説明

複数の搬送波を使用するワイヤレス通信における測定の実施

1つまたは複数のセルを使用するワイヤレス通信において測定構成を構成および/または再構成するための方法およびシステムを開示する。1つもしくは複数のサービングセル、および/または1つもしくは複数のサービングコンポーネントキャリアに関連するイベントにとりわけ基づいて、測定構成報告を再構成することができる。また、1つまたは複数のサービングコンポーネントキャリアに関連するイベントに基づいて、測定構成および測定構成報告を再構成することができる。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2009年12月23日に出願された「METHOD AND APPARATUS FOR MEASUREMENTS IN WIRELESS COMMUNICATIONS USING MULTIPLE CARRIERS」という名称の米国特許仮出願第61/289,887号明細書、2010年4月30日に出願された「METHOD AND APPARATUS FOR PERFORMING MEASUREMENTS IN WIRELESS COMMUNICATIONS USING MULTIPLE CARRIERS」という名称の米国特許仮出願第61/329,629号明細書、および、2010年10月1日に出願された「PERFORMING MEASUREMENTS IN WIRELESS COMMUNICATIONS USING MULTIPLE CARRIERS」という名称の米国特許仮出願第61/388,876号明細書の利益を主張するものであり、この3つの出願全ての内容は、事実上、それぞれの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)は、移動性の目的で、周波数内/周波数間および無線アクセス技術間(RAT間)の測定を実施することができる。周波数内測定は、WTRUによって、その現在のサービングセルと同じ搬送波周波数上で実施することができる。WTRUはこのような測定を、測定ギャップなしに行うことができる。周波数間の近傍測定またはセル測定は、WTRUによって、現在のサービングセルとは異なる搬送波周波数上で実施することができる。WTRUはこのような測定を、測定ギャップなしに行うことができない場合がある。測定ギャップは、WTRUがサービングセルの周波数上でどんな送信も実施または受信できない期間とすることができる。RAT間測定は、別のRAT(おそらく、現在のサービングセル中でWTRUによって使用されているであろうRAT以外のRAT)によって使用されている搬送波周波数上で、WTRUによって実施することができる。
【発明の概要】
【0003】
この概要は、詳細な記述においてさらに後述する概念の精選を、単純化した形で紹介するために提供するものである。この概要は、特許請求する主題の鍵となる特徴または本質的な特徴を識別するものとはせず、また、特許請求する主題の範囲を限定するために使用されるものともしない。さらに、特許請求する主題は、本開示の任意の部分で述べられるいずれかまたは全ての欠点を解決する制限に限定されない。
【0004】
方法、システム、および装置を使用して、複数の搬送波を使用する通信において測定構成によるシグナリングオーバヘッドを低減することができる。この方法は、様々なイベントによってトリガされる、測定の1つまたは複数の報告の送信に基づくことができる。
【0005】
実施形態は、ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)がプロセッサを備えてよいことを企図する。プロセッサは、リソース無線制御(RRC)接続状態を決定して測定構成を再構成するように、少なくとも部分的に構成されてよい。測定構成の再構成は、測定構成から少なくとも1つのパラメータを除去することを含んでよい。RRC接続状態は、RRC接続再確立とRRC接続再構成とのうちの少なくとも一方として決定することができる。実施形態は、プロセッサが、RRC接続再確立とRRC接続再構成とのうちの少なくとも一方の間に測定構成からパラメータを除去するようにさらに構成されてよいことを企図する。また、プロセッサは、少なくとも1つの条件に基づいて測定構成から少なくとも1つのパラメータを除去するようにさらに構成されてよい。
【0006】
実施形態は、ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)がプロセッサを備えてよいことを企図する。プロセッサは、少なくとも1つの条件に基づいて測定報告を構成するように、少なくとも部分的に構成されてよく、測定報告は、周波数上で動作するようにWTRUを構成可能とすることのできる1つまたは複数の周波数に関する測定結果を含んでよい。プロセッサはまた、測定報告を送信するように構成されてよい。測定報告は、WTRUがその上で動作するように構成可能とすることのできる、第1の周波数以外の1つまたは複数の周波数に関する測定結果を含んでよい。第1の周波数は、少なくとも1つの条件に関連してよい。実施形態は、少なくとも1つの条件が、第1の周波数に関連する搬送波の信号品質が第1のしきい値よりも低くなること、および、WTRUがその上で動作するように構成可能とすることのできる、第1の周波数以外の1つまたは複数の周波数に関連する搬送波の信号品質が第2のしきい値よりも高いことを含んでよいことを企図する。
【0007】
実施形態は、プロセッサを備えてよいワイヤレス送受信ユニット(WTRU)を企図する。プロセッサは、1つまたは複数の搬送波に関連し得る少なくとも1つの条件を決定するように、少なくとも部分的に構成されてよい。WTRUは、1つまたは複数の搬送波のうちの少なくとも1つの搬送波上で動作するように構成可能とすることができる。また、プロセッサは、少なくとも1つの条件に基づいて測定報告を送信するように構成されてよい。実施形態は、少なくとも1つの条件が、1つまたは複数の搬送波のうちの少なくとも1つに関連し得る品質測定値がしきい値よりも低くなることを含んでよいことを企図する。品質測定値は、信号強度と信号品質とのうちの少なくとも一方とすることができ、WTRUは、1つまたは複数の周波数上の1つまたは複数の搬送波のうちの、この少なくとも1つの搬送波上で動作するように構成可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
添付の図面と共に例として提供する以下の記述から、より詳細な理解を得ることができる。
【0009】
【図1A】1つまたは複数の開示する実施形態を実施できる例示的な通信システムのシステム図である。
【図1B】図1Aに示す通信システム内で使用できる例示的なワイヤレス送受信ユニット(WTRU)のシステム図である。
【図1C】図1Aに示す通信システム内で使用できる例示的な無線アクセスネットワークおよび例示的なコアネットワークのシステム図である。
【図2】信号品質を表示する図である。
【図3】例示的なオンデマンド測定報告のブロック図である。
【図4】例示的な測定実施形態のブロック図である。
【図5】例示的な測定実施形態のブロック図である。
【図5A】例示的な測定実施形態のブロック図である。
【図6】例示的な測定実施形態のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1Aは、1つまたは複数の開示する実施形態を実施できる例示的な通信システム100の図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージング、ブロードキャストなどのコンテンツを複数のワイヤレスユーザに提供する多元接続システムとすることができる。通信システム100は、複数のワイヤレスユーザが、ワイヤレス帯域幅を含めたシステムリソースの共有を介してこのようなコンテンツにアクセスするのを可能にすることができる。例えば、通信システム100は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、単一搬送波FDMA(SC−FDMA)など、1つまたは複数のチャネルアクセス方法を採用することができる。
【0011】
図1Aに示すように、通信システム100は、ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102d、無線アクセスネットワーク(RAN)104、コアネットワーク106、公衆交換電話網(PSTN)108、インターネット110、および他のネットワーク112を含んでよいが、開示する実施形態が任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を企図することは理解されるであろう。WTRU102a、102b、102c、102dはそれぞれ、ワイヤレス環境で動作および/または通信するように構成された任意のタイプのデバイスとすることができる。例として、WTRU102a、102b、102c、102dは、ワイヤレス信号を送信および/または受信するように構成されてよく、ユーザ機器(UE)、移動局、固定または移動加入者ユニット、ページャ、セルラー電話機、パーソナルディジタルアシスタント(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、ワイヤレスセンサ、消費者電子機器などを含んでよい。
【0012】
