説明

見切縁

【課題】 簡易な施工で、天井側クロスを天井材の下面のみならず側面側まで、確実に配設することができ、天井側クロスの端縁部が露出する恐れのない見切縁を提供する。
【解決手段】 本発明の見切縁1は、天井材の下地40に固定されるベース部11と、天井材の側面32側で天井側クロス34の端縁部を収納する天井側クロス収納空間14と、天井材の側面32に近接し、天井側クロス収納空間14を画定する空間画定部12とを具備する第1部材10と、第1部材10のベース部11と平行配置されるベース部21を具備する第2部材20とからなり、第1部材と第2部材のうち、一方のベース部には、一
対の挟持片13A、13Bからなる挟持部13が突設される一方、他方のベース部には、挟持部13に挟持される被挟持部22が突設され、これら挟持部13と被挟持部22によって、第1部材10と第2部材20とが互いに嵌合することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天井と壁との隅部に取り付けられる見切縁に関する。
【背景技術】
【0002】
天井と壁との隅部に取り付けられる見切縁として、特許文献1、2等には、天井材の端縁部を収納する断面コ字状部と、壁側クロスの端縁部を収納する壁側クロス収納空間を有する見切縁が開示されている。特許文献1は1部材構成、特許文献2は2部材構成であるが、全体の基本的な構成は同様であるので、2部材構成の見切縁の構成を簡単に説明する。
【0003】
図5(a)に示す従来の見切縁100は、天井材400の下地500に固定される雄部材200と、これに嵌合する雌部材300との2部材構成になっている。
雄部材200はベース部201と、雌部材300の後記挟持部に挟持される被挟持部202と、被挟持部202から分岐形成された収納壁203とから概略構成されている。雌部材300は、ベース部301と、雄部材200の被挟持部202を挟持する挟持部302とから概略構成されている。そして、雄部材のベース部201及び被挟持部202、雌部材のベース部301及び挟持部302により、天井材400の端縁部を収納する断面コ字状部401が構成されている。また、雄部材200の収納壁203と壁材600とで形成される空間が、壁側クロス601の端縁部を収納する壁側クロス収納空間602となっている。
かかる構成の見切縁100では、例えば、雄部材200を天井材の下地500に固定し、雄部材200に天井材400を固定した後、雌部材300を嵌合させ、最後に、壁側クロス601を壁材600に貼付し、その端縁部を壁側クロス収納空間602に収納することで、施工できる。
【特許文献1】実開昭57−89739号公報
【特許文献2】特許第2517807号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1、2は、壁側にのみクロスを貼付することを前提としたものであるが、天井側にもクロスを貼付することがある。
図5に示した2部材構成の見切縁に、天井側クロスの貼付を適用する場合、天井材に天井側クロスを貼付してから、雌部材を嵌合すれば良いが、図5(b)に示すように、従来は、天井材の下面にのみ天井側クロス(符号402)を貼付することが一般的である。しかしながら、見切縁が大きくなると外観を損ねるため、断面コ字状部の奥行きはせいぜい4〜5mmであり、これに収納される天井側クロスの端縁部は数mm程度である。そのため、天井側クロスが収縮等すると、天井側クロスの端縁部が断面コ字状部の外部に露出し、外観を損ねる恐れがある。
【0005】
そこで、天井側クロスを折り曲げて、天井材の側面側まで配設し、断面コ字状部に収納される天井側クロスの長さを長くすることが好ましい。
この場合、天井材と断面コ字状部の奥面(挟持部302の天井材側の面)との間に、天井側クロスを挿入する空間(符号403)を充分に確保する必要がある。しかしながら、4〜5mm程度の奥行きの断面コ字状部の中で、天井材の端縁部を充分に収納しつつ、その側面を断面コ字状部の奥面から適度に離間させるという施工は極めて困難であり、現実的ではない。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、簡易な施工で、天井側クロスを天井材の下面のみならず側面側まで確実に配設することができ、天井側クロスの端縁部が露出する恐れのない見切縁を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は上記課題を解決するべく鋭意検討し、以下の見切縁を発明した。
