られたことである。
【0015】
而してその為には、上記合成樹脂と粉末状ブラックシリカ(黒鉛珪石)の撹拌混合させる場合、その混合を適当な温度の加熱雰囲気で行われるようにしたことである。
【0016】
また、本発明を実施するに当たって、上記撹拌混合物を押出し機などで筒状に押出す場合は、適当な温度の加熱雰囲気で行われるようにしたことである。
【0017】
また、本発明を実施するに当たって、本発明の効果を奏させる最も優れたものとするためにブラックシリカ(黒鉛珪石)の粒子径を最良なものとさせたことにある。
【0018】
他に本発明の目的は、本発明の装身具部材を製造する過程にあって最も容易かつ、空気の混入などが無い確実な製造方法を提唱することで、上記目的を達成させることにある。
【0019】
他に本発明は、本発明の装身具部材を鋳造する過程にあって最も優れた温度を設定することで、上記目的を達成させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0020】
而して本発明の特徴は、ポリウレタンンのような合成樹脂に粉末状,ブラックシリカ(黒鉛珪石)約5%を加えよく撹拌混合させる行程と、この撹拌混合物を押出し機などで筒状に押出す行程と、押し出された筒状物を、各種形状に整形加工して装身具本体を造形する行程とを有することである。
【0021】
具体的に本発明の特徴の1つは、遠赤外線およびマイナスイオンを発し、粒子径が0.1〜50μmの黒鉛珪石(ブラックシリカ)原石,重量比10乃至20%(好ましくは14%)と、金若しくは銀などの貴金属85乃至95%(好ましくは92.5%)と銅5%乃至10%(好ましくは7.5%)からなる合金,重量比55乃至75%(好ましくは66%)と、樹脂(好ましくはエポキシ樹脂),重量比10乃至30%(好ましくは20%)とをよく撹拌混合させ、この撹拌混合物を押出し機など筒状に押出し、押し出された筒状物を整形加工して、装身具本体を造形することにある。
【0022】
他に本発明の特徴は、予め内周面の1箇所あるいは複数の箇所に、窪み部を持たせた指輪,ブレスレットなど装身具本体の該窪み部に、50度前後の熱を加え軟化させた上記混合物を流し込み、流動しない状態に固化させた後、120度〜200度の温度で焼結し表面を研磨して仕上げたことである。
【0023】
他に本発明の特徴は、遠赤外線およびマイナスイオンを発し、粒子径が0.1〜50μmの黒鉛珪石(ブラックシリカ)原石,重量比10乃至20%(好ましくは14%)と、金若しくは銀85乃至95%(好ましくは92.5%)と、銅などの金属5%乃至10%(好ましくは7.5%)からなる合金,重量比55乃至75%(好ましくは66%)と、その他は、例えばスチレン系の熱可塑性エラストマ(TPE−Thermoplastic Elastomer)や、エチレングリコールオイルのような配合剤からなり、この配合剤と黒鉛珪石(ブラックシリカ)を混合して約180度の熱で溶かし、金型に流し込んで鋳出成形し、冷却してできたバンド状の材料を必要な長さに切断し、各種形状に整形加工してネックレス状に装身具本体を造形することにある。
【0024】
他に本発明の特徴は、上記請求項1に示した撹拌混合物が、遠赤外線およびマイナスイオンを発し、粒子径が0.1〜50μmの黒鉛珪石(ブラックシリカ)原石,重量比10乃至20%(好ましくは14%)と、金85乃至95%(好ましくは92.5%)と、磁性体材料5%乃至10%(好ましくは7.5%)からなる合金と、重量比55乃至75%(好ましくは66%)の樹脂(好ましくはエポキシ樹脂),重量比10乃至30%(好ましくは20%)からなることである。
【0025】