通信システム100はまた、基地局114aおよび基地局114bを含んでよい。基地局114a、114bはそれぞれ、WTRU102a、102b、102c、102dの少なくとも1つとワイヤレスにインタフェースして、コアネットワーク106、インターネット110、および/またはネットワーク112など1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするように構成された、任意のタイプのデバイスとすることができる。例として、基地局114a、114bは、ベーストランシーバステーション(BTS)、ノードB、eノードB、ホームノードB、ホームeノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、ワイヤレスルータなどとすることができる。基地局114a、114bはそれぞれ単一の要素として描かれているが、基地局114a、114bは任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含んでよいことは理解されるであろう。
【0013】
基地局114aはRAN104の一部とすることができ、RAN104は、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなど、他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)も含んでよい。基地局114aおよび/または基地局114bは、セル(図示せず)と呼ばれることのある特定の地理領域内でワイヤレス信号を送信および/または受信するように構成されてよい。セルはさらに、セルセクタに分割することができる。例えば、基地局114aに関連するセルを3つのセクタに分割することができる。したがって、一実施形態では、基地局114aは、3つの送受信機、すなわちセルの各セクタにつき1つの送受信機を備えてよい。別の実施形態では、基地局114aは、多入力多出力(MIMO)技術を採用することができ、したがって、セルの各セクタにつき複数の送受信機を利用することができる。
【0014】
基地局114a、114bは、エアインタフェース116を介してWTRU102a、102b、102c、102dの1つまたは複数と通信することができ、エアインタフェース116は、任意の適切なワイヤレス通信リンク(例えば無線周波数(RF)、電磁波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)とすることができる。エアインタフェース116は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立されてよい。
【0015】
より具体的には、述べたように、通信システム100は多元接続システムとすることができ、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAなど、1つまたは複数のチャネルアクセス方式を採用することができる。例えば、RAN104中の基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、UTRA(UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)Terrestrial Radio Access)などの無線技術を実装することができ、UMTS UTRAは、ワイドバンドCDMA(WCDMA)を使用してエアインタフェース116を確立することができる。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/または発展型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含んでよい。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)および/または高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)を含んでよい。
【0016】
別の実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、E−UTRA(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access)などの無線技術を実装することができ、E−UTRAは、LTE(Long Term Evolution)および/またはLTE−A(LTE−Advanced)を使用してエアインタフェース116を確立することができる。
【0017】
他の実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.16(すなわちWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000EV−DO、IS−2000(Interim Standard2000)、IS−95(Interim Standard95)、IS−856(Interim Standard856)、GSM(Global System for Mobile communications)、EDGE(Enhanced Data rates for GSM Evolution)、GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実装することができる。
【0018】
図1Aの基地局114bは、例えばワイヤレスルータ、ホームノードB、ホームeノードB、またはアクセスポイントとすることができ、事業所、家庭、車両、キャンパスなど、局所化された領域における無線接続性を容易にするために、任意の適切なRATを利用することができる。一実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実装して、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立することができる。別の実装形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実装して、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立することができる。さらに別の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、セルラーベースのRAT(例えばWCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE−Aなど)を利用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立することができる。図1Aに示すように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有することができる。したがって、基地局114bは、コアネットワーク106を介してインターネット110にアクセスすることは必要とされなくてよい。
【0019】
RAN104は、コアネットワーク106と通信することができ、コアネットワーク106は、音声、データ、アプリケーション、および/またはボイスオーバインターネットプロトコル(VoIP)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dの1つまたは複数に提供するように構成された、任意のタイプのネットワークとすることができる。例えば、コアネットワーク106は、呼制御、課金サービス、モバイル位置ベースのサービス、前払い通話、インターネット接続性、ビデオ配信などを提供することができ、かつ/または、ユーザ認証など高レベルのセキュリティ機能を実施することができる。図1Aには示されていないが、RAN104および/またはコアネットワーク106は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを採用する他のRANと直接的または間接的に通信できることは理解されるであろう。例えば、コアネットワーク106は、E−UTRA無線技術を利用している場合のあるRAN104に接続されることに加えて、GSM無線技術を採用する別のRAN(図示せず)と通信することもできる。
【0020】
コアネットワーク106はまた、WTRU102a、102b、102c、102dがPSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイとしての働きをすることができる。PSTN108は、POTS(plain old telephone service)を提供する回路交換電話網を含んでよい。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイート中のTCP(transmission control protocol)UDP(user datagram protocol)、およびIP(internet protocol)など、一般的な通信プロトコルを使用する相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスの、グローバルシステムを含んでよい。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される有線またはワイヤレス通信ネットワークを含んでよい。例えば、ネットワーク112は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを採用し得る1つまたは複数のRANに接続された、別のコアネットワークを含んでよい。
【0021】
通信システム100中のWTRU102a、102b、102c、102dのいくつかまたは全ては、マルチモード能力を備えてよい。すなわち、WTRU102a、102b、102c、102dは、種々のワイヤレスリンクを介して種々のワイヤレスネットワークと通信するために、複数の送受信機を備えてよい。例えば、図1Aに示すWTRU102cは、セルラーベースの無線技術を採用し得る基地局114a、およびIEEE802無線技術を採用し得る基地局114bと通信するように構成されてよい。
【0022】
