説明

複数のユーザテレビジョン機器装置を有する協同テレビジョンアプリケーションシステム

【課題】協同対話式テレビジョンアプリケーションシステムが提供される。
【解決手段】ユーザテレビジョン機器装置は、協同対話式テレビジョンアプリケーションでプログラムされる。アプリケーションは、他の装置も協同アプリケーションテレビジョンアプリケーションを実行している状態で、このアプリケーションがシステム内で実行されているかを決定する。他の装置が協同テレビアプリケーションを実行する場合、システム機能性は装置間で動的に分割される。装置が機能を行う担当であるときに、システム機能は取り除かれるか、装置上でリソースが使用禁止にされ得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はビデオシステムに関し、より詳細には、ユーザテレビジョン機器装置間でシステム機能性の調整を提供する対話式テレビジョンアプリケーションシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、テレビジョンはテレビジョンプログラミングおよび広告を提供するために用いられている。より近年には、他の目的のためにテレビジョンを用いることを可能にする対話式テレビジョンアプリケーションが開発されている。例えば、一つのアプリケーションは、対話式プログラムガイドである。対話式プログラムガイドによって、リモートコントロールを用いてユーザがテレビジョンプログラム一覧間をナビゲートすることが可能になる。代表的なプログラムガイド表示において、テレビジョン一覧は複数の組織化基準による一覧のサブセットに組織化され、様々な方法で分類される。対話式テレビジョンアプリケーションは、インターネットブラウジング、ホームショッピングおよび幅広い範囲の他の用途を提供するためにも開発されている。
【0003】
アナログおよびディジタルケーブルテレビジョンセットトップボックス上で実行される対話式テレビジョンアプリケーションが利用可能である。対話式テレビジョンアプリケーションは、テレビジョンなどのアナログ消費者電子装置上でも利用可能である。ディジタル地上放送テレビジョンの出現と共に、対話式テレビジョンアプリケーションがディジタルテレビジョン、アナログテレビジョンに取り付けられるディジタル受信器および適した処理回路を有するアナログテレビジョン受信器のために利用可能になることが予期される。
【0004】
多くの家庭が、ケーブルオペレータからそれらの家庭の放送テレビジョン信号を受け取る。これらの消費者は、対話式プログラムガイド、インタネットアクセス、ホームショッピングなどの対話式テレビジョンアプリケーションを提供するディジタルケーブルセットトップ受信器を賃借または購入し得る。これらの消費者は、高解像度テレビジョンなどのディジタルテレビジョンまたはディジタル送信を従来のテレビジョンのためにアナログに変換するディジタルテレビジョン受信器も購入し得る。ディジタルテレビジョンおよびディジタル受信器は対話式テレビジョンアプリケーションを提供することが可能であり得る。あるいは、消費者は、対話式テレビジョンアプリケーションを提供することを可能にする、適した処理回路を有するアナログテレビジョンを購入し得る。
【0005】
このような家庭では、テレビジョン信号が十分な処理電力で複数の装置を通過し、対話式テレビジョンアプリケーションが提供される。同時に動作する複数の同様のアプリケーションを用いると、テレビジョンスクリーンに情報を書き込む試みの競合、潜在的な二重データストリーム、ビデオカセット録画器などの局所装置について競合する制御ストリーム、および他の競合が存在する。
【0006】
アプリケーションの一つが使用禁止にされると、対話式テレビジョンアプリケーションシステムはさらなる無効性を受ける。例えば、一つのアプリケーションのみが実行中であり、このアプリケーションがテレビジョン内にある場合、帯域外データ供給などのケーブル特定リソースへのアクセスを有さない。従って、システムの特徴および機能性は大幅に制限される。一つのアプリケーションのみが実行中であり、このアプリケーションがセットトップボックス内にある場合、テレビジョンのリソースへのアクセスを有さない。例えば、セットトップボックスは、テレビジョンをその最も高い解像度で制御することをアプリケーションに可能にするリソースへのアクセスを有し得ない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、本発明の目的は、対話式テレビジョンアプリケーションシステム中で異なるユーザテレビジョン機器装置間で協同して実行される対話式テレビジョンアプリケーションを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のこの目的および他の目的は、システム内で異なるユーザテレビジョン機器装置間で協同して実行されるアプリケーションを提供する対話式テレビジョンシステムを提供することによって、本発明の原理に従って達成される。
【0009】
アプリケーション情報(例えば、プログラム一覧データ、インターネットリンクおよびウェブページ、ショッピングデータなど)は、メインファシリティ(例えば、衛星アップリンクファシリティ)中のデータソースによって提供され得る。アプリケーション情報は、適切なリンク(例えば、衛星リンク)を介して、複数のテレビジョン配信ファシリティ(例えば、ケーブルシステムヘッドエンド、衛星配信ファシリティまたは放送ファシリティ)に伝送される。テレビジョン配信ファシリティは、協同対話式テレビジョンアプリケーションが実行されるユーザテレビジョン機器にアプリケーション情報(およびテレビジョンプログラミング信号)を配信する。アプリケーション情報は、帯域内ディジタルチャンネルを用いるか、帯域外ディジタル信号を用いるか、または他の適したデータ伝送技術によって、テレビジョンチャンネルの垂直ブランキング間隔内でテレビジョンチャンネル側波帯上で提供され得る。
【0010】
アプリケーション情報を受け取り、処理するためのユーザテレビジョン機器は、複数のユーザテレビジョン機器装置を備え得る。例えば、ユーザテレビジョン機器は、セットトップボックスおよびテレビジョンプログラミングを表示する以外にも様々な機能可能性を提供し得るテレビジョン(例えば、ディジタルテレビジョン、適したディジタル受信器を備えたアナログテレビジョン、または適した処理回路を有するアナログテレビジョン)を含み得る。ユーザテレビジョン機器は、例えば、対話式テレビジョンプログラムガイドアプリケーション、インターネットブラウザ、ホームショッピングアプリケーション、または他の所望のアプリケーションを提供することが可能であり得る。セットトップボックスおよびテレビジョンは、協同アプリケーションでプログラムされる。セットトップボックスおよびテレビジョン上で実施される協同アプリケーションは、各装置のケイパビリティに従って装置間のシステム機能性を調整する。
