説明

複合打栓キャップ

複合打栓キャップ(1)であり、a)嵌込区域(36)と前記複合打栓キャップ(1)の最初の開封手段(12)を含んだ金属製キャップ(3)と、b)前記金属製キャップ(3)の上部(32)と一体化するプラスチック製の挿入部(4)であり、気密性の頭部(40)と内部をネジ切りされたスカート(41)を含んだ前記挿入部(4)と、c)前記金属製キャップ(3)に組み込まれた少なくとも一つの第1外部部品(5)であり、少なくとも一つの把持用の外周部(50)を有する前記第1外部部品(5)とを具備した複合打栓キャップであって、結合される前記金属製スカート(31)に組み込まれた第2外部部品(6)も具備することで、前記金属製キャップの低部(35)を覆い隠すようになっていることを特徴とする複合打栓キャップ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、典型的にはアルコール、食前酒、食後酒であるアルコール飲料を含有することを目的とした容器、典型的には瓶を密閉するための打栓キャップの分野に関するものである。
より特徴的には、本発明は、複合打栓キャップの分野に関するものなのだが、該キャップは、「標準」の打栓キャップの基本手段に対する相補的な手段を備えることから複合打栓キャップと呼ばれるのであり、前記基本手段はとりわけ頸部への固定手段と気密手段を具備している。
さらに特徴的には、本発明は、ネジ式の打栓キャップの分野に関するものであり、該キャップは、ネジ切りされた容器の頸部と協働するネジ切りされた挿入部またはネジ切りされた要素を具備している。
【背景技術】
【0002】
既に、仏国特許発明第2802181号明細書によって、本出願人の以前の名義である、Pechiney Emballage Alimentaire(ペシネイ・アンバラージュ・アリモンテール)の名義の複合打栓キャップが知られている。
このキャップは、ジョイント、ネジ切りされたスカート、および挿入部を覆う金属の隔壁を備えたプラスチックの挿入部を具備しており、また、気密性の打栓手段を形成するジョイントの上に位置づけられたキャップの一部分に、重量および/または体積を加える手段も具備している。
【特許文献1】仏国特許発明第2802181号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、仏国特許発明第2802181号明細書による打栓キャップのように、アルコール、スピリッツ、およびその他のリカーの製造者に、とりわけ、既知のキャップの基本技術の機能を満たすだけではなく、さらに、新規の機能性をもたらすことで、その他の観点から見て製品を刷新する可能性を提供するような新しいキャップを用いて、これらの製品の包装容器を刷新する手段を提供することを目的としている。
特に、本発明は、仏国特許発明第2802181号明細書で提示された課題に対し、より広い販売供給を得るために、この特許で開示されたもの以外の解決法をもたらすことを目的としている。
また、本発明は、提示された課題を解決するのに適した複数の変形例を提供することも目的としている。
実際、アルコール、スピリッツ、およびその他のリカーの売買における商標の重要性を考えると、それぞれの商標は自身に固有のキャップを利用することで、その弁別的特徴を一層向上させることが望まれている。
【0004】
さらに、本発明は、キャップに、従来の打栓キャップと区別する特徴的な視覚的様相を与えることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、典型的にはアルコール飲料である液体を含有する瓶の頸部を密閉することを目的とした複合打栓キャップであり、前記頸部はガラス製の止リング状部と外部ネジ山を有し、前記複合打栓キャップは軸方向に沿って高さHを有し、そして、前記複合打栓キャップは、
a)金属製頭部と金属製スカートを備えた、軸方向の高さがHC<Hであり、平均直径がDMである金属製キャップであり、典型的には瓶の前記頸部の周りまたは前記頸部に固定されるようになった部品の周りに前記金属製キャップを嵌込む領域と、前記複合打栓キャップの最初の開封手段を具備し、前記複合打栓キャップが前記頸部の最初の開封時に開栓回転されたとき、前記金属製スカートの下部が前記頸部と一体化したままである金属製キャップと、
b)前記金属製キャップの上部と一体化するプラスチック製の挿入部であり、頭部と軸方向の高さがHI<HCである内部をネジ切りされたスカートを具備する挿入部と、
c)前記金属製キャップに組み込まれた少なくとも一つの第1外部部品であり、前記第1外部部品が、平均直径がDP>DMである少なくとも一つの把持用外周部を有することで、前記複合打栓キャップが前記頸部を密閉しているとき、前記外部部品の手動の回転によって、前記金属製キャップおよび前記挿入部の回転が引き起こされ、したがって、前記複合打栓キャップの開栓回転と前記頸部の開封が可能となる少なくとも一つの第1外部部品
を具備しており、
前記金属製スカートに組み込まれた第2外部部品も具備していることで、前記金属製キャップの下部を覆い隠すようになっていることを特徴とする複合打栓キャップに関するものである。
【0006】
本発明によるキャップは、従来の打栓キャップのイメージを全体的に刷新するものである。
本発明によるキャップは、前記第1および第2外部部品によって、あらゆるタイプの装飾用の二つの補助的な支持体を提供するものであり、このことは、通常では豪華な包装容器に限られている紹介用または装飾用の要素を組み込むことで、これらのキャップを従来のキャップから差別化する大きな可能性を与えるものである。
【0007】
前記複合打栓キャップは金属製キャップを具備し、該キャップはまた、「コック」とも呼ばれる、金属製頭部と金属製スカートで構成された部品である。
金属製スカートは、典型的には環状をした、ガラス製の止リング状部の下方肩部を中心にコックを嵌込むための区域、あるいは、81という符号を付け、図7に示している充填防止装置の下部部品のように、頸部に固定される中間部品を中心に嵌込むための区域を有している。
【0008】
本発明によると、前記複合打栓キャップは、コックの金属製スカートに組み込まれた第2外部部品を具備することで、前記金属製スカートの下部を覆い隠すようになっており、前記第2部品は、典型的にはその外面に装飾模様を有している。
