説明

複数船舶曳航型クラゲ捕獲処理システム

【課題】夏から秋にかけて、日本海に大量発生を行い海流に乗って海域を埋め尽くし、北上する越前クラゲを捕獲処理回収駆除が効率よく行えて、大きな効果が出るクラゲ捕獲処理回収システムの提供を行う。
【解決手段】複数船舶曳航とする事で、曳航力の倍増を計りその曳航力を利用して、本体フレームの前後または、前面及び後面に縦横にワイヤーを張り切断処理を行うワイヤーカット処理システムおよび、海中に物を沈めて曳航を行えばその物には曳航水圧がかかるが、その水圧を利用して水車を回転させてその軸上にあるカッターを回転させる事で、捕獲されたクラゲの切断処理を行うクラゲカッター捕獲処理システムの実現。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数船舶曳航型クラゲ捕獲処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
日本海域に夏から秋にかけて、大量発生を行い海流と共に北上しその海域にいる魚を餌とし、2メートル程度までに成長する越前クラゲ等に対して従来までは1隻の漁船にて小さな網の中に針金等を張り、トローリング作業等にて切断捕獲回収していたが、そのクラゲが浮遊する海域も広範囲に及びなすすべが無い状態である。
【0003】
ましてクラゲ捕獲処理にも今の技術では太刀打ち出来ず、多大な時間と労力が必要であり、効果が期待出来なくクラゲが早く流れ去る事を願うのが現状であり、また魚はクラゲのエサとなる為に必然的に魚の漁獲量も減りクラゲに刺された魚は安くしても売れなくて漁獲量は上がっても漁獲金額は下がるという悪条件が続き、この時期は漁をしても越前クラゲばかり取れる漁で、この時期の漁師さん達の生活は苦難の時期でもあり、それでも漁を行なわければ生活がなりたたなくなり、死活問題化するのが現状でもある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
越前クラゲ等のクラゲの多くは、海面から水深深い海中の広範囲の海域を埋め尽くすクラゲをより多くの幅広い範囲で捕獲処理回収駆除を行う為に、複数船舶曳航方法で海面から一定の深さと任意の水深から一定の深さまでの水深設定ができて、クラゲの捕獲処理回収が可能である。
【0005】
この方法で船団を組み、大規模的に捕獲処理回収が行える方法やまたはクラゲの捕獲処理、および回収の分担作業が行えて処理されたクラゲの回収曳航をしなくてすむ捕獲処理には、小型および中型船舶を使用しクラゲ回収量も相当量となるので、回収曳航船には中型および大型船舶を使用するという方法や色々な方法で、捕獲処理が行えてまた、海上作業という悪条件にも関わらず、広範囲の海域におけるクラゲ捕獲処理が行なえ、大きな捕獲処理効果を出すクラゲ捕獲処理回収システムである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
複数船舶曳航でより多くのクラゲを捕獲処理する為のガイド網は、横に幅広く海水面下に浮遊しているクラゲを捕獲する為に、ガイド網上部にガイド網用ブイを取付け、その下方にガイド網用オモリを付けてガイド網の開口部をより広く深く広げる事が可能な構造である。
【0007】
また、捕獲基準を任意の水深に設定する為に、ガイド網用ブイとガイド網の間に任意水深の長さのワイヤーまたはロープを接続する事で、任意水深設定を可能としたガイド網と処理機においては、処理機本体を海底まで沈ませて損傷させない為と、処理機の自重による曳航船に対しての曳航負荷の軽減を計る為に、ワイヤーまたはロープにてブイを取付け浮かせ、任意水深の長さのワイヤーまたはロープを接続する事で任意水深設定を可能とした処理機である。
【0008】
クラゲの処理方法としては、曳航船の持つ曳航力にて捕獲されたクラゲを引き切り切断死滅処理させる為に、処理機本体の前後および前方または後方、縦横および縦または横にワイヤー等を張ったワイヤーカット処理機と水中および海中に物を沈め曳航を行えば、物には曳航水圧がかかるが、その曳航水圧を回転運動の動力源に変換する為に、水車を使用するが水車には板状等の羽根またはお椀の形をした羽根のバケット水車がある。
【0009】