本発明の見切縁は、天井と壁との隅部に取り付けられる見切縁において、天井材の下地に固定されるベース部と、天井材の側面側で天井側クロスの端縁部を収納する天井側クロス収納空間と、天井材の側面に近接し、前記天井側クロス収納空間を画定する空間画定部とを具備する第1部材と、前記第1部材の前記ベース部と平行配置されるベース部を具備する第2部材とからなり、前記第1部材と前記第2部材のうち、一方のベース部には、一対の挟持片からなる挟持部が突設される一方、他方のベース部には、前記挟持部に挟持される被挟持部が突設され、これら挟持部と被挟持部によって、前記第1部材と前記第2部材とが互いに嵌合することを特徴とする。
【0008】
前記第1部材はさらに、壁側クロスの端縁部が収納される壁側クロス収納空間を具備することが好ましい。
前記第2部材はさらに、天井材の下面を支持する天井材下面支持部を具備することが好ましい。この場合、前記天井材下面支持部は、前記第2部材の前記ベース部に突設された突状部に、前記ベース部に対向するように設けられていることが好ましい。
また、前記第2部材には、天井側クロス及び壁側クロスを押さえる軟質部材が取り付けられていることが好ましい。
なお、本明細書における「軟質部材」とは、ベース部よりも軟質な部材を意味するものとする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、天井材の側面側で天井側クロスの端縁部を収納する天井側クロス収納空間と、天井材の側面に近接し、天井側クロス収納空間を画定する空間画定部とを設ける構成としているので、簡易な施工で、天井側クロスを天井材の下面のみならず側面側まで、確実に配設することができ、天井側クロスの端縁部が露出する恐れのない見切縁を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
[第1実施形態]
(構造)
次に、図1に基づいて、本発明に係る第1実施形態の見切縁の構造について説明する。本実施形態の見切縁1は、天井と壁との隅部に取り付けられるものであり、天井ボード等の天井材の下地である野縁等に固定される雌部材(第1部材)10と、これに嵌合する雄部材(第2部材)20の2部材構成である。図1において、(a)は雌部材単体、(b)は雄部材単体、(c)はこれらを天井と壁との隅部に取り付けた状態を各々示す断面図である。
【0011】
本実施形態の見切縁1を構成する雌部材10は、天井材30の下地40に固定され、天井材の上面31を支持するベース部11に、一対の挟持片13A、13Bからなる挟持部13が天井材の側面32に対して平行に突設され、天井材30側の挟持片13Bから、天井側クロス収納空間14を画定するL字状の空間画定部12が分岐形成されたものである。
ベース部11には、雌部材10を天井材の下地40に固定するためのネジやビス等の固定部材61を挿通するネジ穴11Aが開口されている。
【0012】
空間画定部12は、挟持片13Bに垂設され、ベース部11に平行な部分12Aと、その末端から折れ曲がり、挟持片13Bに平行な部分12Bとからなり、挟持片13Bに平行な部分12Bが、天井材の側面32に近接するようになっている。そして、かかるL字状の空間画定部12と挟持片13Bとの間の空間が、天井材の側面32側で天井側クロス34の端縁部を収納する天井側クロス収納空間14となっている。
また、空間画定部12の下端は、天井側クロス収納空間14の間口を広くし、クロス34を挿入しやすくするため、挟持片13Bの下端より高い位置に設定されている。
【0013】
壁側の挟持片13Aは、壁側クロスを貼付する下地である内装ボード等の壁材50に当接しないように、ベース部11の壁側末端より天井材30側に離間して設けられている。これによって、挟持片13Aと壁材50との間に空間が形成され、この空間が壁側クロス51の端縁部が収納される壁側クロス収納空間15となっている。
【0014】
雄部材20は、雌部材10のベース部11と平行配置されるベース部21に、挟持部13に挟持される被挟持部22が突設されたものである。雌部材10の挟持部13の内側と、雄部材20の被挟持部22の外側には、それぞれ凹凸が設けられ波状に加工されており、互いに嵌合するように構成されている。
【0015】
