説明

装飾物作製用補助具、および装飾物作製方法

【課題】装飾物を簡単かつ効率よく作製可能な装飾物作製用補助具を提供する。
【解決手段】装飾物作製用補助具A1は、基端縁1a,2aおよびその両端につながる外周縁1b,2bを有するプレート1,2と、プレート1,2を回動可能に連結する連結部3とを備える。プレート1,2の外周縁1b,2bは連結部3を挟んで略対称とされ、プレート1,2は重合するように折り畳み可能である。プレート1は、周囲よりも内側に窪んだ凹部11A,11Bと、N個の長孔12とを有する。プレート2は、N+1個の長孔22を有する。長孔11,12の両端部121,122,221,222は、プレート1,2の外周縁1b,2b付近に位置する。プレート1,2が重合する際、プレート1における凹部11A,11Bおよび長孔12の両端部121,122と、プレート2における長孔22の両端部221,222とは、互いに対応するものどうしが連通する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、布地から所定形状の装飾物を作製するのに適した装飾物作製用補助具に関する。
【背景技術】
【0002】
パッチワークなどの手芸分野において、小物類などに取り付けて優れた装飾効果を発揮するモチーフ(装飾物)を作製する手法として、つまみ細工が知られている。つまみ細工における装飾物の作製は、布地の小片をつまんで小さく折り畳んだ装飾単位を複数用意し、これら複数の装飾単位を接着剤で固定する、あるいは縫い合わせることにより行う。
【0003】
具体的な作製手順の一例を挙げると、まず、型紙などを用いて布地に印を入れて、当該布地を所定サイズに裁断する。次いで、解説書などに示された折り操作の手順に従って布地を折り返し、折り畳まれた布地にひだが付くように当該布地の端部を接着剤で止める。このようにして、たとえば花びらを模した装飾単位が得られる。複数の装飾単位を作製するとともに、これら複数の装飾単位を互いに接着し、あるいは土台に接着することにより、装飾物が作製される。
【0004】
上記従来のつまみ細工における装飾物の作製では、装飾単位の形状を揃えるには熟練を要する。また、多数の装飾物を作製する場合には、作業者の負担もかなり大きなものとなってしまう。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】hong presents著、「つまみ細工の花々」、株式会社パッチワーク通信社、2009年12月3日発行、p.12〜p.15
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、つまみ細工などの布地から所定形状の装飾物を作製する手法において、装飾物を簡単かつ効率よく作製することができる装飾物作製用補助具を提供することを課題とする。また、本発明は、このような装飾物作製用補助具を用いて装飾物を作製する方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0008】
本発明の第1の側面によって提供される装飾物作製用補助具は、布地を縫い合わせて所定形状の装飾物を作製するための装飾物作製用補助具であって、それぞれが直線状の基端縁およびこの基端縁の両端につながる外周縁を有する第1および第2のプレートと、上記第1および第2のプレートを、これらの基端縁において回動可能に連結する連結部とを備え、上記第1のプレートの外周縁と上記第2のプレートの外周縁とは、上記連結部を挟んで略対称とされ、上記第1および第2のプレートは、互いに重なり合うように折り畳み可能とされており、上記第1のプレートは、その外周縁において周囲よりも内側に窪んだ第1および第2の凹部と、相互に離間する1番目からN番目(Nは2以上の整数。以下同じ)までのN個の第1の長孔と、を有する一方、上記第2のプレートは、相互に離間する1番目からN+1番目までのN+1個の第2の長孔を有しており、上記第1および第2の長孔の両端部は、上記第1および第2のプレートの外周縁付近に位置し、上記第1および第2のプレートが重合する状態において、上記第1の凹部と1番目の上記第2の長孔の一方の端部とが連通し、i番目(iは1≦i≦Nを満たす整数。以下同じ。)の上記第2の長孔の他方の端部とi番目の上記第1の長孔の一方の端部とが連通し、i番目の上記第1の長孔の他方の端部とi+1番目の上記第2の長孔の一方の端部とが連通し、N+1番目の上記第2の長孔の他方の端部と上記第2の凹部とが連通するように構成されている。
【0009】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1および第2の凹部ならびに上記第1および第2の長孔の両端部のそれぞれの近傍には、針を通すべき順序を示す番号表記が設けられている。
【0010】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記番号表記は、上記第1および第2のプレートが重合する状態において上記第1および第2の凹部ならびに上記第1および第2の長孔の両端部のうち互いに連通するものについては同一番号とされており、上記各第1の長孔および上記各第2の長孔における一方の端部と他方の端部については連続番号とされている。
