説明

複数の撚線対を含む通信ケーブルおよび複数の撚線対を含む通信ケーブルの製造方法

【課題】コアレイ長がケーブルの長さに沿って変化する改良通信ケーブルを提供する。
【解決手段】撚線対がケーブルの長さに沿って変化するコアレイ長で互いに撚ってある通信ケーブルが、第1セグメント長と、該第1セグメント長に沿った第1コアレイ長を持つ第1ケーブルセグメント16と、第2セグメント長と、該第2セグメント長に沿った、第1コアレイ長と異なる第2コアレイ長を持つ第2ケーブルセグメント24と、第1セグメント長と第2セグメント長の少なくとも1つに加えられ、通信ケーブルの長さに沿って変化するジター距離zとによって規定される周期的間隔を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2005年12月17日に出願された「レイ長が可変の通信ケーブル」という表題の米国仮特許出願第60/637,239号の恩恵を主張するものである。同特許出願に触れたことにより、この特許出願に開示された内容は全て、本明細書中に含まれたものとする。
【0002】
本発明は、全体として通信ケーブルに関し、更に詳細には、レイ長が可変の通信ケーブルに関する。
【背景技術】
【0003】
多数の撚線対を含む通信ケーブルは一般的であり、4対ケーブルが広範に使用されている。4対ケーブルの場合には、撚線対をケーブルの中央軸線を中心として撚ってもよい。撚線対の一回の完全な撚りがケーブルの中央軸線を中心として完了したケーブルの長さをケーブルの「コアレイ長(core lay length) 」と考える。例えば、撚線対が、ケーブルの中央軸線を中心として、15.24cm(6インチ)毎に1回転を完了する場合、結果的に得られたケーブルのコアレイ長は、15.24cm(6インチ)である。
【0004】
通信チャンネルは、末端にコネクタを備えた通信ケーブルを含んでもよい。通信チャンネル内での及び通信チャンネル間の漏話を抑えるのが重要である。これは、漏話は、チャンネルのSN比を低下し、チャンネルのビット誤り率を上昇するためである。チャンネル間の出力和外来近端漏話(power-sum alien near-end crosstalk)(「PSANEXT」)は、コネクタのところでチャンネルに導入された共通モードノイズによって生じる。この共通モードノイズは、チャンネル内の一つの撚線対に対し、隣接したケーブルのコアレイ長が同じである場合に最も大きな影響を及ぼす。通信帯域が広くなるに従って、チャンネル間の漏話を減少することが益々重要になる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の一実施例によれば、コアレイ長がケーブルの長さに沿って変化する改良通信ケーブルを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の幾つかの実施例によれば、ケーブルのセグメントには、セグメント長に沿ってほぼ均等なコアレイ長が設けられており、ケーブルのコアレイ長は、ケーブルの隣接したセグメント間で2の倍数の係数で変化する。
【0007】
一つのコアレイ長から異なる隣接したコアレイ長へのケーブル内での移行長さは、隣接したチャンネル間のPSANEXTを減少するのを補助するため、短い状態に保持される。
【0008】
ケーブルの長さに沿って多数のコアレイ長を使用してもよい。
様々なコアレイ長のケーブルセグメントの長さは、ほぼ周期的に保持される。ケーブルを互いに側部と側部とを向き合わせて設置したとき、隣接したケーブルの長さが同じコアレイ長を持つ可能性を小さくするため、周期性にジターを導入してもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
高帯域幅通信の用途において、通信ケーブルは、一般的には、互いに側部と側部とを向き合わせて設置され、隣接した又は近接した通信ケーブル間でPSANEXTが生じることがある。通信ケーブル間のPSANEXTは、隣接した通信ケーブル又は通信ケーブルの隣接したセグメントのコアレイ長が同じである場合に最大である。かくして、PSANEXTを減少するためには、隣接した通信ケーブル又はケーブルセグメントのコアレイ長が同じになる可能性を小さくするのが望ましい。更に、PSANEXTは、隣接したケーブル又は隣接したケーブルセグメントのコアレイ長が2の倍数の係数で異なる場合に効果的に無効化される。かくして、PSANEXTを更に減少するためには、隣接した通信ケーブル又はケーブルセグメントのコアレイ長が2の倍数の係数で異なる可能性を最大にするのが望ましい。
