説明

補助眼鏡及びその成形型装置

【課題】機能低下を生じさせることのない補助眼鏡を提供する。
【解決手段】眼鏡のフロント部分に着脱自在に取り付けられる補助眼鏡において、補助眼鏡の左右のレンズ11,11を連結する帯状の連結部12を形成するとともに、この連結部12を左右のレンズ11,11よりもフロント部分22に近接した位置に配置し、連結部12により、左右のレンズ11,11の間の光入射隙間を被覆するようにした。左右のレンズ11,11と連結部12とが偏光シートから一体に形成されているものとするとよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、眼鏡のフロント部分に着脱自在に取り付けられる補助眼鏡及びこの補助眼鏡を製造するための成形型装置に関する。
【背景技術】
【0002】
眼鏡のフロント部分に着脱自在に取り付けられる補助眼鏡が知られている。このような補助眼鏡は、着用した眼鏡に偏光機能や防眩機能等の他の機能を簡単に追加することができることから、多くの利用者に愛用されている(例えば、特許文献1〜4参照)。
【特許文献1】特開平9−281451号公報
【特許文献2】特開2005−345880号公報
【特許文献3】特開2003−241149号公報
【特許文献4】実用新案登録第3116294号公報
【0003】
しかし、上記したような従来の補助眼鏡においては、眼鏡のフロント部分に着脱自在に補助眼鏡を取り付けるための取付具に、左右別々に偏光レンズ等のレンズを取り付けているか、左右のレンズの連結部がレンズの湾曲面と同一の湾曲面内に位置しているため、眼鏡に装着した際に、左右のレンズの間やレンズと眼鏡のフロント部分との間から太陽光や反射光が目に入射し、偏光機能や防眩機能を損なうことがあった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたもので、偏光機能や防眩機能等の機能低下を生じさせることのない補助眼鏡及びこの補助眼鏡を成形するための成形型装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、眼鏡のフロント部分に着脱自在に取り付けられる補助眼鏡において、部分球面状に形成された左右の球面レンズを帯状の連結部で一体に連結するとともに、この連結部を前記左右の球面レンズよりも前記フロント部分に近接した位置に配置し、前記連結部により、前記左右のレンズの間の光入射隙間を被覆した補助眼鏡として構成してある。
【0006】
フロント部分の外側に補助眼鏡を取り付ける場合には、補助眼鏡のレンズの曲率半径は、眼鏡のレンズの曲率半径と同一又は小さくなるようにするのがよい。なお、内側に取り付ける場合には、利用者のまつげと接触しないものであればよい。
左右のレンズとして球面レンズを採用し、かつ、連結部を眼鏡のフロント部分に接近させることで、眼鏡のフロント部分の周縁(特に上縁)と補助眼鏡の左右のレンズとの間の隙間をほとんど無くして、左右のレンズとレンズの間の隙間から外部光が眼に入ることを防止でき、補助眼鏡の偏光機能や防眩機能等の機能低下を効果的に抑止することができる。
【0007】
また、特別な加工を要することなく連結部を眼鏡のフロント部分に近接した位置に形成することができるので、より機能低下の抑止効果の高い補助眼鏡を得ることができる。
特に、補助眼鏡のレンズの曲率半径を眼鏡のレンズの曲率半径とほぼ同一にすることで、眼鏡と補助眼鏡の一体感を高めることができる。さらに、補助眼鏡をフロント部分の内側(眼球側)に取り付ける場合には、内側に取り付けた補助眼鏡のレンズの内面と利用者のまつげとが接触しやすくなる、という問題が生じやすいが、両レンズの曲率半径をほぼ同じにすることで、補助眼鏡のレンズの内面と利用者のまつげとの間の間隔を十分に確保することができるようになる。
【0008】
本発明において左右のレンズが偏光レンズである場合には、請求項2に記載するように前記左右のレンズと前記連結部とを偏光機能や防眩機能を有するシート材料から一体に形成するとよい。このようにすることで、左右のレンズの偏光軸が一致した補助眼鏡を得ることができる。
本発明の補助眼鏡は、跳ね上げ機構を有しないものであってもよいが、請求項3に記載するように、跳ね上げ機構を有するものであってもよい。
この場合、請求項4に記載するように、連結部の面の延長上に跳ね上げ回動の中心軸が位置するようにするとよい。このようにすることで、任意の跳ね上げ位置で補助眼鏡を保持させた際にも、連結部によって有効に外部光の入射を遮断することができる。
【0009】
