説明

視聴者ターミナルへ広告メッセージを選択的に供給するための方法及び装置

【課題】広告メッセージを伴うオンスクリーンの双方向電子番組ガイド(EPG)に使用するために視聴者ターミナルに広告メッセージを選択的に供給すること。
【解決手段】EPG内の広告(54)がテレビ視聴者に向けられる。EPG及びテレビ受像機の使い方を監視して、視聴者プロファイルが発生される。本発明は、広告メッセージを伴うオンスクリーンの双方向電子番組ガイド(EPG)に係り、より詳細には、EPGに使用するために視聴者ターミナルに広告メッセージを選択的に供給することに係る。本発明の別の特徴は、EPGが発生されるデータベースを情報ソースとして使用して、視聴者プロファイルを発生し、受像機の機密ファイルに視聴者プロファイルを維持することである。本発明の更に別の特徴は、視聴者プロファイルの全部又は一部分を視聴者の受像機の機密ファイルに維持することである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(クロスレファレンス)
本発明は、1998年10月13日に出願された米国特許出願第60/104,008号及び1998年11月30日に出願された第60/110,301号の優先権を請求するものであり、これらの出願の開示を参考としてここに援用する。
本発明は、広告メッセージを伴うオンスクリーンの双方向電子番組ガイド(EPG)に係り、より詳細には、EPGに使用するために視聴者ターミナルに広告メッセージを選択的に供給することに係る。
【背景技術】
【0002】
静的な広告メッセージをEPGの指定の領域にグラフィック又はテキスト形態で表示することが知られている。これらの広告は、通常、EPGデータと共に、例えば、テレビ受像機のようなユーザターミナルへ送信され、そしてテレビ番組リストと同時にターミナルのモニタに表示される。広告の主題に特に関心のある受信者に向けて広告を送ることは、受信者の背景や関心事に関わりなく一般大衆に大規模に広告を送るよりも遥かに効果的であることが以前から知られている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の1つの特徴によれば、テレビ受像機及びテレビスクリーンを有するテレビ視聴者に広告が向けられる。テレビスクリーンにEPGが表示される。受像機及び/又はEPGの使用を監視して、視聴者の選択に基づいて視聴者プロファイルが発生される。複数の広告がテレビ信号と共に受像機へ送信される。送信された全広告より少ない広告が上記視聴者プロファイルに基づいて受像機に選択的に記憶される。視聴者プロファイルに一致する1つ以上の記憶された広告がスクリーンに表示される。記憶された広告は、EPGと同時にスクリーンに表示されるのが好ましい。
本発明の別の特徴は、EPGが発生されるデータベースを情報ソースとして使用して、視聴者プロファイルを発生し、受像機の機密ファイルに視聴者プロファイルを維持することである。
本発明の更に別の特徴は、視聴者プロファイルの全部又は一部分を視聴者の受像機の機密ファイルに維持することである。
(項目1) テレビ受像機及びテレビスクリーンを有するテレビ視聴者に向けて広告をする方法において、
テレビスクリーンにEPGを表示し、
受像機の使用を監視して、視聴者の選択に基づいて視聴者プロファイルを発生し、
複数の広告をテレビ信号と共に受像機へ送信し、
送信された全広告より少ない広告を上記視聴者プロファイルに基づいて受像機に選択的に記憶し、そして
1つ以上の記憶された広告をスクリーンに表示する、という段階を含むことを特徴とする方法。
(項目2) 上記記憶された広告は、EPGと同時にスクリーンに表示される項目1に記載の方法。
(項目3) 上記送信される広告は、テレビ信号に埋め込まれる項目1に記載の方法。
(項目4) 上記テレビ信号は、VBIを伴うアナログ形態であり、そして上記送信される広告は、VBIに埋め込まれる項目3に記載の方法。
(項目5) 上記テレビ信号は、デジタル映像流としてフォーマットされ、そして上記送信される広告は、映像流に埋め込まれる項目3に記載の方法。
