複数の供給源から分配するポンプを備える食料ディスペンサ
本発明は一般に、食料製品を分配するように構成された分配システムに関する。デバイスは、流体をそれを通してポンプ輸送するために圧縮可能な部分を有する導管と流体連通する流体容器を備え、圧縮可能な部分は、ポンプ輸送機構と関連付けられる。圧縮部分は、圧縮部分が弾性的に圧縮されたとき、流体が押されて下流側のバルブを通り、伸張されると、流体が上流側バルブを通って引かれるように、上流側の一方向バルブ及び下流側の一方向バルブを備える。本発明は、圧縮可能な部分の下流側で流体導管に配置されたバルブ、及びリニアアクチュエータを備えるポンプ機構を備えるポンプ輸送アセンブリにも関する。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
[発明の分野]
本発明は一般に食料分配システムに関する。より詳細には、本発明は流体を容器からポンプ輸送する食料分配システムに関する。
【0002】
[発明の背景]
食料分配システムは、オフィス、レストラン、及びコンビニエンスストアの環境で日常的に使用されている。これらのシステムの望ましい特徴には、分配システムが使用者によって操作及び維持するのが容易であり、動作中に使用者に衛生的且つ美学的に満足のいくインターフェースを提供することが含まれる。いくつかのディスペンサが、様々な食料製品を分配するのに適用可能である。
【0003】
一般的な分配システムには、これらの領域のうちの1つが欠落していることが分かっている。特に、米国特許第5,452,826号は、新しい食料容器がディスペンサ内に充填される度に、使用者がディスペンサの部分を洗浄する必要がある食料ディスペンサを開示している。特に、食料容器が空になった後に、食料製品が分配装置及び食料製品の管に残る。食料製品は、前の食料製品とは異なる可能性のある、新しい食料容器内の食料製品による汚染を避けるために、これらの部分から洗い出さなければならない。さらに、分配機構には、食料製品が分配される度に手動の力がばね付勢された蓋に加えられることが必要である。
【0004】
また、欧州特許EP0067466号は、単一の容器からの食料製品の分配(dispensing)に制限される食料ディスペンサ(dispenser)を開示している。この参照は、食料容器から食料の割当量を分配するのに使用される計量デバイスを教示する。
【0005】
現行のシステムは、特に生産物の導管をポンプ輸送(pumping)システムと連結するために食料ディスペンサに食料容器を充填するために手動操作を多く行う必要がある。さらに、コーヒー又はラッテなどの飲料は、別々の流体供給源から送られる異なる流体を混合することによって得ることができる。ディスペンサで1つ以上の流体の供給源を使用すると、各容器を専用のポンプ/バルブ装置に充填することが必要になる。これにより時間が費やされ、この操作が熟練したオペレータにより処理されることが求められる可能性がある。さらに、ディスペンサは、(多くのポンプ、バルブ、…など)必要な多くの構成要素によって複雑に作られている。
【0006】
したがって、衛生状態に保つことが好ましく容易である、信頼性があり効率的な様式で1つ又は複数の食料容器を容易に充填できる、複雑さが軽減された分配システムが必要である。
【0007】
[発明の概要]
本発明の好ましい実施形態は、第1及び第2の流体をそれぞれ収容する第1及び第2の容器部材を備える複数流体の供給アセンブリに関する。流体が導管を通過できるようにするために、第1及び第2の容器部材とそれぞれ流体連通する第1及び第2の導管が第1及び第2の容器部材に取り付けられる。好ましくは、第1及び第2の容器部材は、第1及び第2の導管が互いに所定の間隔で配置されるように装着部材に装着される。第1の下流側バルブは、好ましくは第1の圧縮可能な部分の下流側の第1の導管に配置され、第1の流体が実質的に第1の下流側バルブから下流側にのみ流れることができるように構成される。好ましい実施形態では、第1の導管は、第1の逆流防止部材と第1の下流側バルブとの間に配置された第1の圧縮可能な部分も備える。第1の圧縮可能な部分は、第1の圧縮可能な部分が圧縮されたとき、その中の流体が第1の下流側バルブを通って下流側に押されるように弾性的に圧縮可能であることが好ましい。第1の圧縮可能な部分は、第1の圧縮可能な部分が伸張されたとき、第1の流体を圧縮可能な部分に引き込むために圧縮されていない状態に向かって、好ましくは弾性的に付勢される。第2の導管は、第2の容器部材から第2の流体を、それを通してポンプ輸送するために圧縮可能である第2の圧縮可能な部分も備える。好ましくは、第1と第2の導管の間の空間は、両方の圧縮可能な部分が2つの部分の間に配置されたポンプ輸送機構によって圧縮可能であるように選択される。
【0008】
好ましくは、第1及び第2の導管はそれぞれ、約200mm未満の長さを有する。供給アセンブリはさらに、第1の導管に配置された第1の逆流防止部材を備え、第1の流体が第1の容器からのみ流れることができるように構成されることが好ましい。第1の圧縮可能な部分は、第1の流体を第1の圧縮可能な部分に引き込むために第1の圧縮可能な部分が圧縮されていない状態に向かって弾性的に付勢された場合に、流体が第1の逆流防止部材を通るように、第1の逆流防止部材と第1の下流側バルブの間にあることが好ましい。
【0009】
供給アセンブリは、第2の流体が第2の容器から出て実質的に下流側にのみ流れることができるように構成された、第2の導管に配置された第2の逆流防止部材を備えることができる。さらに、第2の下流側バルブは、第2の逆流防止部材の下流側に、第2の導管に配置され、第2の流体が実質的に下流側にのみ流れることができるように構成できる。第2の圧縮可能な部分は、第2の逆流防止部材と第2の下流側バルブの間に配置される。好ましくは、第2の圧縮可能な部分は、第2の圧縮可能な部分が圧縮されたとき、その中の流体が第2の下流側バルブを通って下流側に押されるように弾性的に圧縮可能である。第2の圧縮可能な部分は、第2の圧縮可能な部分が伸張されたとき、第2の流体を第2の逆流防止部材を通して第2の圧縮可能な部分に引き込むために、圧縮されていない状態に向かって弾性的に付勢されることも好ましい。
【0010】
好ましくは、第1及び第2の逆流防止部材はそれぞれ、第1及び第2の上流側バルブを備える。第1及び第2の逆流防止部材はそれぞれ、圧縮可能な部分の上流側の第1及び第2の流体の逆流を実質的に遮断するように第1及び第2の圧縮可能な部分を挟みつけるように構成された第1及び第2の挟みつけ部材を備えることもできることが好ましい。別の実施形態では、第1及び第2の導管にはそれぞれ、その中に配置されたどのような上流側バルブもない。
【0011】
好ましくは、第1と第2の導管の間の間隔は、第1及び第2の圧縮可能な部分を圧縮することによって、ポンプ輸送機構の単一のポンプ輸送部材が第1及び第2の流体の両方を同時にポンプ輸送できるように選択される。第1及び第2の導管は、この間隔が画成されるところに互いに実質的に平行に配置されることも好ましい。
【0012】
第1及び第2の導管は可撓性配管を備えることが好ましく、導管を通って分配される流体は食料製品であることが好ましい。さらに、第1及び第2の容器部材はそれぞれ、第1及び第2の導管とそれぞれ流体連通する第1及び第2の流体出口部材を備えることができる。
【0013】
アセンブリの好ましい装着部材は、第1及び第2の容器部材の両方を収容するハウジングを備えることができる。好ましくは、装着部材は第1の出口部材と第2の出口部材を連結するプレートなどの剛性の部材を備える。剛性のプレート部材は、第1と第2の導管の間の所定の間隔を維持することも好ましい。
【0014】
好ましい実施形態はポンプ輸送機構も備える。好ましくは、ポンプ輸送機構は供給アセンブリの第1と第2の圧縮可能な部分の間に配置されたポンプ輸送部材を有する。ポンプ輸送機構は、導管を通して第1及び第2の流体の両方をポンプ輸送するために圧縮可能な部分を交互に圧縮及び伸張するために、第1及び第2の圧縮可能な部分の両方に対して作用するように構成することもできることが好ましい。
【0015】
導管案内部は、圧縮可能な部分をポンプ輸送機構とポンプ輸送可能な関係で配置するために導管を案内するように構成できることが好ましい。好ましくは、導管案内部は導管をそこに受け入れるのを容易にするように構成された上流側の開口を画成する。上流の開口は、導管をポンプ輸送可能な関係で配置するために、上流側の開口の下流側に配置された少なくとも導管案内部の一部分よりも大きいことが好ましい。
【0016】
好ましい実施形態は、ポンプ輸送部材と圧縮部材の間の第1及び第2のポンプ輸送空間を画成するために、ポンプ輸送部材に隣接して、好ましくはその両側に配置された第1及び第2の圧縮部材を備える。好ましくは、第1及び第2の圧縮可能な部分は、第1及び第2のポンプ輸送空間にそれぞれポンプ輸送可能な関係で配置できる。ポンプ輸送部材は、第1及び第2の流体をそれぞれの容器部材からポンプ輸送するために、次いで圧縮部材に対して圧縮可能な部分を圧縮するように構成できる。
【0017】
圧縮部材及びポンプ輸送部材は、ポンプ輸送空間の寸法を変更するために互いに対して移動可能であることが好ましい。好ましくは、ポンプ輸送部材は、ポンプ輸送部材の位置で関係なく第1のポンプ輸送空間に流体導管を挿入するために、少なくとも1つの回転位置で第1の圧縮部材に対して移動可能である。分配システムは、好ましくはポンプ輸送空間に全体的に妨害されずに流体導管を受け入れるためにポンプ輸送空間に十分な間隙を維持するために、ポンプ輸送部材を停止位置に停止するように構成されたポンプ輸送部材制御部も備えることができる。好ましくは、ポンプ輸送部材は回転可能であり、第1及び第2の圧縮可能な部分に向かって交互に、且つ圧縮して移動するように構成された少なくとも1つのポンプ輸送部分を有することができる。
【0018】
分配システムが飲料ディスペンサである実施形態では、第1及び第2の流体供給源は飲料成分である。好ましくは、飲料ディスペンサは、飲料を調製し分配するために成分を混合するように構成できる。飲料ディスペンサは、成分を受け、次いで混合するために、飲料成分の下に配置された流体混合採集器も備えることができる。
【0019】
好ましい方法では、流体は複数の供給源から同時に分配できる。好ましくは、この方法は、圧縮可能な導管部分を交互に圧縮及び伸張するために、ポンプ輸送部材のポンプ輸送部分を第1及び第2の圧縮可能な導管部分に対して交互に往復運動させるステップを含む。このようにして、圧縮可能な導管部分を伸張させることにより、圧縮可能な導管部分と流体連通する逆流防止部材を通して流体が引き込まれ、圧縮可能な導管部分とやはり流体連通している下流側バルブが閉じられる。同様にして、圧縮可能な導管部分を圧縮することにより、流体が押されて下流側バルブを通り、逆流防止部材が閉じられる。
【0020】
1つの実施形態のポンプ輸送アセンブリは、圧縮可能な部分を備える流体導管、及び圧縮可能な部分の下流側の流体導管に配置され、流体が圧縮可能な部分の実質的に下流側にのみ流れることができるように構成されたバルブを具備する。ポンプ輸送アセンブリは、圧縮可能な部分の上流側の流体の逆流を遮断するために、流体導管の圧縮可能な部分を挟みつけるように、ポンプ輸送空間に隣接して配置され、ポンプ輸送機構によって移動されるように構成された挟みつけ部材と、流体をそれを通してポンプ輸送するために流体導管の圧縮可能な部分を圧縮及び伸張するために、ポンプ輸送空間に隣接して配置され、ポンプ輸送機構によって移動されるように構成されたポンプ輸送部材とを備えるポンプ機構も具備する。挟みつけ部材及びポンプ輸送部材の移動を順次調整するように構成された制御装置も設けられる。好ましくは、ポンプ輸送機構はリニアアクチュエータを備える。
【0021】
したがって本発明は、使用者が飲料を分配するためなどの流体容器から衛生的な様式で直ちに1つ又は複数の流体をポンプ輸送する分配システムを容易に充填できるようにする。
【0022】
[好ましい実施形態の詳細な説明]
図1及び2を参照すると、本発明の好ましい実施形態が、第1及び第2の容器部材42、43を備える複数流体の供給アセンブリ50を備える。好ましくは、容器部材42、43はバッグインボックス構造のものであるが、その他の構成も使用できる。第1及び第2の容器部材42、43は、分配のための第1及び第2の流体40、41をそれぞれ含む。アセンブリの1つの実施形態では、流体は好ましくは食料製品を含み、より好ましくは飲料を生成するために互いに又は別の流体と混合できる飲料成分を含む。或いは、直ちに分配できる食料製品が、使用できる。
【0023】
好ましい飲料は、シロップ、コーヒー濃縮液、ココア濃縮液、ミルク濃縮液、紅茶濃縮液、ジュース濃縮液、又はその組み合わせなどの少なくとも1つの濃縮液から調製できる、熱い又は冷たい任意の飲料である。濃縮液は、好ましくはソフトドリンク、コーヒードリンク、紅茶ドリンク、ジュース又はミルクを基にしたドリンクなどを消費するのに適した飲料を生成するために、水などの液体と混合されることが好ましい。好ましくは、飲料又は飲料成分は、流体の濃縮液を含む。より好ましくは、流体の濃縮液は、コーヒー又はチョコレートを含む。1つの実施形態では、たとえばコーヒー固形物、コーヒー香気、及び/又は粒状ミルク又は酪農製品などを含むことができるコーヒーの流体の濃縮物が使用できる。
【0024】