図1Bは、例示的なWTRU102のシステム図である。図1Bに示すように、WTRU102は、プロセッサ118、送受信機120、送受信要素122、スピーカ/マイクロホン124、キーパッド126、表示装置/タッチパッド128、取外し不可能メモリ130、取外し可能メモリ132、電源134、全地球測位システム(GPS)チップセット136、および他の周辺装置138を備えてよい。WTRU102が、一実施形態との整合性を保ったまま上記の要素の任意のサブコンビネーションを備えてよいことは理解されるであろう。
【0023】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(IC)、状態機械などとすることができる。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入出力処理、および/または、WTRU102がワイヤレス環境で動作できるようにする任意の他の機能を実施することができる。プロセッサ118は送受信機120に結合されてよく、送受信機120は、送受信要素122に結合されてよい。図1Bではプロセッサ118と送受信機120とを別個のコンポーネントとして描いているが、プロセッサ118と送受信機120とを共に電子パッケージまたはチップ中で統合してもよいことは理解されるであろう。
【0024】
送受信要素122は、エアインタフェース116を介して基地局(例えば基地局114a)に信号を送信するかまたは基地局から信号を受信するように構成されてよい。例えば、一実施形態では、送受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナとすることができる。別の実施形態では、送受信要素122は、例えばIR、UV、または可視光信号を送信および/または受信するように構成された、エミッタ/検出器とすることができる。さらに別の実施形態では、送受信要素122は、RF信号と光信号との両方を送信および受信するように構成されてよい。送受信要素122がワイヤレス信号の任意の組合せを送信および/または受信するように構成されてよいことは、理解されるであろう。
【0025】
加えて、図1Bでは送受信要素122が単一の要素として描かれているが、WTRU102は、任意の数の送受信要素122を備えてよい。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を採用することができる。したがって、一実施形態では、WTRU102は、エアインタフェース116を介してワイヤレス信号を送信および受信するために、2つまたはそれ以上の送受信要素122(例えば複数のアンテナ)を備えてよい。
【0026】
送受信機120は、送受信要素122によって送信されることになる信号を変調し、送受信要素122によって受信された信号を復調するように構成されてよい。述べたように、WTRU102は、マルチモード能力を有することができる。したがって、送受信機120は、WTRU102が例えばUTRAやIEEE802.11など複数のRATを介して通信できるようにするために、複数の送受信機を備えてよい。
【0027】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロホン124、キーパッド126、および/または、表示装置/タッチパッド128(例えば液晶表示装置(LCD)表示ユニットもしくは有機発光ダイオード(OLED)表示ユニット)に結合されてよく、これらからユーザ入力データを受け取ることができる。プロセッサ118はまた、スピーカ/マイクロホン124、キーパッド126、および/または、表示装置/タッチパッド128にユーザデータを出力することができる。加えて、プロセッサ118は、取外し不可能メモリ106および/または取外し可能メモリ132など、任意のタイプの適切なメモリからの情報にアクセスすることができ、またこのようなメモリにデータを記憶することができる。取外し不可能メモリ106は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、ハードディスク、または任意の他のタイプのメモリ記憶デバイスを含んでよい。取外し可能メモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアディジタル(SD)メモリカードなどを含んでよい。他の実施形態では、プロセッサ118は、サーバまたはホームコンピュータ(図示せず)上のメモリなど、WTRU102上に物理的に位置しないメモリからの情報にアクセスすることができ、またこのようなメモリにデータを記憶することができる。
【0028】
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取ることができ、WTRU102中の他のコンポーネントへの電力を分配および/または制御するように構成されてよい。電源134は、WTRU102に電源供給するための任意の適切なデバイスとすることができる。例えば、電源134は、1つまたは複数の乾電池(例えばニッケルカドミウム(NiCd)、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li−ion)など)、太陽電池、燃料電池などを含んでよい。
【0029】
プロセッサ118はGPSチップセット136にも結合されてよく、GPSチップセット136は、WTRU102の現在位置に関する位置情報(例えば経度および緯度)を提供するように構成されてよい。GPSチップセット136からの情報に加えてまたはそれに代えて、WTRU102は、エアインタフェース116を介して基地局(例えば基地局114a、114b)から位置情報を受信することができ、かつ/または、2つもしくは複数の近隣基地局から受信される信号のタイミングに基づいてWTRU102の位置を決定することができる。WTRU102が、一実施形態との整合性を保ったまま任意の適切な位置決定方法によって位置情報を取得できることは理解されるであろう。
【0030】
プロセッサ118はさらに、他の周辺装置138に結合されてよく、他の周辺装置138は、追加の特徴、機能、および/または、有線もしくはワイヤレス接続性を提供する、1つまたは複数のソフトウェアおよび/またはハードウェアモジュールを備えてよい。例えば、周辺装置138は、加速度計、電子コンパス、衛星送受信機、ディジタルカメラ(写真またはビデオ用)、USB(Universal Serial Bus)ポート、振動デバイス、テレビジョン送受信機、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線ユニット、ディジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザなどを含んでよい。
【0031】
図1Cは、一実施形態によるRAN104およびコアネットワーク106のシステム図である。述べたように、RAN104は、E−UTRA無線技術を採用して、エアインタフェース116を介してWTRU102a、102b、および102cと通信することができる。RAN104はまた、コアネットワーク106と通信することができる。
【0032】
RAN104は、eノードB140a、140b、140cを含んでよいが、RAN104は、一実施形態との整合性を保ったまま任意の数のeノードBを含んでよいことは理解されるであろう。eノードB140a、140b、140cはそれぞれ、エアインタフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するために、1つまたは複数の送受信機を備えてよい。一実施形態では、eノードB140a、140b、140cは、MIMO技術を実装することができる。したがって、例えばeノードB140aは、複数のアンテナを使用して、WTRU102aにワイヤレス信号を送信しWTRU102aからワイヤレス信号を受信することができる。
【0033】
eノードB140a、140b、140cはそれぞれ、特定のセル(図示せず)に関連してよく、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、アップリンクおよび/またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを扱うように構成されてよい。図1Cに示すように、eノードB140a、140b、140cは、X2インタフェースを介して相互と通信することができる。
【0034】
図1Cに示すコアネットワーク106は、移動性管理ゲートウェイ(MME)142、サービングゲートウェイ144、およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ146を備えてよい。上記の各要素はコアネットワーク106の一部として描かれているが、これらの要素のいずれか1つがコアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有および/または運営されてもよいことは理解されるであろう。
【0035】
MME142は、S1インタフェースを介してRAN104中のeノードB142a、142b、142cそれぞれに接続されてよく、制御ノードとしての働きをすることができる。例えば、MME142は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラのアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cが最初に帰属する間に特定のサービングゲートウェイを選択することなどを担うことができる。MME142はまた、RAN104と、GSMやWCDMAなど他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供することができる。