補助眼鏡を前記フロント部分の内側に取り付ける場合には、前記左右の球面レンズは前記眼鏡の左右のレンズと同一大きさでもよいし、前記眼鏡レンズよりも大きくてもよい。請求項5に記載するように、前記左右の球面レンズは前記眼鏡の左右のレンズよりも小さく形成してもよい。また、請求項6に記載するように、前記補助眼鏡を前記フロント部分の内側に取り付ける場合には、前記補助眼鏡を前記フロント部分に装着する装着手段が、前記眼鏡の鼻パッドを支持する支持脚と、前記球面レンズに形成され、前記支持脚と係合する係合凹部とを有する構成としてもよい。
この構成によれば、何ら部品を用いずに装着手段を形成することができるので、低コストで補助眼鏡を製造することができ、かつ、故障の発生しにくい装着手段を得ることができる。また、請求項7に記載するように、前記装着手段が、前記眼鏡の智又はテンプルと係合する係合凹部を前記球面レンズの両端に有する構成とすることで、上記の効果を維持したまま、安定的に補助眼鏡を眼鏡に装着することができる。
【0010】
上記構成の補助眼鏡は、請求項8に記載の成形型装置によってその全部又は主要部分を成形することができる。請求項8に記載の成形型装置は、請求項1〜4のいずれかに記載の補助眼鏡に使用される球面レンズの成形型装置であって、左右の球面レンズを形成するための左右の第一凹部と、この左右の第一凹部を連通状に連結する第二凹部とを有する下型と、前記第一凹部及び前記第二凹部に対応する凸部を有し、下型と協働してシート状の材料を加圧・成形する上型とを有する構成としてある。
この成形型装置によれば、本発明の補助眼鏡の左右の球面レンズと連結部とを同時成形することができ、低コストで本発明の補助眼鏡を製造することが可能になる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、補助眼鏡のレンズ間の隙間から入射しようとする外部光が、連結部によって効果的に遮断されるので、偏光機能や防眩機能等を低下させることがない。
左右のレンズを球面レンズとして形成した場合には、眼鏡のフロント部分の周縁(特に上縁)と補助眼鏡との間の隙間をより小さくすることができる。また、補助眼鏡をフロント部分の内側に取り付けた場合にも、利用者のまつげと補助眼鏡のレンズとの間の隙間を十分に確保することが可能になる。さらに、左右のレンズと連結部とを一体に形成すれば、補助眼鏡を丈夫なものにすることができるが、特に左右のレンズが偏光レンズである場合には、偏光軸を左右のレンズで一致させることができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の補助眼鏡の好適な実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の補助眼鏡の一実施形態にかかり、(a)はその平面図、(b)はその正面図、(c)はその側面図である。
【0013】
図1に示すように、補助眼鏡1は、防眩レンズや偏光レンズ等で形成された左右の球面レンズ11,11と、この左右の球面レンズ11,11を連結する帯状の連結部12と、補助眼鏡1を眼鏡に着脱自在に装着するための装着具13とを有している。
球面レンズ11,11は、防眩レンズや偏光レンズ等の機能レンズとすることができる。この実施形態のように、眼鏡のフロント部分の外側に補助眼鏡1を取り付ける場合には、球面レンズ11,11の曲率半径は、眼鏡のレンズの曲率半径と同じか又は若干小さくするのが好ましい。
左右の球面レンズ11,11と連結部12とは、レンズ用の樹脂シートから、例えば、後述の成形型装置を使って、プレス成形で一体に同時形成することができる。このように、左右の球面レンズ11,11と連結部12とが一体に形成された補助眼鏡1は、構造的に頑丈で壊れにくいという特徴がある。また、特に球面レンズ11,11が偏光レンズである場合には、左右の球面レンズ11,11の偏光軸を一致させることができるという利点がある。
【0014】
連結部12は、図1(a)に示すように、左右の球面レンズ11,11よりも眼鏡のフロント部分に近接した位置にあり、左右の球面レンズ11,11の間の光入射隙間を埋めている。
この実施形態の補助眼鏡1のように、左右の球面レンズ11,11と連結部12とをプレス成形等で一体に形成する場合には、連結部12が左右の球面レンズ11,11に対して窪んだ位置(眼鏡のフロント部分に近接した位置)に配置されるように予め金型を形成しておくことで、後加工の必要がなくなり、加工コスト上有利である。
【0015】