(項目6) 上記視聴者プロファイルを受像機において機密ファイルに維持する段階を更に含む項目1に記載の方法。
(項目7) EPGデータベースを受像機に記憶する段階を更に含み、EPGデータベースは、テレビ放送されるテレビ番組の時刻、チャンネル及び番組分類識別子を含み、そして上記監視段階は、視聴者により選択されたテレビ放送されるテレビ番組の番組分類を検索して、その選択されたテレビ番組の時刻及びチャンネルをアドレスすることによりEPGデータベースからスクリーンに表示する項目1に記載の方法。
(項目8) 上記監視段階は、更に、各分類の番組が表示される時間を記録し、そして上記記憶段階は、最も長い記録時間を有する分類に一致する広告を記憶する項目7に記載の方法。
(項目9) 上記EPG表示段階は、同じ番組分類識別子を使用して分類番組ガイドをコンパイルする項目7に記載の方法。
(項目10) 上記EPG表示段階は、異なる番組分類識別子を使用して分類番組ガイドをコンパイルする項目7に記載の方法。
(項目11) 上記監視段階は、受像機が同調されたテレビチャンネルを監視する項目1に記載の方法。
(項目12) EPGデータベースを受像機に記憶する段階を更に含み、EPGデータベースは、テレビ放送されるテレビ番組の時刻、チャンネル及び番組分類識別子を含み、テレビ受像機は、チューナ及びリアルタイムクロックを有し、そして上記監視段階は、チューナがセットされたチャンネルと、チューナが再セットされるたびにクロックの時刻とを記録し、そしてその記録された時刻及びチャンネルでEPGデータベースからテレビ放送されるテレビ番組の番組分類を検索する項目1に記載の方法。
(項目13) EPGデータベースを受像機に記憶する段階を更に含み、EPGデータベースは、テレビ放送されるテレビ番組の時刻、チャンネル及び番組分類識別子を含み、上記EPG表示段階は、視聴者が表示された番組リストをハイライト状態にして別の動作を開始できるようにし、そして上記監視段階は、視聴者により選択されたテレビ放送されるテレビ番組の番組分類を検索して、その選択されたテレビ番組の時刻及びチャンネルをアドレスすることによりEPGデータベースからスクリーンに表示する項目1に記載の方法。
(項目14) 上記監視段階は、上記他の動作が開始される回数を分類によってカウントする項目13に記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【図1】本発明を実施するためのテレビ送信機のブロック回路図である。
【図2】図1の送信機によってテレビ放送される広告を示す図である。
【図3】本発明を実施するためのテレビ受像機のブロック回路図である。
【図4】図3の受像機のテレビモニタにおける典型的なEPGスクリーンを示す図である。
【図5】視聴者嗜好プロファイルを形成するのに使用される典型的なEPGデータベースの構成を示す図である。
【図6】視聴者嗜好プロファイルを形成するのに使用される典型的なEPGデータベースの構成を示す図である。
【図7】視聴者嗜好プロファイルを形成するのに使用される典型的なEPGデータベースの構成を示す図である。
【図8】視聴者嗜好プロファイルを形成するのに使用される典型的なEPGデータベースの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
本発明によれば、EPGの本体にパネル広告又は大見出し広告として表示するためのコード化された広告メッセージ又はグラフィックが、テレビ放送用送信機、ケーブルネットワークのヘッド端、又は他のテレビ信号ソースにおいて形成される。コードは、広告の形式又はクラス、例えば、スポーツ用品、衣類、自動車、レストラン等を識別する。広告は、テレビ受像機を有するユーザターミナル、即ちケーブルコンバータ、VCR及びテレビ受像機へテレビ信号と共にテレビ放送される。
【0006】