他に本発明の特徴は、遠赤外線およびマイナスイオンを発し、粒子径が0.1〜50μmの黒鉛珪石(ブラックシリカ)原石,重量比10乃至20%(好ましくは14%)と、酸化鉄,および炭酸バリュウムなどの酸化化合物の重量比5%乃至10%(好ましくは7.5%)と、その他は、酸化シリコン,炭酸カルシウムのような配合剤からなり、この配合剤と黒鉛珪石(ブラックシリカ)を混合して溶かし、金型に流し込んで鋳出成形し、冷却してできた材料を整形加工して板状に装身具本体を造形することである。
【0026】
他に本発明の特徴は、上記黒鉛珪石(ブラックシリカ)の微粒子は、常温にて遠赤外線の放射率が90〜99%で、生育光線,健康光線といわれる2ミクロン〜18ミクロンの波長帯で放射されることである。
【0027】
他に本発明の特徴は、上記黒鉛珪石の大きさは、0,3ミクロン以下であることである。
【0028】
他に本発明の特徴は、遠赤外線およびマイナスイオンを発し、 粒子径0.1〜50μmのブラックシリカ粉末体重量比重量比10乃至20%(好ましくは14%)と、重量比60乃至85%(好ましくは80%)の樹脂(好ましくはエポキシ樹脂)を混合し、この混合物に30から60度(好ましくは50度)前後の熱を加え軟化させ振動を加えて撹拌しながら、主材料として金(好ましくは18金)、サマリュームコバルト磁性体からなる素材をペンダントヘッド本体の裏側に形成した窪部に流し込み、流動しない状態に固化した後120度〜200度の温度で焼結して表面を研磨した後、パーツを組み立て着磁処理をして仕上げしたことである。
【発明の効果】
【0029】
総じて本発明の効果は、ポリウレタンンのような合成樹脂に粉末状ブラックシリカ(黒鉛珪石)約5%を加えよく撹拌混合し、押出し機などで筒状に押出し各種形状に整形加工する比較的簡単な行程で装身具が造形できたのであり、この装身具は身に付けた者は遠赤外線およびマイナスイオンの恩恵を受ける事が出来たのである。
【0030】
この発明に使用される黒鉛珪石は北海道の上の山町で天然に産し、その組成は、C :5%,シリカ(SiO2) :80%,Al:5%,Fe:2%,Ca, Mg 他:2%である。また、物理・化学特性として、無機質,弱酸性(Ph5.5 〜7.5), 不燃性, 耐水性,耐磨耗性 (硬度7.0 〜7.5),赤外線の高吸収性, 脆弱性, 導電性を有している。
【0031】
この黒鉛珪石を合成樹脂に配合する手段は、不飽和ポリエテテル樹脂(積層用樹脂)に黒鉛珪石の粉末を混練し均一に分散させたものである。
次に成形方法の一例を説明すると、離型剤を塗布したガラス板を型として、その表面に不飽和ボリエステル樹脂系のゲルコートを吹き付けて硬化させる。ゲルコートの硬化後、上記黒鉛粉末樹脂混練の積層用樹脂を使用してチョップドストランドマット♯450 を4プライ積層し、60°C,2時間で加熱硬化させる。そして、室温冷却後に脱型する。
【0032】
上記配合・成形方法において、不飽和ポリエステル樹脂と黒鉛珪石の粉末の重量比を99:1,95:5,90:10,67:33の各配合で混練成形した樹脂板(たて5cm×横5cm×厚さ0.5cm)について、徳島県立工業技術センターにおいて測定装置(日本電子 (株) FT−IR6500)によって39.9°C で遠赤外線放射率を測定した結果は図1〜図4に示すとおりである。これにより、黒鉛珪石を樹脂化して成形した板が常温において、遠赤外線を放射することを確認した。
【0033】
この結果係る樹脂は、常温で遠赤外線放射機能を有する黒鉛珪石を配合したため、黒鉛珪石の遠赤外線放射機能によって樹脂全体から常温で遠赤外線が放射されるものである。
【0034】
また上述のブラックシリカ(黒鉛珪石)は、人の凡ゆる生活環境に優れた効果をもたらすマイナスイオンが放出される。
【0035】
