説明

製品加温デバイス

治療用または美容用製品を加温し、加温状態で製品を維持するための、製品加温デバイス(1)。デバイス(1)は、製品を含むリザーバ(20)、製品を加温するためのヒーター(3)、エネルギー貯蔵手段(27、210、327)、及び電源を含むか接続可能であるドッキングステーション(4)、を備える容器(2)を含む。容器(2)は、容器(2)がドッキングステーション(4)に接続される場合、ヒーターが電源に接続され、熱を製品へ提供し、エネルギー貯蔵手段(27、210、327)へ充電するように、且つ、容器(2)が、その後ドッキングステーション(4)から切断されている場合、エネルギー貯蔵手段(27、210、327)が製品へ熱エネルギーを放出するように操作可能に、ドッキングステーション(4)に解放可能に接続される。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本発明は、一般的に、製品加温デバイス(例えば、マッサージオイル、クリーム、又は美容ワックスなどの治療用及び/又は美容用製品の加温)に関する。より具体的には、限定するものではないが、本発明は、製品を加温状態に維持することが有益である状況での使用のための、製品加温デバイスに関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
製品の加温は、サロンでの治療処置において一般的な方法である。ほとんどの製品が、室温で使用され、手、ブラシ又はハンドミットのいずれかによって体へ塗られることが意図されている一方、それらを塗る前に、事前に温めておくことは極めて有益である。例えば、事前の加温は、製品(例えば、ワックスベースの製品)の粘性を減少させ、塗りやすさと均一性を改善し、局所的な血管拡張と血流の増加を引き起こし、製品の吸収を高め、治療へのより感覚的でリラックスした感じを与える。
【0003】
例えば、患者の皮膚への塗布の前の、治療用及び/又は美容用製品の加温のために幾つかのデバイスが開発されてきた。この目的のために使用される顔用の製品を温めるための電気器具は、最も近い主電源ソケットに使用者を束縛する末端に付いたケーブルのために、通常あまり柔軟性がない。セラピストにとって、離れた場所に治療製品を置いておき、患者及び製品加温デバイスの間で、前後に動くことは、専門的な治療の状況において、当たり前となっている。
【0004】
従って、本発明の第1の非排他的な目的は、公知のデバイスよりもより柔軟性がある、及び/又は優れている製品加温デバイスを提供することである。
【0005】
従って、本発明の一態様は、例えば、製品を加温し、製品を加温した状態に維持するための、治療用又は美容用製品加温デバイスのような、製品加温デバイスを提供し、デバイスは、製品を収容するための容器、製品を加温するためのヒーター及び電源を有するか接続されている、ドッキングステーションを含み、容器はリザーバ及びエネルギー貯蔵手段を含み、容器はドッキングステーションへ解放可能に接続されており、デバイスは、使用する際に、容器がドッキングステーションに接続され、ヒーターが電源に接続され、且つ、容器内に含まれる製品に熱を供給し、エネルギー貯蔵手段へ充電するように操作可能であり、また、容器がその後ドッキングステーションから切断される場合、エネルギー貯蔵手段は、熱エネルギーを製品へ放出するように操作可能である。
【0006】
好ましくは、エネルギー貯蔵手段は、相変化材料のような熱エネルギー貯蔵手段を含み、この場合例えば、リザーバは相変化材料と熱的に接続している。或いは、エネルギー貯蔵手段は、1つ以上の電池のような、熱質量または電気エネルギー貯蔵手段を含み得る。
【0007】
第2に、本発明のより特定の態様は、製品を加温し、且つ、製品を加温した状態に維持するための、例えば、治療用又は美容用製品加温デバイスのような、製品加温デバイスを提供し、デバイスは製品を収容するための容器、製品を加温するためのヒーター、及び電源を有するか接続するドッキングステーションを有し、容器は相変化材料及び相変化材料と熱的に接触するリザーバを含み、容器は解放可能にドッキングステーションに結合しており、デバイスは、電源に結合し、相変化材料へ熱エネルギーを充電するために、熱を容器内に含まれる製品及び相変化材料へ提供するように操作可能である。
【0008】
従って、製品を加温した後、容器はドッキングステーションから取り外してよく、製品は加温状態で維持され、それによって、治療用や美容用製品の連続加温の必要性を排除する。米国特許第4982722号明細書(その内容の全体が、参照によって本明細書に援用される)は、本発明によるデバイスに適切であり得る相変化材料について記載する。
【0009】
好ましくは、デバイスはドッキングステーションに対して配置するための、配置手段を含む。より好ましくは、容器又はドッキングステーションの内の1つは、少なくとも一部、即ち、容器及びドッキングステーションのうちのもう一方の凸部を受け容れる凹部を含む。容器は、解放可能にコネクタによってドッキングステーションに結合され得、凸部または凹部を含み得る。