【0011】
本発明のさらなる特徴、性質および様々な利点は、添付の図面および以下の好ましい実施の形態の詳細な記載からより明らかになる。
例えば、本発明は以下を提供する。
(項目1) 対話式テレビジョンアプリケーション情報が、ユーザテレビジョン機器(22)上で実施される協同対話式テレビジョンアプリケーションによってユーザのために表示されるシステムであって、該システムは、
該協同対話式テレビジョンアプリケーションが実施される該ユーザテレビジョン機器(22)に含まれる複数のユーザテレビジョン機器装置(60)と、
該ユーザテレビジョン機器装置(60)の一つを別の該ユーザテレビジョン機器装置(60)に接続して、該二つの装置間の通信を支持するための通信経路と、
該ユーザテレビジョン機器(22)中の該ユーザテレビジョン機器装置(60)間の該協同対話式テレビジョンアプリケーションのためにシステム機能を分割する手段と、
によって特徴付けられる、システム。
(項目2) 前記協同対話式テレビジョンアプリケーションで前記ユーザテレビジョン機器装置(60)をプログラムする手段をさらに備えた、項目1に記載のシステム。
(項目3) 前記ユーザテレビジョン機器装置(60)は複数のリソースを有し、前記システムは、該システム中の該ユーザテレビジョン機器装置(60)の一つの装置の該リソースによって行われる機能を行う担当であるリソースなしで別の該ユーザテレビジョン機器装置(60)を製造する手段をさらに備えた、項目1に記載のシステム。
(項目4) 前記協同対話式テレビジョンアプリケーションが実行されている前記ユーザテレビジョン機器装置(60)のタイプ、各該ユーザテレビジョン機器装置(60)のケーパビリティ、および前記システム中に存在する他の該ユーザテレビジョン機器装置(60)のタイプから成るグループから選択される一つまたはそれ以上のシステム変数を決定する手段をさらに備える、項目1に記載のシステム。
(項目5) 前記協同対話式テレビジョンアプリケーションの第1の部分が前記ユーザテレビジョン機器装置(60)の第1の1つの装置上で実施され、該協同対話式テレビジョンアプリケーションの第2の部分が該ユーザテレビジョン機器装置(60)の第2の1つの装置上で実施され、該システムが、
該第1の部分および第2の部分が独立して実行されるか、または協同して実行されるかを決定する手段と、
該決定手段によって行われた決定に応答して、該第1および第2のユーザテレビジョン機器装置(60)上で該第1の部分および第2の部分を独立してまたは協同して実行する手段と、
を備えた、項目1に記載のシステム。
(項目6) 前記ユーザテレビジョン機器装置(60)間でデータおよび命令をルートするための手段をさらに備える、項目1に記載のシステム。
(項目7) 前記分割する手段によって前記ユーザテレビジョン機器装置(60)間で分割される前記システム機能が、ユーザインタフェース制御、細流データ供給の収集、帯域内データの収集、データ格納、データ要求、表示制御、チューナ制御、二次格納の制御、インターネットアクセス、画面内画面の生成およびディジタル復号化から成るグループから選択される一つまたはそれ以上のシステム機能である、項目1に記載のシステム。
(項目8) 前記ユーザテレビジョン機器装置(60)は複数のリソースを備え、該システムは、該ユーザテレビジョン機器装置(60)の該リソースが、前記分割手段によって該ユーザテレビジョン機器装置(60)の少なくとも他の一つに対して分割されたシステム機能を行う担当となるとき、該一つのユーザテレビジョン機器装置(60)中の該リソースを使用禁止にする手段をさらに備えた、項目1に記載のシステム。
(項目9) 前記協同対話式テレビジョンアプリケーションでプログラムされた前記ユーザテレビジョン機器装置(60)間でシステム機能を行うためにマスター/スレーブ役割を分割する手段をさらに備えた、項目1に記載のシステム。
(項目10) 前記協同対話式テレビジョンアプリケーションが実施される前記ユーザテレビジョン機器装置(60)の一つは、セットトップボックスである、項目1に記載のシステム。
(項目11) 前記協同対話式テレビジョンアプリケーションが実施される前記ユーザテレビジョン機器装置(60)の一つは、ディジタルテレビジョン受信器である、項目1に記載のシステム。
(項目12) 前記協同対話式テレビジョンアプリケーションが実施される前記ユーザテレビジョン機器装置(60)の一つはテレビジョンである、項目1に記載のシステム。
(項目13) 前記協同対話式テレビジョンアプリケーションは協同対話式テレビジョンプログラムガイドアプリケーションである、項目1に記載のシステム。
(項目14) 前記協同対話式テレビジョンアプリケーションは協同インターネットブラウザである、項目1に記載のシステム。
(項目15) 前記協同対話式テレビジョンアプリケーションは協同ホームショッピングアプリケーションである、項目1に記載のシステム。
(項目16) 対話式テレビジョンアプリケーション情報が、ユーザテレビジョン機器(22)上で実施される協同対話式テレビジョンアプリケーションによってユーザに表示されるシステムであって、該システムは、
該協同対話式テレビジョンアプリケーションの第1の部分が実行される第1のユーザテレビジョン機器装置(60)と、
該協同対話式テレビジョンアプリケーションの第2の部分が実行される第2のユーザテレビジョン機器装置(60)と、
該第1のユーザテレビジョン機器装置(60)と該第2のユーザテレビジョン機器装置(60)とを接続し、該二つの装置間の通信を支持する通信経路(50)と、
によって特徴付けられる、システム。
(項目17) 前記第1および第2のユーザテレビジョン機器装置(60)は、前記協同対話式テレビジョンアプリケーションのためのシステム機能を行うことを担当するリソースを有し、前記システムが、
該第2のユーザテレビジョン機器装置(60)によって行われるシステム機能を行うことを担当する該第1のユーザテレビジョン機器装置(60)の該リソースを使用禁止にする手段、
をさらに備えた、項目16に記載のシステム。
(項目18) 前記第1および第2のユーザテレビジョン機器装置(60)は、前記協同対話式テレビジョンアプリケーションのためのシステム機能を行うことを担当するリソースを各々有し、前記システムが、
該第2のユーザテレビジョン機器装置(60)によって行われるシステム機能を行うことを担当するリソースなしで該第1のユーザテレビジョン機器装置(60)を製造する手段、
をさらに備えた、項目16に記載のシステム。
(項目19) 前記ユーザテレビジョン機器装置(60)は前記協同対話式テレビジョンアプリケーションのためにシステム機能を行うことを担当するリソースを有し、該システムは、一つの該ユーザテレビジョン機器装置(60)のリソースが、前記分割手段によって該ユーザテレビジョン機器装置(60)の少なくとも他の一つに分割されたシステム機能を行うことを担当するとき、該一つのユーザテレビジョン機器装置(60)中の該リソースを使用禁止にする手段をさらに備えた、項目16に記載のシステム。