この例では、挟持片13A、13Bに線対称に凹凸を設け、挟持片13Aの凸部と挟持片13Bの凸部、挟持片13Aの凹部と挟持片13Bの凹部が互いに対向するよう構成し、これに合わせて、被挟持部22も線対称構造としている。
但し、挟持片13A、13B、被挟持部22に設ける凹凸の形状はこれに限定されるものではなく、適宜設計できる。例えば、図2(a)、(b)に示すように、凹凸パターンをずらし、挟持片13Aの凸部と挟持片13Bの凹部、挟持片13Aの凹部と挟持片13Bの凸部が互いに対向するよう構成し、これに合わせて、被挟持部22も非線対称構造とすることで、雄部材20の雌部材10からの取り外しを容易にすることができる。
【0016】
雄部材20のベース部21にはさらに、被挟持部22の天井材30側に突状部23が突設され、この上端に、ベース部21に対向するように、天井材の下面33を支持する天井材下面支持部24が設けられている。さらに、被挟持部22には、天井材下面支持部24に向けて突状部25が突設されている。そして、ベース部21、被挟持部22、突状部23、天井材下面支持部24、及び突状部25に囲まれる空間が、複数の見切縁1を連結するための連結部材(図示略)を挿通する連結部材挿通空間26となっている。
【0017】
また、雄部材20の天井材下面支持部24及びベース部21には、各々、天井側クロス34、壁側クロス51を押さえ、見切縁1とクロス34、51との微小な隙間を埋める軟質部材27、28が取り付けられている。
見切縁1の材質は特に制限はないが、雌部材10、及び雄部材20の軟質部材27、28以外の部分は、硬質塩化ビニル樹脂等、軟質部材27、28は、軟質塩化ビニル樹脂等が好ましく用いられる。
本実施形態の見切縁1は以上のように構成されている。
【0018】
(施工方法)
次に、図3に基づいて、見切縁1の施工方法について説明する。
はじめに、図3(a)に示すように、雌部材10のネジ穴11Aに固定部材61を挿通し、この固定部材61を天井材の下地40に埋め込むことで、雌部材10のベース部11の壁側末端が壁材50に当接するよう、雌部材10のベース部11を天井材の下地40に固定する。
次に、同図(b)に示すように、天井材30の上面31がベース部11に当接し、側面32が空間画定部12に近接するように、天井材30を配し、これをネジやビス等の固定部材62で下地40に固定する。
次に、同図(c)に示すように、壁材50に壁側クロス51を貼付し、壁側クロス51の端縁部を雌部材10の壁側クロス収納空間15に収納する。この際、必要に応じて、クロスの不要部分をカッタ等で切除する。
次に、同図(d)に示すように、天井材30の下面33に天井側クロス34を貼付し、その端縁部を雌部材10の天井側クロス収納空間14に収納する。この際、必要に応じて、天井側クロス34の不要部分をカッタ等で切除する。
最後に、同図(e)に示すように、雄部材20の被挟持部22を雌部材10の挟持部13に嵌合し、天井材下面支持部24を天井材30に貼付されたクロス34上に当接させることで、施工が完了する。
【0019】
なお、雌部材10の取り付け、天井材30の取り付け、天井側クロス34の貼付、雄部材20の嵌合については、この順で行う必要があるが、その他の手順については適宜変更できる。例えば、壁側クロス51と天井側クロス34の施工順序は逆でも構わないし、壁側クロス51を貼付してから、雌部材10を固定することもできる。
【0020】
本実施形態の見切縁1では、雌部材10と雄部材20の2部材構成とし、雌部材10に、天井材の側面32側で天井側クロス34の端縁部を収納する天井側クロス収納空間14を設けると共に、雄部材20の被挟持部22を挟持する挟持部13から、天井材の側面32に近接し、天井側クロス収納空間14を画定するL字状の空間画定部12を分岐形成する構成とした。
【0021】
したがって、空間画定部12が天井材30のストッパとなり、天井材30の取り付け等により、天井側クロス収納空間14が影響を受けることがなく、所定間隔の天井側クロス収納空間14が常に確保され、天井側クロス34を天井材の下面33のみならず側面32側まで、確実に配設することができる。その結果、見切縁1に収納される天井側クロス34の長さが充分に確保され、天井側クロス34の端縁部が露出する恐れがなく、美観が保たれる。
さらに、本実施形態では、雄部材20に天井側クロス34を押さえる軟質部材27を設ける構成としたので、天井側クロス34の天井材30からの剥離が抑えられ、天井側クロス34の端縁部の露出がより一層抑えられる。
