説明

複合コード型携帯情報処理機器及びこれを用いた複合コード処理方法

【課題】 インフラ投資の負担や業務を行う場所や時間の制約を伴うことなく、
ユビキタス環境下において、煩雑なユーザ側プライベート情報を入力しなくても、買物、資料請求、予約等のアクションを一気に完結させるシステムが実現でき、各種取引の手続きの簡素化と安全性の向上が実現できる複合コード型携帯情報処理機器及びこれを用いた複合コード処理方法を提供する。
【解決手段】 第1コードを解読する第1コード解読手段10eと、第1コードとは異なる規格の第2コードを解読する第2コード解読手段10bと、第1コード解読手段10eで解読された情報と、第2コード解読手段10bで解読された情報とを編集統合するデータ編集手段10fとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネット等の通信ネットワークを用いた技術に係り、特に、この通信ネットワークを介して情報の通信をすることが可能な電子手帳、携帯電話、携帯用ノートパソコン、カメラ、テレビジョン等の情報処理機器、及びこれを用いた種々の産業に用いられる取引に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在のIT技術の環境下においては、オフラインの環境下、即ち、街角を通行中に注目すべき広告媒体にサプライ側パブリック情報を見つけても、時間の関係で、それらのURL情報や広告情報を入力できない場合がある。更に、折角メモしたサプライ側パブリック情報や、切り取りを行ったサプライ側パブリック情報を紛失する場合もある。又、自宅についてから、パソコンのキーボードからオンラインの環境に、入力する際に間違える可能性もある(なお、ここでは「オンライン」とは、有線、無線を問わず、情報通信網と通信機器とを用いて、情報の通信を行える環境を意味する。一方、「オフライン」とは、情報通信網とは独立した印刷媒体等、通信機器が直接情報交換できない環境を言う。)。
【0003】
特に、今後我が国は、高齢者社会になるので、視力等の低下した老人等には、URL情報の視覚による読み取りや、キーボードからのオンラインへの入力は負担になるため、オフラインのサプライ側パブリック情報が呈するユビキタス環境下、即ち、いつでも、どこでも、煩雑なユーザ側プライベート情報を入力しなくても、買物、資料請求、予約等のアクションを一気に完結させるシステムが待望される。
【0004】
現在、JANコードを用いた商品発注システムが実用化されている。しかし、このシステムは、手続きが面倒、セキュリティが万全ではない、インフラ投資(専用機器の購入及び大規模システムの導入)のためのコストが大きい、業務を行う場所や時間が限られるなど、不都合な点が多かった。
【0005】
一方、現在、主として店内にある商品の盗難防止システムが実用化されている。これは、商品の盗難防止のため、磁性材を商品等に貼着されるバーコードシールの裏面や価格等を表示したタグに備え、これと電磁波を利用した感知システムを対応させることにより、商品等の不法な持ち去り行為を防止するシステムである。このシステムでは、タグが商品等から剥離されることによって容易に商品の盗難がなされてしまう場合が多く問題となっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、インフラ投資の負担や業務を行う場所や時間の制約を伴うことなく、ユビキタス環境下において、煩雑なユーザ側プライベート情報を入力しなくても、買物、資料請求、予約等のアクションを一気に完結させるシステムが実現でき、各種取引の手続きの簡素化と安全性の向上が実現できる複合コード型携帯情報処理機器及びこれを用いた複合コード処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の第1の特徴は、(イ)第1コードを解読する第1コード解読手段と、(ロ)第1コードとは異なる規格の第2コードを解読する第2コード解読手段と、(ハ)第1コード解読手段で解読された情報と、第2コード解読手段で解読された情報とを編集統合するデータ編集手段とを備える複合コード型携帯情報処理機器であることを要旨とする。
【0008】
本発明の第1の特徴は、(イ)第1コード解読手段により、第1コードを解読するステップと、(ロ)第2コード解読手段により、第1コードとは異なる規格の第2コードを解読するステップと、(ハ)データ編集手段により、第1コード解読手段で解読された情報と、第2コード解読手段で解読された情報とを編集統合するステップとを含む処理を、複合コード型携帯情報処理機器の内部で実行する複合コード処理方法であることを要旨とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、インフラ投資の負担や業務を行う場所や時間の制約を伴うことなく、ユビキタス環境下において、煩雑なユーザ側プライベート情報を入力しなくても、買物、資料請求、予約等のアクションを一気に完結させるシステムが実現でき、各種取引の手続きの簡素化と安全性の向上が実現される複合コード型携帯情報処理機器及びこれを用いた複合コード処理方法を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
次に、図面を参照して、本発明の第1及び第2の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、機械的構造を示す部分での寸法や比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法や比率等は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、以下に示す第1及び第2の実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
【0011】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施形態に係る複合コードシステムは、図5に示すように、通信ネットワーク(インターネット)20に、商取引コントロール権を持つ事業者端末25、ライセンス登録チェックサーバ21、商品Xの電子商取引提供サーバ26,商品Yの電子商取引提供サーバ27が接続された構成である。図5に示す複合コードシステムにおいては、複合コード型携帯情報処理機器18が、第1コードと、第1コードとは異なる規格の第2コードを読み込み、この第1コードと第2コードのデータを編集統合し、これにより、通信ネットワーク(インターネット)20を介して、商品Xの電子商取引提供サーバ26,商品Yの電子商取引提供サーバ27との電子商取引が可能となる。
【0012】
即ち、複合コード型携帯情報処理機器18は、図1に示すように、第1コード読取装置11を備え、第1コード読取装置11によって、広告媒体印刷物17から第1コード16を読み取り、アクションデータ19を得る。アクションデータ19は、商取引コントロール権を持つ事業者端末25、ライセンス登録チェックサーバ21との通信ネットワーク(インターネット)20接続や、商取引コントロール権を持つ事業者の端末25からライセンス登録チェックサーバ21への接続コントロールに必要な情報が含まれている。
【0013】