即ちイオンは、電気を帯びている小さな物質でその大きさは1/1000mmといわれ、肉眼ではもちろん、一般の顕微鏡でさえ見ることの出来ない微粒子である。そしてこのごくごく小さな物質には、プラスの電気を帯びたもの(プラスイオン)とマイナスの電気を帯びたもの(マイナスイオン)の二種類があり、お互いに結びついてさまざまな物質を作っているのである。
【0036】
そして人間は、細胞の新陳代謝によって生命を維持しているほかに、呼吸を通して自然界に存在しているイオンを摂取する機能をもっており、摂取されたイオンは細胞へ運ばれ、細胞膜を介してイオン交換が行われるのである。
このイオン交換とは、すなわち細胞内の老廃物や炭酸ガスを出して、必要な酸素や栄養素を取り入れるシステムで、そのイオンのバランスによって体のコンディションは大いに左右されるのであが、現代社会は様々な形でプラスイオンの多い環境を作りだしてしまったのである。
【0037】
具体的には、日々自動車がまき散らす排気ガスがその代表であり、これはプラスイオンを増殖させる最たるものである。そのほか、工場などから排出される各種の煤煙、汚染された河川や酸性雨、ゴミの焼却時に出るダイオキシン、農薬、各種食品添加物(化学物質)、毒性を持った新建材の接着剤(ホルムアルデヒド)、その他もろもろの日用品に使用される有機リン化合物質、宇宙の果てから放射されてくる放射線の類もプラスイオンを増やす元凶である。
【0038】
さらに破壊されたオゾン層から降り注がれる紫外線も、プラスイオンを作り出す大きなファクターになっている。また、この数十年の間急速に普及したテレビやコンピュータ、電子レンジなどの各種電気,電子機器から放出される「電磁波」もプラスイオンの仲間であり、これらの重層的な影響で、マイナスイオンは激減し、プラスイオンばかりが目立って多い大気環境が作り出されたのであり、このようにしてわずかの間に空気中のイオンバランスは崩れてしまったのである。
【0039】
そんな中で、マイナスイオンの多い空気は、人体の酸化物をアルカリ性に中和して、細胞内に酸素と栄養素を吸収しやすくする。しかも老廃物を排出しやすくして細胞を活性化するのである。つまり、人体の生理作用を快調にするとともに、人間が本来持っている自然治癒力を高める働きがあるのである。
【0040】
そしてマイナスイオンは人体組織を活性化して生体作用に抜群の効果として、体内細胞の酸性物質(毒素)を排泄し、アルカリ性に変えて血液の循環を高めたり、細胞の活性化作用、血液の浄化作用、アレルギー体質の改善作用、鎮痛作用がある。
【0041】
即ち、マイナスイオンの人体への作用効果は、血管が拡張され、血圧は正常になり、血液はアルカリ性傾向となり骨は丈夫になるのなどが知られているのである。
また利尿作用が促進され、呼吸は静減し楽になり、脈拍を減少させ、疲労の回復を促進させる、自律神経機能を鎮静化する、発育を促進し良好なものとするなど現代生活を送るに当たって良いことずくめなのである。
【0042】
よりよく理解するために「安眠」を例にとったマイナスイオン効果について述べてみると、かかるマイナスイオンを身体に受入れる(マイナスイオンの雰囲気にいること)ことにより、酸化した体内が還元され、気分が穏やかになる。また沈静効果で、興奮した神経も休まり、グッスリ眠れるのである。そして当然のことながら安眠は、ストレスの解消にもつながり副交感神経活性の働きを助けるのである。
【0043】
さらにかかるマイナスイオンはて気持ちを落ち着かせ、幸せ感を増幅させるベーター・エンドルフィンを活性化させ、そして脳内ベーター エンドルフィンは、精神安定に作用し免疫力を高める外、マイナサウイオンの自律神経調整作用としては、不眠,頭痛,ゼンソク,リウマチ,肩凝り,腰痛,慢性疲労,神経痛,イライラなどプラスイオンが演奏活動等に悪い影響を及ぼしている点で、かかるマイナスイオンは自律神経のバランスをとり、頭脳は沈着冷静,手足は楽器を操作するのに充分な暖かい、即ち(頭寒足熱)の健康的な体の常態に保ち改善することができるのである。
