説明

補整下着のサイズ確認方法

【課題】補整下着を着用者自身、自身に合っているかどうかを簡単に見極め最適なサイズを自身で容易に選べるようにする。
【解決手段】サイズ規格に適合したボディシェイパー1とガードル2の上下組み合わせであって、夫々前身頃に伸度のないライン状のパネルA1,A2 1,B2が予め計算された位置に上下が重なる如く左右に形成され、かつボディシェイパー1の左右両パネルA1,A2間の間隔は一定で、一方、ガードルの両パネルB1,B2間の間隔aは伸張可能であるボディシェイパーとガードルを着用し、上下パネルの重なり具合により着用者のサイズに合っているか確認する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は補整下着が着用者のサイズに合っているか、どうかを簡単に判断することができる確認方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
補整下着は通常、JISに基づいて数段階のサイズ規格が定められており、例えば64サイズの場合、サイズ規格はウエスト61〜67cm,ヒップ83〜93cm,身長154〜162cmとなっている。そして、これらのサイズの確認にあたっては従来、着用者が主観と鏡を使用して着用状態を観察し、一応のチェックポイントに基づいて綺麗な状態で着用されているかを判断し評価するのが一般的であった。
【0003】
しかし、このような主観と鏡を使用した観察では基準が明確でないため着用者自身で正しく該下着が自分に合っているかどうかを評価するのは困難である。
【0004】
勿論、個人の身体形状に適合した型紙をコンピュータの支援によって作成して個人形状に対応した下着を製作することは公知である(例えば特許文献1参照)が、当初より個人形状に合致させるならばとも角、JIS規格に基づいて予め各サイズが作成されている補整下着には適用することはできない。そこで、予め、作成されている各サイズの補整下着を簡単に着用者に合わせる方法が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−187952号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上述の如き実状に対し簡単なサイズ確認方法を見出すことにより、補整下着を着用者自身、自己に合っているか、どうかを簡単に見極めることができ、最適なサイズを自身で容易に選ぶことができるようにすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
即ち、上記目的を達成する本発明補整下着のサイズ確認方法は、サイズ規格に適合したボディシェイパーとガードルの上下組み合わせであって、夫々前身頃に伸度のないライン状のパネルが予め計算された位置に上下が重なる如く左右に形成され、かつボディシェイパーの左右両パネル間の間隔は一定で、一方、ガードルの両パネル間の間隔は伸張可能であるボディシェイパーとガードルを着用し、上下パネルの重なり具合により着用者のサイズに合っているか確認することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明は上記の如くボディシェイパーとガードルのパネルが予め計算された位置にあるため身長,ウエスト,ヒップのサイズが下着のサイズ規格に合った着用者であるときはボディシェイパー側のパネルとガードル側のパネルがうまく重なるが、サイズ規格に合っていない場合は上下パネルの巾が合わないことになり、このパネルの重なり方によってその補整下着が自身の身体に合っているか否かを簡単に見極めることができ、最適なサイズを自身で選ぶことができる。このとき、ボディシェイパー側の左右両パネルの間隔は一定であるが、ガードル側の左右両パネルの間は伸張可能であるため、伸張の程度によってサイズの差を知ることができ、ボディシェイパーとガードルの隙間に応じて最適にサイズを選定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明に係る確認方法で、身長がサイズ規格内で上下パネルが重なる場合の着用状態図である。
【図2】本発明確認方法において、身長がサイズ規格よりも高い場合で上下パネルの巾がずれ、重なりが不具合な場合の着用状態図である。
【図3】本発明確認方法において身長がサイズ規格より低い場合で、上下パネルの巾がずれ、重なりが不具合な場合の着用状態図である。
【図4】本発明確認方法において身長は規格内であるが、下半身のサイズが大きく、ガードルが小さくて重なりが不具合な場合の着用状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、更に添付図面を参照し、本発明サイズ確認方法の詳細を説明する。図1〜図4は本発明サイズ確認方法におけるボディシェイパーとガードルの着用状態図であり、これら図において1はボディシェイパー、2はガードルであり、夫々前身頃に伸度のないライン状のパネルが、即ち、ボディシェイパー1の前身頃にはパネルA1,A2が、一方、ガードル2の前身頃にはパネルB1,B2が予め計算された位置で上下のボディシェイパー1とガードル2のパネルA1,A2とB1,B2が夫々対応して重なる如く形成されている。
【0011】
そしてこの場合、上記ボディシェイパーの両パネルA1,A2の間は伸びることなく、一定の間隔を保持しているが、ガードル2の両パネルB1,B2の間の間隔aは伸びるようになっている。図1は上記において身長がサイズ規格内でパネルA1とB1,A2とB2が夫々重なっている場合であり、上下の下着が合っていることが分かる。
【0012】
サイズ規格はJISに基づいて定められているが、一例を挙げれば前述の如く64サイズの場合、身長154〜162cm,ウエスト61〜67cm,ヒップ83〜93cmとなっている。
【0013】
これに対し、図2は着用者の身長がサイズ規格よりも高い場合で、ボディシェイパー1側のパネルA1,A2とガードル2側のパネルB1,B2は正しく重なることなく、ずれて隙間を生じて上下の下着が正しく合っていないことを示している。
【0014】
また、図3は逆に着用者の身長がサイズ規格よりも低い場合で、この場合は上下のパネルA1とB1,A2とB2は図示の如く重ならず、巾がずれる。これも着用者の身体に合っていないことを示している。
【0015】
次に図4は着用者の身長はサイズ規格であるが、下半身のサイズが大きくガードルが小さい場合であり、ガードル2のパネルB1,B2の間隔aは伸びるようになっているため、該間隔aが大きくなって広がり、ボディシェイパー1のパネルA1,A2と重ならない状態となり、着用者は合っていないことが分かる。
【0016】
以上のように上下下着、即ちボディシェイパーとガードルのパネルの重なり方によって補整下着が自身の身体に合っているか否かを簡単に判断することが出来、自分に適したサイズを自身で選ぶことが出来る。
【0017】
なお、ボディシェイパーとガードルのパネルの重なり具合、ボディシェイパー下辺とガードル上辺との隙間は正確であることは勿論であるが、一応、誤差として許容される範囲を決めておくことも好ましい。通常、隙間は0.5cm位までを許容するようにしても良い。
【符号の説明】
【0018】
1:ボディシェイパー
2:ガードル
1,A2:ボディシェイパーのパネル
1,B2:ガードルのパネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイズ規格に適合したボディシェイパーとガードルの上下組み合わせであって、夫々前身頃に伸度のないライン状のパネルが予め計算された位置に上下が重なる如く左右に形成され、かつボディシェイパーの左右両パネル間の間隔は一定で、一方、ガードルの両パネル間の間隔は伸張可能であるボディシェイパーとガードルを着用し、上下パネルの重なり具合により着用者のサイズに合っているか確認することを特徴とする補整下着のサイズ確認方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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