実際の商取引では、図12に示すような広告媒体印刷物17aから第1コード16を複合コード型携帯情報処理機器18によって読み取り、次に購入を希望する商品に対応する第2コード15を複合コード型携帯情報処理機器18によって読み取る。すると、商取引コントロール権を持つ事業者端末25又はライセンス登録チェックサーバ21から複合コード型携帯情報処理機器18へ図13のような購入数量入力画面28が配信され、利用者は購入希望商品の数量を入力し、商取引コントロール権を持つ事業者端末25を介して各商品の電子商取引を提供するサーバ26,27に発注を申し込むことができる。第1の実施形態に係る複合コードシステムにおいては、「第1コード」を、「QRコード」、「PDF417」等の種々の規格の二次元コードとし、「第2コード」を「JAN」、「ITF」、「CODE39」、「NW−7」、「CODE128」等の種々の規格の一次元コードであるとして説明するが、第1コード及び第2コードの組み合わせはこれらに限定されるものではない。例えば、第1コード及び第2コードが共に一次元コードであっても第1コードと第2コードの規格が異なれば良い。同様に、第1コードと第2コードの規格が異なれば、共に二次元コードであっても良い。更に、第1コードを一次元コードとし、第2コードを二次元コードとするような組み合わせでも良く、1.5次元バーコード、3次元コード、ホログラム、電子透かし、或いは、暗号、文字データそのもの等を含む種々の画像コードをそれぞれで第1コード、第2コードとして組み合わせることが可能である。更に、これらの種々の画像コードと無線タグのような電磁波コードとの組み合わせでも構わない。
【0014】
本発明の第1の実施形態に係る複合コード型携帯情報処理機器18は、図1に示すように、入力装置1、表示装置2、無線装置4、音声処理装置5、CODEC(コーデック)6、データ記憶装置9、処理制御装置10、第1コード読取装置11、第2コード読取装置12、個人情報記憶装置13、そして一時記憶装置14より構成されている。第1コード読取装置11及び第2コード読取装置12は、ユーザがワンクリックするなどの単純操作を行うことによって、広告媒体印刷物17に接着剤や糊等で添付(貼付)又は印刷されているサプライ側パブリック情報の第1コードと第2コードとの全体がなす意味内容を読み取る機能を有する。無線装置4にはアンテナ3が接続されており、図1においてアンテナ3は受信用アンテナと送信用アンテナを兼ねたものとして示している。無線装置4及びアンテナ3により、「通信ネットワーク接続手段(モジュール)」を構成している。CODEC6には、送話装置7と受話装置8が接続されている。図1中には特に表示していないが、これらの各装置が正常に機能するための電源回路や電池(バッテリー)等を備えている。
【0015】
処理制御装置10は、第1の実施形態に係る複合コード型携帯情報処理機器18の全体の動作を制御する装置で、電話機能制御手段10a、第2コード解読手段10b、第2コード変換手段10c、第1コード解読手段10d、第1コード変換手段10e、データ編集手段10f、購入履歴情報編集手段10gを備える。第1コード解読手段10dは、第1コードを解読し、第2コード解読手段10bは、第1コードとは異なる規格の第2コードを解読する。即ち、第1コード読取装置11によって読み込まれた第1コードと、第2コード読取装置12によって読み込まれた第2コードからなる情報は、情報解読手段10b,10d、情報変換手段10c,10eを経ることでコンピュータが読み取り可能なデータに変換される。なお、第2コード解読手段10bは、第2コードが暗号化されているか否かを判断し、暗号化されている場合、暗号解読を行う。更に、第2コードの規格を判別し、読み取った第2コードがこれらの規格の中のどれなのかを判別する。第1コード解読手段10dも同様に、第1コードが暗号化されているか否かを判断し、暗号化されている場合、暗号解読を行う。更に、第1コードの規格を判別し、読み取った第1コードがこれらの規格の中のどれなのかを判別する。第2コード変換手段10c及び第1コード変換手段10eは、例えば標準的な画像コードをアスキーコード又はユニコードなどの文字コード等の情報処理用コードに変換する。
【0016】
そしてデータ編集手段10fは、図2に示すように、異種コード間データ統合手段10f1と商取引に関するデータ統合手段10f2とを備える。商取引に関するデータ統合手段10f2は、ユーザ側プライベート情報及びサプライ側パブリック情報の編集統合及び構造化の機能を有する。ここで、「サプライ側パブリック情報」には、取引の種別、必要とする機能群及び、メタデータ群が含まれる。この商取引に関するデータ統合手段10f2は、オフラインの各種メディア印刷、ポスター印刷、入力用ブックレット、商品パッケージ印刷などのサプライ側パブリック情報に基づき、サプライ側パブリック情報とユーザ側プライベート情報を編集統合することができる。異種コード間データ統合手段10f1と商取引に関するデータ統合手段10f2によって、情報変換手段10c,10eから得た商品情報を個人情報記憶装置13に記憶されている個人情報(氏名、住所、電子メールアドレス、クレジットカード番号等)と編集統合し、外部へ発信する。
【0017】
即ち、異種コード間データ統合手段10f1と商取引に関するデータ統合手段10f2とを備えるデータ編集手段10fは、詳細には、以下の機能群を実現可能である:
(a)選択:第1コードと第2コードのデータの種類により必要なデータを選択する。必要なユーザ側プライベート情報と、サプライ側パブリック情報を取捨選択する;
(b)統合:第1コードと第2コードのデータの種別により、必要なデータを統合する。特にユーザ側プライベート情報群と、第1コードと第2コードのデータが提供するサプライ側パブリック情報群をメタデータの指示する行為に応じて編集統合する;
(c)検索:場合によっては、必要なデータを検索する。例えば、ユーザ側プライベート情報群のメタデータの一つである「住所」に基づいて最寄の販売店イベント開催会場などを検索し、ユーザに提示するなどがある;
(d)データ形式の変換・置換:第1コードと第2コードのデータの全体に組みこまれたサプライ側パブリック情報を事業者に最終的に要求されるデータ形式に変換する;
(e)データの構造化:又、事業者に適合するデータ形式に変換したものを事業者の要求する最終データ構造(発注データ、予約データ、申し込みデータ、登録データ、決済データなど)に合致するよう構造化を行う;
(f)暗号化:個人情報などをメタデータ毎に、必要とされるセキュリティレベルに適合するよう暗号化する;
(g)機能の複合化:複数の機能を実現するよう、メタデータを構造化する。例えば、ユーザがあるイベントを申し込んだ場合、
1)イベントの申し込みデータ、
2)参加費用の決済データ、
3)会場への案内地図の提供、ナビゲーションをそれぞれを構造化し、適切なサーバに最終的なデータを配信する;
(h)認証機能の実現:ユーザ側プライベート情報群と、第1コードと第2コードのデータの全体がなすサプライ側パブリック情報群のメタデータの内、ID(認証用登録番号など)に相当するデータ群を以上の機能群、特に、(f)の暗号化の機能と、(g)の機能の複合化を利用することにより、複数の暗号鍵を使ってデータを構造化することで、認証機能を実現し、強度なセキュリティ環境を構成できる。
【0018】
又第1コードと第2コードを組み合わせることにより、画像コード自体の偽造、改ざんなども防ぐことが可能になる。このように、データ編集手段10fは、第1コードと第2コードのデータの全体がなすサプライ側パブリック情報に基づき、編集するデータを動的に取捨選択することができる。
【0019】
データ編集手段10fは、第1コードと第2コードのデータの全体がなすサプライ側パブリック情報を動的に取捨選択、抽出、編集統合するのであり、このことは、メタデータ毎に、任意強度のセキュリティを、異なった鍵を用いて暗号化することにより、自動認識コードの偽造改ざん、ネットワーク上での成りすまし、ハッキング(データの盗み見)はもとより、取引を行うサーバシステム運営管理者でさえ、データを紐付けして、抜き出すことはできない仕組みを、実現することを可能とするものである。即ち、第1コードと第2コードとを編集統合したメタデータ(サプライ側パブリック情報)を、データ編集手段10fが動的に取捨選択し、抽出し、更に編集統合することにより、現実に極めて強力な情報社会インフラを提供する。商取引後は、購入履歴や、第1コード、第2コードが解読手段を経て得た情報をデータ記憶装置9中に格納する。
【0020】
複合コード型携帯情報処理機器18が備えるデータ記憶装置9は、図4に示すように、第1コード用記憶装置9A、第2コード用記憶装置9B、制限事項記憶装置9C、購入履歴記憶装置9Dを備え、商品の再発注に関する処理においては、履歴情報編集手段10gによって各情報を統合し、再発注手続きを行う。