【0010】
相変化材料は、少なくとも部分的にリザーバを囲み得、好ましくは、少なくともリザーバの下部及び/又は底部を囲み得る。容器は、外殻又は層又はハンドル又は部材を含み得る。容器は、更に、例えば、熱吸収材料のような絶縁材料及び/又は熱質量を含み得、例えば製品、リザーバ、及び/又は相変化材料内で熱エネルギーを保持するために、少なくとも部分的にリザーバを囲み得、及び/又は、外殻又は層の間に配置され又は位置調整され得る。
【0011】
デバイス又は容器は、蓄熱ユニットを含み得、相変化材料を含み得る密閉容器の形態であり得る。デバイス又は容器は、例えば、リザーバ及び相変化材料の間の熱移動を促進するための1つ以上、例えば複数の導電素子を含み得る。デバイス又は容器又は蓄熱ユニットは、底部及び/又は上部を含み得、それらの内の少なくとも1つは、1つ以上例えば、複数の、導電素子を含み得、例えば少なくとも部分的に、相変化材料中へ浸漬又は伸張している。蓄熱ユニットの上部は、使用の際に、そのような取り外し可能なリザーバの底部を受け容れるか、及び/又は底部と熱的に接触する、壁(例えばリザーバの下部壁又は凹部の下部壁)を形成し得る。
【0012】
当業者は、導電素子が、相変化材料内における、及び/又は相変化材料からリザーバへの熱エネルギーのフローを改善する一方、相変化材料が、制御され且つ叙放性の放出を提供することを理解するであろう。
【0013】
導電素子は、導電性構造を含み得る、及び/又は多孔質であり得る。更に、又は或いは、導電素子は、ウエブ及び/又は導電性マトリックス及び/又は蜂の巣構造及び/又は、ウール及び/又はワイヤーニットメッシュなどの例えばニットメッシュのようなメッシュを含み得、銅などの伝導性材料を含み得る。導電素子は、例えば、蓄熱ユニットの内側表面から伸張する少なくとも1つなどの、1つ以上の素子を含み得る。導電素子(単数)又は導電素子(複数)は、例えば、1つ以上の、例えば複数のピラーを含み得るような、短い又は長い又は細長い形状であり得、蓄熱ユニットの内側表面から伸張し得る。更に、又は或いは、導電素子は、1つ以上の壁を含み得る。
【0014】
好ましくは、導電素子は、蓄熱ユニットと熱的に接触する、及び/又はそこへ固定される。より好ましくは、導電素子は、蓄熱ユニットの少なくとも一部と一体的に形成される。
【0015】
実施形態の内の1つのクラスにおいて、導電素子は、複数の導電性粒子を含み、それらの粒子は、繊維及び/又は銅及び/又はグラファイトを含み得る。
【0016】
幾つかの実施形態において、ドッキングステーションは、ヒーターを含むか、又はヒーターも結合されており、例えばヒーターが、リザーバ(リザーバの底部及び/又は相変化材料などの下部など)に熱的に接触するように、コネクタは熱的にヒーターを容器又はリザーバに結合するなどのように、結合するように構成され得る。そのようなデバイスにおいてデバイスは有利なことに、ドッキングステーション上に容器が存在するかどうかを検出するための、及び/又は、容器及びドッキングステーションの間の結合を検出するための、安全手段若しくは、安全センサ又はスイッチを含み得る、安全手段又はトリガーを含む。好ましくは、デバイスは、使用の際にヒーターを選択的に無効にし、若しくは、使用の際に、安全手段又はトリガー又はセンサ又はスイッチが、ドッキングステーションから容器が取り外されたことを検出する場合など、電源からヒーターを切断するように構成される。
【0017】
別の実施形態において、容器は、ヒーターを含むか、又はヒーターと結合しており、コネクタは、例えば容器がドッキングステーションに結合している場合、使用の際電源によって、ヒーターが供給されるように、例えば電気的にヒーターをドッキングステーション又は電源と結合するように、構成され得る。ヒーターは、相変化材料及び/又はリザーバ及び/又はリザーバ底部に対して、少なくとも部分的に配置するか、隣接または下に配置され得る。更に、又は或いは、ヒーターは、相変化材料及びリザーバの間に配置されるか、位置調整され得る。更に、又は或いは、ヒーターは、少なくとも部分的に、相変化材料によって囲まれ得る。
【0018】
デバイスは、例えば、ドッキングステーション及び/又は容器が、(電源が動作中であるか、電源に接続されていることを示す、及び/又はヒーターの起動を示す、並びに/又は、容器及び/若しくは、リザーバ及び/若しくは、製品及び/若しくは、相変化材料が、例えば使用可能な温度のような、所定の温度又は温度範囲であるかを示すのに適しているか、示すように構成される)例えば、1つ以上の発光ダイオードなどの1つ以上の表示器を含み得る。デバイス又は容器は、容器及び/又はリザーバ及び/又は製品及び/又は相変化材料の温度を測定するための、若しくは、容器及び/又はリザーバ及び/又は製品及び/又は相変化材料が、例えば使用可能な温度のような、所定の温度で、又は温度範囲以内であるかを検出するための、温度センサを含み得る。
【0019】