【0011】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記各第1の長孔および上記各第2の長孔は、両端部における幅寸法が当該両端部に連通する中間部における幅よりも大とされている。
【0012】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1および第2のプレートが重合する状態を維持するためのロック手段をさらに備える。
【0013】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1および第2のプレートのうちこれらが重合する際に対向する表面には、上記基端縁が延びる方向に沿って延びる突起が形成されている。
【0014】
本発明の第2の側面によって提供される装飾物作製方法は、装飾物作製用補助具を用いて装飾物を作製する方法であって、上記装飾物作製用補助具は、それぞれが直線状の基端縁およびこの基端縁の両端につながる外周縁を有する第1および第2のプレートと、上記第1および第2のプレートを、これらの基端縁において回動可能に連結する連結部とを備え、上記第1のプレートの外周縁と上記第2のプレートの外周縁とは、上記連結部を挟んで略対称とされ、上記第1および第2のプレートは、互いに重なり合うように折り畳み可能とされており、上記第1のプレートは、その外周縁において周囲よりも内側に窪んだ第1および第2の凹部と、相互に離間する1番目からN番目(Nは2以上の整数。以下同じ)までのN個の第1の長孔と、を有する一方、上記第2のプレートは、相互に離間する1番目からN+1番目までのN+1個の第2の長孔を有しており、上記第1および第2の長孔の両端部は、上記第1および第2のプレートの外周縁付近に位置し、上記第1および第2のプレートが重合する状態において、上記第1の凹部と1番目の上記第2の長孔の一方の端部とが連通し、i番目(iは1≦i≦Nを満たす整数。以下同じ。)の上記第2の長孔の他方の端部とi番目の上記第1の長孔の一方の端部とが連通し、i番目の上記第1の長孔の他方の端部とi+1番目の上記第2の長孔の一方の端部とが連通し、N+1番目の上記第2の長孔の他方の端部と上記第2の凹部とが連通するように構成されており、上記第1および第2のプレートが展開する状態にあるとき上記装飾物作製用補助具に布地を重ねて、上記第1および第2のプレートが重合するように折り畳むことにより、上記布地を上記第1および第2のプレートの間に挟んだ状態で折り畳む第1のステップと、重合状態にある上記第1および第2のプレートの上記外周縁に沿って上記布地の不要部分を裁断する第2のステップと、上記第1のプレートの上記第1の凹部に針を入れて上記第2のプレートの1番目の上記第2の長孔の一方の端部から針を出し、上記第2のプレートのi番目の上記第2の長孔の他方の端部に針を入れて上記第1のプレートのi番目の上記第1の長孔の一方の端部から針を出し、上記第1のプレートのi番目の上記第1の長孔の他方の端部に針を入れて上記第2のプレートのi+1番目の上記第2の長孔の一方の端部から針を出し、上記第2のプレートのN+1番目の上記第2の長孔の他方の端部に針を入れて上記第1のプレートの上記第2の凹部から針を出すことにより布地を縫う第3のステップと、上記第1および第2のプレートを展開する状態にして、上記装飾物作製用補助具を上記布地から取り外す第4のステップと、糸を引き締めることにより装飾単位を形成する第5のステップと、を含む。
【0015】
本発明の第2の側面において、好ましくは、上記装飾単位から延びる糸を用いて上記第1ないし第5のステップを繰り返し行うことにより、装飾単位を順次形成して、これら装飾単位の集合体からなる装飾物を得る。
【0016】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係る装飾物作製用補助具の第1実施形態を示す平面図である。
【図2】図1に示す装飾物作製用補助具を裏返した状態を示す図である。
【図3】図1のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】図1に示す装飾物作製用補助具の第1および第2のプレートを重合した状態を示す平面図である。
【図5】図1のV−V線に沿う断面図である。
【図6】図1に示す装飾物作製用補助具の使用方法の一部の手順を示す平面図である。
【図7】図1に示す装飾物作製用補助具の使用方法の一部の手順を示す平面図である。
【図8】図1に示す装飾物作製用補助具の使用方法の一部の手順を示す平面図であり、(a)は表側、(b)は裏側を表す。
【図9】図1に示す装飾物作製用補助具の使用方法の一部の手順を示す平面図であり、(a)は表側、(b)は裏側を表す。
【図10】図1に示す装飾物作製用補助具の使用方法の一部の手順を示す平面図である。