【0021】
履歴情報編集手段10gは、図3に示すように、第1コードと制限事項の情報の統合手段10g1、購入履歴と第1コード情報の統合手段10g2、購入履歴と第1コード情報の統合手段10g3を備える。なお、読み取った第2コードの受理・不受理については、第2コード読取許可手段(図示省略)によって取得した制限事項をもとに決定する。
【0022】
第1コードが二次元コード、第2コードが一次元コードであれば、第1コード読取装置11及び第2コード読取装置12は、携帯電話のカメラと同様な構造で実現可能であり、単一のカメラにより、第1コード及び第2コードを読み込むことが可能である。
【0023】
しかしながら、図14に示すように、互いに独立した第1コード読取装置11及び第2コード読取装置12を備える構造でも、構わない。図14に示す複合コード型携帯情報処理機器18は、携帯無線装置の筐体32の外部にアンテナ29を突設させているとともに第1コード読取部30、及び第2コード読取部(突出部)31を備えている。蓋体部32Bには通常の携帯無線機能を構成する各種の電子部品を内蔵しており、第2コード読取機能を持たず、携帯無線機能のみを備えた通常の複合コード型携帯情報処理機器18の蓋体部と共通化させた構造を有している。通常の携帯無線機能を構成する個所は、受話器部33、表示部34、入力操作部35、送話器部36、インターフェース端子部37、バッテリー38である。筐体32は、アンテナ29及び後述の突出部(第2コード読取部)31を突設させた基体部32Aと、この基体部32Aに被せて接合する蓋体部32Bとを備えている。この筐体32は通常の携帯無線装置の筐体に比べて、縦(Y方向)、横(X方向)の長さは同一であるが、厚さ(Z方向)は、斜め下方へ逆三角形状に突出した第2コード読取部31を設けているので若干増大している。しかしながら、大きく下方に突出した状態で屈曲している従来の第2コード読取装置の筐体に比べると、その長さを短縮させた分だけ小型化、薄型化が図られている。アンテナ29には、先端にヘリカルアンテナ29Aを設けたポップアンテナ29Bが用いられている。なお、このアンテナ29を第2コード読取装置として使用する場合には、蓋体部32B内部に最大に収めてヘリカルアンテナ29Aのみを突出させた状態では、通常の長さのバーコードを読取るときの案内用として使用する。一方、このポップアンテナ29Bを、最後まで引出したポップアンテナ29Bとした状態では、長さ方向に大きく延びた大型の第2コードを読み取るときの案内用として使用する。
【0024】
図15は、裏面方向から見た複合コード型携帯情報処理機器18の機械的な構成の一例を示す図である。第2コード読取部31には受光部と投光部39が収納され、投光部39は第2コード読取部31の外面に突設させている。通常(又は小型)の一次元コードBC1を読取る場合、ポップアンテナ29Bを引出さずに、ヘリカルアンテナ29Aをそのまま使用する。このとき広告媒体に印刷されている第2コードラベルに対して、読取ろうとする第2コードBC1の左端(図15では右端に相当する)よりもやや外側のラベル面上にヘリカルアンテナ29Aの先端部が接触するようにあてがえば良い。これにより、第2コードBC1を読取るために最低必要な読取り距離D1が確保されるのと同時に、読取り光のビームα内に第2コードBC1の幅全体を全て収めることができるので、読取り不良の発生を防止できる。大型の第2コードBC2を読取る場合、破線で示すように、ポップアンテナ29Bを引出して使用する。このとき広告媒体に印刷されている第2コードに対して、読取ろうとする第2コードBC2の左端(図15では右端に相当する)よりもやや外側ラベル面上にポップアンテナ29Bの先端部が接触するようにあてがえば良い。これにより、読取り光のビームα内に第2コードBC2を幅全体を全て収めることができるので、読取り不良の発生を防止できる。
【0025】
<孤立発注>
図6は、通常の多くの発注に見られるが、過去の商取引の履歴に関係なく単独の事象として商品を発注す場合(以下において「孤立発注」と言う。)で、第2コードの読み込み制限をしない場合の、フローチャートである:
(イ)ステップS101では、複合コード型携帯情報処理機器18の第1コード読取装置11を用いて、広告媒体印刷物17に記載された第1コード16を読み取る。ステップS102では、読み取った第1コード16が、複合コード型携帯情報処理機器18の第1コード解読手段10d及び第1コード変換手段10eによって解析される。ステップS103では、複合コード型携帯情報処理機器18が通信ネットワーク(インターネット)20に接続される。ステップS104では、ライセンス登録チェックサーバ21において使用者の認証が行われる。ステップS105では、認証の結果、使用者が正当な権限を有する者であればステップS106へ進み、正当な権限を有する者でなければステップS115へ進む。
【0026】
(ロ)ステップS106では、複合コード型携帯情報処理機器18の第2コード読取装置12を用いて、広告媒体印刷物17から、発注したい品物の第2コード15を読み取る。ステップS107では、ライセンス登録チェックサーバ21により読み取った第2コードが使用できるものかどうか判断される。ステップS108では、読み取った第2コード15が、複合コード型携帯情報処理機器18の第2コード解読手段10b及び第2コード変換手段10cによって解析される。ステップS109では、複合コード型携帯情報処理機器18の入力装置1を用い、入力した商品についてそれぞれ発注したい数量を入力する。ステップS110では、複合コード型携帯情報処理機器18の表示装置2に確認画面が表示される。
【0027】
(ハ)ステップS111では、複合コード型携帯情報処理機器18のデータ編集手段10fにおいて、第1コードから得られた情報と第2コードから得られた情報が統合される(異種コード間データ統合手段10f1で異種コード間のデータ結合が行われることにより個人情報と商品情報が結合され、商取引に関するデータ統合手段10f2で商取引に関するデータの結合が行われることによりその他必要な取引情報が結合される)。ステップS112では、統合の結果として得られた商品購入の取引情報24が、通信ネットワーク(インターネット)20を介して商取引コントロール権を持つ事業者端末25及びに送信される。
【0028】
(ニ)ステップS113では、複合コード型携帯情報処理機器18の表示装置2に発注完了画面が表示される。ステップS114では、図5に示した取引流通担当者に商品X電子商取引提供サーバ26と商品Y電子商取引提供サーバ27からエビデンスメールが送られる。ステップS115では、複合コード型携帯情報処理機器18と通信ネットワーク(インターネット)20の接続が切断される。
【0029】
図7は、孤立発注で、第2コードの読み込み制限をする(第2コードの読み込み制限情報はサーバから取寄せる)場合の、フローチャートである。ステップS201〜ステップS205は、ステップS101〜ステップS105と同じ内容である。ステップS206では、ライセンス登録チェックサーバ21からコード読み込み範囲の制限事項22が取寄せられる。ステップS207は、ステップS106と同じ内容である。ステップS208では、第2コードの読み込み制限事項22に基づき、複合コード型携帯情報処理機器18の読み取り第2コード読取許可手段(図示省略)において読み取った第2コードが使用できるものかどうか判断される。ステップS209〜ステップS216は、ステップS108〜ステップS115と同じ内容である。
【0030】
図8は、第2コードの読み込み制限情報を第1コードの補助マークが備える場合である。即ち、図7では、第2コードの読み込み制限情報がサーバから取寄せられたが、図8は、第2コードの読み込み制限が、第1コードの補助マークから読み取られる場合の、孤立発注のフローチャートを示す。ステップS301〜ステップS305は、ステップS201〜ステップS205と同じ内容である。ステップS306では、第1コードの補助マーク23からコード読み込み範囲の制限事項22が読み取られる。ステップS307〜ステップS316は、ステップS207〜ステップS216と同じ内容である。