【0010】
ケーブルのコアレイ長は、ケーブルの長さに沿って変化してもよい。図1は、ケーブル10の長さLを示すグラフである。ケーブル10は、この長さの中に二つの異なるコアレイ長を備えている。第1コアレイ長は、第1レベル12によって状態図に示してあり、第2コアレイ長は、第2レベル14によって図示してある。一実施例によれば、第2コアレイ長は、第1コアレイ長と2の倍数の係数で異なる。例えば、第1コアレイ長は7.62cm(3インチ)である場合、第2コアレイ長は15.24cm(6インチ)であってもよい。
【0011】
コアレイ長の相違を、図1のコアレイ長の波形表示11によって、誇張した態様で示す。波形表示11は、単一の撚ケーブル対の回転配向を示す。ケーブル10のセグメント16では、撚ケーブル対は、ケーブルの中央軸線を中心として完全に二回転する。しかしながら、ケーブル10のセグメント18では、撚ケーブル対は、ケーブルの中央軸線を中心として、同じ距離で完全に一回転しかしない。即ち、ケーブルのセグメント18でのコアレイ長は、ケーブルのセグメント16でのコアレイ長の二倍である。本発明によるケーブルを、図1に示す状態図を使用して示す。状態図の異なる状態は、ケーブルの異なるコアレイ長と対応し、必ずしもケーブルの他の性質とは対応しない。
【0012】
ケーブル10の第1コアレイ長のセグメント16と、ケーブル10の第2コアレイ長のセグメント18との間に移行領域15が設けられている。第1及び第2のコアレイ長のセグメントを整合させることによる利点は、移行領域15に沿っては存在せず、及びかくして移行領域15の長さをケーブルの長さに関して短くするのが望ましい。一実施例によれば、移行領域15の長さは、約1.524m乃至4.572m(約5フィート乃至15フィート)である。別の実施例によれば、移行領域15の長さは、約3.048m(約10フィート)と等しいか或いはそれ以下であり、又はケーブルの長さの約18%と等しいか或いはそれ以下である。ケーブル製造プロセスの可能性に応じて、他の移行長さを利用してもよい。
【0013】
図1に示すように、ケーブルが第1コアレイ長のケーブル10のセグメント16の長さはl1であり、ケーブルが第2コアレイ長のケーブル10のセグメント18の長さはl2である。図1に示す実施例では、l1はl2に等しく、及びかくしてケーブルの長さLに沿ったコアレイ長の変化は周期的であり、50%のデューティサイクルを有している。l1がl2と等しい場合には、ケーブル10を、図2に示すように、同じ交互のコアレイ長のセグメントを持つ第2ケーブル20と整合させることができる。
【0014】
図2に示す整合状態では、第1ケーブル10の第1コアレイ長のセグメント16は、第2ケーブル20の第2コアレイ長のセグメント24と整合する。更に、第1ケーブル10の第2コアレイ長のセグメント18は、第2ケーブル20の第1コアレイ長のセグメント22と整合する。第1及び第2のケーブルの隣接したセグメントは、ほぼ常にコアレイ長が2の倍数の係数で異なるため、この整合により、第1ケーブル10と第2ケーブル20との間のANEXTが減少する。二つの異なるレイ長間の移行領域のため、隣接したケーブルの幾つかの部分では、コアレイ長が完全には異ならないということに着目されたい。
図1に戻ると、l1がl2に等しい2本のケーブルを互いに隣接して配置する場合、図3の整合を行うこともできる。この整合では、第1ケーブル10の第1コアレイ長のセグメント16は、第2ケーブル20の第1コアレイ長のセグメント22と整合する。更に、第1ケーブル10の第1コアレイ長のセグメント18は、第2ケーブル20の第2コアレイ長のセグメント24と整合する。この望ましからぬ整合により、第1ケーブル10と第2ケーブル20との間のANEXTが増大することになる。
【0015】