【図11】装飾物の作製における一部の手順を示す図である。
【図12】装飾物の作製における一部の手順を示す図である。
【図13】図1に示す装飾物作製用補助具の使用方法の一部の手順を示す図である。
【図14】図1に示す装飾物作製用補助具を使用して作製された装飾物の一例を示す平面図である。
【図15】本発明に係る装飾物作製用補助具の第2実施形態を示す平面図である。
【図16】図15に示す装飾物作製用補助具を使用して作製された装飾物の一例を示す平面図である。
【図17】本発明に係る装飾物作製用補助具の第3実施形態を示す平面図である。
【図18】図17に示す装飾物作製用補助具を使用して作製された装飾物の一例を示す平面図である。
【図19】本発明に係る装飾物作製用補助具の第4実施形態を示す平面図である。
【図20】図19に示す装飾物作製用補助具を使用して作製された装飾物の一例を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0019】
図1〜図5は、本発明に係る装飾物作製用補助具の第1実施形態を示している。本実施形態の装飾物作製用補助具A1は、対をなすプレート1,2と、連結部3と、ロック手段L(図5参照)とを備え、たとえばポリプロピレンなどの所定の強度を有する合成樹脂により一体形成されたものである。装飾物作製用補助具A1は、たとえばつまみ細工のように、布地を縫い合わせて所定形状の装飾物(モチーフ)を作製するために用いるものである。
【0020】
プレート1は、全体として略一定の厚みを有し、直線状の基端縁1aと、この基端縁1aの両端につながる外周縁1bとによって囲まれた所定形状を有している。
【0021】
プレート1の適所には、凹部11A,11Bが設けられている。凹部11A,11Bは、外周縁1bにおいて周囲よりも内側に窪まされることにより形成される。プレート1にはまた、厚み方向に貫通する複数個(本実施形態では1番目から5番目までの5個)の長孔12(以下、適宜、長孔12A,12B,12C,12D,12Eという)が形成されている。これら長孔12A〜12Eは、相互に離間しており、本実施形態では外周縁1bの近傍に配されている。各長孔12は、2つの端部121,122と、これら両端部121,122に連通する中間部123とを有する。各長孔12の両端部121,122もまた、外周縁1bの近傍に位置している。
【0022】
長孔12の両端部121,122における幅寸法は、中間部123における幅寸法よりも大とされている。本実施形態では、両端部121,122は、針を無理なく挿通することができる程度の寸法の円弧状とされている。両端部121,122のそれぞれの直径(幅寸法)は、たとえば2mm程度である。中間部123は一定幅で延びており、中間部123の幅寸法は、たとえば1mm程度である。
【0023】
図1に表れているように、プレート1の一方の面1cにおいて、各凹部11A,11Bおよび各長孔12の両端部121,122の近傍には、番号表記13が設けられている。詳細については後述するが、番号表記13は、針を通すべき順序を示すものであり、たとえばプレート1の面1cが部分的に窪むことにより形成される。なお、本実施形態では、凹部11Aに対応する番号表記13の近傍には、縫い始めの位置であることを示す開始表示16Aが設けられ、凹部11Bに対応する番号表記13の近傍には、縫い終わりの位置であることを示す終了表示16Bが設けられている。
【0024】
プレート1の先端には、係合部14が設けられている。係合部14は、図1によく表れているように、外周縁1bが部分的に内側に窪んだ部位に形成される。図2および図3に表れているように、プレート1の他方の面1dには、基端縁1aが延びる方向に沿って延びる複数の突起15が設けられている。
【0025】
プレート2は、プレート1と同様に、全体として略一定の厚みを有し、直線状の基端縁2aと、この基端縁2aの両端につながる外周縁2bとによって囲まれた所定形状を有している。プレート2と上記のプレート1とは、基端縁2a,1aにおいて薄肉状の連結部3を介して連結されている。これにより、プレート2は、プレート1に対し連結部3において回動可能となっている。図1〜図3は、プレート1,2が展開した状態を表している。そして、図4および図5に表れているように、プレート2は、プレート1と重なり合うように折り畳むことが可能となっている。
【0026】
プレート2には、厚み方向に貫通する複数個(本実施形態では1番目から6番目までの6個)の長孔22(以下、適宜、22A,22B,22C,22D,22E,22Fという)が設けられている。長孔22の数は、プレート1における長孔12の数よりも1個多い。これら長孔22は、相互に離間している。各長孔22は、2つの端部221,222と、これら両端部221,222に連通する中間部223とを有する。各長孔22の両端部221,222は、外周縁2bの近傍に位置している。
【0027】