【0031】
<再発注>
図9は、過去の商取引の履歴に関係して商品を発注する場合、即ち、同一の商取引の相手に再発注をする場合のフローチャートである。図9では、過去の商取引の履歴において、既に第1コードが記憶済みであると仮定している。このような再発注で第2コードの読み込み制限をしない場合は、まず、ステップS401では、複合コード型携帯情報処理機器18のデータ記憶装置9にある第1コード用記憶装置9Aに保存されている第1コードの情報が読み出される。その後の、ステップS402〜ステップS414での処理は、ステップS103〜ステップS115と同じ内容であるので重複した説明を省略する。
【0032】
図10は、既に第1コードが記憶済みの場合における再発注において、第2コードの読み込み制限がされる場合の、フローチャートである。第2コードの読み込み制限情報は、サーバから取寄せたものでも、第1コードの補助マークから読み取ったものでもどちらでも良い。ステップS501〜ステップS504は、ステップS401〜ステップS404と同じ内容である。ステップS505では、複合コード型携帯情報処理機器18のデータ記憶装置9にある制限事項記憶装置9Cに保存されているコード読み込み範囲の制限事項22が読み出される。ステップS506は、ステップS405と同じ内容である。ステップS507は、ステップS208と同じ内容である。ステップS508〜ステップS515は、ステップS407〜ステップS414と同じ内容である。
【0033】
図11は、既に第1コードと第2コードの両方が記憶済みの場合における再発注の、フローチャートである。ステップS601〜ステップS604は、ステップS401〜ステップS404と同じ内容である。ステップS605では、複合コード型携帯情報処理機器18のデータ記憶装置9にある第2コード用記憶装置9Bに保存されている第2コードの情報が読み出される。ステップS606〜ステップS612は、ステップS408〜ステップS414と同じ内容である。
【0034】
以上説明したように、本発明の第1の実施形態に係る複合コードシステムによれば、複合コード型携帯情報処理機器18を用いて、第1コードと第2コードを読み込み、この第1コードと第2コードのデータを編集統合し、これにより、通信ネットワーク(インターネット)20を介して、商品Xの電子商取引提供サーバ26,商品Yの電子商取引提供サーバ27との電子商取引が可能であり、商品発注等の手続きの簡素化と商取引安全性の向上が実現される。更に、情報の入力に携帯電話を複合コード型携帯情報処理機器18として用いることも可能であるため、インフラ投資の負担や業務を行う場所や時間の制約等の問題も解決できる。
【0035】
本発明の第1の実施形態に係る複合コードシステムによれば、複合コード型携帯情報処理機器18を単に、第1コードと第2コードを指差すことで、オフラインの第1コードと第2コードを読み取り、第1コードと第2コードとの全体がなす意味内容であるサプライ側パブリック情報に従って、操作インタラクティブなユーザとのデータのやり取りを必要とせず、簡単に、取引行為(情報及び機能の組)が完結できる。
【0036】
例えば、図12のような印刷物17aに印刷された事業者認証用の第1コードと個別情報に関する第2コードを読み込んだ場合、商取引に関するデータ統合手段10f2は、オフラインのサプライ側パブリック情報に含まれる掲載メディア、商品情報、特定URLと、ユーザ側プライベート情報に含まれるユーザの氏名、メールアドレスを動的に編集統合して、商品発注をすることができる。より具体的には、第1コードで事業者認証を行い、発注手続きモードに入り、 その後バスケットが開き、第2コードを読み取ることで、商品特定をすることが可能となる。事業者認証用の第1コードには、二次元コードを用いることがセキュリティ上好ましいであろうが、第2コードとしては、従来用いられている通常のJANコード等が使用でき、システムやインフラストラクチャーの複雑化を伴わず、実施可能である。
【0037】
一方、広告などに印刷された事業者認証用の第1コードと「資料請求」用の個別商品に関する第2コードを読み込んだ場合、データ編集手段10fは、第1コードと第2コードとの全体がなすサプライ側パブリック情報に含まれる掲載メディア、商品情報、特定URL、メールアドレスと、ユーザ側プライベート情報に含まれるユーザの氏名、送付先住所、メールアドレスを動的に編集統合し、必要な商品の資料請求が簡単にできる。このように、データ編集手段10fは、オフラインから読み込まれた第1コードと第2コードに含まれる多様なサプライ側パブリック情報に基づき、編集するデータを動的に取捨選択し、統合することができる。
【0038】
したがって、複合コード型携帯情報処理機器18を用いることにより、ユーザは第1コードと第2コードをそれぞれワンタッチで読み取ることで、静的なデータ(第1コードと第2コードに含まれたサプライ側パブリック情報)と、複合コード型携帯情報処理機器18内部に保持されるユーザ側プライベート情報を、動的に結合させることができ、処理制御装置10単体で一連のトランザクションを完結させることができる。
【0039】
従来の静的、固定的なシステムでは、
(イ)異種事業者が参入する動的なプラットフォームはできず、それらを統合するワンストップサービス、WEBサービスを実現できない;
(ロ)更に、ワンID(一つの固有番号、個人IDなど)で、データを紐付けするタイプのサービス実装方式においては、サーバから「IDで紐付けされた、個人情報」が漏洩する(特に部内者から)リスクを回避できないかった。
【0040】
複合コード型携帯情報処理機器18が提供する「モバイル・メタデータベース・システム」により、この(イ)及び(ロ)の2点の問題点を同時に回避することが可能になり、情報インフラとなりうるシステムを提供することが初めて可能になる。
【0041】
又、複合コード型携帯情報処理機器18は、第1コード読取装置11及び第2コード読取装置12を内蔵しているので、読み取りの対象となる第1コードと第2コードが掲載されるオフラインの媒体は固定されず、如何なる位置にも配置できるという利点がある。つまり、第1の実施形態に係る複合コードシステムによれば、データ記憶装置9を内蔵しているので、ユーザ側プライベート情報を地球上の如何なる場所(オフラインの環境)においても抽出し、読み取った第1コードと第2コードをサプライ側パブリック情報として取り込んで編集することが可能である。
【0042】
即ち、本発明の第1の実施形態に係る複合コードシステムによれば、場所や媒体を問わず、第1コードと第2コードをサプライ側パブリック情報として、オフラインの環境から読み取ることができ、そのオフラインのサプライ側パブリック情報をユーザ側プライベート情報と共に、通信ネットワーク(インターネット)20を介して商品Xの電子商取引提供サーバ26,商品Yの電子商取引提供サーバ27等のネットワーク端末機へ送信することができ、商品Xの電子商取引提供サーバ26,商品Yの電子商取引提供サーバ27は、通信ネットワーク(インターネット)20を介して商取引コントロール権を持つ事業者端末25へ送信することができる。このようなモバイル・メタデータベース・システムを構築することにより、現行の情報システムをそのまま活用して、煩雑なユーザ側プライベート情報を入力するというストレスなく、いつでも、どこでも、買物、資料請求、予約等の種々のアクションを一気に完結できる。
【0043】
又、本発明の第1の実施形態に係る複合コードシステムにおいては、サーバ側ではなく、複合コード型携帯情報処理機器18側にユーザ側プライベート情報を持たせ、動的な編集統合のロジックをおくので、サーバ等の演算負荷、ネットワーク負荷が軽減する。更に、複合コード型携帯情報処理機器18内で、オフラインの第1コード及び第2コードに含まれるサプライ側パブリック情報とユーザ側プライベート情報の動的な取捨選択、統合処理を行うため、無線通信帯域の使用が激減する。通常10回以上の相互通信が必要なときに、1回で通信が終了するので、有限な無線帯域の使用を軽減する効果がある。又、オフラインの第1コード及び第2コードが意味するサービスの種類により、必要とされるユーザ側プライベート情報が大きく異なるが(例えば、資料請求なら住所氏名、決済であればクレジット番号など)、オフラインのユーザ側プライベート情報の動的な取捨選択を複合コード型携帯情報処理機器18内部で実行するため、不要なユーザ側プライベート情報を外部に発信しないことによるセキュリティの確保、必要に応じたセキュリティレベルの選択を実行できる。