好ましくは、第1及び第2の導管44、45は、それぞれの導管44、45が第1及び第2の容器部材42、43と流体連通するように第1及び第2の容器部材42、43と関連付けられている。好ましくは、導管44、45は可撓性配管で作成され、その端部に第1及び第2のノズル48、49を有する。さらに、第1及び第2の流体出口部材46、47は、好ましくは第1及び第2の容器部材42、43の底部にそれぞれ配置され、容器部材42、43及び第1及び第2の導管44,45と流体連通する。
【0025】
供給アセンブリ50は第1及び第2の容器部材42、43が装着された装着部材38も備える。装着部材38は、好ましくは図1に示されるようにハウジング39を備え、ハウジング39はその中に第1及び第2の容器部材42、43を収容するように構成される。好ましくは、容器部材42、43は、それぞれの導管44、45が互いに所定の間隔84で配置されるように装着される。所定の間隔84は、好ましくは第1及び第2の容器部材42、43が占める体積に依存する。好ましくは、所定の間隔84は、少なくとも約30mmであり、最大で約100mmである。より好ましくは、所定の間隔84は、約50mmから70mmである。導管44、45は、その間に所定の値の間隔84を残すように、互いに実質的に平行に配置されることが好ましい。このようにして、導管44、45の間の所定の間隔84は、供給アセンブリ50がポンプ輸送アセンブリの上に充填されるときの位置合わせを促進するための導管案内部の所定の間隔に十分に適合できる。或いは、導管44、45は互いに対して平行でなく配置できる。
【0026】
装着部材38は、ハウジング39と一体の構成、又はハウジング39と関連付けられた別個の片のものであることができる剛性のプレート部材も含む。剛性のプレート部材は、好ましくは第1及び第2の流体出口部材46、47を連結するように構成され、それによって互いに所定の間隔84で導管44、45を維持する追加の支持が有利にもたらされる。好ましくは、剛性部材は剛性又は半剛性の部材から作製できる。好ましくは、装着部材38の材料は厚紙又はプラスチック材料を含み、ハウジング及び剛性のプレート部材は一体構造のものであることができる。
【0027】
第1の容器部材42、関連する流体出口部材46及び導管44の好ましい実施形態が図2に示される。第2の容器部材43、並びに関連する流体出口部材47及び導管45は好ましくは同様の構成のものである。導管44は、蠕動ポンプを備える食料ディスペンサに一般に使用される導管よりも短くすることができ、それはこれらの導管が一般に蠕動ポンプのステータの内側に巻き付く十分な長さの配管を必要とするからである。したがって本装置は、一般の蠕動システムと比較して流体の分配に必要な配管の量をかなり減らすことができ、場合によっては45インチを超えるだけ減らす。
【0028】
好ましくは、容器部材42、流体出口部材46、及び導管44は、図2に示されるような単一の操作可能な構造として予め一括にまとめられることが好ましい閉じた系として構成される。より好ましくは、供給アセンブリ50は予め一括にまとめられて作られ、装着部材38に装着されハウジング39に収容される第1及び第2の容器部材42、43を備える。これにより、容器部材42、43の流体40、41の汚染、及びディスペンサの内部機構の汚染の危険が有利に防止又は低下する。さらに、容器部材42及び関連付けられた導管44、又は供給アセンブリ50は、好ましくは分配の完了時に完全に処分することができ、それによって従来の食料ディスペンサには一般に必要な、ディスペンサの内部配管から流体の残留物を洗い流す必要がなくなる。
【0029】
図1及び3を参照すると、第1及び第2の導管44、45が好ましくはそれぞれ第1及び第2の逆流防止部材を備え、それは、好ましくは第1及び第2の上流側バルブ36、37、並びに第1及び第2の下流側バルブ34、35である。第1及び第2の導管44、45は、好ましくはそれぞれ長さが少なくとも約50mm、より好ましくは少なくとも約80mmであり、好ましくはそれぞれ長さが最大で約250mm、より好ましくは最大で約200mmである。ポンプ輸送機構と関係付けられるように構成された第1及び第2の圧縮可能な部分32、33がそれぞれ、2つのバルブの間に配置される。好ましくは、圧縮可能な部分32、33は弾性的な可撓性のある配管から作成され、少なくとも約1インチ、最大で約5インチの軸方向長さを有する。より好ましくは、圧縮可能な部分32、33の軸方向長さは約1.5インチから約3インチである。好ましくは、圧縮可能な部分32、33は約5から20mmの外径を有する。より好ましくは、圧縮可能な部分32、33は約10から15mmの外径を有する。1つの実施形態では、外径は約13mmである。第1及び第2のノズル48、49は、下流側バルブ34、35の下流側にそれぞれ配置される。
【0030】
上流側バルブ36、37及び下流側バルブ34、35は、その圧縮可能な部分32、33の中にそれぞれ配置され、それを通る流体の流れを可能にし、また阻止するように構成されることが好ましい。好ましくは、第1及び第2の上流側バルブ36、37及び第1及び第2の下流側バルブ34、35は容器部材42、43から実質的に下流側の方向85にのみ流体40、41の一方向の流れを可能にする一方向バルブである。好ましい実施形態では、バルブ34、35、36、37は、図3に示されるようなばね装着の、ボール、チェックバルブなどのチェックバルブである。バルブ34、35、36、37は、圧縮可能な部分32、33の圧縮時に、流体の正確な定量分配を有利に行うように構成される。第1の導管44を参照すると、たとえば、第1の上流側及び下流側のチェックバルブ36、34はそれぞれ、各バルブ36、34の内部キャビティ61、71をそれぞれが画定する管状部材60、70を含む。各バルブ36、34の上流側開口62、72及び下流側開口63、73は、第1の流体40が各バルブ36、34のキャビティ61、71を通過できるようにする。
【0031】
また、上流側のそれぞれの開口62、72に隣接して、ボール部材64、74が各キャビティ61、71内に好ましく配置される。ボール部材64、74はそれぞれ、それぞれの上流側開口62、72を遮断し、それを通る第1の流体40の流れを阻止するために閉位置に向かって弾性部材65、75によって付勢される。
【0032】
圧縮可能な部分32が圧縮されると、その中の圧力が大気圧よりも高く上昇する。この正の圧力は、下流側のバルブ34の下流側のボール部材74に力を働かせ、それによって関連する弾性部材75が圧縮する。弾性部材75が圧縮すると、ボール部材74が下流側方向85に移動し、第1の流体40が上流側の開口72を通ってキャビティ71に入り下流側の開口73を通って出ることができるようにし、最終的にノズル48を通って第1の導管44を出る。圧縮可能な部分32の上昇した圧力は、上流側のバルブ36の上流側のボール部材64への正の力も働かせ、それによって弾性部材65とともに上流側のボール部材64が閉鎖位置に向かって付勢されて、上流側開口62を遮断し、それを通る第1の流体40の流れが阻止される。
【0033】
圧縮可能な部分32の伸張時に、その中の圧力は大気圧より下に低下され、この負圧及び下流側のバルブ34の弾性部材75は、ボール部材74を付勢して上流側の開口72に対して戻し、それを通る第1の流体40の流れを阻止することができる。上流側のバルブ36に対して、圧縮可能な部分32の伸張により、上流側のボール部材64に作用する負圧が生成され、関連する弾性部材65を圧縮させる。弾性部材65が圧縮すると、ボール部材64が下流側方向85に移動し、第1の容器部材42からの第1の流体40が上流側の開口62を通ってキャビティ61に入り、下流方向の開口63を通って出て圧縮可能な部分32に入る。有利なことに、弾性の圧縮可能な部分32を上流側及び下流側のバルブ36、34の開閉とともに圧縮及び伸張する動作は、第1の流体40を第1の導管44を通して実質的に下流側方向85のみに流れることができるようにする。第1の圧縮可能な部分32の圧縮及び伸張のみが本明細書に説明されてきたが、第2の圧縮可能な部分33及びその関連する上流側及び下流側のバルブ37、35が同様に動作するように構成される。
【0034】
好ましくは、ばね装着の、ボール、チェックバルブは、長さが約40から60mmで外径が約5から20mmであり、配置された場所の導管を局所的に伸ばすことができる。より好ましくは、チェックバルブの長さは約45から55mm、外径が約10から15mmである。さらにより好ましくは、チェックバルブの長さは約52mm、外径が約13mmである。別の実施形態では、バルブは熱可塑性材料で成形され、たとえばフラップバルブなどのその他のタイプのバルブであることができる。バルブは導管内に一体に成形することもできる。
【0035】
或いは、第1及び第2の導管は好ましくはそれぞれ、その中の第1及び第2の圧縮可能な部分及びその下流側に配置された第1及び第2の下流側のバルブのみを備えることができ、圧縮可能な部分と容器の間には上流側のバルブ又は逆流防止部材がまったく配置されない。したがって、第1及び第2の圧縮可能な部分が弾性的に圧縮される場合、その中の第1及び第2の流体がそれぞれ、第1及び第2の下流側のバルブを通って下流側に押され、第1及び第2の圧縮可能な部分が伸張された場合、第1及び第2の流体がそれぞれ、第1及び第2の圧縮可能な部分に引き込まれる。
【0036】
流体40、41が容器部材42、43から導管44、45を通って下流側に流れるのを促進するために、図4及び5に示されるように、供給アセンブリ50の導管44、45がそれぞれの第1及び第2のポンプ輸送空間21、31に配置されるように、供給アセンブリ50をポンプ輸送アセンブリ20に向けることができる。ポンプ輸送アセンブリ20は、ポンプハウジング19を備える。好ましくは、ポンプハウジング19は金属又はプラスチックなどの任意の適切な材料から作製される。ポンプハウジング19は、供給アセンブリ50とポンプ輸送アセンブリ20の間に安定した容易な連結を可能にするように構成される。ポンプハウジング19は、それぞれのポンプ輸送空間21、31でポンプ輸送機構のポンプ輸送部材28とポンプ輸送可能な関係で圧縮可能な部分32、33を配置するために導管44、45を案内するように構成された上方の導管案内部18を備える導管案内部を備えることが好ましい。
【0037】
好ましい実施形態では、上方の導管案内部18は、装着部材38を密接し且つ安定して支持するように構成される。好ましくは、上方の導管案内部18は、その中に導管44、45を受ける案内部開口を備える。より好ましくは、案内部開口は第1及び第2の導管44、45をその中に受け入れるのを促進するように構成された第1及び第2の上流側の開口16、17を備える。上流側の開口16、17は、供給アセンブリの充填が単純で容易なように案内部開口を通る導管を案内するために導管44、45の直径よりも広くなっていることが好ましい。好ましくは、上流側の開口16、17は約10から30mmの直径を有する。より好ましくは、直径は約15から25mmである。さらにより好ましくは、直径は約20mmである。案内部開口は、第1及び第2の下流側の開口14、15も含むのが好ましく、その下流側の開口14、15は、それを通る導管を受け入れることができるようにするために上流側の開口16、17よりも狭いが導管44、45の直径よりもわずかに広いことが好ましい。好ましくは、下流側の開口14、15は約10から20mmの直径を有する。より好ましくは、直径は約12から16mmである。さらにより好ましくは、直径は約14mmである。案内部開口は、導管44、45がポンプ輸送機構のポンプ輸送部材28とポンプ輸送可能な関係で整列するように、所定の間隔84に整合する所定の間隔83で互いに配置される。好ましくは案内部開口は、直接的に導管44、45を案内して、ポンプ輸送機構のポンプ輸送部材28とポンプ輸送可能な関係で収まるように構成された円錐形又は別の形状を有する。
【0038】
有利なことには、上方の導管案内部18により、ポンプ輸送アセンブリ20から供給アセンブリ50の容易で直感的な充填及び脱着ができるようになる。供給アセンブリ50の充填中に、使用者は、装着部材38と上方の導管案内部18の間の安定した連結を維持するために導管44、45を上流側の導管案内部18の比較的より広い上流側の開口16、17と緩やかに整列し、供給アセンブリ50をポンプ輸送アセンブリ20の上に下げ又は降ろすことによって、導管44、45をポンプ輸送空間21、31内に「降ろし、充填する」ことができる。
【0039】
好ましい実施形態では、導管案内部は圧縮部材22、23の上のハウジング19の左右の壁にそれぞれ配置された中間の案内部材12、13も備える。好ましくは、中間の案内部材12、13はポンプ輸送空間21、31に挿入するときに導管44、45の横方向の移動を防止するように構成され、したがって導管44、45を所定の間隔83で互いに実質的に平行に整列して維持する。導管案内部は圧縮部材22、23の下に配置された下方の案内部材11も備え、案内部材11は、所定の間隔83、84に整合することが好ましい、所定の間隔81で互いに実質的に平行に整列して導管44、45を維持する開口部51、52を有する。ポンプハウジング19は、流体40、41がノズル48、49を通ってポンプ輸送アセンブリ20を出ることができるようにする第1及び第2の出口開口8、9を備えることが好ましい。
【0040】