この実施形態の装着具13は、例えば、特開2000−2861号公報や特開2003−241149号公報等で開示された公知のもので、左右の球面レンズ11,11がボルト等で取り付けられるレンズ取付バー130と、眼鏡のフロント部分の上縁に沿うように左右に延びる弾性脚131と、この弾性脚131の両端に形成され、フロント部分の上縁に引っ掛けるためのフック132と、弾性脚131の両端近傍から眼鏡のレンズに沿うように下方に円弧状に延びる弾性脚133と、この弾性脚133の下端に形成されたフック134と、レンズ取付バー130の中央に形成され、弾性脚131の中央部分が挿通するとともに、弾性脚131を回動自在に支持する支持チューブ135とを有している。支持チューブ135は、弾性脚131を任意の回動角度位置で停止可能に支持しており、これにより、球面レンズ11,11を任意の跳ね上げ位置で保持させることができるようになっている。
【0016】
図2は、上記構成の補助眼鏡を眼鏡に装着した状態を示す図で、(a)はその平面図、(b)はその正面図、図2(c)は(b)の補助眼鏡のX-X方向断面図である。
図2において符号2はフルリムの眼鏡で、符号22はレンズ21,21を嵌め込んだフロント部分、符号23はフロント部分22の両側に取り付けられた智、符号24は鼻パッドである。
眼鏡2への補助眼鏡1の装着は、装着具13のフック132及びフック134(図1(c)参照)を眼鏡2のフロント部分22に引っ掛けることによって行う。
【0017】
球面レンズ11,11の間には、フレーム部分22に近接した位置に連結部12が形成されているので、球面レンズ11,11の間の隙間から外部光が眼に入射するという不都合を効果的に防止でき、偏光機能や防眩機能といった球面レンズ11,11の機能の低下を防止することができる。
さらに、この実施形態では、補助眼鏡1の左右のレンズ11,11が球面状をなしているので、図2(a)に示すように眼鏡2のフロント部分22の上縁と補助眼鏡1の上縁との間の隙間が、左右の球面レンズ11,11によって覆われ、前記隙間から眼に外部光が入射するという不都合も防止できる。
【0018】
帯状の連結部12の上下方向の幅は、補助眼鏡1のデザインと連結部12の遮光性とを考慮して決定されるが、一般的な補助眼鏡1ではおおよそ1cm〜2cmの範囲内とするとよい。もちろん、補助眼鏡1のデザインと連結部12の遮光性との観点から、上記範囲外であってもよい。
また、跳ね上げ回動の中心軸は、連結部12の延長面上に位置させるのが好ましい。このようにすることで、図2(c)に示すように、球面レンズ11,11を跳ね上げ回動させても、フロント部分22と連結部12との間の隙間は変化しない。そのため、任意の跳ね上げ位置で球面レンズ11,11を停止させても、球面レンズ11,11の偏光機能や防眩機能等を損なうことがない。
【0019】
次に本発明の補助眼鏡の他の実施形態について、図3及び図4を参照しながら説明する。
図3は、本発明の補助眼鏡の他の実施形態にかかり、眼鏡2のフロント部分2の内側に補助眼鏡1を取り付けた態様を示す側面断面図、図4は、補助眼鏡1をフロント部分2の内側に着脱自在に取り付ける取付手段を説明する図である。
上記の実施形態では、眼鏡2のフロント部分の外側に補助眼鏡1を着脱自在に取り付ける場合について説明したが、この実施形態では、図3に示すように、眼鏡2のフロント部分の内側に、補助眼鏡1を着脱自在に取り付けるようにしている。
【0020】
この場合は、利用者の眼EのまつげEaと補助眼鏡1の球面レンズ11,11との間の隙間を可能な限り大きく確保するために、球面レンズ11,11の曲率半径と眼鏡2のレンズ21,21の曲率半径とを同じにするとよい。
また、内側に補助眼鏡1を取り付ける場合の球面レンズ11の大きさは、(a)に示すように眼鏡2のレンズ21,21とほぼ同じ大きさであってもよいが、(b)に示すように、眼鏡2のレンズ21,21とレンズ21,21よりも小さくてもよい。
【0021】
眼鏡2のフロント部分の内側への補助眼鏡1の取り付けは、先の実施形態に示したような装着具13を用いてもよいが、図4に示すような装着手段を利用してもよい。
図4はこの実施形態の装着手段にかかり、(a)はその正面図、(b)はその平面図である。
図4に示すように、この実施形態の装着手段は、補助眼鏡1の左右の球面レンズ11,11と連結部12との間に、鼻パッド24,24の支持脚24a,24aと係合する係合凹部11a,11aを形成してなっている。そして、支持脚24a,24aの基部に係合凹部11a,11aを差し込んで係合させることで、眼鏡2のフロント部分に補助眼鏡1を着脱自在に取り付ける。
【0022】