前記第2外部部品は、DPとDMの間に含まれる直径DSをした円筒形部品を形成することができ、前記円筒形部品の内径は、典型的にはおよそDMである。
【0009】
前記第2外部部品はまた、コックの金属製スカートの下部と協働することで、前記頸部の前記最初の開封持に、前記第2外部部品が前記下部と軸方向に一体化するようにすることができる。
【0010】
前記外部部品は固定部品とすることができ、典型的には粘着層によって、コックの金属製スカート、たとえばその下部と軸方向に一体化し、その軸方向の高さHSが、コックのスカートの低部の高さHBの少なくとも2分の1に等しいことで、打栓操作を可能としながら、前記低部の大半の部分を覆うようになっている。
この固定部品は、典型的には環状の、前記金属製スカートの嵌込み区域への自由なアクセスを許すように配置される。
【0011】
また、前記外部部品は可動部品とすることもでき、該可動部品は軸方向に移動し、位置決定手段によって、前記金属製スカートに対して、二つの安定した所定の位置を有している。
これら二つの位置とは、前記可動部品が、典型的には環状の、コックの金属製スカートの嵌込区域をアクセス自由にする低位置と、前記可動部品が、嵌込後に前記第1外部部品に向かって軸方向に戻り、前記金属製スカートの少なくとも嵌込まれた区域を覆う高位置である。
該可動部品が高位置にあるとき、前記可動部品はコックの金属製スカートの低部と協働することで、複合打栓キャップの開栓回転後に、前記頸部と一体化したままになるようになっている。
【0012】
第2可動外部部品用に用いられる位置決定手段は、前記可動部品によって担持された軸方向のブロック手段と、前記金属製スカートによって担持された軸方向のブロック手段との一体化を含むことができる。
この位置決定手段は、可逆的なロック手段を含むあるいは形成することで、高低一方の位置から他方の位置への可逆的な通過を保証するようにすることができる。
この位置決定手段は、第2外部部品が高位置にあるときにでも、前記複合打栓キャップの開栓回転を実施することができ、前記第2外部部品が高位置用の軸方向のブロック手段によって頸部と一体化したままとなるように構成されている。
また、前記低位置用に用いられる軸方向のブロック手段によって、前記第2外部部品はキャップがまだ頸部に嵌込まれていないときに、コックの金属製スカートと一体化することができる。
好適には、前記位置決定手段は、前記第2外部部品が、コックの金属製スカートを嵌込むべき区域に嵌込器具が容易にアクセスできるように低位置に維持されているときに、高位置に置かれ、嵌込まれた区域へのアクセスを防ぐように、この高位置でブロックされたまま維持されるように構成されている。
【0013】
本発明によると、前記第2外部部品は、プラスチック材料、金属、金属化プラスチック材料の中から選択される材料製とすることができる。
好適には、該外部部品は少なくとも一つの透明区域、典型的には透明な上部を含むことで、脆弱ラインまたはブリッジ・ラインが見えるようにし、したがって、前記頸部の前記最初の開封が見えるようにすることができる。
【0014】
好適には、本発明によるキャップは、結合手段によって前記金属製キャップに組み込まれた少なくとも一つの第1外部部品を具備しており、前記第1外部部品は、典型的にはDP/DMの割合が1.1〜1.5である、平均直径DP>DMの把持用の少なくとも一つの外周部を有し、前記平均直径DPが、包装面と呼ばれる、前記第1外部部品を囲む軸方向の面の直径であることから、前記複合打栓キャップが前記頸部を密閉しているとき、前記外部部品の手動の回転によって、前記金属製キャップと前記挿入部の回転が引き起こされ、したがって、前記複合打栓キャップの開栓回転と前記頸部の開封が可能となるようになっている。
【0015】
好適には、前記第1外部部品は、金属、プラスチック材料、ガラス、セラミック、耐熱性材料、複合材料、天然材料、圧縮材料または焼結材料、あるいは一つまたは複数のこれらの材料の組み合わせの中から選択される材料でできている。
該第1外部部品は、成形鋳型または機械加工および/または材料除去によって形成された重厚な部品とすることができ、前記重厚な部品は、前記金属製キャップの前記上部を収納するのに適した空洞を含むまたは形成する。
また、該第1外部部品はテープ状またはシート状の出発材料、典型的にはプレスまたは打ち出しによって成形された金属材料から形成された非重厚部品とすることもできる。
好適には、前記第1外部部品は、前記複合打栓キャップの重量を増すことを可能にする手段を形成するまたは含む。
【0016】
前記第1外部部品の外周部は、回転包装面を有することができる。
しかし、該外周部はまた、複合打栓キャップの回転と把持を容易にするために、
−主方向に沿って延長することができ、
−Nが3から18であり、典型的には360度/Nだけ角度間隔を開けられた、N個の軸方向の空洞または軸方向の溝部を含むことができ、
−N’が典型的には1から10であり、典型的には前記軸方向に沿って等間隔の距離を開けられた、N’個の空洞または軸方向の環状の喉部を含むことができる。
【0017】
典型的には、前記挿入部は粘着材料の層によって前記金属製キャップと一体化させられるが、該挿入部はまた、前記挿入部のネジ切りされたスカートを前記金属製キャップの金属製スカートに熱接合することで前記金属製キャップと一体化させることもでき、少なくとも前記金属製キャップの前記金属製スカートが内部をニスまたは熱可塑性材料の内部層で覆われており、該熱可塑性材料は、前記挿入部の前記プラスチック材料に応じて選択されるものであり、前記挿入部に熱接合するのに適している。
好適には、前記金属製キャップの前記内部層は、前記挿入部の前記プラスチック材料を別々の状態で含んでいることで、前記金属製キャップへの前記挿入部の前記熱接合を可能にするようになっている。
【0018】
典型的には、前記第1外部部品は、粘着材料の層によって前記金属製キャップと一体化させられる。
【0019】
本発明の特徴的な実施態様では、前記金属製スカートの上部は複数の放射状の孔を含んでおり、その結果、前記挿入部および前記第1外部部品が前記複数の放射状の孔を介して、熱接合よって一体化することができ、前記挿入部および前記第1外部部品の全体または一部は、前記熱接合を可能にするように選択された化学的性質をしている。
【0020】
前記プラスチック製の挿入部は、好適には連携部品を形成する気密性のジョイントを具備しており、該連携部品は前記挿入部と一体化し、前記頸部の気密性密閉を確保することを目的としている。