好ましくは、装着部材38は、導管44、45の第1及び第2の圧縮可能な部分32、33がポンプ輸送部材28によって圧縮可能なように、上方の導管案内部18と関連付けられている。ポンプ輸送部材28は、ポンプシャフト29の上にポンプハウジング19内で回転可能に装着される好ましい。ポンプ輸送部材28は、1つ又は複数のポンプ部分24がその上に装着された少なくとも1つのアーム26を備えることが好ましい。好ましくは、ポンプ輸送部材28は、ポンプ部分24が第1及び第2の圧縮可能な部分32、33に交互に且つ圧縮して係合して、それを通して第1及び第2の流体40、41をポンプ輸送できるように構成される。図4及び5に示されるような1つの好ましい実施形態では、ポンプ輸送部材28は2つのポンプ輸送部分24、25がその上に取り付けられた2つのアーム26、27を備える。この実施形態では、ポンプ輸送部分24、25は圧縮可能な部分32、33を圧縮するときに回転可能なローラである。或いは、ポンプ輸送部材28は、圧縮可能な部分32、33の上を摺動し且つ圧縮し、それを通して流体をポンプ輸送するように構成された2つのアーム26、27を備える。好ましくは、アーム26、27は、ポンプ輸送部材28が固定部材29の周りを回転するとき、同時にポンプ輸送部分24、25によって圧縮可能な部分32、33が係合できるように互いに約180°で配置される。或いは、アーム26、27は必要に応じて圧縮可能な部分の圧縮の間の時間を変えるために、互いにその他の角度で配置できる。
【0041】
好ましい実施形態はポンプ輸送部材28を回転するように構成されたポンプモータ10も備える。好ましくは、回転速度は、ポンプ輸送部材28が高い回転速度に設定された場合に、より多くの流体40、41が導管44、45を通ってポンプ輸送できるように、調整できる。さらに、ポンプモータ10は好ましくは、ポンプ輸送部材28が図4に示されるように充填位置に停止するようにポンプ輸送機構を停止できる。有利なことに、ポンプ輸送部材28を充填位置に停止することにより、好ましくはほぼ妨害されない様式でポンプ輸送アセンブリ20に、及びそこから、その上に供給アセンブリ50を容易に充填及び脱着するために導管44、45を充填し、抽出できるようにする十分な間隔がポンプ輸送空間21、31に維持される。
【0042】
好ましい実施形態は、好ましくはポンプ輸送部材28の実質的に両側に配置され、第1及び第2のポンプ輸送空間21、31を画成するために調整可能に横方向に延びる、ポンプハウジング19の壁に配置された第1及び第2の圧縮部材22、23も備える。好ましくは、ポンプ輸送部材28は、流体の導管44、45をそれぞれのポンプ輸送空間21、31に挿入するために、少なくとも1つの回転位置で圧縮部材22、23に対して移動可能である。圧縮部材22、23及びポンプ輸送部分24、25は、第1及び第2のポンプ輸送空間21、31の寸法を変更するために互いに対して調整可能であることが好ましい。好ましくは、圧縮部材22、23は、圧縮可能な部分32、33の軸及びそばを通る流体の流れに対してほぼ横断する方向に移動可能であるようにねじ山を付けられる。これは、ポンプハウジング19にねじ込まれ、そこから緩められることができる、図4及び5に示されるようなねじ山を付けられた圧縮部材22、23によって達成できる。さらに、圧縮部材22、23は、圧縮部材モータ60、61によって横方向に独立且つ自動的に調整可能であることが好ましい。或いは、圧縮部材22、23は、単一の圧縮部材モータによって独立且つ自動的に調整可能である。別の実施形態では、圧縮部材22、23は手動で調整できる。
【0043】
図5を参照すると、第1及び第2の圧縮可能な部分32、33はポンプ輸送部材28とポンプ輸送可能な関係で第1及び第2のポンプ輸送空間21、31に配置できる。ポンプ輸送部材28が回転すると、ポンプ輸送部分24、25は、容器部材42、43から第1及び第2の流体40、41をポンプ輸送するためにそれぞれの圧縮部材22、23に対して第1及び第2の圧縮可能な部分32、33を交互に圧縮及び伸張できることが好ましい。圧縮部材22、23に対して圧縮可能な部分32、33を圧縮するためにポンプ輸送部分24、25を使用することによって、ディスペンサは、圧縮可能な部分32、33が圧縮される度に正確且つ一貫した量の流体40、41を有利に分配することができる。ディスペンサは、たとえばより高い粘度の食料製品又は懸濁固体などを含む様々な流体を分配するように設定できる。特に、ディスペンサは約1から約3,500cpの粘度を有する流体を有利に分配できる。より好ましくは、ディスペンサは約100から約2000cpの粘度を有する流体を分配できる。
【0044】
さらに、たとえば第1の導管44から分配される第1の流体40の量は、各圧縮部材22、23をそれぞれのポンプ輸送空間21、31に、又はそこから個別に移動することによって第2の導管45から分配される第2の流体41の量とは独立に変更できる。たとえば、第1の圧縮部材22が第1のポンプ輸送空間21により多く移動するほど、第1の圧縮可能な部分32がポンプ輸送部分22、23によってより多く圧縮され、したがって第1の流体40が第1の導管44からより多く分配される。重要なことには、圧縮部材22、23は互いに独立して移動でき、それによって、使用者が異なる比率の各流体を必要とする飲料を調製する各導管44、45から分配される流体40、41の量を個別に制御できるようになる。分配される各流体の量は、異なる体積の大きさの容器に収容される飲料を供給するようにも調整できる。
【0045】
好ましい実施形態は、ポンプモータ10及び圧縮部材モータ60、61を制御するモータ制御装置も含む。好ましくは、モータ制御装置は、所望の飲料のタイプ及び寸法についての使用者からの入力を受け、分配される第1及び第2の流体40、41の量を変更するために、それにしたがってポンプモータ10及び圧縮部材モータ60、61を制御又は調整する。
【0046】
図6は、飲料成分がポンプ輸送アセンブリ20を出るときそれを集める流体混合採集器170を収容することが好ましいディスペンサハウジング100を有する飲料ディスペンサを備える本発明の1つの実施形態を示す。飲料ディスペンサは、前述したようにポンプ輸送アセンブリ20と関連付けられた複数流体の供給アセンブリ50も備える。好ましくは、流体混合採集器170は、その中に飲料成分を受け、混合する第1及び第2の導管44、45のノズル48、49の下に配置される。流体混合採集器170は、混合された飲料成分が採集器を容易に出ることができるようにする図7に示されるような傾斜した底部パネルを有することが好ましい。好ましくは、飲料ディスペンサは流体混合採集器170から混合された飲料成分を受け取る混合器110も備える。
【0047】
飲料ディスペンサは、好ましくはポンプ90と関連付けることができる液体供給部80も備える。好ましくは、液体供給部は飲料成分を希釈又は混合するために水又は別の液体140を供給する。液体供給部80からの液体140は、飲料を調製するために飲料成分と混合する混合器110に分配されることが好ましい。次いで飲料は好ましくはホイッパ160を通過して混合器110から分配され、次いで注ぎ位置82に受けられる注ぎ容器130に入る。1つの実施形態では、混合器110は分配前に飲料成分及び液体供給の混合物を加熱又は冷却する加熱又は冷却要素を備える。
【0048】
本発明のポンプ輸送アセンブリ120の別の好ましい実施形態が図8〜10に示される。この実施形態では、前述したように容器ハウジング、及びその中に収容される第1及び第2の容器部材、ポンプハウジング119と関連付けられている。ポンプハウジング119は、好ましくは第1の導管144の第1の圧縮可能な部分132をその中に受けるように構成された第1のポンプ輸送空間221を備える。第1の導管144は、好ましくは第1の圧縮可能な部分132の下流側に配置された第1のバルブ134を備える。第1のバルブ134は、好ましくは前述のように一方向バルブである。好ましくは、ポンプハウジングは、好ましくは第2の導管の第2の圧縮可能な部分をその中に受けるように構成された第2のポンプ輸送空間も備える。
【0049】
ポンプ輸送アセンブリ120の第1のポンプ輸送機構は、好ましくは第1のポンプ輸送部材206と関連付けられた第1のリニアアクチュエータ、及び充填位置とポンプ輸送位置の間で第1のポンプ輸送部材206と第1の挟みつけ部材216を移動させるための第1の挟みつけ部材216を備える。好ましい実施形態では、第1のリニアアクチュエータは好ましくは第1の挟みつけソレノイド212及び第1のポンプソレノイド202を備える。その他の実施形態では、第1のポンプ輸送機構は、第1のポンプ輸送部材及び第1の挟みつけ部材を充填位置及びポンプ輸送位置に移動させる気圧又は水圧機構或いはノンリニアアクチュエータ又はモータを備える。
【0050】
第1の挟みつけソレノイド212は、好ましくはポンプ輸送の間に第1の流体40の逆流を防止するように好ましくは実質的にその中の内腔を閉鎖するために、第1の圧縮可能な部分132を挟みつけるように構成された第1の挟みつけ部材216と関係付けられている。1つの実施形態では、第1の挟みつけソレノイド212は、第1の圧縮可能な部分132に対して第1のポンプソレノイド202の反対側に配置されている。第1の挟みつけソレノイド212は、好ましくは第1の挟みつけディスク215をその端部に配置した第1の挟みつけ部材軸214と関連付けられている。第1の挟みつけ部材216は、好ましくは第1の挟みつけ部材216の挟みつけ部分217が第1の圧縮可能な部分132の1つの側面に対して配置できるように、第1の挟みつけディスク215から延出する。第1の挟みつけソレノイド212は、好ましくは第1の挟みつけ部材216を充填位置及びポンプ輸送位置に配置するために軸方向に第1の挟みつけ部材軸214を移動するように構成される。
【0051】
第1のポンプソレノイド202は、好ましくは第1のポンプ輸送部材206をその端部に配置した第1のポンプ部材軸204と関連付けられる。第1のポンプ輸送部材206は、好ましくは第1の圧縮可能な部分132の側壁に係合し、それと関連付けられ、それを圧縮するように構成された実質的に平坦な面を有する。第1のポンプソレノイド202は、好ましくは第1のポンプ輸送部材206を充填位置及びポンプ輸送位置に配置するために軸方向に第1のポンプ部材軸204を移動するように構成される。
【0052】
図8に示される充填位置では、第1のポンプ輸送部材206及び第1の挟みつけ部材216は、好ましくは第1の導管144の第1の圧縮可能な部分132が第1のポンプ輸送空間221に受けられ、そこから取り除くことができるように配置される。より好ましくは、第1のポンプ輸送部材206及び第1の挟みつけ部材216は、それぞれ第1のポンプ輸送空間221の中へ、及びそこからの第1の導管144の第1の圧縮可能な部分132の全体的に妨害されない受け入れ及び除去を促進するために、第1のポンプ輸送空間221から実質的に離れて配置される。
【0053】
図9及び10に示されるポンプ輸送位置では、第1の挟みつけソレノイドは、好ましくは図9に示されるように第1の流体40の第1の容器部材への逆流を遮断するように第1の挟みつけ部材216を移動させる。好ましくは、第1の挟みつけソレノイド212は、第1の挟みつけ部材216がポンプハウジング119の開口219を通って後退されるように、第1の挟みつけ部材軸214を移動させる。第1の挟みつけ部材216の後退により、第1の挟みつけ部分217が第1の圧縮可能な部分132の一方の側壁を他方の側壁に対して圧縮させ、したがってその内腔を閉鎖し、その中の第1の流体の逆流を防止する。
【0054】
次いで第1のポンプソレノイド202は、好ましくは第1のポンプ輸送部材206が第1のポンプ輸送空間221の第1の圧縮可能な部分132の一方の側壁に係合し、それを圧縮するように、第1のポンプ部材軸204を移動させる。好ましくは、第1のポンプ輸送部材206は第1の流体40を第1の導管144を通してポンプ輸送するために、図10に示されるようにポンプハウジング119の壁220に対して第1の圧縮可能な部分132の両側壁を圧縮する。第1の圧縮可能な部分132が第1のポンプ輸送部材206によって圧縮される量は、ポンプ輸送される第1の流体40の量に応じて変更することもできる。ポンプ輸送後に、第1の挟みつけ及びポンプ輸送ソレノイド212、202は好ましくは、第1の流体40が第1の容器から第1の圧縮可能な部分132に流入できるように、第1の挟みつけ部材216及び第1のポンプ輸送部材206をそれぞれ充填位置に戻す。
【0055】
ポンプ輸送アセンブリ120は、好ましくは第1及び第2のポンプ輸送機構を制御する制御装置208も備える。好ましくは、制御装置208は、所望の飲料のタイプ及び寸法についての使用者からの入力を受け、分配される第1及び第2の流体の量を変更するために、それに従ってポンプ輸送機構を制御又は調整する。たとえば、制御装置208は、第1のポンプ輸送部材206が第1のポンプ輸送空間221で第1の圧縮可能な部分132に対して圧縮する度合いを変更でき、したがって、第1の導管144を通ってポンプ輸送される第1の流体40の量を変更する。したがって、制御装置208は、第1のポンプ輸送部材206が第1の圧縮可能な部分132に対して圧縮する繰り返しの量を変更できる。制御装置208はまた、第1及び第2のポンプ輸送機構の挟みつけ及びポンプ輸送部材が充填位置に好ましくは同時に移動し、そこで停止することを有利に可能にする。
【0056】
ポンプ輸送アセンブリ120は、好ましくは第2の流体を第2の容器部材からポンプ輸送するための前述の第1のポンプ輸送機構及び第1の部材と同様に構成された第2のポンプ輸送機構及び関連する第2の部材を備えることもできる。
【0057】
本明細書で使用される用語「約」は、一般にある範囲の数の中の両方の数字を指すように理解すべきである。さらに、本明細書でのすべての数の範囲は、その範囲内の全整数のそれぞれを含むように理解すべきである。
【0058】