曳航水圧を逃がさす高トルクを発生させるバケット水車の導水口にてそれを集めて強制通過させる事で、水車を回転させる構造であり、水車の軸上に設けられたカッター刃を回転させる事で、クラゲを切断死滅処理させるクラゲカッター処理機と回収目的の為の回収網を有し、また船団を組み大規模的に行うクラゲ捕獲処理作業にて、捕獲処理と回収の分担作業を行う時に使用するガイド網の後方に、回収網が接続されて未処理クラゲや処理クラゲを回収する水深設定型ガイド回収網、これと同様な構造を有する水深設定型回収網を含み、必要に応じてそれぞれが接続される複数船舶曳航型クラゲ捕獲処理システムである。
【発明の効果】
【0010】
沖合に出る現在のほとんどの船舶にはGPS(位置確認システム)が装備されていて、人工衛星によるクラゲ情報の提供をうけ、それに基づいて小型船舶から大型船舶にて船団を組み、クラゲの捕獲処理と回収作業を分担した方法や、さまざまな方法で無駄なく効率よくクラゲ捕獲処理回収駆除が行えて、健全な海域を取り戻す事が出来て、魚の漁獲量の増加が期待出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下に本発明の実施の形態を図1〜図33に基づいて説明する。
【0012】
図1はバケット水車組立図であり、バケット1とバケットホルダー2と水車アーム3、およびバケット水車5から回転運動を取り出す為の水車ボス4であり、それらを組立てたのがバケット水車5である。
【0013】
図2はバケット水車ユニット11の半分のケーシングA7とバケット水車ユニット11のバケット水車ユニット取付穴6である。
【0014】
図3は、バケット水車ユニット11の半分のケーシングB8と、バケット水車ユニット11のバケット水車ユニット取付穴6である。
【0015】
図4は、バケット水車ユニット11の上面図であり、バケット水車5の両側にある水車ボス4に、水車軸受11を取付けた状態でケーシングA7と、ケーシングB8にて抱合せて組立てられた物であり、ケーシングA7とケーシングB8を抱合せて組立てられる事により、導水口9および排水口10が構成される構造であり、導水量が少ない場合は大きな導水口を外部に設ければ良い。
【0016】
このバケット水車ユニット11の流水は、導水口9を通って排水口10にて排水されるが、この図面にて判断される様にケーシングA7、およびケーシングB8にて構成されるケーシング部と、バケット水車5のバケット1部分の隙間が小さく、板羽根等の水車に比べて流水をムラなく確実に捕らえる事が出来る為に、流水エネルギーを回転エネルギーとして高効率および、高トルクにてエネルギー変換が出来て負荷の駆動が可能である。
【0017】
図5は、バケット水車ユニット11の正面図であり、ユニット自体の幅も薄く構造も簡単であって、水車ボス4を左右に出す事により左右共通ユニットとなる。
【0018】
図6は、カッター式クラゲ処理機本体28の上面図であり、カッター式クラゲ処理機フレーム15の後部両側に各1台のバケット水車ユニット11を有し、それに連結された横軸シャフト17に横カッター取付フランジ18を取付け、それに取付けられた横軸カッター19とカッター式クラゲ処理機フレーム15の前方上部に4台のバケット水車ユニット11に連結された縦軸シャフト42に縦カッター取付フランジ29を取付け、それに取付けられた縦軸カッター21にて構成され、またカッター式クラゲ処理機フレーム15の後部両横に取付けられたバケット水車ユニット11を保護する為に、サイドカバー16が取付けられていているが、この図面においてはカッター式金網天板43およびカッター式金網側板44とカッター式金網底板45を取外した状態である。
【0019】
そしてカッター式クラゲ処理機フレーム15の後部に、後続曳航用金具24と後続ガイド網用金具25が取付けられていて、上部には本体吊り上げ用金具26とブイ取付金具27があり、前面には曳航用金具22とガイド網用金具23が取付けられ、捕獲されたクラゲを横軸カッター19と縦軸カッター21で縦横に切断処理を行い、カッター式クラゲ処理機フレーム15の後部へ流す構造である。
【0020】