【0044】
(第2の実施の形態)
図22に、本発明の第2の実施形態に係る複合コードシステムの応用例として、第1コードを一次元コード、二次元コード、1.5次元バーコード、3次元コード、ホログラム、電子透かし、暗号、文字データそのもの等の画像コード、第2コードを無線タグ(RFタグ)からの電磁波コードとした盗難防止システムの構成を示す。無線タグは、「非接触ICカード」、「電子タグ」、「ICタグ」などの言葉も使われているが、本発明の第2の実施形態に係る複合コードシステムでは、カード状のものも含めて電磁波コードで情報処理する素子を「無線タグ」と呼ぶ。例えば、無線タグには、ePC(Electronic Product Code:電子製品コード)と呼ばれる96ビットの情報が格納され、電磁波コードを生成するが、128ビット以上の情報を格納する無線タグでも構わない。ePCが表すのは、この無線タグに唯一無二に付けられたIDとなる。
【0045】
即ち、第2の実施形態に係る複合コードシステム(盗難防止システム)は、第1コードと第2コードを読み込み、この第1コードと第2コードのデータを編集統合する複合コード型携帯情報処理機器(リーダライタ)62、第1コードと第2コードを備える盗難防止用無線タグ60及び盗難防止用無線タグ60からの情報を検知するゲートセンサ71を主なる構成要素とする。店舗内での盗難防止システムにおいて、商品に貼付する無線タグは、電池を内蔵した「能動型」ではなく、複合コード型携帯情報処理機器(リーダライタ)62が出す電波のエネルギーを使って電波を送り返す「受動型」が好ましい。
【0046】
図16に示すように、第2の実施形態に係る複合コード型携帯情報処理機器(リーダライタ)62は、入力装置40、無線装置42、データ記憶装置46、処理制御装置44、第1コード読取装置45、個人情報記憶装置13、そして一時記憶装置47より構成されている。図1と同様に、無線装置42には送受信用アンテナ41が接続されており、無線装置43とアンテナ41によって「通信ネットワーク接続手段(モジュール)」を構成している。図16中には特に表示していないが、これらの各装置が正常に機能するための電源回路や電池(バッテリー)等を備えている。なお、図16に示す構造は一例であり、第1の実施形態に係る複合コード型携帯情報処理機器18に無線タグのリーダライタ機能を付加したような構成でも良いことは勿論である。
【0047】
図16に示す処理制御装置44は、複合コード型携帯情報処理機器62の処理(動作)の全体を制御する装置で、通信機能制御手段44a、第2コード解読手段44b、第2コード変換手段44c、第1コード解読手段44d、第1コード変換手段44e、データ編集手段44f、そして第2コード読取装置44g、第2コード書換装置44hを備える。
【0048】
第1コード読取装置45によって読み込まれた第1コードと、第2コード読み取り装置44gによって読み込まれた第2コードからなる情報は、コード解読手段44b,44d、コード変換手段44c,44eを経ることでコンピュータが読み取り可能なデータに変換される。
【0049】
そして、図17に示すように、データ編集手段44f中に異種コード間データ統合手段44f1を備える。なお、データ編集手段44f中に、商取引に関するデータ統合手段44f2を備えるようにしても良い。商取引に関するデータ統合手段44f2を備えるように構成しておけば、この商取引に関するデータ統合手段44f2により、第2コード変換手段44c,第1コード変換手段44eから得た商品情報と個人情報記憶装置13に記憶されている個人情報を編集統合し、統合後のデータを外部へと発信可能となる。この場合の「個人情報」は、盗難防止を行う店舗の情報である。例えば、データ統合手段44fによって統合された情報をライセンス登録チェックサーバに送信し、サーバにて登録が確認されることで初めてセキュリティ解除に必要な解除コードを得ることができるようにしても良い。データ記憶装置46は図18に示すように、第1コード用記憶装置46A、第2コード用記憶装置46Bを備え、コード解読手段44b,44d、コード変換手段44c,44eを経て得られた情報を記憶する。
【0050】
図27は、第2の実施形態に係る複合コードシステム(盗難防止システム)に用いる複合コード型携帯情報処理機器(リーダライタ)62の機械的構造を示す図である。複合コード型携帯情報処理機器(リーダライタ)62の頭部78には第1コード読取部79、第2コード読み取り部77、持ち手80、ON/OFFスイッチ81を備える。ON/OFFスイッチ81によって読取を開始すると、第1コードの読み取り作業と、第2コードの読み取り作業を自動制御的に行う。この複合コード型携帯情報処理機器(リーダライタ)62は、図28のような店舗内の精算所(レジカウンター)の精算装置66に収納できる。
【0051】
例えば、図22に示すように、店舗内の精算所(レジカウンター)にて精算手続きを行うと、まず盗難防止用無線タグ60にある第1及び第2コードが複合コード型携帯情報処理機器(リーダライタ)62によって読み取られる。各コードデータは第2コード解読手段44b、第2コード変換手段44c、第1コード解読手段44d、第1コード変換手段44eを経てコンピュータで処理可能な情報に変換される。変換後はデータ編集手段44fによって各コードデータの情報を統合し、ネットワーク63を介してライセンス登録サーバ68へと送信する。なお、ライセンス登録サーバ68が登録を確認してセキュリティ解除コードを返信するまでの間、店舗の精算装置66には精算情報64が送信されており、顧客は精算を済ませる。精算が済むと、精算装置66から売却情報管理用店舗端末69Bへと売上情報が送信される。
【0052】
図19は第2の実施形態に係る複合コードシステム(盗難防止システム)の第2コードとを生成する無線タグ(RFタグ)60の構造を示す。無線タグ(RFタグ)60は、厚さ60μm〜150μm、平面寸法80μm角〜500μm角程度の半導体チップに微少な半導体集積回路を搭載した「ゴマ粒チップ」であるが、このゴマ粒チップ上に、盗難防止用無線タグ60は、無線装置49、盗難防止用無線タグ60の商品からの剥離状態を検出する剥離状態検出器50、タグ制御装置51、タグ記憶装置52を備える。タグ制御装置は、動作判定手段51aと、読出し手段51b1及び書換手段51b2からなる保存情報編集手段51bを備える。なお、タグ記憶装置52は、商品情報記憶装置52A、セキュリティ情報記憶装置52B、正規状態記憶装置52Cを備える。無線装置49には送受信用アンテナ48が接続されており、無線装置49、アンテナ48によって「エラー信号送受信手段」を構成している。無線タグ(RFタグ)60は、半導体チップを用いずに、低温薄膜成長技術とスクリーン印刷の技術を利用し、直接製品に印刷して形成しても良い。
【0053】
盗難防止用無線タグ60は、ゲートセンサ71又は複合コード型携帯情報処理機器(リーダライタ)62から発信された433MHz、860〜930MHz、或いは2.45GHz等の電磁波を受け、動作判定手段51aによって読出し、又は書換作業のどちらかの作業決定する。リーダライタから書換命令を受信すれば、書換手段51b2によってセキュリティ情報記憶装置52B中のコードデータが書き換えられる。読出し命令をリーダライタ又はゲートセンサ71から受信すれば、読出し手段51b1によってセキュリティ情報記憶装置52B中のコードデータが読み出され、外部に発信する。盗難防止用無線タグ60中の剥離状態検出器50は常にタグの商品への貼付状態(剥離状態)を検出する作業を行い、検出結果と、正規状態記憶装置52Cに記憶された正規情報(タグを商品に貼付したときの初期状態など)から著しくタグの状態が変化した場合は、警報装置へとエラー信号を送信する。したがって、万引き目的のために、盗難防止用無線タグ60を商品から剥離すれば、警報がなるので、盗難が防止できる。
