説明

製品を貯蔵するための貯蔵アクセス装置及びその貯蔵システム

【課題】貯蔵アクセス装置は、製品を置いたり取り出したりするのを独立して行うのに使用できる。
【解決手段】貯蔵アクセス装置100は、第1ベース11を含む第1支持デバイスと、第1ベース上に第1円をなして配置された少なくとも一つの第1貯蔵アクセスデバイス13及び少なくとも一つの第1貯蔵デバイス14と、第2ベース15を含む第2支持デバイスと、第2ベース上に第2円をなして配置された少なくとも一つの第2貯蔵アクセスデバイス17及び少なくとも一つの第2貯蔵デバイス18と、移送デバイスとを含み、第1貯蔵アクセスデバイス、第1貯蔵デバイス、第2貯蔵アクセスデバイス、及び少なくとも一つの第2貯蔵デバイスの各々は複数の隔室23を有し、移送デバイスは隔室と対応し、第1貯蔵アクセスデバイス及び第1貯蔵デバイスは、第2貯蔵アクセスデバイス及び第2貯蔵デバイスに対して回転できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製品を貯蔵するための貯蔵アクセス装置及びその貯蔵システムに関し、更に詳細には、貯蔵アクセス装置、及び貯蔵アクセス作業を行うために独立して作動する、費用を下げることができ且つ貯蔵アクセスの正確性を向上できる、その貯蔵システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、超低温貯蔵装置は、多くの場合、臍帯血、骨髄、胎盤、胎芽、精液、及び卵細胞等の生体細胞又は体液を貯蔵するため、超低温環境(例えば−196℃の液体窒素)で作動する。しかしながら、臍帯血、骨髄、胎盤、胎芽、精液、又は卵細胞は、直ちに使用されるのではないため、これらの試料を貯蔵するための超低温貯蔵装置が長期間に亘って必要とされている。ここ数十年でバイオテクノロジーが急速に発展してきた。詳細には、臍帯血が、アバンダン(abundant)幹細胞を含むため、治療で広く採用されてきた。臍帯血に対し、多くの関心が寄せられてきた。
【0003】
現在、臍帯血バンクでは、例えば、1)従来の液体窒素貯蔵タンク(MVE、テイラー−ワートン)、及び2)機械式自動貯蔵タンク(TGバイオアーカイブシステム)等の幾つかの種類の貯蔵タンクが使用されている。
【0004】
従来、液体窒素貯蔵タンクは、貯蔵タンクに入った試料をカートリッジ内で積み重ねた開放蓋型である。従って、貯蔵タンクには幾つかのカートリッジが設けられており、これらのカートリッジ内で複数の試料が積み重ねられている。それにも関わらず、オペレータが試料の一つにアクセスしようとするとき、同じカートリッジ内の他の凍結した試料も一緒に取り出される。これにより、温度がいきなり変化するため、試料の細胞の活性に悪影響が及ぼされる。更に、液体窒素貯蔵タンクが開放蓋型のタンクであるため、貯蔵及びアクセス作業を行う際、このような開放蓋型設計では、液体窒素の表面上で水分が凝結する。その結果、試料のラベルが凝結物によって隠されてしまい、貯蔵及びアクセスの精度及び速度に大きな悪影響が及ぼされる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
機械式貯蔵タンク(TGバイオアーカイブシステム)は、試料を貯蔵タンクの壁に吊り下げるのにロボットアームのフックを使用する自動貯蔵タンクに関する。機械式貯蔵タンクは、貯蔵及びアクセスを独立して行うことができるため、他の貯蔵位置の試料には悪影響が及ぼされない。バイオアーカイブシステムは、試料の貯蔵にフック手段を使用するため、貯蔵タンクや試料が揺動するとき、試料が貯蔵タンクの底部に落下してしまう場合がある。このため、試料をこの手段に収容した場合、貯蔵タンクは、原理的には、送出することも大きく揺することもできない。更に、ロボットアームを操作してロボットアームを上方又は下方に移動するとき、空気中の水分がロボットアームの関節に侵入し、凍結してしまう。このように妨害がなされたロボットアームは、操作するとき、比較的大きな摩擦抵抗を発生し、場合によっては破損してしまう。また、バイオアーカイブシステムは、作動の制御にコンピュータを使用し、電力を消費し、長期に亘って使用すると、精密な電子素子が損傷する。詳細には、バイオアーカイブシステムは設計が極めて複雑であり、購入及び保守に高い費用がかかるという欠点がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の問題点を解決するため、本発明は、複数の製品を貯蔵するための貯蔵アクセス装置において、第1ベースを含む第1支持デバイスと、第1ベース上に支持された、製品を置くため及び取り出すために設けられた、少なくとも一つの貯蔵アクセスデバイスと、第1ベース上に支持された、製品を貯蔵するために設けられた、少なくとも一つの第1貯蔵デバイスと、第2ベースを含む、第2支持デバイスと、第2ベース上に支持された、製品を置くため及び取り出すために設けられた、少なくとも一つの第2貯蔵アクセスデバイスと、第2ベース上に支持された、製品を貯蔵するために設けられた、少なくとも一つの第2貯蔵デバイスと、製品の移送を行うために設けられた、移送デバイスとを含む、貯蔵アクセス装置を提供する。第1貯蔵アクセスデバイス、第1貯蔵デバイス、第2貯蔵アクセスデバイス、及び第2貯蔵デバイスの各々は、製品を受け取るための複数の隔室を有し、移送デバイスは隔室内の製品を移送するために設けられている。第1貯蔵アクセスデバイス及び第1貯蔵デバイスは、第1円をなして配置されており、これに対し、第2貯蔵アクセスデバイス及び第2貯蔵デバイスは、第2円をなして配置されている。第1貯蔵アクセスデバイス及び第1貯蔵デバイスは、第2貯蔵アクセスデバイス及び第2貯蔵デバイスに対して回転できる。