本発明の例示の実施形態が本明細書に開示されたが、多くの変更及びその他の実施形態が当業者によって考案できることを理解されたい。たとえば使用者からの入力に基づいて様々な量で異なる第1及び第2の流体をポンプ輸送する、本明細書に述べられた実施形態の特徴は、その他の実施形態を形成するために結び付け、分離し、交換し、及び/又は再編成することができる。したがって、添付の特許請求の範囲は本発明の趣旨及び範囲内に入るそのような変更形態及び実施形態のすべてを包含することが意図されることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】複数流体の供給アセンブリの1つの実施形態の正面切開図である。
【図2】第1の容器/導管アセンブリの側面切開図である。
【図3】第1の導管アセンブリの正断面図である。
【図4】ポンプ輸送部材が充填位置にあるポンプ輸送アセンブリの1つの実施形態の正断面図である。
【図5】ポンプ輸送部材が圧縮位置にあるポンプ輸送アセンブリの1つの実施形態の正断面図である。
【図6】食料ディスペンサの1つの実施形態の概略図である。
【図7】流体を混合する採集器の1つの実施形態の正面斜視図である。
【図8】リニアアクチュエータを使用する充填位置にあるポンプ輸送アセンブリの実施形態の正断面図である。
【図9】挟みつけ部材がポンプ輸送位置にあるポンプ輸送アセンブリの正断面図である。
【図10】ポンプ輸送部材がポンプ輸送位置にあるポンプ輸送アセンブリの正断面図である。
【発明の詳細な説明】
【0001】
[発明の分野]
本発明は一般に食料分配システムに関する。より詳細には、本発明は流体を容器からポンプ輸送する食料分配システムに関する。
【0002】
[発明の背景]
食料分配システムは、オフィス、レストラン、及びコンビニエンスストアの環境で日常的に使用されている。これらのシステムの望ましい特徴には、分配システムが使用者によって操作及び維持するのが容易であり、動作中に使用者に衛生的且つ美学的に満足のいくインターフェースを提供することが含まれる。いくつかのディスペンサが、様々な食料製品を分配するのに適用可能である。
【0003】
一般的な分配システムには、これらの領域のうちの1つが欠落していることが分かっている。特に、米国特許第5,452,826号は、新しい食料容器がディスペンサ内に充填される度に、使用者がディスペンサの部分を洗浄する必要がある食料ディスペンサを開示している。特に、食料容器が空になった後に、食料製品が分配装置及び食料製品の管に残る。食料製品は、前の食料製品とは異なる可能性のある、新しい食料容器内の食料製品による汚染を避けるために、これらの部分から洗い出さなければならない。さらに、分配機構には、食料製品が分配される度に手動の力がばね付勢された蓋に加えられることが必要である。
【0004】
また、欧州特許EP0067466号は、単一の容器からの食料製品の分配(dispensing)に制限される食料ディスペンサ(dispenser)を開示している。この参照は、食料容器から食料の割当量を分配するのに使用される計量デバイスを教示する。
【0005】
現行のシステムは、特に生産物の導管をポンプ輸送(pumping)システムと連結するために食料ディスペンサに食料容器を充填するために手動操作を多く行う必要がある。さらに、コーヒー又はラッテなどの飲料は、別々の流体供給源から送られる異なる流体を混合することによって得ることができる。ディスペンサで1つ以上の流体の供給源を使用すると、各容器を専用のポンプ/バルブ装置に充填することが必要になる。これにより時間が費やされ、この操作が熟練したオペレータにより処理されることが求められる可能性がある。さらに、ディスペンサは、(多くのポンプ、バルブ、…など)必要な多くの構成要素によって複雑に作られている。
【0006】
したがって、衛生状態に保つことが好ましく容易である、信頼性があり効率的な様式で1つ又は複数の食料容器を容易に充填できる、複雑さが軽減された分配システムが必要である。
【0007】
[発明の概要]
本発明の好ましい実施形態は、第1及び第2の流体をそれぞれ収容する第1及び第2の容器部材を備える複数流体の供給アセンブリに関する。流体が導管を通過できるようにするために、第1及び第2の容器部材とそれぞれ流体連通する第1及び第2の導管が第1及び第2の容器部材に取り付けられる。好ましくは、第1及び第2の容器部材は、第1及び第2の導管が互いに所定の間隔で配置されるように装着部材に装着される。第1の下流側バルブは、好ましくは第1の圧縮可能な部分の下流側の第1の導管に配置され、第1の流体が実質的に第1の下流側バルブから下流側にのみ流れることができるように構成される。好ましい実施形態では、第1の導管は、第1の逆流防止部材と第1の下流側バルブとの間に配置された第1の圧縮可能な部分も備える。第1の圧縮可能な部分は、第1の圧縮可能な部分が圧縮されたとき、その中の流体が第1の下流側バルブを通って下流側に押されるように弾性的に圧縮可能であることが好ましい。第1の圧縮可能な部分は、第1の圧縮可能な部分が伸張されたとき、第1の流体を圧縮可能な部分に引き込むために圧縮されていない状態に向かって、好ましくは弾性的に付勢される。第2の導管は、第2の容器部材から第2の流体を、それを通してポンプ輸送するために圧縮可能である第2の圧縮可能な部分も備える。好ましくは、第1と第2の導管の間の空間は、両方の圧縮可能な部分が2つの部分の間に配置されたポンプ輸送機構によって圧縮可能であるように選択される。
【0008】
好ましくは、第1及び第2の導管はそれぞれ、約200mm未満の長さを有する。供給アセンブリはさらに、第1の導管に配置された第1の逆流防止部材を備え、第1の流体が第1の容器からのみ流れることができるように構成されることが好ましい。第1の圧縮可能な部分は、第1の流体を第1の圧縮可能な部分に引き込むために第1の圧縮可能な部分が圧縮されていない状態に向かって弾性的に付勢された場合に、流体が第1の逆流防止部材を通るように、第1の逆流防止部材と第1の下流側バルブの間にあることが好ましい。
【0009】
供給アセンブリは、第2の流体が第2の容器から出て実質的に下流側にのみ流れることができるように構成された、第2の導管に配置された第2の逆流防止部材を備えることができる。さらに、第2の下流側バルブは、第2の逆流防止部材の下流側に、第2の導管に配置され、第2の流体が実質的に下流側にのみ流れることができるように構成できる。第2の圧縮可能な部分は、第2の逆流防止部材と第2の下流側バルブの間に配置される。好ましくは、第2の圧縮可能な部分は、第2の圧縮可能な部分が圧縮されたとき、その中の流体が第2の下流側バルブを通って下流側に押されるように弾性的に圧縮可能である。第2の圧縮可能な部分は、第2の圧縮可能な部分が伸張されたとき、第2の流体を第2の逆流防止部材を通して第2の圧縮可能な部分に引き込むために、圧縮されていない状態に向かって弾性的に付勢されることも好ましい。
【0010】
好ましくは、第1及び第2の逆流防止部材はそれぞれ、第1及び第2の上流側バルブを備える。第1及び第2の逆流防止部材はそれぞれ、圧縮可能な部分の上流側の第1及び第2の流体の逆流を実質的に遮断するように第1及び第2の圧縮可能な部分を挟みつけるように構成された第1及び第2の挟みつけ部材を備えることもできることが好ましい。別の実施形態では、第1及び第2の導管にはそれぞれ、その中に配置されたどのような上流側バルブもない。
【0011】
好ましくは、第1と第2の導管の間の間隔は、第1及び第2の圧縮可能な部分を圧縮することによって、ポンプ輸送機構の単一のポンプ輸送部材が第1及び第2の流体の両方を同時にポンプ輸送できるように選択される。第1及び第2の導管は、この間隔が画成されるところに互いに実質的に平行に配置されることも好ましい。
【0012】
第1及び第2の導管は可撓性配管を備えることが好ましく、導管を通って分配される流体は食料製品であることが好ましい。さらに、第1及び第2の容器部材はそれぞれ、第1及び第2の導管とそれぞれ流体連通する第1及び第2の流体出口部材を備えることができる。
【0013】
アセンブリの好ましい装着部材は、第1及び第2の容器部材の両方を収容するハウジングを備えることができる。好ましくは、装着部材は第1の出口部材と第2の出口部材を連結するプレートなどの剛性の部材を備える。剛性のプレート部材は、第1と第2の導管の間の所定の間隔を維持することも好ましい。
【0014】
好ましい実施形態はポンプ輸送機構も備える。好ましくは、ポンプ輸送機構は供給アセンブリの第1と第2の圧縮可能な部分の間に配置されたポンプ輸送部材を有する。ポンプ輸送機構は、導管を通して第1及び第2の流体の両方をポンプ輸送するために圧縮可能な部分を交互に圧縮及び伸張するために、第1及び第2の圧縮可能な部分の両方に対して作用するように構成することもできることが好ましい。
【0015】
導管案内部は、圧縮可能な部分をポンプ輸送機構とポンプ輸送可能な関係で配置するために導管を案内するように構成できることが好ましい。好ましくは、導管案内部は導管をそこに受け入れるのを容易にするように構成された上流側の開口を画成する。上流の開口は、導管をポンプ輸送可能な関係で配置するために、上流側の開口の下流側に配置された少なくとも導管案内部の一部分よりも大きいことが好ましい。
【0016】
好ましい実施形態は、ポンプ輸送部材と圧縮部材の間の第1及び第2のポンプ輸送空間を画成するために、ポンプ輸送部材に隣接して、好ましくはその両側に配置された第1及び第2の圧縮部材を備える。好ましくは、第1及び第2の圧縮可能な部分は、第1及び第2のポンプ輸送空間にそれぞれポンプ輸送可能な関係で配置できる。ポンプ輸送部材は、第1及び第2の流体をそれぞれの容器部材からポンプ輸送するために、次いで圧縮部材に対して圧縮可能な部分を圧縮するように構成できる。
【0017】
圧縮部材及びポンプ輸送部材は、ポンプ輸送空間の寸法を変更するために互いに対して移動可能であることが好ましい。好ましくは、ポンプ輸送部材は、ポンプ輸送部材の位置で関係なく第1のポンプ輸送空間に流体導管を挿入するために、少なくとも1つの回転位置で第1の圧縮部材に対して移動可能である。分配システムは、好ましくはポンプ輸送空間に全体的に妨害されずに流体導管を受け入れるためにポンプ輸送空間に十分な間隙を維持するために、ポンプ輸送部材を停止位置に停止するように構成されたポンプ輸送部材制御部も備えることができる。好ましくは、ポンプ輸送部材は回転可能であり、第1及び第2の圧縮可能な部分に向かって交互に、且つ圧縮して移動するように構成された少なくとも1つのポンプ輸送部分を有することができる。
【0018】
分配システムが飲料ディスペンサである実施形態では、第1及び第2の流体供給源は飲料成分である。好ましくは、飲料ディスペンサは、飲料を調製し分配するために成分を混合するように構成できる。飲料ディスペンサは、成分を受け、次いで混合するために、飲料成分の下に配置された流体混合採集器も備えることができる。
【0019】
好ましい方法では、流体は複数の供給源から同時に分配できる。好ましくは、この方法は、圧縮可能な導管部分を交互に圧縮及び伸張するために、ポンプ輸送部材のポンプ輸送部分を第1及び第2の圧縮可能な導管部分に対して交互に往復運動させるステップを含む。このようにして、圧縮可能な導管部分を伸張させることにより、圧縮可能な導管部分と流体連通する逆流防止部材を通して流体が引き込まれ、圧縮可能な導管部分とやはり流体連通している下流側バルブが閉じられる。同様にして、圧縮可能な導管部分を圧縮することにより、流体が押されて下流側バルブを通り、逆流防止部材が閉じられる。
【0020】
1つの実施形態のポンプ輸送アセンブリは、圧縮可能な部分を備える流体導管、及び圧縮可能な部分の下流側の流体導管に配置され、流体が圧縮可能な部分の実質的に下流側にのみ流れることができるように構成されたバルブを具備する。ポンプ輸送アセンブリは、圧縮可能な部分の上流側の流体の逆流を遮断するために、流体導管の圧縮可能な部分を挟みつけるように、ポンプ輸送空間に隣接して配置され、ポンプ輸送機構によって移動されるように構成された挟みつけ部材と、流体をそれを通してポンプ輸送するために流体導管の圧縮可能な部分を圧縮及び伸張するために、ポンプ輸送空間に隣接して配置され、ポンプ輸送機構によって移動されるように構成されたポンプ輸送部材とを備えるポンプ機構も具備する。挟みつけ部材及びポンプ輸送部材の移動を順次調整するように構成された制御装置も設けられる。好ましくは、ポンプ輸送機構はリニアアクチュエータを備える。
【0021】
したがって本発明は、使用者が飲料を分配するためなどの流体容器から衛生的な様式で直ちに1つ又は複数の流体をポンプ輸送する分配システムを容易に充填できるようにする。
【0022】
[好ましい実施形態の詳細な説明]
図1及び2を参照すると、本発明の好ましい実施形態が、第1及び第2の容器部材42、43を備える複数流体の供給アセンブリ50を備える。好ましくは、容器部材42、43はバッグインボックス構造のものであるが、その他の構成も使用できる。第1及び第2の容器部材42、43は、分配のための第1及び第2の流体40、41をそれぞれ含む。アセンブリの1つの実施形態では、流体は好ましくは食料製品を含み、より好ましくは飲料を生成するために互いに又は別の流体と混合できる飲料成分を含む。或いは、直ちに分配できる食料製品が、使用できる。
【0023】
好ましい飲料は、シロップ、コーヒー濃縮液、ココア濃縮液、ミルク濃縮液、紅茶濃縮液、ジュース濃縮液、又はその組み合わせなどの少なくとも1つの濃縮液から調製できる、熱い又は冷たい任意の飲料である。濃縮液は、好ましくはソフトドリンク、コーヒードリンク、紅茶ドリンク、ジュース又はミルクを基にしたドリンクなどを消費するのに適した飲料を生成するために、水などの液体と混合されることが好ましい。好ましくは、飲料又は飲料成分は、流体の濃縮液を含む。より好ましくは、流体の濃縮液は、コーヒー又はチョコレートを含む。1つの実施形態では、たとえばコーヒー固形物、コーヒー香気、及び/又は粒状ミルク又は酪農製品などを含むことができるコーヒーの流体の濃縮物が使用できる。