瓶の頸部が注入装置または充填防止装置を備えるべきとき、前記挿入部は、好適には密閉体と一体化する。
挿入部は、たとえばプラスチック製の頭部を含み、該頭部は、前記連携ジョイントまたは前記密閉体と協働する少なくとも一つの環状の唇状部を有していることで、前記頸部の気密性密閉を確保するようになっている。
【0021】
もう一つの実施態様では、コックの金属製スカートは、前記第1外部部品用、典型的には前記第1外部部品の下端部用に軸方向の止部を形成する肩部を具備し、前記肩部は前記金属製スカートを、直径のより小さな上部と、直径のより大きな下部に分割している。
【0022】
本発明の多くの変形例において、前記第1外部部品は、コックの金属製スカートに接線方向で接続された下端部を有することで、前記下端部および前記金属製スカートが典型的には同じ直径を呈して途絶えることなく接続されるようになっている。
【0023】
本発明による複合打栓キャップは「注入装置」と呼ばれる、前記液体の流れを容易にすることを目的とした装置を具備することができ、前記注入装置が、典型的には前記挿入部の軸方向の放射体に摩擦接触することで、前記複合打栓キャップに取り外し可能な形で一体化することに適した柔軟で環状の唇状部、および、典型的には少なくとも一つの円形フィンによって前記頸部の内部と協働することに適した内部スカートを有することで、気密的に前記頸部と一体化するようになっている。
【0024】
また、本発明による複合打栓キャップは、「充填防止装置」と呼ばれる、前記頸部によって前記瓶のあらゆる不正な充填を防止することを目的とした装置を具備することができ、前記充填防止装置は、前記複合打栓キャップへの可逆的な一体化手段を備えていることで、充填防止装置が打栓操作時に頸部に固定され、複合打栓キャップが開栓回転されるときに前記頸部に固定されたままとなるようになっている。
特徴的な一実施態様では、この装置はガラス製の止リング状部に不可逆的に直接固定することができる。この場合、頸部の外部ネジ山はガラス製の止リング状部にではなく、頸部に不可逆的に固定されたこの充填防止装置の上部に位置し、この上部は、ネジ切りされた挿入部と相補的な閉栓用のネジ山を有している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
すべての図面は本発明に関わるものである。反する指示がなければ、すべての図面は複合キャップ(1)の軸方向(10)にしたがった軸方向の断面図である。
これらの図面において、キャップ(1)のいくつかの部品は明瞭さのために描かれていない。
【0026】
図1aおよび図1bは本発明による複合キャップの第1の例を示しており、該例において、円筒形部品(6’)が、固定的に金属製キャップ(3)の金属製スカート(31)の下部(34)と一体化する固定部品(60)となっていることで、嵌込用の環状区域(36)を自由にするようになっている。
図1aは、キャップの嵌込前の、頸部(2)に置かれたキャップ(1)を示している。
図1bは、嵌込後のキャップ(1)を示しており、このとき前記スカート(31)は、嵌込ローラーによる径方向の圧迫によって形成された、嵌込まれた環状区域(36’)を含んでおり、前記圧迫は図1bでは径方向の矢印によって示されている。
【0027】
図2a〜図3dは、一つの変形例を示しており、該変形例において、円筒形部品(6’)は、軸方向に可動的に、金属製キャップ(3)の金属製スカート(31)の下部(34)と一体化する可動部品(61)である。
図2aは、キャップ(1)の図であり、円筒形部品(6’)は「高位置」と呼ばれる位置にある。
図2bは、嵌込むべき頸部(2)に置かれた図2aのキャップ(1)を示している。
図2cは、金属製スカート(31)を嵌込んだ後の図2bのキャップ(1)を示しており、嵌込用の前記環状区域(36)が見えるように、前記円筒形部品(6’)を低部に向かって動かし、「低位置」と呼ばれる位置に移動させた後の環状区域(36’)の形成を示している。
図2dは、前記円筒形部品(6’)を上に向かって動かし、高位置と呼ばれる位置に移動させることで、可動の円筒形部品(6’、61)の上部が嵌込まれた環状区域(36’)を覆うようにした後の、図2cのキャップ(1)を示している。
図3aは、キャップ(1)の上部(19)の開栓回転による最初の開封の前における、図2dにあるような頸部(2)に嵌込まれたキャップ(1)を示しており、前記開栓回転はキャップ(1)の上に描かれた矢印によって示されている。
図3bは、開栓回転によって分離された上部(19)を示しているのに対し、図3cは頸部(2)と一体化したままの下部(19’)を示している。
図3dは、図3bに類似し、キャップのもう一つの変形例を示すものであるが、該変形例において、脆弱ライン(330)が、前記第1外部部品(5)の下端部(55)のよってではなく、前記第2外部部品(6)の上端部(62)によって覆われている。
【0028】
図4は頸部(2)の側面図であり、該頸部に、図2a〜図3dに示したものと同じタイプのキャップ(1)が嵌込まれており、高位置に示された前記第2外部部品(6)は、典型的には透明な上部(63)を含んでいることで、前記脆弱ライン(330)の視覚的確認が可能になっており、前記上部は、前記第2外部部品(6)を偶発的に把持するのを容易にする二つの環状リブ(630)を含んでいる。
【0029】
図5は、図2a〜図3dおよび図4に示したものと同じタイプのキャップの例を示しており、この場合、複数の係合用の足を具備する係合用の軸方向の放射体(45)によって前記挿入部(4)と一時的に一体化する注入装置(9)が含まれており、前記注入装置(9)が、その上部に柔軟な環状の唇状部(90)と、頸部(2)に戻ることに適し、また、複数のフィン(910)によって気密的に前記頸部(2)に力で組み込まれることに適した内部スカート(91)とを具備しており、該フィンの径方向の高さが、軸に対するそれらの端部の半径距離が頸部の内径より大きくなるようになっている。
ここでは、これらのフィンは概略的に示されており、頸部のガラスの中にめり込んでおり、上部に向かって傾いていない。
【0030】
図6a〜図6cにおいて、注入装置(9)は、前記キャップ(1)が垂直位置にあるとき、下方の円形唇状部上に留まるようになっているボール(94)を収納するのに適した内部ケース(92)を具備した充填防止手段を含んだ注入装置(9’)であり、それにより、前記円形唇状部(93)によって画定される中央孔は密閉するが、瓶が十分に傾けられたとき、瓶の内容物を通過させるようになっている。