【0007】
本発明によれば、貯蔵アクセス装置は、円形の構成を持つ構造を有し、貯蔵及びアクセスを独立して行う目的を達成する。更に、本発明による貯蔵アクセス装置は、2円構造を持つものに限定されない。必要であれば、貯蔵アクセス装置は同じ設計原理に基づき、他の多円構造、例えば4円構造を備えていてもよい。
【0008】
本発明では、第1貯蔵アクセスデバイス及び第2貯蔵アクセスデバイスは移動自在であり、製品を取り出したり置いたりするために設けられているのに対し、第1貯蔵デバイス及び第2貯蔵デバイスは、製品の貯蔵を行うために設けられている。詳細に述べると、取り出しに先立ち、第1貯蔵デバイスに収容された製品を移送デバイスによって第2貯蔵アクセスデバイスまで移送でき、又は第2貯蔵デバイスに収容された製品を第1貯蔵アクセスデバイスまで移送できる。その後、第1又は第2の貯蔵アクセスデバイス内の製品を取り出すことによって取り出し作業を完了し、又は逆に、貯蔵作業を完了する。
【0009】
本発明によれば、隔室は複数の隔壁によって互いから分けられている。これらの隔壁は、製品の滑らかな移送を容易にするため、縁部が湾曲している。第1貯蔵アクセスデバイス、第1貯蔵デバイス、第2貯蔵アクセスデバイス、及び第2貯蔵デバイスの各々には、開放した側部及びその反対側の閉鎖した側部が設けられている。第1貯蔵アクセスデバイス及び第1貯蔵デバイスの開放した側部は、第2貯蔵アクセスデバイス及び第2貯蔵デバイスの開放した側部に面しており、製品を貯蔵アクセス装置内で移送できる。閉鎖した側部は、製品が落下しないようにできる。
【0010】
更に、輸送デバイスは、隔室内の製品を移送できる機構として設計できる。好ましくは、輸送デバイスは複数のプッシュロッドユニットに関する。これらのユニットの各々は、前端ピースを持つケーシングと、このケーシング内に配置されており且つ前端ピースの外に隔室の様々な深さ内に延びる弾性エレメントとを含む。
【0011】
第1貯蔵アクセスデバイス、第1貯蔵デバイス、第2貯蔵アクセスデバイス、及び第2貯蔵デバイスの各々には、その閉鎖した側部に、第1貫通ガイド部分が設けられており、製品を隔室に移送するため、プッシュロッドユニットを第1ガイド部分に押し込むことができる。
【0012】
本発明による貯蔵アクセス装置は、更に、第1貯蔵アクセスデバイス、第1貯蔵デバイス、第2貯蔵アクセスデバイス、及び第2貯蔵デバイスの開放した側部と対応する隔壁エレメントを含む。隔壁エレメントは、貯蔵アクセス装置の揺動により製品が隔室から落下することがないようにするという目的が達せられる限り、任意の特定の形体に限定されない。好ましくは、隔壁エレメントは隔壁ロッドに関し、本発明による貯蔵アクセス装置が移動するとき、貯蔵アクセス装置の揺動により製品が落下しないように、第1貯蔵アクセスデバイス、第1貯蔵デバイス、第2貯蔵アクセスデバイス、及び第2貯蔵デバイスの各々の開放した側部に設けられた第2貫通ガイド部分に隔壁ロッドを挿入できる。
【0013】
第1支持デバイスは、更に、第1貯蔵アクセスデバイス及び第1貯蔵デバイスに連結された回転ユニットを含んでいてもよい。第1貯蔵アクセスデバイス及び第1貯蔵デバイスは、回転ユニットと第1ベースとの間に位置決めされている。第1貯蔵アクセスデバイス及び第1貯蔵デバイスは、回転ユニットにより、第2貯蔵アクセスデバイス及び第2貯蔵デバイスに対して回転できる。回転ユニットは、貯蔵アクセス装置の頂部又は底部に配置されており、好ましくは装置の頂部に配置されており、その保守を容易にする。
【0014】
更に、本発明による貯蔵アクセス装置では、第1ベースは、第1貯蔵アクセスデバイス及び第1貯蔵デバイスの底部を固定するため、第1貯蔵アクセスデバイス及び第1貯蔵デバイスの位置と対応する複数の第1位置決め部分を有する。同様に、第2ベースは、第2貯蔵アクセスデバイス及び第2貯蔵デバイスの底部を固定するため、第2貯蔵アクセスデバイス及び第2貯蔵デバイスの位置と対応する複数の第2位置決め部分を有する。第1及び第2の位置決め部分は、位置決めを行う上で有用な、スロットや穴等の構造を持つ任意の構造として設計できる。好ましくは、第1及び第2の位置決め部分は、製造費を抑え、製造加工を低減するように、穴状構造であってもよい。
【0015】
第1支持デバイスの回転ユニットは、ベアリングディスク、第1回転エレメント、及び第2回転エレメントを含み、ベアリングディスクは第2ベースに固定され、第1回転エレメントはベアリングディスクに対して回転し、第2回転エレメントは第1回転エレメントに連結されている。
【0016】
回転ユニットの回転は、手動で又はステッパモータによって制御できる。第2回転エレメントには、その回転を制御するためのハンドルが設けられている。
【0017】
回転ユニットは、更に、第1ベースが回転ユニットとともに回転できるように回転ユニットと第1ベースとの間の連結関係を強化するため、第2回転エレメント及び第1ベースに連結された複数の第1ロッドを備えていてもよい。