リザーバは、例えば、開放上部を備え、好ましくはアルミニウムのような熱的に伝導的な材料から形成され、及び/又は取り外し可能であり得るような、くぼみ又はカップ形状のリザーバを含み得る。デバイス又は容器又はリザーバは、例えば、取り外し可能な蓋又はクロージャーのような、蓋又はクロージャーを含み得る。ドッキングステーションは、例えば1つ以上の電池のような電源を含み得、又は、例えば電気ケーブルのようなケーブル(ケーブルを主電源などの電源へ結合するためのコネクタを含み得る)を含み得る。更に、又は或いは、電源は、ドッキングステーション内、上、又は下に配置され、又は位置調整され得る。更に、又は或いは、容器は、例えば電気エネルギーなどのエネルギーを含み得、例えば1つ以上の再充電可能な電池のような1つ以上の電池などの貯蔵手段を含み得る。エネルギー貯蔵手段は、電源を含むか電源であり得る。
【0020】
好ましくは、デバイスは所定の加温期間(製品及び/又は、容器及び/又は、リザーバ及び/又は、相変化材料及び/又は、熱質量の中に貯蔵されている所定の量の熱エネルギーに対応し得る)の後、1以上の表示器は、製品が使用するために準備ができていることを示すように構成される。所定の加温期間は、熱エネルギーの量が、製品温度が、例えば所定の期間に使用可能な温度範囲といった、所定の温度で、又は所定の温度以内で、製品温度が維持されるようなものであるように、構成され得る。その表示器、又は更なる表示器は、所定の期間が経過したか、又はまだ経過していないことを示すように構成され得る。
【0021】
本発明の第3の態様は、本発明の第1の態様によるデバイスにおいて使用するための、製品加温容器を提供する。
【0022】
本発明の第4の態様は、例えば、製品を加温すること及び加温状態に維持するための治療用又は美容用製品加温デバイスなどの製品加温デバイスを提供し、デバイスは、製品を収容する容器、製品を加温するヒーター、及び電源を有するか、又は電源に結合するドッキングステーションを有し、容器は少なくとも部分的に断熱材及び/又は熱質量に囲まれ、解放可能にドッキングステーションと結合するリザーバを有し、ここでデバイスは、容器がドッキングステーションに結合する場合、ヒーターが電源と結合し、熱を容器内に含まれている製品へ提供するように操作可能なように、構成されている。
【0023】
本発明の実施形態は、ここで、添付の図面を参照して、例示の目的によってのみ以下に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の第1の実施形態による、製品加温デバイスの概略図である。
【図2】本発明の第2の実施形態による、製品加温デバイスの概略図である。
【図3】本発明の第3の実施形態による、製品加温デバイスの概略図である。
【図4】図4は、相変化材料の異なる配置を示す、一連の任意の容器構成を含む。
【図5】本発明の第4の実施形態による、製品加温デバイスの概略図である。
【0025】
ここで、図1及び4a〜4cを参照すると、製品を加温すること、及び製品を加温状態に維持することを目的とする、治療用又は美容用製品加温デバイス1を示す。デバイス1は、容器2、製品を加温するためのヒーター3、及び電源へ結合するための電気ケーブル40(図示せず)を備えたドッキングステーション4を含む。
【0026】
容器2は、例えば、マッサージオイル、又はクリーム、又は軟膏などの治療用、又は美容用製品を収容するためのリザーバ20、リザーバ20を囲む外殻21、及びリザーバ20を覆うための蓋22を含む。リザーバ20は、本実施形態において、開放した上部23及び閉じた底部24を備えた略円筒形状である。外殻21は、リザーバ20の底部24へアクセス可能な凹部25を提供するための、開放した底部25を含む。容器2はまた、リザーバに含まれた製品が、所定の温度範囲内であることを示すための、発光ダイオード(LED)形状の表示板26を含む。LED26は、製品の温度を計測する温度センサ(図示せず)へ結合している。
【0027】
リザーバ20は、相変化材料27と熱的に結合しており、相変化材料27が、図4aに示されるようにリザーバの全体、図4bに示されるリザーバの底部24、又は図4cに示されるようにその周面を囲むように構成され得る。容器2はまた、断熱材などの絶縁材料28を含み、その断熱材は、相変化材料及びリザーバを囲む。
【0028】
ヒーター3は、本実施形態において、ドッキングステーション4に組み込まれ、容器2がドッキングステーション4にドッキングされ、又は結合されている場合、熱的にリザーバ20の底部24と結合するように構成される。ヒーター3は、本実施形態において、複数の発熱体30を具備した、正の温度係数(PCT)ヒーター3である。また、ヒーター3は、抵抗性ヒーター3又は任意のほかの適切な型のヒーターを含み得ることも想定されている。
【0029】
ドッキングステーション4は、底部41及びヒーター3と結合する突起部42を含む。突起部42は、容器2がドッキングステーション4に搭載されるか結合される場合、容器2の凹部25に受け容れられ、それによって、容器2の配置手段を提供する。ドッキングステーション4はまた、その上に、容器2の存在を検出するための安全スイッチ43を含む。安全スイッチ43は、容器2がドッキングステーション4から取り外されると、自動的にヒーター3を機能停止状態にする。