【0044】
また、この時の血液の浄化作用として健康な血液に中和させ、健全な抵抗力のある弱アルカリ性の血液に変えるも作用をなすものである。
【0045】
而して上記の天然黒鉛珪石は、少しの振動をあたえることにより、その周囲にマイナスイオを放射するという事実に鑑みて、この黒鉛珪石の粉末を熱硬化性樹脂に配合ししたことで、然黒鉛珪石(通称ブラックシリカ)が、かかるマイナスイオンを発するのと同時に、上記優れた遠赤外線を発生することを見いだしたのである。
【0046】
次に本発明の一実施例として先ず、ブラックシリカ(黒鉛珪石)を用いて装着者が身につけた場合、その自律神経を調整し細胞の活性化を助け、新陳代謝を活発にする装身具本体の製造方法について述べる。
【0047】
まずブラックシリカ(黒鉛珪石)を、粒子径が5μmの粉末体に加工した。熱硬化性樹脂としてはポリウレタン樹脂を用意した。図1で(1)は押出し機で、(2)は該押出し機(1)内に設けられ適当な加熱手段を持ったスクュリュウであり、(3)は該スクュリュウ(2)の一方方向に設けられたホッパ、(4)はスクュリュウ(2)の他方に設けられたノズルである。
【0048】
而して、ブラックシリカとポリウレタン樹脂の混合素材は、ホッパ(3)から押出し機(1)内に投入することにより、約50度℃の温度条件下でスクュリュウ(2)によって、混合撹拌されつつノズル(4)より、図2に示すように筒状の混合物材料(A)が押出される。
【0049】
この混合物材料(A)を必要に応じて研磨加工するなどした後、図3のように一定に切断すると共に、その軸線上に透孔を穿った適宜の部品材料、ここでは筒状部品(B)を作る。
【0050】
ついで上記筒状部品(B)とは別に、適宜の手段で図4のような球状部品(C)を作り、図5に示すように上記筒状部品(B)と球状部品(C)に紐などを通し、仮令えばブレスレット(G)などに仕上げるものである。
【0051】
なお、シリカや,ブラックシリカ(黒鉛珪石)の粒子径を上記実施例では5μmとしたが、これは0.1〜50μmの範囲で任意に選択できるものである。また熱硬化性樹脂の実施例としては、前述したポリウレタン樹脂の他にフェノール系樹脂やエポキシ樹脂等を用いることができる。
【0052】
而して完成された装身具部材は、指輪やブレスレット,イヤリング,アンクレット,ピアスなど各種の基材の装飾用途に従ってその適宜個所に貼着,熔着,嵌挿などの手段で装着されるものであるが、この場合かかる装身具部材を使用するときは身体に直接触れるように構成すれば、上記ブラックシリカ(黒鉛珪石)の秀れた効果が身体に作用するのであるが、特に図5のように、この装飾具を嵌め込む腕の長手方向となるよう、この装身具を2段あるいはそれ以上の複数段とすれば、さらにその効果が増大すること勿論である。
【0053】
なお、マイナスイオンが発生する時間的経過と振動の推移を表すグラフは図6で、この発明に実施例である不飽和ポリエステル樹脂と黒鉛珪石の粉末の重量比が99:1に関する常温においての遠赤外線の放射測定グラフは図7で、同不飽和ポリエステル樹脂と黒鉛珪石の粉末の重量比が95:5に関する常温においての遠赤外線の放射測定グラフは図8で、同不飽和ポリエステル樹脂と黒鉛珪石の粉末の重量比が90:10に関する常温においての遠赤外線の放射測定グラフは図9で示した。
【実施例1】
【0054】
本発明を実施する具体的な例としてまず、図10と11で粒子径0.1〜50μmのブラックシリカ粉末体重量比20%と、エポキシ樹脂重量比80%と、材料シルバー925(シルバー92.5%、銅7.5%)からなる素材(7)を混合し、この混合物に50度前後の熱を加え軟化し振動を加えて撹拌しながら、リング(指輪)本体(5)の裏側に形成した窪部(6)に流し込み、流動しない状態で固化した後120度〜200度の温度で焼結して表面を研磨して仕上げ、マイナスイオンおよび遠赤外線を発するリング(D)を得た。