【0036】
サービングゲートウェイ144は、S1インタフェースを介して、RAN104中のeノードB140a、140b、140cそれぞれに接続されてよい。サービングゲートウェイ144は一般に、WTRU102a、102b、102cとの間でユーザデータパケットをルーティングおよび転送することができる。サービングゲートウェイ144はまた、eノードB間のハンドオーバ中にユーザプレーンをつなぎ留めること、WTRU102a、102b、102cにダウンリンクデータが利用可能なときにページングをトリガすること、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理および記憶することなど、他の機能を実施することもできる。
【0037】
サービングゲートウェイ144はまた、PDNゲートウェイ146に接続されてよく、PDNゲートウェイ146は、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にすることができる。
【0038】
コアネットワーク106は、他のネットワークとの通信を容易にすることができる。例えば、コアネットワーク106は、PSTN108などの回路交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cと従来型の陸線通信デバイスとの間の通信を容易にすることができる。例えば、コアネットワーク106は、コアネットワーク106とPSTN108との間のインタフェースとしての働きをするIPゲートウェイ(例えばIPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含むか、またはそれと通信することができる。加えて、コアネットワーク106は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線またはワイヤレスネットワークを含み得るネットワーク112へのアクセスを、WTRU102a、102b、102cに提供することができる。
【0039】
ネットワークは、専用の無線リソース制御(RRC)シグナリングを通して、測定構成をWTRUに提供することができる。測定構成は以下を含んでよい。すなわち、例えばLTEシステムにおいては周波数内/周波数間測定のための単一の周波数に対応し得る、測定オブジェクト;報告基準および関連する報告フォーマットのリストに対応し得る報告構成;1つの測定オブジェクトを1つの報告構成と共にリンクする識別のリストに対応し得る測定識別;1つの測定タイプもしくはおそらく複数の測定タイプに関するイベントおよび報告に適用するための、測定量(例えばしきい値とすることができる)および/または関連するフィルタリングに対応し得る、数量構成;ならびに、1つまたは複数の測定ギャップ構成である。
【0040】
例えばE−UTRAN(Evolved Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)Terrestrial Radio Access Network)では、単一の測定オブジェクトを搬送波周波数ベースで構成することができる。概念上は、例えば、オブジェクトをテーブルに記憶することができ、追加、除去、およびテーブル修正のための種々の操作を定義することができる。
【0041】
例として、少なくとも1つの測定識別を、単一の対(例えば、1つの報告構成に対する少なくとも1つの測定オブジェクト)に関連付けることができる。この例では、イベント報告構成は、1つのイベントと、1つのヒステリシスパラメータと、トリガタイプのイベントの場合の、トリガまでの時間との組合せを含んでよい。WTRUは、同じイベントの複数のインスタンスを用いて構成されてよい。これにより、異なる測定識別を使用したリンク付けによって、異なる測定オブジェクトに対して(異なる周波数に対してなど)同じ報告構成(同じトリガなど)を再使用するためのフレキシビリティをもたらすことができる。このことは、異なる測定識別を使用して、同じ測定オブジェクト(周波数など)を異なる報告構成(複数のトリガなど)にリンクできることを含意することができる。
【0042】
キャリアアグリゲーションを採用するWTRUに既存の測定フレームワークを適用しようとするとき、問題が生じることがある。ある問題は、ネットワークが、コンポーネントキャリアの構成解除を管理する目的で、複数の測定オブジェクト(1周波数につき1つ)を構成する場合があり、各測定オブジェクトが1つの報告構成および1つの測定識別を含むことであろう。
【0043】
種々の周波数の場合など、種々の測定オブジェクトと共に同様のまたは同一の報告構成を使用する結果、測定報告の複数の送信がほぼ同時に行われることがある。複数の搬送波で動作しているときの、測定構成による追加のシグナリングオーバヘッドを最小限に抑える方法が企図されるが、例えばこのような方法の結果、測定報告をより少なくすることができる。
【0044】
実施形態は、単一の搬送波または複数の搬送波で動作するWTRUについて、ある搬送波から受信される信号の品質および/またはレベルが、おそらく急速に、劣化する場合があることを企図する。これは例えば、WTRUが、この搬送波のカバレッジの外に出つつあるであろうとき、または同じ周波数上の干渉するホームセルもしくはフェムトセルに近づきつつあるであろうときなど、種々の理由で生じることがある。当該の搬送波がネットワークへの接続に関して特別な役割を有し得る場合、例えば当該の搬送波が既存の方法における特別なセルまたは1次サービングセルに対応する場合は、ネットワークへの接続性の損失が発生することがある。これを防止するために、ネットワークは、搬送波からの信号品質が許容可能であり得る搬送波に1次サービングセルが対応するように、WTRUを再構成することができる。このような再構成では、WTRUが搬送波の品質の損失を測定できる後の、かつ/またはWTRUが1次サービングセルに対応する搬送波の品質の損失の通知を受けることができる後の十分に早い段階で、ネットワークが他の搬送波の品質に関する情報を有する必要があるであろう。
【0045】
WTRUは、おそらくは1次サービングセルの信号品質および/または信号強度がしきい値を下回りつつあることを検出すると、このセルと同じ周波数上のセルに関係する測定結果を報告することができる。したがって、おそらくは別のイベントが独立して同時にトリガされたことにならない限り、または他の周波数の1つについて定期的な報告がほぼ同時に送信されたことにならない限り、ネットワークは、他の周波数上では、他のセルに関する情報をすぐには取得しない場合がある。この遅延の結果、WTRUは、ネットワークへの接続を、再構成によって回避できたかもしれないにもかかわらず失うことがある。
【0046】
同様の問題は、ハンドオーバコマンドに含まれ得る複数のコンポーネントキャリア(CC)上のセルの構成のせいで生じることがある。ネットワークは、おそらくは測定イベント報告をトリガしたであろう搬送波を除いては、ターゲット基地局上の他の搬送波上では最も直近の測定結果を有さない場合がある。
【0047】
実施形態は、おそらくは要件に基づいて、複数の搬送波で動作できるであろうWTRUの構成からいつサービングセルを追加または除去するかをネットワークが決定できることを企図する。おそらく種々の利用可能な搬送波周波数間でカバレッジエリアが異なる場合があるシナリオでは特に、このような決定における少なくとも1つの要因は、これらの搬送波から取られる測定値であろう。このようなシナリオでは、実現可能な場合、測定結果は適切な時点で利用可能とすることができる。
【0048】
例えば、構成される搬送波の少なくとも1つが1つまたは複数のしきい値を下回った場合に、構成される搬送波のうちの1つの品質の劣化を報告するための測定イベントが存在しない場合がある。図2に、この問題の少なくとも1つの概観を見ることができる。図2の例に示すように、近傍のコンポーネントキャリア(CC)の信号品質がしきい値よりも高くなる(または上回る)であろうとき、WTRUは、高データレートを必要としないことがあり、したがって単一の搬送波で動作し続けることができる。また、その後、WTRUがより高いデータレートを必要とすることがあるとき、ネットワークは、近傍のコンポーネントキャリア(CC)の信号品質が依然として再構成されるに十分に良い品質であり得るどうかがわからないことがある。これは少なくとも、近傍のコンポーネントキャリア(CC)がしきい値よりも低くなる(または下回る)であろうことを報告するための測定イベントが存在しない場合があるからである。
【0049】
周波数間ハンドオーバまたは再確立における測定識別を扱うための通常の手順を、WTRUがソース構成中とターゲット構成中のいずれかの複数の搬送波で動作するシナリオに直接当てはめることはできない。例えば、ある問題は、1つまたは複数のイベントに対応する測定識別(MeasId)ごとの測定オブジェクト(MeasObject)のスワッピングの結果、いくつかの搬送波上では無意味な構成となる場合があることであろう。これは例えば、ソース構成中の1次コンポーネントキャリア(PCC)に対応する周波数がターゲット構成中の構成されるCCではないことがあり、ターゲット構成中のPCCに対応する周波数がソース構成中の構成されるCC(すなわち2次コンポーネントキャリア(SCC))であることがあるときに、生じる場合がある。このようなシナリオでは、測定オブジェクトのスワッピングの結果、サービングセルがないであろう周波数上で、「サービングセルがしきい値よりも高くなる」などの無意味なイベントが生じる場合がある。これらのような無意味なイベントの結果、例えば、いくつかの周波数上で不要な測定が行われる場合がある。
【0050】
