説明

製品本体及びその付属品の梱包容器

【課題】製品本体及びその付属品の梱包容器を平面的にも立体的にも小さくして製品の輸送コストを削減する。
【解決手段】携帯端末1(製品本体)を収容した第2ブリスター12で、充電器3及び充電器用脚部4(付属品)が収容された第1ブリスター11を上方から覆い、その上方から第3ブリスター13で覆って携帯端末1及びその付属品を上下に積み重ねるように梱包する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末、生活用品、おもちゃ、筆記具、釣具等の製品本体及びその付属品の梱包容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、携帯端末は、その付属品と共に段ボール製のトレイに梱包され、これを個装ケースに入れられた状態で販売店やユーザーのもとに届けられる。このため、梱包容器のサイズは小さいほど輸送コストは安くて済む。また、この個装ケースを製品購入後も大事に保管するユーザーが増えてきており、個装ケースは携帯端末とその付属品を梱包するだけではなく、保存用容器としても使用される。このため、コンパクトで外観がよいことも求められてきている。
【0003】
また、生活用品、おもちゃ、筆記具、釣具等は、商品の名称や特徴を印刷した紙製の台紙と、商品の形状を形どったPET(ポリエチレン‐テレフタラート)製のブリスターに挟まれて梱包され、開梱しなくとも商品の形、色が見えるようになっている。
【0004】
例えば特許文献1のように、商品を包装したままの状態で店頭での展示を可能にする台紙付き包装が知られている。この包装では、開口部に軟質のフイルム状部材を封着することで、密封状態のままでもフイルム状部材の可撓性を利用して商品の操作ができ、購買者に開封することなく商品説明を行えるようにしている。
【0005】
また、特許文献2のブリスター包装容器では、内包物の外形状に沿って成形されたバリヤー性を有し、且つ光透過性を有する熱可塑性樹脂からなるブリスター部材と、紙基材上に、ブリスター部材との接着層となるバリヤー性を有し、且つ光透過性を有する熱可塑性樹脂層を設けた台紙とが、内包物がブリスター部材の収容部に収容された状態で、ブリスター部材のつば部でのみ連続的に接着されている。
【特許文献1】実開平1−58460号公報
【特許文献2】特開2000−118559号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の製品本体及びその付属品の梱包容器では、特許文献1及び2のように、商品や内容物を平面状に拡げた互いに重ならない状態で、紙製の台紙とブリスターで挟み込んでいるので、梱包容器のサイズ(特に平面的なサイズ)が大きくなるという問題がある。
【0007】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、製品本体及びその付属品の梱包容器を平面的にも立体的にも小さくして製品の輸送コストを削減することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、この発明では、3つのブリスターを重ねるようにした。
【0009】
具体的には、第1の発明では、製品本体及びその付属品を梱包する梱包容器を対象とする。
【0010】
そして、上記梱包容器は、
上記付属品を収容する第1収容凹部を有する第1ブリスターと、
上記製品本体を収容する第2収容凹部を有すると共に、上記第1ブリスターを上方から覆う第2ブリスターと、
上記第2ブリスターを上方から覆う第3ブリスターと、
を有する構成とする。
【0011】
上記の構成によると、第2収容凹部に製品本体を収容した第2ブリスターで、第1収容凹部に付属品が収容された第1ブリスターを上方から覆い、その第2ブリスターを上方から第3ブリスターで覆っているので、各ブリスター同士で側面視で重なり合う部分を設けることも容易となり、製品本体及びその付属品を上下に積み重ねるように配置してコンパクトに梱包することができる。またブリスターは通常樹脂成型品よりなるので、成形が容易で軽量である。このため、輸送コストが削減可能な梱包容器が得られる。
【0012】
第2の発明では、第1の発明において、
側面から見たときに、上記第1ブリスターに収容された上記付属品の最も高い位置よりも、上記第2ブリスターに収容された上記製品本体の最も低い位置のほうが低い位置にある。
【0013】
上記の構成によると、付属品の低い部分まで製品本体を下側に配置して付属品と製品本体とを側面視で重なり合うように収容することができるので、厚さを減らすために平面視で付属品と製品本体とを完全にずらす必要がなく、梱包容器が平面的にも立体的にもコンパクトになる。