【0031】
図5の注入装置(9)の場合のように、スカート(91)は上端部に外部の径方向の放射体を具備しており、該放射体は、頸部(2)の口べり(22)に対する、前記注入装置の軸方向の停止用止部(911)を形成している。
図6aは、頸部(2)に嵌込まれたキャップの軸方向の左方断面図である。
図6bは、注入装置(9’)の断面図である。
図6cは、注入装置(9’)の側面図である。
【0032】
図7aおよび図7bは、もう一つのキャップ(1)の場合を示しており、該キャップはやはり図2a〜図3c、図4、図5および図6a〜図6cのものと同じタイプであり、充填防止装置(8)を具備している。
図7aは、左半分では図4に類似した側面図を示しており、右半分では、前記充填防止装置(8)を備えた前記キャップ(1)の軸方向の断面図を示している。
図7bは、頸部(2)にロックされたキャップを示している。
図7cは、前記挿入部(4)のスカート(41、41’)の内部に形成された放射状の圧迫リング(46)により、ジョイント(7)の外周(70)を径方向に圧迫することによる頸部(2)の気密打栓を示している。
【0033】
図8aおよび図8bは、前記外部部品(5)が非重厚部品(5’’)、つまり、内部を空洞にされた部品であるその他の実施態様を示している。
非重厚部品(5’’)は、より小さな直径をした下部を具備し、金属製スカート(31)に接線方向で接合するように移動する下端部(55)を有する。
図8bでは、金属製キャップ(3)は、金属製スカート(31)が肩部(310)を具備した金属製キャップ(3’)であり、該肩部は、前記外部部品(5、5’’)用、典型的には前記外部部品(5、5’’)の下端部(55)用の軸方向の止部を形成している。
【0034】
図9b〜図9eは、前記第1外部部品(5)の形状に関するさまざまな変形例の平面図である。
図9aは、複合キャップの上部を断面図で示している。
図9bでは、第1外部部品(5)は円形であり、円形の外部区域を有している。
図9cでは、第1外部部品の外周部は、軸方向に直角な横平面において、閉じた湾曲Cによって画定された区域を有しており、該湾曲の極座標における表示は、前記湾曲Cの各地点が、前記角方向θにしたがって変動する距離R=f(θ)にあり、その結果、前記外周部が前記軸方向に対して回転包装面を有していないことを示している。
場合によっては、図9cに示された第1外部部品は、前記軸方向を含んだ長手平面中に主方向を有している。
外部部品の外周部は、軸方向に直角な横平面において、輪郭の主軸が前記主方向に対応する楕円形の輪郭によって画定された区域を有する。
図9dおよび図9eは、図9bの変形例であり、該変形例によると、前記第1外部スカート(52)は、図9dに示したような複数の軸方向の溝部(53)、または、図9eに示したような軸方向のリブ(53’)を具備している。
【0035】
実施例は以下の表にまとめることができる。
【0036】
【表1】

【0037】
プラスチック材料で成形される部品はPP(ポリプロピレン)またはPE(ポリエチレン)で製造した。
また、これらの同一部品をPA(ポリアロマー)またはPET(ポリエチレンテレフタレート)でも製造した。
また、第2外部部品(6)として、浮き出し模様のついた表面を備える金属管の一部も用いた。
【0038】
キャップ(1)のタイプに応じて、前記キャップ(1)のさまざまな部品を、明細書で指示したように、あるいはそれ自体で自明の仕方で組み立てた。
たとえば、とりわけ粘着層によって一体化させることが可能な金属製キャップ(3)、挿入部(4)および前記第1外部部品(5)が対象であるとき、該部品群を一体化させるために、とりわけ回転一体化するように固定するように組み立てた。
あるいは、前記第2外部部品(6)が特に対象となるとき、部品の軸方向の嵌合またはロックによって組み立てた。
【0039】
装飾のタイプに応じて、前記第1外部部品(5)および前記第2外部部品(6)は、いったん前記キャップ(1)を形成した後、組み立て前あるいは組み立て後に装飾を行った。
【0040】
ここでは、図5に示した実施例3について詳細に説明することにするが、このキャップは、その他の図面についての詳述、および/または、参照となることができる本発明に共通する特徴を有する。
【0041】
この実施例の複合打栓キャップ1は、注入装置9を具備し、該注入装置はその上部に、柔軟な環状の唇状部90と、頸部2にめり込む複数のフィン910によって気密的に前記頸部に力で組み込むことに適した内部スカート91とを含んでいる。
【0042】
複合打栓キャップ1は、頸部を中心に金属製キャップの嵌込区域(36)を含んでいる金属製スカート31を備えた金属製キャップ3(または「コック」)(図5は止リング状部21の肩部210の36’に嵌込まれたスカート31を示している)と、前記複合打栓キャップの最初の開封手段として用いられる、脆弱ライン330とを含んでいる。
【0043】
複合打栓キャップ1は、コック3の上部32と一体化するプラスチック製の挿入部4を具備し、前記挿入部は、気密性の頭部40と、内部をネジ切りされ、ここでは特徴的に薄く、軸方向の高さがHI<HCであるスカート41’とを含んでいる。
【0044】
複合打栓キャップ1は、金属製キャップ3に組み込まれた第1外部部品5を具備し、該外部部品は、DP>DMの平均直径をした把持用外周部50を有することで、前記複合打栓キャップが前記頸部を密閉しているとき、前記外部部品の手動回転によって、前記金属製キャップおよび前記挿入部の回転を引き起こし、したがって、前記複合打栓キャップの開栓回転と前記頸部の開封を可能にするようになっている。
【0045】
複合打栓キャップ1は、金属製スカート31に組み込まれた第2外部部品6を具備することで、前記金属製キャップの低部35を覆い隠すようになっている。
この第2外部部品6は、可動部品61であり、該可動部品は軸方向に移動し、金属製スカート31に対して、所定の安定した二つの位置、すなわち、可動部品61がコックの金属製スカートの嵌込用の区域である環状区域をアクセス自由にする低位置と、前記可動部品61が、嵌込後に第1外部部品5に向かって軸方向に戻り、前記金属製スカートの少なくとも嵌込まれた区域36’を覆う高位置を有している。