長孔22の両端部121,122における幅寸法は、中間部223における幅寸法よりも大とされている。両端部221,222は、たとえば針を無理なく挿通することができる程度の寸法の円弧状とされている。両端部221,222のそれぞれの直径(幅寸法)は、たとえば2mm程度である。中間部223は一定幅で延びており、中間部223の幅寸法は、たとえば1mm程度である。
【0028】
図1に表れているように、プレート2の一方の面2cにおいて、各長孔22の両端部221,222の近傍には、番号表記23が設けられている。詳細については後述するが、番号表記23は、針を通すべき順序を示すものであり、たとえばプレート2の面2cが部分的に窪むことにより形成される。
【0029】
プレート2の先端には、係合部24が設けられている。図3によく表れているように、係合部24は、プレート2の他方の面2dから垂直に延びており、その先端が内側(基端縁2a側)に向いて突出するフック状とされている。図2および図3に表れているように、プレート2の面2dには、基端縁2aが延びる方向に沿って延びる複数の突起25が設けられている。
【0030】
図1に表れているように、プレート1の外周縁1bとプレート2の外周縁2bとは、連結部3を挟んで略対称とされている。ここで、「略対称」とは、プレート1において凹部11A,11Bや係合部14が設けられることにより、外周縁1bにおいて外周縁2bとは対称にならい部分を含んでいることを意味する。言い換えると、外周縁1bと外周縁2bとは、プレート1の凹部11,11Bおよび係合部14を除いた大半の部分において対称とされている。このように外周縁1b,2bが対称であることにより、図4に表れているように、プレート1,2を重合すると、外周縁1b,2bは、面内方向において重なっている。
【0031】
図4に表れているように、プレート1,2が重合する状態において、プレート1における凹部11A,11Bおよび長孔12A〜12Eの両端部121,122と、プレート2における長孔22A〜22Fの両端部221,222とは、連通している。
【0032】
具体的には、プレート1の凹部11Aは、プレート2の1番目の長孔22Aの一方の端部221と連通している。当該凹部11Aおよび端部221に対応する番号表記13,23は、「1」である。長孔22Aの他方の端部222は、プレート1の1番目の長孔12Aの一方の端部121と連通している。当該端部222および端部121に対応する番号表記23,13は、「2」である。長孔12Aの他方の端部122は、プレート2の2番目の長孔22Bの一方の端部221と連通している。当該端部122および端部221に対応する番号表記13,23は、「3」である。長孔22Bの他方の端部222は、プレート1の2番目の長孔12Bの一方の端部121と連通している。当該端部222および端部121に対応する番号表記23,13は、「4」である。長孔12Bの他方の端部122は、プレート2の3番目の長孔22Cの一方の端部221と連通している。当該端部122および端部221に対応する番号表記13,23は、「5」である。長孔22Cの他方の端部222は、プレート1の3番目の長孔12Cの一方の端部121と連通している。当該端部222および端部121に対応する番号表記23,13は、「6」である。長孔12Cの他方の端部122は、プレート2の4番目の長孔22Dの一方の端部221と連通している。当該端部122および端部221に対応する番号表記13,23は、「7」である。長孔22Dの他方の端部222は、プレート1の4番目の長孔12Dの一方の端部121と連通している。当該端部222および端部121に対応する番号表記23,13は、「8」である。長孔12Dの他方の端部122は、プレート2の5番目の長孔22Eの一方の端部221と連通している。当該端部122および端部221に対応する番号表記13,23は、「9」である。長孔22Eの他方の端部222は、プレート1の5番目の長孔12Eの一方の端部121と連通している。当該端部222および端部121に対応する番号表記23,13は、「10」である。長孔12Eの他方の端部122は、プレート2の6番目の長孔22Fの一方の端部221と連通している。当該端部122および端部221に対応する番号表記13,23は、「11」である。そして、長孔22Fの他方の端部222は、プレート1の凹部11Bと連通している。当該端部222および凹部11Bに対応する番号表記23,13は、「12」である。
【0033】
このようなことから理解されるように、プレート1,2が重合する状態において、番号表記13,23は、凹部11A,11Bおよび長孔12,22の両端部121,122,221,222のうち互いに連通するものについては同一番号とされている。その一方、番号表記13,23は、各長孔12における一方の端部121と他方の端部122、および各長孔22における一方の端部221と他方の端部222については、連続番号とされている。
【0034】
また、図5に表れているように、プレート1,2が重合する状態において、プレート1の突起15が設けられた面1dと、プレート2の突起25が設けられた面2dとは、互いに対向している。
【0035】