図7は、カッター式クラゲ処理機本体28の正面図であり、縦軸カッター21用バケット水車ユニット11は、カッター式クラゲ処理機フレーム15の中に取付けられていて、縦軸カッター21を駆動させるゴミフィルターは付けてはいないが、必要であれば縦軸用水車に対してはゴミが上部に流れる構造でゴミフィルターを設ければ良い。また、横軸用水車に対しては外方向にゴミが流れる構造のゴミフィルターを設ければ良い。この図面においてはカッター式金網天金網板43およびカッター式金網側板44とカッター式金網底板45を取外した状態である。
【0021】
図8は、カッター式クラゲ処理機本体28のブイ32取付け正面図であり、カッター式クラゲ処理機本体28のカッター式クラゲ処理機フレーム15上部に取付けられているブイ取付金具27にブイ取付ワイヤーまたは、ロープ33にて接続されたブイ32を接続する事により、カッター式クラゲ処理機本体28は海底まで沈む事なく水深設定が可能で、またこれを曳航する曳航船36に対してカッター処理機本体の自重による曳航負荷を軽減させてクラゲ処理能力を大きくした構造である。この図面においてはカッター式金網天板43およびカッター式金網側板44とカッター式金網底板45を取外した状態である。
【0022】
図9は、クラゲカッター捕獲処理システム77であり、前面に曳航用ワイヤーまたはロープ34と上下左右にガイド網35を張った状態にて、2隻の曳航船36にてクラゲの掃海作業を行い、捕獲切断死滅処理を行い、捕獲処理作業と回収作業を分担して行う時に使用するシステムであり、またクラゲをその海域に廃棄して他の魚等の餌とする方法であり、捕獲処理されたクラゲを曳航する負荷がないので、曳航船の速度も上げる事が可能であり、曳航船36の航行速度が速ければ速い程バケット水車ユニット11の導水口9を通る水流も必然的に速くなり、バケット水車ユニット11内のバケット水車5の回転も速くなる為に、クラゲ掃海作業の処理能力も必然的に比例増大する特徴を有するシステムである。
【0023】
図10は、クラゲカッター捕獲処理回収システム78であり、カッター式クラゲ処理機本体28後部に回収網37を取付け、2隻の曳航船36にてクラゲの掃海作業を行い、捕獲切断死滅処理が行われたクラゲにて海洋汚染をしない為と、海洋資源としてクラゲの持つゼラチン質等を食品や化粧品等の天然資源物として、回収網37にて回収を行う構造のカッター式一段処理回収型クラゲ処理システムである。
【0024】
図11は、分担作業にて使用される捕獲処理システムであり、クラゲカッター捕獲処理システム77との違いはクラゲを更に小さく切断を行う為に、カッター式クラゲ処理機本体28の後部にカッター式クラゲ処理機本体28と同様の後続カッター式クラゲ処理機本体38を取付け、前面に後続ガイド網40と後続曳航用ワイヤーまたはロープ41の接続を行い、2隻の曳航船36にてクラゲの掃海作業を行い、後続カッター式クラゲ処理機本体38を接続して切断死滅処理が行われたクラゲを更に小さく切断を行い、また捕獲処理されたクラゲをその海域に廃棄して魚等の餌とするシステムである。
【0025】
図12は、クラゲカッター捕獲二段処理回収システム80であり、クラゲカッター捕獲処理回収システム78との違いはクラゲをさらに小さく切断を行う為に、カッター式クラゲ処理機本体28後部に同様の構造にて構成された後続カッター式クラゲ処理機本体38の後部に回収網37の接続を行い、切断死滅処理が行われたクラゲを後継の後続クラゲ処理機本体38にて更に小さく切断を行い、捕獲処理されたクラゲによる海洋汚染をしない為と海洋資源としてクラゲの持つゼラチン質等を食品や化粧品等の天然資源物として回収するシステムである。
【0026】
図13は、ワイヤープーリー49の正面図であり、中心部にワイヤープーリー取付穴50が設けられている。
【0027】
図14は、ワイヤープーリー49の右側面図であり、中心部にワイヤープーリー取付穴50が設けられていて、プーリー溝はワイヤープーリー取付穴50に対して、直角に加工されている。
【0028】
図15は、ワイヤー引張りボルト51の正面図であり、頭の部分に引張りボルトワイヤー通し穴52があり、その後部にワイヤー57を引張る為のワイヤー引張りボルトネジ部53がある。
【0029】