【0018】
更に、回転ユニットは、第2回転エレメントに連結された少なくとも一つの第1ガイドエレメントを含んでいてもよい。これは、少なくとも一つの第1貯蔵アクセスデバイスの位置と対応する。その結果、挿入時に第1貯蔵アクセスデバイスを正確な位置まで案内できる。好ましくは、第1ガイドエレメントは第1ベースに連結されている。
【0019】
本発明では、回転ユニットは、ベアリングディスクと第1回転エレメントとの間に配置された鋼球等の複数の転動エレメントを含んでいてもよい。第1回転エレメントは、その回転時に転動エレメントとともに回転する。詳細には、ベアリングディスクには、転動エレメントを位置決めするための複数の穴が設けられていてもよく、第1回転エレメントには、転動エレメントの移動を制限するように、転動エレメントと対応する凹所が設けられていてもよく、転動エレメントは、これらの凹所内に位置決めでき、これにより第1回転エレメントの回転を容易にする。
【0020】
更に、回転ユニットは、第1回転エレメントが回転を停止したとき、第1回転エレメントがターゲット位置に達することができるようにベアリングディスクと第1回転エレメントとの間に配置された複数の位置決めエレメントを備えていてもよい。詳細には、ベアリングディスクは複数の位置決めエレメントに関して係止され、第1回転エレメントには位置決めエレメントと対応する複数の位置決め穴が設けられている。このように、位置決めエレメントと位置決め穴の組み合わせにより抵抗を提供でき、その結果、第1回転エレメントの回転が速過ぎることがなく、その停止時に第1貯蔵アクセスデバイス及び第1貯蔵デバイスを第2貯蔵アクセスデバイス及び第2貯蔵デバイスと正確に整合できる。
【0021】
本発明によれば、第2支持デバイスは、更に、第2ベースに固定された支持ユニットを含む。この場合、第2貯蔵アクセスデバイス及び第2貯蔵デバイスが支持ユニットと第2ベースとの間に配置され、第2貯蔵アクセスデバイス及び第2貯蔵デバイスを第2ベース上にしっかりと支持できる。支持ユニットは、少なくとも一つの第2ガイドエレメントを含む。第2ガイドエレメントは、少なくとも一つの第2貯蔵アクセスデバイスが配置された位置と対応する。その結果、少なくとも一つの第2貯蔵アクセスデバイスを案内し且つその中に正確に挿入できる。好ましくは、第2ガイドエレメントは第2ベースの底部にレンズされている。
【0022】
貯蔵アクセス装置は、本発明によれば、温度が失われたり異物が侵入したりすることを防ぐように装置の頂部を覆うカバープレートを更に備えていてもよい。詳細には、アクセス−貯蔵作業を正確に行うことができるように、このカバープレートにより装置が表面の水分により影響を受けないようにできる。更に、本発明によれば、カバープレートは、曇り止め特徴を持つ任意の材料で形成できる。カバープレートは、アクリルプレートや高強度ガラスに関する。更に、オペレータが正確に位置を行うのを補助するように、カバープレートにはラベルが貼付される。
【0023】
更に、本発明による貯蔵アクセス装置は、試料等の製品を収容するための複数のカートリッジを含んでいてもよい。これらのカートリッジは、隔室内に配置される。カートリッジは、任意の種類の製品を貯蔵でき、カートリッジの形状は、これらのカートリッジを隔室間で便利に移動できる限り、限定されない。カートリッジは、これらにおカートリッジを隔室に滑らかに入れることを容易にするように、縁部が湾曲していてもよい。
【0024】
カートリッジの各々の表面には、ID(identification)ラベルが設けられている。好ましくは、これらのIDラベルは、光ファイバレンズ又はバーコード読取機が第1ガイド部分を通して見て、IDラベルの画像を認識できるように、第1ガイド部分に面する。
【0025】
本発明によれば、貯蔵システムは、更に、複数の製品を貯蔵するために設けられている。貯蔵システムは、所定の液体で充填した貯蔵タンクと、貯蔵アクセス装置とを含む。貯蔵アクセス装置は、上述のように、貯蔵タンク内に配置されている。本発明によれば、貯蔵タンクは、液体を、製品の貯蔵を行うのに適した所定温度に保持できる。本発明では、液体は、低温の液体窒素であってもよい。このように、本発明による貯蔵システムは、幹細胞等の試料の貯蔵に使用できる。
【0026】
本発明による貯蔵システムは、更に、貯蔵システムが霜のために故障することがないように貯蔵タンクから霜を除去するための除霜装置を備えていてもよい。
【0027】
更に、貯蔵システムは、安全性−機能モニターの目的を果たすため、監視システムに電気的に接続されていてもよい。本発明では、監視システムには制限が無いが、位置決めベアリング振動スペクトル分析監視システム、貯蔵タンク液体レベル監視システム、貯蔵タンク水平−外部衝撃監視システム、貯蔵タンク液体窒素自動充填監視システム、貯蔵タンク底部着氷及び異物監視システム、貯蔵タンク生物汚染監視システム、貯蔵タンク液体窒素蒸発−漏洩監視システム、又は正味監視システムの信号を検出する様々なセンサ(例えばメッセージ及び電話モニター及び警報機能)、等が含まれる。
【0028】