チタン等の金属で形成されている支持脚24a,24aは、通常、図4(b)に示すように湾曲した形状に形成されているため、支持脚24a,24aの基部に係合凹部11a,11aを係合させることで、補助眼鏡1は支持脚24a,24aと眼鏡2の左右のレンズ21,21とで挟持されて安定的に保持される。
このように、係合凹部11a,11aから装着手段を構成することで、眼鏡2に対する補助眼鏡1の着脱が容易になるばかりでなく、装着手段を形成するための他の部品が不要となり、かつ、係合凹部11a,11aは補助眼鏡2を成形する工程で同時形成することができるので、安価なコストで補助眼鏡1を製造することができる。
【0023】
図5及び図6は、補助眼鏡の他の実施形態を説明する図である。
図5(a)は、この実施形態の補助眼鏡の正面図、(b)は、(a)の補助眼鏡を眼鏡の内側に取り付けた状態を示す正面図(眼鏡の外側から見た図)である。また、図6(a)は補助眼鏡3の底面図、(b)は上面図、(c)は右側面図である。
この実施形態の補助眼鏡3は、眼鏡2よりも若干大きく形成され、少なくとも補助眼鏡3の左右両側部分が眼鏡2の智23まで達している。図4の補助眼鏡1と同様に、補助眼鏡3の左右の球面レンズ31,31と連結部32との間に、鼻パッド24,24の支持脚24a,24aと係合する第一の係合凹部331,331が形成されている。そして、支持脚24a,24aの基部に第一の係合凹部331,331を差し込んで係合させる。
【0024】
また、球面レンズ31,31の両端には、眼鏡2の智23と係合する第二の係合凹部332,332が形成されている。そして、智23,23に第二の係合凹部332,332を差し込んで係合させる。
この実施形態では、第一の係合凹部331,331と第二の係合凹部332,332とで、眼鏡2に補助眼鏡3を着脱自在に装着する装着手段を構成する。
この実施形態の装着手段によれば、先の実施形態の装着手段(係合凹部11a,11a)よりもより安定的に補助眼鏡3を眼鏡2に装着することができる。また、第一の係合凹部331,331と第二の係合凹部332,332とは、補助眼鏡2を成形する工程で同時形成することができるので、コスト的にも有利である。
【0025】
次に、上記構成の補助眼鏡を製造する成形型装置について説明する。
図7は、成形型装置を構成する成形型の一例を示す図で、(a)は成形型(下型)の平面図、(b)は(a)のY−Y断面である。
下型5には、補助眼鏡1の左右の球面レンズ11,11を形成するための二つの第一凹部51,51と、この第一凹部51,51の間に形成され、連結部12を形成する第二凹部52とを有している。
【0026】
なお、上型には、図8に示すように、下型5の第一凹部51,51及び第二凹部52に対応した形状の凸部61が形成されていて、この凸部61と第一凹部51,51及び第二凹部52とが嵌合することで、偏光フィルム等のシート材料Sを補助眼鏡1の球面レンズ11,11及び連結部12の形状に成形する。
【0027】
図8は、図7に示す成形型を用いて球面レンズ11,11と連結部12とを同時一体的に成形する工程を説明する図である。
(a)に示すように、下型5と上型6との間にシート材料Sを配置し、(b)に示すように上型6を下降させて下型5と上型6とでシート材料Sを加熱しながら加圧し、シート材料Sを補助眼鏡1の球面レンズ11,11及び連結部12の形状に成形する。
シート材料Sの冷却・固化後は、下型5と上型6とを開いて、(c)に示すような成形体S′を取り出す。
このようにして成形された成形体S′は、球面レンズ11,11は、連結部12が同時一体的に形成されているので、製造コストが安く、特に球面レンズ11,11が偏光レンズである場合には、左右の球面レンズ11,11の偏光軸を一致させることができるという利点がある。
【0028】
本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記の説明では、跳ね上げ式の補助眼鏡を前提に説明したが、本発明は跳ね上げ式に限らずあらゆる種類の補助眼鏡に適用が可能である。
また、上記の説明では球面レンズを例に挙げて説明したが、平板を湾曲させた曲面レンズであってもよい。
さらに、上記の説明では、プレス等の一体成形により左右のレンズと連結部とを形成するものとして説明したが、左右のレンズに接着やボルト等で連結部を取り付けるものとしてもよい。