【0024】
好ましくは、第1及び第2の導管44、45は、それぞれの導管44、45が第1及び第2の容器部材42、43と流体連通するように第1及び第2の容器部材42、43と関連付けられている。好ましくは、導管44、45は可撓性配管で作成され、その端部に第1及び第2のノズル48、49を有する。さらに、第1及び第2の流体出口部材46、47は、好ましくは第1及び第2の容器部材42、43の底部にそれぞれ配置され、容器部材42、43及び第1及び第2の導管44,45と流体連通する。
【0025】
供給アセンブリ50は第1及び第2の容器部材42、43が装着された装着部材38も備える。装着部材38は、好ましくは図1に示されるようにハウジング39を備え、ハウジング39はその中に第1及び第2の容器部材42、43を収容するように構成される。好ましくは、容器部材42、43は、それぞれの導管44、45が互いに所定の間隔84で配置されるように装着される。所定の間隔84は、好ましくは第1及び第2の容器部材42、43が占める体積に依存する。好ましくは、所定の間隔84は、少なくとも約30mmであり、最大で約100mmである。より好ましくは、所定の間隔84は、約50mmから70mmである。導管44、45は、その間に所定の値の間隔84を残すように、互いに実質的に平行に配置されることが好ましい。このようにして、導管44、45の間の所定の間隔84は、供給アセンブリ50がポンプ輸送アセンブリの上に充填されるときの位置合わせを促進するための導管案内部の所定の間隔に十分に適合できる。或いは、導管44、45は互いに対して平行でなく配置できる。
【0026】
装着部材38は、ハウジング39と一体の構成、又はハウジング39と関連付けられた別個の片のものであることができる剛性のプレート部材も含む。剛性のプレート部材は、好ましくは第1及び第2の流体出口部材46、47を連結するように構成され、それによって互いに所定の間隔84で導管44、45を維持する追加の支持が有利にもたらされる。好ましくは、剛性部材は剛性又は半剛性の部材から作製できる。好ましくは、装着部材38の材料は厚紙又はプラスチック材料を含み、ハウジング及び剛性のプレート部材は一体構造のものであることができる。
【0027】
第1の容器部材42、関連する流体出口部材46及び導管44の好ましい実施形態が図2に示される。第2の容器部材43、並びに関連する流体出口部材47及び導管45は好ましくは同様の構成のものである。導管44は、蠕動ポンプを備える食料ディスペンサに一般に使用される導管よりも短くすることができ、それはこれらの導管が一般に蠕動ポンプのステータの内側に巻き付く十分な長さの配管を必要とするからである。したがって本装置は、一般の蠕動システムと比較して流体の分配に必要な配管の量をかなり減らすことができ、場合によっては45インチを超えるだけ減らす。
【0028】
好ましくは、容器部材42、流体出口部材46、及び導管44は、図2に示されるような単一の操作可能な構造として予め一括にまとめられることが好ましい閉じた系として構成される。より好ましくは、供給アセンブリ50は予め一括にまとめられて作られ、装着部材38に装着されハウジング39に収容される第1及び第2の容器部材42、43を備える。これにより、容器部材42、43の流体40、41の汚染、及びディスペンサの内部機構の汚染の危険が有利に防止又は低下する。さらに、容器部材42及び関連付けられた導管44、又は供給アセンブリ50は、好ましくは分配の完了時に完全に処分することができ、それによって従来の食料ディスペンサには一般に必要な、ディスペンサの内部配管から流体の残留物を洗い流す必要がなくなる。
【0029】
図1及び3を参照すると、第1及び第2の導管44、45が好ましくはそれぞれ第1及び第2の逆流防止部材を備え、それは、好ましくは第1及び第2の上流側バルブ36、37、並びに第1及び第2の下流側バルブ34、35である。第1及び第2の導管44、45は、好ましくはそれぞれ長さが少なくとも約50mm、より好ましくは少なくとも約80mmであり、好ましくはそれぞれ長さが最大で約250mm、より好ましくは最大で約200mmである。ポンプ輸送機構と関係付けられるように構成された第1及び第2の圧縮可能な部分32、33がそれぞれ、2つのバルブの間に配置される。好ましくは、圧縮可能な部分32、33は弾性的な可撓性のある配管から作成され、少なくとも約1インチ、最大で約5インチの軸方向長さを有する。より好ましくは、圧縮可能な部分32、33の軸方向長さは約1.5インチから約3インチである。好ましくは、圧縮可能な部分32、33は約5から20mmの外径を有する。より好ましくは、圧縮可能な部分32、33は約10から15mmの外径を有する。1つの実施形態では、外径は約13mmである。第1及び第2のノズル48、49は、下流側バルブ34、35の下流側にそれぞれ配置される。
【0030】
上流側バルブ36、37及び下流側バルブ34、35は、その圧縮可能な部分32、33の中にそれぞれ配置され、それを通る流体の流れを可能にし、また阻止するように構成されることが好ましい。好ましくは、第1及び第2の上流側バルブ36、37及び第1及び第2の下流側バルブ34、35は容器部材42、43から実質的に下流側の方向85にのみ流体40、41の一方向の流れを可能にする一方向バルブである。好ましい実施形態では、バルブ34、35、36、37は、図3に示されるようなばね装着の、ボール、チェックバルブなどのチェックバルブである。バルブ34、35、36、37は、圧縮可能な部分32、33の圧縮時に、流体の正確な定量分配を有利に行うように構成される。第1の導管44を参照すると、たとえば、第1の上流側及び下流側のチェックバルブ36、34はそれぞれ、各バルブ36、34の内部キャビティ61、71をそれぞれが画定する管状部材60、70を含む。各バルブ36、34の上流側開口62、72及び下流側開口63、73は、第1の流体40が各バルブ36、34のキャビティ61、71を通過できるようにする。
【0031】
また、上流側のそれぞれの開口62、72に隣接して、ボール部材64、74が各キャビティ61、71内に好ましく配置される。ボール部材64、74はそれぞれ、それぞれの上流側開口62、72を遮断し、それを通る第1の流体40の流れを阻止するために閉位置に向かって弾性部材65、75によって付勢される。
【0032】
圧縮可能な部分32が圧縮されると、その中の圧力が大気圧よりも高く上昇する。この正の圧力は、下流側のバルブ34の下流側のボール部材74に力を働かせ、それによって関連する弾性部材75が圧縮する。弾性部材75が圧縮すると、ボール部材74が下流側方向85に移動し、第1の流体40が上流側の開口72を通ってキャビティ71に入り下流側の開口73を通って出ることができるようにし、最終的にノズル48を通って第1の導管44を出る。圧縮可能な部分32の上昇した圧力は、上流側のバルブ36の上流側のボール部材64への正の力も働かせ、それによって弾性部材65とともに上流側のボール部材64が閉鎖位置に向かって付勢されて、上流側開口62を遮断し、それを通る第1の流体40の流れが阻止される。
【0033】
圧縮可能な部分32の伸張時に、その中の圧力は大気圧より下に低下され、この負圧及び下流側のバルブ34の弾性部材75は、ボール部材74を付勢して上流側の開口72に対して戻し、それを通る第1の流体40の流れを阻止することができる。上流側のバルブ36に対して、圧縮可能な部分32の伸張により、上流側のボール部材64に作用する負圧が生成され、関連する弾性部材65を圧縮させる。弾性部材65が圧縮すると、ボール部材64が下流側方向85に移動し、第1の容器部材42からの第1の流体40が上流側の開口62を通ってキャビティ61に入り、下流方向の開口63を通って出て圧縮可能な部分32に入る。有利なことに、弾性の圧縮可能な部分32を上流側及び下流側のバルブ36、34の開閉とともに圧縮及び伸張する動作は、第1の流体40を第1の導管44を通して実質的に下流側方向85のみに流れることができるようにする。第1の圧縮可能な部分32の圧縮及び伸張のみが本明細書に説明されてきたが、第2の圧縮可能な部分33及びその関連する上流側及び下流側のバルブ37、35が同様に動作するように構成される。
【0034】
好ましくは、ばね装着の、ボール、チェックバルブは、長さが約40から60mmで外径が約5から20mmであり、配置された場所の導管を局所的に伸ばすことができる。より好ましくは、チェックバルブの長さは約45から55mm、外径が約10から15mmである。さらにより好ましくは、チェックバルブの長さは約52mm、外径が約13mmである。別の実施形態では、バルブは熱可塑性材料で成形され、たとえばフラップバルブなどのその他のタイプのバルブであることができる。バルブは導管内に一体に成形することもできる。
【0035】
或いは、第1及び第2の導管は好ましくはそれぞれ、その中の第1及び第2の圧縮可能な部分及びその下流側に配置された第1及び第2の下流側のバルブのみを備えることができ、圧縮可能な部分と容器の間には上流側のバルブ又は逆流防止部材がまったく配置されない。したがって、第1及び第2の圧縮可能な部分が弾性的に圧縮される場合、その中の第1及び第2の流体がそれぞれ、第1及び第2の下流側のバルブを通って下流側に押され、第1及び第2の圧縮可能な部分が伸張された場合、第1及び第2の流体がそれぞれ、第1及び第2の圧縮可能な部分に引き込まれる。
【0036】
流体40、41が容器部材42、43から導管44、45を通って下流側に流れるのを促進するために、図4及び5に示されるように、供給アセンブリ50の導管44、45がそれぞれの第1及び第2のポンプ輸送空間21、31に配置されるように、供給アセンブリ50をポンプ輸送アセンブリ20に向けることができる。ポンプ輸送アセンブリ20は、ポンプハウジング19を備える。好ましくは、ポンプハウジング19は金属又はプラスチックなどの任意の適切な材料から作製される。ポンプハウジング19は、供給アセンブリ50とポンプ輸送アセンブリ20の間に安定した容易な連結を可能にするように構成される。ポンプハウジング19は、それぞれのポンプ輸送空間21、31でポンプ輸送機構のポンプ輸送部材28とポンプ輸送可能な関係で圧縮可能な部分32、33を配置するために導管44、45を案内するように構成された上方の導管案内部18を備える導管案内部を備えることが好ましい。
【0037】
好ましい実施形態では、上方の導管案内部18は、装着部材38を密接し且つ安定して支持するように構成される。好ましくは、上方の導管案内部18は、その中に導管44、45を受ける案内部開口を備える。より好ましくは、案内部開口は第1及び第2の導管44、45をその中に受け入れるのを促進するように構成された第1及び第2の上流側の開口16、17を備える。上流側の開口16、17は、供給アセンブリの充填が単純で容易なように案内部開口を通る導管を案内するために導管44、45の直径よりも広くなっていることが好ましい。好ましくは、上流側の開口16、17は約10から30mmの直径を有する。より好ましくは、直径は約15から25mmである。さらにより好ましくは、直径は約20mmである。案内部開口は、第1及び第2の下流側の開口14、15も含むのが好ましく、その下流側の開口14、15は、それを通る導管を受け入れることができるようにするために上流側の開口16、17よりも狭いが導管44、45の直径よりもわずかに広いことが好ましい。好ましくは、下流側の開口14、15は約10から20mmの直径を有する。より好ましくは、直径は約12から16mmである。さらにより好ましくは、直径は約14mmである。案内部開口は、導管44、45がポンプ輸送機構のポンプ輸送部材28とポンプ輸送可能な関係で整列するように、所定の間隔84に整合する所定の間隔83で互いに配置される。好ましくは案内部開口は、直接的に導管44、45を案内して、ポンプ輸送機構のポンプ輸送部材28とポンプ輸送可能な関係で収まるように構成された円錐形又は別の形状を有する。
【0038】
有利なことには、上方の導管案内部18により、ポンプ輸送アセンブリ20から供給アセンブリ50の容易で直感的な充填及び脱着ができるようになる。供給アセンブリ50の充填中に、使用者は、装着部材38と上方の導管案内部18の間の安定した連結を維持するために導管44、45を上流側の導管案内部18の比較的より広い上流側の開口16、17と緩やかに整列し、供給アセンブリ50をポンプ輸送アセンブリ20の上に下げ又は降ろすことによって、導管44、45をポンプ輸送空間21、31内に「降ろし、充填する」ことができる。
【0039】
好ましい実施形態では、導管案内部は圧縮部材22、23の上のハウジング19の左右の壁にそれぞれ配置された中間の案内部材12、13も備える。好ましくは、中間の案内部材12、13はポンプ輸送空間21、31に挿入するときに導管44、45の横方向の移動を防止するように構成され、したがって導管44、45を所定の間隔83で互いに実質的に平行に整列して維持する。導管案内部は圧縮部材22、23の下に配置された下方の案内部材11も備え、案内部材11は、所定の間隔83、84に整合することが好ましい、所定の間隔81で互いに実質的に平行に整列して導管44、45を維持する開口部51、52を有する。ポンプハウジング19は、流体40、41がノズル48、49を通ってポンプ輸送アセンブリ20を出ることができるようにする第1及び第2の出口開口8、9を備えることが好ましい。