可動部品61は、高位置において、コック3の金属製スカート31の低部35と一体化することで、前記複合打栓キャップ1の開栓回転後に頸部2と一体化したままとなるようになっている。
【0046】
第2可動外部部品61のために用いられる位置決定手段18は、前記可動部品によって担持される軸方向のブロック手段64および631と、金属製スカート31によって担持される軸方向のブロック手段311および312との協働を利用する。
この位置決定手段は、高低いずれかの位置から他方の位置への可逆的な通過を確保するために、可逆的なロック手段を形成することもできる。
しかし、ここでは、位置決定手段18は、前記第2可動外部部品61が、コックの金属製スカートを嵌込むべき区域に嵌込用の器具が簡単にアクセスできるようにするために低位置に移動維持された後、高位置に置かれ、この高位置でブロックされたまま維持されることで、嵌込まれた区域36’へのアクセスを防止するようになっている。
【0047】
図5に示しているように、第2外部部品61は、軸方向のブロック手段64および311の協働によって高位置に維持される。
該第2外部部品は、軸方向のブロック手段631および312の協働によって低位置に維持される。
低位置用に用いられる軸方向のブロック手段によって、前記第2外部部品61は、キャップが頸部にまだ嵌込まれていないときに、コック3の金属製スカート31と一体化したままとなることができる。
図5は、金属製スカート31が嵌込区域36あるいは嵌込まれた区域36’のちょうど真下に、第1環状リング37を担持することを示しており、該リングの二つの傾斜部311および312はロック手段としての役割を果たし、第1傾斜部311は、高位置において可動部品61の唇状部64に対する不可逆的なロック用止部として、第2傾斜部312は、低位置において前記可動部品61の上端部にある引き込み式の斜めの隔壁631に対して可逆的なロック用止部としての役割を果たす。
【0048】
第1外部部品5がコック3の上部32と一体化したままであり、第2外部部品61が金属製スカート31の低部35と一体化したままで、複合打栓キャップの開栓回転を行うことができ、該複合打栓キャップ自体も、該キャップが嵌込まれている止リング状部21と一体化している。
【0049】
第2外部部品61は、ポリオレフィン製であり、典型的にはポリプロピレンである。
該外部部品は、その上部63を不透明化(金属被覆、ラッカー塗布、装飾の取付けなど)されておらず、その結果、該上部は透明であり、前記第2可動外部部品61が高位置にあるとき、脆弱ライン330を視覚することができる。
変形例において、上部63の透明性を向上させるために、第2外部部品61は結晶ポリスチレン製である。
上部63は、環状リブ630を具備しており、該リブによって第2外部部品61の把持が容易になる。
【0050】
第2外部部品61は、嵌込ローラーまたは嵌込用のその他の器具がキャップのその他の部分に干渉せずに止リング状部21の肩部210に達するようにするため十分に広くなっている嵌込区域へのアクセスを許すために、第2外部部品は低位置に達するためかなりの距離をスライドする必要がある。
この距離は、典型的には5mm〜15mmである。
図2cで確認できるように、低位置は、瓶の頸部2に接している第2外部部品61の下端部611の最下方端部と対応することができ、該頸部はこの場所で円錐形である。
この場合、第2外部部品61は円筒形のスリーブの形状をしているため、金属製スカート31の低部35の直径に比べて典型的には1mm大きい内径を有することになる。
好適には、前記金属製スカート31は、径方向の高さが典型的には0.5mmに等しい第2環状リング38を備え、該リングによって、第2外部部品61は中心に寄せられたまま軸10に沿ってスライドすることができる。
【0051】
この実施例3(図5)の複合打栓キャップは、液体の流れを容易にすることを目的とした注入装置9を具備しており、該注入装置は柔軟な環状の唇状部90を具備し、該唇状部は、挿入部4により、挿入部4と一体化した密閉体47の軸方向の放射体45に摩擦接触することで、複合打栓キャップ1に取り外し可能な形で一体化することに適している。
また、この注入装置9は内部スカート91も具備し、該内部スカートは、少なくとも一つの円形のフィン910によって頸部2の内部と協働することに適していることで、気密的に頸部2と一体化するようになっている。
フィン910は、ここでは概略的に示しており、ガラスの中にめり込んでおり、上に向かって傾いていない。
【0052】
また、実施例4(図6a〜図6c)のキャップにも、充填防止装置の機能も果たす注入装置9’がある。
また、該注入装置は柔軟な環状の唇状部90も備え、該唇状部は挿入部4と一体化させることができる。
また、該注入装置は内部スカート91も具備し、該内部スカートは複数の円形のフィン910によって頸部2の内部と協働し、該フィンは、装置を力で頸部の中に挿入することで変形している(図6a)。
【0053】
気密性の打栓は、頸部の口べり22への柔軟な環状の唇状部90の固着を引き起こす密閉体47の環状の唇状部470の作用によって確保される。
【0054】
実施例4および5(図6および図7)の複合打栓キャップは、充填防止装置8および9’を有している。
【0055】
充填防止装置8および9’は、頸部2によって、あらゆる瓶の不正な充填を防止することを目的としている。該充填防止装置は複合打栓キャップ1と一体化しており、つまり、
−装置8は、該装置を挿入部4に締め付けることを可能にするネジ切りされた部分を具備しており(この場合、複合打栓キャップの回転締め付けはガラス製の止リング状部上では行われない、頸部の外部ネジ山20’は、不可逆的に頸部に固定された装置8に属している)、
−実施例3と同様に注入装置の機能も有する装置9’は、挿入部4と一体化する密閉体47の軸方向の放射体45に摩擦接触させる手段によって挿入部4に結合されている。
【0056】
これらの装置は、打栓操作の際には頸部2に固定され、前記複合打栓キャップ1が回転開栓されるときにも前記頸部に固定されたままである。
【0057】
実施例5の充填防止装置8は、
a)挿入部4のネジ切りされたスカート41と協働することに適したネジ切りされたリング800を具備する、上部部品と呼ばれる部品80と、
b)ガラス製の止リング状部21と協働することに適した係合用スカート810と、下方孔812を含むケース811を形成する内壁を具備した、下部部品と呼ばれる部品81と、