本発明によれば、貯蔵アクセス装置及び貯蔵システムは手動操作機構に関し、停電やロボットの故障によるシステム停止をなくすことができる。更に、機構が比較的簡単であるため、製造費及び保守を行う上での困難を小さくできる。更に、本発明に適用された移送原理は、貯蔵及びアクセスを独立して行うことができ、試料が、元来の位置で、アクセスされないままにされることがなく、温度がいきなり変化することにより試料の細胞の活性が失われることがないようにする。更に、本発明では、カバープレートは除霜効果を提供でき、水分が液体窒素の上方で凝結することによって視界が不明瞭になるという問題が起らないようにし、アクセス及び貯蔵の精度及び速度を高めることができる。
本発明のこの他の目的、利点、及び新規な特徴は、以下の詳細な説明を添付図面と関連して読むことにより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】図1は、本発明による貯蔵アクセス装置を示す、一部を除去した斜視図である。
【図2】図2は、本発明による貯蔵アクセス装置を示す分解図である。
【図3】図3は、本発明による貯蔵アクセス装置のベアリングディスク、第1回転エレメント、及び第2回転エレメントのアッセンブリを示す、一部を切除した斜視図である。
【図4】図4は、本発明による貯蔵アクセス装置のベアリングディスク及び第1回転エレメントを示す斜視図である。
【図5A】図5Aは、本発明による貯蔵アクセス装置の第1貯蔵アクセスデバイスを示す斜視図である。
【図5B】図5Bは、本発明による貯蔵アクセス装置の第1貯蔵デバイスを示す斜視図である。
【図5C】図5Cは、本発明による貯蔵アクセス装置の第2貯蔵アクセスデバイスを示す斜視図である。
【図5D】図5Dは、本発明による貯蔵アクセス装置の第2貯蔵デバイスを示す斜視図である。
【図6】図6は、本発明による貯蔵アクセス装置の頂部を示す斜視図である。
【図7A】図7Aは、本発明による貯蔵アクセス装置のアクセス作業及び貯蔵作業を示す斜視図である。
【図7B】図7Bは、本発明による貯蔵アクセス装置のアクセス作業及び貯蔵作業を示す斜視図である。
【図7C】図7Cは、本発明による貯蔵アクセス装置のアクセス作業及び貯蔵作業を示す斜視図である。
【図8】図8は、本発明による貯蔵アクセス装置のカートリッジを示す斜視図である。
【図9】図9は、本発明による貯蔵アクセス装置を示す、外観の斜視図である。
【図10】図10は、本発明による貯蔵アクセス装置を含む貯蔵タンクを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明による貯蔵アクセス装置を示す斜視図である図1を参照すると、貯蔵アクセス装置100は、第1ベース11及び回転ユニット12を含む第1支持デバイスと、少なくとも一つの第1貯蔵アクセスデバイス13及び第1ベース11上に支持された、第1円をなして配置された少なくとも一つの第1貯蔵デバイス14と、第2ベース15及び支持ユニット16を含む第2支持デバイスと、少なくとも一つの第2貯蔵アクセスデバイス17及び第2ベース15上に支持された、第2円をなして配置された少なくとも一つの第2貯蔵デバイス18と、貯蔵アクセス装置100の頂部を覆うためのカバープレート19と、輸送デバイス10とを含み、第1貯蔵アクセスデバイス13、第1貯蔵デバイス14、第2貯蔵アクセスデバイス17、及び第2貯蔵デバイス18の各々は、複数の隔室23を有し、輸送デバイス10は、各隔室23内の製品を移送するのに使用され、第1貯蔵アクセスデバイス13及び第1貯蔵デバイス14は、第2貯蔵アクセスデバイス17及び第2貯蔵デバイス18に対して回転できる。
【0031】
本発明によれば、回転ユニット12は貯蔵アクセス装置100の頂部に配置されており、第1貯蔵アクセスデバイス13及び第1貯蔵デバイス14に連結されている。支持ユニット16は第2ベース15に固定されており、第2貯蔵アクセスデバイス17及び第2貯蔵デバイス18に連結されている。第2貯蔵アクセスデバイス17及び第2貯蔵デバイス18は支持ユニット16と第2ベース15との間に配置されている。第1貯蔵アクセスデバイス13及び第1貯蔵デバイス14は、回転ユニット12により、第2貯蔵アクセスデバイス17及び第2貯蔵デバイス18に対して回転できる。移動自在の第1貯蔵アクセスデバイス13及び第1貯蔵デバイス14を用いることにより、不適切な温度上昇により生体組織の活性が損なわれないように、第1貯蔵アクセスデバイス13及び第1貯蔵デバイス14内の使用されない製品に何ら影響を及ぼすことなく、貯蔵装置の作用及び貯蔵アクセス装置100へのアクセスを、本発明に従って行うことができる。更に、複雑な設計の回転ユニット12が貯蔵アクセス装置100の頂部に配置されているため、装置の保守を容易に行うことができる。更に、装置の頂部を覆うカバープレート19により温度変化や異物の侵入を防ぐことができ、詳細には、装置が曇り(fogging)による影響を受けないようにでき、その結果、オペレータは貯蔵物へのアクセスを正確に行うことができる。更に、本発明によれば、輸送デバイス10は複数のプッシュロッドユニット10a(一つのプッシュロッドユニットしか示してない)と関連している。各プッシュロッドユニット10aは、隔室23内の製品にアクセスするように様々な位置の隔室23に届くことができる。
【0032】
本発明による貯蔵アクセス装置を示す分解図である図2を参照し、貯蔵アクセス装置100のエレメントの構造及び組み合わせを以下に詳細に説明する。
【0033】