同様の問題は、ある周波数が、SCCとしてソース構成の一部だが、ターゲット構成の一部ではないことがある場合の再構成で生じることがある。このような場合、当該のmeasObjectがどんなスワッピングにも関係しないであろうと仮定すると、ターゲット構成中では無意味なイベントとなることがある。
【0051】
実施形態は、「S−Measure」パラメータを使用してWTRUを構成できることを企図する。「s−Measure」パラメータは、例えば、WTRUが、周波数内、周波数間、およびRAT間の近傍セルの測定を実施することができるかどうか、またはおそらくは実施することが必要とされるかどうかを制御できる、サービングセルについての品質しきい値とすることができる。例として、複数搬送波対応のWTRUは、1次サービングセル上の信号強度が何らかの構成されたs−Measureよりも高いであろう限り、構成されない周波数上での測定をしないものとすることができる。これにより、ネットワークがこのWTRUについて追加のCCを最終的に構成しないようにすることができる。
【0052】
測定構成は、2つ以上のコンポーネントキャリアまたは周波数の場合など、複数の測定オブジェクトを含む場合がある。1つまたは複数の方法を使用して、WTRUが短期間に複数の測定報告を生成して送信する可能性を最小限に抑えることができる。これは、限定ではなく例として、測定識別に基づいて測定をグループ化することによって達成することができる。これは、測定報告の送信を開始するためのトリガ条件を律するロジックを適用することによって達成することができる。
【0053】
別法として、WTRUが短期間に複数の測定報告を生成して送信する可能性を最小限に抑えることはまた、1つまたは複数の様々なタイプの報告の送信を開始することによっても達成することができる。例えば、これらのタイプの少なくとも1つは、イベントがトリガされた1つまたは複数の測定のみの報告とすることができる。別のタイプは、測定グループの全ての測定についての報告とすることができる。別のタイプは、複数の、おそらくは同時の報告であり、各報告が単一の測定オブジェクトに関係する測定結果を含むものとすることができる。この後者のタイプは、複数の報告をほぼ同時に送信することとは異なるものとすることができ、またいくつかのシナリオではそれに勝る利点を有することができる。というのは、1つの送信時間間隔(TTI)で報告を送信することになるであろうためである。この結果として一般に、種々のTTIで送信された場合よりもオーバヘッドを低くすることができる。
【0054】
1つまたは複数の測定オブジェクト(measObject)(例えば周波数)を1つの報告構成に関連付ける測定識別(measID)を、定義することができる。報告構成は、基準および報告フォーマットの、リストを含んでよい。
【0055】
実施形態は、複数搬送波による動作の実現が以下のとおりであってよいことを企図する。すなわち、測定のグループを表す1つの新しいパラメータ(measGroupID)によって、測定識別を追加的に構成することができ、このパラメータ自体は、測定のグループに適用されるトリガ機能を示すタイプ(measGroupType)に関連してよい。
【0056】
関連するトリガ機能は、いくつかのタイプのうちの1つとすることができる。少なくとも1つのタイプのトリガ機能は、デフォルトトリガ機能と呼ぶことができる。測定グループに属する測定オブジェクトに属する構成されたイベントのいずれか1つが報告基準を満たすことができるとき、WTRUは、おそらくは即座にまたは所定の遅延を伴って、この測定グループについての測定報告を送信するための1つまたは複数の手順を開始することができる。
【0057】
少なくとも1つのタイプのトリガ機能は、ウィンドウベーストリガ機能と呼ぶことができる。測定グループの測定オブジェクトに属する構成されたイベントのいずれか1つが報告基準を満たすことができるときであって、この測定グループについての保留中の測定報告がない場合、WTRUは、この測定報告が保留中であると考えることができ、いくらかの期間(すなわちウィンドウ時間)にわたって待機することができる。この期間が終了し、少なくとも1つの保留中の測定報告があると、WTRUは、この測定グループについての測定報告を送信する手順を開始することができる。ウィンドウのサイズは、固定値であってもよく、またはネットワークによって構成されてもよい。構成することは、例えば、無線リソース制御(RRC)などのレイヤ3(L3)シグナリングを使用して実施することができる。
【0058】
実施形態は、少なくとも1つのタイプのトリガ機能を、累積ウィンドウベーストリガ機能と呼ぶことができることを企図する。測定グループの測定オブジェクトに属する構成されたイベントのいずれか1つが報告基準を満たすことができるときであって、この測定グループについての保留中の測定報告がないであろう場合、WTRUは、この測定報告が保留中であろうと考えることができ、いくらかの期間(例えばウィンドウ時間)にわたって待機することができる。この期間が終了することができ、測定グループの各測定オブジェクトに対するイベント基準を満たすことができると、WTRUは、この測定グループについての測定報告を送信する1つまたは複数の手順を開始することができる。ウィンドウのサイズは、固定値であってもよく、または例えばネットワークによって構成されてもよい。限定ではなく例として、構成することは、RRCなどのL3シグナリングを使用して実施することができる。
【0059】
実施形態はまた、少なくとも1つのタイプのトリガ機能を、禁止トリガ機能と呼ぶことができることを企図する。測定グループに属する測定オブジェクトに属する構成されたイベントのいずれか1つが報告基準を満たすことができるとき、WTRUは、この測定グループについての報告が送信されてから、禁止タイマによって決定される量などの特定時間量が経過していない場合に、このイベントを無視することができる。時間量は、固定値であってもよく、または例えばネットワークによって構成されてもよい。限定ではなく例として、構成することは、RRCなどのL3シグナリングを使用して実施することができる。
【0060】
実施形態は、少なくとも1つのタイプのトリガ機能を、カスケード式トリガまで時間(cascaded time−to−trigger)トリガ機能と呼ぶことができることを企図する。例えば、WTRUが測定報告の送信を開始できるまでの遅延、すなわちトリガまで時間として、時間Txを定義することができる。測定グループ中の測定オブジェクトに属する構成されたイベントのいずれか1つが報告基準を満たすとき、WTRUは、例えば、値T1に対応する第1のタイマを開始することができる。T1が失効し得る前に、WTRUは、測定グループのうち第2のタイマT2で構成できる他の測定オブジェクトの評価を完了することができ、例えばT2はT1よりも小さくてよい。時間T1の失効時、WTRUは、イベント基準を満たす測定についての量を、同じ測定報告送信において報告することができる。
【0061】
それぞれのTxの各値は、例えばT1およびT2が測定機会の倍数となることができるように、固定値であってもよく、または、例えばRRCなどのL3シグナリングを使用してネットワークによって構成されてもよい。これにより、トリガまで時間タイマに入るための種々の測定の変動を低減することができる。
【0062】
実施形態は、イベントがトリガされた1つまたは複数の測定のみを報告できるか否かを示すためのパラメータを含めることができることを企図する。例えば、このパラメータが真であろう場合は、WTRUは、測定グループのいくつかまたは全ての測定オブジェクトについての量を、測定報告の送信に含めることができる。このパラメータが真でないであろう場合は、WTRUは、イベント基準を満たすことのできた測定オブジェクトについての量のみを、報告することができる。このパラメータは、例えばallReportsInGroupEnabledパラメータとすることができる。
【0063】
実施形態は、搬送波からの信号品質が急速に劣化し得るとき、または複数の搬送波を含むターゲットセルへのハンドオーバが必要とされ得るときに、1つまたは複数の問題が生じる場合があることを企図する。このような例における搬送波は、1次サービングセルまたは「Pセル」に対応する場合がある。
【0064】
開示する例において、用語「メトリック」は、例えば、かつ一般性を失うことなく、LTEシステムの場合の基準信号受信品質(RSRQ)などの受信信号品質と、LTEシステムの場合の基準信号受信電力(RSRP)などの受信信号強度とのいずれかなどの、品質測定値に対応することができる。測定メトリックの選択は、周波数ごとに構成可能とすることができる。例えば、第1の周波数にはRSRPを使用し、第2の周波数にはRSRQを使用する、またはその逆とすることができる。
【0065】
WTRUが複数の搬送波で動作していることができるとき、術語「1次サービングセル」を使用して、WTRUが構成され得る特定のまたは一意の搬送波を指すことができる。例えば、この用語は、「特別なセル」、または「1次サービングセル」もしくは「Pセル」に対応する搬送波に対応することができる。術語「サービングセル」は、例えば「1次サービングセル」もしくは「Pセル」、または「2次サービングセル」もしくは「Sセル」である可能性があるが、任意の周波数上の、WTRUが構成され得る任意の搬送波を指すのに使用することができる。用語「最良セル」は、WTRU構成の一部であり得る搬送波に対応するかどうかにかかわらず、所与の周波数上で最高のメトリックを有する測定されたセルを指すことができる。別法として、最良セルは、所与の周波数上で最高のメトリックを有することのできる、WTRU構成の一部でないかもしれない測定されたセルを指すのに使用することができる。この術語は、以下の、CC管理のための例示的な測定イベントに適用することができる。
【0066】