次に図4を参照すると、ケーブルの第1コアレイ長のセグメント28が第2コアレイ長のセグメント30と交互になったケーブル26が示してある。図1に示す、コアレイ長が厳密に周期的な実施例とは対照的に、図4のケーブル26のコアレイ長の周期は、図4に「z」として示す「ジター」距離だけ変化する。ジター距離zにより、個々のセグメント28及び30が長くなるか或いは短くなる。ジター距離zは、セグメント28及び30の長さに対して短い。移行領域15aと15bとの間の平均サイクル長を図4にxで示す。ジター距離zにより、平均サイクル長xについてのサイクル長が変化する。図4の実施例では、セグメント30の公称長を「x/2」で示し、セグメント28の長さを「z+x/2」で示す。製造プロセス中、ジター距離zをセグメントの公称長に加えるか或いは減じる。即ち、ジター距離zの大きさ及びサインは、ケーブル26の長さに沿って実質的にランダムに変化してもよい。幾つかの実施例によれば、ジター距離zを平均サイクル長xに関して小さく維持するのが望ましい。本発明の一実施例によれば、ジター距離zの最大の大きさは、ケーブルの長さに沿って、公称セグメント長「x/2」の約50%よりも小さく保持される。本発明の幾つかの実施例によれば、ケーブルの第1コアレイ長のセグメント、ケーブルの第2コアレイ長のセグメント、又は両方の種類のケーブルセグメントの長さにジター距離zを加えてもよいし、これらの長さからジター距離zを減じてもよい。以下に論じるように、二つ以上の交互のコアレイ長を持つケーブルにジター距離を組み込んでもよい。
【0016】
本発明によるケーブルは、図4に示すように、公称セグメント長を「x/2」について様々な値で製造してもよい。一実施例によれば、公称セグメント長は、約15.24m(約50フィート)である。更に、ケーブルを互いに側部と側部とを向き合わせて設置する場合のPSANEXTを減少する上で、約30.48m乃至60.96m(約100フィート乃至200フィート)の公称セグメント長が有利であるということがわかる。
【0017】
ジター距離zの大きさ及び有無(サイン)をケーブルの長さに沿って変化させてもよいため、第1コアレイ長のセグメント28の長さが次々に変化してもよく、幾つかの実施例では、第2コアレイ長のセグメント30の長さが同様に次々に変化してもよい。結果的に得られたケーブルの一部を図5に示す。図5に示すケーブル32の長さLでは、二つのセグメント28a及び28bが第1コアレイ長を有し、三つのセグメント30a、30b、及び30cが第2コアレイ長を有する。第2コアレイ長は、第1コアレイ長よりも、2の倍数の係数で大きいか或いは小さい。移行領域15は、第1及び第2のコアレイ長間でコアレイ長が変化する、ケーブル32の部分である。
【0018】
図5に示すケーブル32では、第1コアレイ長の第1セグメント28aは、第1コアレイ長の第2セグメント28bよりも幾分短い。これは、ケーブル32の形成中にこれらの2つのセグメント間にジター距離が追加されたことを反映する。ケーブル32の第2コアレイ長のセグメントでは、第2セグメント30bは第1セグメント30aよりも短く、第3セグメント30cは、第1セグメント30a及び第2セグメント30bの各々よりも長い。この場合も、セグメントの長さの相違は、ケーブル32の製造中にセグメント長にジター距離を加えるか或いは減じることによる。
【0019】
次に図6を参照すると、図5のケーブル32の長さLが、第2ケーブル34と隣接した状態で示してある。第2ケーブル34もまた、ケーブルセグメントにジター距離を組み込むことによって製造されたものである。図示のように、結果的に得られた整合は、完全に周期的な良好な整合及び不良の整合を例示する図2及び図3の整合と異なる。というよりはむしろ、図6の整合は、第2コアレイ長の第1ケーブル32の一部が、第2コアレイ長の第2ケーブル34の一部と整合する領域L1 等の幾つかの領域を含む。図6の整合は、コアレイ長が異なる二つのセグメントが互いに整合するL2 等の他の領域を有する。コアレイ長にジターを組み込んだケーブルは、多数のケーブルを互いに側部と側部とを向き合わせて設置した場合にPSANEXTの量が減少することを示すが、図2の完全整合又は図3の不完全整合のいずれかでは、PSANEXTの量の減少は示されない。
【0020】
図1乃至図6では、ケーブル長は、隣接したケーブル長と比較するために描いてあり、及びかくしてコアレイ長間の移行領域15は、単に垂直状態移行ラインとして示してある。実際には、移行領域15は、ケーブル製造中にケーブル製造プロセスを一つのコアレイ長から別のコアレイ長まで移行するのに必要とされる時間のため、ケーブルの実質的長さを占有する。移行領域15の更に現実的な状態を図7に示す。図7では、ケーブル36の三つの長さL3、L4、及びL5が、移行領域15c及び15dによって分離された状態で示してある。図7に示す実施例では、移行領域15c及び15dの各々の長さは、約3.048m(約10フィート)である。第1長さL3は約15.24m(約50フィート)であり、第2長さL4は約12.192m(約40フィート)であり、第3長さL5は約18.288m(約60フィート)である。図7に示す2つのレベルで示されているように、長さL4は第1コアレイ長であり、長さL3及びL5は第2コアレイ長である。