図1において、テレビ放送用送信機はビデオソース10を有し、これは、データ挿入装置12により高周波変調器(RF MOD)14に接続される。デジタル形態の広告ソース16は、データ挿入装置12へ供給され、ソース10からの基本帯域テレビ信号に広告を埋め込む。テレビ信号がアナログである場合には、広告がそのVBIに埋め込まれるのが好ましい。テレビ信号がデジタルである場合には、広告がそのデジタルビデオ流にパケット形態で埋め込まれるのが好ましい。RD MOD14は、テレビ信号をアップ変換し、そしてそれにより得られたRF信号をアンテナ16へ供給し、このアンテナは、テレビ信号を複数のテレビ受像機へ放送する。或いは又、広告は、ケーブル又は衛星システムのヘッド端において1つ以上のチャンネルのテレビ信号に挿入することもできる。
【0007】
図2は、テレビ信号に埋め込まれた広告を左から右へ時間の関数として示している。広告A1、A2、A3、・・An−1、Anは、円形コンベア(carousel)形態でインターバルPだけ分離されて繰り返し送信される。インターバルPは、ゼロから24時間までの範囲である。広告の形式又はクラスを識別するコードは、各広告A1、A2、A3、・・An−1、Anに先行するヘッダH1、H2、H3、・・Hn−1、Hnにより搬送される。
【0008】
図3において、複数の受像機の1つは、広告が埋め込まれたテレビ信号を傍受するためのアンテナ20を有する。このアンテナ20は、高周波(RF)区分22によりチューナ24に接続され、チューナは受信チャンネルを選択する。チューナ24は、復調器(DEMOD)26によりデータデコーダ28に接続され、このデータデコーダはテレビ信号から広告を回復する。テレビ信号がアナログである場合には、デコーダ28は、通常、BVIデコーダとなる。回復された広告は、それらのコードと共に、バス32を経てマイクロプロセッサ(μP)30へ送信される。希望の時刻にチャンネルを切り換えるために、コマンドがバス32によりマイクロプロセッサ30からチューナ24へ接続される。テレビ信号は、デコーダ28を経てビデオプロセッサ34へ供給される。ビデオプロセッサ34は、テレビモニタ36を駆動する。モニタ36のスクリーンに表示される像は、以下に述べるように、ビデオプロセッサ34においてコンポーズされる。ビデオプロセッサ34が一緒に機能するPIPチップを備えたビデオプロセッサ34の説明については、参考としてここに取り上げる1996年3月7日及び1999年1月28日に各々公告されたPCT国際出願WO96/07270号及びWO99/04561号を参考されたい(受像機の音声発生要素は詳細に説明されていない)。広告メモリ38、プロファイルメモリ40及びEPGデータベースメモリ42は、両方向データ交換のためにバス32によってマイクロプロセッサ30に接続される。個別の要素として示されているが、メモリ38、40及び42の2つ以上は、便宜上、単一RAMチップに合体することができる。データ及びコマンドも、バス32によりビデオプロセッサ34に接続されて、これを動作させる。IRリモートコントローラのような視聴者入力装置44は、ここに述べる受像機を動作するためにマイクロプロセッサ30にコマンドを発生する。
【0009】
図4には、マイクロプロセッサ30の制御のもとでビデオプロセッサ34により発生される典型的なEPGスクリーン50が示されている。このスクリーン50は、多数の異なる表示領域に分割される。リアルタイムビデオ領域52、パネル広告領域54及びパネル広告領域56がスクリーン50の左側に沿って配列される。ビデオ領域52は、通常、PIPチップにより発生される。大見出し領域58は、スクリーン10の最上部において領域52に隣接して存在する。番組リスト領域60は、領域52、54及び56の右側でスクリーン50の下2/3を占有する。領域60の上には、水平に延びるメニューバー領域62があり、これにより、視聴者は、多数の異なる機能の中から選択をすることができる。大見出し領域58とメニューバー領域62との間には、詳細領域64がある。EPGスクリーン50の使用及び動作は、参考としてここに取り上げる1999年1月28日に公告されたPCT国際出願WO99/04561号に開示されている。
【0010】