【実施例2】
【0055】
また図12は上記と同一の手段,製造方法で、上記素材(7)をネックレス本体(8)の裏側に形成した窪部(6)に流し込み、流動しない状態に固化した後120度〜200度の温度で焼結して表面を研磨して仕上げ、マイナスイオンおよび遠赤外線を発するネックレス[ペンダント](E)を得た。
【実施例3】
【0056】
他の実施例としては図13のように、粒子径0.1〜50μmのブラッブラックシリカ原石の粉末体重量比10.0%とスチレン系エラストマー粒重量比89.7%とエチレン系オイル(エチレングリコールオイル)重量比0.3%と、主材料シルバー925(シルバー92.5%、銅7.5%)からなる素材(7)を混合し熱で溶かし、金型に流し込み鋳出成形し、自然冷却してできたバンド状の材料(9)を必要な長さに切断し、シルバー925の材料で作った金具(10)に付け腕輪に仕上げ、マイナスイオンおよび遠赤外線を発するブレスレット(F)に仕上げた。
【実施例4】
【0057】
他の実施例としては図14のように、粒子径0.1〜50μmのブラックシリカ粉末体重量比20%と、エポキシ樹脂重量比80%を混合し、この混合物に50度前後の熱を加え軟化し振動を加えて撹拌しながら、主材料18金、サマリュームコバルト磁性体からなる素材(11)をペンダントヘッド本体(12)の裏側に形成した窪部に流し込み、流動しない状態に固化した後120度〜200度の温度で焼結して表面を研磨した後パーツを組み立て着磁処理をして仕上げ、マイナスイオンおよび遠赤外線を発するネックレス[ペンダント](H)を得た。
【実施例5】
【0058】
また上記実施例3と同様に図15のように、ブラッブラックシリカ原石と樹脂とからなる素材を混合し熱で溶かし、シルバーの材料で作った周囲に多数の孔をもつ篭状の金具(13)に付けネックレス(I)に仕上げた。
【実施例6】
【0059】
他の実施例としては図16のように、粒子径0.1〜50μmのブラッブラックシリカ原石の粉末体重量比10.0%とスチレン系エラストマー粒重量比89.7%とエチレン系オイル(エチレングリコールオイル)重量比0.3%と、主材料シルバー925(シルバー92.5%、銅7.5%)からなる素材を混合し熱で溶かし、金型に流し込み鋳出成形し自然冷却してできたバンド状の材料(14)を必要な長さに切断し、シルバー925の材料で作った留め金具(15)に取り付けマイナスイオンおよび遠赤外線を発するネックレス(J)を得た。
【実施例7】
【0060】
主原料として重量比で82.0%の酸化鉄と、14.7%の炭酸バリュウムと、3.0%の粒子径0.1〜50μmのブラッブラックシリカ原石の粉末体3.0%と、からなり他の成分として、0.3%炭酸カルシウムの外適当量の酸化シリコン,水分を混合し熱で溶かし、金型に流し込み鋳出成形し自然冷却してできた材料を必要な大きさに加工し、膏薬(絆創膏)効果を有し各種形状にでき、マイナスイオンおよび遠赤外線を発する各種装身具(K)を得た。なお図中(16)はこの装身具を飾り或いは治療用具として使用する際、身体に貼付するための台紙である。
【0061】
総じて本発明の効果は、ブラックシリカ(黒鉛珪石)を装身具部材や装身具に利用できたもので、当該装身具による装飾効果としての精神的効果にあわせて、遠赤外線放射効果と磁力浴とマイナスイオン浴効果を装身具に利用し、貴金属装身による画期的な精神的効果にあわせて素材に基づく理学的効果おも奏して身体の健康と美容の増進をも計ることができたのである。
【0062】