【0014】
第3の発明では、第1又は第2の発明において、
上記第2ブリスターには、上記製品本体を取り出すための取出用凹部が形成され、該取出用凹部は、上記第2収容凹部に交わるように配置されると共に、該第2収容凹部の底面よりも低い底面を有し、梱包時に該取出用凹部の底面が上記付属品の上面と接するように構成されている。
【0015】
上記の構成によると、取出用凹部の底面が付属品の上面と接することにより、搬送時の付属品のがたつきが抑えられる。
【0016】
第4の発明では、第1乃至第3のいずれか1つの発明において、
上記第1乃至第3ブリスターの側面の抜き勾配は、第1ブリスターから第3ブリスターの順に小さく形成されている。
【0017】
上記の構成によると、各ブリスターを重ね合わせやすく、また、取り外しやすい。
【0018】
第5の発明では、第1乃至第4のいずれか1つの発明において、
上記第1乃至第3ブリスターは、それぞれ周縁が平坦に拡がり、該第1乃至第3ブリスターを積み重ねると、各周縁が重なり合うように構成されている。
【0019】
上記の構成によると、周縁をフランジ状に形成することで各ブリスターの強度が確保されると共に、積み重ねたときに各ブリスターがずれにくくなる。
【0020】
第6の発明では、第1乃至第5のいずれか1つの発明において、
上記第1乃至第3ブリスターは、透明材料又は半透明材料で構成されている。
【0021】
上記の構成によると、製品の梱包時に開梱しなくとも梱包忘れがないか、また、色の混同がないかを容易に判別することができる。
【0022】
第7の発明では、第1乃至第6のいずれか1つの発明において、
上記第1乃至第3ブリスターが積み重ねられた状態で挿入される直方体の個装ケースを備えている。
【0023】
上記の構成によると、製品本体及びその付属品を収容した第1乃至第3ブリスターを個装ケースに挿入することで、個装ケース内で梱包品ががたつかず、また、外観がよくなる。
【0024】
第8の発明では、第1乃至第7のいずれか1つの発明において、
上記第2ブリスターには、上記第2収容凹部の長手方向に沿って一対の下側凹条が該第2収容凹部を挟み込むように形成され、
上記第3ブリスターには、上記一対の下側凹条に対応するように、一対の上側凹条が形成されている。
【0025】
上記の構成によると、第2及び第3ブリスターに長手方向に延びる凹条をそれぞれ形成しているので、天面の歪みが防止される。また、下側凹条に上側凹条を嵌め込むことで、第3ブリスターが第2ブリスターに対してずれにくくなる。
【0026】
第9の発明では、第1乃至第8のいずれか1つの発明において、
上記製品本体は、携帯端末であり、
上記第1収容凹部に収容される付属品は、上記携帯端末を保持する端末本体保持部を有する充電器である。
【0027】
上記の構成によると、充電器の端末本体保持部を利用してその部分に第2収容凹部に収容された携帯端末が嵌り込むように上下に携帯端末と充電器とを重ね合わせることができるので、梱包サイズが小さくなる。
【0028】
第10の発明では、第9の発明において、
上記第2ブリスターにおける第2収容凹部の長手方向外側端部の少なくとも一方には、下方に向かって長手方向外側に傾斜する第1傾斜面を有する第1板状付属品収容部が形成され、
上記第3ブリスターにおける上記第1板状付属品収容部に対応する部分には、上記第1傾斜面と平行な第2傾斜面を有する第2板状付属品収容部が形成され、
上記第1傾斜面と第2傾斜面との間に板状の付属品が収容されるように構成されている。
【0029】
上記の構成によると、スペースを有効に利用して板状の付属品と携帯端末と充電器とが収容される。
【0030】
第11の発明では、第10の発明において、
上記第1板状付属品収容部及び第2板状付属品収容部は、二組形成され、
一方には、携帯端末の電池パックが、他方には、該電池パックを覆う電池カバーがそれぞれ収容されるように構成されている。
【0031】
すなわち、安全性と組付性の観点から、搬送時に電池パック及び電池カバーは携帯端末と別々に梱包する必要があるが、上記の構成によると、携帯端末と充電器と電池パックと電池カバーとがスペースを有効に利用してコンパクトに梱包される。
【発明の効果】
【0032】
以上説明したように、本発明によれば、製品本体を収容した第2ブリスターで、付属品が収容された第1ブリスターを上方から覆い、その上方から第3ブリスターで覆って製品本体及びその付属品を上下に積み重ねるように梱包するようにしたことにより、製品本体及びその付属品の梱包容器を平面的にも立体的にも小さくして製品の輸送コストを削減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0034】