【0022】
本実施形態では、天井側クロス34を収納するために、天井材30の取り付け位置を調整するなどの必要がなく、しかも天井材30は空間画定部12に近接させれば良いので、天井材30の位置合わせが容易である。また、天井側クロス34の不要部分をカッタ等で切除する際には、カッタ等の先端を空間画定部12のベース部11に平行な部分12Aに当接させ、スライドすれば良いので、空間画定部12を定規代わりに使用することもでき、不要部分の切除も容易である。したがって、施工も簡易である。
【0023】
本実施形態では、雌部材10に、壁側クロス収納空間15を設け、雄部材20に壁側クロス51を押さえる軟質部材28を設ける構成としたので、壁側クロス51についても、端縁部が露出する恐れがなく、美観が保たれる。
【0024】
本実施形態ではまた、雄部材20に、天井材30の下面を支持する天井材下面支持部24を設ける構成としたので、雌部材10のベース部11、空間画定部12、及び雄部材20の天井材下面支持部24によって、天井材30の端縁部を上面、側面、下面の3方向から覆うことができ、天井材30をより安定的に固定することができる。
【0025】
さらに、天井材下面支持部24は、ベース部21に突設された突状部23に、ベース部21に対向するように設ける構成としたので、ベース部21、被挟持部22、突状部23、天井材下面支持部24によって、連結部材挿通空間26が形成され、見切縁1同士の連結も容易である。また、天井材30の下面側を、ベース部21と天井材下面支持部24との2重構成とし、被挟持部22に天井材下面支持部24に向けて突状部25を突設することで、雄部材20の強度が高まり、雄部材20の天井材30を支える効果が高まるという効果も得られる。
【0026】
[第2実施形態]
(構造)
次に、図4に基づいて、本発明に係る第2実施形態の見切縁の構造について説明する。同図は図1と同様の図面であり、同じ構成要素については同じ参照符号を付し、説明は省略する。
【0027】
本実施形態の見切縁2は、第1実施形態と同様、天井材の下地に固定される雌部材(第1部材)70と、これに嵌合する雄部材(第2部材)80の2部材構成である。
第1実施形態では、雌部材10に、天井側クロス収納空間14を画定するL字状の空間画定部12を設ける構成とした。これに対して、本実施形態では、空間画定部72は、挟持片13Bに垂設され、ベース部11に平行な部分12Aのみからなり、その端面が天井材の側面32に近接するようになっている。すなわち、本実施形態では、挟持片13Bと空間画定部72と天井材30とで囲まれる空間が、天井材の側面32側で天井側クロス34の端縁部を収納する天井側クロス収納空間14となっている。
【0028】
また、第1実施形態では、雄部材20に天井材下面支持部24や連結部材挿通空間26を設ける構成としたが、本実施形態ではこれらはなく、ベース部21に被挟持部22が突設され、ベース部21の両端にクロス34、51を押さえる軟質部材27、28を取り付けた、よりシンプル構成となっている。
【0029】
見切縁2は以上のように構成されている。その施工方法は、第1実施形態と同様であるので、説明は省略する。
【0030】
本実施形態の見切縁2においても、雌部材70と雄部材80の2部材構成とし、雌部材70に、天井材の側面32側で天井側クロス34の端縁部を収納する天井側クロス収納空間14を設けると共に、天井材の側面32に近接し、天井側クロス収納空間14を画定する空間画定部72を設ける構成とした。
したがって、第1実施形態と同様、空間画定部72が天井材30のストッパとなり、天井材30の取り付け等により、天井側クロス収納空間14が影響を受けることがなく、所定間隔の天井側クロス収納空間14が常に確保されるので、天井側クロス34を天井材の下面33のみならず側面32側まで、確実に配設することができる。その結果、見切縁1に収納される天井側クロス34の長さが充分に確保され、天井側クロス34の端縁部が露出する恐れがなく、美観が保たれる。
また、本実施形態においても、雄部材20に天井側クロス34を押さえる軟質部材27を設ける構成としたので、天井側クロス34の端縁部の天井材30からの剥離が抑えられ、天井側クロス34の端縁部の露出がより一層抑えられる。
第1実施形態と同様、施工も簡易である。
【0031】