【0030】
使用の際、容器2は、ヒーター3がリザーバ20の底部24と熱的に結合し、安全スイッチ43が閉じられ、ヒーター3がリザーバ20の壁を介して製品を加温するように、ドッキングステーション4へ搭載される。同時に、ヒーター3は、熱エネルギーを相変化材料27へ伝える。所定の加温期間の後、所定の量の熱エネルギーが製品、リザーバ20及び相変化材料27の内部に蓄えられ、LED26は製品が使用する準備ができていることを示す。使用者は、次に、ドッキングステーション4から容器2を取り外し得、そして、製品温度は、熱をそこへ放出する相変化材料27のおかげで、所定の時間、使用可能な温度範囲に維持される。温度が使用可能な温度範囲よりも降下すると、LED26が暗くなるか又はスイッチが切れ、製品がもはや使用可能範囲内に無いことを示す。
【0031】
図2は、本発明の第2の実施形態による加温デバイス100を示し、デバイス100は、同様の参照が同様の機能を示す第1の実施形態と同様であり、これらは本明細書において記載しない。
【0032】
第2の実施形態による加温デバイス100は、ヒーターが容器102に組み込まれる第1の実施例のデバイスとは異なっている。容器102がドッキングステーション104へ搭載される場合及び結合される場合、本実施形態における突起142及び凹部125は、ドッキングステーション4を介し、ヒーター103への電源(図示せず)からの電力を送達するための電気的接続を組み込む。従って、ヒーター103及び電源(図示せず)の間の電気的接続が自動的に切断されるため、安全スイッチは必要無い。
【0033】
第1の実施形態として、図4a〜4cは、リザーバ20に対する相変化材料27についての異なる配置を示す。図4dは、別の構成を示し、ここで、ヒーター103は相変化材料27及びリザーバ20の間に位置する。
【0034】
図3は、本発明の第3の実施形態による加温デバイス200を示し、デバイス200は同様の参照が同様の機能を示す第1及び第2の実施形態と同様であり、これらは本明細書において記載しない。
【0035】
図3のデバイス200は、容器202が再充電可能な電池210を含む第2の実施形態によるデバイス100と異なる。使用の際に、電源(図示せず)は、電気的に再充電可能な電池210及びヒーター103と、同時に並行に結合する。容器202がドッキングステーション4から取り外されると、再充電可能な電池210は、相変化材料27が熱を放出するのと同時に、電気エネルギーをヒーターへ開放するように構成され、それによって製品の温度をより長く使用可能な範囲に維持する。
【0036】
図5は、本発明の第4の実施形態による加温デバイス300を示し、デバイス300は、同様の参照が同様の機能を示す第1及び第2及び第3の実施例と同様であり、これらは本明細書には記載しない。
【0037】
図5のデバイス300は、容器302が蓄熱ユニット327及び、容器302の凹部320a内に取り外し可能に受け容れられ、加温されるべき治療用又は美容用の製品を含む取り外し可能なリザーバ320を含む、第2の実施形態によるデバイス100と異なる。蓄熱ユニット327は、相変化材料27及び、相変化材料27中へ伸張する複数の導電素子329aを備えた上部329を含む底部328を含む密閉容器の形状である。蓄熱ユニット327の上部329は、凹部320aの下部壁を形成し、使用の際に取り外し可能なリザーバ320の底部324と熱的に結合する。上部329は、熱的に伝導的な材料(本実施形態においてはアルミニウム)から形成され、相変化材料27から取り外し可能なリザーバ320への熱移送を促進するように形成される。リザーバの側壁が、熱的に絶縁材料(本実施形態ではプラスチック)から形成される一方、取り外し可能なリザーバ320の底部324はまた、熱的に伝導的な材料(本実施形態においてもアルミニウムである)から形成される。任意の適切な材料が、上部329及び/又は底部324、並びに取り外し可能なリザーバ320の側面の両方について、使用され得る。取り外し可能なリザーバ320もまた、単一の材料から形成され得る。
【0038】
デバイス300はまた、蓄熱ユニット327の上部329と熱的に接触する第1の温度センサ305、並びに、ヒーター3及び蓄熱ユニット327の間の第2の温度センサ306を含む。
【0039】
当業者は、導電素子329aが相変化材料27内の及び/又は相変化材料27から上部329への熱エネルギーのフローを改善する一方、相変化材料27の使用は、制御され且つ徐放的な放出を提供することを理解するであろう。
【0040】
また、リザーバ320の着脱可能性によって、使用間のデバイスの洗浄が容易であろう。
【0041】
当業者は、上述した実施形態の幾つかの変化形が、本発明の範囲を逸脱することなく想到されることを理解するであろう。また、当業者は、上述の特性及び/又は添付の図面に示された特性の任意の数の組み合わせが、先行技術に対して明確な利点を提供し、従って、本明細書に記載の本発明の範囲にあることを理解するであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品を加温し、及び、前記製品を加温した状態で維持するための製品加温デバイスであって、