スクリーン50(図4)に表示される番組リストを発生するためのEPGデータベースは、メモリ42に記憶される。このデータベースは、規則的に、良く知られた形態で更新され、例えば、マイクロプロセッサ30の制御のもとでテレビ信号のVBIにおいてダウンロードされる新たなEPGデータにより更新される。マイクロプロセッサ30は、所定の時刻にEPGデータベースを搬送するチャンネルにチューナ24をセットし、次いで、メモリ42におけるデータの記憶を整合することができる。
図5は、番組スケジュールメモリデータベースを示す。静的領域70は、他の項目の中でも、予め確立された時間リストを含む。この構造については、以下に詳細に述べる。動的領域71は、テレビ番組スケジュールデータを記憶するのに使用される。このデータは、ショー情報パッケージ(SIP)及び拡張テーマショーリストエントリーの形態をとる。これらの構造についても、以下に詳細に説明する。
【0011】
テレビ番組データは、ダウンロードパケットにおいて受信される。ダウンロードパケットは、図2を参照して述べたように、VBIを経て送信されそしてチューナ24により受信される。ダウンロードパケットは、テレビ番組スケジュール情報を、システムがその情報をメモリにいかに記憶すべきか決定できるようにするルートデータと共に含む。
図6は、ダウンロードパケットを示す。パケットは、このパケットを他のパケットから区別するのに使用されるパケットID番号72を含むパケットヘッダデ始まる。パケットヘッダは、バイト数73及びブロック数74も含む。これらの値は、パケットのサイズを決定するのに使用される。
【0012】
パケットヘッダの後に、ショー情報パッケージ(SIP)ヘッダが続く。パケットにおけるショー情報パッケージごとにショー情報パッケージヘッダがある。SIPヘッダは、ショー情報パッケージにおけるデータの内部チャンネル番号を決定するのに使用されるガイド番号75と、ショー情報パッケージにおけるデータのソースを決定するのに使用されるチャンネルID76と、ショー情報パッケージにおけるデータの日時を指定するのに使用される時間スロット77とを含む。ショー情報パッケージ78がSIPヘッダに続く。
受信時に、システムのマイクロプロセッサは、ダウンロードパケットからショー情報パッケージを抽出し、そしてそれを番組スケジュールメモリに一時的に記憶する。ショー情報パッケージは、データが本日(今日)のものか翌日(明日)のものかを決定するのに使用されるデータフィールドを含む。
【0013】
パッケージがこの2日ウインドウ内に入る場合には、システムは、データが既存データの複写であるかどうか決定する。ショー情報パッケージは、データが新しいかどうか又はデータがメモリに既に存在するかどうかを決定するのに使用されるバージョン番号を含む。データが新しければ、それが記憶されると共に、ショー情報パッケージのアドレスが、予め確立された時間リストの適当なポインタに入れられる。予め確立された時間リストは、以下に詳細に説明する。
ショー情報パッケージが現在2日ウインドウ(今日及び明日)の外にあり、そしてショー情報パッケージがテーマ情報をもつ番組を含む場合には、テーマ情報をもつこれらの番組は、ショー情報パッケージから引き出されそして適当な拡張テーマショーリストに入れられる。拡張テーマショーリストについては、以下に詳細に述べる。ショー情報パッケージが現在2日ウインドウの外にあり、そしてテーマ情報を含まないか、或いはショー情報パッケージが、既に記憶されたものの複写である場合には、ショー情報パッケージ全体が破棄される。
【0014】
番組スケジュールメモリのデータは、システムがデータを解釈できるようにするデータ構造体に記憶される。データ構造体の多くは、固定長さであり、静的領域70に存在する。他のデータ構造体は、可変長さであり、動的領域71に存在する。固定のデータ構造体は、予め確立された時間リスト、チャンネルマップ、制御アレー、コールレターマップ、メモリマップ及び記録待ち行列を含む。可変データ構造体は、ショー情報パッケージ及び拡張テーマショーリストを含む。
予め確立された時間リストは、システムのチャンネルごとにテレビ番組情報を探索するのに使用される。予め確立された時間リストは、本日(今日)又は翌日(明日)に放送される番組情報のみを参照する。予め確立された時間リストは、所望データ項目のアドレスを含むデータの断片であるポインタを使用することによりデータを参照する。