【0040】
好ましくは、装着部材38は、導管44、45の第1及び第2の圧縮可能な部分32、33がポンプ輸送部材28によって圧縮可能なように、上方の導管案内部18と関連付けられている。ポンプ輸送部材28は、ポンプシャフト29の上にポンプハウジング19内で回転可能に装着される好ましい。ポンプ輸送部材28は、1つ又は複数のポンプ部分24がその上に装着された少なくとも1つのアーム26を備えることが好ましい。好ましくは、ポンプ輸送部材28は、ポンプ部分24が第1及び第2の圧縮可能な部分32、33に交互に且つ圧縮して係合して、それを通して第1及び第2の流体40、41をポンプ輸送できるように構成される。図4及び5に示されるような1つの好ましい実施形態では、ポンプ輸送部材28は2つのポンプ輸送部分24、25がその上に取り付けられた2つのアーム26、27を備える。この実施形態では、ポンプ輸送部分24、25は圧縮可能な部分32、33を圧縮するときに回転可能なローラである。或いは、ポンプ輸送部材28は、圧縮可能な部分32、33の上を摺動し且つ圧縮し、それを通して流体をポンプ輸送するように構成された2つのアーム26、27を備える。好ましくは、アーム26、27は、ポンプ輸送部材28が固定部材29の周りを回転するとき、同時にポンプ輸送部分24、25によって圧縮可能な部分32、33が係合できるように互いに約180°で配置される。或いは、アーム26、27は必要に応じて圧縮可能な部分の圧縮の間の時間を変えるために、互いにその他の角度で配置できる。
【0041】
好ましい実施形態はポンプ輸送部材28を回転するように構成されたポンプモータ10も備える。好ましくは、回転速度は、ポンプ輸送部材28が高い回転速度に設定された場合に、より多くの流体40、41が導管44、45を通ってポンプ輸送できるように、調整できる。さらに、ポンプモータ10は好ましくは、ポンプ輸送部材28が図4に示されるように充填位置に停止するようにポンプ輸送機構を停止できる。有利なことに、ポンプ輸送部材28を充填位置に停止することにより、好ましくはほぼ妨害されない様式でポンプ輸送アセンブリ20に、及びそこから、その上に供給アセンブリ50を容易に充填及び脱着するために導管44、45を充填し、抽出できるようにする十分な間隔がポンプ輸送空間21、31に維持される。
【0042】
好ましい実施形態は、好ましくはポンプ輸送部材28の実質的に両側に配置され、第1及び第2のポンプ輸送空間21、31を画成するために調整可能に横方向に延びる、ポンプハウジング19の壁に配置された第1及び第2の圧縮部材22、23も備える。好ましくは、ポンプ輸送部材28は、流体の導管44、45をそれぞれのポンプ輸送空間21、31に挿入するために、少なくとも1つの回転位置で圧縮部材22、23に対して移動可能である。圧縮部材22、23及びポンプ輸送部分24、25は、第1及び第2のポンプ輸送空間21、31の寸法を変更するために互いに対して調整可能であることが好ましい。好ましくは、圧縮部材22、23は、圧縮可能な部分32、33の軸及びそばを通る流体の流れに対してほぼ横断する方向に移動可能であるようにねじ山を付けられる。これは、ポンプハウジング19にねじ込まれ、そこから緩められることができる、図4及び5に示されるようなねじ山を付けられた圧縮部材22、23によって達成できる。さらに、圧縮部材22、23は、圧縮部材モータ60、61によって横方向に独立且つ自動的に調整可能であることが好ましい。或いは、圧縮部材22、23は、単一の圧縮部材モータによって独立且つ自動的に調整可能である。別の実施形態では、圧縮部材22、23は手動で調整できる。
【0043】
図5を参照すると、第1及び第2の圧縮可能な部分32、33はポンプ輸送部材28とポンプ輸送可能な関係で第1及び第2のポンプ輸送空間21、31に配置できる。ポンプ輸送部材28が回転すると、ポンプ輸送部分24、25は、容器部材42、43から第1及び第2の流体40、41をポンプ輸送するためにそれぞれの圧縮部材22、23に対して第1及び第2の圧縮可能な部分32、33を交互に圧縮及び伸張できることが好ましい。圧縮部材22、23に対して圧縮可能な部分32、33を圧縮するためにポンプ輸送部分24、25を使用することによって、ディスペンサは、圧縮可能な部分32、33が圧縮される度に正確且つ一貫した量の流体40、41を有利に分配することができる。ディスペンサは、たとえばより高い粘度の食料製品又は懸濁固体などを含む様々な流体を分配するように設定できる。特に、ディスペンサは約1から約3,500cpの粘度を有する流体を有利に分配できる。より好ましくは、ディスペンサは約100から約2000cpの粘度を有する流体を分配できる。
【0044】
さらに、たとえば第1の導管44から分配される第1の流体40の量は、各圧縮部材22、23をそれぞれのポンプ輸送空間21、31に、又はそこから個別に移動することによって第2の導管45から分配される第2の流体41の量とは独立に変更できる。たとえば、第1の圧縮部材22が第1のポンプ輸送空間21により多く移動するほど、第1の圧縮可能な部分32がポンプ輸送部分22、23によってより多く圧縮され、したがって第1の流体40が第1の導管44からより多く分配される。重要なことには、圧縮部材22、23は互いに独立して移動でき、それによって、使用者が異なる比率の各流体を必要とする飲料を調製する各導管44、45から分配される流体40、41の量を個別に制御できるようになる。分配される各流体の量は、異なる体積の大きさの容器に収容される飲料を供給するようにも調整できる。
【0045】
好ましい実施形態は、ポンプモータ10及び圧縮部材モータ60、61を制御するモータ制御装置も含む。好ましくは、モータ制御装置は、所望の飲料のタイプ及び寸法についての使用者からの入力を受け、分配される第1及び第2の流体40、41の量を変更するために、それにしたがってポンプモータ10及び圧縮部材モータ60、61を制御又は調整する。
【0046】
図6は、飲料成分がポンプ輸送アセンブリ20を出るときそれを集める流体混合採集器170を収容することが好ましいディスペンサハウジング100を有する飲料ディスペンサを備える本発明の1つの実施形態を示す。飲料ディスペンサは、前述したようにポンプ輸送アセンブリ20と関連付けられた複数流体の供給アセンブリ50も備える。好ましくは、流体混合採集器170は、その中に飲料成分を受け、混合する第1及び第2の導管44、45のノズル48、49の下に配置される。流体混合採集器170は、混合された飲料成分が採集器を容易に出ることができるようにする図7に示されるような傾斜した底部パネルを有することが好ましい。好ましくは、飲料ディスペンサは流体混合採集器170から混合された飲料成分を受け取る混合器110も備える。
【0047】
飲料ディスペンサは、好ましくはポンプ90と関連付けることができる液体供給部80も備える。好ましくは、液体供給部は飲料成分を希釈又は混合するために水又は別の液体140を供給する。液体供給部80からの液体140は、飲料を調製するために飲料成分と混合する混合器110に分配されることが好ましい。次いで飲料は好ましくはホイッパ160を通過して混合器110から分配され、次いで注ぎ位置82に受けられる注ぎ容器130に入る。1つの実施形態では、混合器110は分配前に飲料成分及び液体供給の混合物を加熱又は冷却する加熱又は冷却要素を備える。
【0048】
本発明のポンプ輸送アセンブリ120の別の好ましい実施形態が図8〜10に示される。この実施形態では、前述したように容器ハウジング、及びその中に収容される第1及び第2の容器部材、ポンプハウジング119と関連付けられている。ポンプハウジング119は、好ましくは第1の導管144の第1の圧縮可能な部分132をその中に受けるように構成された第1のポンプ輸送空間221を備える。第1の導管144は、好ましくは第1の圧縮可能な部分132の下流側に配置された第1のバルブ134を備える。第1のバルブ134は、好ましくは前述のように一方向バルブである。好ましくは、ポンプハウジングは、好ましくは第2の導管の第2の圧縮可能な部分をその中に受けるように構成された第2のポンプ輸送空間も備える。
【0049】
ポンプ輸送アセンブリ120の第1のポンプ輸送機構は、好ましくは第1のポンプ輸送部材206と関連付けられた第1のリニアアクチュエータ、及び充填位置とポンプ輸送位置の間で第1のポンプ輸送部材206と第1の挟みつけ部材216を移動させるための第1の挟みつけ部材216を備える。好ましい実施形態では、第1のリニアアクチュエータは好ましくは第1の挟みつけソレノイド212及び第1のポンプソレノイド202を備える。その他の実施形態では、第1のポンプ輸送機構は、第1のポンプ輸送部材及び第1の挟みつけ部材を充填位置及びポンプ輸送位置に移動させる気圧又は水圧機構或いはノンリニアアクチュエータ又はモータを備える。
【0050】
第1の挟みつけソレノイド212は、好ましくはポンプ輸送の間に第1の流体40の逆流を防止するように好ましくは実質的にその中の内腔を閉鎖するために、第1の圧縮可能な部分132を挟みつけるように構成された第1の挟みつけ部材216と関係付けられている。1つの実施形態では、第1の挟みつけソレノイド212は、第1の圧縮可能な部分132に対して第1のポンプソレノイド202の反対側に配置されている。第1の挟みつけソレノイド212は、好ましくは第1の挟みつけディスク215をその端部に配置した第1の挟みつけ部材軸214と関連付けられている。第1の挟みつけ部材216は、好ましくは第1の挟みつけ部材216の挟みつけ部分217が第1の圧縮可能な部分132の1つの側面に対して配置できるように、第1の挟みつけディスク215から延出する。第1の挟みつけソレノイド212は、好ましくは第1の挟みつけ部材216を充填位置及びポンプ輸送位置に配置するために軸方向に第1の挟みつけ部材軸214を移動するように構成される。
【0051】
第1のポンプソレノイド202は、好ましくは第1のポンプ輸送部材206をその端部に配置した第1のポンプ部材軸204と関連付けられる。第1のポンプ輸送部材206は、好ましくは第1の圧縮可能な部分132の側壁に係合し、それと関連付けられ、それを圧縮するように構成された実質的に平坦な面を有する。第1のポンプソレノイド202は、好ましくは第1のポンプ輸送部材206を充填位置及びポンプ輸送位置に配置するために軸方向に第1のポンプ部材軸204を移動するように構成される。
【0052】
図8に示される充填位置では、第1のポンプ輸送部材206及び第1の挟みつけ部材216は、好ましくは第1の導管144の第1の圧縮可能な部分132が第1のポンプ輸送空間221に受けられ、そこから取り除くことができるように配置される。より好ましくは、第1のポンプ輸送部材206及び第1の挟みつけ部材216は、それぞれ第1のポンプ輸送空間221の中へ、及びそこからの第1の導管144の第1の圧縮可能な部分132の全体的に妨害されない受け入れ及び除去を促進するために、第1のポンプ輸送空間221から実質的に離れて配置される。
【0053】
図9及び10に示されるポンプ輸送位置では、第1の挟みつけソレノイドは、好ましくは図9に示されるように第1の流体40の第1の容器部材への逆流を遮断するように第1の挟みつけ部材216を移動させる。好ましくは、第1の挟みつけソレノイド212は、第1の挟みつけ部材216がポンプハウジング119の開口219を通って後退されるように、第1の挟みつけ部材軸214を移動させる。第1の挟みつけ部材216の後退により、第1の挟みつけ部分217が第1の圧縮可能な部分132の一方の側壁を他方の側壁に対して圧縮させ、したがってその内腔を閉鎖し、その中の第1の流体の逆流を防止する。
【0054】
次いで第1のポンプソレノイド202は、好ましくは第1のポンプ輸送部材206が第1のポンプ輸送空間221の第1の圧縮可能な部分132の一方の側壁に係合し、それを圧縮するように、第1のポンプ部材軸204を移動させる。好ましくは、第1のポンプ輸送部材206は第1の流体40を第1の導管144を通してポンプ輸送するために、図10に示されるようにポンプハウジング119の壁220に対して第1の圧縮可能な部分132の両側壁を圧縮する。第1の圧縮可能な部分132が第1のポンプ輸送部材206によって圧縮される量は、ポンプ輸送される第1の流体40の量に応じて変更することもできる。ポンプ輸送後に、第1の挟みつけ及びポンプ輸送ソレノイド212、202は好ましくは、第1の流体40が第1の容器から第1の圧縮可能な部分132に流入できるように、第1の挟みつけ部材216及び第1のポンプ輸送部材206をそれぞれ充填位置に戻す。
【0055】
ポンプ輸送アセンブリ120は、好ましくは第1及び第2のポンプ輸送機構を制御する制御装置208も備える。好ましくは、制御装置208は、所望の飲料のタイプ及び寸法についての使用者からの入力を受け、分配される第1及び第2の流体の量を変更するために、それに従ってポンプ輸送機構を制御又は調整する。たとえば、制御装置208は、第1のポンプ輸送部材206が第1のポンプ輸送空間221で第1の圧縮可能な部分132に対して圧縮する度合いを変更でき、したがって、第1の導管144を通ってポンプ輸送される第1の流体40の量を変更する。したがって、制御装置208は、第1のポンプ輸送部材206が第1の圧縮可能な部分132に対して圧縮する繰り返しの量を変更できる。制御装置208はまた、第1及び第2のポンプ輸送機構の挟みつけ及びポンプ輸送部材が充填位置に好ましくは同時に移動し、そこで停止することを有利に可能にする。
【0056】
ポンプ輸送アセンブリ120は、好ましくは第2の流体を第2の容器部材からポンプ輸送するための前述の第1のポンプ輸送機構及び第1の部材と同様に構成された第2のポンプ輸送機構及び関連する第2の部材を備えることもできる。