(項目20) 前記第1のユーザテレビジョン機器装置(60)はセットトップボックスである、項目16に記載のシステム。
(項目21) 前記第1のユーザテレビジョン機器装置(60)はディジタルテレビジョン受信器である、項目16に記載のシステム。
(項目22) 前記第1のユーザテレビジョン機器装置(60)はテレビジョンである、項目16に記載のシステム。
(項目23) 前記協同対話式テレビジョンアプリケーションは協同対話式テレビジョンプログラムガイドアプリケーションである、項目16に記載のシステム。
(項目24) 前記協同対話式テレビジョンアプリケーションは協同インターネットブラウザである、項目16に記載のシステム。
(項目25) 前記協同対話式テレビジョンアプリケーションは協同ホームショッピングアプリケーションである、項目16に記載のシステム。
(項目26) テレビジョン番組アプリケーション情報が、ユーザテレビジョン機器(22)上で実施される協同対話式テレビジョンアプリケーションによってユーザに表示されるシステムであって、該システムは、
該協同対話式テレビジョンアプリケーションのためにシステム機能の一部を実行するようにプログラムされる第1のユーザテレビジョン機器装置(60)と、
該協同対話式テレビジョンアプリケーションのためにシステム機能の一部を実行するようにプログラムされる第2のユーザテレビジョン機器装置(60)と、
該第1のユーザテレビジョン機器装置(60)と該第2のユーザテレビジョン機器装置(60)とを接続し、該二つの装置間の通信を支持する通信経路(50)と、
によって特徴付けられる、システム。
(項目27) 前記第1および第2のユーザテレビジョン機器装置(60)は、ユーザインタフェース制御、細流データ供給の収集、帯域内データの収集、データ格納、データ要求、表示制御、チューナ制御、二次格納の制御、インターネットアクセス、画面内画面の生成およびディジタル復号化から成るグループから選択される一つまたはそれ以上のシステム機能を行うようにプログラムされる、項目26に記載のシステム。
(項目28) 前記第1のユーザテレビジョン機器装置(60)はセットトップボックスである、項目26に記載のシステム。
(項目29) 前記第1のユーザテレビジョン機器装置(60)はディジタルテレビジョン受信器である、項目26に記載のシステム。
(項目30) 前記第1のユーザテレビジョン機器装置(60)はテレビジョンである、項目26に記載のシステム。
(項目31) 前記協同対話式テレビジョンアプリケーションは協同対話式テレビジョンプログラムガイドアプリケーションである、項目26に記載のシステム。
(項目32) 前記協同対話式テレビジョンアプリケーションは協同インターネットブラウザである、項目26に記載のシステム。
(項目33) 前記協同対話式テレビジョンアプリケーションは協同ホームショッピングアプリケーションである、項目26に記載のシステム。
(項目34) 対話式テレビジョンアプリケーション情報が、ユーザテレビジョン機器(22)上で実施される協同対話式テレビジョンアプリケーションによってユーザに表示されるシステムであって、該システムは、
該ユーザテレビジョン機器(22)に含まれる複数のユーザテレビジョン機器装置(60)と、
該協同対話式テレビジョンアプリションが該ユーザテレビジョン機器装置の一つ上で独立して実行されるのか、一つを超える該ユーザテレビジョン機器装置(60)上で協同して実行されるのかを決定する手段と、
該決定手段によって行われる決定に応答して、該ユーザテレビジョン機器装置(60)上で該協同対話式テレビジョンアプリケーションを独立して、または協同して実行する手段と、
によって特徴付けられる、システム。
(項目35) 前記ユーザテレビジョン機器装置(60)の一つはセットトップボックスである、項目34に記載のシステム。
(項目36) 前記ユーザテレビジョン機器装置(60)の一つはディジタルテレビジョン受信器である、項目34に記載のシステム。
(項目37) 前記ユーザテレビジョン機器装置(60)の一つはテレビジョンである、項目34に記載のシステム。
(項目38) 前記協同対話式テレビジョンアプリケーションが実行されている前記ユーザテレビジョン機器装置(60)のタイプ、各該ユーザテレビジョン機器装置(60)のケーパビリティ、および前記システム中に存在する他の該ユーザテレビジョン機器装置(60)のタイプから成るグループから選択される一つまたはそれ以上のシステム変数を決定する手段をさらに備える、項目34に記載のシステム。
(項目39) 前記協同対話式テレビジョンアプリケーションは協同対話式テレビジョンプログラムガイドアプリケーションである、項目34に記載のシステム。
(項目40) 前記協同対話式テレビジョンアプリケーションは協同インターネットブラウザである、項目34に記載のシステム。
(項目41) 前記協同対話式テレビジョンアプリケーションは協同ホームショッピングアプリケーションである、項目34に記載のシステム。
(項目42) 対話式テレビジョンアプリケーション情報が、ユーザテレビジョン機器(22)上で実施される協同対話式テレビジョンアプリケーションによってユーザに表示される方法であって、該方法は、
複数のリソースを有する複数のユーザテレビジョン機器装置(60)を該協同対話式テレビジョンアプリケーションでプログラムするステップと、
該ユーザテレビジョン機器装置(60)の一つを別の該ユーザテレビジョン機器装置(60)に接続し、該二つの装置の間の通信を支持するステップと、
該ユーザテレビジョン機器(22)の該ユーザテレビジョン機器装置(60)間で、該協同対話式テレビジョンアプリケーションのためのシステム機能を分割するステップと、によって特徴付けられる、方法。
(項目43) 前記システム内の別の前記ユーザテレビジョン機器装置(60)によって行われる特徴を該ユーザテレビジョン機器装置(60)から取り除くステップをさらに包含する、項目42に記載の方法。
(項目44) 前記協同対話式テレビジョンアプリケーションが実行されている前記ユーザテレビジョン機器装置(60)のタイプ、各該ユーザテレビジョン機器装置(60)のケーパビリティ、および前記システム中に存在する他の該ユーザテレビジョン機器装置(60)のタイプから成るグループから選択される一つまたはそれ以上のシステム変数を決定するステップをさらに包含する、項目42に記載の方法。
(項目45) 前記ユーザテレビジョン機器装置(60)の第1の装置上で実施される前記協同対話式テレビジョンアプリケーションの第1の部分および該ユーザテレビジョン機器装置(60)の第2の装置上で実施される該協同対話式テレビジョンアプリケーションの第2の部分が独立して実行されるか、あるいは協同して実行されるかを決定するステップと、
該決定に応答して該第1および第2の部分を独立して、または協同して実行するステップと、