ロック手段Lは、プレート1,2が重合する状態を維持するためのものであり、プレート1に設けられた係合部14とプレート2に設けられた係合部24とが、ロック手段Lを担う部分である。プレート2をプレート1に重ねる際には、フック状の係合部24の先端が係合部14に当接する。ここで、所定以上の荷重でプレート2をプレート1に押し付けると、係合部24が僅かに弾性変形しながら当該係合部24の先端が係合部14を乗り越え、係合部14と係合する。このとき、プレート1とプレート2とは重合しており、この重合する状態においては、プレート2がプレート1に対して離間する方向への移動が規制される。
【0036】
次に、上記構成の装飾物作製用補助具A1を用いて、布地から装飾物を作製する方法について、図6〜図14を参照して説明する。
【0037】
まず、図6に表れているように、装飾物作製用補助具A1(展開状態にあるプレート1,2)よりもひと回り大きいサイズの布地Cを準備し、布地Cの表側に装飾物作製用補助具A1を重ねる。次いで、プレート1,2が重合するように折り畳む。このとき、布地Cは、プレート1,2の間に挟まれた状態で折り畳まれる。また、プレート1の係合部14およびプレート2の係合部24は、これら係合部14,24の間に布地Cを挟んだ状態で係合している。
【0038】
次に、図7に表れているように、重合状態にあるプレート1,2の外形(外周縁1b,2b)に沿って、布地Cの不要部分を裁断する。ここで、重合するプレート1,2は、型紙として機能させることができる。布地Cは、重合するプレート1,2の間に挟まれているので、通常の型紙を使用する場合と異なり、布地Cに印をつける必要がない。また、重合するプレート1,2の外周縁1b,2bが面内方向において重なっている。このため、プレート1,2のいずれを表側に向けていても、重合するプレート1,2を型紙として適切に機能させることができる。
【0039】
さらに、プレート1,2が重合する状態にあるとき、布地Cは、対向する面1d,2dに設けられた突起15,25によって押さえられており、位置ずれが起こり難くなっている。このようなことから、布地Cを所定サイズに裁断する作業を効率よく行うことができる。
【0040】
次に、プレート1,2の番号表記13,23の順に針を通し、折り畳まれた布地Cを縫い合わす。まず、縫い作業に先立ち、縫い糸の糸端に玉止めを作る。次に、図8に表れているように、プレート1の「1」の番号表記13に対応する凹部11Aに針を入れ、反対側のプレート2の「1」の番号表記23に対応する、1番目の長孔22Aの一方の端部221から針を出す。次いで、プレート2の「2」の番号表記23に対応する、長孔22Aの他方の端部222に針を入れ、反対側のプレート1の「2」の番号表記13に対応する、1番目の長孔12Aの一方の端部121から針を出す。次いで、プレート1の「3」の番号表記13に対応する、長孔12Aの他方の端部122に針を入れ、反対側のプレート2の「3」の番号表記23に対応する、2番目の長孔22Bの一方の端部221から針を出す。
【0041】
その後、番号表記13,23として付された番号順に、「4」から「11」まで、上述したのと同様にして針を通す作業を繰り返す。そして、プレート2の「12」の番号表記23に対応する、長孔22Fの他方の端部222に針を入れ、プレート1の凹部11Bから針を出す。ここで、縫い作業を終了する。図9は、縫い作業の終了時を表している。これらの図に表された糸Sの態様から理解されるように、各長孔12(22)の両端部121,122(221,222)をつなぐように縫い目が形成される。なお、図9において、裏側を通る糸Sについては破線で表されている。
【0042】
装飾物作製用補助具A1において、番号表記13,23は、凹部11A,11Bおよび長孔12,22の両端部121,122,221,222のうち、互いに連通するものについては、同一番号とされている。一方、各長孔12(22)における一方の端部121(221)と他方の端部122(222)については、連続番号とされている。これにより、番号表記13,23の番号に従って針を通すだけで、1番目から6番目の長孔22(22A〜22F)および1番目から5番目の長孔12(12A〜12E)について、交互に適切な順序で針を通すことができる。かかる構成によれば、縫い作業を適正かつ効率よく行うことができる。
【0043】
装飾物作製用補助具A1を用いて行う縫い作業においては、ロック手段Lにより、プレート1,2が重ね合わされた状態が適切に維持される。したがって、重合する状態を維持するためにプレート1,2を手で押さえ続けておく必要がない。また、プレート1,2が重合する状態においては、突起15,25により、布地Cの位置ずれ防止が図られている。このような構成によれば、縫い作業を適正かつ効率よく行うことができる。
【0044】
各長孔12(22)において、両端部121,122(221,222)の幅寸法は、中間部123(223)の幅寸法より大とされている。これにより、端部121,122(221,222)に針を通す作業を容易に行うことができるとともに、作業者は、一見して針を通すべき位置を認識することができる。かかる構成は、縫い作業を適正かつ効率よく行ううえで好適である。