例えば、実施形態は、あるイベントを、または1組のイベントのうちの1つをトリガできるときに、複数の周波数または他の測定オブジェクトから得られた測定結果を含む測定報告をWTRUが送ることができることを企図する。このイベントまたは1組のイベントは、再構成を実施する必要があり得ることを示すことができる。別法として、WTRUは、あるイベントを、または1組のイベントのうちの1つをトリガできるときに、おそらくは単一の周波数または他の測定オブジェクトから得られた測定結果をそれぞれが含む複数の測定報告を送ることができる。このイベントまたは1組のイベントは、再構成を実施する必要があり得ることを示すことができる。この手法を使用すれば、ネットワークは、即座に、またはおそらくは所定の遅延の後に、再構成の候補となり得る他の周波数上のセルまたは搬送波についての測定結果を得ることができる。
【0067】
実施形態は、複数の周波数からの測定結果の報告をトリガできるイベントが、例えばいくつかのタイプのうちの1つまたはサブセットであってよいことを企図する。一例は、1次サービングセル上の信号品質の劣化を示すことのできるイベントとすることができ、これは例えば、1次サービングセルメトリックがしきい値を下回るであろうA2イベント、または、近傍セルメトリックが1次サービングセルメトリックよりもオフセット分良い(例えば高い)であろうA3イベントである。
【0068】
トリガイベントの別の例は、1次サービングセルを指定周波数上のサービングセルで置き換えることのできる、イベントの拡張とすることができる。例えば、拡張A2イベントでは、特定周波数上のサービングセルメトリックがしきい値を下回るものとすることができる。別の例として、拡張A3イベントでは、近傍セルメトリックが指定周波数上のサービングセルよりもオフセット分良いものとすることができる。例として、句「オフセット分良い」は、より高いまたはより大きいことを意味するものと理解することができる。また例として、表現「AはBよりもオフセット分良い」は、Aのメトリックが、値「オフセット」だけBのメトリックよりも大きいものとして理解することができる。
【0069】
トリガイベントの別の例は、第2のサービングセル上の信号品質がしきい値よりも高いままでありながら、第1のサービングセル上の信号品質の劣化を示すイベントとすることができる。例えば、1次サービングセルメトリックが第1のしきい値を下回り、特定周波数上のサービングセルメトリックが第2のしきい値よりも高いままである場合がある。別の例では、特定周波数上のサービングセルメトリックが第1のしきい値を下回り、別の特定周波数上のサービングセルメトリックが第2のしきい値よりも高いままである場合がある。さらに別の例では、近傍セルメトリックが1次サービングセルよりもオフセット分良くなり、特定周波数上のサービングセルメトリックが第2のしきい値よりも高いままである場合がある。別法として、近傍セルメトリックが特定周波数上のサービングセルよりもオフセット分良くなり、別の特定周波数上のサービングセルメトリックが第2のしきい値よりも高いままである場合がある。
【0070】
トリガイベントの別の例は、前の例の1つまたは複数と同様とすることができるが、特定周波数(または特定の標準周波数)を使用する代わりに、1次サービングセルの周波数以外の、またはイベントに基づく他の標準周波数以外の、事前構成済みの1組の周波数のいずれかを使用することができる。事前構成済みの1組の周波数は、より高いレイヤから提供されてもよく、または、周波数上で動作するようにWTRUを構成することのできる1組の周波数に対応するものであってもよい。
【0071】
上記のイベントの1つがトリガされるとWTRUから送信される測定報告または1組の測定報告は、以下の測定オブジェクトについての測定結果を、別々にまたは組合せで含むことができる。すなわち、1次サービングセルに対応する周波数についての測定オブジェクト;WTRUが動作していることのできる周波数(例えば構成されるSセルを含む周波数)に対応する、測定構成の測定オブジェクトの全てもしくはサブセット;サービングセルメトリックがしきい値よりも高いであろう、WTRUが動作していることのできる周波数に対応する、測定構成の測定オブジェクトの全てもしくはサブセット;最も強いセルメトリックがしきい値よりも高いであろう測定オブジェクトの全てもしくはサブセット;上記のイベントのどれがトリガされたであろうかにかかわらず、WTRUの測定構成に含まれる測定オブジェクトの全てもしくはサブセット;または、報告をトリガしたイベントの評価において使用されたであろう測定オブジェクトの全てもしくはサブセットである。測定オブジェクトは、1つのタイプの測定オブジェクト(例えばmeasObjectEUTRA、measObjectUTRA、measObjectGERAN、またはmeasObjectCDMA2000)を指すことができる。
【0072】
測定オブジェクトのサブセットのみを報告できる場合、以下の1つまたは複数を使用して測定オブジェクトの数を決定することができる。すなわち、総計K個までの測定オブジェクト;構成されるSセルを含む搬送波に対応するN個までの測定オブジェクト;または、構成されるSセルを含まない搬送波に対応するM個までの測定オブジェクトである。次いで、C個までのセルの測定結果を報告することができる。N、M、C、およびKは、事前定義済みであってもよく、またはより高いレイヤによってシグナリングされてもよい。
【0073】
実施形態は、測定が利用可能なオブジェクトの数と比較してより少ない数のオブジェクトを選択できるとき、以下の規則の1つもしくは複数または組合せを使用してオブジェクトのサブセットを選択できることを企図する。すなわち、規則1−それらの最高ランクのセルについて最高(または最良)メトリック(RSRP/RSRQ)を有するであろうオブジェクトを選択すること、および/または、規則2−それらの最高ランクのセルのメトリックがしきい値よりも高いであろうオブジェクトを選択することである。規則2により選択される測定オブジェクトが許容測定オブジェクトの最大数を超えるかもしれない場合は、規則1を適用することができる。
【0074】
WTRUは、測定報告を送って、構成からの搬送波の除去を可能にすることができ、または、搬送波をWTRU構成に追加しようと考慮することがもはやできないことをネットワークに通知することができる。WTRUは、いくつかのイベントのうちの1つが発生したとき、例えば搬送波上の信号強度または品質が適切な動作のためには低くなりすぎるかもしれないときに、測定報告を送ることができる。他の例としては、測定オブジェクトに関するサービング搬送波メトリックが絶対しきい値を下回るとき、または、測定オブジェクトに関する最良セルのメトリックが絶対しきい値を下回り得るときを挙げることができる。
【0075】
以下の例示的なイベントを使用して、搬送波をWTRU構成から除去できる状況、または、別の搬送波と比較したこの搬送波の相対的な品質が低くなりすぎるかもしれないためにこの搬送波をWTRU構成に追加しようと考慮することがもはやできない状況を検出することができる。これらの例としては、測定オブジェクトに関するサービングセルメトリックが1次サービングセルよりもオフセット分悪く(例えば低く)なり得ること;測定オブジェクトに関する最良セルのメトリックが1次サービングセルよりもオフセット分悪くなり得ること;第1の測定オブジェクトに関するサービングセルメトリックが第2の測定オブジェクトに関するサービングセルメトリックよりもオフセット分悪くなり得ること;または、第1の測定オブジェクトに関する最良セルメトリックが第2の測定オブジェクトに関するサービングセルメトリックよりもオフセット分悪くなり得ることが挙げられるが、これらに限定されない。これらのイベントの使用は、例えば、WTRUの測定構成の一部としてネットワークによって構成されてよい。
【0076】
実施形態は、ターゲットセル中の複数搬送波へのハンドオーバをサポートする問題、ならびに/または、追加の搬送波の構成および解放を管理する問題に対処するために、オンデマンド測定を導入できることを企図する。ネットワークは、その関心のあるセルに関する測定を、メッセージ中で、例えばオンデマンド測定要求中で要求することができ、または、拡張メッセージ中にフィールドを設定することによって要求することができる。メッセージは、図3に示すように無線リソース制御(RRC)レイヤにおいて、媒体アクセス制御(MAC)レイヤにおいて、または物理(PHY)レイヤにおいて送信することができる。WTRUは、このメッセージを受信すると、指示された搬送波周波数または測定オブジェクトについての測定報告を送ることができる。
【0077】
以下の例では、以下の術語を使用することができる。「ソース構成」は、再構成または再確立手順の前のWTRUのRRC構成を指すことができる。「ターゲット構成」は、再構成または再確立手順に成功できた場合の、この手順の後のWTRUのRRC構成を指すことができる。「Pセル」は、1次コンポーネントキャリア(PCC)上のサービングセルを指すことができる。「Sセル」は、2次コンポーネントキャリア(SCC)上のサービングセルを指すことができる。「Sセル参照イベント(Scell−referred Event)」は、サービングセル参照がSセルであり得る、A1やA2(ただしこれらに限定されない)などの測定イベントを指すことができる。実施形態は、A1が、サービングセルがしきい値よりもよくなり得ることを意味することができ、A2が、サービングセルがしきい値よりも悪くなり得ることを意味することができることを企図する。本開示の全体を通して提示する全ての用語および付随する定義は、例示のためのものであり、本開示との一貫性のある他の用語を妥当に使用することもできる。
【0078】