をさらに包含する、項目42に記載の方法。
(項目46) 前記ユーザテレビジョン機器装置(60)間でデータおよび命令をルートするステップをさらに包含する、項目42に記載の方法。
(項目47) 前記ユーザテレビジョン機器装置(60)間で分割される前記システム機能は、ユーザインタフェース制御、細流データ供給の収集、帯域内データの収集、データ格納、データ要求、表示制御、チューナ制御、二次格納の制御、インターネットアクセス、画面内画面の生成およびディジタル復号化から成るグループから選択される一つまたはそれ以上のシステム機能である、項目42に記載の方法。
(項目48) 前記ユーザテレビジョン機器装置(60)の一つの前記リソースが、該ユーザテレビジョン機器装置(60)の少なくとも別の一つに分割されるシステム機能を行う担当となったとき、リソースなしで該ユーザテレビジョン機器装置(60)の一つを製造するステップをさらに包含する、項目42に記載の方法。
(項目49) 前記協同対話式テレビジョンアプリケーションでプログラムされた前記ユーザテレビジョン機器装置(60)間でシステム機能を行うために、マスター/スレーブ役割を分割するステップをさらに包含する、項目42に記載の方法。
(項目50) 前記複数のユーザテレビジョン機器装置(60)を前記協同対話式テレビジョンアプリケーションでプログラムするステップは、セットトップボックスを該協同対話式テレビジョンアプリケーションでプログラムするステップを包含する、項目42に記載の方法。
(項目51) 前記複数のユーザテレビジョン機器装置(60)を前記協同対話式テレビジョンアプリケーションでプログラムするステップは、ディジタルテレビジョン受信器を該協同対話式テレビジョンアプリケーションでプログラムするステップを包含する、項目42に記載の方法。
(項目52) 前記複数のユーザテレビジョン機器装置(60)を前記協同対話式テレビジョンアプリケーションでプログラムするステップは、テレビジョンを該協同対話式テレビジョンアプリケーションでプログラムするステップを包含する、項目42に記載の方法。
(項目53) 前記複数のユーザテレビジョン機器装置(60)を前記協同対話式テレビジョンアプリケーションでプログラムするステップは、該複数のユーザテレビジョン機器装置(60)を協同対話式テレビジョンガイドアプリケーションでプログラムするステップを包含する、項目42に記載の方法。
(項目54) 前記複数のユーザテレビジョン機器装置(60)を前記協同対話式テレビジョンアプリケーションでプログラムするステップは、該複数のユーザテレビジョン機器装置(60)を協同インターネットブラウザでプログラムするステップを包含する、項目42に記載の方法。
(項目55) 前記複数のユーザテレビジョン機器装置(60)を前記協同対話式テレビジョンアプリケーションでプログラムするステップは、該複数のユーザテレビジョン機器装置(60)を協同ホームショッピングアプリケーションでプログラムするステップを包含する、項目42に記載の方法。
(項目56) 対話式テレビジョンアプリケーション情報が、ユーザテレビジョン機器(22)上で実施される協同対話式テレビジョンアプリケーションによってユーザに表示される方法であって、該方法は、
第1のユーザテレビジョン機器装置(60)を該協同対話式テレビジョンアプリケーションの第1の部分でプログラムするステップと、
第2のユーザテレビジョン機器装置(60)を該協同対話式テレビジョンアプリケーションの第2の部分でプログラムするステップと、
該第1のユーザテレビジョン機器装置(60)と該第2のユーザテレビジョン機器装置(60)とを接続し、該二つの装置の間の通信を支持するステップと、を包含することによって特徴付けられる、方法。
(項目57) 前記第1および第2のユーザテレビジョン機器装置(60)は、前記対話式テレビジョンアプリケーションのためにシステム機能を行う担当のリソースを有し、前記方法は、該第2のユーザテレビジョン機器装置(60)によって行われるシステム機能を行う担当のリソースなしで該第1のユーザテレビジョン機器装置(60)を製造するステップをさらに包含する、項目56に記載の方法。
(項目58) 前記第1および第2のユーザテレビジョン機器装置(60)は、前記協同対話式テレビジョンアプリケーションのためにシステム機能を行う担当のリソースを有し、前記方法は、該第2のユーザテレビジョン機器装置(60)によって行われるシステム機能を行う担当の該第1のユーザテレビジョン機器装置(60)の該リソースを使用禁止にするステップをさらに包含する、項目56に記載の方法。
(項目59) 前記第1のユーザテレビジョン機器装置(60)を前記協同対話式テレビジョンアプリケーションの前記第1の部分でプログラムするステップは、セットトップボックスを該協同対話式テレビジョンアプリケーションの該第1の部分でプログラムするステップを包含する、項目56に記載の方法。
(項目60) 前記第1のユーザテレビジョン機器装置(60)を前記協同対話式テレビジョンアプリケーションの前記第1の部分でプログラムするステップは、ディジタルテレビジョン受信器を該協同対話式テレビジョンアプリケーションの該第1の部分でプログラムするステップを包含する、項目56に記載の方法。
(項目61) 前記第1のユーザテレビジョン機器装置(60)を前記協同対話式テレビジョンアプリケーションの前記第1の部分でプログラムするステップは、テレビジョンを該協同対話式テレビジョンアプリケーションの該第1の部分でプログラムするステップを包含する、項目56に記載の方法。
(項目62) 前記第1のユーザテレビジョン機器装置(60)を前記協同対話式テレビジョンアプリケーションの前記第1の部分でプログラムするステップは、該第1のユーザテレビジョン機器装置(60)を協同対話式テレビジョンプログラムガイドアプリケーションの第1の部分でプログラムするステップを包含する、項目56に記載の方法。
(項目63) 前記第1のユーザテレビジョン機器装置(60)を前記協同対話式テレビジョンアプリケーションの前記第1の部分でプログラムするステップは、該第1のユーザテレビジョン機器装置(60)を協同インターネットブラウザの第1の部分でプログラムするステップを包含する、項目56に記載の方法。
(項目64) 前記第1のユーザテレビジョン機器装置(60)を前記協同対話式テレビジョンアプリケーションの前記第1の部分でプログラムするステップは、該第1のユーザテレビジョン機器装置(60)を協同ホームショッピングアプリケーションの第1の部分でプログラムするステップを包含する、項目56に記載の方法。
(項目65) テレビジョンプログラム一覧データが、ユーザテレビジョン機器(22)上で実施される協同対話式テレビジョンアプリケーションによってユーザに表示される方法であって、該方法は、
第1のユーザテレビジョン機器装置(60)を、該協同対話式テレビジョンアプリケーションのためのシステム機能の一部を行うようにプログラムするステップと、
