説明

視力回復訓練具

【課題】 いつも身近にあるボールペンや万年筆などの筆記具にランドルト環を印字し、それを凝視したり、遠ざけたり近づけたり、回転したりすることにより何時でも手軽に視力回復トレーニングと視力維持ができる訓練器具を提供することを目的とする。
【解決手段】 筆記具1にランドルト環3を印字し、その上に装着した回転リング4を回してその覗き穴5からランドルト環3を順に読み取れるようにし、そして前記ランドルト環3を筆記具1のキャップ2の周回りに大から小へと順に複数個印字した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、視力の回復と維持を目的とし、携帯できるもの、例えば万年筆など筆記具にランドルト環を印字した視力回復訓練具に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、パソコンやテレビゲームなどが目覚しく普及し、低学年から視力低下している学童が多く見られ学習面でも影響を受けている。また勉強や仕事などで目が疲れたり眼精疲労などで悩んでいる人が増えて身近で手軽な視力回復訓練器が望まれようになってきた。
【0003】
近視、遠視、老眼、眼精疲労などは眼球内の毛様体筋が緊張状態に置かれ硬くなり柔軟性を失ってしまっているのが原因と言われている。その為に視力回復や維持及び目のトラブルを予防する方法として眼筋のトレーニングや遠近ストレッチを行い毛様体筋の弾力性を高めることにより毛様体筋の柔軟性を増大させる事ができる。
【0004】
かかる視力回復や維持のトレーニング方法としてディスプレイ装置と組み合わせた訓練装置や筆記具に印字したランドルト環のCマークを遠ざけたり、近づけたりして毛様体筋を強制的に伸縮運動させる用具もある。またランドルト環を爪などに描いて同様に遠ざけたり、近づけたりして訓練を繰り返す方法などもある。
【0005】
特許文献1のような筆記具に印字したランドルト環を見つめるものでも全てのランドルト環が見えるので何れか1個に集中して凝視することが出来ないという問題があった。また視力回復トレーニングは毎日、数回続ける事が大事であり、従来の大掛かりな訓練装置では何時でも、何処でも、手軽に視力回復訓練をすることは無理であった。
【特許文献1】実用新案登録第2511723号
【特許文献2】特開2003―251905号
【特許文献3】特開2003―325606号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、いつも身近にあるボールペンや万年筆などの筆記具にランドルト環を印字し、それを凝視したり、遠ざけたり近づけたり、回転したりすることにより何時でも手軽に視力回復トレーニングと視力維持ができる訓練器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の視力回復訓練器は、筆記具1にランドルト環3を印字し、その上に装着した回転リング4を回してその覗き穴5からランドルト環3を順に読み取れるようにし、そして前記ランドルト環3を筆記具1のキャップ2の周回りに大から小へと順に複数個印字したことを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
いつも身近にある万年筆やボールペンなど筆記具と組み合わせる事でいつも身に付けて携帯でき、手軽に視力回復訓練ができる。また筆記具にランドルト環を印字し、その上に回転自在なリングを付けるだけなので価格的にも安く提供できる。さらに前記リングは筆記具のキャップに取り付けたものであるので筆記するときでも邪魔にならない。またリングの覗き穴からランドルト環を覗くようにしたので自分の視力にあった1個のランドルト環のみを集中して凝視が出来、訓練効果が上がる等の効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明は、万年筆やボールペンなど筆記具のキャツプに複数個のランドルト環をやや間隔を空けて周回りに印字し、その上に装着した回転リングを回してその覗き穴からランドルト環を順に読み取れるようにしたものである。
【実施例1】
【0010】
図1は本発明の視力回復訓練具の正面図である。図2は回転リングの回転部分と覗き穴およびランドルト環の拡大図である。図3はランドルト環の展開図である。
【0011】
本発明は、万年筆やボールペンなど筆記具1のキャツプ2の略中央の周回りに大小5種類のランドルト環3をやや間隔を空けて印字し、その上に装着した回転リング4を回してその覗き穴5からランドルト環3を順に読み取れるようにしたものである。
【0012】
使用する場合は、筆記具1を握って手を伸ばし回転リング4を回し自分の視力に合ったランドルト環3を覗き穴5から探し五秒から十秒間集中して見る。次に遠くに視点を合わせ約五秒から十秒間見つめる。これを繰り返し行い遠近トレーニングをする。さらに目の前に引き寄せたり、上下左右に移動したり回転させたりして眼球の遠近ストレッチ、または動くランドルト環を目で追う運動を繰り返す事で眼筋の収縮性を高めて視力の回復と維持を図るようにした。
【0013】
また良く見えるようになったらリングを回してランドルト環を小さいものへ切り替えることができるので回復効果が自分でもよくわかる。そして常に携帯でき、何時でも、何処でも、1日何回でも、手軽にトレーニングが可能で視力回復と視力の維持が出来る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明、視力回復訓練具の正面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】ランドルト環の展開図である。
【符号の説明】
【0015】
1 筆記具
2 キャツプ
3 ランドルト環
4 回転リング
5 覗き穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筆記具(1)にランドルト環(3)を印字し、その上に装着した回転リング(4)を回してその覗き穴(5)からランドルト環(3)を順に読み取れるようにした視力回復訓練器。
【請求項2】
前記ランドルト環(3)は、筆記具(1)のキャップ(2)の周回りに大から小へと順に複数個印字したものである請求項1記載の視力回復訓練具。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2006−122470(P2006−122470A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−316465(P2004−316465)
【出願日】平成16年10月29日(2004.10.29)
【出願人】(304025150)