前記デバイスは、容器、製品を収容するために前記容器によって着脱可能に受け容れられたリザーバ、前記製品を加温するためのヒーター、及び電源を有するか又は電源と結合しているドッキングステーションを含み、
前記容器は、相変化材料を含むエネルギー貯蔵手段を有し、前記容器は、前記ドッキングステーションに解放可能に結合され、
前記デバイスは、前記リザーバが使用の際に、前記容器によって受け容れられ、前記容器が前記ドッキングステーションに結合され、前記ヒーターが前記電源に結合され、熱を前記リザーバ内に含まれる製品へ提供し、且つ、前記エネルギー貯蔵手段へ充電するように操作可能であり、前記容器がその後前記ドッキングステーションから切断される場合、前記エネルギー貯蔵手段が、前記製品へ熱エネルギーを放出するように操作可能である、
製品加温デバイス。
【請求項2】
前記リザーバが、前記相変化材料と熱的に結合している、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記リザーバ及び前記相変化材料の間の、熱移動を促進するための1つ以上の導電素子を更に含む、請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記熱エネルギー貯蔵手段が、少なくとも部分的に前記リザーバを囲む、請求項1〜3のいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項5】
前記リザーバが、着脱可能に前記容器の凹部内に受け容れられる、請求項1〜4のいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項6】
前記リザーバを少なくとも部分的に囲む外殻を更に含み、前記外殻及び前記リザーバの間に、絶縁材料が配置される、請求項1〜5のいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項7】
前記容器又はドッキングステーションのうちの1つが、前記容器及びドッキングステーションのうちの、少なくとも前記他の部分において受け容れるための凹部を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項8】
前記容器が前記ヒーターを含み、前記容器が前記ドッキングステーションへ結合される場合、使用の際に前記ヒーターが前記電源によって提供されるように、前記ヒーターを前記電源へ電気的に結合するように構成される、請求項1〜7のいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項9】
前記ヒーターが、少なくとも部分的に、前記相変化材料の下に配置される、請求項8に記載のデバイス。
【請求項10】
前記ヒーターが、前記相変化材料及び前記リザーバの間に配置される、請求項8に記載のデバイス。
【請求項11】
前記ヒーターの前記起動を示す、並びに/又は前記電源が動作中であるか又は電源に結合されていることを示すように構成された1つ以上の表示器を更に含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項12】
前記容器及び/又はリザーバ及び/又は製品及び/又は相変化材料が、所定の温度範囲内にあることを示すように構成された1つ以上の表示器を更に含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載のデバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4(a)】
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【図4(b)】
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【図4(c)】
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【図4(d)】
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【図5】
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【公表番号】特表2013−510618(P2013−510618A)
【公表日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−538410(P2012−538410)
【出願日】平成22年11月10日(2010.11.10)
【国際出願番号】PCT/GB2010/051877
【国際公開番号】WO2011/058357
【国際公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【出願人】(512121864)
【Fターム(参考)】