図16は、ワイヤー引張りボルト51の右側面図であり、四角い頭の部分に引張りボルトワイヤー通し穴52があり、その後部にワイヤー57を引張る為のワイヤー引張りボルトネジ部53がある。
【0030】
図17は、始点ワイヤー取付図であり、ワイヤー57をワイヤー57の接続具であるオーバルスリーブ56に通し、そしてワイヤーカッター式本体フレーム63にある始点ブロック54にワイヤー57とワイヤー接続金具オーバルスリーブ56に通し、そして圧接接続処理を行ったものである。
【0031】
図18は、終点ワイヤー取付図であり、ワイヤー57をワイヤー57の接続具であるワイヤー接続金具オーバルスリーブ56に通し、そしてワイヤー引張りボルト51の引張りボルトワイヤー通し穴52とワイヤー接続金具オーバルスリーブ56に通し、そして圧接接続処理を行いワイヤー引張りボルト51を、ワイヤーカッター式本体フレーム63にある終点ブロック58に通し、そして平ワッシャー59およびスプリングワッシャー60を挿入後にナット61にて一本のワイヤー57を張る構造である。
【0032】
図19は、ワイヤー式クラゲ処理機上面図であり、ワイヤーカッター式本体フレーム63の後部にワイヤー式一段処理回収型クラゲ処理機やワイヤー式二段処理海洋廃棄型クラゲ処理機、およびワイヤー式二段処理回収型クラゲ処理機として使用する為に、後続曳航用金具24と後続ガイド網用金具25が取付けられていて、上部には本体吊り上げ用金具26とブイ取付金具27があり、前面には曳航用金具22とガイド網用金具23が取付けられ、ワイヤーカッター式本体フレーム63の後部へ流す構造である。
【0033】
図20は、ワイヤー式クラゲ処理機正面図であり、ワイヤーカッター式本体フレーム63の前面四方に曳航用金具22とその間にガイド網用金具23が設けられていて、その内側に任意の数のワイヤープーリー49を取付けて、始点ブロックワイヤー通し穴55にワイヤー57を通して圧接接続処理を行う。
【0034】
そして片方のワイヤー57を縦や横のそれぞれのワイヤープーリー49に架けて、ワイヤー引張りボルト51の引張りボルトワイヤー通し穴52に通して、オーバルスリーブ56にて圧接接続処理を行い、ワイヤー引張りボルト51をワイヤーカッター式本体フレーム63にある終点ブロック58に通し、そして平ワッシャー59およびスプリングワッシャー60を挿入後にナット61にて縦横に張巡らされた一本のワイヤー57の張力を均等に張る構造である。
【0035】
図21は、ワイヤー式水深設定ブイ取付け正面図であり、図8のカッター式水深設定ブイ取付けとの違いはカッター式クラゲ処理機本体28がワイヤー式クラゲ処理機本体62に変わっただけであるので説明は省略する。
【0036】
図22は、ワイヤーカッター捕獲処理システム81であり、図9のカッター式一段処理海洋廃棄型クラゲ処理機と同様の構造であり、低コスト化の為にカッター式に比べて少し処理能力が劣るが、相違点はカッター式クラゲ処理機本体28がワイヤー式クラゲ処理機本体62に変わっただけであるので説明は省略する。
【0037】
図23は、ワイヤーカッター捕獲処理回収システム82であり、図10のカッター式一段処理回収型クラゲ処理機と同様の構造であり、低コスト化の為にカッター式に比べて少し処理能力が劣るが、相違点はカッター式クラゲ処理機本体28がワイヤー式クラゲ処理機本体62に変わっただけであるので説明は省略する。
【0038】
図24は、ワイヤーカッター捕獲二段処理システム83であり、図11のカッター式二段処理海洋廃棄型クラゲ処理機と同様の構造であり、低コスト化の為にカッター式に比べて少し処理能力が劣るが、相違点はカッター式クラゲ処理機本体28と後続カッター式クラゲ処理機本体38がワイヤー式クラゲ処理機本体62と後続ワイヤー式クラゲ処理機本体67に変わっただけであるので説明は省略するが、後続の処理能力を上げる為に、後続ワイヤー式クラゲ処理機本体67の代わりに後続カッター式クラゲ処理機本体38が接続可能である。
【0039】
図25は、ワイヤーカッター捕獲二段処理回収システム84であり、図12のカッター式二段処理回収型クラゲ処理機と同様の構造であり、低コスト化の為にカッター式に比べて少し処理能力が劣るが相違点はカッター式クラゲ処理機本体28と後続カッター式クラゲ処理機本体38がワイヤー式クラゲ処理機本体62と後続ワイヤー式クラゲ処理機本体67に変わっただけであるので説明は省略する。