【0015】
図7は予め確立された時間リストを示す。この予め確立された時間リストは、システムのチャンネルごとに1組の12個のポインタ41を含む。各ポインタは、テレビ番組の4時間ブロックに対するデータを含むショー情報パッケージに対応する。例えば、図7において、ポインタE1は、午後4時から午後8時までの番組データに対応する。12個のポインタは、本日の24時間の番組情報と、翌日の24時間の番組情報とを表す。
図8を参照すれば、ポインタA2ないしL2は、システムの第2チャンネルに関連した番組データを表すのに使用される。各ポインタは、実際のテレビ番組データを含む可変長さのショー情報パッケージのアドレスを含む。特定のデータが必要とされるときには、マイクロプロセッサ30は、先ず、予め確立された時間リストを見てポインタを固定し、次いで、その位置に見つかったアドレスを使用して、データが実際に記憶されているかどうか決定する。例えば、午後8時と夜中の12時との間のテレビ番組に対しシステムの第2チャンネルのデータが必要とされる場合には、システムは、ポインタF2のアドレスを使用して、そのデータを含むショー情報パッケージの位置を決定する。
【0016】
ショー情報パッケージは、実際のテレビ番組スケジュールデータを含む可変長のデータ構造体である。各ショー情報パッケージは、特定チャンネルに対するテレビ番組の4時間ブロックのデータを含む。ショー情報パッケージの長さは、可変である。というのは、各4時間ブロックにおけるショーの数が個々のショーの時間巾に依存するからである。
図8は、ショー情報パッケージを示す。このショー情報パッケージは、次のものを含む。即ち、ショー情報パッケージを記憶するのにどれほど多くのスペースが使用されたか、ひいては、ショー情報パッケージがもはや必要とされなくなった後にどれほど多くのスペースが空いているかを決定するのに使用されるメモリの量と、特定のショー情報パッケージのデータが本日のものか、翌日のものか、或いは現在2日ウインドウの外であるかを決定するのに使用される制御日付と、番組データの特定バージョンを指定するのに使用されるバージョン番号である。
【0017】
これら3つのフィールドに続いて、4時間の時間ブロック内に合致する各ショーの特定データがある。ブロック80で示された所与のショーに対しショー情報パッケージには次のフィールドが存在する。即ち、そのショーがパッケージ内の最後のショーであるか、又は処理されるべき他のショーが後に続くかを決定するのに使用される多ショーフラグフィールドと、スタート時間フィールド、即ち4時間ブロックのスタート時間からのオフセットであって、このオフセットを4時間ブロックの時刻に加えて、ショーのスタート時間を決定するものと、特定のショーのオンエア時間を指定する時間巾フィールドと、ショーの形式、例えば、ショーがスポーツイベントであるかニュース番組であるか又は映画であるかといった情報を含むテーマフィールドと、ショーがクローズド・キャプションであるかどうかを決定するCCフィールドと、ショーがステレオ放送であるかどうかを決定するステレオフィールドと、拡張のために残されたアド・ワン・フィールドであって、情報がこの技術において標準となったときにショーに関するより多くの情報を含むフィールドとである。
【0018】
これらのフィールドに続いて、番組のタイトル、一次的な説明即ち番組の短い説明、二次的な説明即ち番組の長い説明、及びVCR+PLUSCODEを表すフィールドがある。これら項目の各々は、2つのフィールドによって表され、その一方は、タイトルの長さのような特定項目の長さを含み、そしてその他方は、タイトルのような項目それ自体を含む。
この情報に続いて、ショー終了フィールドがある。ショー終了フィールドは、その特定のショーに対する情報が終了することを指示するのに使用される。ショー情報パッケージは、4時間ブロック内にいかに多くのショーが放送されるかに基づいて1つ以上のショーに対する情報を含むことができる。多数のショーの存在は、81及び82で表される。
【0019】