また、図5,6を参照しながら説明した補助眼鏡3について、第二の係合凹部332はテンプルに係合するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明は、眼鏡のフロント部分に着脱自在であれば、跳ね上げ式ではない補助眼鏡にも適用が可能である。また、偏光機能や防眩機能に限らず、他の機能を有する補助眼鏡にも適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の補助眼鏡の一実施形態にかかり、(a)はその平面図、(b)はその正面図、(c)はその側面図である。
【図2】図1の補助眼鏡を眼鏡に装着した状態を示す図で、(a)はその平面図、(b)はその正面図、図2(c)は連結部の作用を説明するための(b)のX-X方向断面図である。
【図3】本発明の補助眼鏡の他の実施形態にかかり、眼鏡のフロント部分の内側に補助眼鏡を取り付けた態様を示す側面図である。
【図4】補助眼鏡をフロント部分の内側に着脱自在に取り付ける取付手段を説明する図である。
【図5】補助眼鏡の他の実施形態を説明する図で、(a)はこの実施形態の補助眼鏡の正面図、(b)は(a)の補助眼鏡を眼鏡の内側に取り付けた状態を示す正面図(眼鏡の外側から見た図)である。
【図6】図5の補助眼鏡の底面図、上面図及び右側面図である。
【図7】成形型装置を構成する成形型の一例を示す図で、(a)は成形型(下型)の平面図、(b)は(a)のY−Y断面である。
【図8】図7に示す成形型を用いて球面レンズと連結部とを同時一体的に成形する工程を説明する図である。
【符号の説明】
【0031】
1 補助眼鏡
11 球面レンズ
12 連結部
13 装着具
130 レンズ取付バー
131 弾性脚
132 フック
133 弾性脚
134 フック
135 支持チューブ
2 眼鏡
21 レンズ
22 フロント部分
23 智
24 鼻パッド
24a 支持脚
3 補助眼鏡
31 球面レンズ
32 連結部
331 第一の係合凹部脚
332 第二の係合凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
眼鏡のフロント部分に着脱自在に取り付けられる補助眼鏡において、
部分球面状に形成された左右の球面レンズを帯状の連結部で一体に連結するとともに、この連結部を前記左右の球面レンズよりも前記フロント部分に近接した位置に配置し、
前記連結部により、前記左右のレンズの間の光入射隙間を被覆したこと、
を特徴とする補助眼鏡。
【請求項2】
前記左右のレンズと前記連結部とが偏光シートから一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の補助眼鏡。
【請求項3】
前記補助眼鏡が跳ね上げ機構を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の補助眼鏡。
【請求項4】
連結部を含む平面内に跳ね上げ回動の中心軸を位置させたことを特徴とする請求項3に記載の補助眼鏡。
【請求項5】
補助眼鏡を前記フロント部分の内側に取り付ける場合において、前記左右の球面レンズを前記眼鏡の左右のレンズよりも小さく形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の補助眼鏡。
【請求項6】
前記補助眼鏡を前記フロント部分の内側に取り付ける場合において、前記補助眼鏡を前記フロント部分に装着する装着手段が、前記眼鏡の鼻パッドを支持する支持脚と、前記球面レンズに形成され、前記支持脚と係合する
係合凹部とを有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の補助眼鏡。
【請求項7】
前記眼鏡の智又はテンプルと係合する係合凹部を前記球面レンズの両端に有することを特徴とする請求項6に記載の補助眼鏡。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれかに記載の補助眼鏡に使用される球面レンズの成形型装置であって、
左右の球面レンズを形成するための左右の第一凹部と、この左右の第一凹部を連通状に連結する第二凹部とを有する下型と、
前記第一凹部及び前記第二凹部に対応する凸部を有し、下型と協働してシート状の材料を加圧・成形する上型と、
を有することを特徴とする成形型装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−216754(P2008−216754A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−55492(P2007−55492)
【出願日】平成19年3月6日(2007.3.6)
【出願人】(301068789)株式会社三興 (4)
【Fターム(参考)】