図1は本発明の実施形態の梱包容器10が製品本体としての携帯端末1及びその付属品である充電器3、充電器用脚部4、電池パック5及び電池カバー6を梱包する様子を示す。
【0035】
図2〜図4に携帯端末1とその付属品が梱包容器10に収容された状態を示す。図5及び図6にそのときの断面を示す。
【0036】
梱包容器10は、下から順に積み重ねる第1ブリスター11、第2ブリスター12及び第3ブリスター13を備えている。図7〜図14に示すように、第1乃至第3ブリスター11,12,13は、いずれも平面視矩形状のもので、透明又は半透明のPET(ポリエチレン‐テレフタラート)等の樹脂を真空成形したものよりなる。このため、第1乃至第3ブリスター11,12,13の形状は、複雑なものでも成形しやすくなっている。第1乃至第3ブリスター11,12,13は、それぞれ周縁11a,12a,13aが平坦に拡がり、第1乃至第3ブリスター11,12,13を積み重ねると、各周縁11a,12a,13aが重なり合うように構成されている。各周縁11a,12a,13aをフランジ状に形成することで各ブリスター11,12,13の強度が確保されている。また、第1乃至第3ブリスター11,12,13の側面の抜き勾配は、第1ブリスター11、第2ブリスター12、第3ブリスター13の順に小さくなっている。
【0037】
第1ブリスター11には、付属品のうち最も大きな充電器3を収容する第1収容凹部11bが形成されている。図1に示すように、充電器3は、長手方向の一方側が膨出した膨出部3aを有し、この膨出部3aで囲まれた部分と平坦な面とで携帯端末1を保持する端末本体保持部3bが形成されている。充電器3の裏側には、その支えとなる台形板状の充電器用脚部4が脱着可能に構成されている。充電器用脚部4は、基端側に充電器3に差し込む差込部4aを有している。第1収容凹部11bの凹凸は、充電器3の底面に沿って成型されている。第1収容凹部11bの長手方向一方側には、第1収容凹部11bよりも浅い凹みよりなる延長凹部11cが連続して形成されている。延長凹部11cは、充電器3の端末本体保持部3bに先端部分が重ねられた充電器用脚部4を収容するようになっている。
【0038】
第2ブリスター12には、携帯端末1を収容する平面視矩形状の第2収容凹部12bが凹陥されている。第2ブリスター12は、第1ブリスター11を上方からすっぽりと覆うように凹凸が第1ブリスター11の膨出した部分よりも若干大きくなっている。第2ブリスター12には、携帯端末1を取り出すための取出用凹部12cが形成されている。この取出用凹部12cは、第2収容凹部12bに垂直に交わるように第2ブリスター12の幅方向に延び、第2収容凹部12bの底面12dよりも低い底面12eを有している。取出用凹部12cの底面12eは、第1ブリスター11と第2ブリスター12とを積み重ねたときに、充電器3の上面(端末本体保持部3b)と接するように構成されている。また、第2ブリスター12には、第2収容凹部12bの長手方向に沿って一対の下側凹条12fが第2収容凹部12bを挟み込むように形成されている。下側凹条12fは、取出用凹部12cにより、中間部分がとぎれているが、この下側凹条12fを設けることにより、天面の歪みが防止されている。第2ブリスター12における第2収容凹部12bの長手方向両外側端部には、下方に向かって長手方向外側に傾斜する第1傾斜面12gを有する第1板状付属品収容部12hが形成されている。
【0039】
第3ブリスター13は、第2ブリスター12を上方から覆うように凹凸が第2ブリスター12の膨出部分よりも若干大きくなっている。この第3ブリスター13における第1板状付属品収容部12hに対応する部分には、第1傾斜面12gと平行な第2傾斜面13bを有する第2板状付属品収容部13cが形成されている。これら第1傾斜面12gと第2傾斜面13bとの間の隙間に板状の付属品である電池パック5と電池カバー6とが傾斜された状態でそれぞれ収容されるように構成されている。安全性と組付性の観点から、搬送時に電池パック5及び電池カバー6は携帯端末と別々に梱包する必要があるからである。また、第3ブリスター13には、第2ブリスター12の下側凹条12fに対応するように、一対の上側凹条13dが形成されている。この上側凹条13dを設けることにより、天面の歪みが防止されている。
【0040】