ショー情報パッケージは、データを記憶するための多数の独特の特徴を与えるように構成される。タイトル長さ、一次説明長さ、二次説明長さ及びVCR+PLUSCODE長さフィールドは、1バイト内に記憶できる最大値を越える値に対して拡張することができる。例えば、図8を参照すれば、二次説明の長さが、1バイト内に記憶できる最大値より大きい場合には、長さバイトが最大値にセットされる。次いで、システムは、後続バイトも長さバイトであると仮定し、そして2つの値を加えて、二次説明の長さを決定する。このように、ショー情報パッケージは、長い説明又は長いタイトルを受け入れるようにスペースを動的に割り当てることができる。
【0020】
ショー終了フィールドは、システムの現在バージョンによって読み取られないデータをショー情報パッケージに含ませることができる。これも図8に示すように、VCR+PLUSCODEフィールドに続いて、未指定データの2つのフィールドがある。これは、システムの将来のバージョンによって読み取られるが、現在のシステムでは現在処理されないデータである。ショー情報パッケージデータを処理するときには、システムは、ショー終了フィールドを読み取るまでにこのデータを破棄する。システムは、新たなショーについては、ショー終了フィールドが見つかるまでデータの処理を開始しない。この特徴により、システムは、より多くのデータを組み込み得る潜在的な将来のバージョンと同じデータにアクセスすることができる。
【0021】
各ユーザターミナルにおいて、どの番組をどれほど頻繁にそしてどれほど長時間視聴するかといったユーザターミナルの使い方、或いはどの番組を録画、視聴又は詳細表示のスケジューリングのために選択したか又はどの番組をどれほど頻繁にカーソルでハイライト状態にしたかといったEPGの使い方が、マイクロプロセッサ30によって監視及び処理されて、視聴者嗜好プロファイルが形成される。このプロファイルは、視聴者のプライバシーを保護するために、各ユーザターミナルにおいて機密ファイルとして維持され、即ちメモリ40に記憶される。従って、無許可の当事者がプロファイルにアクセスすることはない。換言すれば、視聴者の嗜好プロファイルを、サービスセンターやヘッド端や又はインターネットウェブサイトのような別の位置にアップロードすることはできない。
【0022】
或いは、ユーザプロファイルの一部分、即ちプライバシーとして重要な部分、例えば、ユーザの名前のみが機密ファイルとして保持され、そして使い方に関する他の商業的に有用な匿名のマーケット情報が、分析のために、電話線、ページャー、インターネット等を経て遠隔処理センターへ送信される。
表示される番組リストを発生するための情報を供給する通常の機能に加えて、EPGデータベースは、以下に述べるように、視聴者ターミナルにおける視聴者の嗜好プロファイルを発生するための情報のソースとしても使用されるのが好ましい。その結果、視聴者の視聴習慣に関するデータのプライバシーは、それを遠隔位置へ送信することにより危険にさらされることはない。
【0023】
例えば、マイクロプロセッサは、チューナ24の設定を監視し、そしてチューナが各チャンネルにセットされる時刻、日付及び時間巾の記録を保持し、そして番組分類指定子を各番組に関する情報の一部分としてEPGデータベースに記憶することができる。ユーザターミナルに常駐するEPGデータベースを使用することにより、実際の番組又は番組のタイトル或いは番組分類指定子をチューナの時刻、日付及び時間巾から識別することができる。チューナ24がリセットされるたびに、チャンネル及び時刻がマイクロプロセッサ30により使用され、そのときそのチャンネルに放送されている番組に対するショー情報パッケージ(SIP)に、時刻−チャンネルテーブル及びそれに対応するポインタを経てアクセスすることができる。分類番組ガイドを発生するのに使用される番組の分類は、視聴者プロファイルを公式化するのに使用するために、マイクロプロセッサ30によりSIPから回復することができる。チューナ24がリセットされるたびに、最後のチューナリセットからの時間インターバルが、そのインターバル中にそのチャンネルに放送される番組の分類と共にマイクロプロセッサ30により使用されて、その分類の番組の累積視聴時間値が発生される。従って、メモリ40は、このように分類の全視聴時間を記録し、視聴者プロファイルを与えることができる。もし必要であれば、分類番組ガイドを発生するのに使用されるものとは異なる特別に調整した番組分類をSIPに記憶して、表示に適した広告を選択する際に視聴者の関心により正確に焦点を合わせることができる。