図2に示すように、第1支持デバイスでは、第1ベース11は、第1貯蔵アクセスデバイス13及び第1貯蔵デバイス14の底部を固定するため、第1貯蔵アクセスデバイス13及び第1貯蔵デバイス14の位置と対応する複数の第1位置決め部分111を有する。本発明では、第1位置決め部分111は穴に関し、第1貯蔵アクセスデバイス13及び第1貯蔵デバイス14の下の突出部131、141を、図5A及び図5Bに示すように、第1位置決め部分111に挿入できる。
【0034】
第1支持デバイスの回転ユニット12は、ベアリングディスク121と、第1回転エレメント122と、第2回転エレメント123と複数の第1ロッド124と、複数の転動エレメント125と、複数の位置決めエレメント126と、第1ガイドエレメント127とを含む。第1ロッド124は、第2回転エレメント123及び第1ベース11に連結されており、第1ガイドエレメント127は第2回転エレメント123及び第1ベース11の底部に連結されており、第1貯蔵アクセスデバイス13の位置と対応し、そのため、第1貯蔵アクセスデバイス13を所定の位置と整合した状態で配置できる。図3に示すように、第1回転エレメント122はベアリングディスク121に対して回転し、第2回転エレメント123は第1回転エレメント122に連結される。第2回転エレメント123には、その回転を制御するためのハンドル123aが設けられている。詳細には、図4に示すように、複数の転動エレメント125(本発明では、これらの転動エレメントは鋼球に関する)がベアリングディスク121の穴(図示せず)に配置され、第1回転エレメント122には転動エレメント125と対応する凹所212が設けられている。更に、ベアリングディスク121は複数の位置決めエレメント126(本発明では、これらの位置決めエレメントは鋼球に関する)で係止され、第1回転エレメント122には、位置決めエレメント126と対応する複数の位置決め穴211が設けられている。このように、第1回転エレメント122が回転したとき、転動エレメント125とともに回転し、第1回転エレメント122を滑らかに回転させると同時に位置決め穴211と対応する位置決めエレメント126が抵抗を提供でき、その結果、第1回転エレメント122が速く回転し過ぎることがないようにし、回転を停止するとき、第1回転エレメント122は所望の位置に達することができる。これにより、回転位置決めの目的を果たす。
【0035】
図2に示すように、第2支持デバイスでは、第2ベース15は複数の第2位置決め部分151を有する。これらの第2位置決め部分151は、第2貯蔵アクセスデバイス17及び第2貯蔵デバイス18の底部を固定するため、第2貯蔵アクセスデバイス17及び第2貯蔵デバイス18の位置と対応する。本発明では、第2位置決め部分151は穴に関し、第2貯蔵アクセスデバイス17及び第2貯蔵デバイス18の下にある突出部171、181を、図5C及び図5Dに示すように、第2位置決め部分151に挿入できる。更に、第2ベース15の係止部分15aは、ベアリングディスク121を固定するようにベアリングディスク121の係止部分121aと係合する。
【0036】
第2支持デバイスの支持ユニット16は、複数の第2ポスト161と、カバー162と、少なくとも一つの第2貯蔵アクセスデバイス17が配置される位置と対応する少なくとも一つの第2ガイドエレメント163とを含み、第2貯蔵アクセスデバイス17は、第2ガイドエレメント163内に案内でき且つ正確に挿入できる。カバー162は第2ポスト161に連結されており、第2ガイドエレメント163は、図1に示すように、カバープレート19、カバー162及び第2ベース15に連結されている。
【0037】
更に、輸送デバイス10は、上文中に説明したように、複数のプッシュロッドユニット10a(一つのプッシュロッドユニットしか示してない)と関連しており、プッシュロッドユニット10aは、前端ピース101aを持つケーシング101及びこのケーシング101内に配置された弾性エレメント102を含む。この弾性エレメント102は、前端ピース101aの外に隔室23に向かって延びる。各プッシュロッドユニット10aの弾性エレメント102は、隔室23の様々な深さ内に対応して延びるように、所定の様々な延び量を有する。
【0038】
更に、上文中に説明したように、第1貯蔵アクセスデバイス13、第1貯蔵デバイス14、及び第2貯蔵アクセスデバイス17、及び第2貯蔵デバイス18の各々は、複数の隔室23を有する。第1貯蔵アクセスデバイス13及び第1貯蔵デバイス14の隔室23は、第2貯蔵アクセスデバイス17及び第2貯蔵デバイス18の隔室23と対応し、その結果、第1貯蔵アクセスデバイス13、第1貯蔵デバイス14、第2貯蔵アクセスデバイス17、及び第2貯蔵デバイス18内の製品を互いに移送できる。詳細には、図5A乃至図5Dに示すように、隔室23は、縁部241が湾曲した複数の隔壁24によって互いに間隔が隔てられており、これにより製品の滑らかな移送を容易にする。第1貯蔵アクセスデバイス13、第1貯蔵デバイス14、第2貯蔵アクセスデバイス17、及び第2貯蔵デバイス18の各々には、開放した側部25及びその反対側の閉鎖した側部26が設けられている。閉鎖した側部26は第1ガイド部分261を有し、これと同様に開放した側部25は第2貫通ガイド部分251を有する。本発明による貯蔵アクセス装置を移動する場合、貯蔵アクセス装置の揺動により製品が落下しないように、隔壁エレメント28(本発明では、隔壁エレメントは隔壁ロッドに関する)が設けられている。