以下の例を使用して、WTRUが任意のタイプの再構成に備えてその測定構成を再構成するのを可能にすることができる。以下の条件のサブセットの少なくとも1つを満たすことができるとき、WTRUは、測定構成手順を実施する前に、RRC再構成手順またはRR再確立手順の間にWTRUの測定構成からmeasIdを除去することができる。measIdを除去するための条件は、a)measIdが、ソース構成中のSCCに対応するmeasObjectにリンクされるとき;b)measIdが、ソース構成中のSCCには対応するがターゲット構成中のSCCには対応しないmeasObjectにリンクされるとき;c)measIdが、ソース構成中のSCCには対応するがターゲット構成中のSCCもしくはPCCには対応しないmeasObjectにリンクされるとき;d)measIdが、ソース構成中のSCCに対応するmeasObjectにリンクされ、ターゲット構成中のSセルがソース構成中のSセルと同一でないとき;e)measIdが、Sセル参照イベントに対応する報告構成にリンクされるとき;f)masIdが、Sセル参照イベントに対応する報告構成にリンクされるときであって、(a)が真であることを条件としたとき;g)measIdが、Sセル参照イベントに対応する報告構成にリンクされるときであって、(b)が真であることを条件としたとき;h)masIdが、Sセル参照イベントに対応する報告構成にリンクされるときであって、(c)が真であることを条件としたとき;i)masIdが、Sセル参照イベントに対応する報告構成にリンクされるときであって、(d)が真であることを条件としたとき;j)measIdが、ソース構成中の構成されないCCに対応するmeasObjectにリンクされるとき;k)measIdが、ターゲット構成中の構成されないCCに対応するmeasIdにリンクされるとき;および/または、l)measIdが、ソース構成中の構成されないCCに対応するがターゲット構成中のSCCもしくはPCCに対応するmeasObjectにリンクされるとき、を含んでよいが、これらに限定されない。
【0079】
実施形態は、以下の追加の条件のサブセットの少なくとも1つを満たすことができる場合に、上記の条件の1つを満たすことができるときの測定識別(measId)の除去を行うことができる(または、おそらくいくつかの実施形態では除去を行うことだけができる)ことを企図する。すなわち、m)measIdが、以下の段落で述べる実施形態の1つまたは複数に従って異なるmeasObjectにリンクされるように修正される場合、または、n)ソース構成中のPCC周波数がターゲット構成中のPCC周波数と異なる場合、例えば周波数間ハンドオーバの場合である。
【0080】
以下の例を使用して、WTRUが複数搬送波動作におけるPCC周波数の変化を伴う再構成に備えてWTRUの測定構成を再構成するのを可能にすることができる。第1のmeasObjectにすでにリンクされていてよいmeasIdの場合、WTRUは、例えば、測定構成手順を実施する前に、RRC再構成手順および/またはRRC再確立手順の間にこのmeasIdを代わりに第2のmeasObjectにリンクできるように、このmeasIdを修正することができる。これは、第2のmeasObjectがすでにWTRUの測定構成の一部であり得るときであって、以下の条件のサブセットの少なくとも1つを満たすことができるときに、行うことができる。すなわち、o)第1のmeasObjectが、ソース構成中のPCCに対応し、第2のmeasObjectが、ターゲット構成中のPCCに対応し、measIdが、Sセル参照イベントに対応しない報告構成にリンクされ得ること;p)第1のmeasObjectが、ターゲット構成中のPCCおよびソース構成中のSCCに対応し、第2のmeasObjectが、ソース構成中のPCCおよび/もしくはターゲット構成中のSCCに対応すること;または、第1のmeasObjectが、ターゲット構成中のPCCおよび/もしくはソース構成中の構成されないCCに対応し、第2のmeasObjectが、ソース構成中のPCCおよび/もしくはターゲット構成中の構成されないCCに対応することである。
【0081】
実施形態は、構成されない周波数に対するs−Measureの条件付き使用を用いて測定を実施できることを企図する。例えば、WTRUは、以下の条件の少なくとも1つが満たされた場合に、s−Measureの構成にかかわらず、少なくとも1つのmeasIdが対応measObjectにリンクされ得る構成されない周波数上で測定することができる。条件は、WTRUが、この構成されない周波数上での測定のためにそのように挙動する指示をWTRUの測定構成から受け取ったとき;複数搬送波対応のWTRUが、WTRUの構成において少なくとも1つのCCを追加することができるとき;および/または、WTRUが、測定ギャップを使用せずにこの構成されない周波数上で測定することができるときを含んでよいが、これらに限定されない。
【0082】
図4に、例示的な一実施形態を示す。図4に描くように、402で、ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)は、リソース無線制御(RRC)接続状態を決定するように1つまたは複数のプロセッサが少なくとも部分的に構成されてよい。404で、WTRUは、測定構成を再構成することができる。測定構成の再構成は、測定構成から少なくとも1つのパラメータを除去することを含んでよい。406で、RRC接続状態を、例えばRRC接続再確立とRRC接続再構成とのうちの少なくとも一方として決定することができる。408で、WTRUは、例えば、RRC接続再確立とRRC接続再構成とのうちの少なくとも一方の間に、測定構成から少なくとも1つのパラメータを除去することができる。別法として、410で、WTRUは、少なくとも1つの条件に基づいて測定構成から少なくとも1つのパラメータを除去するようにさらに構成されてよい。実施形態は、少なくとも1つのパラメータが、例えばmeasIdパラメータなどの識別パラメータに対応してよいことを企図する。また、第1の条件は、measIdパラメータが例えばA1測定イベントとA2測定イベントとのうちの少なくとも一方に関連することを含んでよい。412で、WTRUは、第1の条件と第2の条件との両方に基づいて測定構成から少なくとも1つのパラメータを除去するようにさらに構成されてよい。実施形態は、第2の条件が、例えば、構成されないコンポーネントキャリア(CC)に対応するmeasObjectパラメータにmeasIdパラメータが関連することを含んでよいことを企図する。
【0083】
図5および図5Aに描くように、実施形態は、1つまたは複数のプロセッサを備えてよいワイヤレス送受信ユニット(WTRU)を企図する。502で、測定報告を構成するように、WTRUの少なくとも1つのプロセッサ(または単にWTRU)を少なくとも部分的に構成することができる。測定報告は、少なくとも1つの基準に基づいて構成されてよい。測定報告は、周波数上で動作するようにWTRUを構成可能とすることのできる1つまたは複数の周波数に関する測定結果を含んでよい。504で、WTRUは、測定報告を送信するように構成されてよい。506で、測定報告は、おそらくは、その周波数上で動作するようにWTRUを構成可能とすることのできる、第1の周波数以外の1つまたは複数の周波数に関する測定結果を含んでよい。第1の周波数は、少なくとも1つの条件に関連してよい。508で、少なくとも1つの条件は、第1の周波数における第1のセルの信号品質が第1のしきい値よりも低くなることを含んでよい。少なくとも1つの条件はまた、その周波数上で動作するようにWTRUを構成可能とすることのできる、第1の周波数以外の1つまたは複数の周波数における第2のセルの信号品質が、第2のしきい値よりも高いことを含んでよい。
【0084】
別法として、510で、少なくとも1つの条件は、第1の周波数におけるWTRUにサービスする第1のセルに関連する第1の品質測定値が、第1のしきい値よりも低くなること、および第2の品質測定値が第2のしきい値よりも高いことを含んでよい。第2の品質測定値は、その周波数上で動作するようにWTRUを構成可能とすることのできる、第1の周波数以外の1つまたは複数の周波数における第2のセルに関連してよい。
【0085】
別法として、512で、少なくとも1つの条件は、第1の周波数における第1のセルに関連する第1の品質測定値が第1のしきい値よりも低くなること、および第2の品質測定値が第2のしきい値よりも高いことを含んでよい。第2の品質測定値は、その周波数上で動作するようにWTRUを構成可能とすることのできる、第1の周波数以外の1つまたは複数の周波数における第2のセルに関連してよい。
【0086】
別の代替的形態では、514で、少なくとも1つの条件は、第1の周波数におけるWTRUにサービスする第1のセルに関連する第1の品質測定値が、第1のセルの近傍の第2のセルに関連する第2の品質測定値よりも低くなることを含んでよい。少なくとも1つの条件はまた、第3の品質測定値がしきい値よりも高いことを含んでよい。第3の品質測定値は、その周波数上で動作するようにWTRUを構成可能とすることのできる、第1の周波数以外の1つまたは複数の周波数における第3のセルに関連してよい。
【0087】
やはり別法として、516で、少なくとも1つの条件は、第1の周波数における第1のセルに関連する第1の品質測定値が、第1のセルの近傍の第2のセルに関連する第2の品質測定値よりも低くなることを含んでよい。少なくとも1つの条件はまた、第3の測定品質がしきい値よりも高いことを含んでよい。第3の測定品質は、その周波数上で動作するようにWTRUを構成可能とすることのできる、第1の周波数以外の1つまたは複数の周波数における第3のセルに関連してよい。
【0088】