他に本発明の効果は、上記や,ブラックシリカ(黒鉛珪石)とポリウレタン樹脂のように熱硬化性樹脂を混合し、この混合物に熱を加えて熱硬化性樹脂を軟化させ、撹拌しながら鋳型に流し込み適宜の温度で焼結する比較的安価な安易な製造方法でありながら、装身具部材に所謂ピンホールのような空気の空洞を作らせずかつ、上記の身体の健康等の増進に役立つ装身具部材を提供できたのである。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明を実施する為の押出し機の説明図である
【図2】押出された装身具材料の一部切欠側面図である
【図3】完成された丸筒状の装身具部材の側面図である
【図4】完成された球状の装身具部材の側面図である
【図5】完成された装身具の一例の斜視図である
【図6】マイナスイオンの推移グラフである
【図7】この発明に係る樹脂板(不飽和ポリエステル樹脂と黒鉛珪石の粉末の重量比が99:1)に関する常温においての遠赤外線の放射測定グラフである。
【図8】同樹脂板(不飽和ポリエステル樹脂と黒鉛珪石の粉末の重量比が95:5)に関する常温においての遠赤外線の放射測定グラフである。
【図9】同樹脂板(不飽和ポリエステル樹脂と黒鉛珪石の粉末の重量比が90:10)に関する常温においての遠赤外線の放射測定グラフである。
【図10】本発明の実施例で得られた装身具であるリングの斜視図である。
【図11】図10のYーY線拡大断面図。
【図12】他の実施例で得られた装身具であるネックレスの一部斜視図である。
【図13】他の実施例で得られた装身具であるブレスレットの斜視図である。
【図14】他の実施例で得られた装身具であるペンダントの斜視図である。
【図15】他の実施例で得られた装身具であるネックレスの斜視図である。
【図16】他の実施例で得られた装身具であるブレスレットの斜視図である。
【図17】他の実施例で得られた装身具平面図である。
【符号の説明】
【0064】
A 混合物材料
B 筒状部品
C 球状部品
D リング
E ネックレス
F ブレスレット
G ブレスレット
H ネックレス
I ネックレス
J ブレスレット
K 装身具
1 押出し機
2 スクュリュウ
3 ホッパ
4 ノズル
5 リング本体
6 窪部
7 素材
8 ネックレス本体
9 材料
10 金具
11 素材
12 ペンダント本体
13 金具
14 材料
15 金具
16 台紙
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠赤外線およびマイナスイオンを発し、粒子径が0.1〜50μmの黒鉛珪石(ブラックシリカ)原石,重量比10乃至20%(好ましくは14%)と、金若しくは銀などの貴金属85乃至95%(好ましくは92.5%)と銅5%乃至10%(好ましくは7.5%)からなる合金,重量比55乃至75%(好ましくは66%)と、樹脂(好ましくはエポキシ樹脂),重量比10乃至30%(好ましくは20%)とをよく撹拌混合させ、この撹拌混合物を押出し機など筒状に押出し、押し出された筒状物を整形加工して、装身具本体を造形することを特徴とした装身具の製造方法。
【請求項2】
予め内周面の1箇所あるいは複数の箇所に、窪み部を持たせた指輪,ブレスレットなど装身具本体の該窪み部に、50度前後の熱を加え軟化させた上記混合物を流し込み、流動しない状態に固化させた後、120度〜200度の温度で焼結し表面を研磨して仕上げる、ことを特徴とした上記請求項1に示した装身具の製造方法。
【請求項3】