【0024】
上述したデータベース構造体の場合には、マイクロプロセッサ30は、リアルタイムクロックから読み取られた時刻及びチューナから読み取られたチャンネルをベースとして、予め確立された時間リストから所望のSIPに対するポインタを得るようにプログラムされる。次いで、マイクロプロセッサ30は、時刻及びチャンネルに対してSIPから分類を読み取る。
チューナ24を監視する代わりに、番組分類を、XDS又は親の制御定格のようにリアルタイムで各番組自体のVBIにおいて送信することができる。しかしながら、これを行うには、テレビ信号プロバイダーの協力を必要とする。
【0025】
ユーザターミナルにおけるプロファイルは、ヘッダH1、H2、H3、・・Hn−1、Hnにおける送信広告コードと相関され、従って、マイクロプロセッサ30は、記憶されたプロファイルファイルで表された個人に対する最大の関心事である送信広告A1、A2、A3、・・An−1、An−2をマークすることができる。例えば、上述したように、簡単な相関構成において、広告に対して使用した同じコードを、テレビ番組に指定しそしてEPGデータベースに記憶することもできる。ユーザプロファイルは、テレビ番組の最も高いコードカウント又は2つの最も高いコードカウント等を表すことができる。
特許出願60/110,301号に開示されたような精巧な相関機構を使用することもできる。ローカルメモリスペースを節約するために、プライバシーが問題でない場合には、処理の一部分を中央位置で実行することもできる。
【0026】
ユーザターミナルに広告が受け取られると、そのコードがユーザプロファイルと比較される。(上記の簡単な相関構成では、広告コードがプロファイルのコード(1つ又は複数)と直接比較される。)一致が検出された場合には、広告が、EPGのテレビスクリーンの領域54及び/又は56(図4)に後で表示するためにメモリ38に記憶される。広告のコードが、広告が関心のないものであることを指示する場合には、その広告はメモリ38に記憶されない。これは、ユーザターミナルのメモリスペースを節約する。好ましくは、プロファイルにより反映されるユーザの関心に正確に狙いを定めた多数の広告が記憶されてローテーションでアクセスされ、参考としてここに取り上げる1999年6月28日に出願された特許出願60/141/331号に開示された規定のスケジュールに基づいてEPGに表示される。
【0027】
広告及びそれらのコードをテレビ信号と共に送信するのが好ましいが、ページャーチャンネルのような個別のリンクにおいて又はインターネットを経て送信することもできる。
本発明は、プロファイルをいかに発生するかに依存するものではない。プロファイルは、一連の質問に対する回答によって発生することもできるし、コードのユーザ入力により直接発生することもできるし、或いはインターネットの使い方のようなユーザの関心を反映する他のオペレーションを監視することにより発生することもできる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本明細書に記載の発明。

【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−151875(P2012−151875A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−50370(P2012−50370)
【出願日】平成24年3月7日(2012.3.7)
【分割の表示】特願2009−258371(P2009−258371)の分割
【原出願日】平成11年10月13日(1999.10.13)
【出願人】(500040757)インデックス システムズ インコーポレイテッド (14)
【Fターム(参考)】