【0057】
本明細書で使用される用語「約」は、一般にある範囲の数の中の両方の数字を指すように理解すべきである。さらに、本明細書でのすべての数の範囲は、その範囲内の全整数のそれぞれを含むように理解すべきである。
【0058】
本発明の例示の実施形態が本明細書に開示されたが、多くの変更及びその他の実施形態が当業者によって考案できることを理解されたい。たとえば使用者からの入力に基づいて様々な量で異なる第1及び第2の流体をポンプ輸送する、本明細書に述べられた実施形態の特徴は、その他の実施形態を形成するために結び付け、分離し、交換し、及び/又は再編成することができる。したがって、添付の特許請求の範囲は本発明の趣旨及び範囲内に入るそのような変更形態及び実施形態のすべてを包含することが意図されることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】複数流体の供給アセンブリの1つの実施形態の正面切開図である。
【図2】第1の容器/導管アセンブリの側面切開図である。
【図3】第1の導管アセンブリの正断面図である。
【図4】ポンプ輸送部材が充填位置にあるポンプ輸送アセンブリの1つの実施形態の正断面図である。
【図5】ポンプ輸送部材が圧縮位置にあるポンプ輸送アセンブリの1つの実施形態の正断面図である。
【図6】食料ディスペンサの1つの実施形態の概略図である。
【図7】流体を混合する採集器の1つの実施形態の正面斜視図である。
【図8】リニアアクチュエータを使用する充填位置にあるポンプ輸送アセンブリの実施形態の正断面図である。
【図9】挟みつけ部材がポンプ輸送位置にあるポンプ輸送アセンブリの正断面図である。
【図10】ポンプ輸送部材がポンプ輸送位置にあるポンプ輸送アセンブリの正断面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の流体及び第2の流体をそれぞれ備える第1の容器部材及び第2の容器部材と、
前記第1の流体及び前記第2の流体が通過するように、それぞれ前記第1の容器部材及び前記第2の容器部材と流体連通する第1の導管及び第2の導管と、
前記第1の導管及び前記第2の導管が互いに所定の間隔で配置されるように前記第1の容器部材及び前記第2の容器部材が装着される装着部材と
を備え、
前記第1の導管が、第1の圧縮可能な部分と、前記第1の圧縮可能な部分の下流側に配置され、前記第1の流体が実質的に下流側にのみ流れることができるように構成された前記第1の導管の第1の下流側バルブとを備え、前記第1の圧縮可能な部分が圧縮されたとき、前記第1の圧縮可能な部分の中の流体が前記第1の下流側バルブを通って下流側に押されるように、前記第1の圧縮可能な部分が弾性的に圧縮可能であり、前記第1の圧縮可能な部分が伸張されたとき、前記第1の流体を前記第1の圧縮可能な部分に引き込むために前記第1の圧縮可能な部分が非圧縮状態に向かって弾性的に付勢され、
前記第2の導管が、前記第2の容器部材から前記第2の流体をポンプ輸送するように圧縮可能である第2の圧縮可能な部分を備え、
前記第1の導管と前記第2の導管の間の間隔が、前記第1の圧縮可能な部分と前記第2の圧縮可能な部分がその間に配置されたポンプ輸送機構によって圧縮可能であるように選択される、複数流体の供給アセンブリ。
【請求項2】
前記第1の導管及び前記第2の導管が約200mm未満の長さを有する、請求項1に記載の複数流体の供給アセンブリ。
【請求項3】
前記第1の流体が実質的に前記第1の容器部材からのみ流れることができるように構成される前記第1の導管の第1の逆流防止部材をさらに備え、
前記第1の圧縮可能な部分が、前記第1の逆流防止部材と前記第1の下流側バルブとの間に配置され、
前記第1の流体を前記第1の圧縮可能な部分に引き込むために、前記第1の圧縮可能な部分が非圧縮状態に向かって弾性的に付勢された場合に、流体が前記第1の逆流防止部材を通る、請求項1又は2に記載の複数流体の供給アセンブリ。
【請求項4】
供給アセンブリが、
前記第2の流体が前記第2の容器部材から出て実質的に下流側にのみ流れることができるように構成された、前記第2の導管の第2の逆流防止部材と、
前記第2の逆流防止部材の下流側に配置され、前記第2の流体が実質的に下流側にのみ流れることができるように構成された前記第2の導管の第2の下流側バルブと
をさらに備え、
前記第2の圧縮可能な部分が前記第2の逆流防止部材と前記第2の下流側バルブとの間に配置され、前記第2の圧縮可能な部分が圧縮されたとき、前記第2の圧縮可能な部分の中の流体が前記第2の下流側バルブを通って下流側に押されるように前記第2の圧縮可能な部分が弾性的に圧縮可能であり、前記第2の圧縮可能な部分が伸張されたとき、前記第1の逆流防止部材を通して前記第2の流体をそこに引き込むために、前記第2の圧縮可能な部分が非圧縮状態に向かって弾性的に付勢される、請求項3に記載の複数流体の供給アセンブリ。
【請求項5】
前記第1の逆流防止部材及び前記第2の逆流防止部材が、それぞれ第1の上流側バルブ及び第2の上流側バルブを備える、請求項4に記載の複数流体の供給アセンブリ。
【請求項6】
前記第1の導管及び前記第2の導管には、前記第1の容器と前記第1の圧縮可能な部分の間、又は前記第2の容器と前記第2の圧縮可能な部分の間に上流側バルブが配置されていない、請求項1又は2に記載の複数流体の供給アセンブリ。
【請求項7】
前記第1の導管と前記第2の導管の間の間隔が、前記第1の圧縮可能な部分及び前記第2の圧縮可能な部分を圧縮することによって、前記ポンプ輸送機構の単一のポンプ輸送部材が前記第1の流体及び前記第2の流体の両方を同時にポンプ輸送できるように選択される、請求項5に記載の複数流体の供給アセンブリ。
【請求項8】
前記第1の導管及び前記第2の導管が、所定の値の間隔を残すように互いに実質的に平行に配置される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の複数流体の供給アセンブリ。
【請求項9】
前記導管が可撓性配管を備え、前記流体が食料製品である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の複数流体の供給アセンブリ。
【請求項10】
前記装着部材が前記第1の容器部材及び前記第2の容器部材の両方を収容するハウジングを備える、請求項1〜9のいずれか一項に記載の複数流体の供給アセンブリ。
【請求項11】
前記第1の容器部材及び前記第2の容器部材がそれぞれ、前記第1の導管及び前記第2の導管とそれぞれ流体連通する第1の流体出口部材及び第2の流体出口部材を備える、請求項1〜10のいずれか一項に記載の複数流体の供給アセンブリ。
【請求項12】
前記装着部材が、前記第1の出口部材と前記第2の出口部材を連結する剛性のプレート部材を備え、前記剛性のプレート部材が前記第1の導管と前記第2の導管の間に所定の間隔を維持するためにある、請求項11に記載の複数流体の供給アセンブリ。
【請求項13】
請求項4、5、又は7に記載の前記複数流体の供給アセンブリを備え、
前記第1の逆流防止部材及び前記第2の逆流防止部材がそれぞれ、前記圧縮可能な部分の上流側で前記第1の流体及び前記第2の流体の逆流を実質的に遮断するように前記第1の圧縮可能な部分及び前記第2の圧縮可能な部分を挟みつけるように構成された第1挟みつけ部分及び第2の挟みつけ部材を備える分配システム。
【請求項14】
前記第1の圧縮可能な部分と前記第2の圧縮可能な部分の間に配置され、前記第1の流体及び前記第2の流体の両方を、前記第1の圧縮可能な部分と前記第2の圧縮可能な部分を通してポンプ輸送するために前記第1の圧縮可能な部分と前記第2の圧縮可能な部分を交互に圧縮及び伸張するために、前記第1の圧縮可能な部分と前記第2の圧縮可能な部分に対して作用するように構成されたポンプ輸送部材を備えるポンプ輸送機構を備える、請求項13に記載の分配システム。
【請求項15】
前記圧縮可能な部分を前記ポンプ輸送機構とポンプ輸送可能な関係で配置するために前記導管を案内するように構成された導管案内部をさらに備える、請求項14に記載の分配システム。
【請求項16】
前記導管案内部が、前記導管を前記ポンプ輸送可能な関係で配置するために、上流側の開口の下流側に配置された前記導管案内部の少なくとも一部分よりも大きな前記導管をその中に受け入れるのを容易にするように構成された前記上流側の開口を画成する、請求項15に記載の分配システム。
【請求項17】
前記ポンプ輸送部材と前記圧縮部材の間に第1のポンプ輸送空間及び第2のポンプ輸送空間を画成するために、前記ポンプ輸送部材に隣接して配置された第1の圧縮部材及び第2の圧縮部材をさらに備え、
前記第1の圧縮可能な部分及び前記第2の圧縮可能な部分がそれぞれ前記ポンプ輸送可能な関係で前記第1のポンプ輸送空間及び前記第2のポンプ輸送空間に配置され、前記ポンプ輸送部材が前記第1の流体及び前記第2の流体を前記容器部材からポンプ輸送するために前記圧縮部材に対して前記圧縮可能な部分を圧縮するように構成された、請求項14に記載の分配システム。
【請求項18】
前記圧縮可能な部材及びポンプ輸送部材が、前記ポンプ輸送空間の寸法を変更するために互いに対して移動可能である、請求項17に記載の分配システム。
【請求項19】
ポンプ輸送空間に全体的に妨害されずに流体導管を受け入れるためにポンプ輸送空間に十分な間隙を維持するために、前記ポンプ輸送部材を停止位置に停止するように構成されたポンプ輸送部材制御部をさらに備える、請求項17又は18に記載の分配システム。
【請求項20】
前記ポンプ輸送部材が回転可能であり、前記ポンプ輸送部材が、前記第1の圧縮可能な部分及び前記第2の圧縮可能な部分に向かって圧縮を行いつつ交互に移動するように構成された少なくとも1つのポンプ輸送部分を有する、請求項14に記載の分配システム。
【請求項21】
前記分配システムが飲料ディスペンサであり、前記第1の流体の供給源及び前記第2の流体の供給源が飲料成分であり、前記ディスペンサが飲料を調製し分配するために前記飲料成分を混合するように構成された、請求項14に記載の分配システム。
【請求項22】
前記飲料成分を受け、前記飲料成分を混合するために、前記飲料成分の下に配置された流体混合採集器をさらに備える、請求項21に記載の分配システム。
【請求項23】
第1の圧縮部材及び第2の圧縮部材と、前記第1の圧縮部材及び第2の圧縮部材の間に配置されたポンプ輸送部材を備え、前記第1の圧縮部材及び第2の圧縮部材と前記ポンプ輸送部材の間に第1のポンプ輸送空間及び第2のポンプ輸送空間を画成するポンプ輸送機構とを具備し、前記ポンプ輸送部材が、流体をポンプ輸送するためにそれぞれ前記第1ポンプ輸送空間及び前記第2のポンプ輸送空間に配置された流体導管の第1圧縮可能な部分及び第2の圧縮可能な部分を交互に圧縮及び伸張するように移動可能であるポンプ輸送アセンブリ。
【請求項24】
前記第1の圧縮部材及び前記第2の圧縮部材が、実質的に前記ポンプ輸送部材の両側に配置された、請求項23に記載のポンプ輸送アセンブリ。
【請求項25】
前記導管を前記ポンプ輸送空間に案内及び配置するために、上流側の開口の下流側に配置された導管案内部の少なくとも一部分よりも大きな前記導管をその中に受け入れるのを容易にするように構成された前記上流側の開口を画成する前記導管案内部をさらに備える、請求項23に記載のポンプ輸送アセンブリ。
【請求項26】
前記ポンプ輸送部材が回転可能であり、前記第1圧縮可能な部分及び前記第2の圧縮可能な部分に向かって交互に、且つ圧縮して移動するように構成されたポンプ輸送部分を有する、請求項25に記載のポンプ輸送アセンブリ。
【請求項27】
ポンプ輸送アセンブリを備える食料ディスペンサであって、
第1の圧縮部材と、
前記第1の圧縮部材と関連付けられたポンプ輸送部材を備え、間に第1のポンプ輸送空間を画成するポンプ輸送機構と
を具備し、
前記ポンプ輸送部材が、流体を通してポンプ輸送するために、前記第1のポンプ輸送空間に配置された流体導管の第1の圧縮可能な部分を交互に圧縮及び伸張するように移動可能であり、
前記ポンプ輸送部材が、前記ポンプ輸送部材の位置に関係なく前記ポンプ輸送空間に前記流体導管を挿入するために、少なくとも1つの回転位置で前記第1の圧縮部材に対して移動可能である食料ディスペンサ。
【請求項28】
圧縮可能な導管部分を交互に圧縮及び伸縮するために、前記第1の圧縮可能な導管部分及び前記第2の圧縮可能な導管部分に対して交互にポンプ輸送部材のポンプ輸送部分を往復動作するステップを含む、流体を複数の供給源から同時に分配する方法であって、前記圧縮可能な導管部分を伸張することにより前記圧縮可能な導管部分と流体連通する逆流防止部材を通して流体が引き込まれ、前記圧縮可能な導管部分と流体連通する下流側バルブが閉鎖され、前記圧縮可能な導管部分を圧縮することにより前記流体が押されて前記下流側バルブを通り、前記逆流防止部材が閉鎖される方法。
【請求項29】
圧縮可能な部分を備える流体導管と、
前記圧縮可能な部分の下流側で前記流体導管に配置され、流体が前記圧縮可能な部分の実質的に下流側にのみ流れることができるように構成されたバルブと、
リニアアクチュエータを備えるポンプ輸送機構と
を具備するポンプ輸送アセンブリ。
【請求項30】
前記ポンプ機構が、
前記圧縮可能な部分の上流側で前記流体の前記逆流を実質的に遮断するように前記流体導管の前記圧縮可能な部分を挟みつけるために、ポンプ輸送空間に隣接して配置され、前記ポンプ輸送機構によって移動されるように構成された挟みつけ部材と、
前記流体を、前記圧縮可能な部分を通してポンプ輸送するために前記流体導管の前記圧縮可能な部分を圧縮及び伸張するために、前記ポンプ輸送空間に隣接して配置され、前記ポンプ輸送機構によって移動されるように構成されたポンプ輸送部材と、