【0054】
図20は、第2の実施形態に係るゲートセンサ71の構造を示すブロック図である。「エラー信号送受信手段」を構成する無線装置55及び送受信アンテナ54、そしてゲートセンサ制御装置56より構成される。ゲートセンサ制御装置56はエラー判定手段56aを備える。商品を手にした顧客がゲートセンサ71を通過すると、アンテナ54からコードデータの読出し命令としての電磁波を盗難防止用無線タグ60に向け照射する。盗難防止用無線タグ60のアンテナ48は命令を受信し、セキュリティ情報記憶装置52B内のデータコードをゲートセンサ71へと発信する。ゲートセンサ71は盗難防止用無線タグ60から発信されたデータコードを受け、エラー判定手段56aによってデータコード内に解除コードが含まれているかどうかを判定する。セキュリティ解除コードを含まなければ、エラー信号を警報装置へと送信する。即ち、正規の店員が盗難防止用無線タグ60を剥離するか、盗難防止用無線タグ60の機能を停止する等の処理をしない状態の商品を手にして、ゲートセンサ71を通過することは防止される。
【0055】
図21は、第2の実施形態に係る複合コードシステム(盗難防止システム)に用いる警報装置69Aの構造を示すブロック図である。「エラー信号受信手段」を構成する無線装置58及び受信アンテナ57、そして警報制御装置59、ブザー(図示省略)より構成される。警報制御装置59はセキュリティシステム作動判定手段59aを備え、ゲートセンサ71、及び盗難防止用無線タグ60から発信されたエラー信号を受けて、盗難防止の警報(ブザー)を鳴らす。
【0056】
図23は、第2の実施形態に係る複合コード処理方法(盗難防止方法)のフローチャートである:
(イ)まず、ステップS701で、盗難防止用無線タグ60を貼付等の方法により商品に取り付け、固定する。ステップS702では、タグが商品に固定された初期状態が剥離状態検出器50によって測定される。例えば、2つの盗難防止用無線タグ60を商品の表面と裏面に取り付け、その2つの盗難防止用無線タグ60の距離を測定し、これを初期状態とする。ステップS703では、検出されたタグの初期状態が正規状態記憶装置52Cに記憶される。例えば、2つの盗難防止用無線タグ60の距離の初期状態が正規状態の情報として正規状態記憶装置52Cに記憶される。
【0057】
(ロ)以後、剥離状態検出器50は、盗難防止用無線タグ60が初期状態(正規状態)に維持されているかを監視し続ける。店内において盗難防止用無線タグ60が不正に剥離されなかった場合(ステップS704)は、ステップS705へ進む。万が一、店内において、正規の店員に隠れて、盗難防止用無線タグ60が不正に剥離された場合は、剥離状態検出器50がこれを検知し、ステップS713へ進む。
【0058】
(ハ)ステップS705では、セキュリティが解除されていない盗難防止用無線タグ60がゲートセンサ71を通過しなかった場合、即ち商品を手にした顧客が精算所(レジカウンター)に進んだ場合は、ステップS706へ進む。ステップ706では、精算所(レジカウンター)において、正規の店員が、複合コード型携帯情報処理機器(リーダライタ)62の第1コード読取装置45を用いて、盗難防止用無線タグ60の第1コード16である画像コードを読み取る。ステップS707では、読み取った第1コード(画像コード)16が、複合コード型携帯情報処理機器(リーダライタ)62の第1コード解読手段44d及び第1コード変換手段44eによって解析される。ステップS708では、複合コード型携帯情報処理機器(リーダライタ)62の第2コード読取装置44gを用いて、盗難防止用無線タグ60の第2コード61である電磁波コードを読み取る。読み取った第2コード(電磁波コード)61は、複合コード型携帯情報処理機器(リーダライタ)62の第2コード解読手段44b及び第2コード変換手段44cによって解析される。ステップS708では、複合コード型携帯情報処理機器62のデータ編集手段44fにおいて、第1コードから得られた情報と第2コードから得られた情報が統合される。そして、ステップS709で、情報の統合結果として、盗難防止用無線タグ60のセキュリティ解除信号が生成される。
【0059】
(ニ)ステップS712では、複合コード型携帯情報処理機器(リーダライタ)62の無線装置42から盗難防止用無線タグ60の無線装置49へセキュリティ解除信号が送信される。ステップS713では、盗難防止用無線タグ60のタグ制御装置51における保存情報編集手段51bの書換手段51b2により、盗難防止用無線タグ60のタグ記憶装置52におけるセキュリティ情報記憶装置52Bのセキュリティ情報が解除される。ステップS714では、セキュリティが解除された盗難防止用無線タグ60を、商品から取り外す。或いは、盗難防止用無線タグ60を商品に固定した状態で、その機能を停止し、ゲートセンサ71を通過可能な状態に設定する。
【0060】
(ホ)一方、セキュリティが解除されていない盗難防止用無線タグ60が貼付された商品を手にした顧客が、精算所(レジカウンター)を経由せず、こっそり、ゲートセンサ71を通過しようとした場合はステップS712へ進む。ステップS712では、ゲートセンサ71のエラー判定手段56aによりセキュリティが解除されていない盗難防止用無線タグ60の通過が検知され、無線装置55によりエラー信号70が警報装置69Aに送信される。ステップS714では、情報管理端末69の警報装置69Aが、エラー信号70を受けセキュリティシステム作動判定手段59aで作動判定されて、警報を発生し、商品の盗難を阻止する。
【0061】
図24及び図25は、第2の実施形態に係る複合コード処理方法(盗難防止方法)におけるセキュリティシステム解除を説明する模式図である。店舗内の精算所(レジカウンター)にて精算が行われると、盗難防止用無線タグ60の第2コード(電磁波コード)がセキュリティ解除コードに書き換えられる。例えば、図24(a)に示すように、もとあったデータコード(電磁波コード)が商品情報等を含むデータ列「11100011」であったとき、図24(b)に示す精算後は、第1コード(画像コード)を複合コード型携帯情報処理機器(リーダライタ)62で読み取ることにより、図24(c)に示すように、データコードのデータ列を「00000000」とリセットすれば良い。或いは、第1コード(画像コード)を複合コード型携帯情報処理機器(リーダライタ)62で読み取ることにより、もとあったデータ列に解除コードのデータ列を付加するなどの方法でも良い。
【0062】
一方、図25(a)に示すように、店舗内の精算所(レジカウンター)にて精算しない場合、盗難防止用無線タグ60内の第2コードはセキュリティ解除コードを含まないため、図25(b)に示すように、ゲートセンサ71を通過するとエラー信号70を受けて情報管理端末69内の警報装置69Aが作動する。
【0063】
又図25(c)に示すように、店舗内で盗難防止用無線タグ60が商品から剥離された場合、剥離状態検出器50から発信されるエラー信号70を受けて警報装置69Aが作動する。
【0064】
第2の実施形態に係る複合コード処理方法(盗難防止方法)において、盗難防止用無線タグ60の商品からの剥離状態を検出する方法は種々の方法で実現可能である。代表例は既に述べたように、2つの盗難防止用無線タグ60(1)及び60(2)を、商品の表面と裏面等の2箇所に取り付け、その2箇所の盗難防止用無線タグ60の距離を測定する方法である。
【0065】
例えば、図26のように、第1タグ60(1),第2タグ60(2)の2種類のタグの対を備え、商品の異なる2箇所の部位に貼付する。図26では、商品である本75に盗難防止用無線タグ60を貼付する場合、第1タグ60(1),第2タグ60(2)の裏面に塗布された粘着性糊76によって本の表表紙と裏表紙にそれぞれ第1タグ60(1),第2タグ60(2)を貼付する。ここで、第1コードである画像コードは、図26に示すように、第1タグ60(1)の表面に印刷されていても良く、商品の他の部位に貼付(印刷)されていても良い。