第2のユーザテレビジョン機器装置(60)を、該協同対話式テレビジョンアプリケーションのためのシステム機能の一部を行うようにプログラムするステップと、
によって特徴付けられる、方法。
(項目66) 前記第1および第2のユーザテレビジョン機器装置(60)をプログラムし、ユーザインタフェース制御、細流データ供給の収集、帯域内データの収集、データ格納、データ要求、表示制御、チューナ制御、二次格納の制御、インターネットアクセス、画面内画面の生成およびディジタル復号化から成るグループから選択される一つまたはそれ以上のシステム機能を行うステップをさらに包含する、項目65に記載の方法。
(項目67) 前記第1のユーザテレビジョン機器装置(60)をプログラムして、前記協同対話式テレビジョンアプリケーションのためのシステム機能の前記一部を行うステップは、セットトップボックスを該協同対話式テレビジョンアプリケーションのためのシステム機能の一部を行うようにプログラムするステップを包含する、項目65に記載の方法。
(項目68) 前記第1のユーザテレビジョン機器装置(60)をプログラムして、前記協同対話式テレビジョンアプリケーションのためのシステム機能の前記一部を行うステップは、ディジタルテレビジョン受信器を該協同対話式テレビジョンアプリケーションのためのシステム機能の一部を行うようにプログラムするステップを包含する、項目65に記載の方法。
(項目69) 前記第1のユーザテレビジョン機器装置(60)をプログラムして、前記協同対話式テレビジョンアプリケーションのためのシステム機能の前記一部を行うステップは、テレビジョンを該協同対話式テレビジョンアプリケーションのためのシステム機能の一部を行うようにプログラムするステップを包含する、項目65に記載の方法。
(項目70) 前記第1のユーザテレビジョン機器装置(60)をプログラムして、前記協同対話式テレビジョンアプリケーションのためのシステム機能の前記一部を行うステップは、該第1のユーザテレビジョン機器装置(60)を協同対話式テレビジョンプログラムガイドアプリケーションのためのシステム機能の一部を行うようにプログラムするステップを包含する、項目65に記載の方法。
(項目71) 前記第1のユーザテレビジョン機器装置(60)をプログラムして、前記協同対話式テレビジョンアプリケーションのためのシステム機能の前記一部を行うステップは、該第1のユーザテレビジョン機器装置(60)を協同インターネットブラウザのためのシステム機能の一部を行うようにプログラムするステップを包含する、項目65に記載の方法。
(項目72) 前記第1のユーザテレビジョン機器装置(60)をプログラムして、前記協同対話式テレビジョンアプリケーションのためのシステム機能の前記一部を行うステップは、該第1のユーザテレビジョン機器装置(60)を協同ホームショッピングアプリケーションのためのシステム機能の一部を行うようにプログラムするステップを包含する、項目65に記載の方法。
(項目73) 対話式テレビジョンアプリケーション情報が、複数のユーザテレビジョン機器装置(60)を有するユーザテレビジョン機器(22)上で実施される協同対話式テレビジョンアプリケーションによってユーザに表示される方法であって、該方法は、
該協同対話式テレビジョンアプリケーションが、一つの該ユーザテレビジョン機器装置(60)上で独立して実行されるのか、または一つを超える該ユーザテレビジョン機器装置(60)上で協同して実行されるのかを決定するステップと、
該決定手段によって行われた決定に応答して独立してまたは協同して、該ユーザテレビジョン機器装置(60)上で該協同対話式テレビジョンアプリケーションを実行するステップと、
によって特徴付けられる、方法。
(項目74) 前記協同対話式アプリケーションが実行されている前記ユーザテレビジョン機器装置(60)のタイプ、各該ユーザテレビジョン機器装置(60)のケーパビリティ、および前記システム中に存在する他の該ユーザテレビジョン機器装置(60)のタイプから成るグループから選択される一つまたはそれ以上のシステム変数を決定するステップをさらに包含する、項目73に記載の方法。
(項目75) 前記ユーザテレビジョン機器装置(60)の一つはセットトップボックスであり、前記方法は、該セットトップボックスを前記協同対話式テレビジョンアプリケーションでプログラムするステップをさらに包含する、項目73に記載の方法。
(項目76) 前記ユーザテレビジョン機器装置(60)の一つはディジタルテレビジョン受信器であり、前記方法は、該ディジタルテレビジョン受信器を前記協同対話式テレビジョンアプリケーションでプログラムするステップをさらに包含する、項目73に記載の方法。
(項目77) 前記ユーザテレビジョン機器装置(60)の一つはテレビジョンであり、前記方法は、該テレビジョンを前記協同対話式テレビジョンアプリケーションでプログラムするステップをさらに包含する、項目73に記載の方法。
(項目78) 前記方法は、該複数のユーザテレビジョン機器装置(60)を協同対話式プログラムガイドアプリケーションでプログラムするステップをさらに包含する、項目73に記載の方法。
(項目79) 前記方法は、該複数のユーザテレビジョン機器装置(60)を協同インターネットブラウザでプログラムするステップをさらに包含する、項目73に記載の方法。
(項目80) 前記方法は、該複数のユーザテレビジョン機器装置(60)を協同ホームショッピングアプリケーションでプログラムするステップをさらに包含する、項目73に記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明によるシステムの概略的なブロック図である。
【図2】本発明による例示的なユーザテレビジョン機器の概略的なブロック図である。
【図3a】図2の例示的なテレビジョン装置の一部の一般化された概略的なブロック図である。
【図3b】図2の例示的なテレビジョン装置の一部の一般化された概略的なブロック図である。
【図3c】図2の例示的なテレビジョン装置の一部の一般化された概略的なブロック図である。
【図4】本発明の動作に含まれるステップのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明による例示的なシステム10を図1に示す。メインファシリティ12は、テレビジョンアプリケーション情報源14から通信リンク18を介してテレビジョン配信ファシリティ16に協同対話式テレビジョンアプリケーションを提供し得る。メインファシリティ12はまた、適した通信リンク(図示せず)を通ってユーザテレビジョン機器22にアプリケーション情報を直接提供し得る。図面を過度に複雑にすることを避けるため、図1には一つのテレビジョン配信ファシリティしか示されていないが、好ましくは複数のそのようなファシリティ16が存在する。リンク18は衛星リンク、電話ネットワークリンク、ケーブルまたはファイバ光学リンク、マイクロ波リンク、このようなリンクの組合わせ、または他のいずれもの適した通信経路であり得る。データ信号に加えて映像信号をリンク18を通って送信することが所望される場合、衛星リンクなどの相対的に高い16帯域幅リンクが電話線などの相対的に低い帯域幅リンクよりも概して好ましくあり得る。テレビジョン配信ファシリティ16は、いずれもの適した配信ファシリティ(例えば、ケーブルシステムヘッドエンド、放送配信ファシリティ、衛星テレビジョン配信ファシリティ、インターネットアクセスプロバイダなど)であり得る。
