説明

裾錘を入れる袋縫いを有する農作物保護ネット

【課題】農作物を栽培する上で、鳥や虫避けに使用するネットは、裾部を地面に埋めて固定する必要があるが、ネットの中の農作物を取り出す都度、土を掘り起こして、埋めなおす必要がある。
本発明は、以上の問題点を解決するためを目的とする。
【解決手段】農作物を栽培する地面に、半円形状に湾曲した支柱を等間隔に数本立て、細かい編み目を有するネットで支柱を覆い、覆い部とする。覆い部の両側の袖を裾部とし、裾部は巻回させて円柱状の袋部とする。袋部に直棒を挿入して重しとする。
本発明は、裾部の直棒を上にめくり上げることにより、裾部に適当なすき間を作ることができるので、そのすき間から植物の採取ができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、畑で育成中の農作物を保温や霜よけを目的とし、かつ農作物を害虫や鳥から保護するための、裾錘を入れる袋縫いを有する保護ネットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、畑で栽培する農作物は、苗を保護するために、苗床の両側にまたがる様に半円形状に湾曲させた支柱を立て、その上面をビニールや遮蔽布などの覆い布で被覆している。このときビニールや遮蔽布が風であおられないように、またこれら覆い布の裾のすき間から害虫や鳥の侵入を防ぐために、覆い布の両側の裾部分を土中に埋めている。
【発明の概要】

【発明が解決しようとしている課題】
【0003】
従来、農作物保護ネットは、地面に埋めてとめていたため、ネットの中の農作物を収穫する都度、掘り起こして埋めなおさなければならず、その作業はわずらわしく面倒であった。本発明は、以上の問題を解決するためになされたものである。
【課題を解決する手段】
【0004】
農作物を栽培する地面に、半円形状に湾曲した支柱を等間隔に数本立て、細かい編み目を有するネットで支柱を覆い、覆い部とする。覆い部の両側の袖を裾部とし、裾部は巻回させて円柱状の袋部とする。袋部に直棒を挿入して裾錘とする。
本発明は、裾部の直棒を上にめくり上げることにより、裾部に適当なすき間を作ることができるので、そのすき間から植物の採取ができる。
【発明の効果】
【0005】
ネットによる農作物の保護と収穫を容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本発明の斜視図
【図2】本発明の断面図
【図3】本発明の使用状態斜視図
【本発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の実施の形態を説明する。
イ)農作物を栽培する地面の苗床に、半円形状に湾曲した支柱(5)を等間隔に縦に並列して数本立てる。
ロ)縦長状の細かい編み目を有するネット布で、縦方向に並列した支柱(5)を覆い、覆い部(1)とする。
ハ)覆い部(1)の両側の裾を裾部(2)とし、裾部(2)は巻回させて中空の円筒状の袋部(3)を形成する。
ニ)袋部(3)に袋部(3)と同じ長さの直棒(4)を挿入して、袋部(3)は重しとする。
本発明は以上の構成からなる。本発明を使用するとき、苗床から植物を採取する場合は、覆い部(1)の片側の裾部(2)を上方に持ち上げることにより、覆い部(1)と苗床のすき間があくので、そのすき間から手を入れて植物を採取する。
【符号の説明】
1.覆い部、2.裾部、3.袋部、4.直棒、5.支柱

【特許請求の範囲】
【請求項1】
農作物を栽培する地面に、半円形状に湾曲した支柱を等間隔に数本立て、細かい編み目を有するネットで支柱を覆い、覆い部とし、覆い部の両側の袖を裾部とし、裾部は巻回させて円柱状の袋部とし、袋部に直棒を挿入して裾錘とし、裾部の直棒を上にめくり上げることにより、裾部に適当なすき間を作ることができ、そのすき間から植物の採取ができる、裾錘を入れる袋縫いを有する保護ネット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−254796(P2011−254796A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−145582(P2010−145582)
【出願日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【出願人】(510178921)
【Fターム(参考)】