【0039】
図5A乃至図5Dに示すように、第1貯蔵アクセスデバイス13、第1貯蔵デバイス14、第2貯蔵アクセスデバイス17、及び第2貯蔵デバイス18には、図6に示すように第2回転エレメント123のカバー162と係合するように、フック132、142、172、及び182が夫々設けられている。
【0040】
図6に示すように第1貯蔵アクセスデバイス13は第1ガイドエレメント127に配置されており、第1貯蔵デバイス14は第2回転エレメント123に取り付けられており、複数の第1貯蔵デバイス14が第1円部分に配置されている(一つの第1貯蔵デバイス14しか示してない)。第2貯蔵アクセスデバイス17は第2ガイドエレメント163に配置されており、第2貯蔵デバイス18は支持ユニット16のカバー162に取り付けられており、複数の第2貯蔵デバイス18が第2円部分に配置されている(一つの第2貯蔵デバイス18しか示してない)。第1貯蔵アクセスデバイス13及び第1貯蔵デバイス14の開放した側部25は第2円部分に面しており、第2貯蔵アクセスデバイス17及び第2貯蔵デバイス18の開放した側部25は、第1円部分に面しており、その結果、アクセス及び貯蔵の作用を行うことができる。更に、第1回転エレメント122及びカバープレート19の各々には、複数の第1開口部213及び191が夫々設けられており、そのため、これと対応して第1ガイド部分261が露出する。第2回転エレメント123には複数の第2開口部221が設けられており、これにより、第1貯蔵アクセスデバイス13及び第1貯蔵デバイス14の第2ガイド部分251を、対応して露出させる。
【0041】
図7A、図7B、及び図7Cを参照すると、これらの図は、本発明による貯蔵アクセス装置のアクセス及び貯蔵の作用を示す。本発明による貯蔵アクセス装置では、移送作用を続行するように、プッシュロッドユニット10aを第1ガイド部分261に押し込む。第2貯蔵アクセスデバイス17をアクセス作用に使用するものとすると、先ず最初にプッシュロッドユニット10aを第1貯蔵デバイス14の第1ガイド部分261に押し込んだ後、プッシュロッドユニット10aの頂部を下方に押し、プッシュロッドユニット10aの弾性エレメント102が前端ピース101の外に延びる。所定量の延びを持つ弾性エレメント102は、カートリッジ27が設けられた隔室23に向かって、このカートリッジ27を、図7Bに示すように、第2貯蔵アクセスデバイス17の隔室23に移送するように延びる。その後、弾性エレメント102はその元の長さを取り戻し、図7Cに示すようにプッシュロッドユニット10aの内側に受け入れられる。これとは逆に、図7Cから図7Aまで示す作用は、製品の貯蔵に関する。同様に、第1貯蔵アクセスデバイス13は、図7A乃至図7Cに示すアクセス又は貯蔵を行うための作用を続行できる。
【0042】
本発明によれば、本発明による貯蔵アクセス装置のカートリッジを示す斜視図である図8に示すように、カートリッジ27は縁部271のところが湾曲しており、そのため、移送作用を滑らかに受け取ることができる。更に、カートリッジ27の枢動縁部272にはIDラベル31が設けられている。このIDラベル31は、カートリッジ27を設置したときに第1ガイド部分261に面する。このように、光ファイバレンズ又はバーコード読取機がIDラベル31を第1ガイド部分261を通して見ることができ且つこのIDラベル31の画像を認識できる。
【0043】
図9は、本発明による貯蔵アクセス装置を示す、外観の斜視図である。
【0044】
最後に、図10に示すように、本発明による貯蔵アクセス装置100は、試料の貯蔵に適した液体(本発明では、この液体は液体窒素に関する)で充填した貯蔵タンク200内に配置され、これにより試料を貯蔵するための貯蔵システムを完成できる。
【0045】
本発明をその好ましい実施例に関して説明したが、特許請求の範囲に記載した本発明の範囲から逸脱することなく、多くの他の可能な変形及び変更を行うことができるということは理解されるべきである。
【符号の説明】
【0046】
100 貯蔵アクセス装置
10a プッシュロッドユニット
11 第1ベース
12 回転ユニット
13 第1貯蔵アクセスデバイス
14 第1貯蔵デバイス
15 第2ベース
16 支持ユニット
17 第2貯蔵アクセスデバイス
18 第2貯蔵デバイス
19 カバープレート
23 隔室

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の製品を貯蔵するための貯蔵アクセス装置において、
第1ベースを含む第1支持デバイスと、
前記第1ベース上に支持された、前記製品を置くため及び取り出すために設けられた、少なくとも一つの貯蔵アクセスデバイスと、
前記第1ベース上に支持された、前記製品を貯蔵するために設けられた、少なくとも一つの第1貯蔵デバイスと、
第2ベースを含む、第2支持デバイスと、
前記第2ベース上に支持された、前記製品を置くため及び取り出すために設けられた、少なくとも一つの第2貯蔵アクセスデバイスと、
前記第2ベース上に支持された、前記製品を貯蔵するために設けられた、少なくとも一つの第2貯蔵デバイスと、
前記製品の移送を行うために設けられた、移送デバイスとを含み、