【0014】
メインファシリティ12によってテレビジョン配信ファシリティ16に送信される協同対話式テレビジョンアプリケーション情報は、実施されるアプリケーションに適したいずれもの情報を含み得る。例えば、対話式テレビジョンアプリケーションが協同対話式プログラムガイドである場合、アプリケーション情報はテレビジョンプログラム一覧データ(例えば、プログラム時間、チャンネル、題名および説明)およびテレビジョンプログラム一覧以外の付加的なサービスのための他のプログラムデータ(例えば、気象情報、関連付けられたインタネットウェブリンク、コンピュータソフトウェアなど)を含み得る。例えば、協同インターネットブラウザアプリケーションが提供される場合、アプリケーション情報はインターネットリンクおよびウェブページを含み得る。例えば、協同ホームショッピングアプリケーションが提供される場合、アプリケーション情報は、注文情報、製品明細などを含み得る。
【0015】
テレビジョン配信ファシリティ16(またはメインファシリティ12)は、通信経路20を介して複数のユーザへアプリケーション情報を配信し得る。各ユーザは、対話式テレビジョンアプリケーションを提供するためのユーザテレビジョン機器22を有する。通信経路20は、好ましくはテレビジョン配信ファシリティ16がユーザテレビジョン機器22にテレビジョンプログラミングを配信することが可能になるために十分な帯域を有する。所望の場合、テレビジョンプログラミングは、別々の通信経路(図示せず)を通って提供され得る。メインファシリティ12がユーザテレビジョン機器22に対話式テレビジョンアプリケーション情報を直接提供する場合、テレビジョン配信ファシリティ16はユーザテレビジョン機器22にテレビジョンプログラミングを配信のみ行い得る。テレビジョン配信ファシリティ16は、複数のメインファシリティ12から対話式テレビジョンアプリケーション情報も受け取り得る。例えば、あるメインファシリティは協同インターネットブラウザアプリケーション情報を提供し得、別のメインファシリティは対話式プログラムガイドアプリケーション情報を提供し得る。あるいは、テレビジョン配信ファシリティ16は、メインファシリティ12から情報を得ることなくユーザテレビジョン機器22に協同対話式アプリケーション情報を提供し得る。テレビジョン配信ファシリティ16は、例えば、ユーザテレビジョン機器22にインターネットアクセスを直接提供し得ると同時に、ユーザテレビジョン機器22にメインファシリティ12から受け取られた対話式プログラムガイドアプリケーション情報も提供する。メインファシリティ12およびテレビジョン配信ファシリティ16のいずれもの適した組合せが用いられ得る。
【0016】
アプリケーション情報は、いずれもの適したスキームを用いてユーザテレビジョン機器22に配信され得る。例えば、アプリケーション情報は、連続するストリームで提供されても、または適した時間間隔(例えば、1時間に1度)で送信されてもよい。アプリケーション情報が連続的に送信される場合、ユーザテレビジョン機器22に局所的にデータを格納することは必要ではないかもしれない。むしろ、ユーザテレビジョン装置22は必要に応じてデータを「進行中に(on the fly)」抽出し得る。所望の場合、テレビジョン配信ファシリティ16は、ある情報(例えば、支払いプログラム請求情報または局所的に発生した許可技術を用いて購入または視聴されたプログラムに関する情報)についてユーザ機器22を定期的にプールし得る。
【0017】
明確にするために、本発明は、データがメインファシリティからテレビジョン配信ファシリティを介してユーザテレビジョン機器上の対話式アプリケーションに配信されるシステム構造と関連して説明されている。他の適したシステムは、インターネットなどを介するデータ送信を含むスキームなどの他の適した配信スキームを用いて、データがユーザテレビジョン機器上のプログラムガイドに配信されるシステムに関連する。所望の場合、対話式アプリケーションは、アプリケーションのための一次処理電力が、例えば、テレビジョン配信ファシリティまたはメインファシリティに配置されているサーバによって提供され、ユーザテレビジョン装置がクライアントプロセッサとして機能するクライアント−サーバアーキテクチャを用いて実施され得る。例えば、セットトップボックス28がインターネットアクセスを提供するためのケーブルモデムを有する場合、セットトップボックス28はテレビジョン配信ファシリティ16からデータを要求し得る。
【0018】
ユーザテレビジョン機器22の例示的な構成を図2に示す。図2のユーザテレビジョン機器22は、入力26でテレビジョン配信ファシリティ16(図1)から映像およびデータを受け取る。ユーザテレビジョン機器22は、セットトップボックス28およびテレビジョン36などの、対話式テレビジョンアプリケーションガイドを提供し得る複数の装置を含み得る。通常のテレビ視聴の間、ユーザはセットトップボックス28を所望のテレビジョンチャンネルに合わせる。次いで、このテレビジョンチャンネルのための信号が、映像出力30で提供される。テレビジョン36は、対話式テレビジョンアプリケーションを提供するために適したいずれものテレビジョンであり得る。テレビジョン36がアナログテレビジョンである場合、出力30で提供される信号は、代表的には、前もって規定されたチャンネル(例えば、チャンネル3または4)上で出力された高周波(RF)信号または復調映像信号のいずれかである。テレビジョン36がディジタルテレビジョンまたはディジタル受信器を備えたアナログテレビジョンである場合、出力30で提供される信号はディジタル信号であり得る。
【0019】
自由選択的な二次格納装置32は、プログラミングを記録するために用いられ得る。いずれもの適したタイプのアナログまたはディジタルプログラム格納装置が用いられる(例えば、ビデオカセットレコーダ、DVDディスクへの記録能を有するディジタル映像ディスク(DVD)プレイヤ、ハードディスクドライブなど)。プログラム記録および他の特徴は、制御経路34を用いるセットトップボックス28によって、またはテレビジョン36内で実施される対話式テレビジョンアプリケーションによって制御され得る。例えば、二次格納装置32がビデオカセット記録装置である場合、代表的な制御経路34は、リモートコントロール40などのリモートコントロールからの命令を通常受容するビデオカセット記録装置内で赤外線受信器に結合された赤外線送信器の使用を伴う。リモートコントロール40は、セットトップボックス28、二次格納装置32およびテレビジョン36を制御するために用いられ得る。