c)ここではボール820である、前記ケースの中を移動し、前記複合打栓キャップ1が垂直位置にあるとき重力によって前記下方孔812を密閉して、リターン防止手段を形成することに適した可動要素82を具備している。
【0058】
前記充填防止装置8において、
a)前記上部部品80は、上方網状部801を含み、
b)前記下部部品81は、液体の通過を可能にする側面孔を備えた天井部813を含んでいる。
【0059】
また、前記充填防止装置8は、保護部品83、典型的には金属メッキの部分83’を含んでおり、該保護部品が上方網状部801と天井部813との間に収納されていることで、前記瓶の外への液体の通常の流れは可能なまま、前記可動要素82(ボール820)に到達し移動させようとするあらゆる試みに対する障害物を形成するようになっている。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1a】実施例1について、キャップの嵌込前に、頸部に置かれたキャップを示す図である。
【図1b】実施例1について、嵌込後のキャップを示す図である。
【図2】実施例2について、aは円筒形部品が「高位置」と呼ばれる位置にあるキャップの図、bは嵌込むべき頸部に置かれたaのキャップを示す図、cは環状区域を形成した後のbのキャップを示す図、dは可動の円筒形部品の上部が嵌込まれた環状区域を覆うようにした後のcのキャップを示す図である。
【図3】実施例2について、aは図2dにあるような頸部に嵌込まれたキャップを示す図、bは開栓回転によって隔てられた上部を示す図、cは頸部と一体化したままの下部を示す図、dは脆弱ラインが第2外部部品の上端部によって覆われているキャップの変形例を示す図である。
【図4】頸部の側面図である。
【図5】実施例3について、挿入部と一時的に一体化する注入装置が含まれているキャップを示す図である。
【図6】実施例4について、aは頸部に嵌込まれたキャップの軸方向の左方断面図、bは注入装置の断面図、cは注入装置の側面図である。
【図7】実施例5について、aは左半分では図4に類似した側面図を示しつつ、右半分では前記充填防止装置を備えた前記キャップの軸方向断面図を示す図、bは頸部にロックされたキャップを示す図、cは頸部の気密性の打栓を示す図である。
【図8】aは外部部品が非重厚的部品である実施態様を示す図、外部部品が非重厚的部品である実施態様を示す図である。
【図9】aは複合キャップの上部を断面で示す図、bは第1外部部品が円形であり円形の外部区域を有することを示す図、cは閉じた湾曲Cによって画定された区域を有することを示す図、dは前記第1外部スカートが複数の軸方向の溝部を具備する変形例を示す図、eは前記第1外部スカートが複数の軸方向のリブを具備する変形例を示す図である。
【符号の説明】
【0061】
1 複合打栓キャップ
2 瓶の頸部
3 金属製キャップ
4 挿入部
5 第1外部部品
6 第2外部部品
7 気密性のジョイント
8 充填防止装置
9 注入装置
10 軸方向
12 開封手段
18 位置決定手段
20 外部ネジ山
21 止リング状部
22 口べり
30 金属製頭部
31 金属製スカート
32 金属製キャップの上部
34 下部
35 低部
36 嵌込区域
37 第1環状リング
38 第2環状リング
40 頭部
41 スカート
47 密閉体
50 把持用外周部
51 外側頭部
52 第1外部スカート
53 軸方向の溝部
55 下端部
60 固定部品
61 第2外部部品
62 可動部品の上端部
63 透明な上部
80 上部部品
81 下部部品
82 可動要素
83 保護部品
90 環状の唇状部
91 内部スカート
92 内部ケース
93 円形唇状部
94 ボール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
瓶の頸部(2)を密閉することを目的とした複合打栓キャップ(1)であり、
前記頸部(2)が、ガラス製の止リング状部(21)と外部ネジ山(20)とを含み、
前記複合打栓キャップ(1)が、
軸方向(10)に沿って高さHを有し、
a)金属製頭部(30)と金属製スカート(31)とを備えた、軸方向の高さがHC<H、平均直径がDMである金属製キャップ(3)であり、前記金属製キャップの嵌め込み区域(36)と前記複合打栓キャップ(1)の最初の開封手段(12)とを具備し、前記複合打栓キャップ(1)が、前記頸部(2)の最初の開封時に開栓回転されたときに、前記金属製スカート(31)の低部(35)が、前記頸部(2)と一体化したままである金属製キャップと、
b)前記金属製キャップ(3)の上部(32)と一体化するプラスチック製の挿入部(4)であり、頭部(40)と、軸方向の高さがHI<HCであり、内部をネジ切りされたスカート(41)とを具備した挿入部と、
c)前記金属製キャップ(3)に組み込まれた少なくとも一つの第1外部部品(5)であり、前記第1外部部品(5)が、平均直径DP>DMの少なくとも一つの把持用外周部(50)を有することで、前記複合打栓キャップ(1)が前記頸部(2)を密閉しているとき、前記外部部品(5)の手動の回転によって前記金属製キャップ(3)および前記挿入部(4)の回転が引き起こされ、したがって、前記複合打栓キャップ(1)の開栓回転と前記頸部(2)の開封が可能となる外部部品とを具備し、
前記金属製スカート(31)に組み込まれた第2外部部品(6)も具備することで、前記金属製キャップの低部(35)を覆い隠すようになっていることを特徴とする、複合打栓キャップ。
【請求項2】
前記第2外部部品(6)が、DPとDMの間に含まれる外径DSの円筒形部品(6’)を形成し、その内径がおよそDMである、請求項1に記載の複合打栓キャップ。
【請求項3】
前記第2外部部品(6)が、前記金属製スカート(31)の前記低部(35)と協働することで、
前記第2外部部品(6)が、前記頸部(2)の前記最初の開封時に前記低部(35)と軸方向に一体化したままである、請求項1または請求項2に記載の複合打栓キャップ。
【請求項4】
前記第2外部部品(6、6’)が、金属製キャップ(3)の下部(34)に固定され、
該下部の軸方向の高さHSが、前記低部(35)の高さHBの少なくとも2分の1に等しくなっていることで、打栓操作を可能にしながら前記低部(35)の主要部分を覆うようになっており、
前記外部部品が、前記金属製スカート(31)の前記嵌込区域(36)への自由なアクセスを許す固定部品(60)である、請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載の複合打栓キャップ。