【0040】
図26は、回収網34を付けたクラゲカッター捕獲処理回収システム78とクラゲカッター捕獲二段処理回収システム80とワイヤーカッター捕獲処理回収システム82、及びワイヤーカッター捕獲二段処理回収システム84にてガイド網35の開口部の上部前方左右にガイド網用ブイ73を取付けて、海面上に浮かせる開口部の下部前方の左右にガイド網用オモリ74を取付ける事により、海水面より一定の水深の深さまで回収網34の開口を広げてクラゲを捕獲処理回収を行う方法であり、クラゲカッター捕獲二段処理回収システム80及びワイヤーカッター捕獲二段処理回収システム84も同様に、この方法でクラゲの捕獲処理回収が行えるのである。
【0041】
図27は、クラゲカッター捕獲処理回収システム78とワイヤーカッター捕獲処理回収システム82とクラゲカッター捕獲二段処理回収システム80及びワイヤーカッター捕獲二段処理回収システム84を任意の水深の深さに設定する為に、ガイド網35の開口部の前方左右にあるガイド網用ブイ73にガイド網水深設定用ワイヤーまたは、ロープ75の接続を行いその長さ分をブイ取付ワイヤーまたは、ロープ33に加算を行い任意の水深より一定の水深の深さまで開口を広げてクラゲを捕獲処理回収を行う方法であり、クラゲカッター捕獲二段処理回収システム80及びワイヤーカッター捕獲二段処理回収システム84も同様にこの方法でクラゲの捕獲処理回収が行えるのである。
【0042】
図28は、回収網34を付けないクラゲカッター捕獲処理システム77とワイヤーカッター捕獲処理システム81にてガイド網35を海水面より一定の水深の深さまで開口を広げてクラゲを捕獲処理及び、廃棄を行う方法であり、回収網34を付けていないので曳航船36に捕獲回収したクラゲを曳航するという大きな曳航負荷がかからない為に、曳航船の速度を上げる事が可能であり、その分捕獲処理機本体の曳航速度が上がり捕獲処理能力は著しく増大し、広大な海域のクラゲ捕獲処理が可能であり、クラゲカッター捕獲二段処理システム79及びワイヤーカッター捕獲二段処理システム83も同様に、この方法でクラゲの捕獲処理が行えるのである。
【0043】
図29は、クラゲカッター捕獲処理システム77とワイヤーカッター捕獲処理システム81を任意の水深の深さに設定する為に、ガイド網35の開口部の前方左右にあるガイド網用ブイ73にガイド網水深設定用ワイヤーまたは、ロープ75の接続を行い、カッター式クラゲ処理機本体28またはワイヤー式クラゲ処理機本体62その長さ分をブイ取付ワイヤーまたは、ロープ33に加算を行い任意の水深より一定の水深の深さまで開口を広げてクラゲを捕獲処理および廃棄を行う方法であり、回収網34を付けていないので曳航船36に捕獲回収したクラゲを曳航するという大きな曳航負荷がかからない為に、捕獲処理機本体の曳航速度が上がり、捕獲処理能力は著しく増大し広大な海域のクラゲ捕獲処理が可能であり、クラゲカッター捕獲二段処理システム79及びワイヤーカッター捕獲二段処理システム83も同様にこの方法でクラゲの捕獲処理が行えるのである。
【0044】
図30は、水深設定型ガイド回収網85であって、ガイド網35の開口部を大きく広げる為に、上下左右の四隅の上部の左右に処理機本体曳航用上下ワイヤーまたは、ロープ34の処理機本体曳航用上ワイヤーまたは、ロープ71を接続を行い、そしてその接続点にガイド網用ブイ73を取付け、この下部下方の左右に処理機本体曳航用下ワイヤーまたは、ロープ72を接続を行い、その接続点にガイド網用オモリ74を取付けることによりガイド網35は海水面76より一定の水深まで開口を広げる事が可能であり、このガイド網35の後部に回収網37を接続して捕獲切断処理されたクラゲや未処理クラゲを回収する方法である。
【0045】
図31は、水深設定型ガイド回収網85を任意の一定の水深まで設定可能とする為に、ガイド網35の上部の左右の処理機本体曳航用上下ワイヤーまたは、ロープ34と処理機本体曳航用上ワイヤーまたは、ロープ71の接続点につけるガイド網用ブイ73を任意の水深までの長さのガイド網水深設定用ワイヤーまたはロープ75を接続したものである。