【0020】
テレビジョン36は、二次格納装置32から通信経路38を介してRF、復調映像信号またはディジタル信号を受け取る。通信経路38上の映像信号は、記録済み格納媒体(例えば、ビデオカセットまたは記録可能なディジタル映像ディスク)を再生したときに二次格納装置32によって生成されても、セットトップボックス28から二次格納装置32を介して渡されても、二次格納装置32がユーザテレビジョン機器22に含まれない場合はセットトップボックス28からテレビジョン36に直接提供されても、あるいは入力26からテレビジョン36によって直接受け取られてもよい。通常のテレビ視聴の間、テレビジョン36に供給された映像信号は、ユーザがセットトップボックス28を用いて合わせた所望のチャンネルに対応する。データおよび制御情報は、通信経路50を通ってセットトップボックス28およびテレビジョン36の間で渡される。通信経路50は、IEEE 1394規格を利用するバスなどのいずれもの適したディジタルバスであり得る。好ましくは、通信経路50は、家庭外での協同テレビジョンアプリケーション情報の送信を伴わないユーザの家庭内ケーブルである。
【0021】
ユーザテレビジョン機器22(図2)のより詳細な実施の形態を図3a、図3bおよび図3cに示す。図3a、図3bおよび図3cに示されるように、ユーザテレビジョン機器22は、対話式プログラムガイドを支持するために適した複数のユーザテレビジョン機器装置60を含む。図3aに示されるように、一つのユーザテレビジョン機器装置60はセットトップボックス28であり得る。別のユーザテレビジョン機器装置60はディジタルテレビジョン62であり得る。所望の場合、ユーザテレビジョン機器は、二つを超えるユーザテレビジョン機器装置を含み得る。
【0022】
図3bのユーザテレビジョン機器22は二つのユーザテレビジョン機器装置60を有する。一つのユーザ機器装置60は、セットトップボックス28から構成される。もう一方のユーザ機器装置60は、アナログテレビジョン64および適したディジタル受信器66から構成される。
【0023】
図3cのユーザテレビジョン機器22も二つのユーザテレビジョン機器装置60を有する。一つのユーザ機器装置60は、セットトップボックス28から構成される。もう一方のユーザ機器装置60は、アナログテレビジョン64および処理回路70から構成される。
【0024】
協同対話式テレビジョンアプリケーションの特徴にアクセスするために、ユーザはユーザテレビジョン機器22上で実施される協同アプリケーションに、メインメニューまたはテレビジョン36上の表示のための所望の表示スクリーン(図2)を生成させるように指示し得る。ユーザテレビジョン機器22内の各ユーザテレビジョン機器装置は、異なるシステム機能(例えば、表示スクリーンの生成および表示、プログラム一覧のコンパイル、ユーザインタフェース制御、表示制御、チューナ制御、インターネットアクセスなど)を行うことを担当し得る。機能がどのように各装置によって/に対して引き受けられる、あるいは割り当てられるかを以下に論じる。
【0025】
協同対話式テレビジョンアプリケーションシステム機能は、いずれもの適した方法でユーザテレビジョン機器装置間で分割され得る。協同対話式テレビジョンアプリケーションは、例えば、システム中の複数のユーザテレビジョン機器装置上で実行され得る。他の適した取りかかり方は、複数のユーザテレビジョン装置上で協同対話式テレビジョンアプリケーションの一部を実行すること、あるいは異なるユーザテレビジョン機器装置をプログラムして、協同対話式テレビジョンアプリケーションのために異なるシステム機能を行う、またはシステム機能性全体の異なる部分を行うことを含み得る。
【0026】
ユーザテレビジョン機器装置60は、いずれもの適した手段によって協同アプリケーションでプログラムされ得る。例えば、セットトップボックス28は、製造時に、配給前に倉庫で、インストール前にケーブルシステムで、販売時に、帯域外データストリームを介して家庭内で、放送チャンネルを通って送信されるデータを介して家庭内で、あるいはいずれもの他の適した技術によってプログラムされ得る。ディジタルテレビジョン62(図3a)、ディジタル受信器66(図3a)および処理回路70(図3c)は、製造時に、配給前に倉庫で、販売時に、帯域外データストリームを介して家庭内で、放送チャンネルを通って送信されるデータを介して家庭内で、あるいはいずれもの他の適した技術によってプログラムされ得る。どちらの装置も特定の環境(例えば、ユーザテレビジョン機器22がディジタルテレビジョンを含む場合)で用いられることが予期される場合、装置は必要なプログラムガイドアプリケーション要素およびこれらの機能を行うために必要なハードウエアのみで製造され得るか、または装置のケーパビリティの一部が取り除かれ、別のユーザテレビジョン機器装置中に存在することが想定され得る。
【0027】
ユーザテレビジョン機器装置60が協同アプリケーション(または必要な装置)で一旦プログラムされると、アプリケーションは、用いられる機器に基づいてこれらがユーザテレビジョン機器22上で独立して実行されるか、または協同して実行されるかを決定する。アプリケーションは、様々なシステム変数、例えば、実行している装置のタイプ、ケーパビリティの種類および存在している他の装置、を決定し得る。例えば、協同アプリケーションが、これがセットトップボックス上で実行されており、協同アプリケーションがロードされている、またはある協同アプリケーションを実行し得る適したテレビジョン(例えば、ディジタルテレビジョン、適切なディジタル受信器を有するアナログテレビジョン、または適した処理回路を有するいずれものアナログテレビジョン)が存在しないことを決定する場合、協同アプリケーションはそれ自体で実行され、恐らくは機能性が低下している。例えば、協同アプリケーションが、これが適したテレビジョン上で実行されており、協同アプリケーションを実行している他の適した装置がないことを決定する場合、協同アプリケーションは同様に、機能性が低下した状態で独立して実行される。
【0028】
協同アプリケーションが二つのユーザテレビジョン機器装置60(例えば、図3aのセットトップボックス28およびディジタルテレビジョン62)上で実行されている場合、システム機能は二つのユーザテレビジョン機器装置間で動的に分割され得る。両装置上で実行されているアプリケーションは、いずれもの適したプロトコルを用いて通信経路50を通じて担当を取り決めることによって、この担当の分割を達成し得る。どの機能をどの装置が取り扱うかは、二つの装置のケーパビリティに依存する。例えば、ディジタルテレビジョン62は、リモートコントロール40からの命令を受容する担当を行い得る。次いで、セットトップボックス28はリモートコントロール40からの命令を無視し、通信経路50を通ってディジタルテレビジョン62からの命令を受容し得る。ディジタルテレビジョン62は表示を制御し得るが、いずれかの装置が、いずれかのディジタル信号の復号化を制御するディジタルテレビジョン62でチューナを制御し得る。