前記第1貯蔵アクセスデバイス、前記第1貯蔵デバイス、前記第2貯蔵アクセスデバイス、及び前記第2貯蔵デバイスの各々は、前記製品を受け取るための複数の隔室を有し、前記移送デバイスは前記隔室内の前記製品を移送するために設けられており、前記第1貯蔵アクセスデバイス及び前記第1貯蔵デバイスは、第1円をなして配置されており、これに対し、前記第2貯蔵アクセスデバイス及び前記第2貯蔵デバイスは、第2円をなして配置されており、前記第1貯蔵アクセスデバイス及び前記第1貯蔵デバイスは、前記第2貯蔵アクセスデバイス及び前記第2貯蔵デバイスに対して回転できる、貯蔵アクセス装置。
【請求項2】
請求項1に記載の貯蔵アクセス装置において、
前記第1支持デバイスは、更に、前記第1貯蔵アクセスデバイス及び前記第1貯蔵デバイスに連結された回転ユニットを含み、前記第1貯蔵アクセスデバイス及び前記第1貯蔵デバイスは、前記回転ユニットと前記第1ベースとの間に位置決めされている、貯蔵アクセス装置。
【請求項3】
請求項2に記載の貯蔵アクセス装置において、
前記回転ユニットは、前記貯蔵アクセス装置の頂部又は底部に配置されている、貯蔵アクセス装置。
【請求項4】
請求項1に記載の貯蔵アクセス装置において、
前記第1ベースは、前記第1貯蔵アクセスデバイス及び前記第1貯蔵デバイスの底部を固定するため、前記第1貯蔵アクセスデバイス及び前記第1貯蔵デバイスと対応する複数の第1位置決め部分を有する、貯蔵アクセス装置。
【請求項5】
請求項2に記載の貯蔵アクセス装置において、
前記回転ユニットは、ベアリングディスクと、第1回転エレメントと、第2回転エレメントとを含み、前記ベアリングディスクは、前記第2ベースに固定されており、前記第1回転エレメントは前記ベアリングディスクに対して回転でき、前記第2回転エレメントは前記第1回転エレメントに連結されている、貯蔵アクセス装置。
【請求項6】
請求項5に記載の貯蔵アクセス装置において、
前記回転ユニットは、更に、前記第2回転エレメント及び前記第1ベースに連結された複数の第1ロッドを含む、貯蔵アクセス装置。
【請求項7】
請求項5に記載の貯蔵アクセス装置において、
前記回転ユニットは、更に、前記ベアリングディスクと前記第1回転エレメントとの間に配置された複数の転動エレメントを含み、前記第1回転エレメントを回転させると、この第1回転エレメントは、前記回転エレメントとともに回転する、貯蔵アクセス装置。
【請求項8】
請求項5に記載の貯蔵アクセス装置において、
前記回転ユニットは、更に、前記ベアリングディスクと前記回転エレメントとの間に配置された複数の位置決めエレメントを含み、前記第1回転エレメントは、前記第1回転エレメントが回転を停止したとき、ターゲット位置に達することができる、貯蔵アクセス装置。
【請求項9】
請求項5に記載の貯蔵アクセス装置において、
前記回転ユニットは、更に、前記第2回転エレメントに連結された少なくとも一つの第1ガイドエレメントを含み、前記第1ガイドエレメントは、挿入時に前記第1貯蔵アクセスデバイスを正確な位置に案内できるように、前記少なくとも一つの第1貯蔵アクセスデバイスの位置と対応する、貯蔵アクセス装置。
【請求項10】
請求項1に記載の貯蔵アクセス装置において、
前記第2ベースは、前記第2貯蔵アクセスデバイス及び前記第2貯蔵デバイスの底部を固定するため、前記第2貯蔵アクセスデバイス及び前記第2貯蔵デバイスの位置と対応する複数の第2位置決め部分を有する、貯蔵アクセス装置。
【請求項11】
請求項1に記載の貯蔵アクセス装置において、
前記第2支持デバイスは、更に、前記第2ベースに固定された支持ユニットを含み、前記第2貯蔵アクセスデバイス及び前記第2貯蔵デバイスは、前記支持ユニットと前記第2ベースとの間に配置される、貯蔵アクセス装置。
【請求項12】
請求項11に記載の貯蔵アクセス装置において、
前記支持ユニットは、前記少なくとも一つの第2貯蔵アクセスデバイスが配置された位置と対応する少なくとも一つの第2ガイドエレメントを含み、その結果、前記少なくとも一つの第2貯蔵アクセスデバイスをその中に案内して正確に挿入できる、貯蔵アクセス装置。
【請求項13】
請求項1に記載の貯蔵アクセス装置において、更に、
前記装置の前記頂部を覆うカバープレートを含む、貯蔵アクセス装置。
【請求項14】
請求項1に記載の貯蔵アクセス装置において、
前記第1貯蔵アクセスデバイス、前記第1貯蔵デバイス、前記第2貯蔵アクセスデバイス、及び前記第2貯蔵デバイスの各々には、開放した側部及びその反対側の閉鎖した側部が設けられている、貯蔵アクセス装置。
【請求項15】
請求項1に記載の貯蔵アクセス装置において、
前記隔室は、複数の隔壁によって互いから分離されている、貯蔵アクセス装置。
【請求項16】
請求項15に記載の貯蔵アクセス装置において、
前記隔壁は、前記製品の滑らかな移送を容易にするように、縁部が湾曲している、貯蔵アクセス装置。
【請求項17】
請求項14に記載の貯蔵アクセス装置において、
前記移送デバイスは複数のプッシュロッドユニットに関し、これらのプッシュロッドユニットの各々は、前端ピースを持つケーシングと、このケーシング内に配置された、前記前端ピースの外に前記隔室内に延びる弾性エレメントとを含む、貯蔵アクセス装置。
【請求項18】
請求項17に記載の貯蔵アクセス装置において、
前記隔室の各々の閉鎖した側部には、第1通しガイド部分が設けられており、前記プッシュロッドユニットを前記第1ガイド部分に入れることができる、貯蔵アクセス装置。