【0046】
図32は、水深設定型回収網86であり、回収網37の開口部を大きく広げる為に、上下左右の四隅の上部の左右に処理機本体曳航用上下ワイヤーまたは、ロープ34の処理機本体曳航用上ワイヤーまたは、ロープ71を接続を行い、そしてその接続点にガイド網用ブイ73を取付け、この下部下方の左右に処理機本体曳航用下ワイヤーまたは、ロープ72を接続を行い、その接続点にガイド網用オモリ74を取付けることにより、回収網37は海水面76より一定の水深まで開口を広げる事が可能であり、捕獲切断処理されたクラゲや未処理クラゲを回収するシステムである。
【0047】
図33は、水深設定型回収網86を任意の一定の水深まで設定可能とする為に、回収網37の上部の左右の処理機本体曳航用上ワイヤーまたはロープ71の接続点につけるガイド網用ブイ73を任意の水深までの長さの回収網水深設定用ワイヤーまたはロープ87を接続したものである。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】は、バケット水車組立図である。
【図2】は、水車ハウジングAである。
【図3】は、水車ハウジングBである。
【図4】は、バケット水車ユニット上面図である。
【図5】は、バケット水車ユニット正面図である。
【図6】は、カッター式クラゲ処理機上面図である。
【図7】は、カッター式クラゲ処理機正面図である。
【図8】は、カッター式水深設定ブイ取付け正面図である。
【図9】は、クラゲカッター捕獲処理システムである。
【図10】は、クラゲカッター捕獲処理回収システムである。
【図11】は、クラゲカッター捕獲二段処理システムである。
【図12】は、クラゲカッター捕獲二段処理回収システムである。
【図13】は、ワイヤープーリー正面図である。
【図14】は、ワイヤープーリー右側面図である。
【図15】は、ワイヤー引張りボルト正面図である。
【図16】は、ワイヤー引張りボルト右側面図である。
【図17】は、始点ワイヤー取付図である。
【図18】は、終点ワイヤー取付図である。
【図19】は、ワイヤー式クラゲ処理機上面図である。
【図20】は、ワイヤー式クラゲ処理機正面図である。
【図21】は、ワイヤー式水深設定ブイ取付け正面図である。
【図22】は、ワイヤーカッター捕獲処理システムである。
【図23】は、ワイヤーカッター捕獲処理回収システムである。
【図24】は、ワイヤーカッター捕獲二段処理システムである。
【図25】は、ワイヤーカッター捕獲二段処理回収システムである。
【図26】は、クラゲカッターおよびワイヤーカッター捕獲処理回収システムの水面設置図である。
【図27】は、クラゲカッターおよびワイヤーカッター捕獲処理回収システムの任意水深設置図である。
【図28】は、クラゲカッターおよびワイヤーカッター捕獲処理システムの水面設置図である。
【図29】は、クラゲカッターおよびワイヤーカッター捕獲処理システムの任意水深設置図である。
【図30】は、水深設定型ガイド網の水面設置図である。
【図31】は、水深設定型ガイド網の任意水面設置図である。
【図32】は、水深設定型回収網の水面設置図である。
【図33】は、水深設定型回収網の任意水面設置図である。
【符号の説明】
【0049】
1 バケット
2 バケットホルダー
3 水車アーム
4 水車ボス
5 バケット水車
6 水車ユニット取付穴
7 ケーシングA
8 ケーシングB
9 導水口
10 排水口
11 バケット水車ユニット
12 出力シャフトセットネジ穴
13 出力シャフトセット穴
14 水車軸受
15 カッター式クラゲ処理機フレーム
16 サイドカバー
17 横軸シャフト
18 横カッター取付フランジ
19 横軸カッター
20 横軸シャフト軸受
21 縦軸カッター
22 曳航用金具
23 ガイド網用金具
24 後続曳航用金具
25 後続ガイド網用金具
26 本体吊り上げ用金具
27 ブイ取付金具
28 カッター式クラゲ処理機本体
29 縦カッター取付フランジ
30 上部縦軸軸受
31 下部縦軸軸受
32 ブイ
33 ブイ取付ワイヤーまたはロープ
34 処理機本体曳航用上下ワイヤーまたはロープ
35 ガイド網
36 曳航船
37 回収網