次に図6を参照すると、実施形態は、ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)が1つまたは複数のプロセッサを備えてよいことを企図する。602で、1つまたは複数のセル(またはサービングセル)に関連し得る少なくとも1つの条件を決定するように、WTRUの少なくとも1つのプロセッサ(または単にWTRU)を少なくとも部分的に構成することができる。WTRUは、1つまたは複数のセルのうちの少なくとも1つのセル上で動作するように構成可能とすることができる。604で、WTRUは、少なくとも1つの条件に基づいて測定報告を送信するように構成されてよい。606で、少なくとも1つの条件は、1つまたは複数のセルのうちの少なくとも1つに関連する品質測定値がしきい値よりも低くなることを含むように構成されてよい。実施形態は、しきい値が絶対しきい値であってよいことを企図する。また、品質測定値は、例えば信号強度と信号品質とのうちの少なくとも一方とすることができる。608で、WTRUは、1つまたは複数の周波数上の1つまたは複数のセルのうちの少なくとも1つのセル上で動作するように構成可能とすることができる。実施形態は、1つまたは複数のセルが、例えば1次サービングセルと2次サービングセルとのうちの少なくとも一方を含んでよいことを企図する。
【0089】
特徴および要素を特定の組合せで上述しているが、各特徴または要素は、単独で、または他の特徴および要素との任意の組合せで使用できることを、当業者なら理解するであろう。加えて、本明細書に述べた方法は、コンピュータまたはプロセッサによって実行されるようにコンピュータ可読媒体に組み入れられたコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアにおいて実施することができる。コンピュータ可読媒体の例としては、電子信号(有線またはワイヤレス接続を介して伝送される)およびコンピュータ可読記憶媒体が挙げられる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、読取専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクや取外し可能ディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、および、CD−ROMディスクやディジタル多用途ディスク(DVD)などの光学媒体が挙げられるが、これらに限定されない。WTRU、UE、端末、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータ中で使用するための、無線周波数送受信機を、プロセッサをソフトウェアと共に使用して実現することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備えるワイヤレス送受信ユニット(WTRU)であって、前記プロセッサは、
リソース無線制御(RCC)接続状態を決定すること、及び、
測定構成を再構成すること
を行うように少なくとも部分的に構成されたことを特徴とするWTRU。
【請求項2】
前記測定構成の前記再構成は、前記測定構成から少なくとも1つのパラメータを除去することを含むことを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項3】
前記RRC接続状態は、RRC接続再確立とRRC接続再構成とのうちの少なくとも一方として決定されることを特徴とする請求項2に記載のWTRU。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記RRC接続再確立と前記RRC接続再構成とのうちの少なくとも一方の間に前記測定構成から前記少なくとも1つのパラメータを除去するようにさらに構成されたことを特徴とする請求項3に記載のWTRU。
【請求項5】
前記プロセッサは、少なくとも1つの条件に基づいて前記測定構成から前記少なくとも1つのパラメータを除去するようにさらに構成されたことを特徴とする請求項4に記載のWTRU。
【請求項6】
前記少なくとも1つのパラメータはmeasIdパラメータに対応することを特徴とする請求項5に記載のWTRU。
【請求項7】
第1の条件は、前記measIdパラメータがA1測定イベントとA2測定イベントとのうちの少なくとも一方に関連することを含むことを特徴とする請求項6に記載のWTRU。
【請求項8】
前記プロセッサは、前記第1の条件と第2の条件との両方に基づいて前記測定構成から前記少なくとも1つのパラメータを除去するようにさらに構成され、前記第2の条件は、前記measIdパラメータが、構成されないコンポーネントキャリア(CC)に対応するmeasObjectパラメータに関連することを含むことを特徴とする請求項7に記載のWTRU。
【請求項9】
プロセッサを備えるワイヤレス送受信ユニット(WTRU)であって、前記プロセッサは、
少なくとも1つの条件に基づいて測定報告を構成することであって、前記測定報告が、前記WTRUをその上で動作するように構成可能な1つまたは複数の周波数に関する測定結果を含むこと、及び、
前記測定報告を送信すること
を行うように少なくとも部分的に構成されたことを特徴とするWTRU。
【請求項10】
前記測定報告は、前記WTRUをその上で動作するように構成可能な、第1の周波数以外の1つまたは複数の周波数に関する測定結果を含み、前記第1の周波数は前記少なくとも1つの条件に関連することを特徴とする請求項9に記載のWTRU。
【請求項11】
前記少なくとも1つの条件は、前記第1の周波数における第1のセルの信号品質が第1のしきい値よりも低くなること、および、前記第1の周波数以外の前記1つまたは複数の周波数における第2のセルの信号品質が第2のしきい値よりも高いことを含むことを特徴とする請求項10に記載のWTRU。
【請求項12】
前記少なくとも1つの条件は、前記第1の周波数における前記WTRUにサービスする第1のセルに関連する第1の品質測定値が第1のしきい値よりも低くなること、および第2の品質測定値が第2のしきい値よりも高いことを含み、前記第2の品質測定値は、前記第1の周波数以外の前記1つまたは複数の周波数における第2のセルに関連することを特徴とする請求項10に記載のWTRU。
【請求項13】
前記少なくとも1つの条件は、前記第1の周波数における第1のセルに関連する第1の品質測定値が第1のしきい値よりも低くなること、および第2の品質測定値が第2のしきい値よりも高いことを含み、前記第2の品質測定値は、前記第1の周波数以外の前記1つまたは複数の周波数における第2のセルに関連することを特徴とする請求項10に記載のWTRU。
【請求項14】
前記少なくとも1つの条件は、前記第1の周波数における前記WTRUにサービスする第1のセルに関連する第1の品質測定値が、前記第1のセルの近傍の第2のセルに関連する第2の品質測定値よりも低くなること、および第3の品質測定値がしきい値よりも高いことを含み、前記第3の品質測定値は、前記第1の周波数以外の前記1つまたは複数の周波数における第3のセルに関連することを特徴とする請求項10に記載のWTRU。
【請求項15】
前記少なくとも1つの条件は、前記第1の周波数における第1のセルに関連する第1の品質測定値が、前記第1のセルの近傍の第2のセルに関連する第2の品質測定値よりも低くなること、および第3の品質測定値がしきい値よりも高いことを含み、前記第3の品質測定値は、前記第1の周波数以外の前記1つまたは複数の周波数における第3のセルに関連することを特徴とする請求項10に記載のWTRU。
【請求項16】
プロセッサを備えるワイヤレス送受信ユニット(WTRU)であって、前記プロセッサは、
1つまたは複数のセルに関連する少なくとも1つの条件を決定することであって、前記WTRUが、前記1つまたは複数のセルのうちの少なくとも1つのセル上で動作するように構成可能であること、及び、
前記少なくとも1つの条件に基づいて測定報告を送信すること
を行うように少なくとも部分的に構成されたことを特徴とするWTRU。
【請求項17】
前記少なくとも1つの条件は、前記1つまたは複数のセルのうちの少なくとも1つに関連する品質測定値がしきい値よりも低くなることを含むことを特徴とする請求項16に記載のWTRU。
【請求項18】
前記品質測定値は信号強度と信号品質とのうちの少なくとも一方であることを特徴とする請求項17に記載のWTRU。
【請求項19】
1つまたは複数の周波数上の前記1つまたは複数のセルのうちの前記少なくとも1つのセル上で動作するように構成可能であることを特徴とする請求項17に記載のWTRU。
【請求項20】
前記1つまたは複数のセルは1次サービングセルと2次サービングセルとのうちの少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項19に記載のWTRU。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図5A】
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【図6】
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【公表番号】特表2013−516113(P2013−516113A)
【公表日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−546203(P2012−546203)
【出願日】平成22年12月22日(2010.12.22)
【国際出願番号】PCT/US2010/061843
【国際公開番号】WO2011/079210
【国際公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.GSM
【出願人】(510030995)インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド (229)
【Fターム(参考)】