各ブリスター11,12,13は、それぞれ異なる位置に密着防止用の凹凸(密着防止部14)を形成する2種類の金型で成型される。このことで、ブリスター11,12,13の製造業者が同一のブリスター11,12,13を積み重ねるときに、異なる位置の密着防止部14を有するブリスター11,12,13を交互に積み重ねることで、適度な隙間を設け、各ブリスター11,12,13が密着して分離しにくくなるのを防いでいる。
【0041】
図16に示すように、梱包容器10は、第1乃至第3ブリスター11,12,13が積み重ねられた状態で挿入される直方体の個装ケース15を備えている。個装ケース15は、例えば、紙製のもので、第1乃至第3ブリスター11,12,13が挿入される第1ケース15aと、図示しない取扱説明書が挿入される第2ケース15bとが、これら第1ケース15a及び第2ケース15bの厚さの和と同じ幅のヒンジ15cで連結されている。第1ケース15aには、第2収容凹部12bに合わせて矩形状の覗き窓15dが形成されている。この覗き窓15dから第2収容凹部12bに収納された携帯端末1を覗くことができるようになっている。図17に示すように、個装ケース15は、第1ケース15aと第2ケース15bとが開かないように、外側から角筒状の外装ケース16に包み込まれるようになっている。
【0042】
−携帯端末及びその付属品の梱包方法−
次に、本実施形態にかかる携帯端末1及びその付属品の梱包方法について説明する。
【0043】
図1に示すように、まず、第1ブリスター11の第1収容凹部11bに充電器3を収容する。
【0044】
次いで、第1収容凹部11bに収容した充電器3の端末本体保持部3bに先端部分が重なるように充電器用脚部4を延長凹部11cに収容する。
【0045】
次いで、第2ブリスター12を第1ブリスター11の上方から被せる。すると、取出用凹部12cの底面12eが充電器3の上面(端末本体保持部3b)と接しているので、搬送時の充電器3のがたつきが抑えられる。
【0046】
次いで、第2収容凹部12bに携帯端末1を収容し、対応する第1板状付属品収容部12hにそれぞれ電池パック5又は電池カバー6を第1傾斜面12gに当接させるように収容する。このとき、充電器3の端末本体保持部3bを利用してその部分に第2収容凹部12bに収容された携帯端末1の下面側が嵌り込むように上下に携帯端末1と充電器3とを重ね合わせることができる。
【0047】
次いで、第2ブリスター12の上方から第3ブリスターを重ねる。すると、第1乃至第3ブリスター11,12,13は、透明材料又は半透明のPETで構成されているので、製品の梱包時に開梱しなくとも梱包忘れがないか、また、色の混同がないかを容易に判別することができる。また、周縁11a,12a,13aをフランジ状に形成しているので、積み重ねたときに各ブリスター11,12,13がずれにくい。また、第1乃至第3ブリスター11,12,13の側面の抜き勾配を第1ブリスター11から第3ブリスター13の順に小さく形成したので、各ブリスター11,12,13を重ね合わせやすく、また、取り外しやすい。また、下側凹条12fに上側凹条13dを嵌め込むことで、第3ブリスター13が第2ブリスター12に対してずれにくくなる。
【0048】
次いで、図16に示すように、第1乃至第3ブリスター11,12,13を第1ケース15aに挿入し、取扱説明書を第2ケース15bに挿入し、ヒンジ15cを中心に折り畳む。携帯端末1及びその付属品を収容した第1乃至第3ブリスター11,12,13を個装ケース15に挿入することで、個装ケース15内で梱包品ががたつかず、また、外観がよくなる。
【0049】
最後に、図6に示すように、個装ケース15を外装ケース16で覆う。
【0050】
逆に開梱時には、上記と逆の動作が行われる。第3ブリスター13を外して第2ブリスター12から携帯端末1と電池パック5と電池カバー6とを取り出し、携帯端末1に電池パック5を装着した上で電池カバー6を取り付ける。このとき、電池カバー6も携帯端末1と別に梱包されているので、いったん電池カバー6を取り外した上で電池カバー6を装着する手間が省ける。このことは、特に電池パック5が装着されていない状態で電池カバー6を取り外しにくい構造のものでは特に手間が省ける。
【0051】
このように、第2収容凹部12bに携帯端末1を収容した第2ブリスター12で、第1収容凹部11bに充電器3及び充電器用脚部4が収容された第1ブリスター11を上方から覆い、その第2ブリスター12を上方から第3ブリスター13で覆っているので、各ブリスター11,12,13同士で側面視重なり合う部分を設けることも容易となり、携帯端末1及びその付属品を上下に積み重ねるように配置してコンパクトに梱包することができる。またブリスター11,12,13は成形が容易で軽量である。このため、見映えがよく、輸送コストが削減可能な梱包容器10が得られる。