【0045】
縫い作業の終了後、装飾物作製用補助具A1を布地Cから取り外す。この際には、図10に表れているように、ロック手段Lを解除してプレート1,2を展開する状態にすることにより、装飾物作製用補助具A1を布地Cから容易に取り外すことができる。図9を参照すると理解されるように、縫い目は、各長孔12(22)の両端部121,122(221,222)をつなぐように形成されており、縫い目の端につながる糸Sは、凹部11A,11Bを通っているからである。
【0046】
次に、図11に表れているように、糸Sを引き締めることにより、布地Cを半分に折る。次いで、図12に表れているように、さらに糸Sを引き締め、布地Cにひだを寄せる。このようにして、花びらを模した装飾単位C1が得られる。ここで、プレート1,2の長孔12,22の端部121,122,221,222は、プレート1,2の外周縁1b,2b付近に位置している。したがって、折り畳まれた布地Cに形成される縫い目は、当該布地Cの周縁付近を通っている。これにより、糸を引き締めると布地Cの一端部が絞られて、図12に示すような装飾単位C1が形成される。
【0047】
次に、作製済の装飾単位C1から延びる糸Sを用いて、他の装飾単位C1を作製する(図13参照)。他の装飾単位C1は、図6〜図12を参照して上述したのと同様の方法により作製することができる。本実施形態では、たとえば5つの装飾単位C1を作製した後に、最初に作製した装飾単位C1の根元に針を通し、糸を引き締めて玉止めをする。このようにして、図14に示すように、装飾単位C1の集合体からなり、花を模した装飾物M1が得られる。上述の説明から理解されるように、装飾物作製用補助具A1を用いることにより、複数の装飾単位C1においてひだの形状が揃った装飾物Mを、簡単かつ効率よく作製することができる。
【0048】
図15は、本発明に係る装飾物作製用補助具の第2実施形態を示している。なお、図15以降の図面において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付しており、適宜説明を省略する。
【0049】
図15に示された装飾物作製用補助具A2は、プレート1,2を有し、基本的構成は上記実施形態の装飾物作製用補助具A1と同じである。一方、装飾物作製用補助具A2については、この装飾物作製用補助具A2を用いて作製される装飾物M2(図16参照)の形状が上記の装飾物作製用補助具A1を用いて作製される装飾物M1と異なっており、装飾物M1と装飾物M2との相違に伴う変更が施されている。
【0050】
装飾物作製用補助具A2においては、装飾物作製用補助具A1と比べて、外周縁1b,2bの形状が異なっており、凹部11A,11B、長孔12,22の配置が異なっている。また、本実施形態では、プレート1の長孔12については、1番目から3番目までの3個の長孔12A〜12Cが設けられ、プレート2の長孔22については、1番目から4番目までの4個の長孔22A〜22Dが設けられている。すなわち、装飾物作製用補助具A2は、装飾物作製用補助具A1と比べて、長孔12,22の数がそれぞれ2個少ない。装飾物作製用補助具A2は、これらの変更点を除き、第1実施形態の装飾物作製用補助具A1と実質的に同じ構成である。プレート1,2が重合する状態において、プレート1における凹部11A,11Bおよび長孔12A〜12Cの両端部121,122と、プレート2における長孔22A〜22Dの両端部221,222とは、互いに対応するものどうしが連通する位置関係にあることも、上述した第1実施形態の場合と同様である。また、装飾物作製用補助具A2の使用方法も、図6〜図13を参照して説明した第1実施形態の場合と基本的に同じである。
【0051】
図17は、本発明に係る装飾物作製用補助具の第3実施形態を示している。同図に示された装飾物作製用補助具A3は、プレート1,2を有し、基本的構成は上記実施形態の装飾物作製用補助具A1と同じである。一方、装飾物作製用補助具A3については、この装飾物作製用補助具A3を用いて作製される装飾物M3(図18参照)の形状が上記の装飾物作製用補助具A1を用いて作製される装飾物M1と異なっており、装飾物M1と装飾物M3との相違に伴う変更が施されている。
【0052】
装飾物作製用補助具A3においては、装飾物作製用補助具A1と比べて、外周縁1b,2bの形状が異なっており、凹部11A,11B、長孔12,22の配置が異なっている。また、本実施形態では、プレート1の長孔12については、1番目から3番目までの3個の長孔12A〜12Cが設けられ、プレート2の長孔22については、1番目から4番目までの4個の長孔22A〜22Dが設けられている。すなわち、装飾物作製用補助具A3は、装飾物作製用補助具A1と比べて、長孔12,22の数がそれぞれ2個少ない。装飾物作製用補助具A3は、これらの変更点を除き、第1実施形態の装飾物作製用補助具A1と実質的に同じ構成である。プレート1,2が重合する状態において、プレート1における凹部11A,11Bおよび長孔12A〜12Cの両端部121,122と、プレート2における長孔22A〜22Dの両端部221,222とは、互いに対応するものどうしが連通する位置関係にあることも、上述した第1実施形態の場合と同様である。また、装飾物作製用補助具A3の使用方法も、図6〜図13を参照して説明した第1実施形態の場合と基本的に同じである。