【請求項5】
前記外部部品(6、6’)が、可動部品(61)であり、
該可動部品が軸方向に移動し、前記金属製スカート(31)に対して、位置決定手段(18)による所定の安定した二つの位置、すなわち、前記可動部品が前記金属製スカート(31)の前記嵌込区域(36)をアクセス自由にする低位置と呼ばれる位置と、前記可動部品(61)が嵌込後に前記第1外部部品(5)に向かって軸方向に戻り、前記金属製スカート(31)の少なくとも嵌込まれた区域(36’)を覆うようになっている高位置と呼ばれる位置を有し、
前記可動部品(61)が、高位置において前記低部(35)と協働することで、前記複合打栓キャップ(1)の開栓回転後に前記頸部(2)と一体化したままになるようになっている、請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載の複合打栓キャップ。
【請求項6】
前記位置決定手段(18)が、前記可動部品(61)によって担持された軸方向のブロック手段(64、631)と、前記金属製スカート(31)によって担持された軸方向のブロック手段(311、312)との軸方向の協働を含んでいる、請求項5に記載の複合打栓キャップ。
【請求項7】
前記位置決定手段(18)が、可逆的なロック手段を含むまたは形成することで、高低いずれかの位置から他方の位置への可逆的な通過を確保するようになっている、請求項5または請求項6に記載の複合打栓キャップ。
【請求項8】
前記金属製スカート(31)が、嵌込区域(36)または嵌込まれた区域(36’)の真下に第1環状リング(37)を担持し、
該環状リングの二つの傾斜部(311)および(312)が、ロック手段の役割を果たし、
第1傾斜部(311)が、高位置において前記可動部品(61)のパッキン(64)に対する可逆的なロック用の止部の役割を果たし、
第2傾斜部(312)が、低位置において前記可動部品(61)の上端部の引き込み式になった斜めの隔壁(631)に対する可逆的なロック用の止部の役割を果たす、請求項5〜請求項7のいずれか一つに記載の複合打栓キャップ。
【請求項9】
前記金属製スカート(31)が、0.5mmに等しい径方向の高さをした第2環状リング(38)を備え、
該環状リングによって、第2外部部品(61)が中心に寄せられたまま軸(10)に沿ってスライドすることが可能になっている、請求項5〜請求項8のいずれか一つに記載の複合打栓キャップ。
【請求項10】
前記第2外部部品(6、6’)が、プラスチック材料、金属、金属化プラスチック材料の中から選択される材料製である、請求項1〜請求項9のいずれか一つに記載の複合打栓キャップ。
【請求項11】
前記第2外部部品(6、6’)が、少なくとも一つの透明区域である透明な上部(63)を具備していることで、脆弱ラインまたはブリッジ・ライン(330)が見えるようにし、したがって前記頸部(2)の前記最初の開封が見えるようになっている、請求項1〜請求項10のいずれか一つに記載の複合打栓キャップ。
【請求項12】
前記金属製スカート(31)が、打栓操作と呼ばれる操作時に前記止リング状部(21)の下方肩部(210)の下に嵌込まれるようになった下部(34)と、少なくとも一つの脆弱ライン(330)を含む中間部分(33)とを具備することで、前記最初の開封手段を形成するようになっており、
前記脆弱ライン(330)の破断によって、前記頸部(2)の前記最初の開封を検出することが可能になっている、請求項1〜請求項11のいずれか一つに記載の複合打栓キャップ。
【請求項13】
前記第1外部部品(5)が、把持用外周部(50)を形成する第1外部スカート(52)と、前記金属製頭部(30)の上に配置され直径が最大でもDMに等しい外側頭部(51)とを含んでいる、請求項1〜請求項12のいずれか一つに記載の複合打栓キャップ。
【請求項14】
前記第1外部部品(5)が、金属、プラスチック材料、ガラス、セラミック、耐熱性材料、複合材料、天然材料、圧縮材料または焼結材料、あるいは一つまたは複数のこれらの材料の組み合わせの中から選択される材料製である、請求項1〜請求項13のいずれか一つに記載の複合打栓キャップ。
【請求項15】
前記第1外部部品(5)が、成形鋳型または機械加工および/または材料除去によって形成された重厚部品(5’)であり、
前記重厚部品(5’)が、前記金属製キャップ(3)の前記上部(32)を収納することに適した空洞を含むまたは形成する、請求項14に記載の複合打栓キャップ。
【請求項16】
前記外部部品(5)が、テープ状またはシート状の出発材料から形成された、典型的にはプレスまたは打ち出しによって成形された金属の出発材料から形成された非重厚部品(5’’)である、請求項14に記載の複合打栓キャップ。
【請求項17】
前記第1外部部品(5)が、前記複合打栓キャップ(1)を重くする手段を形成または含んでいる、請求項1〜請求項16のいずれか一つに記載の複合打栓キャップ。
【請求項18】
前記第1外部部品(5)の前記外周部(50)が、回転包装面を有する、請求項1〜請求項17のいずれか一つに記載の複合打栓キャップ。
【請求項19】
前記外周部(50)が、前記軸方向(10)を含む長手平面の中に主方向(54)を有することで、前記複合打栓キャップ(1)の把持と回転が容易になるようになっている、請求項1〜請求項17のいずれか一つに記載の複合打栓キャップ。
【請求項20】
前記外周部(50)が、軸方向に直角な横平面において楕円形の輪郭で画定された区域を有し、
該区域の主軸が、前記主方向に対応している、請求項19に記載の複合打栓キャップ。
【請求項21】
Nが3〜18であるとき、前記外周部(50)がN個の軸方向の空洞または軸方向の溝部(53)を含み、
該空洞または軸が、360度/Nだけ角度間隔を開けられていることで、前記複合打栓キャップ(1)の把持と回転を容易にするようになっている、請求項1〜請求項20のいずれか一つに記載の複合打栓キャップ。
【請求項22】
N’が1〜10であるとき、前記外周部(50)がN’個の空洞または軸方向のリブ(53’)を含み、該空洞またはリブが典型的には前記軸方向にしたがって等間隔で距離を開けられていることで、前記複合打栓キャップ(1)の把持が容易になるようになっている、請求項1〜請求項21のいずれか一つに記載の複合打栓キャップ。
【請求項23】