【0066】
第2コードを生成するICチップは、第2タグ60(2)の裏面に貼付又は埋め込んでおけば良い。ICチップに搭載(集積化)された剥離状態検出器50は、第1タグ60(1)と第2タグ60(2)の距離を測定する。例えば、図26のように、第1タグ60(1)から出射した超音波Φを、第2タグ60(2)が反射し、その反射した超音波Φを測定することにより第1タグ60(1)と第2タグ60(2)との距離が測定できる。第2タグ60(2)が超音波Φを反射する場合は、第2タグ60(2)は必ずしもICチップである必要はなく、超音波Φの反射係数が大きな材料で構成すれば良い。
【0067】
第1タグ60(1)から出射した超音波Φを、第2タグ60(2)が反射し、その反射した超音波Φを測定する場合は、超音波Φの減衰が大きいので、第1タグ60(1)から出射した超音波Φを、第2タグ60(2)が検出する方が、感度は高くなる。この場合は、
第1タグ60(1)と第2タグ60(2)は共にICチップで構成し、それぞれ超音波発生素子及び超音波検出素子、及びこれに伴う周辺回路を搭載することになる。第1タグ60(1)と第2タグ60(2)の間の距離は、超音波Φを用いずに、第1タグ60(1)と第2タグ60(2)の間の容量の変化を測定しても良く、第1タグ60(1)と第2タグ60(2)の間の相互インダクタンスの変化を測定しても良い。
【0068】
盗難防止用無線タグ60の商品からの剥離状態を検出する方法は、第1タグ60(1)と第2タグ60(2)の間の距離の距離を測定する方法に限られない。例えば、第1タグ60(1)と第2タグ60(2)の間を導電性テープ等の導電性材料で接続しておき、第1タグ60(1)若しくは第2タグ60(2)のいずれかが剥離されれば、導電性材料の抵抗値が大きくなるので、これを検出しても良い。抵抗値の変化を検出するのであれば、第1タグ60(1)と第2タグ60(2)の2つのタグを用いる必要はなく、単一のタグと、商品を周回してこのタグに接続される導電性テープ等の導電性材料で構成しても良い。
【0069】
図29は、二つ折り構造により、盗難防止用無線タグ60の商品からの剥離状態を検出する方法を示す。二つ折り構造の盗難防止用無線タグ60の内面89に、ICチップ85を埋め込んだチップパック87が貼付され、上側面半分に軟磁性材料94を塗布した箔層部分86がある。又、タグの表面91には軟磁性材料インク93によって二次元コード、又は一次元コードが印刷されている。ここで、箔層部分86は、軟磁性材料94を厚く塗布された部分と、薄く塗布された部分が交互に連なった構造等にし、一定の力と速度でタグを商品から剥離できないようにする。又、タグの裏面92に塗布する粘着性糊76も強力粘着糊と弱力粘着糊を交互に連なった構造等にすることで、タグ全体を剥離しにくくする。このようにタグを一定の力と速度、及びタグ全体を剥離できないと、磁気の乱れが生じ、磁気センサなどを使った剥離状態検出器50によってこの磁気の乱れを感知し、店内における盗難防止用無線タグ60の剥離を検出できる。
【0070】
図29に示す方法では、盗難防止用無線タグ60を貼付した商品の部位周辺(例えば本の表紙)を、そのまま丸ごと切り取られてしまうと役目を果たせない問題点がある。しかし、 盗難防止用無線タグ60を貼付する部位周辺を切り取りにくい商品(例えば厚手表紙の本等)等への適用に関しては、図29に示すような 盗難防止用無線タグ60でも十分に対応可能である。
【0071】
いずれにせよ、盗難防止用無線タグ60の商品からの剥離状態を検出する方法は、種々の方法が可能であり、例えば、上記で説明した方法を組み合わせて、2重、3重の検出方法としても良い。
【0072】
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は第1及び第2の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0073】
第1及び第2コードとして用いる画像コードは、電子表示装置等の画像表示手段(モジュール)に表示されても良いし、カタログ・新聞・雑誌・広告等の紙や物体、或いはカード等の画像表示手段(モジュール)の表面に印刷されていても良い。又、商品そのものが画像表示手段(モジュール)であり、その商品の一部に画像コードが、表示(印刷)されていても良い。
【0074】
又、本発明の第1の実施の形態においては、情報処理機器として携帯電話を用いて説明したが、情報処理機器は携帯電話とは限らない。携帯電話の他に、PHS、PDA、ノートパソコン、電子手帳等が挙げられる。又、デジタルカメラを含むカメラ、ゲーム機、カーナビゲーション機器、スキャナー、プリンタ等の電子機器でも構わない。更に、腕時計、眼鏡、ベルト、靴など身体に装着又は携行可能なものの一部に内蔵や集積化した構造でも構わない。
【0075】
更に、通信ネットワーク(インターネット)20に接続された固定電話、公衆電話、デスクトップパソコン、テレビジョンなどの電化製品でも構わない。固定情報処理機器の場合は、STB等を介して実施することが可能である。冷蔵庫や電子レンジであっても、STBに類似のアタッチメントの付加等により本発明を適用可能である。
【0076】
更に、本発明の第1の実施の形態においては、通信ネットワーク(インターネット)20を用いた電子商取引を主に説明したが、実際に電子商取引が行われなければならないことはなく、通信ネットワークを用いた抽選やクイズの応募、広告媒体のマーケティング等に使用しても良い。
【0077】
更に、本発明の第2の実施の形態においては、店舗内の盗難(万引き)の防止について説明したが、図書室での本の貸し出しにおいても同様な手法が採用可能である。図書室での応用では、盗難防止用無線タグ60は常時書籍に固定し、図書室のゲートセンサ71を通過時に、図書室の貸し出し担当者が、画像コードを読み取り、盗難防止用無線タグ60のセキュリティ解除をすれば良い。図書が返却されれば、セキュリティ解除をリセットし、無断で図書室のゲートセンサ71を通過できないようにすれば良い。
【0078】
図書室に限らず、種々の物品の貸し出しシステムについても同様に適用できることは説明を要しないであろう。
【0079】
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る複合コードシステムに用いる複合コード型携帯情報処理機器の構造を示すブロック図である。
【図2】図1の複合コード型携帯情報処理機器に内蔵されたデータ編集手段の構造を示すブロック図である。
【図3】図1の複合コード型携帯情報処理機器に内蔵された履歴情報編集手段の構造を示すブロック図である。
【図4】図1の複合コード型携帯情報処理機器に内蔵されたデータ記憶装置の構造を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る複合コードシステムの構成図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る複合コード処理方法を説明するフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る複合コード処理方法の他の例を説明するフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施形態に係る複合コード処理方法の更に他の例を説明するフローチャートである。
【図9】本発明の第1の実施形態に係る複合コード処理方法の更に他の例を説明するフローチャートである。
【図10】本発明の第1の実施形態に係る複合コード処理方法の更に他の例を説明するフローチャートである。
【図11】本発明の第1の実施形態に係る複合コード処理方法の更に他の例を説明するフローチャートである。
【図12】本発明の第1の実施形態に係る複合コードシステムを使用した商取引において利用する広告媒体の印刷例を示す模式図である。