【0053】
図19は、本発明に係る装飾物作製用補助具の第4実施形態を示している。同図に示された装飾物作製用補助具A4は、プレート1,2を有し、基本的構成は上記実施形態の装飾物作製用補助具A1と同じである。一方、装飾物作製用補助具A4については、この装飾物作製用補助具A4を用いて作製される装飾物M4(図20参照)の形状が上記の装飾物作製用補助具A1を用いて作製される装飾物M1と異なっており、装飾物M1と装飾物M4との相違に伴う変更が施されている。
【0054】
装飾物作製用補助具A4においては、装飾物作製用補助具A1と比べて、外周縁1b,2bの形状が異なっており、凹部11A,11B、長孔12,22の配置が異なっている。また、本実施形態では、プレート1の長孔12については、1番目から4番目までの4個の長孔12A〜12Dが設けられ、プレート2の長孔22については、1番目から5番目までの5個の長孔22A〜22Eが設けられている。すなわち、装飾物作製用補助具A4は、装飾物作製用補助具A1と比べて、長孔12,22の数がそれぞれ1個少ない。装飾物作製用補助具A4は、これらの変更点を除き、第1実施形態の装飾物作製用補助具A1と実質的に同じ構成である。プレート1,2が重合する状態において、プレート1における凹部11A,11Bおよび長孔12A〜12Dの両端部121,122と、プレート2における長孔22A〜22Eの両端部221,222とは、互いに対応するものどうしが連通する位置関係にあることも、上述した第1実施形態の場合と同様である。また、装飾物作製用補助具A4の使用方法も、図6〜図13を参照して説明した第1実施形態の場合と基本的に同じである。
【0055】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の技術的範囲は上記した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る装飾物作製用補助具の各部の具体的な構成は、発明の思想から逸脱しない範囲内で種々な変更が可能である。上記実施形態の説明から理解できるように、本発明に係る装飾物作製用補助具は、様々なバリエーションの装飾物を作製するのに適用可能である。
【0056】
上記実施形態の装飾物の作製においては、同じ糸を用いて複数の装飾単位を順次形成する場合を例に挙げて説明したが、装飾物の作製方法はこれに限定されない。たとえば、1つの装飾単位を形成する度に玉止めをし、複数の装飾単位を別個に作った後に、これら装飾単位を一纏めに縫い付けることにより装飾物を得てもよい。
【符号の説明】
【0057】
A1,A2,A3,A4 装飾物作製用補助具
C 布地
C1 装飾単位
L ロック手段
M1,M2,M3,M4 装飾物
S 糸
1 (第1の)プレート
2 (第2の)プレート
3 連結部
1a (第1のプレートの)基端縁
1b (第1のプレートの)外周縁
2a (第2のプレートの)基端縁
2b (第2のプレートの)外周縁
11A (第1の)凹部
11B (第2の)凹部
12,12A,12B,12C,12D,12E (第1の)長孔
13 番号表記
14 係合部
15 突起
121 (長孔の一方の)端部
122 (長孔の他方の)端部
123 (長孔の)中間部
22,22A,22B,22C,22D,22E,22F (第2の)長孔
23 番号表記
24 係合部
25 突起
221 (長孔の一方の)端部
222 (長孔の他方の)端部
223 (長孔の)中間部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
布地を縫い合わせて所定形状の装飾物を作製するための装飾物作製用補助具であって、
それぞれが直線状の基端縁およびこの基端縁の両端につながる外周縁を有する第1および第2のプレートと、上記第1および第2のプレートを、これらの基端縁において回動可能に連結する連結部とを備え、
上記第1のプレートの外周縁と上記第2のプレートの外周縁とは、上記連結部を挟んで略対称とされ、
上記第1および第2のプレートは、互いに重なり合うように折り畳み可能とされており、
上記第1のプレートは、その外周縁において周囲よりも内側に窪んだ第1および第2の凹部と、相互に離間する1番目からN番目(Nは2以上の整数。以下同じ)までのN個の第1の長孔と、を有する一方、上記第2のプレートは、相互に離間する1番目からN+1番目までのN+1個の第2の長孔を有しており、
上記第1および第2の長孔の両端部は、上記第1および第2のプレートの外周縁付近に位置し、