【0029】
ユーザテレビジョン機器22は、ユーザテレビジョン機器装置60内に複数のチューナを含み得る。例えば、セットトップボックス28およびテレビジョン62は両方とも、互いに独立して情報のストリームに合わせ得るチューナを有し得る。従って、一方のユーザテレビジョン機器装置はアプリケーション情報を入手し得、他方はテレビジョンプログラミング信号を得るために用いられる。各ユーザテレビジョン機器装置60は、複数のチューナも有し得る。例えば、セットトップボックス28は複数のチューナを有し得る。複数のチューナによって、例えば、セットトップボックス28がテレビジョンチャンネルを通って提供されるプログラムガイドデータのストリーム、インターネットウェブページ、ホームショッピング情報などに合わせることが可能になり、テレビジョン62はテレビジョンプログラミングに合わせる。所望の場合、両方の装置はテレビジョンプログラミングに合わせ、画面内画面(picture within a picture)(PIP)が提供される。
【0030】
ユーザテレビジョン機器22は、テレビジョン配信ファシリティ16(図1)からび帯域外データ供給を受容し得る。この場合、セットトップボックス28は、細流データ供給を収集するための担当になり得、いずれの装置も高速帯域内データを収集するための担当になり得る。データ格納の担当は、各装置内の利用可能なメモリ量に基づいてアプリケーションによって、および利用可能であり得るいずれもの大容量記憶装置によって決定される。
【0031】
好ましくは、協同アプリケーションは良好にモジュール化される。アプリケーションの各モジュールは、命令およびデータを両方とも同じ装置内で受け取り、他方の装置に送り得る。これは、アプリケーション中の命令およびデータルータを用いて達成され得る。
【0032】
ユーザテレビジョン機器装置60上で実行される協同アプリケーションは、マスターおよびスレーブとしてアプリケーション機能を行い得る。セットトップボックス28およびディジタルテレビジョン62(図3a)は、各装置のケーパビリティに従って、どの装置がどの役割を行うかを通信経路50を通って取り決め得る。例えば、ディジタルテレビジョン62がテレビジョンプログラミング表示、表示スクリーン表示(例えば、プログラムガイド表示スクリーン表示、ウェブページ表示、スクリーン上ホームショッピング注文スクリーン表示など)およびリモートコントロール40を制御し得るので、ユーザインタフェースマスターはテレビジョン36であり得る。どの装置がデータ収集マスターとなるかは、データストリームおよび格納の利用可能性に依存し得る。例えば、セットトップボックス28は、帯域外データストリームが存在する場合、データ収集マスターの機能を行い得る。
【0033】
本発明の協同対話式テレビジョンアプリケーションシステムの動作に伴うステップは、図4に示される。ステップ100で、ユーザテレビジョン機器22は協同テレビジョンアプリケーション(または、予期される環境に必要なテレビジョン機器装置のみ)でプログラムされる。ステップ100はサブステップ102を含み得、このステップでテレビジョン機器22の装置(例えば、セットトップボックス28およびテレビジョン36)は予期されるユーザ環境を考慮すると必要ではないので、これらの機器はリソースなしで製造される。
【0034】
ステップ104で、ユーザテレビジョン機器22の各装置(例えば、セットトップボックス28およびディジタルテレビジョン62)の協同対話式テレビジョンアプリケーションは、様々なシステム変数を決定し、これはアプリケーションが実行されている装置のタイプ、装置のケーパビリティの種類および存在し得る他の装置の種類を含み得る。
【0035】
ステップ106で、協同対話式テレビジョンアプリケーションは、これが独立モードで実行されるか、または協同モードで実行されるかを決定する。協同対話式テレビジョンアプリケーションを提供し得る唯一の装置にロードされる場合、協同対話式テレビジョンアプリケーションは独立モードで実行され、従って、ステップ128でシステム機能を行う。しかし、協同対話式テレビジョンシステムアプリケーションを実行し得る複数の装置が存在する場合、アプリケーションは、システム機能が装置間で動的に分割されるステップ108に進み得る。
【0036】
ステップ108は、システム内でデータおよび命令をルートするためのサブステップ110を含み得る(例えば、命令およびデータルータがアプリケーション中で用いられる場合)。ステップ108は、複数のシステム機能を分割するためのサブステップも含み得る。ステップ108はサブステップ111を含み得、例えば、そこではユーザテレビジョン機器装置上のリソースがこれらの機能を行わない装置について使用禁止にされる。リモートコントロール40(図2)からの命令を受け取る機能は、例えば、機能がディジタルテレビジョン62によって取り扱われるので、セットトップボックス28上で使用禁止にされ得る。例えば、ユーザインタフェース(例えば、リモートコントロール40)からの命令の受容、細流データ供給の収集、帯域内データ収集、データ格納、表示、チューナの制御、インターネットアクセス、画面内画面の生成、ディジタル復号化を行う機能は、サブステップ112〜124で各々分割され得る。
【0037】
ステップ108は、装置がマスターおよびスレーブとしてシステム機能を行う場合、マスター/スレーブ関係がセットトップボックス28およびディジタルテレビジョン62間で分割されるサブステップ126も含み得る。システム機能は、ステップ128でこれらの機能がどのように分割されるか(全体が行われる場合)に従って、装置によって行われる。
【0038】
上記は本発明の原理の例示にすぎず、本発明の範囲および精神から逸脱することなく、当業者によって様々な改変が行われ得る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本願明細書に記載された発明。

【図1】
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【図2】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−70438(P2013−70438A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−9855(P2013−9855)
【出願日】平成25年1月23日(2013.1.23)
【分割の表示】特願2012−177352(P2012−177352)の分割
【原出願日】平成11年7月16日(1999.7.16)
【出願人】(500050376)ユナイテッド ビデオ プロパティーズ, インコーポレイテッド (206)
【Fターム(参考)】