遠赤外線およびマイナスイオンを発し、粒子径が0.1〜50μmの黒鉛珪石(ブラックシリカ)原石,重量比10乃至20%(好ましくは14%)と、金若しくは銀85乃至95%(好ましくは92.5%)と、銅などの金属5%乃至10%(好ましくは7.5%)からなる合金,重量比55乃至75%(好ましくは66%)と、その他は、例えばスチレン系の熱可塑性エラストマ(TPE−Thermoplastic Elastomer)や、エチレングリコールオイルのような配合剤からなり、この配合剤と黒鉛珪石(ブラックシリカ)を混合して約180度の熱で溶かし、金型に流し込んで鋳出成形し、冷却してできたバンド状の材料を必要な長さに切断し、各種形状に整形加工してネックレス状に装身具本体を造形することを特徴とした装身具の製造方法。
【請求項4】
上記請求項1に示した撹拌混合物が、遠赤外線およびマイナスイオンを発し、粒子径が0.1〜50μmの黒鉛珪石(ブラックシリカ)原石,重量比10乃至20%(好ましくは14%)と、金85乃至95%(好ましくは92.5%)と、磁性体材料5%乃至10%(好ましくは7.5%)からなる合金と、重量比55乃至75%(好ましくは66%)の樹脂(好ましくはエポキシ樹脂),重量比10乃至30%(好ましくは20%)からなることを特徴とした上記請求項1に示した装身具の製造方法。
【請求項5】
遠赤外線およびマイナスイオンを発し、粒子径が0.1〜50μmの黒鉛珪石(ブラックシリカ)原石,重量比10乃至20%(好ましくは14%)と、酸化鉄,および炭酸バリュウムなどの酸化化合物の重量比5%乃至10%(好ましくは7.5%)と、
その他は、酸化シリコン,炭酸カルシウムのような配合剤からなり、この配合剤と黒鉛珪石(ブラックシリカ)を混合して溶かし、金型に流し込んで鋳出成形し、冷却してできた材料を整形加工して板状に装身具本体を造形することを特徴とした装身具の製造方法。
【請求項6】
上記黒鉛珪石(ブラックシリカ)の微粒子は、常温にて遠赤外線の放射率が90〜99%で、生育光線,健康光線といわれる2ミクロン〜18ミクロンの波長帯で放射されることを特徴とした上記請求項1および6に記載した装身具の製造方法。
【請求項7】
上記黒鉛珪石の大きさは、0,3ミクロン以下であることが特徴の上記請求項1乃至7に記載した装身具の製造方法。
【請求項8】
遠赤外線およびマイナスイオンを発し、 粒子径0.1〜50μmのブラックシリカ粉末体重量比重量比10乃至20%(好ましくは14%)と、重量比60乃至85%(好ましくは80%)の樹脂(好ましくはエポキシ樹脂)を混合し、この混合物に30から60度(好ましくは50度)前後の熱を加え軟化させ振動を加えて撹拌しながら、主材料として金(好ましくは18金)、サマリュームコバルト磁性体からなる素材をペンダントヘッド本体の裏側に形成した窪部に流し込み、流動しない状態に固化した後120度〜200度の温度で焼結して表面を研磨した後、パーツを組み立て着磁処理をして仕上げすることを特徴とした装身具の製造方法。
【請求項1】
遠赤外線およびマイナスイオンを発し、粒子径が0.1〜50μmの黒鉛珪石(ブラックシリカ)原石,重量比10乃至20%(好ましくは14%)と、金若しくは銀などの貴金属85乃至95%(好ましくは92.5%)と銅5%乃至10%(好ましくは7.5%)からなる合金,重量比55乃至75%(好ましくは66%)と、樹脂(好ましくはエポキシ樹脂),重量比10乃至30%(好ましくは20%)とをよく撹拌混合させ、この撹拌混合物を押出し機など筒状に押出し、押し出された筒状物を整形加工して、装身具本体を造形することを特徴とした装身具の製造方法。
【請求項2】
予め内周面の1箇所あるいは複数の箇所に、窪み部を持たせた指輪,ブレスレットなど装身具本体の該窪み部に、50度前後の熱を加え軟化させた上記混合物を流し込み、流動しない状態に固化させた後、120度〜200度の温度で焼結し表面を研磨して仕上げる、ことを特徴とした上記請求項1に示した装身具の製造方法。
【請求項3】