【0021】
本発明の幾つかの実施例によれば、ケーブルの隣接したセグメントのコアレイ長の比は2:1であるか或いは、2:1で倍になっている。本発明の他の実施例によれば、多数のコアレイ長が使用され、三つの連続した隣接したセグメントの間は、1:2:4の比である。本発明の別の実施例によれば、四つの連続した隣接したセグメントの間で、1:2:4:8の比が保存される。本発明の別の実施例によれば、ケーブルの隣接したセグメントのコアレイ長間の関係が2の倍数の係数である限り、追加のコアレイ長を使用してもよい。図8は、第1コアレイ長、第2コアレイ長、及び第3コアレイ長を持つケーブル37の長さLの状態図である。ケーブル37の二つのセグメント38は、第1コアレイ長を有し、ケーブル37の二つのセグメント40は、第1コアレイ長よりも、2の倍数の係数で大きいか或いは小さい第2コアレイ長を有し、ケーブル37の一つのセグメント42は、第3コアレイ長を有する。第2コアレイ長が第1コアレイ長よりも2の倍数の係数で大きい場合には、第3コアレイ長は、第2コアレイ長よりも2の倍数の係数で大きい。同様に、第2コアレイ長が第1コアレイ長よりも2の倍数の係数で小さい場合には、第3コアレイ長は第2コアレイ長よりも2の倍数の係数で小さい。
【0022】
変形例では、隣接したコアレイ長セグメントのコアレイ長の相違は、必ずしも、2の倍数の係数で異なっていなくてもよい。例えば、セグメント46が第1コアレイ長であり、セグメント48が第2コアレイ長であり、セグメント50が第3コアレイ長である、図9に示すケーブル44を提供してもよい。一実施例によれば、これらのコアレイ長は、第1コアレイ長の値がcl1である場合には、第2コアレイ長の値は2cl1であり、第3コアレイ長の値は4cl1であるように関連している。図9に示すように、第2コアレイ長の介在セグメントを必要とせずに、第1コアレイ長から第3コアレイ長まで移行できる。同様に、第2コアレイ長の介在セグメントを必要とせずに、第3コアレイ長から第1コアレイ長まで移行できる。
【0023】
本発明の実施例によるケーブルでは、ケーブルのセグメントのコアレイ長は、次のコアレイ長への移行前に、そのセグメントに亘って一定である。ケーブルには、繰り返しコアレイ長パターンが設けられていてもよく、一実施例によれば、コアレイ長パターンを、ジター距離zの初期値を実質的にランダムに選択した後、約304.8m(約1000フィート)毎に繰り返す。幾つかの実施例によれば、約152.4m乃至457.2m(約500フィート乃至1500フィート)毎にコアレイ長を繰り返す。別の実施例によれば、ケーブルセグメント間のジター距離を、ケーブルの製造中、連続的にランダムに調節する。このような実施例によるケーブルには、任意の交互のケーブルレイ長パターンを必然的に繰り返す周期がない。
【0024】
コアレイ長の周期性にジター距離を組み込んだ本発明によるケーブルは、300MHz以上の周波数のPASNEXTノイズを約10db減少できる。
本発明の一実施例によれば、ケーブルには、各ケーブルを最適に設置するのを容易にするため、各コアレイ長の位置及び比を示す印がケーブル外被の外側に付けてある。
【0025】
本発明の特定の実施例及び用途を例示し且つ説明したが、本発明は、本明細書中に開示した正確な構造及び組成に限定されず、以上の説明から、特許請求の範囲に定義した本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な変形及び変更が明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】図1は、二つの交互のコアレイ長を持つ通信ケーブルのグラフである。
【図2】図2は、交互のコアレイ長を持つ二本の通信ケーブルについての理想的整合の一例のグラフである。
【図3】図3は、交互のコアレイ長を持つ二本の通信ケーブルについての不適切な整合の一例のグラフである。
【図4】図4は、二つの異なるコアレイ長を持つ交互のセグメントを持ち、交互のセグメントの長さにジター距離を導入した通信ケーブルのグラフである。