【0052】
また、図3にハッチングで示すように、側面から見たときに、第1ブリスター11に収容された充電器3の最も高い位置(膨出部3aの上面)よりも、第2ブリスター12に収容された携帯端末1の最も低い位置のほうが低い位置にある。このため、充電器3の低い部分まで携帯端末1を下側に配置して充電器3と携帯端末1とを側面視で重なり合うように収容することができるので、厚さを減らすために平面視で充電器3と携帯端末1とを完全にずらす必要がなく、梱包容器10が平面的にも立体的にもコンパクトになる。
【0053】
さらに、第1板状付属品収容部12hに携帯端末1の電池パック5を、第2板状付属品収容部13cに電池カバー6をそれぞれ収容したことにより、携帯端末1と充電器3と充電器用脚部4と電池パック5と電池カバー6とがスペースを有効に利用してコンパクトに梱包される。
【0054】
−実施形態の効果−
したがって、本実施形態にかかる梱包容器10によると、携帯端末1を収容した第2ブリスター12で、充電器3及び充電器用脚部4が収容された第1ブリスター11を上方から覆い、その上方から第3ブリスター13で覆って携帯端末1及びその付属品を上下に積み重ねるように梱包するようにしたことにより、梱包容器10を平面的にも立体的にも小さくして製品の輸送コストを削減することができる。
【0055】
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
【0056】
すなわち、上記実施形態では、製品本体は、携帯端末としたが、生活用品、おもちゃ、筆記具、釣具等でもよい。
【0057】
上記実施形態では、個装ケース15は、第1ケース15a、第2ケース15b及びヒンジ15cを有するものとしたが、第1ケース15aのみで構成してもよい。また、個装ケース15は、紙で構成したが、PETなどの合成樹脂で構成してもよい。
【0058】
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】携帯端末、その付属品及び梱包容器の分解斜視図である。
【図2】携帯端末及びその付属品を梱包した梱包容器の平面図である。
【図3】携帯端末及びその付属品を梱包した梱包容器の正面図である。
【図4】携帯端末及びその付属品を梱包した梱包容器の側面図である。
【図5】図2のV−V線断面図である。
【図6】図2のVI−VI線断面図である。
【図7】第1ブリスターを示し、(a)が平面図を、(b)が正面図を、(c)が側面図を示す。
【図8】図7(a)のVIII−VIII線断面図である。
【図9】図7(a)のIX−IX線断面図である。
【図10】第2ブリスターを示し、(a)が平面図を、(b)が正面図を、(c)が側面図を示す。
【図11】図10(a)のXI−XI線断面図である。
【図12】図10(a)のXII−XII線断面図である。
【図13】第3ブリスターを示し、(a)が平面図を、(b)が正面図を、(c)が側面図を示す。
【図14】図13(a)のXIV−XIV線断面図である。
【図15】図13(a)のXV−XV線断面図である。
【図16】個装ケースにブリスターを挿入する様子を示す斜視図である。
【図17】個装ケースを外装ケースで覆う様子を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0060】
1 携帯端末(製品本体)
3 充電器(付属品)
3a 膨出部
3b 端末本体保持部
4 充電器用脚部(付属品)
5 電池パック(板状の付属品)
6 電池カバー(板状の付属品)
10 梱包容器
11 第1ブリスター
11a,12a,13a 周縁
11b 第1収容凹部
12 第2ブリスター
12b 第2収容凹部
12c 取出用凹部
12d 底面
12e 底面
12f 下側凹条
12g 第1傾斜面
12h 第1板状付属品収容部
13 第3ブリスター
13b 第2傾斜面
13c 第2板状付属品収容部
13d 上側凹条
15 個装ケース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品本体及びその付属品を梱包する梱包容器であって、
上記付属品を収容する第1収容凹部を有する第1ブリスターと、
上記製品本体を収容する第2収容凹部を有すると共に、上記第1ブリスターを上方から覆う第2ブリスターと、
上記第2ブリスターを上方から覆う第3ブリスターと、
を有することを特徴とする製品本体及びその付属品の梱包容器。
【請求項2】