前記挟みつけ部材及び前記ポンプ輸送部材の移動を順次調整するように構成された制御装置と
を備える、請求項29に記載のポンプ輸送アセンブリ。
【請求項1】
第1の流体及び第2の流体をそれぞれ備える第1の容器部材及び第2の容器部材と、
前記第1の流体及び前記第2の流体が通過するように、それぞれ前記第1の容器部材及び前記第2の容器部材と流体連通する第1の導管及び第2の導管と、
前記第1の導管及び前記第2の導管が互いに所定の間隔で配置されるように前記第1の容器部材及び前記第2の容器部材が装着される装着部材と
を備え、
前記第1の導管が、第1の圧縮可能な部分と、前記第1の圧縮可能な部分の下流側に配置され、前記第1の流体が実質的に下流側にのみ流れることができるように構成された前記第1の導管の第1の下流側バルブとを備え、前記第1の圧縮可能な部分が圧縮されたとき、前記第1の圧縮可能な部分の中の流体が前記第1の下流側バルブを通って下流側に押されるように、前記第1の圧縮可能な部分が弾性的に圧縮可能であり、前記第1の圧縮可能な部分が伸張されたとき、前記第1の流体を前記第1の圧縮可能な部分に引き込むために前記第1の圧縮可能な部分が非圧縮状態に向かって弾性的に付勢され、
前記第2の導管が、前記第2の容器部材から前記第2の流体をポンプ輸送するように圧縮可能である第2の圧縮可能な部分を備え、
前記第1の導管と前記第2の導管の間の間隔が、前記第1の圧縮可能な部分と前記第2の圧縮可能な部分がその間に配置されたポンプ輸送機構によって圧縮可能であるように選択される、複数流体の供給アセンブリ。
【請求項2】
前記第1の導管及び前記第2の導管が約200mm未満の長さを有する、請求項1に記載の複数流体の供給アセンブリ。
【請求項3】
前記第1の流体が実質的に前記第1の容器部材からのみ流れることができるように構成される前記第1の導管の第1の逆流防止部材をさらに備え、
前記第1の圧縮可能な部分が、前記第1の逆流防止部材と前記第1の下流側バルブとの間に配置され、
前記第1の流体を前記第1の圧縮可能な部分に引き込むために、前記第1の圧縮可能な部分が非圧縮状態に向かって弾性的に付勢された場合に、流体が前記第1の逆流防止部材を通る、請求項1又は2に記載の複数流体の供給アセンブリ。
【請求項4】
供給アセンブリが、
前記第2の流体が前記第2の容器部材から出て実質的に下流側にのみ流れることができるように構成された、前記第2の導管の第2の逆流防止部材と、
前記第2の逆流防止部材の下流側に配置され、前記第2の流体が実質的に下流側にのみ流れることができるように構成された前記第2の導管の第2の下流側バルブと
をさらに備え、
前記第2の圧縮可能な部分が前記第2の逆流防止部材と前記第2の下流側バルブとの間に配置され、前記第2の圧縮可能な部分が圧縮されたとき、前記第2の圧縮可能な部分の中の流体が前記第2の下流側バルブを通って下流側に押されるように前記第2の圧縮可能な部分が弾性的に圧縮可能であり、前記第2の圧縮可能な部分が伸張されたとき、前記第1の逆流防止部材を通して前記第2の流体をそこに引き込むために、前記第2の圧縮可能な部分が非圧縮状態に向かって弾性的に付勢される、請求項3に記載の複数流体の供給アセンブリ。
【請求項5】
前記第1の逆流防止部材及び前記第2の逆流防止部材が、それぞれ第1の上流側バルブ及び第2の上流側バルブを備える、請求項4に記載の複数流体の供給アセンブリ。
【請求項6】
前記第1の導管及び前記第2の導管には、前記第1の容器と前記第1の圧縮可能な部分の間、又は前記第2の容器と前記第2の圧縮可能な部分の間に上流側バルブが配置されていない、請求項1又は2に記載の複数流体の供給アセンブリ。
【請求項7】
前記第1の導管と前記第2の導管の間の間隔が、前記第1の圧縮可能な部分及び前記第2の圧縮可能な部分を圧縮することによって、前記ポンプ輸送機構の単一のポンプ輸送部材が前記第1の流体及び前記第2の流体の両方を同時にポンプ輸送できるように選択される、請求項5に記載の複数流体の供給アセンブリ。
【請求項8】
前記第1の導管及び前記第2の導管が、所定の値の間隔を残すように互いに実質的に平行に配置される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の複数流体の供給アセンブリ。
【請求項9】
前記導管が可撓性配管を備え、前記流体が食料製品である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の複数流体の供給アセンブリ。
【請求項10】
前記装着部材が前記第1の容器部材及び前記第2の容器部材の両方を収容するハウジングを備える、請求項1〜9のいずれか一項に記載の複数流体の供給アセンブリ。
【請求項11】
前記第1の容器部材及び前記第2の容器部材がそれぞれ、前記第1の導管及び前記第2の導管とそれぞれ流体連通する第1の流体出口部材及び第2の流体出口部材を備える、請求項1〜10のいずれか一項に記載の複数流体の供給アセンブリ。
【請求項12】
前記装着部材が、前記第1の出口部材と前記第2の出口部材を連結する剛性のプレート部材を備え、前記剛性のプレート部材が前記第1の導管と前記第2の導管の間に所定の間隔を維持するためにある、請求項11に記載の複数流体の供給アセンブリ。
【請求項13】
請求項4、5、又は7に記載の前記複数流体の供給アセンブリを備え、
前記第1の逆流防止部材及び前記第2の逆流防止部材がそれぞれ、前記圧縮可能な部分の上流側で前記第1の流体及び前記第2の流体の逆流を実質的に遮断するように前記第1の圧縮可能な部分及び前記第2の圧縮可能な部分を挟みつけるように構成された第1挟みつけ部分及び第2の挟みつけ部材を備える分配システム。
【請求項14】
前記第1の圧縮可能な部分と前記第2の圧縮可能な部分の間に配置され、前記第1の流体及び前記第2の流体の両方を、前記第1の圧縮可能な部分と前記第2の圧縮可能な部分を通してポンプ輸送するために前記第1の圧縮可能な部分と前記第2の圧縮可能な部分を交互に圧縮及び伸張するために、前記第1の圧縮可能な部分と前記第2の圧縮可能な部分に対して作用するように構成されたポンプ輸送部材を備えるポンプ輸送機構を備える、請求項13に記載の分配システム。
【請求項15】
前記圧縮可能な部分を前記ポンプ輸送機構とポンプ輸送可能な関係で配置するために前記導管を案内するように構成された導管案内部をさらに備える、請求項14に記載の分配システム。
【請求項16】
前記導管案内部が、前記導管を前記ポンプ輸送可能な関係で配置するために、上流側の開口の下流側に配置された前記導管案内部の少なくとも一部分よりも大きな前記導管をその中に受け入れるのを容易にするように構成された前記上流側の開口を画成する、請求項15に記載の分配システム。
【請求項17】
前記ポンプ輸送部材と前記圧縮部材の間に第1のポンプ輸送空間及び第2のポンプ輸送空間を画成するために、前記ポンプ輸送部材に隣接して配置された第1の圧縮部材及び第2の圧縮部材をさらに備え、
前記第1の圧縮可能な部分及び前記第2の圧縮可能な部分がそれぞれ前記ポンプ輸送可能な関係で前記第1のポンプ輸送空間及び前記第2のポンプ輸送空間に配置され、前記ポンプ輸送部材が前記第1の流体及び前記第2の流体を前記容器部材からポンプ輸送するために前記圧縮部材に対して前記圧縮可能な部分を圧縮するように構成された、請求項14に記載の分配システム。
【請求項18】
前記圧縮可能な部材及びポンプ輸送部材が、前記ポンプ輸送空間の寸法を変更するために互いに対して移動可能である、請求項17に記載の分配システム。
【請求項19】
ポンプ輸送空間に全体的に妨害されずに流体導管を受け入れるためにポンプ輸送空間に十分な間隙を維持するために、前記ポンプ輸送部材を停止位置に停止するように構成されたポンプ輸送部材制御部をさらに備える、請求項17又は18に記載の分配システム。
【請求項20】
前記ポンプ輸送部材が回転可能であり、前記ポンプ輸送部材が、前記第1の圧縮可能な部分及び前記第2の圧縮可能な部分に向かって圧縮を行いつつ交互に移動するように構成された少なくとも1つのポンプ輸送部分を有する、請求項14に記載の分配システム。
【請求項21】
前記分配システムが飲料ディスペンサであり、前記第1の流体の供給源及び前記第2の流体の供給源が飲料成分であり、前記ディスペンサが飲料を調製し分配するために前記飲料成分を混合するように構成された、請求項14に記載の分配システム。
【請求項22】
前記飲料成分を受け、前記飲料成分を混合するために、前記飲料成分の下に配置された流体混合採集器をさらに備える、請求項21に記載の分配システム。
【請求項23】
第1の圧縮部材及び第2の圧縮部材と、前記第1の圧縮部材及び第2の圧縮部材の間に配置されたポンプ輸送部材を備え、前記第1の圧縮部材及び第2の圧縮部材と前記ポンプ輸送部材の間に第1のポンプ輸送空間及び第2のポンプ輸送空間を画成するポンプ輸送機構とを具備し、前記ポンプ輸送部材が、流体をポンプ輸送するためにそれぞれ前記第1ポンプ輸送空間及び前記第2のポンプ輸送空間に配置された流体導管の第1圧縮可能な部分及び第2の圧縮可能な部分を交互に圧縮及び伸張するように移動可能であるポンプ輸送アセンブリ。
【請求項24】
前記第1の圧縮部材及び前記第2の圧縮部材が、実質的に前記ポンプ輸送部材の両側に配置された、請求項23に記載のポンプ輸送アセンブリ。
【請求項25】
前記導管を前記ポンプ輸送空間に案内及び配置するために、上流側の開口の下流側に配置された導管案内部の少なくとも一部分よりも大きな前記導管をその中に受け入れるのを容易にするように構成された前記上流側の開口を画成する前記導管案内部をさらに備える、請求項23に記載のポンプ輸送アセンブリ。
【請求項26】
前記ポンプ輸送部材が回転可能であり、前記第1圧縮可能な部分及び前記第2の圧縮可能な部分に向かって交互に、且つ圧縮して移動するように構成されたポンプ輸送部分を有する、請求項25に記載のポンプ輸送アセンブリ。
【請求項27】
ポンプ輸送アセンブリを備える食料ディスペンサであって、
第1の圧縮部材と、
前記第1の圧縮部材と関連付けられたポンプ輸送部材を備え、間に第1のポンプ輸送空間を画成するポンプ輸送機構と
を具備し、
前記ポンプ輸送部材が、流体を通してポンプ輸送するために、前記第1のポンプ輸送空間に配置された流体導管の第1の圧縮可能な部分を交互に圧縮及び伸張するように移動可能であり、
前記ポンプ輸送部材が、前記ポンプ輸送部材の位置に関係なく前記ポンプ輸送空間に前記流体導管を挿入するために、少なくとも1つの回転位置で前記第1の圧縮部材に対して移動可能である食料ディスペンサ。
【請求項28】
圧縮可能な導管部分を交互に圧縮及び伸縮するために、前記第1の圧縮可能な導管部分及び前記第2の圧縮可能な導管部分に対して交互にポンプ輸送部材のポンプ輸送部分を往復動作するステップを含む、流体を複数の供給源から同時に分配する方法であって、前記圧縮可能な導管部分を伸張することにより前記圧縮可能な導管部分と流体連通する逆流防止部材を通して流体が引き込まれ、前記圧縮可能な導管部分と流体連通する下流側バルブが閉鎖され、前記圧縮可能な導管部分を圧縮することにより前記流体が押されて前記下流側バルブを通り、前記逆流防止部材が閉鎖される方法。
【請求項29】
圧縮可能な部分を備える流体導管と、
前記圧縮可能な部分の下流側で前記流体導管に配置され、流体が前記圧縮可能な部分の実質的に下流側にのみ流れることができるように構成されたバルブと、
リニアアクチュエータを備えるポンプ輸送機構と
を具備するポンプ輸送アセンブリ。
【請求項30】
前記ポンプ機構が、
前記圧縮可能な部分の上流側で前記流体の前記逆流を実質的に遮断するように前記流体導管の前記圧縮可能な部分を挟みつけるために、ポンプ輸送空間に隣接して配置され、前記ポンプ輸送機構によって移動されるように構成された挟みつけ部材と、
前記流体を、前記圧縮可能な部分を通してポンプ輸送するために前記流体導管の前記圧縮可能な部分を圧縮及び伸張するために、前記ポンプ輸送空間に隣接して配置され、前記ポンプ輸送機構によって移動されるように構成されたポンプ輸送部材と、
前記挟みつけ部材及び前記ポンプ輸送部材の移動を順次調整するように構成された制御装置と
を備える、請求項29に記載のポンプ輸送アセンブリ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公表番号】特表2009−508775(P2009−508775A)
【公表日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−531644(P2008−531644)
【出願日】平成18年8月22日(2006.8.22)
【国際出願番号】PCT/EP2006/065533
【国際公開番号】WO2007/039347
【国際公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【出願人】(599132904)ネステク ソシエテ アノニム (637)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年8月22日(2006.8.22)
【国際出願番号】PCT/EP2006/065533
【国際公開番号】WO2007/039347
【国際公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【出願人】(599132904)ネステク ソシエテ アノニム (637)
【Fターム(参考)】
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