【図5】図5は、交互のコアレイ長のセグメントを持ち、セグメントの長さをジター距離によって変化させた通信ケーブルのグラフである。
【図6】図6は、交互のコアレイ長のセグメントを持ち、セグメントの長さをジター距離によって変化させた二本の通信ケーブルの整合を示すグラフである。
【図7】図7は、二つの異なるコアレイ長のセグメント間の移行領域を更に明瞭に示す、交互のコアレイ長のケーブルの長さのグラフである。
【図8】図8は、ケーブルの長さに沿って三つの異なるコアレイ長を持つケーブルの長さのグラフである。
【図9】図9は、ケーブルの長さに沿って三つの異なるコアレイ長を持つ別のケーブルの長さのグラフである。
【符号の説明】
【0027】
10 ケーブル
12 第1レベル
14 第2レベル
15 移行領域
16、18 セグメント
20 第2ケーブル
22、24 セグメント

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の撚線対を含む通信ケーブルであって、前記撚線対は、前記ケーブルの長さに沿って変化するコアレイ長で互いに撚ってある通信ケーブルにおいて、前記通信ケーブルは、
第1セグメント長と、該第1セグメント長に沿った第1コアレイ長を持つ第1ケーブルセグメントと、
第2セグメント長と、該第2セグメント長に沿った、前記第1コアレイ長と異なる第2コアレイ長を持つ第2ケーブルセグメントと、
前記第1セグメント長と第2セグメント長の少なくとも1つに加えられ、前記通信ケーブルの長さに沿って変化するジター距離と
によって規定される周期的間隔を有する、
通信ケーブル。
【請求項2】
請求項1に記載の通信ケーブルにおいて、
前記ジター距離は前記通信ケーブルの長さに沿ってランダムに変わる、通信ケーブル。
【請求項3】
請求項1に記載の通信ケーブルにおいて、
前記ジター距離は、前記第1セグメント長より短い、通信ケーブル。
【請求項4】
請求項3に記載の通信ケーブルにおいて、
前記ジター距離は、前記第1セグメント長の半分よりも短い、通信ケーブル。
【請求項5】
請求項1に記載の通信ケーブルにおいて、
前記第1コアレイ長の少なくとも1つは、前記第1セグメント長に沿ってほぼ均等であり、前記第2コアレイ長は、前記第2セグメント長に沿ってほほ均等である、通信ケーブル。
【請求項6】
複数の撚線対を含む通信ケーブルの製造方法であって、前記撚線対は、前記ケーブルの長さに沿って変化するコアレイ長で互いに撚ってある、方法において、
第1ケーブルセグメント長を持ち、前記第1セグメント長に沿った第1コアレイ長を持つ第1ケーブルセグメントを形成する工程と、
第2セグメント長と第2コアレイ長を持つ第2ケーブルセグメントを撚る工程であって、前記第2コアレイ長が前記第1コアレイ長と異なる、撚る工程と、
前記第1セグメント長と前記第2セグメント長の少なくとも1つにジター距離を加える工程と、
周期的な間隔をおきながら、前記通信ケーブルの長さに沿って前記ジター距離を変えることを繰り返す工程とを有する方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法において、前記ジター距離を変えることは、前記ケーブルの前記長さに沿って前記ジター距離をランダムに変える工程を有する、方法。
【請求項8】
請求項6に記載の方法において、更に前記第1セグメント長より短くなるように前記ジター距離を短くする工程を有する、方法。
【請求項9】
請求項8に記載の方法において、前記ジター長は前記第1セグメント長の半分よりも短い、方法。
【請求項10】
請求項6に記載の方法において、前記第1コアレイ長の少なくとも1つは、前記第1セグメント長に沿ってほぼ均等であり、前記第2コアレイ長は前記第2セグメント長に沿ってほぼ均等である、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−41835(P2013−41835A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−204524(P2012−204524)
【出願日】平成24年9月18日(2012.9.18)
【分割の表示】特願2007−547012(P2007−547012)の分割
【原出願日】平成17年12月16日(2005.12.16)
【出願人】(507202736)パンドウィット・コーポレーション (70)
【Fターム(参考)】