【図13】本発明の第1の実施形態に係る複合コードシステムを使用して行う商取引において、事業者サーバから配信される購入数量入力画面の例である。
【図14】本発明の第1の実施形態に係る複合コードシステムに用いる複合コード型携帯情報処理機器を表面方向から見たときの機械的構造を示す斜視図である。
【図15】図14の複合コード型携帯情報処理機器を裏面方向から見たときの機械的構造を示す斜視図である。
【図16】第2の実施形態に係る複合コードシステム(盗難防止システム)に用いる複合コード型携帯情報処理機器(リーダライタ)の構造を示すブロック図である。
【図17】図16の複合コード型携帯情報処理機器(リーダライタ)に内蔵されたデータ編集手段の構造を示したブロック図である。
【図18】図16の複合コード型携帯情報処理機器(リーダライタ)に内蔵されたデータ記憶装置の構造を示したブロック図である。
【図19】第2の実施形態に係る複合コードシステム(盗難防止システム)に用いる盗難防止用無線タグの構造を示すブロック図である。
【図20】第2の実施形態に係る複合コードシステム(盗難防止システム)に用いるゲートセンサの構造を示すブロック図である。
【図21】第2の実施形態に係る複合コードシステム(盗難防止システム)に用いる警報装置の構造を示すブロック図である。
【図22】第2の実施形態に係る複合コード型携帯情報処理機器(リーダライタ)、及び盗難防止用無線タグを使用した盗難防止システム構成図である。
【図23】第2の実施形態に係る複合コード処理方法(盗難防止方法)の概略を説明するフローチャートである。
【図24】第2の実施形態に係る複合コード処理方法(盗難防止方法)におけるセキュリティシステム解除の実施例を示す図である。
【図25】第2の実施形態に係る複合コード処理方法(盗難防止方法)におけるエラー信号検知の例を示す模式図である。
【図26】第2の実施形態に係る複合コードシステム(盗難防止システム)に用いる盗難防止用無線タグの機械的構造を示す図である。
【図27】第2の実施形態に係る複合コードシステム(盗難防止システム)に用いる複合コード型携帯情報処理機器(リーダライタ)の機械的構造を示す図である。
【図28】第2の実施形態に係る複合コード型携帯情報処理機器(リーダライタ)を、店舗内の精算所(レジカウンター)の精算装置に収納する場合の例を示す模式図である。
【図29】第2の実施形態に係る複合コードシステム(盗難防止システム)に用いる盗難防止用無線タグの機械的構造の他の例を示す図である。
【符号の説明】
【0081】
1…入力装置
2…表示装置
3…アンテナ
4…無線装置
5…音声処理装置
6…CODEC
7…送話装置
8…受話装置
9…データ記憶装置
9A…第1コード用記憶装置
9B…第2コード用記憶装置
9C…制限事項記憶装置
9D…購入履歴記憶装置
10…処理制御装置
10a…電話機能制御手段
10b…第2コード解読手段
10c…第2コード変換手段
10c,10e…情報変換手段
10d…第1コード解読手段
10e…第1コード変換手段
10f…データ編集手段
10f1…異種コード間データ統合手段
10f2…データ統合手段
10g…購入履歴情報編集手段
10g1…統合手段
10g2…統合手段
10g3…統合手段
11…第1コード読取装置
12…第2コード読取装置
13…個人情報記憶装置
14…一時記憶装置
15…第2コード
16…第1コード
17…広告媒体印刷物
17a…広告媒体印刷物
18…複合コード型携帯情報処理機器
19…アクションデータ
21…ライセンス登録チェックサーバ
22…制限事項
23…補助マーク
24…取引情報
25…事業者端末
26…電子商取引提供サーバ
27…電子商取引提供サーバ
29…アンテナ
28…購入数量入力画面
29A…ヘリカルアンテナ
29B…ポップアンテナ
30…第1コード読取部
31…第2コード読取部
32…筐体
32A…基体部
32B…蓋体部
33…受話器部
34…表示部
35…入力操作部
36…送話器部
37…インターフェース端子部
38…バッテリー
39…投光部
39…CODE
40…入力装置
41…送受信用アンテナ
42…無線装置
43…無線装置
44…処理制御装置
44a…通信機能制御手段
44b…第2コード解読手段
44c…第2コード変換手段
44c,44e…コード変換手段
44c,44e…情報変換手段
44d…第1コード解読手段
44e…第1コード変換手段
44f…データ編集手段
44f1…異種コード間データ統合手段
44f2…データ統合手段
44g…第2コード読取装置
44h…第2コード書換装置
45…第1コード読取装置
46…データ記憶装置
46A…第1コード用記憶装置
46B…第2コード用記憶装置
47…一時記憶装置
48…送受信用アンテナ
49…無線装置
50…剥離状態検出器
51…タグ制御装置
51a…動作判定手段
51b…保存情報編集手段
51b1…手段
51b2…書換手段
52…タグ記憶装置
52A…商品情報記憶装置
52B…セキュリティ情報記憶装置
52C…正規状態記憶装置
54…送受信アンテナ
55…無線装置
56…ゲートセンサ制御装置
56a…エラー判定手段
57…受信アンテナ
58…無線装置
59…警報制御装置
59a…セキュリティシステム作動判定手段
60…盗難防止用無線タグ
60(2)…第1タグ
60(1)…第2タグ
61…第2コード
62…複合コード型携帯情報処理機器
63…ネットワーク
64…精算情報
66…精算装置
68…ライセンス登録サーバ
69…情報管理端末
69A…警報装置
69B…売却情報管理用店舗端末
70…エラー信号
71…ゲートセンサ
75…本
76…粘着性糊
77…部
78…ノ頭部
79…第1コード読取部
80…持ち手
81…スイッチ
85…ICチップ
86…箔層部分
87…チップパック
89…内面
91…表面
92…裏面
93…軟磁性材料インク
94…軟磁性材料

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1コードを解読する第1コード解読手段と、
前記第1コードとは異なる規格の第2コードを解読する第2コード解読手段と、
前記第1コード解読手段で解読された情報と、前記第2コード解読手段で解読された情報とを編集統合するデータ編集手段
とを備えることを特徴とする複合コード型携帯情報処理機器。
【請求項2】
前記第1コードには、事業者情報が含まれ、前記第2コードには、前記事業者情報以外の個別なトランザクションに関する情報が含まれていることを特徴とする請求項1に記載の複合コード型携帯情報処理機器。
【請求項3】
個人情報を格納した個人情報記憶装置を更に備え、
前記データ編集手段は、前記個人情報と、前記第1コードに含まれる事業者情報とを編集統合することを特徴とする請求項2に記載の複合コード型携帯情報処理機器。
【請求項4】
前記第1コードは画像コードであり、前記第2コードは電磁波コードであることを特徴とする請求項1に記載の複合コード型携帯情報処理機器。
【請求項5】
前記第1コードの情報により、前記第2コードに含まれる情報の内容の少なくとも一部を変更する第2コード書換装置を更に備えることを特徴とする請求項4に記載の複合コード型携帯情報処理機器。
【請求項6】
第1コード解読手段により、第1コードを解読するステップと、
第2コード解読手段により、前記第1コードとは異なる規格の第2コードを解読するステップと、
データ編集手段により、前記第1コード解読手段で解読された情報と、前記第2コード解読手段で解読された情報とを編集統合するステップ
とを含む処理を、複合コード型携帯情報処理機器の内部で実行することを特徴とする複合コード処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公開番号】特開2006−85295(P2006−85295A)
【公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−267499(P2004−267499)
【出願日】平成16年9月14日(2004.9.14)
【出願人】(504349238)メディアスティック株式会社 (3)
【Fターム(参考)】