上記第1および第2のプレートが重合する状態において、上記第1の凹部と1番目の上記第2の長孔の一方の端部とが連通し、i番目(iは1≦i≦Nを満たす整数。以下同じ。)の上記第2の長孔の他方の端部とi番目の上記第1の長孔の一方の端部とが連通し、i番目の上記第1の長孔の他方の端部とi+1番目の上記第2の長孔の一方の端部とが連通し、N+1番目の上記第2の長孔の他方の端部と上記第2の凹部とが連通するように構成されている、装飾物作製用補助具。
【請求項2】
上記第1および第2のプレートにおいて、上記第1および第2の凹部ならびに上記第1および第2の長孔の両端部のそれぞれの近傍には、針を通すべき順序を示す番号表記が設けられている、請求項1に記載の装飾物作製用補助具。
【請求項3】
上記番号表記は、上記第1および第2のプレートが重合する状態において上記第1および第2の凹部ならびに上記第1および第2の長孔の両端部のうち互いに連通するものについては同一番号とされており、上記各第1の長孔および上記各第2の長孔における一方の端部と他方の端部については連続番号とされている、請求項2に記載の装飾物作製用補助具。
【請求項4】
上記各第1の長孔および上記各第2の長孔は、両端部における幅寸法が当該両端部に連通する中間部における幅よりも大とされている、請求項1ないし3のいずれかに記載の装飾物作製用補助具。
【請求項5】
上記第1および第2のプレートが重合する状態を維持するためのロック手段をさらに備える、請求項1ないし4のいずれかに記載の装飾物作製用補助具。
【請求項6】
上記第1および第2のプレートのうちこれらが重合する際に対向する表面には、上記基端縁が延びる方向に沿って延びる突起が形成されている、請求項1ないし5のいずれかに記載の装飾物作製用補助具。
【請求項7】
装飾物作製用補助具を用いて装飾物を作製する方法であって、
上記装飾物作製用補助具は、それぞれが直線状の基端縁およびこの基端縁の両端につながる外周縁を有する第1および第2のプレートと、上記第1および第2のプレートを、これらの基端縁において回動可能に連結する連結部とを備え、
上記第1のプレートの外周縁と上記第2のプレートの外周縁とは、上記連結部を挟んで略対称とされ、
上記第1および第2のプレートは、互いに重なり合うように折り畳み可能とされており、
上記第1のプレートは、その外周縁において周囲よりも内側に窪んだ第1および第2の凹部と、相互に離間する1番目からN番目(Nは2以上の整数。以下同じ)までのN個の第1の長孔と、を有する一方、上記第2のプレートは、相互に離間する1番目からN+1番目までのN+1個の第2の長孔を有しており、
上記第1および第2の長孔の両端部は、上記第1および第2のプレートの外周縁付近に位置し、
上記第1および第2のプレートが重合する状態において、上記第1の凹部と1番目の上記第2の長孔の一方の端部とが連通し、i番目(iは1≦i≦Nを満たす整数。以下同じ。)の上記第2の長孔の他方の端部とi番目の上記第1の長孔の一方の端部とが連通し、i番目の上記第1の長孔の他方の端部とi+1番目の上記第2の長孔の一方の端部とが連通し、N+1番目の上記第2の長孔の他方の端部と上記第2の凹部とが連通するように構成されており、
上記第1および第2のプレートが展開する状態にあるとき上記装飾物作製用補助具に布地を重ねて、上記第1および第2のプレートが重合するように折り畳むことにより、上記布地を上記第1および第2のプレートの間に挟んだ状態で折り畳む第1のステップと、
重合状態にある上記第1および第2のプレートの上記外周縁に沿って上記布地の不要部分を裁断する第2のステップと、
上記第1のプレートの上記第1の凹部に針を入れて上記第2のプレートの1番目の上記第2の長孔の一方の端部から針を出し、上記第2のプレートのi番目の上記第2の長孔の他方の端部に針を入れて上記第1のプレートのi番目の上記第1の長孔の一方の端部から針を出し、上記第1のプレートのi番目の上記第1の長孔の他方の端部に針を入れて上記第2のプレートのi+1番目の上記第2の長孔の一方の端部から針を出し、上記第2のプレートのN+1番目の上記第2の長孔の他方の端部に針を入れて上記第1のプレートの上記第2の凹部から針を出すことにより布地を縫う第3のステップと、
上記第1および第2のプレートを展開する状態にして、上記装飾物作製用補助具を上記布地から取り外す第4のステップと、
糸を引き締めることにより装飾単位を形成する第5のステップと、を含む、装飾物作製方法。
【請求項8】
上記装飾単位から延びる糸を用いて上記第1ないし第5のステップを繰り返し行うことにより、装飾単位を順次形成して、これら装飾単位の集合体からなる装飾物を得る、請求項7に記載の装飾物作製方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2012−125325(P2012−125325A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−277772(P2010−277772)
【出願日】平成22年12月14日(2010.12.14)
【出願人】(000105039)クロバー株式会社 (14)
【Fターム(参考)】