遠赤外線およびマイナスイオンを発し、粒子径が0.1〜50μmの黒鉛珪石(ブラックシリカ)原石,重量比10乃至20%(好ましくは14%)と、金若しくは銀85乃至95%(好ましくは92.5%)と、銅などの金属5%乃至10%(好ましくは7.5%)からなる合金,重量比55乃至75%(好ましくは66%)と、その他は、例えばスチレン系の熱可塑性エラストマ(TPE−Thermoplastic Elastomer)や、エチレングリコールオイルのような配合剤からなり、この配合剤と黒鉛珪石(ブラックシリカ)を混合して約180度の熱で溶かし、金型に流し込んで鋳出成形し、冷却してできたバンド状の材料を必要な長さに切断し、各種形状に整形加工してネックレス状に装身具本体を造形することを特徴とした装身具の製造方法。
【請求項4】
上記請求項1に示した撹拌混合物が、遠赤外線およびマイナスイオンを発し、粒子径が0.1〜50μmの黒鉛珪石(ブラックシリカ)原石,重量比10乃至20%(好ましくは14%)と、金85乃至95%(好ましくは92.5%)と、磁性体材料5%乃至10%(好ましくは7.5%)からなる合金と、重量比55乃至75%(好ましくは66%)の樹脂(好ましくはエポキシ樹脂),重量比10乃至30%(好ましくは20%)からなることを特徴とした上記請求項1に示した装身具の製造方法。
【請求項5】
遠赤外線およびマイナスイオンを発し、粒子径が0.1〜50μmの黒鉛珪石(ブラックシリカ)原石,重量比10乃至20%(好ましくは14%)と、酸化鉄,および炭酸バリュウムなどの酸化化合物の重量比5%乃至10%(好ましくは7.5%)と、
その他は、酸化シリコン,炭酸カルシウムのような配合剤からなり、この配合剤と黒鉛珪石(ブラックシリカ)を混合して溶かし、金型に流し込んで鋳出成形し、冷却してできた材料を整形加工して板状に装身具本体を造形することを特徴とした装身具の製造方法。
【請求項6】
上記黒鉛珪石(ブラックシリカ)の微粒子は、常温にて遠赤外線の放射率が90〜99%で、生育光線,健康光線といわれる2ミクロン〜18ミクロンの波長帯で放射されることを特徴とした上記請求項1および6に記載した装身具の製造方法。
【請求項7】
上記黒鉛珪石の大きさは、0,3ミクロン以下であることが特徴の上記請求項1乃至7に記載した装身具の製造方法。
【請求項8】
遠赤外線およびマイナスイオンを発し、 粒子径0.1〜50μmのブラックシリカ粉末体重量比重量比10乃至20%(好ましくは14%)と、重量比60乃至85%(好ましくは80%)の樹脂(好ましくはエポキシ樹脂)を混合し、この混合物に30から60度(好ましくは50度)前後の熱を加え軟化させ振動を加えて撹拌しながら、主材料として金(好ましくは18金)、サマリュームコバルト磁性体からなる素材をペンダントヘッド本体の裏側に形成した窪部に流し込み、流動しない状態に固化した後120度〜200度の温度で焼結して表面を研磨した後、パーツを組み立て着磁処理をして仕上げすることを特徴とした装身具の製造方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2007−89622(P2007−89622A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−279100(P2005−279100)
【出願日】平成17年9月27日(2005.9.27)
【出願人】(501255402)株式会社ヒロセキャスティング (7)
【出願人】(593116098)株式会社一進研究所 (4)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年9月27日(2005.9.27)
【出願人】(501255402)株式会社ヒロセキャスティング (7)
【出願人】(593116098)株式会社一進研究所 (4)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]