請求項1記載の製品本体及びその付属品の梱包容器において、
側面から見たときに、上記第1ブリスターに収容された上記付属品の最も高い位置よりも、上記第2ブリスターに収容された上記製品本体の最も低い位置のほうが低い位置にある
ことを特徴とする製品本体及びその付属品の梱包容器。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の製品本体及びその付属品の梱包容器において、
上記第2ブリスターには、上記製品本体を取り出すための取出用凹部が形成され、該取出用凹部は、上記第2収容凹部に交わるように配置されると共に、該第2収容凹部の底面よりも低い底面を有し、梱包時に該取出用凹部の底面が上記付属品の上面と接するように構成されている
ことを特徴とする製品本体及びその付属品の梱包容器。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1つに記載の製品本体及びその付属品の梱包容器において、
上記第1乃至第3ブリスターの側面の抜き勾配は、第1ブリスターから第3ブリスターの順に小さく形成されている
ことを特徴とする製品本体及びその付属品の梱包容器。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1つに記載の製品本体及びその付属品の梱包容器において、
上記第1乃至第3ブリスターは、それぞれ周縁が平坦に拡がり、該第1乃至第3ブリスターを積み重ねると、各周縁が重なり合うように構成されている
ことを特徴とする製品本体及びその付属品の梱包容器。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1つに記載の製品本体及びその付属品の梱包容器において、
上記第1乃至第3ブリスターは、透明材料又は半透明材料で構成されている
ことを特徴とする製品本体及びその付属品の梱包容器。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1つに記載の製品本体及びその付属品の梱包容器において、
上記第1乃至第3ブリスターが積み重ねられた状態で挿入される直方体の個装ケースを備えている
ことを特徴とする製品本体及びその付属品の梱包容器。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか1つに記載の製品本体及びその付属品の梱包容器において、
上記第2ブリスターには、上記第2収容凹部の長手方向に沿って一対の下側凹条が該第2収容凹部を挟み込むように形成され、
上記第3ブリスターには、上記一対の下側凹条に対応するように、一対の上側凹条が形成されている
ことを特徴とする製品本体及びその付属品の梱包容器。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか1つに記載の製品本体及びその付属品の梱包容器において、
上記製品本体は、携帯端末であり、
上記第1収容凹部に収容される付属品は、上記携帯端末を保持する端末本体保持部を有する充電器である
ことを特徴とする製品本体及びその付属品の梱包容器。
【請求項10】
請求項9に記載の製品本体及びその付属品の梱包容器において、
上記第2ブリスターにおける第2収容凹部の長手方向外側端部の少なくとも一方には、下方に向かって長手方向外側に傾斜する第1傾斜面を有する第1板状付属品収容部が形成され、
上記第3ブリスターにおける上記第1板状付属品収容部に対応する部分には、上記第1傾斜面と平行な第2傾斜面を有する第2板状付属品収容部が形成され、
上記第1傾斜面と第2傾斜面との間に板状の付属品が収容されるように構成されている
ことを特徴とする製品本体及びその付属品の梱包容器。
【請求項11】
請求項10に記載の製品本体及びその付属品の梱包容器において、
上記第1板状付属品収容部及び第2板状付属品収容部は、二組形成され、
一方には、携帯端末の電池パックが、他方には、該電池パックを覆う電池カバーがそれぞれ収容されるように構成されている
ことを特徴とする製品本体及びその付属品の梱包容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2010−83523(P2010−83523A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−254072(P2008−254072)
【出願日】平成20年9月30日(2008.9.30)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】