【請求項19】
請求項1に記載の貯蔵アクセス装置において、
前記製品を収容するための複数のカートリッジを含み、これらのカートリッジは、前記隔室内に配置されている、貯蔵アクセス装置。
【請求項20】
請求項19に記載の貯蔵アクセス装置において、
前記カートリッジは縁部が湾曲している、貯蔵アクセス装置。
【請求項21】
請求項19に記載の貯蔵アクセス装置において、
前記カートリッジの各々の表面にはIDラベルが設けられている、貯蔵アクセス装置。
【請求項22】
請求項14に記載の貯蔵アクセス装置において、更に、
前記製品が前記隔室から落下しないようにするため、前記第1貯蔵アクセスデバイス、前記第1貯蔵デバイス、前記第2貯蔵アクセスデバイス、及び前記第2貯蔵デバイスの前記開放した側部と対応して隔壁エレメントが設けられている、貯蔵アクセス装置。
【請求項23】
請求項22に記載の貯蔵アクセス装置において、
前記隔壁エレメントを受け入れるため、前記第1貯蔵アクセスデバイス、前記第1貯蔵デバイス、前記第2貯蔵アクセスデバイス、及び前記第2貯蔵デバイスの各々の前記開放した側部に第2通しガイド部分が設けられている、貯蔵アクセス装置。
【請求項24】
複数の製品を貯蔵するために設けられた貯蔵システムにおいて、
貯蔵タンクと、
前記貯蔵タンクを充填する液体と、
前記貯蔵タンク内に配置された貯蔵アクセス装置とを含み、
前記貯蔵タンクは、前記液体を、製品の貯蔵に適した所定の温度以下に保持し、
前記貯蔵アクセス装置は、
第1ベースを含む第1支持デバイスと、
前記第1ベース上に支持された、前記製品を置くため及び取り出すために設けられた少なくとも一つの第1貯蔵アクセスデバイスと、
前記第1ベース上に支持された、前記製品を貯蔵するために設けられた少なくとも一つの第1貯蔵デバイスと、
第2ベースを含む第2支持デバイスと、
前記第2ベース上に支持された、前記製品を置くため及び取り出すために設けられた、少なくとも一つの第2貯蔵アクセスデバイスと、
前記第2ベース上に支持された、前記製品を貯蔵するために設けられた少なくとも一つの第2貯蔵デバイスと、
前記製品を移送するために設けられた、移送デバイスとを含み、
前記第1貯蔵アクセスデバイス、前記第1貯蔵デバイス、前記第2貯蔵アクセスデバイス、及び前記第2貯蔵デバイスの各々は、前記製品を受け入れるための複数の隔室を有し、前記移送デバイスは、前記隔室内の前記製品を移送するために設けられ、前記第1貯蔵アクセスデバイス及び前記第1貯蔵デバイスは第1円をなして配置されており、これに対し、前記第2貯蔵アクセスデバイス及び前記第2貯蔵デバイスは、第2円をなして配置されており、前記第1貯蔵アクセスデバイス及び前記第1貯蔵デバイスは、前記第2貯蔵アクセスデバイス及び前記第2貯蔵デバイスに対して回転できる、貯蔵システム。
【請求項25】
請求項24に記載の貯蔵システムにおいて、
前記貯蔵アクセス装置は、更に、前記貯蔵アクセス装置の前記頂部を覆うカバープレートを含む、貯蔵システム。
【請求項26】
請求項24に記載の貯蔵システムにおいて、
前記貯蔵アクセス装置は、更に、前記製品を収容するための複数のカートリッジを含み、前記カートリッジは前記隔室内に配置されている、貯蔵システム。
【請求項27】
請求項24に記載の貯蔵システムにおいて、
前記第1貯蔵アクセスデバイス、前記第1貯蔵デバイス、前記第2貯蔵アクセスデバイス、及び前記第2貯蔵デバイスの各々は、開放した側部及びその反対側の閉鎖した側部が設けられている、貯蔵システム。
【請求項28】
請求項27に記載の貯蔵システムにおいて、
前記移送デバイスは、複数のプッシュロッドユニットに関し、これらのプッシュロッドユニットの各々は、前端ピースを持つケーシングと、このケーシング内に配置された、前記前端ピースの外に前記隔室内に延びる弾性エレメントとを含む、貯蔵システム。
【請求項29】
請求項28に記載の貯蔵システムにおいて、
前記隔室の各々の閉鎖した側部には、第1通しガイド部分が設けられており、前記プッシュロッドユニットを前記第1ガイド部分に入れることができる、貯蔵システム。
【請求項30】
請求項29に記載の貯蔵システムにおいて、
前記製品が前記隔室から落下しないようにするため、前記第1貯蔵アクセスデバイス、前記第1貯蔵デバイス、前記第2貯蔵アクセスデバイス、及び前記第2貯蔵デバイスの前記開放した側部と対応して隔壁エレメントが設けられている、貯蔵システム。
【請求項31】
請求項24に記載の貯蔵システムにおいて、
前記隔壁エレメントを受け入れるため、前記第1貯蔵アクセスデバイス、前記第1貯蔵デバイス、前記第2貯蔵アクセスデバイス、及び前記第2貯蔵デバイスの各々の前記開放した側部に第2通しガイド部分が設けられている、貯蔵システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−149372(P2009−149372A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−296312(P2008−296312)
【出願日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【出願人】(506355475)ヘルスバンクス バイオテック カンパニー リミテッド (4)
【Fターム(参考)】