38 後続カッター式クラゲ処理機本体
39 後続ブイ
40 後続ガイド網
41 後続曳航用ワイヤーまたはロープ
42 縦軸シャフト
43 カッター式金網天板
44 カッター式金網側板
45 カッター式金網底板
46 後続カッター式金網天板
47 後続カッター式金網側板
48 後続カッター式金網底板
49 ワイヤープーリー
50 ワイヤープーリー取付穴
51 ワイヤー引張りボルト
52 引張りボルトワイヤー通し穴
53 ワイヤー引張りボルトネジ部
54 始点ブロック
55 始点ブロックワイヤー通し穴
56 ワイヤー接続金具オーバルスリーブ
57 ワイヤー
58 終点ブロック
59 平ワッシャー
60 スプリングワッシャー
61 ナット
62 ワイヤー式クラゲ処理機本体
63 ワイヤー式クラゲ処理機本体フレーム
64 ワイヤー式金網天板
65 ワイヤー式金網側板
66 ワイヤー式金網底板
67 後続ワイヤー式クラゲ処理機本体
68 後続ワイヤー式金網天板
69 後続ワイヤー式金網側板
70 後続ワイヤー式金網底板
71 処理機本体曳航用上ワイヤーまたはロープ
72 処理機本体曳航用下ワイヤーまたはロープ
73 ガイド網用ブイ
74 ガイド網用オモリ
75 ガイド網水深設定用ワイヤーまたはロープ
76 水面
77 クラゲカッター捕獲処理システム
78 クラゲカッター捕獲処理回収システム
79 クラゲカッター捕獲二段処理システム
80 クラゲカッター捕獲二段処理回収システム
81 ワイヤーカッター捕獲処理システム
82 ワイヤーカッター捕獲処理回収システム
83 ワイヤーカッター捕獲二段処理システム
84 ワイヤーカッター捕獲二段処理回収システム
85 水深設定型ガイド網
86 水深設定型回収網
87 回収網水深設定用ワイヤーまたはロープ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数船舶曳航でより多くのクラゲを捕獲処理する為のガイド網は、横に幅広く海水面下に浮遊しているクラゲを捕獲する為に、ガイド網上部にガイド網用ブイを取付けその下方にガイド網用オモリを付けてガイド網の開口部をより広く深く広げる事が可能な構造であり、また捕獲基準を任意の水深に設定する為に、ガイド網用ブイとガイド網の間に任意水深の長さのワイヤーまたはロープを接続する事で任意水深設定を可能としたガイド網と、処理機においては処理機本体を海底まで沈ませて損傷させない為と、処理機の自重による曳航船に対しての曳航負荷の軽減を計る為に、ワイヤーまたはロープにてブイを取付け浮かせ、任意水深の長さのワイヤーまたはロープを接続する事で、任意水深設定を可能とした処理機であって、クラゲの処理方法として曳航船の曳航力にて捕獲されたクラゲを引き切り切断死滅処理させる為に、処理機本体の前後および前方または後方に縦横および縦または横に、針金またはワイヤー等を張ったワイヤーカット処理機と、水中および海中に物を沈め曳航を行えば物には曳航水圧がかかるが、その曳航水圧を回転運動に変換する為に、板状等の羽根またはお椀の形をした羽根を持つ水車の導水口にてそれを集めて強制通過させる事で、水車を回転させ水車の軸上に設けられたカッター刃を回転させる事で、クラゲを切断死滅処理させるクラゲカッター処理機と回収目的の為の回収網を有し、また船団を組み大規模的に行うクラゲ捕獲処理作業にて、捕獲処理と回収の分担作業を行う時に使用するガイド網の後方に、回収網が接続されて未処理クラゲや処理クラゲを回収する水深設定型ガイド回収網、これと同様な構造を有する水深設定型回収網を含み、必要に応じてそれぞれが接続される複数船舶曳航型クラゲ捕獲処理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【公開番号】特開2009−225664(P2009−225664A)
【公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−70878(P2008−70878)
【出願日】平成20年3月19日(2008.3.19)
【出願人】(305032748)
【出願人】(505218845)
【出願人】(500369197)
【出願人】(505219244)
【Fターム(参考)】