前記挿入部(4)が、粘着材料の層によって前記金属製キャップ(3)と一体化させられている、請求項1〜請求項22のいずれか一つに記載の複合打栓キャップ。
【請求項24】
前記挿入部(4)が、前記挿入部(4)のネジ切りされたスカート(41)を前記金属製キャップ(3)の金属製スカート(31)に熱接合することで前記金属製キャップ(3)と一体化させられ、
前記金属製キャップ(3)の少なくとも前記金属製スカート(31)が、内部を、前記挿入部(4)の前記プラスチック材料にて選択され、また前記挿入部(4)に熱接合することに適したニスまたは熱可塑性の材料による内部層に覆われている、請求項1〜請求項22のいずれか一つに記載の複合打栓キャップ。
【請求項25】
前記金属製キャップ(3)の前記内部層が、分割された状態で、前記挿入部(4)の前記プラスチック材料を含んでいることで、前記金属製キャップ(3)の中への前記挿入部(4)の前記熱接合を可能にするようになっている、請求項24に記載の複合打栓キャップ。
【請求項26】
前記第1外部部品(5、5’、5’’)が、粘着材料の層によって前記金属製キャップ(3)と一体化させられている、請求項1〜請求項25のいずれか一つに記載の複合打栓キャップ。
【請求項27】
前記金属製スカート(31)の前記上部(32)が複数の径方向の孔を含み、また、前記挿入部(4)および前記第1外部部品(5、5’、5’’)が前記径方向の複数の孔を介して熱接合によって一体化させられ、前記挿入部(4)と前記第1外部部品(5、5’、5’’)の全部または一部が、前記熱接合を可能にするように選択された化学的性質である、請求項1〜請求項25のいずれか一つに記載の複合打栓キャップ。
【請求項28】
プラスチック製の前記挿入部(4)が環状の唇状部(46、470)を備えた頭部(40)を具備する、請求項1〜請求項27のいずれか一つに記載の複合打栓キャップ。
【請求項29】
プラスチック製の前記挿入部(4)の前記頭部が、気密性のジョイント(7)を具備し、
前記環状の唇状部(46)が、前記ジョイントの外周を径方向に圧迫するリングの役割を果たすことで、前記頸部の前記気密性密閉を確保するようになっている、請求項28に記載の複合打栓キャップ。
【請求項30】
プラスチック製の前記挿入部(4)の前記頭部が、前記環状の唇状部(470)を備えた密閉体(47)を具備する、請求項28に記載の複合打栓キャップ。
【請求項31】
前記金属製スカート(31)が、肩部(310)を含み、
該肩部が、前記外部部品(5、5’、5’’)、典型的には前記第1外部部品(5、5’、5’’)の下端部(55)に対する軸方向の止部を形成し、
前記肩部(310)が、前記金属製スカート(31)を、直径がより小さい上部と直径がより大きい下部に分割する、請求項1〜請求項30のいずれか一つに記載の複合打栓キャップ。
【請求項32】
前記第1外部部品(5)が、前記金属製スカート(31)に接線方向で接合された下端部(55)を有することで、前記下端部(55)と前記金属製スカート(31)が途絶えることなく接合され、典型的には同一の直径を有している、請求項1〜請求項31のいずれか一つに記載の複合打栓キャップ。
【請求項33】
前記頸部(2)によって前記瓶のあらゆる不正な充填を防止することを目的とした充填防止装置(8)を具備し、
前記装置(8)が、取り外し可能な形で前記複合打栓キャップ(1)と一体化していることで、打栓操作時に、前記装置(8)が前記頸部(2)に固定され、前記複合打栓キャップ(1)が開栓回転されたときにも前記頸部に固定されたままとなるようになっている、請求項1〜請求項32のいずれか一つに記載の複合打栓キャップ。
【請求項34】
前記充填防止装置(8)が、
a)前記挿入部(4)の前記ネジ切りされたスカート(41)と協働することに適したネジ切りされたリング状部(800)を含む、上部部品(80)と、
b)ガラス製の前記止リング状部(21)と協働することに適した係合用スカート(810)と、下方孔(812)を含んだケース(811)を形成する内壁を含んでいる、下部部品(81)と、
c)ボール(820)であり、前記ケース内を移動することと、前記複合打栓キャップ(1)が垂直位置にあるときに、復帰防止手段を形成するように、重力によって前記下方孔(812)を密閉することに適した可動要素(82)、
を含んでいる、請求項33に記載の複合打栓キャップ。
【請求項35】
a)前記上部部品(80)が、上方網状部(801)を含み、
b)前記下部部品(81)が、前記液体の通過を可能にする側面孔を備えた天井部(813)を含む、
請求項34に記載の複合打栓キャップ。
【請求項36】
前記充填防止装置(8)が、保護部品(83)、典型的には、前記上方網状部(801)と前記天井部(813)との間に収納された金属板部分(83’)を具備していることで、前記瓶の外への前記液体の通常の流れは可能なまま、前記可動要素(82、820)に達し、該要素を移動させようとするあらゆる試みに対する障害物を形成するようになっている、請求項35に記載の複合打栓キャップ。
【請求項37】
前記液体の流れを容易にすることを目的とした注入装置(9)を具備し、
前記注入装置(9)が、前記複合打栓キャップ(1)に取り外し可能な形で一体化することに適した柔軟な環状の唇状部(90)と、少なくとも一つの円形フィン(910)によって前記頸部(2)の内部と協働することに適した内部スカート(91)とを具備することで、気密的に前記頸部(2)と一体化するようになっている、請求項1〜請求項32のいずれか一つに記載の複合打栓キャップ。

【図1a】
image rotate

【図1b】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公表番号】特表2009−516627(P2009−516627A)
【公表日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−541789(P2008−541789)
【出願日】平成18年11月22日(2006.11.22)
【国際出願番号】PCT/FR2006/002567
【国際公開番号】WO2007/060325
【国際公開日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【出願人】(508153383)
【氏名又は名称原語表記】ALCAN PACKAGING CAPSULES
【Fターム(参考)】