本実施形態においても、雌部材10に、壁側クロス収納空間15を設け、雄部材20に壁側クロス51を押さえる軟質部材28を設ける構成としたので、壁側クロス51についても、端縁部が露出する恐れがなく、美観が保たれる。
【0032】
また、本実施形態では、第1実施形態と異なり、天井材下面支持部24や連結部材挿通空間26を設けていないので、これらによる効果は得られないものの、構造がよりシンプルで、製造容易性やコスト削減等の点でメリットがある。
【0033】
なお、本発明の見切縁は、上記第1、第2実施形態に限定されず、適宜設計変更できる。例えば、天井材の下地に固定される第1部材を挟持部を有する雌部材とし、これに嵌合する第2部材を被挟持部を有する雄部材としたが、第1部材を雄部材、第2部材を雌部材としても良い。この場合には、雄部材側に、天井側クロス収納空間と、これを画定する空間画定部とを設ければ良い。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明の見切縁は、天井と壁との隅部に取り付けられる見切縁であり、天井と壁の双方にクロスを貼付する場合に用いて好適なものである。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】図1(a)〜(c)は、本発明に係る第1実施形態の見切縁の雌部材、雄部材、これらを天井と壁との隅部に取り付けた状態を各々示す断面図である。
【図2】図2(a)、(b)は、本発明に係る第1実施形態の見切縁のその他の構成を示す図である。
【図3】図3(a)〜(e)は、図1の見切縁の施工方法を示す工程図である。
【図4】図4(a)〜(c)は、本発明に係る第2実施形態の見切縁の雌部材、雄部材、これらを天井と壁との隅部に取り付けた状態を各々示す断面図である。
【図5】図5(a)、(b)は、従来の見切縁を示す図である。
【符号の説明】
【0036】
1、2 見切縁
10、70 雌部材(第1部材)
20、80 雄部材(第2部材)
11、21 ベース部
12、72 空間画定部
13A、13B 挟持片
13 挟持部
14 天井側クロス収納空間
15 壁側クロス収納空間
22 被挟持部
23 突状部
24 天井材下面支持部
27、28 軟質部材
30 天井材
31 天井材の上面
32 天井材の側面
33 天井材の下面
34 天井側クロス
40 天井材の下地
50 壁材
51 壁側クロス



【特許請求の範囲】
【請求項1】
天井と壁との隅部に取り付けられる見切縁において、
天井材の下地に固定されるベース部と、天井材の側面側で天井側クロスの端縁部を収納する天井側クロス収納空間と、天井材の側面に近接し、前記天井側クロス収納空間を画定する空間画定部とを具備する第1部材と、
前記第1部材の前記ベース部と平行配置されるベース部を具備する第2部材とからなり、
前記第1部材と前記第2部材のうち、一方のベース部には、一対の挟持片からなる挟持部が突設される一方、他方のベース部には、前記挟持部に挟持される被挟持部が突設され、これら挟持部と被挟持部によって、前記第1部材と前記第2部材とが互いに嵌合することを特徴とする見切縁。
【請求項2】
前記第1部材はさらに、壁側クロスの端縁部が収納される壁側クロス収納空間を具備することを特徴とする請求項1に記載の見切縁。
【請求項3】
前記第2部材はさらに、天井材の下面を支持する天井材下面支持部を具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の見切縁。
【請求項4】
前記天井材下面支持部は、前記第2部材の前記ベース部に突設された突状部に、前記ベース部に対向するように設けられていることを特徴とする請求項3に記載の見切縁。
【請求項5】
前記第2部材には、天井側クロス及び壁側クロスを押さえる軟質部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の見切縁。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−16919(P2006−16919A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−197896(P2004−197896)
【出願日】平成16年7月5日(2004.7.5)
【出願人】(000010065)フクビ化学工業株式会社 (150)